JP2005107365A - 電子写真装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦による帯電メモリーの発生を抑制することができ、また、耐久を通して高い帯電均一性を維持することができ、画像不良の発生を抑制することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】 支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段とを有し、該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下である電子写真装置およびプロセスカートリッジ。
【選択図】 なし
【解決手段】 支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段とを有し、該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下である電子写真装置およびプロセスカートリッジ。
【選択図】 なし
Description
本発明は電子写真装置に関するものであり、詳しくは、電子写真感光体に接触帯電を行う電子写真装置に関する。
電子写真装置において、電子写真感光体に帯電、露光、現像、転写などの基本的プロセスによって画像を形成する際、その帯電の方式としては、近年、電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材(帯電ローラーなど)によって電子写真感光体の表面を帯電する接触帯電方式が広く採用されている。
接触帯電方式では、電子写真感光体と接触帯電部材とが常に接触しているため、振動などによる摩擦帯電により、電子写真感光体と接触帯電部材とが互いに逆の極性に帯電してしまう、いわゆる帯電メモリーの発生が問題となっている。この問題は、電子写真感光体と接触帯電部材を有する接触帯電手段とを一体に支持するプロセスカートリッジにおいてより顕著である。
特許文献1には、接触帯電部材の表面層にフッ素原子含有樹脂と帯電列がポリスチレンよりも正である樹脂とを含有させ、かつ、帯電列がポリスチレンよりも正である樹脂のフッ素原子含有樹脂に対する比(配合質量比)の値を0.05以上3以下とすることで、帯電メモリーの発生を抑制する技術が開示されている。
また、特許文献2には、電子写真感光体と接触帯電部材との平均摩擦帯電電位の差を100V以下とすることで、帯電メモリーの発生を抑制する技術が開示されている。
どちらの技術においても、接触帯電部材の表面層にフッ素原子含有樹脂を含有させて接触帯電部材の表面の摩擦係数を下げることにより電子写真感光体との摩擦帯電量を小さくして、帯電メモリーの発生を抑制するものであるが、フッ素原子含有樹脂そのものは帯電メモリーを発生しやすい樹脂であるため、フッ素原子含有樹脂の含有量には制約がある。フッ素原子含有樹脂の含有量を少なくすると、接触帯電部材の表面の汚染による帯電均一性の低下、耐久性の劣化の問題があること、また、電子写真装置や接触帯電装置の構成やプロセス条件によって電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦条件が異なることから、帯電メモリーの発生を抑制する対策としては十分であるとはいえない。
また、接触帯電方式には、帯電の不均一性や、電子写真感光体の放電絶縁破壊の発生が問題としてある。
帯電の不均一性とは、電子写真感光体の表面の移動方向に対して直角な方向に、長さ2〜200mm、幅0.5mm以下程度のスジ状の帯電ムラを生じてしまうものであり、正規現像方式の場合に生じる白スジ(ベタ黒またはハーフトーン画像に白いスジが現われる現象)、または、反転現像方式の場合に起こる黒スジ(ベタ白またはハーフトーン画像に黒いスジが現われる現象)といった画像欠陥になる。
帯電の均一性を向上させるために、接触帯電部材に印加する電圧として、交流電圧(VAC)を重畳した直流電圧(VDC)を用いる接触帯電方式(AC/DC接触帯電方式)が広く用いられている。
AC/DC接触帯電方式において、帯電の均一性を保持して、正規現像方式における白ポチ、反転現像方式における黒ポチ、かぶりといった画像欠陥を防ぐためには、重畳する交流電圧が重畳される直流電圧の2倍以上のピーク間電位差(VP−P)をもっていることが必要である。
しかしながら、重畳する交流電圧を上げていくと、脈流電圧(交流電圧を重畳した直流電圧)の最大印加電圧によって、電子写真感光体内部のわずかな欠陥部位において放電絶縁破壊が起こってしまう。特に、電子写真感光体が絶縁耐圧の低い有機電子写真感光体の場合には、この絶縁破壊が著しく、正規現像方式においては接触部分の長手方向にわたって画像が白ヌケし、反転現像方式においては黒オビが発生してしまう。さらに電子写真感光体にピンホールがある場合、そこの部位が導通路となって電流がリークして接触帯電部材に印加された電圧が降下してしまうという問題がある。
さらに、交流電圧を重畳した直流電圧は、直流電圧のみに比べて帯電時の放電電流が増えるため、電子写真感光体の表面の摩耗量が増加し、電子写真感光体の耐久性が落ちるという問題もある。
特許文献3には、電子写真感光体の10点平均粗さと接触帯電部材の10点平均粗さとの和を0.1μm以上6.0μm以下とすることで、スジ状の帯電ムラの発生を抑制する技術が開示されている。
また、特許文献4には、接触帯電部材の静摩擦係数を1.0以下とし、接触帯電部材の動摩擦係数を0.5以下とし、接触帯電部材の静摩擦係数の、接触帯電部材の動摩擦係数に対する比の値を1以上とし、接触帯電部材の動摩擦係数の最大値の、接触帯電部材の動摩擦係数の最小値に対する比の値を1以上2以下とすることで、スジ状の帯電ムラの発生を抑制する技術が開示されている。
特開2000−066479号公報
特開2000−066485号公報
特許第2584873号公報
特開2001−092221号公報
しかしながら、さらなる高画質化が進み、また、カラー化が進む中、ハーフトーン画像の均一性がより高いレベルで要求され、特に、耐久を通してより一層の帯電均一性の向上が要求されている。特に、接触帯電部材の印加電圧が直流電圧のみである帯電方式(DC接触帯電方式)においては、より一層の帯電均一性の向上が必要となっている。
本発明の目的は、電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦による帯電メモリーの発生を抑制することができ、また、耐久を通して高い帯電均一性を維持することができ、画像不良の発生を抑制することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することにある。
本発明は、支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段と、該接触帯電手段により帯電された電子写真感光体の表面に露光によって静電潜像を形成するための露光手段と、該露光手段により形成された電子写真感光体の表面の静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するための現像手段と、該現像手段により形成された電子写真感光体の表面のトナー像を転写材に転写するための転写手段とを有する電子写真装置において、該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下であることを特徴とする電子写真装置である。
