JP2005107372A - 導電性ローラの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】導電性ローラの軸方向にスプレーガンを変位させ、その基層の半径方向外側に塗料を噴射して表層を形成する導電性ローラの製造方法において、ローラ一本当たりの塗装時間を短縮して生産性を向上させる。
【解決手段】スプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列された複数本のローラを、隣接するローラ同士で逆方向に回転させながら、これらのローラへの塗料噴射が均等な分布となるスプレーガンを用いて塗料を噴射し表層を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】スプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列された複数本のローラを、隣接するローラ同士で逆方向に回転させながら、これらのローラへの塗料噴射が均等な分布となるスプレーガンを用いて塗料を噴射し表層を形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、帯電ローラ、現像ローラ等、導電性の基層の半径方向外側に表層を有する導電性ローラにおいて、表層をスプレー塗装により形成する導電性ローラ製造方法に関し、特に、生産性を向上させたものに関する。
複写機、プリンタ等の電子写真装置や静電記録装置などに装着され、感光ドラムの表面を帯電させる帯電ローラや、感光ドラム表面にトナーを移載する現像ローラ等の導電性ローラは、中心にシャフトを有し円柱状の基層の半径方向外側に最外層となる薄膜の表層が設けられる。
従来、この表層を形成する方法として、ディッピング塗装やロールコータ塗装による方法の他、スプレー塗装によって塗膜を形成してこれを表層とする方法も提案されている(例えば特許文献1参照。)。
このスプレー塗装による方法は、導電性ローラを回転させながら、ローラ軸線方向にスプレーガンを変位させ、その基層の半径方向外側に塗料を噴射して表層を形成するものでり、他の方法に対比して、大量の塗料を貯蔵する槽もしくは塗料タンクを必要とせず、そのため大ロットの生産を余儀なくされることもなく、他品種少量の生産形態に適するという特長をもっている。
しかしながら、この方法を用いて小ロットの生産体制を実現しようとしたき、スプレーガンから噴射されるガンの噴射範囲は限定されるので、自ずとスプレーガンを往復変位させながら噴射させる必要があり、また、スプレー塗装の場合一般に塗着効率が低いため、生産性が低いという問題があった。
特開平9−179378号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、導電性ローラの表層をスプレー塗装により形成する方法において、ローラ一本当たりの塗装時間を短縮して生産性を向上させることを目的とする。
<1>は、導電性ローラの軸方向にスプレーガンを変位させ、導電性ローラの基層の半径方向外側に塗料を噴射して表層を形成する導電性ローラの製造方法において、
スプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列された複数本のローラを、隣接するローラ同士で逆方向に回転させながら、これらのローラへの塗料噴射が均等な分布となるスプレーガンを用いて塗料を噴射し表層を形成する導電性ローラの製造方法である。
スプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列された複数本のローラを、隣接するローラ同士で逆方向に回転させながら、これらのローラへの塗料噴射が均等な分布となるスプレーガンを用いて塗料を噴射し表層を形成する導電性ローラの製造方法である。
<2>は、<1>において、前記塗料を噴射する際の噴射量を1〜20g/分とする導電性ローラの製造方法である。
<3>は、<2>もしくは<3>において、前記スプレーガンをニードルのないものとする導電性ローラの製造方法である。
<1>の発明によれば、一つのスプレーガンで、複数の導電性ローラの表層を同時に形成することができ、生産性を向上させることができる。しかも、複数本の導電性ローラをスプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列し、スプレーガンの塗料噴射分布が、これらのローラ間で均等となるようにするとともに、導電性ローラの回転の向きを隣同士で逆向きにし、導電性ローラの回転により発生する空気流による塗料噴射分布の乱れを防止して、導電性ローラ間での塗膜のバラツキを抑制して均一な表層を形成することができる。
