JP2001290379A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トナーのリトランスファに伴う転写不良及び
画質不良を防止する。 【解決手段】 像担持体1に接触配置され且つ当該像担
持体1と対向する部位を循環搬送される記録搬送ベルト
4に直接あるいは記録材Kを介して前記像担持体1上に
形成されたトナー像Tを転写する転写手段5を備え、こ
の転写手段5には、像担持体1と記録搬送ベルト4との
接触領域Nに対応する記録搬送ベルト4裏面に接触配置
される接触転写部材6と、この接触転写部材6に転写電
圧を印加する転写電圧印加手段7とを具備させた画像形
成装置であって、接触領域Nの始端Sより上流側の記録
搬送ベルト4裏面に接触配置される電極部材8と、この
電極部材8に前記転写電圧と同極性であって接触領域N
の始端Sより上流側の像担持体1と記録搬送ベルト4と
の間で放電を生じさせる電圧を印加する放電電圧印加手
段9とを具備させた。
画質不良を防止する。 【解決手段】 像担持体1に接触配置され且つ当該像担
持体1と対向する部位を循環搬送される記録搬送ベルト
4に直接あるいは記録材Kを介して前記像担持体1上に
形成されたトナー像Tを転写する転写手段5を備え、こ
の転写手段5には、像担持体1と記録搬送ベルト4との
接触領域Nに対応する記録搬送ベルト4裏面に接触配置
される接触転写部材6と、この接触転写部材6に転写電
圧を印加する転写電圧印加手段7とを具備させた画像形
成装置であって、接触領域Nの始端Sより上流側の記録
搬送ベルト4裏面に接触配置される電極部材8と、この
電極部材8に前記転写電圧と同極性であって接触領域N
の始端Sより上流側の像担持体1と記録搬送ベルト4と
の間で放電を生じさせる電圧を印加する放電電圧印加手
段9とを具備させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機等
の画像形成装置に係り、特に、記録搬送ベルトに直接あ
るいは記録材を介して画像転写するタイプの画像形成装
置の改良に関する。
の画像形成装置に係り、特に、記録搬送ベルトに直接あ
るいは記録材を介して画像転写するタイプの画像形成装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写型の画像形成装置として
は、例えば静電潜像に応じたトナー像が形成担持される
感光体ドラムと、この感光体ドラム上のトナー像が中間
的に転写される中間転写ベルトと、この中間転写ベルト
に対して感光体ドラム上のトナー像が転写される一次転
写装置と、この中間転写ベルト上に転写されたトナー像
を用紙に一括して転写させる二次転写装置とを備えたも
のが知られている(例えば特開平2−212870号公
報参照)。この種の画像形成装置にあっては、感光体ド
ラム上に形成された色の異なるトナー像(例えばイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK))を中間転写ベルト上に重ね転写することで、
フルカラー画像を得るようになっている。
は、例えば静電潜像に応じたトナー像が形成担持される
感光体ドラムと、この感光体ドラム上のトナー像が中間
的に転写される中間転写ベルトと、この中間転写ベルト
に対して感光体ドラム上のトナー像が転写される一次転
写装置と、この中間転写ベルト上に転写されたトナー像
を用紙に一括して転写させる二次転写装置とを備えたも
のが知られている(例えば特開平2−212870号公
報参照)。この種の画像形成装置にあっては、感光体ド
ラム上に形成された色の異なるトナー像(例えばイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(BK))を中間転写ベルト上に重ね転写することで、
フルカラー画像を得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
画像形成装置では、中間転写ベルト上にトナー像を重ね
転写する際、感光体ドラムと中間転写ベルトとの接触領
域(転写ニップ領域)において、一旦中間転写ベルト側
に転写されたトナーの一部が感光体ドラム側に再転移す
る所謂リトランスファ現象が生じ、結果として、転写不
良やこれに伴う画質不良(面画像の一部が所望の色と異
なってしまう現象:以下、面内ムラという)を引き起こ
してしまうという技術的課題がみられた。このような現
象は、例えば一次転写装置からの転写バイアスが大きい
と顕著であり、この転写バイアスにより前記転写ニップ
領域内で放電が発生し、この放電により中間転写ベルト
上のトナーのうち上層側(感光体ドラム側)のトナーが
本来の帯電極性とは逆極性に帯電してしまうことによる
ものと考えられる。
画像形成装置では、中間転写ベルト上にトナー像を重ね
転写する際、感光体ドラムと中間転写ベルトとの接触領
域(転写ニップ領域)において、一旦中間転写ベルト側
に転写されたトナーの一部が感光体ドラム側に再転移す
る所謂リトランスファ現象が生じ、結果として、転写不
良やこれに伴う画質不良(面画像の一部が所望の色と異
なってしまう現象:以下、面内ムラという)を引き起こ
してしまうという技術的課題がみられた。このような現
象は、例えば一次転写装置からの転写バイアスが大きい
と顕著であり、この転写バイアスにより前記転写ニップ
領域内で放電が発生し、この放電により中間転写ベルト
上のトナーのうち上層側(感光体ドラム側)のトナーが
本来の帯電極性とは逆極性に帯電してしまうことによる
ものと考えられる。
【0004】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、トナーのリトランスファに
伴う転写不良及び画質不良の発生を有効に防止すること
のできる画像形成装置を提供するものである。
めになされたものであって、トナーのリトランスファに
伴う転写不良及び画質不良の発生を有効に防止すること
のできる画像形成装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、一または複数の像担持体
1と、前記像担持体1上に静電潜像を形成する潜像形成
手段2と、前記像担持体1上の静電潜像を対応する色ト
ナーで現像する複数の現像装置3と、前記像担持体1に
接触配置され且つ当該像担持体1と対向する部位を循環
搬送される記録搬送ベルト4と、前記記録搬送ベルト4
に直接あるいは記録材Kを介して前記像担持体1上に形
成されたトナー像Tを転写する転写手段5とを備え、前
記転写手段5には、前記像担持体1と前記記録搬送ベル
ト4との接触領域Nに対応する当該記録搬送ベルト4裏
面に接触配置される接触転写部材6と、この接触転写部
材6に転写電圧を印加する転写電圧印加手段7とを具備
させた画像形成装置であって、前記接触領域Nの始端S
より上流側の前記記録搬送ベルト4裏面に接触配置され
る電極部材8と、この電極部材8に前記転写電圧と同極
性であって当該接触領域Nの始端Sより上流側の像担持
体1と記録搬送ベルト4との間で放電を生じさせる電圧
を印加する放電電圧印加手段9とを具備させたことを特
徴とする。尚、図1(a)は、現像装置3が四つ設けら
れる態様を例示したものである。
1(a)(b)に示すように、一または複数の像担持体
1と、前記像担持体1上に静電潜像を形成する潜像形成
手段2と、前記像担持体1上の静電潜像を対応する色ト
ナーで現像する複数の現像装置3と、前記像担持体1に
接触配置され且つ当該像担持体1と対向する部位を循環
搬送される記録搬送ベルト4と、前記記録搬送ベルト4
に直接あるいは記録材Kを介して前記像担持体1上に形
成されたトナー像Tを転写する転写手段5とを備え、前
記転写手段5には、前記像担持体1と前記記録搬送ベル
ト4との接触領域Nに対応する当該記録搬送ベルト4裏
面に接触配置される接触転写部材6と、この接触転写部
材6に転写電圧を印加する転写電圧印加手段7とを具備
させた画像形成装置であって、前記接触領域Nの始端S
より上流側の前記記録搬送ベルト4裏面に接触配置され
る電極部材8と、この電極部材8に前記転写電圧と同極
性であって当該接触領域Nの始端Sより上流側の像担持
体1と記録搬送ベルト4との間で放電を生じさせる電圧
を印加する放電電圧印加手段9とを具備させたことを特
徴とする。尚、図1(a)は、現像装置3が四つ設けら
れる態様を例示したものである。
【0006】このような技術的手段において、本願発明
の対象となる画像形成装置は、例えば図1(a)に示す
ように一つの像担持体1に複数の現像装置3を配設する
態様のものは勿論のこと、例えば、複数の像担持体1に
夫々現像装置3を配設する態様のもの(所謂タンデム
型)や、これらを組み合わせた態様のもの等も含まれ
る。
の対象となる画像形成装置は、例えば図1(a)に示す
ように一つの像担持体1に複数の現像装置3を配設する
態様のものは勿論のこと、例えば、複数の像担持体1に
夫々現像装置3を配設する態様のもの(所謂タンデム
型)や、これらを組み合わせた態様のもの等も含まれ
る。
【0007】また、像担持体1としては、潜像形成手段
2による静電潜像を形成担持可能なものであれば、感光
体、誘電体等適宜選定して差し支えなく、その形状につ
いてもドラム状、ベルト状を問わない。そして、潜像形
成手段2については、静電潜像を形成するものであれ
ば、帯電、露光工程を経た方式、あるいは、イオン流に
よる潜像書込工程を含む方式など適宜選定して差し支え
ない。
2による静電潜像を形成担持可能なものであれば、感光
体、誘電体等適宜選定して差し支えなく、その形状につ
いてもドラム状、ベルト状を問わない。そして、潜像形
成手段2については、静電潜像を形成するものであれ
ば、帯電、露光工程を経た方式、あるいは、イオン流に
よる潜像書込工程を含む方式など適宜選定して差し支え
ない。
【0008】更に、現像装置3は、像担持体1上に形成
された静電潜像を現像可能なものであれば、一成分現
像、二成分現像、接触現像、非接触現像等適宜選定して
差し支えなく、またこれら各種現像方式が混在するもの
であってもよい。ここで、トナーの転写効率を考慮すれ
ば、形状係数が100〜125であるほぼ球形なトナー
を使用するこが好ましい。そして、トナーを効率的に使
用するという観点からすれば、転写後すなわち、接触領
域Nを通過した前記像担持体1上に残存した色トナー
を、対応する現像装置3で回収することが好ましい。
された静電潜像を現像可能なものであれば、一成分現
像、二成分現像、接触現像、非接触現像等適宜選定して
差し支えなく、またこれら各種現像方式が混在するもの
であってもよい。ここで、トナーの転写効率を考慮すれ
ば、形状係数が100〜125であるほぼ球形なトナー
を使用するこが好ましい。そして、トナーを効率的に使
用するという観点からすれば、転写後すなわち、接触領
域Nを通過した前記像担持体1上に残存した色トナー
を、対応する現像装置3で回収することが好ましい。
【0009】また、記録搬送ベルト4は、前記像担持体
1に接触配置され且つ当該像担持体1と対向する部位を
循環搬送されるものであって、トナー像T若しくは記録
材Kを担持搬送するものである。従って、図1(a)に
おいては、像担持体1上に形成されたトナー像Tを転写
手段5によって記録搬送ベルト4(中間転写ベルト)に
順次転写し、この記録搬送ベルト4上に重ね転写された
トナー像Tを一括転写手段10で記録材Kに一括転写す
る態様のものを例示しているが、記録搬送ベルト4はこ
のような態様のものに限られず、記録材Kを担持搬送す
る記録材搬送ベルトをも包含する。そして、記録搬送ベ
ルト4としては、トナー像T若しくは記録材Kを担持搬
送可能なものであれば適宜選定して差し支えないが、印
加電圧100Vにおける表面抵抗率が10.5〜13.
