JP2005105546A - 便器装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明では、トイレルームの便器装置において、特に排便・小便の跳ね返りや飛び散り等によって汚れやすいと想定されるケーシング3の下面であって前記便器12開口部の内側領域の洗浄面11a全域に向けて吐水する吐水手段10を設けた。
【選択図】 図2
Description
そこで、図13のように、便器装置2本体を上昇させることにより、便器装置2下面と便器12上面の間の隙間を露出させて、便器12開口部に面しているケーシング3下面の領域、および、便器装置2下面と便器12上面の間のわずかな隙間の清掃を可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような場合、手動で便器装置2を上昇させる場合、多機能を有する便器装置2が重く、ご年配の方々や腰痛を患っている方々等においては、便器装置2を持ち上げることが困難であった。また、上昇時にも、上昇位置でのロック機構があるものもあるが、ロックが不完全な場合、ロックが外れて便器装置2下面と便器12上面の間に指を挟んでしまうという可能性があった。あるいは、自動で便器装置2を上昇させる場合、モータ等の昇降機構27を便器装置2内に設ける必要がある為、構成が複雑となり、製作に莫大なコストと時間を費やすことを余儀なくされるという問題があった。また、便器装置2を上昇させた後には、便器12開口部に面しているケーシング3下面の領域、および、便器装置2下面と便器12上面の間のわずかな隙間の清掃が必要であり、掃除の手間となっていた。
このような場合、ケーシング3と着脱パネル28の間には隙間が形成される為、例えば男性の立小便が便器2の前方上方から放たれ、狙いが外れて小水がケーシング3の前方に被ってしまった場合には、隙間から小水が侵入し、ケーシング3内部にまで到達する可能性がある。また、着脱パネル28を着脱可能とする為には、着脱パネル28によって囲われるスペースにケーシング3内部との連結部品を配置することが困難な為、デッドスペースが多く発生してコンパクトな収納設計が困難となり、ケーシング3が大きくなって清掃の際に大変であるという問題があった。また、着脱パネル28の掃除の際には、汚水の付着した着脱パネル28を取り外す必要があるので、手が汚れてしまうという問題があった。さらに、着脱パネル28自体の清掃が必要であり、掃除の手間となっていた。
給水源1より給水された水は便器装置2のケーシング3内に入る。ケーシング3内では、まずストレーナ4によって給水された水に含まれるゴミが取り除かれる。これにより、ストレーナ4より下流に配置した各弁でのゴミ詰まりを防止するものである。次にストレーナ4の下流に逆止弁5を配置している。これにより、給水源1に負圧が生じた場合の水路内の逆流を防止するものである。
図2では、洗浄面11aとして、ケーシング3の下面のうちの便器12開口部の内側領域を想定している。この箇所は、例えば排便、排尿時に、便器12開口内の溜水面より跳ね返った汚水、あるいは飛び散った汚水が最も付着し易い面であると想定される。洗浄面洗浄ノズル10は洗浄面11aの前方に配置している。洗浄面洗浄ノズル10の入水口10aに給水された水は、洗浄面11aの前方に設けた貯溜室10bに広がり、洗浄面11aに向かって、噴出口10cより前方から後方に噴出されて洗浄面11aを洗浄する。洗浄面11aは水がまんべんなく広がるよう、平坦な形状としておくことが望ましい。この時、後方に向かって噴出された水が、便器12上面とケーシング3下面の隙間に侵入しないよう、洗浄面11aの後方にはケーシング3下面より便器12開口内の下方に突出させたガイド13aを配置している。
これにより、便器12および便器装置2を清掃する時、あるいは用便後等に洗浄面11aを洗浄する必要がある場合に、洗浄面11a洗浄用のスイッチを押すことによって、便器12開口内の溜水面より跳ね返った汚水、あるいは飛び散った汚水が最も付着し易い面であると想定される洗浄面11aを洗浄することが出来るので、洗浄面11aを手を汚さずに、労なく汚水を洗い流すことが出来る。
しかし、洗浄面洗浄ノズル10の上流にバキュームブレーカ9を設けることで、給水源1が負圧となった場合でも、洗浄面洗浄ノズル10からの水は吸わずにバキュームブレーカ9より空気を吸入することになるので、汚水の給水配管までの逆流を防ぐことが出来る。
しかし、バキュームブレーカ9を洗浄面洗浄ノズル10の上流に配置することにより、洗浄面11aを洗浄した後、バキュームブレーカ9より空気を吸入して、バキュームブレーカ9の下流の管内および洗浄面洗浄ノズル10内の残水をエア置換によって排出し、凍結時の破損を防止することが出来る。この場合、残水がしっかりと排出されるよう、バキュームブレーカ9は洗浄面洗浄ノズル10よりも上方に配置する必要がある。これにより、残水にはバキュームブレーカ9と洗浄面洗浄ノズル10の高低差による水頭圧が印加され、残水は洗浄面洗浄ノズル10の噴出口10cより排出されることになる。
しかし例えば便器装置2が温水洗浄便座、あるいは脱臭機能、温風機能等を有している場合、図10のように、ケーシング2の下面のうちの便器11開口部の内側領域には、温水洗浄便座の局部洗浄用ノズル20、不要水の排水口23、脱臭ユニット24、温風ユニット25等が配置されており、凹凸が多く平坦でない為、洗浄面として洗浄することは困難である。