<1>の発明によれば、塗料を噴射する際の噴射量を1〜20g/分としたので、従来、導電性ローラにスプレー塗装を施す場合の噴射量20〜100g/分に対して大幅に噴射流速を落とし、そのことにより、噴射された塗料の導電性ローラ表面で反射し飛散する塗料の割合を大幅に低減して塗着効率を上げ、このことにより、塗料の無駄を防止するだけでなく、塗装に要する時間を短縮して生産性をさらに向上させることができる。
<3>の発明によれば、スプレーガンをニードルのないものとしたので、例えば、粉体を混入した塗料を用いようとしたとき、ニードルを用いたスプレーガンの場合に発生する、弁周りへの粉体の付着に起因するニードルの早期詰まりという問題をないものとすることができる。そもそも、ディップ塗装により表層を形成する場合には、ディップ槽内での粉体の沈降により粉体分布が時間的に変化するのでその粉体含有塗料の適用がむつかしく、スプレー塗装による方法に期待されていたものの、上述のような問題で実行化が難しかったが、本発明は、このような問題に対処するものであり、粉体入り塗料に対するスプレー塗装の適用を可能にすることができる。
本発明の実施形態について、図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の導電性ローラの製造方法によって塗装される導電性ローラ1を示す断面図であり、導電性ローラ1は、シャフトSと、シャフトSの周りに配設された基層L1と、基層L1の半径方向外側に形成されローラ周面を構成する表層L2とよりなる。このような導電性ローラとしては、複写機、プリンタ等の電子写真装置や静電記録装置などに装着され、感光ドラムの表面を帯電させる帯電ローラや、感光ドラム表面にトナーを移載する現像ローラ等があり、これらのローラにおいて、シャフトSは、プリンタ等の電子写真装置に軸支される部分であり、金属あるいはプラスチック製のものが用いられる。
例えば、帯電ローラの場合、基層L1は、スポンジゴム等よりなる弾性層L1aとその外周に設けられ表層との間の電気抵抗を調整する抵抗調整層L1bの二層もしくはそれ以上で構成され、表層L2は、例えば、ウレタン変性アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、及びフッ素樹脂等のうち、1種又は2種以上に各種電子導電剤や各種イオン導電剤やカーボン等の導電材を混ぜて導電性を付与されたものが用いられる。
そして、表層L2の厚さは、通常、1〜20μmでありまた、そのバラツキの幅は例えば、層の厚さの±10%以内となるよう高精度に形成される。
図2は、本実施形態の導電性ローラ1の製造方法に用いられる塗装装置10を示す斜視図であり、図3は、導電性ローラ1を軸方向から見た状態を模式的に示す断面図である。塗装装置10は、複数の導電性ローラ1を支持回転するするローラ回転装置4、塗料を噴射口2aから噴射するスプレーガン2、および、スプレーガン2を導電性ローラ1の軸方向に変位させるガン往復駆動装置3を具える。なお、図2、図3は、導電性ローラ1の数が二本の場合を図示したものである。また、図3中、ローラ1の周りに記した矢印はローラ1の回転の向きを示す。
二本の導電性ローラ1は、スプレーガン2の噴射口2aから等距離dだけ離れて配置され、また、塗料のこれらのローラ1への噴射分布Bが均等となるよう、スプレーガン2の塗料の広がりが設定されている。そして、これらのローラ1はローラ回転装置4により互いに逆向きに回転され、この回転による空気流が、塗料の噴射分布を変化させることはない。
ここで、塗料の噴射量は1〜20g/分とするのが好ましく、これが20g/分を越えると塗着効率が極端に低下し、生産性をむしろ低下させる。また、これが1g/分未満とすると、塗着効率は向上するものの、噴射量が少ないことに起因して生産性が低下する。
また、噴射口2aからそれぞれの導電性ローラ1までの距離は、10〜50mmとするのがよく、ガン往復駆動装置3によるスプレーガン2の変位速度は5〜50mm/秒とするのが好ましい。また、ローラ1の回転速度は、10〜300rpmとするのがよい。
図4は、4本、配列された導電性ローラ1を軸方向から見た状態を模式的に示す断面図である。導電性ローラ1本数が4本であっても、これらの導電性ローラ1は、ともに、スプレーガン2の噴射口2aから等距離d1だけ離れて配置され、また、塗料のこれらのローラ1への噴射分布B1が均等となるよう、スプレーガン2の塗料の広がりが設定され、そして、これらのローラ1は隣同士で互いに逆向きに回転される。
