JP2005103820A - 印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うこと。
【解決手段】 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッド(印刷ヘッド12)を有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置において、印刷形式を設定する印刷形式設定手段(CPU91)と、印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に対応して画像データに対する補正処理を実行する補正手段(CPU91)と、補正手段によって補正された画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給手段(CPU91およびI/F96)と、を有するようにしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラムに関する。
副走査方向(印刷媒体の移動方向)に複数のノズルが集まって構成されるノズル列が、主走査方向(印刷ヘッドの走査方向)に複数配置されて構成される印刷ヘッドによって印刷を行う場合、ノズル列が副走査方向に対して平行になるように精度良く調整する必要がある。
つまり、ノズル列が副走査方向からズレを有している場合(印刷ヘッドが傾きを有している場合)には、図17に示すように、異なるノズル列の同一の位置にあるノズルから吐出されるインク滴の印刷用紙上の着弾位置が異なるため、色相ズレおよびバンディング(主走査方向に生じるスジ状の印刷ムラ)の発生の原因にもなる。
図17の例では、印刷ヘッド12には、A〜Hの8つのノズル列が設けられており、それぞれのノズル列は複数(例えば、180個)のノズルによって構成されている。なお、この図では、ノズル列を線分として表している。この図に示すように、印刷ヘッド12が主走査方向から角度αだけズレを有している場合には、例えば、ノズル列Aの最上部のノズルから吐出されたインク滴の着弾位置と、ノズル列Hの最上部のノズルから吐出されたインク滴の着弾位置とは、距離dだけズレを生じるため、混色不良によって色相がズレを生じたり、バンディングが発生したりしてしまう。
また、図18に示すように、印刷ヘッド12が角度αだけ傾いている場合には、主走査方向に対して印刷用紙上に形成されるドットが斜めに並ぶことになるため、色相ズレ等を生じる場合がある。
そこで、このような印刷ヘッドの傾きを解消するために、従来においては、例えば、縦罫線を印刷することにより、印刷ヘッドの傾きを検出する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平05−084977号公報(請求の範囲、要約)
ところで、特許文献1に示した方法での検出結果に基づいて、印刷ヘッドの傾きを補正するためには、ある程度の試行錯誤が必要となり、作業に時間を要し、作業効率が低下するという問題点がある。また、作業効率の低下に伴って、製品の製造コストが上昇するという問題点もある。
そこで、印刷ヘッドの傾きに応じて、画像データを修正して印刷する方法が提案されているが、このような補正処理を行うと、処理に時間を要してしまうため、画像の印刷を開始してから、印刷が完了するまでに時間を要するという問題点がある。
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うことが可能な印刷装置、印刷方法、および印刷用プログラムを提供しよう、とするものである。
本発明は、課題を解決するために、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置において、印刷形式を設定する印刷形式設定手段と、印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に対応して画像データに対する補正処理を実行する補正手段と、補正手段によって補正された画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給手段と、を有するようにしている。
このため、印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うことが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、印刷形式設定手段は、印刷媒体の種類、印刷解像度、インクの種類、または、インクの個数を印刷形式として設定するようにしている。このため、印刷媒体の種類等に応じて最適な補正処理を実行することが可能になるので、例えば、印刷速度を向上させることが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、補正手段は、印刷ヘッドの傾きに応じて、印刷媒体上への印刷位置にズレを生じないように、画像データに対して補正処理を施すようにしている。このため、印刷ヘッドの傾きに応じて最適な補正処理を施すことが可能になる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、補正手段は、印刷ヘッドの主走査方向と、副走査方向のそれぞれに対して、画像データを補正するようにしている。このため、印刷ヘッドの傾きによって生じる画像の画質の低下を確実に防止することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、補正手段は、印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に応じて、主走査方向および副走査方向の補正のいずれかまたは双方を適宜組み合わせて画像データに対する補正を実行するようにしている。このため、必要に応じてこれらを組み合わせて印刷することにより、印刷形式に応じた最適な補正処理を実行することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、印刷形式と、補正の種類とを組み合わせて記憶した記憶手段をさらに有し、補正手段は、記憶手段の記憶情報に基づいて、画像データの補正を行うようにしている。このため、記憶手段に記憶されている情報を読み出して処理することにより、処理を迅速に行うとともに、記憶手段に記憶されている情報を書き換えることにより実行される処理の内容を簡易に変更することが可能になる。
