JP2005107299A - 回折光学素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 波長領域によらず高い回折効率が得られ、製造が容易であり、量産性に優れた複層型の回折光学素子を提供する。
【解決手段】 本発明の回折光学素子1は、互いに異なる材質が同一の回折格子溝30で接する回折光学素子であり、互いに異なる材質の一方は、ガラスモールド用のガラスで10あり、互いに異なる材質の他方は、紫外線硬化樹脂20であり、ガラスモールド用のガラス10のd線での屈折率をndGとし、ガラスモールド用のガラス10のアッベ数をνdGとし、紫外線硬化樹脂20のd線での屈折率をndRとし、紫外線硬化樹脂20のアッベ数をνdRとしたとき、次式0.0005≦(ndG−ndR)/(νdG−νdR)≦0.02の条件を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回折光学素子に関し、特に、複層型の回折光学素子に関する。
回折光学素子は、微小間隔(約1mm)当たり数百本程度の細い等間隔のスリット状もしくは溝状の格子構造を備えて作られた光学素子であり、光が入射されると、スリットや溝のピッチ(間隔)と光の波長とで定まる方向に回折光束を生じさせる性質を有している。このような回折光学素子は種々の光学系に用いられており、例えば、特定次数の回折光を一点に集めてレンズとして使用するものなどが知られている。
このような回折光学素子においては、近年、複層型と呼ばれる回折光学素子が提案されている。このタイプの回折光学素子は、鋸歯状に形成された面を持つ複数の回折素子要素を積み重ねてなるものであり、所望の広波長領域(例えば、可視光領域)のほぼ全域で高い回折効率が保たれる、すなわち波長特性が良好であるという特徴を有している。
一般に、複層型の回折光学素子として、例えば互いに異なる材料の境界面に回折格子溝が形成された密着複層型の回折光学素子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この特許文献1の回折光学素子においては、量産性のため、回折格子溝が形成された金型による成形が一方の材料を用いて行われ、それに対して他方の材料を用いたインモールド成形が行われる。このため、該回折光学素子を構成する材料として、融点温度の差が大きいガラス及び熱硬化性の樹脂が用いられている。その結果、該回折光学素子は、広い波長域で回折効率を高くするとともに、量産性に優れたものとなっている。
また、他の例の複層型の回折光学素子として、図11に示すように、互いに異なる材料である第1の回折素子要素110と、第2の回折素子要素120とから構成され、各回折格子要素110,120の対向し合う鋸歯状の面は空気を挟んで分離された状態で配置されている、いわゆる分離複層型の回折光学素子が知られている。分離複層型の回折光学素子においては、第1の回折素子要素110における回折格子溝の高さd1と第2の回折格子要素120における回折格子溝の高さd2とは相異なるため、それぞれの回折格子溝が形成された金型による成形が行われている。このような分離複層型の回折光学素子の場合、特定の2波長に対して色消し条件を満足させるように、第1の回折格子要素110の回折格子溝の高さd1を所定の値に決定し、第2の回折格子要素120の回折格子溝の高さd2を別の所定の値に決定する。これにより、特定2波長においては回折効率が1.0となり、その他の波長においても高い回折効率を得ることができるようになる。なお、回折効率とは、透過型の回折格子において、入射した光の強度Iと一次回折光の強度Iとの割合η(=I/I)である。
特開平11−271513号公報
上記したような複層型の回折光学素子においては、同一金型から多数の製品を作り、量産性を上げ、製造コストを抑えるため、金型の耐久性を向上させる必要があった。そのため、本回折光学素子を構成する材料(金型を用いて成形する必要がある材料)の融点温度(ガラスの場合はガラス転移点温度)はできるだけ低いことが望ましい。
また、(図11に示すような)分離複層型の回折光学素子においては、第1の回折素子要素110における回折格子溝の高さd1と第2の回折格子要素120における回折格子溝の高さd2とは相異なるため、複数の金型が必要であるとともに、(これら金型を用いて)回折格子要素110,120それぞれを同じ手順で別々に製造しなければならず、手間が必要であった。さらに、最終的には、両回折素子要素110,120を精度良く位置合わせする必要があるため、非常に作りづらいものとなっていた。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、波長領域によらず高い回折効率が得られ、製造が容易であり、量産性に優れた回折光学素子を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の回折光学素子は、互いに異なる材質が同一の回折格子溝で接する回折光学素子であり、互いに異なる材質の一方は、ガラスモールド用のガラスであり、互いに異なる材質の他方は、紫外線硬化樹脂であり、ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとし、紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、次式0.0005≦(ndG−ndR)/(νdG−νdR)≦0.02の条件を満足する。
なお、上記のガラスモールド用のアッベ数は、νdG=(ndG−1)/(nFG−nCG)で求められる。ここで、nFGは、ガラスモールド用のガラスのF線での屈折率、nCGはガラスモールド用のガラスのC線での屈折率を示す。また、紫外線硬化樹脂のアッベ数は、νdR=(ndR−1)/(nFR−nCR)で求められる。ここで、nFRは、紫外線硬化樹脂のF線での屈折率、nCRは紫外線硬化樹脂のC線での屈折率を示す。
