JP2005105189A5 - - Google Patents
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すなわち本発明は、芳香族ビニル系単量体及びマレイミド系単量体を含有する単量体混合物を重合して得られるビニル系共重合体を含有してなる(A)熱可塑性樹脂100重量部に対して、(B)燐系難燃剤1〜30重量部、及び、下下記一般式(1)で表される(C)エポキシ樹脂1〜20重量部を含有する難燃性樹脂組成物である。
(上記式(1)中、Xは上記一般式(2)または上記一般式(3)を表し、R1〜R9は同一または相違なる水素原子、炭素数1〜8のアルキル基またはアリール基のいずれかを表す。また、nは平均値を表し、0より大きく10以下の値である。)
本発明で用いられる(A)熱可塑性樹脂は、芳香族ビニル系単量体及びマレイミド系単量体を含有する単量体混合物を重合して得られるビニル系共重合を含有してなるものである。
本発明で使用される(A)熱可塑性樹脂に含まれる樹脂の具体例としては、例えば、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、エチレン/プロピレン樹脂、エチレン/1−ブテン樹脂、エチレン/プロピレン/非共役ジエン樹脂、エチレン/アクリル酸エチル樹脂、エチレン/メタクリル酸グリシジル樹脂体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸樹脂、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のエラストマー、あるいはこれら熱可塑性樹脂の2種以上の混合物が挙げられるが、スチレン系樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合物が好ましく、さらに好ましくは、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合物である。
本発明で使用される(A)熱可塑性樹脂に含まれる樹脂の具体例としては、例えば、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリオキシメチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、エチレン/プロピレン樹脂、エチレン/1−ブテン樹脂、エチレン/プロピレン/非共役ジエン樹脂、エチレン/アクリル酸エチル樹脂、エチレン/メタクリル酸グリシジル樹脂体、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸グリシジル樹脂、エチレン/プロピレン−g−無水マレイン酸樹脂、ポリエステルポリエーテルエラストマー、ポリエステルポリエステルエラストマー等のエラストマー、あるいはこれら熱可塑性樹脂の2種以上の混合物が挙げられるが、スチレン系樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合物が好ましく、さらに好ましくは、スチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂から選ばれる1種または2種以上の混合物である。
具体的には、ゴム強化スチレン系樹脂は、(A−1)ゴム質重合体に芳香族ビニル系単量体または他の単量体との混合物をグラフト重合してなるグラフト(共)重合体と、(A−2)芳香族ビニル単量体及びマレイミド系単量体を含む混合物を重合して得られるビニル系共重合体を含むものである。
本発明における(A−2)ビニル系共重合体に用いられる芳香族ビニル系単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、o−エチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどの芳香族ビニル系単量体が必須であり、特にスチレンが好ましい。
(A−2)ビニル系共重合体に用いられる単量体混合物中の、芳香族ビニル系単量体は10〜100重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜80重量%である。また、マレイミド系単量体は5〜50重量%が好ましく、より好ましくは15〜50重量%である。シアン化ビニル系単量体を混合する場合には、50重量%以下が好ましく、さらに好ましくは40重量%以下である。また、(メタ)アクリル酸エステル系単量体を混合する場合には、80重量%以下であり、さらには75重量%以下で混合することが好ましい。また、これらと共重合可能な他のビニル系単量体を混合する場合には、60重量%以下が好ましく、さらに50重量%以下が好ましい。
本発明における(A−2)ビニル系共重合体のジメチルホルムアミド溶媒中、30℃の温度で測定した極限粘度は特に制限はないが、0.2〜1.0dl/gのものが衝撃強度と成形加工性のバランスの観点から好ましく用いられ、より好ましくは0.3〜0.7dl/gのものである。
本発明で用いられる(A−1)グラフト(共)重合体と(A−2)ビニル系共重合体との混合比は、(A−1)グラフト(共)重合体は好ましくは20〜50重量部、(A−2)ビニル系共重合体は好ましくは50〜80重量部である。
[実施例1〜10、比較例1〜11]
参考例で調製した中から選択した(A)熱可塑性樹脂、(B)燐系難燃剤、(C)エポキシ樹脂およびその他の必要な添加剤を使用し、表1に示した配合比で混合し、ベント付き30mmφ2軸押出機(池貝鉄工社製、PCM−30)を使用し、250℃で溶融混練、押出しを行うことによって、ペレット状のポリマを製造した。次いで射出成形機(住友重機社製、プロマット40/25)により、射出圧を下限圧+1MPaでそれぞれの試験片を成形し、次の条件で物性を測定した。
参考例で調製した中から選択した(A)熱可塑性樹脂、(B)燐系難燃剤、(C)エポキシ樹脂およびその他の必要な添加剤を使用し、表1に示した配合比で混合し、ベント付き30mmφ2軸押出機(池貝鉄工社製、PCM−30)を使用し、250℃で溶融混練、押出しを行うことによって、ペレット状のポリマを製造した。次いで射出成形機(住友重機社製、プロマット40/25)により、射出圧を下限圧+1MPaでそれぞれの試験片を成形し、次の条件で物性を測定した。
実施例1〜10と比較例1〜11の測定結果より、以下のことが明らかである。
実施例1〜3と比較例1〜2との結果の対比から、ゴム強化スチレン系樹脂と(B)燐系難燃剤とに対して、(C)特定のエポキシ樹脂の1種または2種を添加することにより、高度な難燃性の樹脂組成物が得られ、さらに耐衝撃性、耐熱性にも優れることが分かる。
実施例4〜6の結果から、本発明の樹脂組成物に少量のフッ素系樹脂および/またはシリコーン系化合物を添加することにより、燃焼時間が短縮されるばかりか、耐衝撃性を向上できることが分かる。
実施例7〜9と比較例3〜5との結果の対比から、ゴム強化スチレン系樹脂にPET樹脂、PET/PCT樹脂又はPBT樹脂を混合したアロイでは(B)燐系難燃剤、(C)特定のエポキシ樹脂を添加することにより、ゴム強化スチレン系樹脂単独のものより高度な難燃性の樹脂組成物が得られることが分かる。なお、上記アロイの系でも(C)特定のエポキシ樹脂を添加しないと、難燃性が得られないことが分かる。
実施例10と比較例6との結果の対比から、ゴム強化スチレン系樹脂とPC樹脂とのアロイでは、(B)燐系難燃剤、(C)特定のエポキシ樹脂の添加により、耐熱性に優れる樹脂組成物が得られることが分かる。上記アロイの系でも(C)特定のエポキシ樹脂を添加しないと、高度な難燃性が得られない。
Claims (5)
- (A)熱可塑性樹脂が、(A−1)ゴム質重合体に芳香族ビニル系単量体を含む単量体あるいは単量体混合物をグラフト重合してなるグラフト(共)重合体と、(A−2)芳香族ビニル系単量体及びマレイミド系単量体を含む単量体混合物を重合して得られるビニル系共重合体を含むゴム強化スチレン系樹脂を含有してなる請求項1または2に記載の難燃性樹脂組成物。
- (A)熱可塑性樹脂100重量部に対して、(D)フッ素系樹脂および/またはシリコーン系化合物0.01〜10重量部をさらに配合してなる請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物からなる成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003342672A JP2005105189A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | 難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
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JP2003342672A JP2005105189A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | 難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
Publications (2)
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JP2005105189A JP2005105189A (ja) | 2005-04-21 |
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JP2003342672A Pending JP2005105189A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | 難燃性樹脂組成物およびそれからなる成形品 |
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2003
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