また、本発明は、支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段と一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
本発明によれば、電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦による帯電メモリーの発生を抑制することができ、また、耐久を通して高い帯電均一性を維持することができ、画像不良の発生を抑制することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することができる。
以下に、本発明をより詳細に説明する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、上述のとおり、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを0.04以上0.25以下とすることで、帯電メモリーの発生を抑制することができ、また、耐久を通して高い帯電均一性を維持することができ、画像不良の発生を抑制することができることを見いだした。
接触帯電部材が電子写真感光体の回転に従動して回転する帯電ローラーである場合、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μが小さすぎると、接触帯電部材がスリップし、回転ムラ起因の帯電ムラが発生し、また、スリップにより接触帯電部材の回転が停止してしまうと、帯電能が著しく低下してしまう。一方、該動摩擦係数μが大きすぎると、電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦帯電量が大きくなり、電子写真感光体と接触帯電部材とが当接した状態で振動や衝撃が加わった場合、電子写真感光体と接触帯電部材との間での摩擦帯電による帯電メモリーが発生しやすくなる。該動摩擦係数μのより好ましい範囲は、0.1以上0.2以下である。
本発明において、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを0.04以上0.25以下の範囲に制御する方法としては、どのような方法を採っても構わないが、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μは大きい場合、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを下げることが必要になる。
電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを下げる方法としては、例えば、電子写真感光体や接触帯電部材の表面層自体の摩擦係数を下げる方法や、電子写真感光体や接触帯電部材の表面を粗面化して電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを下げる方法などが挙げられる。
前者の方法は、具体的には、フッ素原子含有樹脂粒子などを電子写真感光体や接触帯電部材の表面層に含有させる方法であるが、上述のとおり、表面層に含有できる樹脂の種類や量に制約があるため十分な効果が得られない場合や、接触帯電部材の汚染による帯電均一性の低下などの問題が生じて十分な効果が得られない場合がある。
後者の方法は、電子写真感光体や接触帯電部材の表面を粗面化して電子写真感光体と接触帯電部材との接触面積を減らし、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを下げるという方法であるため、電子写真感光体や接触帯電部材の表面層に含有できる樹脂の種類や量に制約なく、電子写真感光体と接触帯電部材の動摩擦係数μを下げることが可能である上、電子写真感光体と接触帯電部材の表面粗さを適当な値に設定することにより、帯電均一性の向上を図ることも可能である。
スジ状の帯電ムラを防止し、帯電均一性を向上させる観点から、接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)が5μm以上10μm以下であって、接触帯電部材の表面の平均長さRSm(c)が20μm以上100μm以下であることが好ましい。こうすることで、電子写真感光体と接触帯電部材との間に適度に放電の起点が形成され、放電開始電圧が低下して接触帯電部材の帯電能力が向上するため、均一な帯電を行うことができるものと思われる。
特許第2584873号公報(特許文献3)には、電子写真感光体の表面の10点平均粗さRz1と接触帯電部材の表面の10点平均粗さRz2と和(Rz1+Rz2)が6.0μmを超えると、凹凸部が大きくなりすぎて帯電のばらつきが起こり、帯電均一性は保持されなくなると記載されているが、接触帯電部材の表面の平均長さRSm(c)が20μm以上100μm以下とすれば、帯電均一性を保持することが可能となる。
本発明において、電子写真感光体の表面粗さは帯電能に直接的には関係しないが、電子写真感光体の表面粗さが大きくなると、転写残トナーのクリーニング性の低下や、静電潜像のドット再現性の低下や、耐久時の電子写真感光体の傷や削れの増長を招きやすくなるため、電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)は0.15μm以上1μm以下であることが好ましく、また、接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)の電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)に対する比の値(Rzjis(c)/Rzjis(d))は8以上70以下であることが好ましい。
接触帯電部材の表面粗さが上記特定の範囲よりも大きく下回ると、スジ状の帯電ムラが発生する場合や、帯電均一性が低下する場合がある。接触帯電部材の表面粗さが上記特定の範囲よりも大きく上回ると、耐久によりトナー粒子や外添剤が接触帯電部材の表面に付着しやすくなって、接触帯電部材の汚れによる抵抗ムラが発生しやすくなり、帯電ムラによる画像不良が発生する場合がある。
本発明に用いられる接触帯電部材の形状としては、ローラー形状(すなわち帯電ローラー)が好ましいが、ブレート形状やベルト形状など、どのような形状であってもよい。
接触帯電部材に用いられる材料としては、アルミニウム、鉄、銅などの金属や、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフエンなどの導電性高分子材料や、カーボン、金属などの導電性粒子を分散させて導電性処理したゴムや人工繊維や、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ピリエステルなどの絶縁性物質などの表面を、金属やその他導電性物質によってコートしたものなどを用いることができる。
接触帯電部材の体積抵抗率は、101〜1012Ω・cmの範囲であることが好ましく、特には102〜1010Ω・cmの範囲であることがより好ましい。
接触帯電部材の表面粗さを所定の範囲に制御する方法としては、例えば、接触帯電部材の表面層に微粒子を添加する方法や、研磨剤を用いる方法やサンドブラスト法などによって接触帯電部材の表面を機械的に研磨する方法や、接触帯電部材の表面層の塗工時の乾燥条件などで接触帯電部材の表面を柚子肌状にする方法や、接触帯電部材の表面を溶剤に曝す方法などが挙げられる。