0logΩ/□であり、且つ、印加電圧100〜100
0Vにおける表面抵抗率の電界依存性が0.8logΩ
/□以下であることが好ましい。
1に接触配置され且つ当該像担持体1と対向する部位を
循環搬送されるものであって、トナー像T若しくは記録
材Kを担持搬送するものである。従って、図1(a)に
おいては、像担持体1上に形成されたトナー像Tを転写
手段5によって記録搬送ベルト4(中間転写ベルト)に
順次転写し、この記録搬送ベルト4上に重ね転写された
トナー像Tを一括転写手段10で記録材Kに一括転写す
る態様のものを例示しているが、記録搬送ベルト4はこ
のような態様のものに限られず、記録材Kを担持搬送す
る記録材搬送ベルトをも包含する。そして、記録搬送ベ
ルト4としては、トナー像T若しくは記録材Kを担持搬
送可能なものであれば適宜選定して差し支えないが、印
加電圧100Vにおける表面抵抗率が10.5〜13.
0logΩ/□であり、且つ、印加電圧100〜100
0Vにおける表面抵抗率の電界依存性が0.8logΩ
/□以下であることが好ましい。
【0010】更に、転写手段5は、前記像担持体1と前
記記録搬送ベルト4との接触領域Nに対応する当該記録
搬送ベルト4裏面に接触配置される接触転写部材6と、
この接触転写部材6に転写電圧を印加する転写電圧印加
手段7とを具備するものであれば適宜選定して差し支え
ない。
記記録搬送ベルト4との接触領域Nに対応する当該記録
搬送ベルト4裏面に接触配置される接触転写部材6と、
この接触転写部材6に転写電圧を印加する転写電圧印加
手段7とを具備するものであれば適宜選定して差し支え
ない。
【0011】ここで、接触転写部材6としては、例えば
導電性ゴムブレードあるいは導電性ゴムロール、導電性
フィルムあるいは導電性ブラシ等を用いることができ
る。そして、前記接触転写部材6と前記記録搬送ベルト
4との接触開始位置は、前記像担持体1と前記記録搬送
ベルト4との接触領域Nに対応する当該記録搬送ベルト
4裏面より適宜選定して差し支えないが、接触領域Nを
通過した後のトナーの飛び散りを防止するために像担持
体1及び記録搬送ベルト4間に十分な転写電界をかける
という観点からすれば、前記接触領域の終端Eに対応す
る部位とすることが好ましい。更に、転写電界が小さい
条件下でも十分な転写効率を得るという観点からすれ
ば、前記接触転写部材6には、前記接触領域Nの終端E
より下流側に向かって延び且つ前記記録搬送ベルト4に
接触する接触面を形成することが好ましい。
導電性ゴムブレードあるいは導電性ゴムロール、導電性
フィルムあるいは導電性ブラシ等を用いることができ
る。そして、前記接触転写部材6と前記記録搬送ベルト
4との接触開始位置は、前記像担持体1と前記記録搬送
ベルト4との接触領域Nに対応する当該記録搬送ベルト
4裏面より適宜選定して差し支えないが、接触領域Nを
通過した後のトナーの飛び散りを防止するために像担持
体1及び記録搬送ベルト4間に十分な転写電界をかける
という観点からすれば、前記接触領域の終端Eに対応す
る部位とすることが好ましい。更に、転写電界が小さい
条件下でも十分な転写効率を得るという観点からすれ
ば、前記接触転写部材6には、前記接触領域Nの終端E
より下流側に向かって延び且つ前記記録搬送ベルト4に
接触する接触面を形成することが好ましい。
【0012】そして、転写電圧印加手段7は、前記接触
転写部材6に転写電圧を印可可能なものであれば適宜選
定して差し支えないが、通常は、トナーの帯電極性と逆
極性の転写電圧を印加するものが使用される。
転写部材6に転写電圧を印可可能なものであれば適宜選
定して差し支えないが、通常は、トナーの帯電極性と逆
極性の転写電圧を印加するものが使用される。
【0013】また、電極部材8は、前記接触領域Nの始
端Sより上流側の前記記録搬送ベルト4裏面に接触配置
されるものであって、例えば導電性フィルムあるいは導
電性ブラシ等を用いることができる。そして、前記電極
部材8と前記記録搬送ベルト4との接触開始位置は、前
記接触領域の始端Sより上流側であれば適宜選定して差
し支えないが、トナーの飛び散りを有効に回避するとい
う観点からすれば、当該接触領域Nの始端Sより上流側
2mm以内とすることが好ましい。ここで、接触領域N
の上流側近傍における放電を安定して発生させるという
観点からすれば、前記電極部材8には、前記接触領域N
直前あるいは当該接触領域Nまで延び且つ前記記録搬送
ベルト4に接触する接触面を形成することが好ましい。
端Sより上流側の前記記録搬送ベルト4裏面に接触配置
されるものであって、例えば導電性フィルムあるいは導
電性ブラシ等を用いることができる。そして、前記電極
部材8と前記記録搬送ベルト4との接触開始位置は、前
記接触領域の始端Sより上流側であれば適宜選定して差
し支えないが、トナーの飛び散りを有効に回避するとい
う観点からすれば、当該接触領域Nの始端Sより上流側
2mm以内とすることが好ましい。ここで、接触領域N
の上流側近傍における放電を安定して発生させるという
観点からすれば、前記電極部材8には、前記接触領域N
直前あるいは当該接触領域Nまで延び且つ前記記録搬送
ベルト4に接触する接触面を形成することが好ましい。
【0014】更に、放電電圧印加手段9は、前記電極部
材8に前記転写電圧と同極性であって当該接触領域Nの
始端Sより上流側の像担持体1と記録搬送ベルト4との
間で放電を生じさせる電圧を印加するものであれば適宜
選定して差し支えないが、リトランスファの防止を確実
なものとするという観点からすれば、この放電電圧印加
手段9による前記電極部材8への印加電圧を、前記接触
領域N突入直前の前記記録搬送ベルト4あるいは前記記
録搬送ベルト4上の記録材Kと前記像担持体1上の非画
像部との間でのみ放電が生じる大きさに設定することが
好ましい。
材8に前記転写電圧と同極性であって当該接触領域Nの
始端Sより上流側の像担持体1と記録搬送ベルト4との
間で放電を生じさせる電圧を印加するものであれば適宜
選定して差し支えないが、リトランスファの防止を確実
なものとするという観点からすれば、この放電電圧印加
手段9による前記電極部材8への印加電圧を、前記接触
領域N突入直前の前記記録搬送ベルト4あるいは前記記
録搬送ベルト4上の記録材Kと前記像担持体1上の非画
像部との間でのみ放電が生じる大きさに設定することが
好ましい。
【0015】また、本発明の他の態様は、一または複数
の像担持体と、前記像担持体上に静電潜像を形成する潜
像形成手段と、前記像担持体上の静電潜像を対応する色
トナーで現像する複数の現像装置と、前記像担持体に接
触配置され且つ当該像担持体と対向する部位を循環搬送
される記録搬送ベルトと、前記記録搬送ベルトに直接あ
るいは記録材を介して前記像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写手段とを備え、前記転写手段には、
前記像担持体と前記記録搬送ベルトとの接触領域の上流
側に対応する当該記録搬送ベルト裏面に接触配置される
転写ロールと、この転写ロールに転写電圧を印加する転
写電圧印加手段とを具備させたことを特徴とするもので
ある。
の像担持体と、前記像担持体上に静電潜像を形成する潜
像形成手段と、前記像担持体上の静電潜像を対応する色
トナーで現像する複数の現像装置と、前記像担持体に接
触配置され且つ当該像担持体と対向する部位を循環搬送
される記録搬送ベルトと、前記記録搬送ベルトに直接あ
るいは記録材を介して前記像担持体上に形成されたトナ
ー像を転写する転写手段とを備え、前記転写手段には、
前記像担持体と前記記録搬送ベルトとの接触領域の上流
側に対応する当該記録搬送ベルト裏面に接触配置される
転写ロールと、この転写ロールに転写電圧を印加する転
写電圧印加手段とを具備させたことを特徴とするもので
ある。
【0016】尚、中間転写型の画像形成装置において、
一次転写装置を複数設ける先行技術があるが、これら
は、本願発明とは無関係であるため、念のため補足説明
しておく。例えば、上述した特開平2−212870号
公報には、感光体と中間転写ベルトとの転写ニップの先
端及び後端から10〜15mm離れた位置に夫々転写ロ
ールを配設し、これら両転写ロールに感光体上のトナー
とは逆極性の転写バイアスを印加するようにした技術が
開示されている。このような技術にあっては、比較的抵
抗の低い中間転写ベルトを用いることにより、中間転写
ベルトを介して転写電流を流すようにしているので、転
写を行うことは可能であるものの、転写ニップ上流側の
ギャップ部でも転写電界が発生してしまうため、感光体
上のトナー像が本来転写されるべき位置に転写されず、
中間転写ベルト上で像がばらけ像乱れ(所謂ブラー)を
生じてしまうという問題がある。これに対して、本願発
明の電極部材8は、接触領域Nの始端Sより上流側で放
電を生じさせるものであって転写電界を形成するもので
はないから、このような問題が生じることはない。
一次転写装置を複数設ける先行技術があるが、これら
は、本願発明とは無関係であるため、念のため補足説明
しておく。例えば、上述した特開平2−212870号
公報には、感光体と中間転写ベルトとの転写ニップの先
端及び後端から10〜15mm離れた位置に夫々転写ロ
ールを配設し、これら両転写ロールに感光体上のトナー
とは逆極性の転写バイアスを印加するようにした技術が
開示されている。このような技術にあっては、比較的抵
抗の低い中間転写ベルトを用いることにより、中間転写
ベルトを介して転写電流を流すようにしているので、転
写を行うことは可能であるものの、転写ニップ上流側の
ギャップ部でも転写電界が発生してしまうため、感光体
上のトナー像が本来転写されるべき位置に転写されず、
中間転写ベルト上で像がばらけ像乱れ(所謂ブラー)を
生じてしまうという問題がある。これに対して、本願発
明の電極部材8は、接触領域Nの始端Sより上流側で放
電を生じさせるものであって転写電界を形成するもので
はないから、このような問題が生じることはない。
【0017】また、特開平7−13440号公報には、
転写ベルトと像担持体とのニップ部より後方側に転写ベ
ルトへ転写バイアスを印加する二つ以上の電極を設け、
これらの電極に転写バイアスを印加するようにした技術
が開示されている。このような技術にあっては、ニップ
部の上流側に電極が配設されていないことから、本願発
明のようにリトランスファの発生を防止することはでき
ない。
転写ベルトと像担持体とのニップ部より後方側に転写ベ
ルトへ転写バイアスを印加する二つ以上の電極を設け、
これらの電極に転写バイアスを印加するようにした技術
が開示されている。このような技術にあっては、ニップ
部の上流側に電極が配設されていないことから、本願発
明のようにリトランスファの発生を防止することはでき
ない。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明を適用した画像形成装置(本実施の形態で
はカラー電子写真装置)の実施の形態1の概略構成を示
す。符号11は像担持体としての感光体ドラムであり、
矢線A方向への回転に伴いその表面には周知の電子写真
プロセスによって画情報に応じた静電潜像が形成され
る。すなわち、プリント開始となると、感光体ドラム1
1は帯電器12によって所定の電位まで帯電された後、
レーザビームスキャナ13から発せられた光ビームBm
によって画像信号に応じた露光がなされる。また、この
感光体ドラム11に隣接してイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に対応
