JP2005105545A - 便器装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明では、便器2上面に設置したケーシング6に機能部品を収納した便器装置1において、便器2開口内であって、ケーシング6の下方にカバー部材3を配置し、便器2開口内後方にシール部3aを当接させた。また、シール部3aとは滑らかに接続するカバー部3cによって、ケーシング6下面のうち便器2開口面と重なる領域を覆った。さらに、カバー部3cの前方上部とケーシング6前方下面の隙間8を覆うように、ケーシング6より下方に延びる突出部9を設けた。
【選択図】 図2
Description
このような場合において、便器2は一般的に陶器で作られており、陶器の寸法公差は金属や樹脂と比較すると大きいものである。その為、便器装置1と便器2の取り付け部の寸法によっては便器装置1下面に設けた突起壁10から便器2内面上部までの寸法が大きくなり、その隙間11から汚水が浸入する可能性がある。
また、図8(a)では便器2内面上部後方にリム12が形成され、便器2内方に折り返されているが、例えば図8(b)のように折り返しが無い場合には、便器2内開口内後方にそって汚水が駆け上がり、突起壁10から便器2内面上部までの僅かな隙間11にも簡単に侵入し、便器装置1下面と便器2上面の間の隙間7に汚水が到達してしまう可能性がある。
このような場合、ケーシング6と着脱パネル13の間には隙間が形成される為、例えば男性の立小便が便器2の前方上方から放たれ、狙いが外れて小水がケーシング6の前方に被ってしまった場合には、隙間から小水が侵入し、ケーシング6内部にまで到達する可能性がある。また、着脱パネル13を着脱可能とする為には、着脱パネル13によって囲われるスペースにケーシング6内部との連結部品を配置することが困難な為、デッドスペースが多く発生してコンパクトな収納設計が困難となり、ケーシング6が大きくなってスッキリしたデザイン性が損なわれてしまうという問題があった。
このような場合、手動で便器装置1を上昇させる場合、多機能を有する便器装置1が重く、ご年配の方々や腰痛を患っている方々等においては、便器装置1を持ち上げることが困難であった。また、上昇時にも、上昇位置でのロック機構があるものもあるが、ロックが不完全な場合、ロックが外れて便器装置1下面と便器2上面の間に指を挟んでしまうという問題があった。あるいは、自動で便器装置1を上昇させる場合、モータ等の昇降機構14を便器装置1内に設ける必要がある為、コンパクトな収納設計が困難となり、ケーシング6が大きくなってスッキリしたデザイン性が損なわれ、便器装置1本体の清掃が面倒となるという問題があった。
ここで、本発明ではカバー部材の両端を便器開口内及びケーシングに対して近づけて当接させることにより、夫々の隙間を塞ぐことが望ましいが、例えばケーシングの便器開口内に臨んだ位置に凹凸が存在する場合には当接させることは困難であり、カバー部材の他端をケーシングの便器開口内に臨んだ位置の直近に対向して配置せざるを得ない。
しかし、この場合においても、カバー部材の他端とケーシングの便器開口内に臨んだ位置の間に存在する隙間に汚水が浸入する恐れはあるが、その汚水の量は若干であって便器装置のケーシング下面と便器上面の間のわずかな隙間にまで到達することは起こりにくい。
カバー部材3のシール部3aは、ケーシング6下面に取り付けた状態では、シール部3aの先端が便器2開口内後方(便鉢の後面)に押し当てられ、図3(c)のように下方に反った状態となる。また、シール部3aと接続しているカバー部3cは、略平坦な形状であって、ケーシング6下面のうち便器2開口部に面した領域を塞ぐ位置に配置しており、カバー部3cから上方に延ばした4本の爪部3dをケーシング6下面に設けた取付孔6dに嵌合させることで、ケーシング6下面に取り付けている。
この時、カバー部材3をケーシング6下面に取り付けた状態では、シール部3aが下方に反った状態となり、シール部3aの反力が働いて凸部3bが便器2開口内後方に押し当てられる為、便器2開口内後方をシールすることが可能となる。よって、排便・小便等の汚水が、跳ね返りや飛び散り、駆け上がりによってケーシング6下面と便器2上面の隙間7に浸入することを防ぐことが出来る。