また、本発明の回折光学素子は、前記ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、前記ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとしたとき、両式1.55≦ndG≦1.65及び55≦νdG≦65の条件を満足し、且つ、前記紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、前記紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、両式1.50≦ndR≦1.60及びνdR≦45の条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、回折光学素子の最小ピッチが80μm以上であることを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、回折格子溝の高さをhとしたとき、次式8.0μm≦h≦50μmの条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、ガラスモールド用のガラスのガラス転移点温度をTgとしたとき、次式Tg<515℃の条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、樹脂の光軸方向の中心厚さをtとし、回折格子溝の高さをhとしたとき、次式1.0<t/h<30.0の条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、ガラスモールド用のガラスの曲率半径をRとしたとき、次式0≦1/R<0.1の条件を満足することを特徴とする。
また、本発明の回折光学素子は、第1の紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をnd1、C線での屈折率をnC1及びF線での屈折率をnF1とし、第2の紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をnd2、C線での屈折率をnC2及びF線での屈折率をnF2とし、Δnd=nd1−nd2、Δ(nF−nC)={(nF1−nC1)−(nF2−nC2)}としたとき、次式−13.0<Δnd/Δ(nF−nC)<−1.0の条件を満足することを特徴とする。
本発明に係る回折光学素子によれば、波長領域によらず高い回折効率が得られ、製造が容易であり、量産性に優れた複層型の回折光学素子を提供することが可能になった。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る回折光学素子の概念を示すものであり、密着した2層で構成される複層型回折光学素子の模式断面図である。本実施形態における回折光学素子1は、図1に示すように、互いに異なる材質、すなわちガラスモールド用ガラス10と紫外線硬化樹脂20とから構成され、これらガラスモールド用ガラス10と紫外線硬化樹脂20とが同一の回折格子溝30で接する形状を有している。なお、本実施形態では、図に示すように回折格子溝30が鋸歯状に形成されているが、本発明がこれに限定されるわけではない。
このような形状の回折光学素子1とすることで、回折格子溝30を形成するために、1つの金型を用いるだけで製造することが可能になり、その結果、従来行われていた2つの回折格子溝を別々に製造し、位置合わせをする作業が不要になる。また、ここで、ガラスモールド用のガラス10及び紫外線硬化樹脂20を用いることで、型に材質を入れて固めるという作業を2回繰り返すだけで、製造することができるようになる。また、ガラスモールド用のガラス10と紫外線硬化樹脂20とを貼り合わせることで、回折格子溝30での剥離を防ぐ効果が大きくなる。
本発明の回折光学素子1において、ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、前記ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとし、前記紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、前記紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、次式(1)を満足することが好ましい。
(数1)
0.0005≦(ndG−ndR)/(νdG−νdR)≦0.02…(1)
条件式(1)は、本発案者が鋭意研究の結果導き出したものであり、ガラスモールド用のガラス10及び紫外線硬化樹脂20における、屈折率の差及び分散値の差を規定する条件である。この条件式(1)の領域を外れると、互いに異なる材質が同一の回折格子溝30で接する複層型回折光学素子の形状であっても、回折格子溝30の高さhが高くなってしまったり、諸波長に対する回折効率が低下してしまったりする不都合が生じる。なお、この条件を満足すると、g線からC線までの全波長領域で95%以上の回折効率を得ることが可能である。
また、本発明の回折光学素子1において、前記ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、前記ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとしたとき、以下の両式(2),(3)を満足することが好ましい、且つ、紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、前記紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、以下の両式(4),(5)を満足することが好ましい。
(数2)
1.55≦ndG≦1.65 …(2)
55≦νdG≦65 …(3)
1.50≦ndR≦1.60 …(4)
νdR≦45 …(5)