本発明において、電子写真感光体や接触帯電部材の表面粗さの測定は、10点平均表面粗さRzjisに関しては、(株)小坂研究所製の表面粗さ測定器SE−3400を用いて行った。詳しくは、本測定器により、電子写真感光体の表面または接触帯電部材の表面の任意の6点におけるRzjisを測定し、その6点の平均値をもって、10点平均表面粗さとした。また、平均長さ(RSm)に関しても、Rzjisと同様の測定器を用いて、同様に6点の平均値をもってその値とした。
また、本発明において、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μの測定は、新東科学(株)製のHEIDON−14を用いて行った。詳しくは、接触帯電部材に荷重をかけた状態で電子写真感光体に接触設置し、電子写真感光体を100mm/minのスキャンスピードで移動させたときに、電子写真感光体と接触帯電部材との間に働く摩擦力を、接触帯電部材側に取り付けた歪みゲージの歪み量として計測し、引っ張り荷重に換算した。さらに、接触帯電部材にかける荷重を変えて同様の計測をし、接触帯電部材にかける荷重に対する引っ張り荷重のグラフの傾きより、電子写真感光体と接触帯電部材との動摩擦係数μを算出した。
図1に、本発明のプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図1において、1はドラム状の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される電子写真感光体1の周面は、接触帯電部材(帯電ローラー)を有する接触帯電手段3により、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。こうして電子写真感光体1の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。
電子写真感光体1の周面に形成された静電潜像は、現像手段5のトナーにより現像されてトナー画像となる。次いで、電子写真感光体1の周面に形成担持されているトナー画像が、転写手段(転写ローラー)6からの転写バイアスによって、転写材供給手段(不図示)から電子写真感光体1と転写手段6との間(当接部)に電子写真感光体1の回転と同期して取り出されて給送された転写材(紙など)Pに順次転写されていく。
トナー画像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体1の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
トナー画像転写後の電子写真感光体1の周面は、クリーニング手段(クリーニングブレードなど)7によって転写残トナーの除去を受けて清浄面化され、さらに前露光手段(不図示)からの前露光光(不図示)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段が接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上述の電子写真感光体1、接触帯電手段3、現像手段5、転写手段6およびクリーニング手段7などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図1では、電子写真感光体1と、接触帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9としている。
図2に、本発明のプロセスカートリッジを備えたインライン方式のカラー電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図2において、1Y、1M、1C、1Kはドラム状の電子写真感光体(第1色〜第4色用電子写真感光体)であり、それぞれ軸2Y、2M、2C、2Kを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される第1色用電子写真感光体1Yの周面は、接触帯電部材(帯電ローラー)を有する第1色用接触帯電手段3Yにより、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4Yを受ける。露光光4Yは、目的のカラー画像の第1色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した露光光である。こうして第1色用電子写真感光体1Yの周面に、目的のカラー画像の第1色成分像に対応した第1色成分静電潜像(イエロー成分静電潜像)が順次形成されていく。
張架ローラー12によって張架された転写材搬送部材(転写材搬送ベルト)14は、矢印方向に第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kとほぼ同じ周速度(例えば第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kの周速度に対して97〜103%)で回転駆動される。また、転写材供給手段17から給送された転写材(紙など)Pは、転写材搬送部材14に静電的に担持(吸着)され、第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kと転写材搬送部材との間(当接部)に順次搬送される。
第1色用電子写真感光体1Yの周面に形成された第1色成分静電潜像は、第1色用現像手段5Yのトナーにより現像されて第1色トナー画像(イエロートナー画像)となる。次いで、第1色用電子写真感光体1Yの周面に形成担持されている第1色トナー画像が、第1色用転写手段(第1色用転写ローラー)6Yからの転写バイアスによって、第1色用電子写真感光体1Yと第1色用転写手段6Yとの間を通過する転写材搬送部材14に担持された転写材Pに順次転写されていく。
第1色トナー画像転写後の第1色用電子写真感光体1Yの周面は、第1色用クリーニング手段(第1色用クリーニングブレード)7Yによって転写残トナーの除去を受けて清浄面化された後、繰り返し第1色トナー画像形成に使用される。
第1色用電子写真感光体1Y、第1色用接触帯電手段3Y、第1色成分像に対応した露光光4Yを出力する第1色用露光手段、第1色用現像手段5Y、第1色用転写手段6Yをまとめて第1色用画像形成部と称する。
第2色用電子写真感光体1M、第2色用接触帯電手段3M、第2色成分像に対応した露光光4Mを出力する第2色用露光手段、第2色用現像手段5M、第2色用転写手段6Mを有する第2色用画像形成部、第3色用電子写真感光体1C、第3色用接触帯電手段3C、第3色成分像に対応した露光光4Cを出力する第3色用露光手段、第3色用現像手段5C、第3色用転写手段6Cを有する第3色用画像形成部、第4色用電子写真感光体1K、第4色用接触帯電手段3K、第4色成分像に対応した露光光4Kを出力する第4色用露光手段、第4色用現像手段5K、第4色用転写手段6Kを有する第4色用画像形成部の動作は、第1色用画像形成部の動作と同様であり、転写材搬送部材14に担持され、第1色トナー画像が転写された転写材Pに、第2色トナー画像(マゼンタトナー画像)、第3色トナー画像(シアントナー画像)、第4色トナー画像(ブラックトナー画像)が順次転写されていく。こうして転写材搬送部材14に担持された転写材Pに目的のカラー画像に対応した合成トナー画像が形成される。
合成トナー画像が形成された転写材Pは、転写材搬送部材14の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることによりカラー画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