した現像器14Y、14M、14C、14Kを有する現
像ロータリー14があり、感光体ドラム11に形成され
た静電潜像をいずれか一つの現像器で現像してトナー像
Tを形成するようになっている。従って、感光体ドラム
11に書き込まれた静電潜像がイエローの画情報に対応
したものであれば、この静電潜像はイエローのトナーを
内包する現像器14Yで現像され、感光体ドラム11上
にはイエローのトナー像が形成される。
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明を適用した画像形成装置(本実施の形態で
はカラー電子写真装置)の実施の形態1の概略構成を示
す。符号11は像担持体としての感光体ドラムであり、
矢線A方向への回転に伴いその表面には周知の電子写真
プロセスによって画情報に応じた静電潜像が形成され
る。すなわち、プリント開始となると、感光体ドラム1
1は帯電器12によって所定の電位まで帯電された後、
レーザビームスキャナ13から発せられた光ビームBm
によって画像信号に応じた露光がなされる。また、この
感光体ドラム11に隣接してイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色に対応
した現像器14Y、14M、14C、14Kを有する現
像ロータリー14があり、感光体ドラム11に形成され
た静電潜像をいずれか一つの現像器で現像してトナー像
Tを形成するようになっている。従って、感光体ドラム
11に書き込まれた静電潜像がイエローの画情報に対応
したものであれば、この静電潜像はイエローのトナーを
内包する現像器14Yで現像され、感光体ドラム11上
にはイエローのトナー像が形成される。
【0019】また、符号20は感光体ドラム11の表面
に当接された記録搬送ベルトとしての中間転写ベルトで
あり、複数のロール21〜24に張架されて矢線B方向
へ回動する。前記感光体ドラム11に形成されたトナー
像Tは、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接
する一次転写位置で感光体ドラム11から中間転写ベル
ト20の表面に転写される。この一次転写位置におい
て、中間転写ベルト20の裏面側であって感光体ドラム
11と中間転写ベルト20とのニップ先端及び後端近傍
には、抵抗値が106Ω/□(□:単位面積)程度に調
整された導電性フィルムからなる第一電極(電極部材)
15及び抵抗値が106〜108Ωに調整された導電性ゴ
ムブレードからなる第二電極(接触転写部材)16が配
設されており、これら二つの電極には所定のバイアスが
印加され、このうち第二電極16に印加されるバイアス
によって感光体ドラム11上のトナー像Tが中間転写ベ
ルト20に静電転写される。
に当接された記録搬送ベルトとしての中間転写ベルトで
あり、複数のロール21〜24に張架されて矢線B方向
へ回動する。前記感光体ドラム11に形成されたトナー
像Tは、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接
する一次転写位置で感光体ドラム11から中間転写ベル
ト20の表面に転写される。この一次転写位置におい
て、中間転写ベルト20の裏面側であって感光体ドラム
11と中間転写ベルト20とのニップ先端及び後端近傍
には、抵抗値が106Ω/□(□:単位面積)程度に調
整された導電性フィルムからなる第一電極(電極部材)
15及び抵抗値が106〜108Ωに調整された導電性ゴ
ムブレードからなる第二電極(接触転写部材)16が配
設されており、これら二つの電極には所定のバイアスが
印加され、このうち第二電極16に印加されるバイアス
によって感光体ドラム11上のトナー像Tが中間転写ベ
ルト20に静電転写される。
【0020】ここで、中間転写ベルト20の端部かつ非
画像部には反射型の基準マーク20aが一枚貼られてお
り、対向して設けられている発光、受光検知センサ42
が基準マーク20aを検知することによってすべてのプ
ロセスのタイミングが規定されている。尚、符号17は
一次転写されなかった残留トナーを回収するドラムクリ
ーナ、符号18は感光体ドラム11の残留電位を除去す
るイレーズランプである。
画像部には反射型の基準マーク20aが一枚貼られてお
り、対向して設けられている発光、受光検知センサ42
が基準マーク20aを検知することによってすべてのプ
ロセスのタイミングが規定されている。尚、符号17は
一次転写されなかった残留トナーを回収するドラムクリ
ーナ、符号18は感光体ドラム11の残留電位を除去す
るイレーズランプである。
【0021】単色画像を形成する場合は中間転写ベルト
20に一次転写されたトナー像Tを直ちに用紙Pに二次
転写するのであるが、複数色のトナー像Tを重ね合わせ
たカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム11上
でのトナー像Tの形成並びにこのトナー像Tの一次転写
の行程が色数分だけ繰り返される。例えば四色のトナー
像Tを重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感
光体ドラム11上には順次イエロー、マゼンタ、シアン
及びブラックのトナー像Tが形成され、これらトナー像
Tは順次中間転写ベルト20に一次転写される。一方、
中間転写ベルト20は最初に一次転写されたイエローの
トナー像Tを保持したまま感光体ドラム11と同一周期
で回動し、中間転写ベルト20上には順次マゼンタ、シ
アン及びブラックのトナー像Tがイエローのトナー像T
に重ねて転写される。
20に一次転写されたトナー像Tを直ちに用紙Pに二次
転写するのであるが、複数色のトナー像Tを重ね合わせ
たカラー画像を形成する場合には、感光体ドラム11上
でのトナー像Tの形成並びにこのトナー像Tの一次転写
の行程が色数分だけ繰り返される。例えば四色のトナー
像Tを重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感
光体ドラム11上には順次イエロー、マゼンタ、シアン
及びブラックのトナー像Tが形成され、これらトナー像
Tは順次中間転写ベルト20に一次転写される。一方、
中間転写ベルト20は最初に一次転写されたイエローの
トナー像Tを保持したまま感光体ドラム11と同一周期
で回動し、中間転写ベルト20上には順次マゼンタ、シ
アン及びブラックのトナー像Tがイエローのトナー像T
に重ねて転写される。
【0022】このようにして中間転写ベルト20に一次
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って用紙Pの搬送経路に面した二次転写位置へと搬送
される。前記二次転写位置では導電性の二次転写ロール
25が中間転写ベルト20に接しており、フィードロー
ラ51によって所定のタイミングでトレイ50から搬出
された用紙Pは、この二次転写ロール25と中間転写ベ
ルト20との間に挟み込まれる。また、二次転写位置に
おける中間転写ベルト20の裏面側には前記二次転写ロ
ール25の対向電極をなすバックアップロール24が配
設されており、二次転写ロール25とバックアップロー
ル24間に、トナーを用紙Pに引き寄せる電圧を印加す
ると、中間転写ベルト20に担持されたトナー像Tは前
記二次転写位置において用紙Pに静電転写される。
転写されたトナー像Tは、中間転写ベルト20の回動に
伴って用紙Pの搬送経路に面した二次転写位置へと搬送
される。前記二次転写位置では導電性の二次転写ロール
25が中間転写ベルト20に接しており、フィードロー
ラ51によって所定のタイミングでトレイ50から搬出
された用紙Pは、この二次転写ロール25と中間転写ベ
ルト20との間に挟み込まれる。また、二次転写位置に
おける中間転写ベルト20の裏面側には前記二次転写ロ
ール25の対向電極をなすバックアップロール24が配
設されており、二次転写ロール25とバックアップロー
ル24間に、トナーを用紙Pに引き寄せる電圧を印加す
ると、中間転写ベルト20に担持されたトナー像Tは前
記二次転写位置において用紙Pに静電転写される。
【0023】そして、転写後の用紙Pは定着器53に送
り込まれてトナー像Tの定着処理がなされる。尚、符号
52は用紙搬送経路中に設けられた搬送ロールである。
一方、トナー像Tの二次転写が終了した中間転写ベルト
20はクリーナ41のクリーニングブレード41aによ
って残留トナーが除去される。このような構成におい
て、前記二次転写ロール25及びクリーナ41は中間転
写ベルト20と接離自在に配設されており、カラー画像
すなわち重ね画像が形成される場合には、最終色のトナ
ー像Tが中間転写ベルト20に一次転写されるまで、こ
れらの部材は中間転写ベルト20から離間している。
り込まれてトナー像Tの定着処理がなされる。尚、符号
52は用紙搬送経路中に設けられた搬送ロールである。
一方、トナー像Tの二次転写が終了した中間転写ベルト
20はクリーナ41のクリーニングブレード41aによ
って残留トナーが除去される。このような構成におい
て、前記二次転写ロール25及びクリーナ41は中間転
写ベルト20と接離自在に配設されており、カラー画像
すなわち重ね画像が形成される場合には、最終色のトナ
ー像Tが中間転写ベルト20に一次転写されるまで、こ
れらの部材は中間転写ベルト20から離間している。
【0024】前記バックアップロール24は、絶縁性ロ
ールを半導電性の薄層フィルムで被覆して形成されてい
る。この薄層フィルムは厚さ10μm〜200μmに形
成され、その表面抵抗率が107〜1011Ω/□(□:
単位面積)に調整されている。更に、バックアップロー
ル24には中間転写ベルト20との当接位置から円周方
向へ20〜40mmの距離をおいて電極ロール26が当
接しており、この電極ロール26にはトナーと同極性の
電圧が適宜印加されるようになっている。
ールを半導電性の薄層フィルムで被覆して形成されてい
る。この薄層フィルムは厚さ10μm〜200μmに形
成され、その表面抵抗率が107〜1011Ω/□(□:
単位面積)に調整されている。更に、バックアップロー
ル24には中間転写ベルト20との当接位置から円周方
向へ20〜40mmの距離をおいて電極ロール26が当
接しており、この電極ロール26にはトナーと同極性の
電圧が適宜印加されるようになっている。
【0025】一方、前記二次転写ロール25は接地され
た導電性ロールであり、その表面電位を常に接地位置と
等電位に保つため、その体積抵抗率は107Ω・cm以
下の低抵抗であることが望ましい。この二次転写ロール
25の周面にはクリーナ27のポリウレタンゴム製のク
リーニングブレード27aが常時当接しており、二次転
写ロール25に付着したトナーを除去している。
た導電性ロールであり、その表面電位を常に接地位置と
等電位に保つため、その体積抵抗率は107Ω・cm以
下の低抵抗であることが望ましい。この二次転写ロール
25の周面にはクリーナ27のポリウレタンゴム製のク
リーニングブレード27aが常時当接しており、二次転
写ロール25に付着したトナーを除去している。
【0026】また、中間転写ベルト20は、ポリイミ
ド、ポリカーボネイト等の単層ベルトであり、例えば厚
さ0.1mmに形成されている。
ド、ポリカーボネイト等の単層ベルトであり、例えば厚
さ0.1mmに形成されている。
【0027】また、本実施の形態では、特開平10−2
6842号公報に記載される製造方法により作成された
トナーを用いた。この様な製造方法により作成したイエ
ロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのトナー粒子
は体積平均粒径、粒度分布がほぼ同じであり、コールタ
ーカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒
径が3〜7μmであることが好ましく、粒度分布指標
(GSD)は1.23であった。トナーの形状は形状係
数で表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社
製)で得た該トナーの拡大写真を、イメージアナライザ
ーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を
行って次式により算出した値である。
6842号公報に記載される製造方法により作成された
トナーを用いた。この様な製造方法により作成したイエ
ロー、マゼンタ、シアン、およびブラックのトナー粒子
は体積平均粒径、粒度分布がほぼ同じであり、コールタ
ーカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒
径が3〜7μmであることが好ましく、粒度分布指標
(GSD)は1.23であった。トナーの形状は形状係
数で表し、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社
製)で得た該トナーの拡大写真を、イメージアナライザ
ーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を
行って次式により算出した値である。
【0028】
【数1】
【0029】トナー形状係数は、トナーの投影面積と、
それに外接する円の面積の比で表しており、真球の場合
100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数
は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を
代表値とする。本発明では、形状係数125以下の球形
トナーを用いた。また、該トナーに、平均粒径10〜1
50nmの、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外
添剤)を適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライト
ビーズからなるキャリアと混合し現像剤とした。ここ
で、トナーは負帯電系のものとした。尚、トナーとして
は、本製造法により作成したトナー以外にも懸濁重合
法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等により形成
されたものを使用しても良いのは勿論である。
それに外接する円の面積の比で表しており、真球の場合
100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数
は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を
代表値とする。本発明では、形状係数125以下の球形
トナーを用いた。また、該トナーに、平均粒径10〜1
50nmの、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外
添剤)を適宜量外添し、平均粒径35μmのフェライト
ビーズからなるキャリアと混合し現像剤とした。ここ
で、トナーは負帯電系のものとした。尚、トナーとして
は、本製造法により作成したトナー以外にも懸濁重合
法、溶解懸濁法、乳化重合法、混練粉砕法等により形成
されたものを使用しても良いのは勿論である。
【0030】以上の様な構成及びトナーを用いた本発明
の具体的実施例を以下に示す。図3において、第二電極
16を感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが剥離
する位置すなわち接触領域Nの終端Eに配設し、第一電
極15を感光体ドラム11と中間転写ベルト20との接
触位置すなわち接触領域Nの始端Sの位置(0mm)、
始端Sから上流側へ2mm移動した位置、さらに上流側
へ2mm移動した位置(4mm)に順次移動させ、リト
ランスファ及び像乱れを評価した。その結果を表1に示
す。ここで、第一電極15にはバイアス電源(放電電圧
印加手段)31より+400V、第二電極16にはバイ
アス電源(転写電圧印加電源)32より+1200Vを
印加した。
の具体的実施例を以下に示す。図3において、第二電極
16を感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが剥離
する位置すなわち接触領域Nの終端Eに配設し、第一電
極15を感光体ドラム11と中間転写ベルト20との接
触位置すなわち接触領域Nの始端Sの位置(0mm)、
始端Sから上流側へ2mm移動した位置、さらに上流側
へ2mm移動した位置(4mm)に順次移動させ、リト
ランスファ及び像乱れを評価した。その結果を表1に示
す。ここで、第一電極15にはバイアス電源(放電電圧
印加手段)31より+400V、第二電極16にはバイ
アス電源(転写電圧印加電源)32より+1200Vを
印加した。
【0031】
【表1】
【0032】この評価基準としては、リトランスファに
ついては○がほとんど無し、×が発生(改善前レベル)
であり、また像乱れについては、○が許容レベル、×が
許容できないレベルである。
ついては○がほとんど無し、×が発生(改善前レベル)
であり、また像乱れについては、○が許容レベル、×が
許容できないレベルである。
【0033】ここで、図4(a)には、感光体ドラム1
1と中間転写ベルト20との電位差△Vをパラメータと
し、中間転写ベルト20の始端Sから上流側の位置(距
離)Xと、その位置における感光体ドラム11と中間転
写ベルト20との間のギャップ電位Vg及びパッシェン
則から求められたパッシェン電圧Vpとの関係を計算し
た結果を示す。また、図4(b)には、前記位置Xとギ
ャップ電位Vg及びパッシェン電圧Vpの電位差との関係
を計算した結果を示す。尚、これらの図において、放電
エリアとは放電が生じる領域であることを示したもので
ある。この計算の前提条件としては、感光体ドラム11
の直径をφ84とし、また、第一電極15は低抵抗の導
電性であることから、第一電極15に印加した電圧がそ
のまま中間転写ベルト20表面の電位となるものと想定
した。
1と中間転写ベルト20との電位差△Vをパラメータと
し、中間転写ベルト20の始端Sから上流側の位置(距
離)Xと、その位置における感光体ドラム11と中間転
写ベルト20との間のギャップ電位Vg及びパッシェン
則から求められたパッシェン電圧Vpとの関係を計算し
た結果を示す。また、図4(b)には、前記位置Xとギ
ャップ電位Vg及びパッシェン電圧Vpの電位差との関係
を計算した結果を示す。尚、これらの図において、放電
エリアとは放電が生じる領域であることを示したもので
ある。この計算の前提条件としては、感光体ドラム11
の直径をφ84とし、また、第一電極15は低抵抗の導
電性であることから、第一電極15に印加した電圧がそ
のまま中間転写ベルト20表面の電位となるものと想定
した。
【0034】この結果より、この条件下では、感光体ド
ラム11と中間転写ベルト20との間の電位差△Vが8
00Vを越えると放電が発生することがわかった。ここ
で、本実施の形態では、感光体ドラム11の非画像部電
位(帯電電位)は−500Vであり、第一電極15に印
加されるバイアスが400Vであることから、電位差△
Vは900Vとなり、2mmの位置では放電が発生する
ことになる。そして、表1より、0mm及び2mmの結
果を比較すると、リトランスファを低減するためにはあ
る程度放電させることが必要であることがわかった。ま
た、2mm及び4mmの結果を比較すると、始端Sより
離れすぎると、転写電界がかかってギャップで転写され
てしまい、像乱れが発生することがわかった。
ラム11と中間転写ベルト20との間の電位差△Vが8
00Vを越えると放電が発生することがわかった。ここ
で、本実施の形態では、感光体ドラム11の非画像部電
位(帯電電位)は−500Vであり、第一電極15に印
加されるバイアスが400Vであることから、電位差△
Vは900Vとなり、2mmの位置では放電が発生する
ことになる。そして、表1より、0mm及び2mmの結
果を比較すると、リトランスファを低減するためにはあ
る程度放電させることが必要であることがわかった。ま
た、2mm及び4mmの結果を比較すると、始端Sより
離れすぎると、転写電界がかかってギャップで転写され
てしまい、像乱れが発生することがわかった。
【0035】このようにリトランスファが改善される推
定メカニズムは、次の通りである。すなわち、始端Sの
上流側で放電が発生することにより、電子(マイナス)
とプラスイオンが発生し、これらのうち電子は正の電圧
が印加される中間転写ベルト20側へ、プラスイオンは
負に帯電した感光体ドラム11側へと移動する。その結
果、中間転写ベルト20上のトナー像Tはよりマイナス
が大きな方向へ、感光体ドラム11表面の非画像部電位
は−500Vよりプラス方向へと帯電がシフトする。こ
れら2つの相乗効果によりリトランスファが改善され
る。もちろん、この微弱放電が発生するエリアでは、中
間転写ベルト20上のトナー層の上層は、感光体ドラム
11表面とは接触していない。仮に接触しているところ
で放電が発生した場合には、プラスイオンの影響で、ト
ナーの上層が逆極性(プラス)に変化してしまい、その
結果リトランスファを生じさせてしまうこととなる。
定メカニズムは、次の通りである。すなわち、始端Sの
上流側で放電が発生することにより、電子(マイナス)
とプラスイオンが発生し、これらのうち電子は正の電圧
が印加される中間転写ベルト20側へ、プラスイオンは
負に帯電した感光体ドラム11側へと移動する。その結
果、中間転写ベルト20上のトナー像Tはよりマイナス
が大きな方向へ、感光体ドラム11表面の非画像部電位
は−500Vよりプラス方向へと帯電がシフトする。こ
れら2つの相乗効果によりリトランスファが改善され
る。もちろん、この微弱放電が発生するエリアでは、中
間転写ベルト20上のトナー層の上層は、感光体ドラム
11表面とは接触していない。仮に接触しているところ
で放電が発生した場合には、プラスイオンの影響で、ト
ナーの上層が逆極性(プラス)に変化してしまい、その
結果リトランスファを生じさせてしまうこととなる。
【0036】次に、感光体ドラム11の表面の非画像部
電位を−500V、画像部電位を−200Vに設定し、
第一電極15への印加電圧と、リトランスファ及び転写
性との関係を調査した結果を表2に示す。
電位を−500V、画像部電位を−200Vに設定し、
第一電極15への印加電圧と、リトランスファ及び転写
性との関係を調査した結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】ここで、リトランスファは、上述した理由
により始端Sの上流側で放電を生じさせることで改善さ
れるのであるが、転写性は、第一電極15への印加電圧
が大きすぎると、感光体ドラム11上の画像部(−20
0V)でも放電が発生してしまい、感光体ドラム11上
のトナー層が、プラスイオンの影響で逆極性となって転
写されなくなってしまうため悪化する。従って、電位差
△Vは、感光体ドラム11上の非画像部では放電を生じ