上記条件式(2),(3)は、多数あるガラスモールド用のガラスの中でも、特に紫外線硬化樹脂との相性の良い領域を示している。これらの式に規定された領域を外れると、ガラスモールド用のガラス10と紫外線硬化樹脂20とが同一の回折格子溝30で接する形状を有する本発明の(複層型)回折光学素子を得ることが困難となってしまう。ここで、条件式(2)の下限値を1.57とすることが好ましい。また、上限値を1.63とすることが好ましい。条件式(3)の下限値を57とすることが好ましい。また、上限値を63とすることが好ましい。
さらに、上記条件式(2),(3)に付随して、条件式(4),(5)を満足させることが好ましい。条件式(4),(5)は、得られる回折光学素子1の諸性能を良好に保つための条件である。これらの条件を外れると、ガラスモールド用のガラス10と紫外線硬化樹脂20とが同一の回折格子溝30において接する形状となっていても、回折格子溝30の高さhが高くなってしまって角度特性が悪くなったり、あるいは諸波長に対する回折効率が低下してしまったりする。ここで、条件式(4)の下限値を1.52とすることが好ましい。また、上限値を1.58とすることが好ましい。条件式(5)の上限値を40とすることが好ましい。
また、本発明の回折光学素子1では、回折格子溝30のピッチ(最小ピッチ)p(図1参照)を80μm以上と大きくすることで、回折格子溝30の頂角θ(図1参照)を緩やかにすることができる。このように回折格子溝30の頂角θを緩やかにしておけば、後述するように、金型(第1の金型50)を用いてガラスモールド用のガラス10を成形するときに、この形状を正確に転写することができるとともに、このように転写成形された回折格子溝30上に滴下した紫外線硬化樹脂20が、ガラスモールド用のガラス10上に形成された(転写された)回折格子溝30の窪み部分に十分に行き渡るようになるため、所定形状の回折格子溝30を容易に形成することが可能となり、ひいては本回折格子素子1の生産性を向上させることができるようになる。なお、回折格子溝30のピッチ(最小ピッチ)pをさらに大きく100μmとすれば、回折格子溝30の頂角θはさらに緩やかになるので、回折格子溝30の形成はより一層容易になる。
また、本発明の回折光学素子は、回折格子溝の高さをhとしたとき、以下の次式(7)を満足することが好ましい。
(数3)
8.0μm≦h≦50μm …(7)
上記条件式(7)は、角度特性(入射光線の入射角の変化に対する回折効率の低下の度合い)に関する条件であり、この条件を満足することにより、従来の複層型回折光学素子と比べて角度特性を向上させることができる。すなわち、回折格子溝30の高さhが、条件式(7)の上限値(50μm)を上回ると、回折格子溝30の高さhが高くなり光透過時の損失が大きくなり、角度特性が悪くなるおそれがある。また、条件式(7)の下限値を下回ると、厳しい製造精度を満足し得なくなる可能性がある。ここで、上記条件式(7)の下限値を8.5μmとすることが好ましい。また、上限値を20.0μmとすることが好ましい。
また、本発明の回折光学素子は、ガラスモールド用のガラスのガラス転移点温度をTgとしたとき、次式(8)を満足することが好ましい。
(数4)
Tg<515℃ …(8)
上記条件式(8)は、ガラスモールド用のガラスのガラス転移点温度Tgに関する条件を示すものである。この条件を満足することにより、従来と比べ(所望の回折格子溝30が形成された)金型の耐久性を向上させることができる。このようにガラス転移点温度Tgはできるだけ低く抑えることにより(特に、515℃以下が望ましい)、型押し成形時に高温に曝されている金型の耐久性が向上して、金型の交換回数が減少し、ひいては低コスト、大量生産の実現に繋がる。ここで、上記条件式(8)の上限値を450℃とすると、より好ましい。さらに、条件式(8)の上限値を400℃とすることにより、その効果はより一層十分に発揮される。
また、本発明の回折光学素子は、樹脂の光軸方向の中心厚さをtとし、回折格子溝の高さをhとしたとき、次式(9)を満足することが好ましい。
(数5)
1.0<t/h<30.0 …(9)
この条件式(9)の上限値を上回ると、樹脂の光軸方向の中心厚さtが厚くなり過ぎて樹脂層の総重量が増すため、本回折光学素子を構成するもう1つの材質であるガラスから剥がれやすくなるという不都合が生じる。さらに、樹脂に紫外線を照射して硬化させるために要する時間も長くなり、製造コストが上がるおそれがあるため、好ましくない。また、条件式(9)の下限値を下回ると、樹脂の光軸方向の中心厚さtが薄くなり過ぎて樹脂層の表面に格子形状に倣って変形が生じやすくなり、樹脂表面の精度を確保しづらくなるという不都合が生じる。
さらに、本発明の回折光学素子は、ガラスモールド用のガラスの曲率半径をRとしたとき、次式(10)を満足することが好ましい。
(数6)
0≦1/R<0.1 …(10)
この条件式(10)の上限値を上回ると、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rがきつくなり過ぎてしまい、樹脂層との密着性が劣化して、剥がれやすくなるという不都合が生じる。なお、本回折光学素子において、ガラスモールド用ガラスが平板であると、ガラスモールド用ガラスの加工がしやすいと同時に、これに密着させる樹脂も成形・密着がしやすくなる。そのため、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rの値に無限大を設定し、条件式(10)の下限値が0となっている。
なお、本発明の回折光学素子に用いる樹脂として、具体的には、多官能ウレタンアクリレート系オリゴマーと2官能アクリレートを主成分とする紫外線硬化樹脂が挙げられる。
ここで、本発明の回折光学素子を構成する互いに異なる材質、すなわち第1光学材料及び第2光学材料の選定基準について説明する。なお、第1光学材料は高屈折率低分散である材料を、第2光学材料は低屈折率高分散である材料を用いるとする。また、光の進行方向の順に、第1光学材料、第2光学材料が配置されるとする。ここで、上記の屈折率及び分散の高低は相対的なものである。
本発明の回折光学素子において、設計波長をd線とし、第1,2光学材料のd線に対する屈折率をnd1,nd2とし、格子高さをhとし、d線の波長λdとしたとき、次式(11)を満足すると仮定する。
(数7)