また、第1色〜第4色用クリーニング手段7Y、7M、7C、7Kによる転写残トナー除去後の第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kの周面を、前露光手段からの前露光光により除電処理してもよいが、電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段が接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
上述の電子写真感光体、接触帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図2では、画像形成部ごとに、電子写真感光体と、接触帯電手段、現像手段およびクリーニング手段とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段(不図示)を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kとしている。
図3に、本発明のプロセスカートリッジを備えたタンデム型中間転写方式のカラー電子写真装置の概略構成の一例を示す。
図3において、1Y、1M、1C、1Kはドラム状の電子写真感光体(第1色〜第4色用電子写真感光体)であり、それぞれ軸2Y、2M、2C、2Kを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。
回転駆動される第1色用電子写真感光体1Yの周面は、接触帯電部材(帯電ローラー)を有する第1色用接触帯電手段3Yにより、正または負の所定電位に均一に帯電され、次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(不図示)から出力される露光光(画像露光光)4を受ける。露光光4Yは、目的のカラー画像の第1色成分像(例えばイエロー成分像)に対応した露光光である。こうして第1色用電子写真感光体1Yの周面に、目的のカラー画像の第1色成分像に対応した第1色成分静電潜像(イエロー成分静電潜像)が順次形成されていく。
張架ローラー12および二次転写対向ローラー13によって張架された中間転写体(中間転写ベルト)11は、矢印方向に第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kとほぼ同じ周速度(例えば第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kの周速度に対して97〜103%)で回転駆動される。
第1色用電子写真感光体1Yの周面に形成された第1色成分静電潜像は、第1色用現像手段5Yのトナーにより現像されて第1色トナー画像(イエロートナー画像)となる。次いで、第1色用電子写真感光体1Yの周面に形成担持されている第1色トナー画像が、第1色用一次転写手段(第1色用一次転写ローラー)6Ypからの一次転写バイアスによって、第1色用電子写真感光体1Yと第1色用一次転写手段6Ypとの間を通過する中間転写体11に順次一次転写されていく。
第1色トナー画像一次転写後の第1色用電子写真感光体1Yの周面は、第1色用クリーニング手段(第1色用クリーニングブレード)7Yによって一次転写残トナーの除去を受けて清浄面化された後、繰り返し第1色トナー画像形成に使用される。
第1色用電子写真感光体1Y、第1色用接触帯電手段3Y、第1色成分像に対応した露光光4Yを出力する第1色用露光手段、第1色用現像手段5Y、第1色用一次転写手段6Ypをまとめて第1色用画像形成部と称する。
第2色用電子写真感光体1M、第2色用接触帯電手段3M、第2色成分像に対応した露光光4Mを出力する第2色用露光手段、第2色用現像手段5M、第2色用一次転写手段6Mpを有する第2色用画像形成部、第3色用電子写真感光体1C、第3色用接触帯電手段3C、第3色成分像に対応した露光光4Cを出力する第3色用露光手段、第3色用現像手段5C、第3色用一次転写手段6Cpを有する第3色用画像形成部、第4色用電子写真感光体1K、第4色用接触帯電手段3K、第4色成分像に対応した露光光4Kを出力する第4色用露光手段、第4色用現像手段5K、第4色用一次転写手段6Kpを有する第4色用画像形成部の動作は、第1色用画像形成部の動作と同様であり、第1色トナー画像が転写された中間転写体11に、第2色トナー画像(マゼンタトナー画像)、第3色トナー画像(シアントナー画像)、第4色トナー画像(ブラックトナー画像)が順次一次転写されていく。こうして中間転写体11に目的のカラー画像に対応した合成トナー画像が形成される。
中間転写体11の周面に形成された合成トナー画像は、二次転写手段6sからの二次転写バイアスによって、転写材供給手段(不図示)から中間転写体11と二次転写手段6sとの間(当接部)に中間転写体11の回転と同期して取り出されて給送された転写材(紙など)Pに一括に二次転写される。
合成トナー画像の転写を受けた転写材Pは、中間転写体11の周面から分離されて定着手段8へ導入されて像定着を受けることによりカラー画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
また、第1色〜第4色用クリーニング手段7Y、7M、7C、7Kによる転写残トナー除去後の第1色〜第4色用電子写真感光体1Y、1M、1C、1Kの周面を、前露光手段からの前露光光により除電処理してもよいが、電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段が接触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではない。
合成トナー画像二次転写後の中間転写体11の周面は、中間転写体用クリーニング手段(中間転写体用クリーニングブレード)7bによって二次転写残トナーの除去を受けて清浄面化された後、繰り返し合成トナー画像形成に使用される。
上述の電子写真感光体、接触帯電手段、現像手段、一次転写手段およびクリーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを容器に納めてプロセスカートリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカートリッジを複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱自在に構成してもよい。図3では、画像形成部ごとに、電子写真感光体と、接触帯電手段、現像手段およびクリーニング手段とを一体に支持してカートリッジ化して、電子写真装置本体のレールなどの案内手段(不図示)を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9Y、9M、9C、9Kとしている。
次に、本発明の電子写真装置およびプロセスカートリッジに用いられる電子写真感光体の構成について説明する。
上述のとおり、本発明の電子写真装置およびプロセスカートリッジに用いられる電子写真感光体は、支持体上に感光層を有する電子写真感光体である。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層であってもよいが、電子写真特性の観点からは積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層には、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層と、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層があるが、電子写真特性の観点からは順層型感光層が好ましい。