させ、画像部では放電を生じさせないような設定にする
のが好ましいことが把握される。本実施の形態では、感
光体と中間転写体との接触位置より上流側は、2mmの
位置に、印加電圧を+400Vとすることによって、リ
トランスファ、像乱れ、転写性を満足することができ
た。
により始端Sの上流側で放電を生じさせることで改善さ
れるのであるが、転写性は、第一電極15への印加電圧
が大きすぎると、感光体ドラム11上の画像部(−20
0V)でも放電が発生してしまい、感光体ドラム11上
のトナー層が、プラスイオンの影響で逆極性となって転
写されなくなってしまうため悪化する。従って、電位差
△Vは、感光体ドラム11上の非画像部では放電を生じ
させ、画像部では放電を生じさせないような設定にする
のが好ましいことが把握される。本実施の形態では、感
光体と中間転写体との接触位置より上流側は、2mmの
位置に、印加電圧を+400Vとすることによって、リ
トランスファ、像乱れ、転写性を満足することができ
た。
【0039】また、微弱放電の発生開始位置は、感光体
ドラム11と中間転写ベルト20との接触領域Nの始端
S接触位置より上流側2mmの位置であることが重要
で、例えば図5(a)に示すように始端Sより上流側2
mmの位置で第一電極15を線接触させるようにしても
よいし、図5(b)に示すように始端Sより上流側2m
mの位置から始端Sまでの間で面接触させるようにして
もよいし、図5(c)に示すように始端Sより上流側2
mmの位置から始端Sの下流側までの間で面接触させる
ようにしてもよい。また、導電性フィルムと同程度の抵
抗を有する導電性ブラシを用いた場合においても、導電
性フィルムを用いた場合と同様な効果が得られた。
ドラム11と中間転写ベルト20との接触領域Nの始端
S接触位置より上流側2mmの位置であることが重要
で、例えば図5(a)に示すように始端Sより上流側2
mmの位置で第一電極15を線接触させるようにしても
よいし、図5(b)に示すように始端Sより上流側2m
mの位置から始端Sまでの間で面接触させるようにして
もよいし、図5(c)に示すように始端Sより上流側2
mmの位置から始端Sの下流側までの間で面接触させる
ようにしてもよい。また、導電性フィルムと同程度の抵
抗を有する導電性ブラシを用いた場合においても、導電
性フィルムを用いた場合と同様な効果が得られた。
【0040】次に、第二電極16について説明する。図
6(a)(b)には、第二電極16の構成概略図を示
す。ここで、図6(a)は、感光体ドラム11と中間転
写ベルト20との接触領域Nの終端Eに、第二電極16
として第一電極15で用いた抵抗と同程度の抵抗の導電
性ブレードを配置したもので、図6(b)はその導電性
ブレードの先端から下流側にかけて長さ10mmの導電
性のフィルムを取り付けたものである。この二種類の構
成において、第二電極16への印加電圧と一次転写残量
の関係を調査した結果を図7に示す。これによれば、低
電圧域では、図6(b)に示す構成のものが、終端Eを
通過した後も転写電界がかかる分、転写性がよいことが
判明した。従って、転写性向上のためには、剥離後も転
写電界がかかる構成の方が好ましい。また、第二電極1
6は、導電性ブレードではなく、導電性のゴムロールで
もかまわないし、一方、ブレード先端に取り付ける広域
電界印加手段はフィルムではなく、導電性のブラシでも
かまわない。
6(a)(b)には、第二電極16の構成概略図を示
す。ここで、図6(a)は、感光体ドラム11と中間転
写ベルト20との接触領域Nの終端Eに、第二電極16
として第一電極15で用いた抵抗と同程度の抵抗の導電
性ブレードを配置したもので、図6(b)はその導電性
ブレードの先端から下流側にかけて長さ10mmの導電
性のフィルムを取り付けたものである。この二種類の構
成において、第二電極16への印加電圧と一次転写残量
の関係を調査した結果を図7に示す。これによれば、低
電圧域では、図6(b)に示す構成のものが、終端Eを
通過した後も転写電界がかかる分、転写性がよいことが
判明した。従って、転写性向上のためには、剥離後も転
写電界がかかる構成の方が好ましい。また、第二電極1
6は、導電性ブレードではなく、導電性のゴムロールで
もかまわないし、一方、ブレード先端に取り付ける広域
電界印加手段はフィルムではなく、導電性のブラシでも
かまわない。
【0041】更に、第二電極16が中間転写ベルト20
に強く押し当たらない、極めて低い荷重となる場合、例
えば、第二電極16が弾性体ではなく、フィルムやブラ
シで構成される場合は、図6(c)に示すように、第二
電極16の下流側に、中間転写ベルト20を感光体ドラ
ム11に巻き付けるようロール28を設け、転写ニップ
を確保した上で第二電極16を配置するようにする。こ
の場合も、剥離後も転写電界がかかる構成の方が好まし
い。
に強く押し当たらない、極めて低い荷重となる場合、例
えば、第二電極16が弾性体ではなく、フィルムやブラ
シで構成される場合は、図6(c)に示すように、第二
電極16の下流側に、中間転写ベルト20を感光体ドラ
ム11に巻き付けるようロール28を設け、転写ニップ
を確保した上で第二電極16を配置するようにする。こ
の場合も、剥離後も転写電界がかかる構成の方が好まし
い。
【0042】また、中間転写ベルト20の抵抗が低すぎ
ると、転写電流が流れるために感光体ドラム11と中間
転写ベルト20とのギャップ部でも転写電界が発生し、
ギャップ転写による像乱れが発生する。
ると、転写電流が流れるために感光体ドラム11と中間
転写ベルト20とのギャップ部でも転写電界が発生し、
ギャップ転写による像乱れが発生する。
【0043】そこで、本発明者は、四種類の中間転写ベ
ルト20のサンプルを用意し、印加電圧と表面抵抗率と
の関係及び印加電圧と体積抵抗率との関係について調査
を行った。結果を夫々図8、図9に示す。ここで、サン
プルAはポリイミドにカーボンを分散させたもの、B,
C,Dはポリカーボネイトにカーボンを分散させたもの
であり、夫々単層のベルトである。
ルト20のサンプルを用意し、印加電圧と表面抵抗率と
の関係及び印加電圧と体積抵抗率との関係について調査
を行った。結果を夫々図8、図9に示す。ここで、サン
プルAはポリイミドにカーボンを分散させたもの、B,
C,Dはポリカーボネイトにカーボンを分散させたもの
であり、夫々単層のベルトである。
【0044】これら中間転写ベルト20のサンプルの抵
抗測定方法を以下に説明する。測定器としては、(株)
アドバンテスト社製微小電流計R8340A、プローブ
(主電極外径d=φ1.6cm、ガード電極内径D=
3.0cm)、測定テーブルに三菱油化(株)社製(表
面抵抗率測定時:絶縁面、体積抵抗率測定時:導電面)
を用い、印加電圧を振り、荷重2kg,測定時間30秒
での抵抗値RΩを測定した。そして、表面抵抗率Rs
(Ω/□)は、 Rs=2×π×R/ln(D/d) 体積抵抗率Rv(Ω・cm)は、 Rv=π×d2×R/(4×t) を用いて算出した。ここで、tはサンプル(中間転写ベ
ルト20)の厚さ(cm)である。
抗測定方法を以下に説明する。測定器としては、(株)
アドバンテスト社製微小電流計R8340A、プローブ
(主電極外径d=φ1.6cm、ガード電極内径D=
3.0cm)、測定テーブルに三菱油化(株)社製(表
面抵抗率測定時:絶縁面、体積抵抗率測定時:導電面)
を用い、印加電圧を振り、荷重2kg,測定時間30秒
での抵抗値RΩを測定した。そして、表面抵抗率Rs
(Ω/□)は、 Rs=2×π×R/ln(D/d) 体積抵抗率Rv(Ω・cm)は、 Rv=π×d2×R/(4×t) を用いて算出した。ここで、tはサンプル(中間転写ベ
ルト20)の厚さ(cm)である。
【0045】これら四種類のサンプルA〜Dを図2に示
す画像形成装置の中間転写ベルト20として装着し、リ
トランスファ及び像乱れについて評価を行った結果を表
3に示す。尚、この評価において、第一電極15は図4
(a)に示す形状のものを用い、その印加電圧は+40
0Vとし、一方、第二電極16は図5(b)に示す形状
のものを用い、その印加電圧は+1200Vとした。
す画像形成装置の中間転写ベルト20として装着し、リ
トランスファ及び像乱れについて評価を行った結果を表
3に示す。尚、この評価において、第一電極15は図4
(a)に示す形状のものを用い、その印加電圧は+40
0Vとし、一方、第二電極16は図5(b)に示す形状
のものを用い、その印加電圧は+1200Vとした。
【0046】
【表3】
【0047】その結果、リトランスファについてはどの
サンプルでも良好なものであったが、像乱れについては
サンプルA以外は許容レベルではなかった。ここで、図
8及び図9に示す抵抗率との相関を調べてみると、体積
抵抗率とは相関がみられなかったが、表面抵抗率とは相
関がみられ、印加電圧100Vにおいて表面抵抗率が1
0.5〜13log/□で、印加電圧100〜1000
Vにおける電界依存性が、0.8logΩ/□以下であ
ることが好ましいことがわかった。尚、表面抵抗率が1
3logΩ/□を超えると中間転写ベルト20が帯電し
てしまい、自己除電ができなくなってしまうため好まし
くない。
サンプルでも良好なものであったが、像乱れについては
サンプルA以外は許容レベルではなかった。ここで、図
8及び図9に示す抵抗率との相関を調べてみると、体積
抵抗率とは相関がみられなかったが、表面抵抗率とは相
関がみられ、印加電圧100Vにおいて表面抵抗率が1
0.5〜13log/□で、印加電圧100〜1000
Vにおける電界依存性が、0.8logΩ/□以下であ
ることが好ましいことがわかった。尚、表面抵抗率が1
3logΩ/□を超えると中間転写ベルト20が帯電し
てしまい、自己除電ができなくなってしまうため好まし
くない。
【0048】◎実施の形態2 図10は本発明を適用した画像形成装置(本実施の形態
ではカラー電子写真複写機)の実施の形態2の概略構成
を示す。同図において、本実施の形態に係る画像形成装
置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像Tが形
成される複数の画像形成ユニット100(具体的には1
00Y、100M、100C、100K)と、各画像形
成ユニット100で形成された各色成分トナー像Tを順
次転写(一次転写)保持させる記録搬送ベルトとしての
中間転写ベルト110と、中間転写ベルト110上に転
写された重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写
(二次転写)させる一括転写装置120と、一括転写さ
れたトナー像Tを用紙P上に定着させる定着装置150
とを備えたものである。
ではカラー電子写真複写機)の実施の形態2の概略構成
を示す。同図において、本実施の形態に係る画像形成装
置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像Tが形
成される複数の画像形成ユニット100(具体的には1
00Y、100M、100C、100K)と、各画像形
成ユニット100で形成された各色成分トナー像Tを順
次転写(一次転写)保持させる記録搬送ベルトとしての
中間転写ベルト110と、中間転写ベルト110上に転
写された重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写
(二次転写)させる一括転写装置120と、一括転写さ
れたトナー像Tを用紙P上に定着させる定着装置150
とを備えたものである。