(nd1−nd2)h=λd …(11)
上記の式(11)は、d線のブレーズ条件の式であり、このときλdに対する回折効率は最大となる。ここで、nd1,nd2及びλdが与えられれば、格子高さhは一義的に定まり、次式(12)のように表すことができる。
(数8)
h=λd/(nd1−nd2)…(12)
ところで、本発明の回折光学素子が、特に(白色光など)広い波長領域で良好な回折効率を得るために、d線以外の波長においてもブレーズ条件を満足することが望ましい。そこで、d線以外の波長としてC線、F線を選び、第i光学材料(i=1,2)のC線,F線に対する屈折率をnCi,nFiとし、C線,F線の波長をλC,λFとしたとき、C線,F線のブレーズ条件の式である次式(13),(14)を満足すると仮定する。
(数9)
(nC1−nC2)h=λC …(13)
(nF1−nF2)h=λF …(14)
上記の式(14)から式(13)を辺々引くと、次式(15)が得られる。
(数10)
(nF1−nF2)h−(nC1−nC2)h=λF−λC …(15)
上記の式(15)を整理すると、次式(16)が得られる。
(数11)
{(nF1−nF2)−(nC1−nC2)}=(λF−λC)/h
…(16)
ここで、上記の式(16)から式(12)を用いてhを消去すると、次式(17)が得られる。
(数12)
{(nF1−nF2)−(nC1−nC2)}
=(λF−λC)・(nd1−nd2)/λd …(17)
さらに、上記の式(17)は整理すると、次式(18)で表すことができる。
(数13)
(nd1−nd2)/{(nF1−nF2)−(nC1−nC2)}
=λd/(λF−λC) …(18)
上記の式(18)の右辺に、λd=0.587562μm,λF=0.486133μm,λC=0.656273μmをそれぞれ代入すると、次式(19)が得られる。
(数14)
(nd1−nd2)/{(nF1−nF2)−(nC1−nC2)}
=-3.453403 …(19)
上記の式(19)において、Δnd=nd1−nd2,{(nF1−nF2)−(nC1−nC2)}={(nF1−nC1)−(nF2−nC2)}=Δ(nF−nC)とすると、次式(20)のように表すことができる。
(数15)
Δnd/Δ(nF−nC)=-3.453403 …(20)
上記の式(20)の右辺は、選択した波長(ここではd線,C線及びF線)によって定まる値(回折光学素子のアッベ数そのものである)となり、式(20)の関係に極力近付けるように、本発明の回折光学素子を構成する第1光学材料及び第2光学材料を選択すればよいことを示している。より具体的には、図2で示す(nF−nC)/ndマップ上において式(20)をできるだけ満足するような、第1光学材料及び第2光学材料の組み合わせを選定すればよい。このような選択基準に基づいて選択された光学材料を用いることにより、本発明の回折光学素子は、広い波長領域で良好な回折効率を得ることができる。なお、後述する第1〜第6実施例の回折光学素子では、図2中の(1)〜(6)で示すように、上記選定基準に基づいた光学材料が用いられている。また、図2では、式(20)の関係を一例として直線A,Bで示している。なお、式(20)の勾配は−1.0〜−13.0程度であれば、充分に実用的な性能が得られる。さらに高い効果を得るためには、この勾配は−2.5〜−9.5の範囲とすることが好ましい。
次に、本発明に係る回折光学素子1の製造手順について説明する。これにはまず、所定形状の回折格子溝30が予め形成されている第1の金型50と、所定の面が予め形成されている第2の金型60とを用意する。また、所定の形状(本実施形態では円盤状とする)に形成され、ガラス転移点以上に加熱されたガラスモールド用のガラス10´を用意する(図3(A)参照)。なお、ガラスモールド用のガラスには、後述の実施例に示すものが用いられるとよい。
まず、ガラス転移点以上に加熱されたガラスモールド用のガラス10´を第1の金型50及び第2の金型60により型押し成形した後、徐々に冷却し、固化させる(図3(B)参照)。そして、固化した上記ガラスモールド用のガラス10´を第1及び第2の金型50,60より取り出す(図3(C)参照)。これにより、第1の金型50の表面に形成された回折格子溝の形状が、ガラスモールド用のガラス10´に転写されて第1の回折光学素子10が形成される。
続いて、このようにして作製されたガラスモールド用のガラス10´の回折格子溝30が形成された面上に、液体の紫外線硬化樹脂20´を適量滴下する(図3(D)参照)。ここで、紫外線硬化樹脂20´には、後述の実施例に示すものが用いられるとよい。この液状の紫外線硬化樹脂20´において、回折格子溝30が形成されている面とは反対側の面に、面形成用の第3の金型70を押し当てる(図3(E)参照)。さらに、紫外線80を液状の紫外線硬化樹脂20´に照射することで、液状の紫外線硬化樹脂20´を硬化させる(図3(F)参照)。これにより、上記の第1の回折光学素子(ガラスモールド用のガラス)10に密着接合された第2の回折光学素子(紫外線硬化樹脂)20が形成される。最後に、面形成用の第3の金型70を取り外せば、第1の回折光学素子(ガラスモールド用のガラス)10と第2の回折光学素子(紫外線硬化樹脂)20とから構成された、本発明にかかわる密着複層型の回折光学素子1が完成する。
上記の回折光学素子1の製造方法では、回折格子溝30を予め形成しておかなければならない金型は1つ(ここでは第1の金型50)のみでよく、製造コストを抑えて、密着複層型の回折光学素子を製造することができる。また、第1の回折光学素子(ガラスモールド用のガラス)10と、第2の回折光学素子(紫外線硬化樹脂)20に形成された両回折格子溝30同士を位置合わせする作業も不要となる。
なお、本発明の回折光学素子は、上記実施例に限定されるものではない。例えば、本回折光学素子は、回折格子溝を上記実施例のように平面上ではなく、曲面に形成してもよい。ここで、図4(A)は、回折格子溝30が凸の形状を有する曲面上に形成された例を、図4(B)は回折格子溝30が凹の形状を有する曲面上に形成された例を示している。