以上の実施形態において、スプレーガン2はニードルを用いないものとするのが好ましく、この場合、粉体を含有した塗料に対してもスプレー塗装を適用することができ、ニードルの周りに粉体が詰まるという問題を発生させることがない。このようなニードルを用いないスプレーガンでは、塗料の噴射量を制御するのに、塗料を供給するポンプの吐出量を調整する代わりに、背圧を調整することでおこなう。また、塗料および霧化エアーの入り切りは、電磁弁等、通常の手段を用いて行う。
また、ニードルを用いたスプレーガンの場合には、50mPa・s以下の低粘度の塗料しか噴射できないのに対し、ニードルのない、本発明のスプレーガン2では、構造上、100mPa・s前後の高粘度の塗料まで噴射することが可能である。特に、UVで硬化させることのできる、いわゆるUV塗料の粘度は、一般的に数千〜数万mPa・sと高く、これを希釈剤で希釈たとしてもニードルを用いたスプレーガンでは噴射するこのできないUV塗料を、本発明のスプレーガン2では噴射し霧化することができる。
1 導電性ローラ
2 スプレーガン
2a 噴射口
3 ガン往復駆動装置
4 ローラ回転装置
10 塗装装置
L1 基層
L1a 弾性層
L1b 抵抗調整層
L2 表層
2 スプレーガン
2a 噴射口
3 ガン往復駆動装置
4 ローラ回転装置
10 塗装装置
L1 基層
L1a 弾性層
L1b 抵抗調整層
L2 表層
Claims (3)
- 導電性ローラの軸方向にスプレーガンを変位させ、導電性ローラの基層の半径方向外側に塗料を噴射して表層を形成する導電性ローラの製造方法において、
スプレーガンの塗料噴射口から等距離に配列された複数本のローラを、隣接するローラ同士で逆方向に回転させながら、これらのローラへの塗料噴射が均等な分布となるスプレーガンを用いて塗料を噴射し表層を形成する導電性ローラの製造方法。 - 前記塗料を噴射する際の噴射量を1〜20g/分とする請求項1に記載の導電性ローラの製造方法。
- 前記スプレーガンをニードルのないものとする請求項1もしくは2に記載の導電性ローラの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003343058A JP2005107372A (ja) | 2003-10-01 | 2003-10-01 | 導電性ローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003343058A JP2005107372A (ja) | 2003-10-01 | 2003-10-01 | 導電性ローラの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005107372A true JP2005107372A (ja) | 2005-04-21 |
Family
ID=34537139
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003343058A Pending JP2005107372A (ja) | 2003-10-01 | 2003-10-01 | 導電性ローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005107372A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014083468A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Maeda Corp | 鋼棒の回転装置及び被膜形成方法と被膜形成鋼棒 |
CN104148260A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-11-19 | 无锡新势力电机科技有限公司 | 电机零件的防腐处理方法 |
KR101511166B1 (ko) | 2013-07-30 | 2015-04-13 | 한국기계연구원 | 인쇄롤용 실린더의 감광제 코팅방법 |
JP2017100131A (ja) * | 2017-02-09 | 2017-06-08 | 前田建設工業株式会社 | 鋼棒の被膜形成装置及び被膜形成方法と、被膜形成鋼棒の生産方法 |
-
2003
- 2003-10-01 JP JP2003343058A patent/JP2005107372A/ja active Pending
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