【0049】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中光ビームを符号Bmで表す)、各色成分
トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜像が
可視像化される現像装置104(具体的には104Y、
104M、104C、104K)、転写域通過後の感光
体ドラム101の表面電位を低減させる除電ランプ10
6(具体的には106Y、106M、106C、106
K)等の電子写真デバイスを順次配設したものである。
そして、各感光体ドラム101と中間転写ベルト110
とが対向する一次転写位置において、各感光体ドラム1
01と中間転写ベルト110とのニップ先端及び後端近
傍には、実施の形態1と同様に導電性フィルムからなる
第一電極105及び導電性ゴムブレードからなる第二電
極107が配設されている。
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中光ビームを符号Bmで表す)、各色成分
トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜像が
可視像化される現像装置104(具体的には104Y、
104M、104C、104K)、転写域通過後の感光
体ドラム101の表面電位を低減させる除電ランプ10
6(具体的には106Y、106M、106C、106
K)等の電子写真デバイスを順次配設したものである。
そして、各感光体ドラム101と中間転写ベルト110
とが対向する一次転写位置において、各感光体ドラム1
01と中間転写ベルト110とのニップ先端及び後端近
傍には、実施の形態1と同様に導電性フィルムからなる
第一電極105及び導電性ゴムブレードからなる第二電
極107が配設されている。
【0050】特に、本実施の形態では、各画像形成ユニ
ット100の感光体ドラム101(具体的には101
Y、101M、101C、101K)の一次転写部の下
流側にドラムクリーナを配設しておらず、転写後の残留
トナーは、各現像装置104(具体的には104Y、1
04M、104C、104K)で回収されるようになっ
ている。
ット100の感光体ドラム101(具体的には101
Y、101M、101C、101K)の一次転写部の下
流側にドラムクリーナを配設しておらず、転写後の残留
トナーは、各現像装置104(具体的には104Y、1
04M、104C、104K)で回収されるようになっ
ている。
【0051】また、本実施の形態において、中間転写ベ
ルト110は、複数(本実施の形態では3つ)の支持ロ
ール131〜133に掛け渡されたものであって、本実
施の形態では、支持ロール131が中間転写ベルト11
0の駆動ロールとして、支持ロール132が従動ロール
として、更に、支持ロール133が後述するように一括
転写装置120のバックアップロールとして用いられて
いる。ここで、上記中間転写ベルト110としては、実
施の形態1で説明したものと同様のものが用いられてい
る。
ルト110は、複数(本実施の形態では3つ)の支持ロ
ール131〜133に掛け渡されたものであって、本実
施の形態では、支持ロール131が中間転写ベルト11
0の駆動ロールとして、支持ロール132が従動ロール
として、更に、支持ロール133が後述するように一括
転写装置120のバックアップロールとして用いられて
いる。ここで、上記中間転写ベルト110としては、実
施の形態1で説明したものと同様のものが用いられてい
る。
【0052】更に、記録材としての用紙Pの搬送経路に
面した中間転写ベルト110の一括転写位置(二次転写
位置)には一括転写装置120が配設されており、本実
施の形態では、中間転写ベルト110のトナー像担持面
側に圧接配置される二次転写ロール(バイアスロール)
113と、中間転写ベルト110の裏面側に配置されて
二次転写ロール113の対向電極をなす対向ロール(バ
ックアップロール)114とを備えている。このバイア
スロール113の周面にはロールクリーナ121が設け
られており、ロールクリーナ121はポリウレタンゴム
製のクリーニングブレード121aをバイアスロール1
13の周面に常時当接させ、バイアスロール113に付
着したトナーを除去するようになっている。また、バッ
クアップロール114には電極ロール115が当接し給
電を行うようになっている。そして、一括転写装置12
0の下流側には、中間転写ベルト110上の残留トナー
を除去するベルトクリーナ141が設けられている。こ
れらバイアスロール113、バックアップロール11
4、電極ロール115、ロールクリーナ121について
も、実施の形態1で説明したものと同様のものが用いら
れている。
面した中間転写ベルト110の一括転写位置(二次転写
位置)には一括転写装置120が配設されており、本実
施の形態では、中間転写ベルト110のトナー像担持面
側に圧接配置される二次転写ロール(バイアスロール)
113と、中間転写ベルト110の裏面側に配置されて
二次転写ロール113の対向電極をなす対向ロール(バ
ックアップロール)114とを備えている。このバイア
スロール113の周面にはロールクリーナ121が設け
られており、ロールクリーナ121はポリウレタンゴム
製のクリーニングブレード121aをバイアスロール1
13の周面に常時当接させ、バイアスロール113に付
着したトナーを除去するようになっている。また、バッ
クアップロール114には電極ロール115が当接し給
電を行うようになっている。そして、一括転写装置12
0の下流側には、中間転写ベルト110上の残留トナー
を除去するベルトクリーナ141が設けられている。こ
れらバイアスロール113、バックアップロール11
4、電極ロール115、ロールクリーナ121について
も、実施の形態1で説明したものと同様のものが用いら
れている。
【0053】また、本実施の形態において、用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで二次転写位置へと用
紙Pを送り込み、二次転写後の用紙Pを定着装置150
へと搬送するようになっている。尚、符号118は用紙
搬送経路中に設けられる搬送ロールである。
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで二次転写位置へと用
紙Pを送り込み、二次転写後の用紙Pを定着装置150
へと搬送するようになっている。尚、符号118は用紙
搬送経路中に設けられる搬送ロールである。
【0054】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号
を画像信号処理手段によりデジタル画像信号に変換して
メモリーに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色
(K、Y、M、C)のデジタル画像信号に基づいて各色
のトナー像形成を行なわせるようにする。
装置の作像プロセスについて説明する。今、図示外のス
タートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセ
スが実行される。具体的に述べると、例えば、このカラ
ー画像形成装置をデジタルカラー複写機として構成する
場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をカラ
ー画像読み取り装置により読み取り、その読み取り信号
を画像信号処理手段によりデジタル画像信号に変換して
メモリーに一時的に蓄積し、その蓄積されている4色
(K、Y、M、C)のデジタル画像信号に基づいて各色
のトナー像形成を行なわせるようにする。
【0055】すなわち、画像信号処理手段から入力され
る各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット1
00(具体的には100Y、100M、100C、10
0K)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット1
00では、一様帯電装置102により一様に帯電された
感光体ドラム101に前記デジタル信号に応じた静電潜
像をレーザ露光装置103にて夫々書き込ませる。そし
て、これらの各静電潜像を各色のトナーを収容した現像
装置104により現像して上記各色のトナー像Tを形成
させる。尚、このカラー画像形成装置をプリンタ等の装
置として構成する場合には、外部などから画像信号処理
手段に入力される画像信号に基づいて各色のトナー像形
成を行うようにすればよい。
る各色のデジタル画像信号に応じて画像形成ユニット1
00(具体的には100Y、100M、100C、10
0K)を夫々駆動する。そして、各画像形成ユニット1
00では、一様帯電装置102により一様に帯電された
感光体ドラム101に前記デジタル信号に応じた静電潜
像をレーザ露光装置103にて夫々書き込ませる。そし
て、これらの各静電潜像を各色のトナーを収容した現像
装置104により現像して上記各色のトナー像Tを形成
させる。尚、このカラー画像形成装置をプリンタ等の装
置として構成する場合には、外部などから画像信号処理
手段に入力される画像信号に基づいて各色のトナー像形
成を行うようにすればよい。
【0056】そして、各感光体ドラム101上に形成さ
れたトナー像Tは、各感光体ドラム101と中間転写ベ
ルト110とが接する一次転写位置で第二電極107に
よって感光体ドラム101から中間転写ベルト110の
表面に順次転写される。
れたトナー像Tは、各感光体ドラム101と中間転写ベ
ルト110とが接する一次転写位置で第二電極107に
よって感光体ドラム101から中間転写ベルト110の
表面に順次転写される。
【0057】このようにして中間転写体ベルト110に
一次転写されたトナー像Tは中間転写ベルト110上で
重ね合わされ、中間転写ベルト110の回動に伴って二
次転写位置へと搬送される。一方、フィードロール11
7によって用紙トレイ116から用紙Pが搬出され、こ
の用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと供給さ
れ、バイアスロール113と中間転写ベルト110との
間に挟み込まれる。
一次転写されたトナー像Tは中間転写ベルト110上で
重ね合わされ、中間転写ベルト110の回動に伴って二
次転写位置へと搬送される。一方、フィードロール11
7によって用紙トレイ116から用紙Pが搬出され、こ
の用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと供給さ
れ、バイアスロール113と中間転写ベルト110との
間に挟み込まれる。
【0058】すると、二次転写位置では、二次転写ロー
ル113とバックアップロール114との間に形成され
る転写電界の作用で、中間転写ベルト110上に担持さ
れたトナー像Tが用紙Pに一括転写される。このトナー
像Tが転写された用紙Pは、定着装置150へと搬送さ
れトナー像Tの定着が行われる。一方、二次転写後に中
間転写ベルト110上に残留したトナーは、ベルトクリ
ーナ141によってクリーニングされる。
ル113とバックアップロール114との間に形成され
る転写電界の作用で、中間転写ベルト110上に担持さ
れたトナー像Tが用紙Pに一括転写される。このトナー
像Tが転写された用紙Pは、定着装置150へと搬送さ
れトナー像Tの定着が行われる。一方、二次転写後に中
間転写ベルト110上に残留したトナーは、ベルトクリ
ーナ141によってクリーニングされる。