また、本発明の回折光学素子は、特定次数の回折光が一点に集まるようにしてレンズのように用いることができ、この場合、本回折光学素子は、全体が円盤状に作られる。また、本回折光学素子の断面形状は、図1に示すように平行平板状であっても、図3(A),(B)に示すようにレンズ状であってもよい。
(第1実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製PSK50(ndG=1.59380、νdG=61.41、図2中の点(1))とし、紫外線硬化樹脂をニコン社製NMS6(ndR=1.55389、νdR=38.09、図2中の点(5))とし、ピッチpを300μmとし、回折格子溝の高さhを14.4μmとし、ガラス転移点温度Tgは381℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを100μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを∞とした。以下の表1に、第1実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表1)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.001711407
(2) ndG=1.59380
(3) νdG=61.41(なお、nFG−nCG=0.00967)
(4) ndR=1.55389
(5) νdR=38.09(なお、nFR−nCR=0.01454)
(6) p =300μm
(7) h =14.4μm
(8) Tg =381℃
(9) t/h=6.94
(10)1/R=0
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-8.1951
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図5に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(PSK50)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(PSK50)と紫外線硬化樹脂(NMS6)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.97以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
(第2実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製PSK60(ndG=1.59087、νdG=62.33、図2中の点(2))とし、紫外線硬化樹脂をニコン社製NMS6(ndR=1.55389、νdR=38.09、図2中の点(5))とし、ピッチpを200μmとし、回折格子溝の高さhを15.8μmとし、ガラス転移点温度Tgは382℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを200μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを∞とした。以下の表2に、第2実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表2)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.001525578
(2) ndG=1.59087
(3) νdG=62.33(なお、nFG−nCG=0.00948)
(4) ndR=1.55389
(5) νdR=38.09(なお、nFR−nCR=0.01454)
(6) p =200μm
(7) h =15.8μm
(8) Tg =382℃
(9) t/h=12.66
(10)1/R=0
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-7.3083
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図6に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(PSK60)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(PSK60)と紫外線硬化樹脂(NMS6)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.98以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
(第3実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製PSK60(ndG=1.59087、νdG=62.33、図2中の点(2))とし、ピッチpを150μmとし、紫外線硬化樹脂をニコン社製樹脂A(ndR=1.54988、νdR=41.63、図2中の点(6))とし、回折格子溝の高さhを13.8μmとし、ガラス転移点温度Tgは382℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを50μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを∞とした。以下の表3に、第3実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表3)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.001980193
(2) ndG=1.59087
(3) νdG=62.33(なお、nFG−nCG=0.00948)
(4) ndR=1.54988
(5) νdR=41.63(なお、nFR−nCR=0.01321)
(6) p =150μm
(7) h =13.8m
(8) Tg =382℃