また、本発明は、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷方法において、印刷形式を設定する印刷形式設定ステップと、印刷形式設定ステップによって設定された印刷形式に対応して画像データに対する補正処理を実行する補正ステップと、補正ステップによって補正された画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給ステップと、を有するようにしている。
このため、印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うことが可能となる。
また、他の発明は、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラムにおいて、コンピュータを、印刷形式を設定する印刷形式設定手段、印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に対応して画像データに対する補正処理を実行する補正手段、補正手段によって補正された画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給手段、として機能させるようにしている。
このため、印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うことが可能となる。
本発明によれば、印刷ヘッドが傾きを有している場合であっても、印刷形式に応じた最適な補正処理を行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る印刷装置の概要について、図1〜図3を参照しつつ説明する。なお、本明細書中においては、プリンタ22とコンピュータ90の組み合わせを「印刷装置」と称する。
図1は、印刷装置を構成するプリンタ22の概略構成図であり、図2は印刷ヘッド12の詳細を説明する図であり、図3は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって、印刷媒体である印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60およびタッチパネル32との信号の送受信を司る制御回路40とを備えている。
つぎに、印刷ヘッド12の構成について、図1を参照しつつ説明する。
キャリッジ31には、図1に示すように、ダークイエロー(DY)のインクを収納したカートリッジ71、ライトマゼンタ(LM)のインクを収納したカートリッジ72、ライトシアン(LC)のインクを収納したカートリッジ73、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ74、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ75、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ76、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ77の7つのインクカートリッジ71〜77が着脱可能に搭載される。
キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列を形成している。
図2は、印刷ヘッド12におけるノズルNzの配列を示す図である。図示するように、印刷ヘッド12は、主走査方向の長さがRaであり、副走査方向の長さがRbとなっている。また、印刷ヘッド12には、180個のノズルNzを副走査方向に列状に配置して形成されたノズル列A〜Hが、主走査方向に8列並べて形成されている。8列のノズル列A〜Hのうちの隣り合う一対のノズル列(例えばAとB)に属するノズルNz同士は、副走査方向に所定ピッチずつ互いにずれており、また、1列置きの一対のノズル列(例えばAとC)に属するノズルNz同士は副走査方向において互いに同一位置に配置されている。
そして、本実施の形態による印刷ヘッド12においては、8列のノズル列A〜Hのそれぞれに供給されるインクが、副走査方向と直交する主走査方向において印刷ヘッド12の中央側に位置するノズル列D,Eから端部側に位置するノズル列A,Hに向かって濃色から淡色に変化している。
具体的には、主走査方向における印刷ヘッド12の中央に位置し、隣り合う一対のノズル列D,Eからはブラック系インクが吐出され、これらのノズル列D,Eの外側に位置する一対のノズル列C,Fからはシアン系インクが吐出され、これらのノズル列C,Fの外側に位置する一対のノズル列B,Gからはマゼンタ系インクが吐出され、これらのノズル列B,Gの外側の隣に位置する一対のノズル列A,Hからはイエロー系インクが吐出される。
ここで、ブラック系インクはブラックインク(K)であり、シアン系インクはシアンインク(C)又はライトシアンインク(LC)であり、マゼンタ系インクはマゼンタインク(M)またはライトマゼンタインク(LM)であり、イエロー系インクはイエローインク(Y)またはダークイエローインク(DY)である。
なお、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ26に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。コンピュータ90は、後述するようにプリンタ22用のプリンタドライバプログラムを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェースを構成している。