支持体としては、導電性を有していればよく、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属製の支持体を用いることができる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって被膜形成された層を有する上記金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を適当な結着樹脂と共にプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチックなどを用いることもできる。
支持体上には、レーザー光などの散乱による干渉縞の防止や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。導電層は、カーボンブラック、金属粒子などの導電性粒子を結着樹脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、特には10〜30μmであることがより好ましい。
また、支持体または導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、バリア機能や接着機能を有する中間層を設けてもよい。中間層は、感光層の接着性改良、塗工性改良、支持体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対する保護などのために形成される。中間層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、エチレン−アクリル酸コポリマー、ポリアミド、変性ポリアミド、ポリウレタン、ゼラチン、酸化アルミニウムなどの材料を用いて形成することができる。中間層の膜厚は0.05〜5μmであることが好ましく、特には0.3〜1μmであることがより好ましい。
本発明の電子写真装置およびプロセスカートリッジ用の電子写真感光体に用いられる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料や、金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料や、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔料や、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリレン顔料や、アンスラキノン、ピレンキノンなどの多環キノン顔料や、スクワリリウム色素や、ピリリウム塩およびチアピリリウム塩や、トリフェニルメタン色素や、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコンなどの無機物質や、キナクリドン顔料や、アズレニウム塩顔料や、シアニン染料や、キサンテン色素や、キノンイミン色素や、スチリル色素や、硫化カドミウムや、酸化亜鉛などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層に用いる結着樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリスルホン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂などが挙げられる。これらは単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷発生層は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤と共に分散して得られる電荷発生層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。分散方法としては、ホモジナイザー、超音波、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミルなどを用いた方法が挙げられる。電荷発生物質と結着樹脂との割合は、1:0.5〜1:4(質量比)の範囲が好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いる溶剤は、使用する結着樹脂や電荷発生物質の溶解性や分散安定性から選択されるが、有機溶剤としてはアルコール、スルホキシド、ケトン、エーテル、エステル、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。
電荷発生層用塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
また、電荷発生層の膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.01〜1μmであることがより好ましい。
また、電荷発生層には、種々の増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
本発明の電子写真装置およびプロセスカートリッジ用の電子写真感光体に用いられる電荷輸送物質としては、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリルメタン化合物などが挙げられる。
感光層が積層型感光層である場合、電荷輸送層に用いる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂、不飽和樹脂などが挙げられる。特には、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが好ましい。これらは単独、混合または共重合体として1種または2種以上用いることができる。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂を溶剤に溶解して得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、2:1〜1:2(質量比)の範囲が好ましい。
電荷輸送層用塗布液に用いる溶剤としては、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、クロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン原子で置換された炭化水素などが用いられる。
電荷輸送層用塗布液を塗布する際には、例えば、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法などの塗布方法を用いることができる。
電荷輸送層の膜厚は5〜40μmであることが好ましく、特には10〜25μmであることがより好ましい。
また、電荷輸送層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを必要に応じて添加することもできる。
感光層が単層型感光層である場合、該単層型感光層は、上記電荷発生物質および上記電荷輸送物質を上記結着樹脂および上記溶剤と共に分散して得られる単層型感光層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。
また、感光層上には、該感光層を保護することを目的とした保護層を設けてもよい。保護層は、上述した各種結着樹脂を溶剤に溶解して得られる保護層用塗布液を塗布し、乾燥することによって形成することができる。