(9) t/h=3.623
(10)1/R=0
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-10.9893
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図7に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(PSK60)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(PSK60)と紫外線硬化樹脂(樹脂A)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.95以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
(第4実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製PSK50(ndG=1.59380、νdG=61.41、図2中の点(1))とし、紫外線硬化樹脂をニコン社製樹脂A(ndR=1.54988、νdR=41.63、図2中の点(6))とし、ピッチpを100μmとし、回折格子溝の高さhを12.7μmとし、ガラス転移点温度Tgは381℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを200μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを1000mmとした。以下の表4に、第4実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表4)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.002220425
(2) ndG=1.59380
(3) νdG=61.41(なお、nFG−nCG=0.00967)
(4) ndR=1.54988
(5) νdR=41.63(なお、nFR−nCR=0.01321)
(6) p =100μm
(7) h =12.7μm
(8) Tg =381℃
(9) t/h=15.75
(10)1/R=0.001
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-12.4068
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図8に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(PSK50)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(PSK50)と紫外線硬化樹脂(樹脂A)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.94以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
(第5実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製PSK11(ndG=1.56580、νdG=61.04、図2中の点(3))とし、紫外線硬化樹脂をニコン社製樹脂A(ndR=1.54988、νdR=41.63、図2中の点(6))とし、ピッチpを90μmとし、回折格子溝の高さhを39.5μmとし、ガラス転移点温度Tgは381℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを50μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを100mmとした。以下の表5に、第5実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表5)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.0008201958
(2) ndG=1.56580
(3) νdG=61.04(なお、nFG−nCG=0.00927)
(4) ndR=1.54988
(5) νdR=41.63(なお、nFR−nCR=0.01321)
(6) p =90μm
(7) h =39.5μm
(8) Tg =381℃
(9) t/h=1.27
(10)1/R=0.01
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-4.0406
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図9に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(PSK50)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(PSK50)と紫外線硬化樹脂(NMS6)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.98以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
(第6実施例)
本実施例では、ガラスモールド用のガラスを住田光学ガラス社製GFK68(ndG=1.59240、νdG=68.33、図2中の点(4))とし、紫外線硬化樹脂をニコン社製樹脂A(ndR=1.54988、νdR=41.63、図2中の点(6))とし、ピッチpを50μmとし、回折格子溝の高さhを13.4μmとし、ガラス転移点温度Tgは512℃とし、紫外線硬化樹脂の中心厚さtを100μmとし、ガラスモールド用のガラスの曲率半径Rを30mmとした。以下の表6に、第6実施例における前述の条件式(1)〜(10)及び(20)に対応する値を示す。
(表6)
(1) (ndG−ndR)/(νdG−νdR)=0.001592509