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出するための光学センサ39とを備えている。なお、光学センサ39は、光を印刷用紙Pに対して投射する光源と、印刷用紙Pからの反射光をこれに対応する画像信号に変換するフォトダイオード(または、CCD素子)とによって構成されている。
図3に示すように、制御回路40は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46、およびエンコーダ47を備えた算術論理演算回路として構成されている。なお、エンコーダ47は、キャリッジモータ24に具備された、検出部48からの検出信号に基づいて、キャリッジ31の主走査方向における位置を検出する。また、エンコーダ47は、紙送りモータ23に具備された、検出部49からの検出信号に基づいて、印刷用紙Pの副走査方向における位置を検出する。
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷データPDを受け取ることができる。
つぎに、コンピュータ90の構成について、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、コンピュータ90は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入力装置99および外部記憶装置100によって構成されている。
ここで、印刷形式設定手段であり、補正手段であり、かつ供給手段の一部であるCPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
記憶手段であるHDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
供給手段の一部であるI/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ22に対して印刷データPDを出力する回路である。
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およびI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
図5は、コンピュータ90に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ90のハードウエアと、HDD94に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ90には、アプリケーションプログラム201、ビデオドライバプログラム202、およびプリンタドライバプログラム210が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
ここで、アプリケーションプログラム201は、例えば、画像処理プログラムであり、ディジタルカメラ等から取り込まれた画像を加工処理したり、ユーザによって描画された画像を加工処理したりした後、プリンタドライバプログラム210およびビデオドライバプログラム202に出力する。
ビデオドライバプログラム202は、ビデオ回路95を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラムから供給された画像データに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置98に供給して表示させる。
プリンタドライバプログラム210は、解像度変換モジュール211、色変換モジュール212、色変換テーブル213、ハーフトーンモジュール214、記録率テーブル215、印刷データ生成モジュール216、および、ラスタデータ調整モジュール217によって構成されており、アプリケーションプログラム201によって生成された画像データに対して後述する種々の処理を施して印刷データPDを生成し、プリンタ22に供給する。
ここで、解像度変換モジュール211は、アプリケーションプログラム201から供給された画像データの解像度を、印刷ヘッド12の解像度に応じて変換する処理を行う際に実行されるプログラムである。
色変換モジュール212は、RGB(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル213を参照して、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)表色系の画像データに変換する処理を行う際に実行されるプログラムである。
ハーフトーンモジュール214は、ディザ処理により、CMYK表色系によって表された画像データを、記録率テーブル215を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する際に実行されるプログラムである。
印刷データ生成モジュール216は、ハーフトーンモジュール214から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データPDを生成して、プリンタ22に供給する際に実行されるプログラムである。
ラスタデータ調整モジュール217は、印刷ヘッド12の傾き量に応じて、ラスタデータの主走査方向および副走査方向の位置を調整することにより、印刷ヘッド12の傾きに起因する画像の劣化を防止する際に実行されるプログラムである。
つぎに、本発明の実施の形態の動作について説明する。
まず、コンピュータ90の入力装置99が操作され、例えば、画像データを編集するためのアプリケーションプログラム201を起動することが指示されると、コンピュータ90のCPU91は、HDD94に格納されているアプリケーションプログラム201を読み出して実行する。