保護層の膜厚は0.5〜10μmであることが好ましく、特には1〜5μmであることが好ましい。
また、電子写真感光体の表面層には、シリコーン系クシ型グラフトポリマー、フッ素系クシ型グラフトポリマー、フッ素原子含有樹脂粒子、シロキサンユニット含有樹脂を含有させてもよい。
なお、保護層を設ける場合は保護層が電子写真感光体の表面層であり、保護層を設けない場合は感光層が電子写真感光体の表面層である。また、感光層が電子写真感光体の表面層である場合において、該感光層が単層型感光層の場合は該単層型感光層が電子写真感光体の表面層であり、該感光層が順層型感光層の場合は電荷輸送層が電子写真感光体の表面層であり、逆層型感光層の場合は電荷発生層が電子写真感光体の表面層である。
(実施例)
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。また、実施例中で用いたポリアリレート樹脂は、すべて、テレフタル酸構造とイソフタル酸構造とのモル比(テレフタル酸構造:イソフタル酸構造)が50:50(モル比)のものである。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。また、実施例中で用いたポリアリレート樹脂は、すべて、テレフタル酸構造とイソフタル酸構造とのモル比(テレフタル酸構造:イソフタル酸構造)が50:50(モル比)のものである。
まず、電子写真感光体を以下の手順で作製した。
長さ260.5mm、直径30mm、シリンダー厚み0.7mm、最大表面粗さ5.0μm、平均表面粗さ1.0μmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003:アルミニウム合金)を支持体とした。
次に、酸化スズの被覆層を有する硫酸バリウム粒子(パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン(TITANIXJR、テイカ(株)製)60部、レゾール型フェノール樹脂(フェノライトJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70%)70部、シリコーンオイル(SH28PA、東レシリコーン(株)製)10部、シリコーン樹脂(トスパール120、東芝シリコーン(株)製)10部、2−メトキシ−1−プロパノール60部およびメタノール60部を、ボールミル装置で20時間分散し、導電層用塗布液を調整した。
この導電層用塗布液を、支持体上に浸漬コーティングし、140℃で30分間熱硬化して、膜厚が14.5μmの導電層を形成した。
次に、導電層上に、共重合ナイロン樹脂(アミランCM8000、東レ(株)製)10部を、メタノール60部/ブタノール40部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬コーティングし、90℃で10分間乾燥して、膜厚が0.5μmの中間層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン10部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部およびシクロヘキサノン250部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で1時間分散し、次に、酢酸エチル250部を加えて電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を、中間層上に浸漬コーティングし、100℃で10分間乾燥して、膜厚0.16μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式で示される構造を有するアミン化合物40部、
下記式で示される構造を有するアミン化合物10部、および、
下記式で示される繰り返し構造単位を有するビスフェノールC型ポリアリレート(重量平均分子量:110000)50部
を、モノクロロベンゼン400部に溶解して、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を、電荷発生層上に浸漬コーティングし、120℃で1時間熱風乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして、電荷輸送層が表面層である電子写真感光体を作製した。
作製した電子写真感光体の表面の10点平均粗さ(Rzjis(d))は0.15μmであった。
次に、帯電ローラーを以下の手順で作製した。
まず、弾性層を以下の方法で形成した。
エピクロルヒドリンゴム三元共重合体(エピクロルヒドリン:エチレンオキサイド:アリルグリシジルエーテル=40mol%:56mol%:4mol%)100部、軽質炭酸カルシウム30部、脂肪族ポリエステル系可塑剤5部、ステアリン酸亜鉛1部、老化防止剤MB(2−メルカプトベンズイミダゾール)0.5部、酸化亜鉛5部、下記式で示される構造を有する四級アンモニウム塩2部、
および、カーボンブラック(表面未処理品、平均粒径:0.2μm、体積抵抗率0.1Ω・cm)5部を、50℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練し、原料コンパウンドを調製した。
この原料コンパウンドに、原料ゴムのエピクロルヒドリンゴム100部に対して、加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのDM(ジベンゾチアジルスルフィド)1部、TS(テトラメチルチウラムモノスルフィド)0.5部を加え、20℃に冷却した二本ロール機にて10分間混練した。
得られたコンパウンドを、直径6mmステンレス製の芯金に外径15mmのローラー状になるように押し出し成型機にて成型し、加熱蒸気加硫した後、外径が10mmになるように研磨加工を行い、弾性層を得た。この研磨加工には、幅広研磨方式を採用した。ローラー長は232mmとした。
弾性層の上に表面層を被覆形成した。表面層は、以下に示す表面層用塗布液を浸漬コーティングすることにより形成した。浸漬回数は2回とした。
まず、カプロラクトン変性アクリルポリオール溶液100部、メチルイソブチルケトン250部、導電性酸化スズ(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン処理品、平均粒径:0.05μm、体積抵抗率:103Ω・cm)130部、疎水性シリカ(ジメチルポリシロキサン処理品、平均粒径:0.02μm、体積抵抗率:1016Ω・cm)3部、変性ジメチルシリコーンオイル0.08部、および、架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を用いて、ガラス瓶を容器として混合溶液を作製した。
次に、この混合溶液に、平均粒径0.8mmのガラスビーズを充填率80%になるように充填して、ペイントシェーカー分散機を用いて18時間分散した。
次に、この分散溶液に、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)とイソホロンジイソシアネート(IPDI)の各ブタノンオキシムブロック体1:1の混合物を、「NCO/OH=1.0」となるように添加して、表面層用塗布液を調製した。
この表面層用塗布液を、弾性層上に2回浸漬コーティングし、風乾させた後、160℃で1時間乾燥した。
このようにして、帯電ローラーを作製した。
作製した帯電ローラーの表面の10点平均粗さ(Rzjis(c))は5.8μmであり、平均長さRSm(c)は28.9μmであった。