【0059】本実施の形態においても、第一電極105
に放電を生じさせるだけの電圧を印加することにより、
感光体ドラム101と中間転写ベルト110との接触領
域手前で微弱放電を発生させることができるため、リト
ランスファを防止することができる。また、リトランス
ファを防止できることから、他色のトナーが感光体ドラ
ム101に転移して付着するということがなく、従っ
て、一次転写後に感光体ドラム101に残留したトナー
を現像装置104で回収したとしても、他色のトナーと
混色するという事態は生じないため、ドラムクリーナを
配設しなくてもよくなる。
に放電を生じさせるだけの電圧を印加することにより、
感光体ドラム101と中間転写ベルト110との接触領
域手前で微弱放電を発生させることができるため、リト
ランスファを防止することができる。また、リトランス
ファを防止できることから、他色のトナーが感光体ドラ
ム101に転移して付着するということがなく、従っ
て、一次転写後に感光体ドラム101に残留したトナー
を現像装置104で回収したとしても、他色のトナーと
混色するという事態は生じないため、ドラムクリーナを
配設しなくてもよくなる。
【0060】◎実施の形態3 図11は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態3の概略構成を示す。同図において、本実施の形態に
係る画像形成装置は、水平方向に沿う用紙搬送路に対し
て、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成さ
れる複数の画像形成ユニット100(具体的には100
Y、100M、100C、100K)を並列配置し、各
画像形成ユニット100で形成した各色成分トナー像を
記録搬送ベルトとしての転写搬送ベルト160上を搬送
される用紙P上に順次転写させ、用紙P上に各色成分ト
ナー像が重合されたカラー画像を形成するようにしたも
のである。尚、本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、実施の形態2に記載のものとは異なるが、例えば画
像形成ユニット100など、本実施の形態に係る画像形
成装置の構成要素のうち、実施の形態2に係る画像形成
装置と同様のものについては、実施の形態2と同様の符
号を付してここではその詳細な説明を省略する。
態3の概略構成を示す。同図において、本実施の形態に
係る画像形成装置は、水平方向に沿う用紙搬送路に対し
て、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成さ
れる複数の画像形成ユニット100(具体的には100
Y、100M、100C、100K)を並列配置し、各
画像形成ユニット100で形成した各色成分トナー像を
記録搬送ベルトとしての転写搬送ベルト160上を搬送
される用紙P上に順次転写させ、用紙P上に各色成分ト
ナー像が重合されたカラー画像を形成するようにしたも
のである。尚、本実施の形態に係るカラー画像形成装置
は、実施の形態2に記載のものとは異なるが、例えば画
像形成ユニット100など、本実施の形態に係る画像形
成装置の構成要素のうち、実施の形態2に係る画像形成
装置と同様のものについては、実施の形態2と同様の符
号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0061】本実施の形態において、各色成分の画像形
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中光ビームを符号Bmで表す)、各色成分
トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜像が
可視像化される現像装置104(具体的には104Y、
104M、104C、104K)、転写域通過後の感光
体ドラム101の表面電位を低減させる除電ランプ10
6(具体的には106Y、106M、106C、106
K)等の電子写真デバイスを順次配設したものである。
そして、各感光体ドラム101と中間転写ベルト110
とが対向する一次転写位置において、各感光体ドラム1
01と中間転写ベルト110とのニップ先端及び後端近
傍には、実施の形態2と同様に導電性フィルムからなる
第一電極105及び導電性ゴムブレードからなる第二電
極107が配設されている。
成ユニット100(具体的には100Y、100M、1
00C、100K)は、矢線A方向に回転する像担持体
としての感光体ドラム101(具体的には101Y、1
01M、101C、101K)の周囲に、感光体ドラム
101が帯電される一様帯電装置102(具体的には1
02Y、102M、102C、102K)、感光体ドラ
ム101上に静電潜像が書き込まれるレーザ露光装置1
03(具体的には103Y、103M、103C、10
3K、尚、図中光ビームを符号Bmで表す)、各色成分
トナーが収容されて感光体ドラム101上の静電潜像が
可視像化される現像装置104(具体的には104Y、
104M、104C、104K)、転写域通過後の感光
体ドラム101の表面電位を低減させる除電ランプ10
6(具体的には106Y、106M、106C、106
K)等の電子写真デバイスを順次配設したものである。
そして、各感光体ドラム101と中間転写ベルト110
とが対向する一次転写位置において、各感光体ドラム1
01と中間転写ベルト110とのニップ先端及び後端近
傍には、実施の形態2と同様に導電性フィルムからなる
第一電極105及び導電性ゴムブレードからなる第二電
極107が配設されている。
【0062】また、本実施の形態では、実施の形態2と
同様に、各画像形成ユニット100の感光体ドラム10
1(具体的には101Y、101M、101C、101
K)の一次転写部の下流側にドラムクリーナを配設して
おらず、転写後の残留トナーは、各現像装置104(具
体的には104Y、104M、104C、104K)で
回収されるようになっている。
同様に、各画像形成ユニット100の感光体ドラム10
1(具体的には101Y、101M、101C、101
K)の一次転写部の下流側にドラムクリーナを配設して
おらず、転写後の残留トナーは、各現像装置104(具
体的には104Y、104M、104C、104K)で
回収されるようになっている。
【0063】更に、これら各画像形成ユニット100の
各感光体ドラム101に対応した箇所には、用紙搬送路
に沿って矢線B方向に循環移動する転写搬送ベルト16
0が配設されている。ここで、上記転写搬送ベルト16
0としては、実施の形態2で説明した中間転写ベルト1
10と同様のもので構成されている。そして、この転写
搬送ベルト160は、一対の張架ロール161、162
に掛け渡されており、本実施の形態では、用紙搬送路の
入口側の張架ロール161が従動ロール、出口側の張架
ロール162が駆動ロールとなっている。尚、符号16
3は、転写搬送ベルト160の移動方向に略直交する方
向の蛇行規制用の補正ロール(ステアリングロール:軸
方向一端を支点として傾動自在に設けられる)である。
各感光体ドラム101に対応した箇所には、用紙搬送路
に沿って矢線B方向に循環移動する転写搬送ベルト16
0が配設されている。ここで、上記転写搬送ベルト16
0としては、実施の形態2で説明した中間転写ベルト1
10と同様のもので構成されている。そして、この転写
搬送ベルト160は、一対の張架ロール161、162
に掛け渡されており、本実施の形態では、用紙搬送路の
入口側の張架ロール161が従動ロール、出口側の張架
ロール162が駆動ロールとなっている。尚、符号16
3は、転写搬送ベルト160の移動方向に略直交する方
向の蛇行規制用の補正ロール(ステアリングロール:軸
方向一端を支点として傾動自在に設けられる)である。
【0064】また、本実施の形態における用紙搬送系
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで転写搬送ベルト16
0上に用紙Pを送り込み、転写後の用紙Pを定着装置1
50へと搬送するようになっている。尚、符号118は
用紙搬送系路中に設けられる搬送ロールである。
は、用紙トレイ116からの用紙Pをフィードロール1
17で送出し、所定のタイミングで転写搬送ベルト16
0上に用紙Pを送り込み、転写後の用紙Pを定着装置1
50へと搬送するようになっている。尚、符号118は
用紙搬送系路中に設けられる搬送ロールである。
【0065】更に、本実施の形態では、転写搬送ベルト
160の用紙Pの入口部位に用紙吸着装置(用紙吸着ロ
ール)171が配設されている。この用紙吸着ロール1
71は、転写搬送ベルト160の用紙搬送路の入口側の
張架ロール161に対応した箇所で転写搬送ベルト16
0に圧接配置されると共に、用紙吸着ロール171と張
架ロール161との間に図示しないバイアス電源を用い
て所定のバイアスを印加することにより、用紙Pを転写
搬送ベルト160上に吸着せしめるようにしたものであ
る。また、符号141は、転写搬送ベルト160の用紙
搬送路の出口側の張架ロール162に対応した箇所且つ
用紙搬送路以外の位置で転写搬送ベルト160に圧接配
置され、転写搬送ベルト160表面をクリーニングする
ベルトクリーナである。
160の用紙Pの入口部位に用紙吸着装置(用紙吸着ロ
ール)171が配設されている。この用紙吸着ロール1
71は、転写搬送ベルト160の用紙搬送路の入口側の
張架ロール161に対応した箇所で転写搬送ベルト16
0に圧接配置されると共に、用紙吸着ロール171と張
架ロール161との間に図示しないバイアス電源を用い
て所定のバイアスを印加することにより、用紙Pを転写
搬送ベルト160上に吸着せしめるようにしたものであ
る。また、符号141は、転写搬送ベルト160の用紙
搬送路の出口側の張架ロール162に対応した箇所且つ
用紙搬送路以外の位置で転写搬送ベルト160に圧接配
置され、転写搬送ベルト160表面をクリーニングする
ベルトクリーナである。
【0066】本実施の形態では、転写搬送ベルト160
上に用紙Pが担持、搬送され、この用紙P上に各画像形
成ユニット100で形成されたトナー像Tが順次重ね転
写されることとなるが、実施の形態2と同様に、第一電
極105に放電を生じさせるだけの電圧を印加すること
により、感光体ドラム101と転写搬送ベルト160上
の用紙Pとの接触領域手前で微弱放電を発生させること
ができるため、リトランスファを防止することができ
る。また、実施の形態2と同様にリトランスファを防止
できることから、他色のトナーが感光体ドラム101に
付着することがなく、従って、一次転写後に感光体ドラ
ム101に残留したトナーを現像装置104で回収した
としても、他色のトナーと混色するという事態は生じな
いため、ドラムクリーナを配設しなくてもよくなる。
上に用紙Pが担持、搬送され、この用紙P上に各画像形
成ユニット100で形成されたトナー像Tが順次重ね転
写されることとなるが、実施の形態2と同様に、第一電
極105に放電を生じさせるだけの電圧を印加すること
により、感光体ドラム101と転写搬送ベルト160上
の用紙Pとの接触領域手前で微弱放電を発生させること
ができるため、リトランスファを防止することができ
る。また、実施の形態2と同様にリトランスファを防止
できることから、他色のトナーが感光体ドラム101に
付着することがなく、従って、一次転写後に感光体ドラ
ム101に残留したトナーを現像装置104で回収した
としても、他色のトナーと混色するという事態は生じな