そして、アプリケーションプログラム201によって作成された画像データを印刷する指示がなされた場合には、図6に示すようなフローチャートが開始される。このフローチャートが開始されると、以下のようなステップが実行される。
ステップS10:CPU91は、図7に示すような設定用の画面250を表示する。この画面250では、タイトル251、設定項目252〜255およびボタン256,257が表示されている。
ここで、タイトル251は、この画面250のタイトルあり、この例では「印刷モード設定」が表示されている。設定項目252は、色モードを設定するためのものであり、4色モード(C,M,Y,K)または7色モード(C,M,Y,K,LC,LM,DY)のいずれか一方をラジオボタンにより選択する。設定項目253は、印刷モードを設定するためのものであり、高速印刷または高解像度印刷のいずれか一方をラジオボタンにより選択する。設定項目254は、印刷用紙を設定するためのものであり、普通紙または上質紙のいずれか一方をラジオボタンにより選択する。設定項目255は、使用するインク(ブラックインク)の種類を設定するためのものであり、マットブラックまたはフォトブラックのいずれか一方をラジオボタンにより選択する。
ボタン256は、画面250において入力された内容で確定する場合に操作され、ボタン257は、画面250において入力された内容をキャンセルする場合に操作される。
なお、図7に示す例では、ラジオボタンにより、「7色モード」、「高速印刷」、「上質紙」、および「マットブラック」が選択されている。
ステップS11:CPU91は、図7に示す画面250において入力された設定内容を取得する。
ステップS12:CPU91は、図8および図9に示すテーブルを参照して、補正の種類を特定する。図9に示すテーブルは、自然画等の非テキストを印刷する際に参照されるテーブルであり、色モード、印刷モード、および印刷用紙と補正の種類との関係を示している。
ここで、各モードと補正の種類との関係について説明する。まず、色モードについては、色モードが7色の場合には、図1に示すように、印刷ヘッド12の両端には、淡色系のインク用のノズルが配置されている。淡色系のインクは、正常な位置から多少ズレていても目立たないため、画質に与える影響は少ない。一方、色モードが4色の場合には淡色系のノズルが存在しないので、印刷ヘッド12の傾きは画質の低下となって現れてしまう。そこで、色モードが4色の方が印刷ヘッド12の傾きに対する補正の必要性が高い。
また、印刷モードについては、印刷モードが高解像度モードである場合には、印刷ヘッド12の傾きによる影響を排除して、画質をできるだけ高くする必要がある。そこで、高解像度モードの方が補正の必要性が高い。
印刷用紙については、普通紙の場合には、毛細管現象によりドットが滲んでしまう場合が多いので、ドットのズレによる画質の低下は、上質紙ほど顕著ではない。そこで、上質紙の方が補正の必要性が高い。
なお、副走査方向の補正については、後述するように、各ノズルのラスタデータを所定量だけ副走査方向にずらすだけであるので、簡単な処理により補正できるが、主走査方向の補正については、1走査ライン単位で補正処理を行う必要があるため負荷が大きく、また、負荷の割には補正の効果はそれほど顕著ではないという特質がある。
図8は、以上のような各モードの特性と、各補正の費用対効果に応じて決定された、自然画における補正の種類を示すテーブルの一例である。
具体的には、色モードが4色モードで、印刷モードが高解像度で、印刷用紙が上質紙である場合には、主走査方向の補正と副走査方向の補正の双方を行う。また、色モードが7色モードで、印刷モードが高解像度で、印刷用紙が上質紙である場合には、副走査方向の補正のみを行う。色モードが4色モードで、印刷モードが高速印刷で、印刷用紙が上質紙である場合には、副走査方向の補正のみを行う。色モードが7色モードで、印刷モードが高速印刷で、印刷用紙が上質紙である場合には、副走査方向の補正のみを行う。色モードが4色モードで、印刷モードが高速印刷で、印刷用紙が普通紙である場合には、補正を実施しない。色モードが7色モードで、印刷モードが高速印刷で、印刷用紙が上質紙である場合には、副走査方向の補正のみを行う。色モードが7色モードで、印刷モードが高速印刷で、印刷用紙が普通紙である場合には、補正を実施しない。
図9は、テキストを印刷する場合に使用されるテーブルの一例である。この例では、印刷モード、印刷用紙、およびインク種類に応じて補正の種類が決定される。ここで、印刷モードと印刷用紙は図8の場合と同様である。インク種類は、ブラックインクの種類を示し、マットブラックとはテキストを印刷する場合に使用されるインクであり、写真を印刷する場合に使用されるフォトブラックとは区別される。
この例では、印刷モードが高解像度であり、印刷用紙が上質紙であり、インク種類がマットブラックである場合には主走査方向および副走査方向の双方の補正が行われる。また、印刷モードが高速印刷であり、印刷用紙が上質紙であり、インク種類がマットブラックである場合には副走査方向の補正のみが行われる。さらに、印刷モードが高速印刷であり、印刷用紙が普通紙であり、インク種類がマットブラックである場合には補正は行われない。
ステップS13:CPU91は、アプリケーションプログラム201に基づいて、プリンタドライバプログラム210に対して画像データを供給し、ラスタデータを生成する。
具体的には、アプリケーションプログラム201による処理によって生成された画像データは、まず、解像度変換モジュール211に基づいて、印刷ヘッド12に対応する解像度に変換される。つぎに、解像度変換モジュール211に基づいて解像度が変換された画像データは、色変換モジュール212に基づいて、RGB表色系によって表現されている画像データがCMYK表色系の画像データに色変換テーブル213を参照しつつ変換される。つぎに、ハーフトーンモジュール214に基づいて、ディザ処理により、CMYK表色系によって表された画像データが、記録率テーブル215が参照されて、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換される。そして、印刷データ生成モジュール216に基づいて、ハーフトーンモジュール214から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データPDが生成される。