帯電ローラーの表面の10点平均粗さRzjis(c)の電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)に対する比の値(Rzjis(c)/Rzjis(d))は、38.7である。
次に、作製した電子写真感光体と帯電ローラーとの動摩擦係数μを測定したところ、0.24であった。
次に、図1に示される構成のヒューレットパッカード社製レーザービームプリンター「レーザージェット4000」(プロセススピード94.2mm/s)用のプロセスカートリッジに、作製した電子写真感光体および帯電ローラーを当接させた状態で組み込み、このプロセスカートリッジが入った梱包箱10個に対して、振動試験および落下試験を行った。
振動試験は、JIS−0232に基づき、10Hz〜100Hzの周波数、スイープ時間5分間(1往復)、9.8m/s2の加速度で、x、y、z方向に各1時間(12往復)の振動を与えた。
落下試験は、高さ1mの位置から梱包箱の6面4角(底面の角)で落下させた。
振動試験および落下試験後の24時間後にプロセスカートリッジを上記「レーザージェット4000」に装着して画像を出力し、不良画像の有無を確認した。
画像の評価は以下のように行った。
プリント全面に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートおよびベタ黒画像により、帯電メモリー画像の有無を評価した。
次に、図2に示される構成のヒューレットパッカード社製カラーレーザービームプリンター「カラーレーザージェット4600」(プロセススピード94.2mm/s)に、前露光を作動させない改造を施し、以下のプロセス条件に設定を変更して評価を行った。
電子写真感光体暗部電位 −500V
電子写真感光体明部電位 −150V
現像バイアス −350V(直流電圧のみ)
常温常湿環境(23℃、50%RH)下で初期画像評価を行った。
電子写真感光体暗部電位 −500V
電子写真感光体明部電位 −150V
現像バイアス −350V(直流電圧のみ)
常温常湿環境(23℃、50%RH)下で初期画像評価を行った。
画像の評価は以下のように行った。
プリント全面に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートおよびベタ黒画像により、帯電スジ画像の評価を行った。画像評価は目視で行った。
次に、常温常湿環境(23℃、50%RH)下で、A4サイズ紙に面積比率4%印字の文字パターンで10000枚の連続画像出力試験を行い、画像評価を行った。
結果を表1、2に示す。
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を、架橋PMMA粒子(平均粒径:19.56μm、最大粒径:130.5μm)20部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を、架橋PMMA粒子(平均粒径:9.85μm、最大粒径:52.5μm)60部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、電子写真感光体の電荷輸送層にシリコーン系クシ型グラフトポリマー(GS−101CP:東亜合成(株)製)1部を加えた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、作製後の電子写真感光体の表面を10点表面平均粗さ(Rzjis(d))が0.4μmになるように機械研磨した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、作製後の電子写真感光体の表面を10点表面平均粗さ(Rzjis(d))が0.7μmになるように機械研磨した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
(比較例1)
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
(比較例2)
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を、架橋PMMA粒子(平均粒径:19.56μm、最大粒径:130.5μm)80部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、帯電ローラーの表面層に添加した架橋PMMA粒子(平均粒径:4.51μm、最大粒径:38.6μm)100部を、架橋PMMA粒子(平均粒径:19.56μm、最大粒径:130.5μm)80部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
(比較例3)
実施例1において、作製後の電子写真感光体の表面を10点表面平均粗さ(Rzjis(d))が1.2μmになるように機械研磨した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
実施例1において、作製後の電子写真感光体の表面を10点表面平均粗さ(Rzjis(d))が1.2μmになるように機械研磨した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体および帯電ローラーを作製し、評価した。結果を表1、2に示す。
なお、本発明において、粒子の粒度分布の測定は、(株)島津製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−7000を用いて行った。測定可能な粒径の範囲は0.015〜500μmである。
表1、2に示されるように、本発明によれば、電子写真感光体と接触帯電部材との摩擦による帯電メモリーの発生を抑制することができ、また、耐久を通して高い帯電均一性を維持することができ、画像不良の発生を抑制することができる電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することができる。
1 電子写真感光体
2 軸
3 接触帯電手段(接触一次帯電手段)
4 露光光(画像露光光)
5 現像手段
6 転写手段(転写ローラー)
7 クリーニング手段(クリーニングブレード)
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
1Y 電子写真感光体(第1色用電子写真感光体)
1M 電子写真感光体(第2色用電子写真感光体)
1C 電子写真感光体(第3色用電子写真感光体)
1K 電子写真感光体(第4色用電子写真感光体)
2Y 軸
2M 軸
2C 軸
2K 軸
3Y 第1色用接触帯電手段(第1色用接触一次帯電手段)
3M 第2色用接触帯電手段(第2色用接触一次帯電手段)
3C 第3色用接触帯電手段(第3色用接触一次帯電手段)
3K 第4色用接触帯電手段(第4色用接触一次帯電手段)
4Y 露光光(画像露光光)
4M 露光光(画像露光光)
4C 露光光(画像露光光)
4K 露光光(画像露光光)
5Y 第1色用現像手段
5M 第2色用現像手段
5C 第3色用現像手段
5K 第4色用現像手段
6Y 第1色用転写手段(第1色用転写ローラー)
6M 第2色用転写手段(第2色用転写ローラー)
6C 第3色用転写手段(第3色用転写ローラー)
6K 第4色用転写手段(第4色用転写ローラー)
6Yp 第1色用一次転写手段(第1色用一次転写ローラー)
6Mp 第2色用一次転写手段(第2色用一次転写ローラー)
6Cp 第3色用一次転写手段(第3色用一次転写ローラー)
6Kp 第4色用一次転写手段(第4色用一次転写ローラー)