(2) ndG=1.59240
(3) νdG=68.33(なお、nFG−nCG=0.00867)
(4) ndR=1.54988
(5) νdR=41.63(なお、nFR−nCR=0.01321)
(6) p =50μm
(7) h =13.4μm
(8) Tg =512℃
(9) t/h=7.46
(10)1/R=0.033
(20)Δnd/Δ(nF−nC)=-9.3656
本実施例では、上記条件式(1)〜(10)が全て満たされていることが分かる。図10に示す曲線A及びBは、各々回折格子溝の高さをd線(波長λ=587.562nm)で回折効率が100%となるように設定した場合であり、曲線Aはガラスモールド用のガラス(GFK68)の表面に回折格子溝が形成された単層の回折光学素子における回折効率、曲線Bはガラスモールド用のガラス(GFK68)と紫外線硬化樹脂(樹脂A)とからなる複層の回折光学素子における回折効率を示している。
このような構成である本実施例の回折光学素子は、g線からC線までの波長領域で、0.96以上の高い回折効率(光強度)を得ることができた。
本発明に係る密着複層型の回折光学素子の模式断面図である。 本発明に係る密着複層型の回折光学素子を構成する材料を選定するための(nF−nC)/ndマップである。 本発明の回折光学素子の製造工程を(A)から(G)の順で示す図である。 本発明に係る回折光学素子の変形例を示す図であり、(A)及び(B)は回折格子溝が曲面を有する面に形成された場合を示す図である。 第1実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 第2実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 第3実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 第4実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 第5実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 第6実施例における回折光学素子の各波長に対する回折効率を示す図である。 従来の複層型回折格子の模式断面図である。
符号の説明
1 回折光学素子
10 ガラスモールド用のガラス
20 紫外線硬化樹脂
30 回折光学溝
50 第1の金型
60 第2の金型
70 第3の金型
80 紫外線

Claims (8)

  1. 互いに異なる材質が同一の回折格子溝で接する回折光学素子であり、
    前記互いに異なる材質の一方は、ガラスモールド用のガラスであり、
    前記互いに異なる材質の他方は、紫外線硬化樹脂であり、
    前記ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、前記ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとし、前記紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、前記紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、次式
    0.0005≦(ndG−ndR)/(νdG−νdR)≦0.02
    の条件を満足することを特徴とする回折光学素子。
  2. 前記ガラスモールド用のガラスのd線での屈折率をndGとし、前記ガラスモールド用のガラスのアッベ数をνdGとしたとき、両式
    1.55≦ndG≦1.65
    55≦νdG≦65
    の条件を満足し、且つ、前記紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をndRとし、前記紫外線硬化樹脂のアッベ数をνdRとしたとき、両式
    1.50≦ndR≦1.60
    νdR≦45
    の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 前記回折光学素子の最小ピッチが80μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回折光学素子。
  4. 前記回折格子溝の高さをhとしたとき、次式
    8.0μm≦h≦50μm
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回折光学素子。
  5. 前記ガラスモールド用のガラスのガラス転移点温度をTgとしたとき、次式
    Tg<515℃
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回折光学素子。
  6. 前記樹脂の光軸方向の中心厚さをtとし、前記回折格子溝の高さをhとしたとき、次式
    1.0<t/h<30.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回折光学素子。
  7. 前記ガラスモールド用のガラスの曲率半径をRとしたとき、次式
    0≦1/R<0.1
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回折光学素子。
  8. 前記第1の紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をnd1、C線での屈折率をnC1及びF線での屈折率をnF1とし、前記第2の紫外線硬化樹脂のd線での屈折率をnd2、C線での屈折率をnC2及びF線での屈折率をnF2とし、Δnd=nd1−nd2、Δ(nF−nC)={(nF1−nC1)−(nF2−nC2)}としたとき、次式
    −13.0<Δnd/Δ(nF−nC)<−1.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の回折光学素子。
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