ステップS14:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、プリンタ22のP−ROM43に格納されている印刷ヘッド12の傾き量に関する情報を取得する。
ここで、傾き量に関する情報とは、図10に示すように、印刷ヘッド12が走査平面内において、反時計方向に角度αだけ傾いて取り付けられているとすると、図11に示すように印刷ヘッド12の右上端部の移動距離dyと、図12に示すように印刷ヘッド12の左下端部の移動距離dxであるとする。なお、これらの情報は、印刷ヘッド12を測定することにより求めてP−ROM43に予め格納しておく。
ステップS15:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、アプリケーションプログラム201から、印刷しようとする画像データの印刷解像度を取得する。例えば、印刷解像度として1440dpi(dots per inch)が取得される。
ステップS16:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、所定のノズル列に対するラスタデータを取得する。例えば、図2に示すH列のラスタデータが取得される。
ステップS17:CPU91は、図8および図9に示すテーブルを参照し、副走査方向の補正を行うか否かを判定し、補正を行う場合にはステップS18に進み、それ以外の場合にはステップS19に進む。
ステップS18:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、副走査方向のラスタの位置を補正する処理である「副走査方向のラスタ補正処理」を実行する。この処理の詳細は、図13を参照して後述する。
ステップS19:CPU91は、図8および図9に示すテーブルを参照し、主走査方向の補正を行うか否かを判定し、補正を行う場合にはステップS20に進み、それ以外の場合にはステップS21に進む。
ステップS20:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、主走査方向のラスタの位置を補正する処理である「主走査方向のラスタ補正処理」を実行する。この処理の詳細は、図15を参照して後述する。
ステップS21:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、全ラスタデータに対する処理が終了したか否かを判定し、終了した場合にはステップS22に進み、それ以外の場合にはステップS17に戻って同様の処理を繰り返す。
ステップS22:CPU91は、プリンタドライバプログラム210に基づいて、プリンタ22に対して所定のコマンドを供給し、給紙処理を開始する。その結果、プリンタ22では、制御回路40がこのコマンドを受信し、紙送りモータ23を駆動して、印刷用紙Pを1枚だけ図示せぬストッカから繰り出す。
ステップS23:CPU91は、プリンタドライバプログラム210に基づいて、副走査方向と主走査方向のラスタ補正処理が施されたラスタデータを、例えば、圧縮処理した後、プリンタ22に対して送信する。プリンタ22では、制御回路40が圧縮されたラスタデータを受信し、伸張処理を実行する。
ステップS24:CPU91は、プリンタドライバプログラム210に基づいて、ステップS18で送信したラスタデータを印刷するようにプリンタ22に要求する。その結果、プリンタ22では、制御回路40がキャリッジモータ24を主走査方向に往復動作させつつ印刷ヘッド12に駆動電圧を印加してインク滴を吐出させる。そして、1走査ラインの印刷が完了すると、制御回路40は、紙送りモータ23を駆動して、副走査を行う。以下、同様の動作を繰り返すことにより画像の印刷が終了する。
ステップS25:CPU91は、プリンタドライバプログラム210に基づいて、印刷が終了した印刷用紙Pを排出する処理を実行する。その結果、プリンタ22では、制御回路40が紙送りモータ23を駆動して、印刷が終了した印刷用紙Pを排出する処理を実行する。
つぎに、図13を参照して、図6のステップS18に示す「副走査方向ラスタ補正処理」の詳細について説明する。この処理が実行されると、以下のステップが実行される。
ステップS30:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、対象となっているノズル列の副走査方向へのズレ量であるdyiを算出する。すなわち、図14に示すように、印刷ヘッド12が反時計方向に角度αだけ傾きを有している場合であって、対象となるノズル列がGである場合には、傾きを有しない場合のノズルの位置(この例ではノズル列Aのノズル位置)と、現在のノズルの位置との差であるdyiを求める。
具体的には、図11に示すように、目的とするノズル列までの距離がRaiであるとすると、目的のdyiは以下の式により得られる。
dyi=dy×Rai/Ra ・・・(数式1)
ステップS31:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、印刷解像度prを取得する。具体的には、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、印刷解像度prとして1440dpiが取得される。
ステップS32:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、対象となるノズル列に対応するラスタデータの副走査方向へのドットのズレ量Ddyを計算する。具体的には、次の式に示すように、ステップS30において求めたdyiと、ステップS31において取得した印刷解像度prとを乗算することにより、ドットのズレ量Ddyを計算する。ここで、round( )は、小数点第1桁を四捨五入する関数である。