第一実施例、第二実施例では、便器12開口内の溜水面より跳ね返った汚水、あるいは飛び散った汚水が最も付着し易い面であると想定して、ケーシング3の下面のうちの便器12開口部の内側領域、あるいはその領域を覆うカバー部材26を洗浄面11a、11bとして設定した。
しかし、これらの領域は目につきにくい箇所であり、それ以上に目につく箇所を洗浄したいという考え方もある。その場合には、特に男子の立ち小便時に、ケーシング3の前面には飛び散り尿が被り易いので、ケーシング3の前面を洗浄面11cとするとよい。
2…便器装置
3…ケーシング
4…ストレーナ
5…逆止弁
6…定流量手段
7…電動開閉弁
8…安全弁
9…バキュームブレーカ
10…洗浄面洗浄ノズル
11…洗浄面
12…便器
13…ガイド
14…熱交換器
15…使用検知手段
16…便ふた
17…便座
18…流量調節弁
19…局部流路切替弁
20…局部洗浄用ノズル
21…洗浄用流路切替弁
22…バキュームブレーカ
23…排水口
24…脱臭ユニット
25…温風ユニット
26…カバー部材
27…昇降機構
28…着脱パネル
Claims (19)
- 便器に固定されたケーシングと、このケーシング内に設けられた洗浄水供給手段と、この洗浄水供給手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段によって洗浄水供給手段から供給された洗浄水を前記ケーシングへ向けて吐水する吐水手段を備えたことを特徴とする便器装置。
- 請求項1に記載の便器装置において、前記吐水手段は前記ケーシングの下面であって、前記便器開口部の内側領域に向けて吐水することを特徴とする便器装置。
- 請求項1に記載の便器装置において、前記吐水手段は前記ケーシングの前面に向けて吐水することを特徴とする便器装置。
- 請求項1から3何れか一項記載の便器装置において、前記ケーシングとしては、このケーシングの所定範囲を覆うカバー部材を含むことを特徴とする便器装置。
- 請求項4に記載の便器装置において、前記カバー部材は、前記ケーシングの下面のうち、前記便器開口部の内側領域を覆っていることを特徴とする便器装置。
- 請求項1から5の何れか一項に記載の便器装置において、前記吐水手段によって洗浄される洗浄面は略平坦な形状であることを特徴とする便器装置。
- 請求項1から6の何れか一項に記載の便器装置において、前記吐水手段によって洗浄される洗浄面は機能的な表面層を形成していることを特徴とする便器装置。
- 請求項1から7の何れか一項に記載の便器装置において、前記吐水手段は、水を貯溜する貯溜室と、前記吐水手段によって洗浄される洗浄面の全域に向けた開口部とからなることを特徴とする便器装置。
- 請求項8に記載の便器装置において、前記貯溜室は給水時に大気圧以上の内圧を生ぜしめたことを特徴とする便器装置。
- 請求項8または9に記載の便器装置において、前記洗浄面の外周の一部に沿って、前記吐水手段より噴出された水を前記便器開口部内に導くガイド部材を配置したことを特徴とする便器装置。
- 請求項1から10の何れか一項に記載の便器装置において、前記洗浄水供給手段は、給水圧に係わらず所定の流量を得るための定流量手段と、給水経路の開閉を行う電動開閉弁を備えたことを特徴とする便器装置。
- 請求項11に記載の便器装置において、前記電動開閉弁の下流に、水を所定の温度の温水とさせる熱交換器を設けたことを特徴とする便器装置。
- 請求項1から10の何れか一項に記載の便器装置において、前記便器装置は人体の局部を洗浄する温水洗浄手段を備えており、前記洗浄水供給手段は、前記温水洗浄手段の水路構成部品であって、給水圧に係わらず所定の流量を得るための定流量手段、および給水経路の開閉を行う電動開閉弁と、その下流より分岐して前記吐水手段に至る給水路とから成ることを特徴とする便器装置。
- 請求項13に記載の便器装置において、前記洗浄水供給手段は前記温水洗浄手段の水路構成部品であって、前記定流量手段および前記電動開閉弁の下流に配置され水を所定の温度の温水とさせる熱交換器を更に備え、前記給水路はこの下流より分岐して前記吐水手段に至ることを特徴とする便器装置。
- 請求項1から14の何れか一項に記載の便器装置において、前記洗浄水供給手段にはバキュームブレーカを設けたことを特徴とする便器装置。
- 請求項1から15の何れか一項に記載の便器装置において、前記便器装置内に人体のトイレ使用の有無を検知する使用検知手段を設け、前記制御手段は前記使用検知手段の出力信号に基づいて前記洗浄水供給手段を作動することを特徴とする便器装置。
- 請求項16に記載の便器装置において、前記制御手段は前記使用検知手段の出力信号が検知状態となった後に、予め設定しておいた所定時間前記洗浄水供給手段を作動することを特徴とする便器装置。
- 請求項16に記載の便器装置において、前記制御手段は前記使用検知手段の出力信号が検知状態となった後より、少なくとも非検知状態となるまでの間前記洗浄水供給手段を作動することを特徴とする便器装置。
- 請求項16に記載の便器装置において、前記制御手段は前記使用検知手段の出力信号が非検知状態となった後に、予め設定しておいた所定時間前記洗浄水供給手段を作動することを特徴とする便器装置。
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