また、この時、カバー部材3は上方に延ばした4本の爪部3dをケーシング6下面に嵌合させることでケーシング6下面に取り付けており、ケーシング6下面に対して着脱可能としている。この場合、便器2開口内後方と凸部3bの接続部であるシール箇所2aには僅かに汚水が残留してしまうが、カバー部材3を着脱することにより、シール箇所2aに僅かに残留した汚水をきれいに拭き取ることが出来、悪臭の元を排除することが出来る。
尚、本実施例のシール部3aとカバー材3cの移動あるいは着脱可能な接続方法、およびケーシング6とカバー部材3の移動あるいは着脱可能な取り付け方法は具体例の一つであって、他にも多数方法があり、上記具体例に限定されるものではない。
さらに、カバー部材3を構成する要素全てを弾性体で一体で構成してもよい(図示せず)。これにより、シール部3aとカバー部3cの接続が不要となり、接続による隙間が発生しないので、より衛生的である。
尚、本実施例のカバー部材3下面への通水方法は具体例の一つであって、他にも多数方法があり、上記具体例に限定されるものではない。
2…便器
3…カバー部材
4…便ふた
5…便座
6…ケーシング
7…ケーシング下面と便器上面の隙間
8…カバー部の前方上部とケーシング前方下面の隙間
9…突出部
10…突起壁
11…突起壁と便器内面上部の隙間
12…リム
13…着脱パネル
14…昇降機構
Claims (9)
- 便器上面に設置したケーシングに機能部品を収納した便器装置において、一端が便器上面より下方の便器開口内に対して当接するように、且つ、他端が前記ケーシングの便器開口内に臨んだ位置に対して対向するようにカバー部材を取り付けたことを特徴とする便器装置。
- 請求項1に記載の便器装置において、前記カバー部材の便器開口内との当接箇所は、弾性体よりなるシール部であることを特徴とする便器装置。
- 請求項2に記載の便器装置において、前記カバー部材は、前記シール部と、前記ケーシング下面に取り付けられ、このケーシング下面のうち便器開口部と重なる領域を覆う略平坦形状のカバー部とからなり、前記シール部と前記カバー部は表面が面一に接続されていることを特徴とする便器装置。
- 請求項2又は3に記載の便器装置において、前記シール部は、その外周が略円弧形状であって、且つ略円弧形状に沿って凸部を設け、この凸部が便器上面より下方の便器開口内と当接することを特徴とする便器装置。
- 請求項1から4の何れか一項に記載の便器装置において、前記カバー部材は、前記ケーシング下面に移動可能又は着脱可能に取り付けたことを特徴とする便器装置
- 請求項3又は4に記載の便器装置において、前記シール部は、前記カバー部に移動可能又は着脱可能に取り付けたことを特徴とする便器装置。
- 請求項3又は4に記載の便器装置において、前記シール部は、前記カバー部と一体であることを特徴とする便器装置。
- 請求項1から5の何れか一項に記載の便器装置において、前記カバー部材の前方上部と前記ケーシングの前方下面との隙間を覆うように、前記ケーシングより下方に延びる突出部を設けたことを特徴とする便器装置。
- 請求項1から5の何れか一項に記載の便器装置において、前記カバー部材は、機能的な表面層を有することを特徴とする便器装置。
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JP2005105545A5 JP2005105545A5 (ja) | 2006-10-26 |
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KR101741219B1 (ko) * | 2015-12-21 | 2017-05-30 | 동원세라믹(주) | 양변기의 림 구조 |
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- 2003-09-29 JP JP2003336616A patent/JP4432105B2/ja not_active Expired - Fee Related
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