7Y 第1色用クリーニング手段(第1色用クリーニングブレード)
7M 第2色用クリーニング手段(第2色用クリーニングブレード)
7C 第3色用クリーニング手段(第3色用クリーニングブレード)
7K 第4色用クリーニング手段(第4色用クリーニングブレード)
7b 中間転写体用クリーニング手段
8 定着手段
9Y プロセスカートリッジ
9M プロセスカートリッジ
9C プロセスカートリッジ
9K プロセスカートリッジ
11 中間転写体
12 張架ローラー
13 二次転写対向ローラー
14 転写材搬送部材(転写材搬送ベルト)
P 転写材(紙など)
2 軸
3 接触帯電手段(接触一次帯電手段)
4 露光光(画像露光光)
5 現像手段
6 転写手段(転写ローラー)
7 クリーニング手段(クリーニングブレード)
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
1Y 電子写真感光体(第1色用電子写真感光体)
1M 電子写真感光体(第2色用電子写真感光体)
1C 電子写真感光体(第3色用電子写真感光体)
1K 電子写真感光体(第4色用電子写真感光体)
2Y 軸
2M 軸
2C 軸
2K 軸
3Y 第1色用接触帯電手段(第1色用接触一次帯電手段)
3M 第2色用接触帯電手段(第2色用接触一次帯電手段)
3C 第3色用接触帯電手段(第3色用接触一次帯電手段)
3K 第4色用接触帯電手段(第4色用接触一次帯電手段)
4Y 露光光(画像露光光)
4M 露光光(画像露光光)
4C 露光光(画像露光光)
4K 露光光(画像露光光)
5Y 第1色用現像手段
5M 第2色用現像手段
5C 第3色用現像手段
5K 第4色用現像手段
6Y 第1色用転写手段(第1色用転写ローラー)
6M 第2色用転写手段(第2色用転写ローラー)
6C 第3色用転写手段(第3色用転写ローラー)
6K 第4色用転写手段(第4色用転写ローラー)
6Yp 第1色用一次転写手段(第1色用一次転写ローラー)
6Mp 第2色用一次転写手段(第2色用一次転写ローラー)
6Cp 第3色用一次転写手段(第3色用一次転写ローラー)
6Kp 第4色用一次転写手段(第4色用一次転写ローラー)
7Y 第1色用クリーニング手段(第1色用クリーニングブレード)
7M 第2色用クリーニング手段(第2色用クリーニングブレード)
7C 第3色用クリーニング手段(第3色用クリーニングブレード)
7K 第4色用クリーニング手段(第4色用クリーニングブレード)
7b 中間転写体用クリーニング手段
8 定着手段
9Y プロセスカートリッジ
9M プロセスカートリッジ
9C プロセスカートリッジ
9K プロセスカートリッジ
11 中間転写体
12 張架ローラー
13 二次転写対向ローラー
14 転写材搬送部材(転写材搬送ベルト)
P 転写材(紙など)
Claims (12)
- 支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段と、該接触帯電手段により帯電された電子写真感光体の表面に露光によって静電潜像を形成するための露光手段と、該露光手段により形成された電子写真感光体の表面の静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成するための現像手段と、該現像手段により形成された電子写真感光体の表面のトナー像を転写材に転写するための転写手段とを有する電子写真装置において、
該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下であることを特徴とする電子写真装置。 - 前記接触帯電部材が帯電ローラーであり、該帯電ローラーが電子写真感光体の回転に従動して回転する部材である請求項1に記載の電子写真装置。
- 前記接触帯電手段は、直流電圧のみが印加された前記接触帯電部材によって前記電子写真感光体の表面を帯電するための手段である請求項1または2に記載の電子写真装置。
- 前記接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)が5μm以上10μm以下であり、前記接触帯電部材の表面の平均長さRSm(c)が20μm以上100μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真装置。
- 前記電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)が0.15μm以上1μm以下であり、前記接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)の前記電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)に対する比の値(Rzjis(c)/Rzjis(d))が8以上70以下である請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真装置。
- 前記電子写真感光体の表面層が、シリコーン系クシ型グラフトポリマー、フッ素系クシ型グラフトポリマー、フッ素原子含有樹脂粒子、および、シロキサンユニット含有樹脂からなる群より選択される少なくとも1つを含有する請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真装置。
- 支持体上に感光層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置された接触帯電部材によって該電子写真感光体の表面を帯電するための接触帯電手段と一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
該電子写真感光体と該接触帯電部材との動摩擦係数μが0.04以上0.25以下であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記接触帯電部材が帯電ローラーであり、該帯電ローラーが電子写真感光体の回転に従動して回転する部材である請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記接触帯電手段は、直流電圧のみが印加された前記接触帯電部材によって前記電子写真感光体の表面を帯電するための手段である請求項7または8に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)が5μm以上10μm以下であり、前記接触帯電部材の表面の平均長さRSm(c)が20μm以上100μm以下である請求項7〜9のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)が0.15μm以上1μm以下であり、前記接触帯電部材の表面の10点平均粗さRzjis(c)の前記電子写真感光体の表面の10点平均粗さRzjis(d)に対する比の値(Rzjis(c)/Rzjis(d))が8以上70以下である請求項7〜10のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
- 前記電子写真感光体の表面層が、シリコーン系クシ型グラフトポリマー、フッ素系クシ型グラフトポリマー、フッ素原子含有樹脂粒子、および、シロキサンユニット含有樹脂からなる群より選択される少なくとも1つを含有する請求項7〜11のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
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