Ddy=round(dyi×pr) ・・・(数式2)
ステップS32:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、ラスタデータをズレ量Ddyだけ副走査方向に移動し、もとの処理に復帰する。図14の例では、ラスタデータ251を、1ドット分(Ddy=1)だけ移動し、副走査方向の位置のみが異なるラスタデータ252とする。
つぎに、図15を参照して、図6のステップS14に示す「主走査方向ラスタ補正処理」の詳細について説明する。この処理が実行されると、以下のステップが実行される。
ステップS50:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、印刷解像度prを取得する。具体的には、印刷解像度として1440dpiが取得される。
ステップS51:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、1走査ライン分のラスタデータを取得する。具体的には、図2に示す印刷ヘッド12の場合では、1走査ラインは副走査方向に180ドットのデータによって構成されているので、1走査ライン分のデータとして、副走査方向の幅が180ドットである矩形状のラスタデータを取得する。
ステップS52:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、各ノズルの主走査方向へのズレ量であるdxiを算出する。すなわち、図12に示すように、目的とするノズル列までの距離がRbiであるとすると、目的のdxiは以下の式により得られる。
dxi=dx×Rbi/Rb ・・・(数式3)
ステップS53:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、各ノズルに対応するラスタデータの主走査方向へのドットのズレ量Ddxを計算する。具体的には、次の式に示すように、ステップS52において求めたdxiと、ステップS50において取得した印刷解像度prとを乗算することにより、各ドットのズレ量Ddxを計算する。ここで、round( )は小数点第1桁を四捨五入する関数である。
Ddx=round(dxi×pr) ・・・(数式4)
ステップS54:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、主走査ラインを構成する各ラスタデータをズレ量Ddxだけ主走査方向に移動する。具体的には、図16の(A)に示すように、印刷ヘッド12が角度αだけ傾いている場合、印刷されるドットも同様に傾きを有することになる。そこで、図16の(B)に示すような調整前のラスタデータを、図16の(C)に示すように、印刷ヘッド12の傾いている方向とは逆の方向にそれぞれのラスタ毎にDdxだけ移動させる。この例では、第1行目から第3行目のラインはそのままであり、第4行目から第6行目のラインは図の右に1ドットだけ移動されており、第7行目から第9行目のラインは図の右に2ドットだけ移動されている。
その結果、このような調整がなされたラスタデータを用いて印刷を行った場合には、図16の(B)のラスタデータにおいて、副走査方向に1列に並んだドット群は、図16の(D)に示すように、副走査方向の直線上にほぼ並ぶことになる。
ステップS55:CPU91は、ラスタデータ調整モジュール217に基づいて、全走査ラインの処理が終了したか否かを判定し、終了した場合にはもとの処理に復帰し、それ以外の場合にはステップS51に戻って同様の処理を繰り返す。
以上の処理によれば、印刷ヘッド12が傾きを有している場合には、印刷形式に応じて、補正の種類を選択することにより、最適な補正を実行して画像等を印刷することが可能になる。
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、インクとしては、DY,LM,LC,K,C,M,Yの7色を用いるようにしたが、これ以外のインクの組み合わせでもよい。
また、以上の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
また、以上の実施の形態では、印刷ヘッド12の傾き量の大きさによらずに、常に、図6に示す処理を実行するようにしたが、例えば、図6に示すステップS14において取得した傾き量がある一定量よりも少ない場合には、処理を終了して、ステップS16以降の処理を省略するようにしてもよい。このような方法によれば、不必要な処理を省略して、処理を高速化することができる。
また、図8および図9に示すテーブルを複数準備しておき、印刷ヘッド12の傾き量に応じて、最適なテーブルを選択することができるようにしてもよい。このような方法によれば、印刷ヘッド12の傾きに応じた最適な補正処理を施すことが可能になる。
また、以上の実施の形態では、印刷用紙の種類としては、普通紙および上質紙の2種類としたが、これ以外の印刷用紙の種類を加えて、判断するようにしてもよい。例えば、ロール紙や蛇腹紙のように長尺紙の場合には、たくさんの枚数の画像を印刷することを前提として使用される場合が多いので、このような印刷用紙が使用されている場合には、処理を高速化するために、例えば、処理に時間を要する主走査方向の補正は省略し、処理に時間を要しない副走査方向の補正のみとすることができる。
また、図8および図9に示すテーブルは一例であって、本発明がこのような場合のみに限定されるものではなく、種々の変形実施形態が存在することはいうまでもない。
また、以上の実施の形態では、自然画とテキストとを分けて扱うようにしたが、例えば、これらをまとめて扱うようにすることも可能である。そのようにすれば、個別的に判断せずに一括して判断することにより、処理を高速化することが可能になる。