いため、ドラムクリーナを配設しなくてもよくなる。
【0067】◎実施の形態4 本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、図1
2に示すように、感光体ドラム11と中間転写ベルト2
0との接触領域Nのうち中間転写ベルト20の裏面側で
あって当該接触領域Nの上流側に転写ロール19を配設
し、この転写ロール19にバイアス電源33より転写電
圧を印加するようにしたものである。このように構成し
た場合においても、接触領域Nの始端Sより上流側すな
わち感光体ドラム11と中間転写ベルト20との接触領
域手前で微弱放電を発生させるようにすれば、リトラン
スファを防止することが可能となる。
2に示すように、感光体ドラム11と中間転写ベルト2
0との接触領域Nのうち中間転写ベルト20の裏面側で
あって当該接触領域Nの上流側に転写ロール19を配設
し、この転写ロール19にバイアス電源33より転写電
圧を印加するようにしたものである。このように構成し
た場合においても、接触領域Nの始端Sより上流側すな
わち感光体ドラム11と中間転写ベルト20との接触領
域手前で微弱放電を発生させるようにすれば、リトラン
スファを防止することが可能となる。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、像担持
体と記録搬送ベルトとの接触領域の始端より上流側で放
電を生じさせることで、記録搬送ベルト上あるいは記録
搬送ベルトに担持された記録材上のトナーの帯電を強め
ると共に、対応する像担持体の帯電を弱めるようにした
ので、トナーのリトランスファに伴う転写不良及び画質
不良の発生を有効に防止することができる。
体と記録搬送ベルトとの接触領域の始端より上流側で放
電を生じさせることで、記録搬送ベルト上あるいは記録
搬送ベルトに担持された記録材上のトナーの帯電を強め
ると共に、対応する像担持体の帯電を弱めるようにした
ので、トナーのリトランスファに伴う転写不良及び画質
不良の発生を有効に防止することができる。
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明
図である。
図である。
【図2】 本発明が適用された画像形成装置の実施の形
態1の概略構成図である。
態1の概略構成図である。
【図3】 一次転写部の拡大図である。
【図4】 (a)は中間転写ベルトの接触領域始端から
上流側の距離と、その位置における感光体ドラムと中間
転写ベルトとの間のギャップ電位及びパッシェン則から
求められたパッシェン電圧との関係を、(b)は位置と
ギャップ電位及びパッシェン電圧の電位差との関係を示
すグラフ図である。
上流側の距離と、その位置における感光体ドラムと中間
転写ベルトとの間のギャップ電位及びパッシェン則から
求められたパッシェン電圧との関係を、(b)は位置と
ギャップ電位及びパッシェン電圧の電位差との関係を示
すグラフ図である。
【図5】 (a)〜(c)は第一電極の概略構成図であ
る。
る。
【図6】 (a)〜(c)は第二電極の概略構成図であ
る。
る。
【図7】 第二電極印加電圧と転写残量との関係を示す
グラフ図である。
グラフ図である。
【図8】 中間転写ベルトの、印加電圧と表面抵抗率と
の関係を示すグラフ図である。
の関係を示すグラフ図である。
【図9】 中間転写ベルトの、印加電圧と体積抵抗率と
の関係を示すグラフ図である。
の関係を示すグラフ図である。
【図10】 本発明が適用された画像形成装置の実施の
形態2の概略構成図である。
形態2の概略構成図である。
【図11】 本発明が適用された画像形成装置の実施の
形態3の概略構成図である。
形態3の概略構成図である。
【図12】 本発明が適用された画像形成装置の実施の
形態4の一次転写部の拡大図である。
形態4の一次転写部の拡大図である。
1…像担持体,2…潜像形成手段,3…現像装置,4…
記録搬送ベルト,5…転写手段,6…接触転写部材,7
…転写電圧印加手段,8…電極部材,9…放電電圧印加
手段,10…一括転写手段,K…記録材,T…トナー
像,N…接触領域,S…始端,E…終端
記録搬送ベルト,5…転写手段,6…接触転写部材,7
…転写電圧印加手段,8…電極部材,9…放電電圧印加
手段,10…一括転写手段,K…記録材,T…トナー
像,N…接触領域,S…始端,E…終端
Claims (13)
- 【請求項1】 一または複数の像担持体と、 前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記像担持体上の静電潜像を対応する色トナーで現像す
る複数の現像装置と、 前記像担持体に接触配置され且つ当該像担持体と対向す
る部位を循環搬送される記録搬送ベルトと、 前記記録搬送ベルトに直接あるいは記録材を介して前記
像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と
を備え、 前記転写手段には、前記像担持体と前記記録搬送ベルト
との接触領域に対応する当該記録搬送ベルト裏面に接触
配置される接触転写部材と、この接触転写部材に転写電
圧を印加する転写電圧印加手段とを具備させた画像形成
装置であって、 前記接触領域の始端より上流側の前記記録搬送ベルト裏
面に接触配置される電極部材と、この電極部材に前記転
写電圧と同極性であって当該接触領域の始端より上流側
の像担持体と記録搬送ベルトとの間で放電を生じさせる
電圧を印加する放電電圧印加手段とを具備させたことを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記放電電圧印加手段による前記電極部材への印加電圧
は、前記接触領域突入直前の前記記録搬送ベルトあるい
は前記記録搬送ベルト上の記録材と前記像担持体上の非
画像部との間でのみ放電が生じる大きさに設定されるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記電極部材には、前記接触領域直前あるいは当該接触
領域まで延び且つ前記記録搬送ベルトに接触する接触面
が形成されることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記電極部材と前記記録搬送ベルトとの接触開始位置
は、前記接触領域の始端より上流側2mm以内であるこ
とを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記電極部材は、導電性フィルムあるいは導電性ブラシ
からなることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項6】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記接触転写部材と前記記録搬送ベルトとの接触開始位
置は、前記接触領域の終端に対応する部位であることを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記接触転写部材には、前記接触領域の終端より下流側
に向かって延び且つ前記記録搬送ベルトに接触する接触
面が形成されることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記接触転写部材は、導電性ゴムブレードあるいは導電
性ゴムロールからなることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項9】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記接触転写部材は、導電性フィルムあるいは導電性ブ
ラシからなることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 転写後に前記像担持体上に残存した色トナーを、対応す
る現像装置で回収することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項11】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記記録搬送ベルトは、印加電圧100Vにおける表面
抵抗率が10.5〜13.0logΩ/□であり、且
つ、印加電圧100〜1000Vにおける表面抵抗率の
電界依存性が0.8logΩ/□以下であることを特徴
とする画像形成装置。 - 【請求項12】 請求項1に記載の画像形成装置におい
て、 前記各現像装置は、形状係数が100〜125の球形ト
ナーを使用するものであることを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項13】 一または複数の像担持体と、 前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、 前記像担持体上の静電潜像を対応する色トナーで現像す
る複数の現像装置と、 前記像担持体に接触配置され且つ当該像担持体と対向す
る部位を循環搬送される記録搬送ベルトと、 前記記録搬送ベルトに直接あるいは記録材を介して前記
像担持体上に形成されたトナー像を転写する転写手段と
を備え、 前記転写手段には、前記像担持体と前記記録搬送ベルト
との接触領域の上流側に対応する当該記録搬送ベルト裏
面に接触配置される転写ロールと、この転写ロールに転
写電圧を印加する転写電圧印加手段とを具備させたこと
を特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103522A JP2001290379A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103522A JP2001290379A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001290379A true JP2001290379A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18617217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000103522A Pending JP2001290379A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001290379A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7215898B2 (en) | 2003-10-01 | 2007-05-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor |
-
2000
- 2000-04-05 JP JP2000103522A patent/JP2001290379A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7215898B2 (en) | 2003-10-01 | 2007-05-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor |
US8005387B2 (en) | 2003-10-01 | 2011-08-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor |
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