また、以上の実施の形態では、コンピュータ90において、図6、図13、および図15に示す処理を実行するようにしたが、これらの一部または全部をプリンタ22において実行することも可能である。その場合、タッチパネル32の所定のボタンが操作されたことをトリガとして、図6、図13、および図15に示す処理を適宜実行するようにすればよい。
また、以上の実施の形態では、ズレ量dxiについては、基準となるノズル列(この例ではノズル列A)からの距離Raiと、dyとを用いて計算するようにしたが、例えば、角度αと、Raiとを用いて、三角関数を用いて算出するようにしてもよい。具体的には、dyiは以下の式により得られる。
dyi=Rai×tanα ・・・(数式5)
また、以上の実施の形態では、ズレ量dxiについては、基準となるノズル(この例ではノズルN)からの距離Rbiと、dxとを用いて計算するようにしたが、例えば、角度αと、Rbiとを用いて、三角関数を用いて算出するようにしてもよい。具体的には、dxiは以下の式により得られる。
dxi=Rbi×tanα ・・・(数式6)
なお、以上の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
本発明は、副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクをノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷ヘッドを有する印刷装置に利用することができる。
本実施の形態に係る印刷装置の主要部分の概略構成を示す図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドの構成を示す図である。 図1に示すプリンタの制御回路の詳細な構成例を示すブロック図である。 図1に示すコンピュータの詳細な構成例を示すブロック図である。 図4に示すコンピュータにおいてハードウエアとソフトウエアとが協働することにより、実現される機能の一例を示す図である。 図1に示す印刷装置において実行される処理の一例を説明するための図である。 図1に示す印刷装置において画像を印刷する際に表示される印刷形式の設定画面の一例である。 図1に示す印刷装置に記憶されている、自然画を印刷する際に参照され、印刷形式と補正の種類との関係を示す図である。 図1に示す印刷装置に記憶されている、テキストを印刷する際に参照され、印刷形式と補正の種類との関係を示す図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドが傾いた状態で取り付けられている場合の様子を示す図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドが傾いた状態で取り付けられている場合の副走査方向の傾きを示す図である。 図1に示すプリンタの印刷ヘッドが傾いた状態で取り付けられている場合の主走査方向の傾きを示す図である。 図6に示すフローチャートの「副走査方向のラスタ補正処理」の詳細を説明するためのフローチャートである。 印刷ヘッドの傾きと、副走査方向へのラスタデータの移動との関係を示す図である。 図6に示すフローチャートの「主走査方向のラスタ補正処理」の詳細を説明するためのフローチャートである。 印刷ヘッドの傾きと、主走査方向へのラスタデータの移動との関係を示す図である。 印刷ヘッドの傾きによって生じる副走査方向のドットのズレを示す図である。 印刷ヘッドの傾きによって生じる主走査方向のドットのズレを示す図である。
符号の説明
22 プリンタ(印刷装置の一部)
90 コンピュータ(印刷装置の一部)
91 CPU(印刷形式設定手段、補正手段、供給手段の一部)
94 HDD(記憶手段)
96 I/F(供給手段の一部)
P 印刷用紙(印刷媒体)

Claims (8)

  1. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷装置において、
    印刷形式を設定する印刷形式設定手段と、
    上記印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に対応して上記画像データに対する補正処理を実行する補正手段と、
    上記補正手段によって補正された上記画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記印刷形式設定手段は、前記印刷媒体の種類、印刷解像度、インクの種類、または、インクの個数を印刷形式として設定することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記補正手段は、前記印刷ヘッドの傾きに応じて、前記印刷媒体上への印刷位置にズレを生じないように、前記画像データに対して補正処理を施すことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記補正手段は、前記印刷ヘッドの主走査方向と、副走査方向のそれぞれに対して、前記画像データを補正することを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  5. 前記補正手段は、前記印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に応じて、主走査方向および副走査方向の補正のいずれかまたは双方を適宜組み合わせて画像データに対する補正を実行することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記印刷形式と、補正の種類とを組み合わせて記憶した記憶手段をさらに有し、
    前記補正手段は、前記記憶手段の記憶情報に基づいて、画像データの補正を行うことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  7. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する印刷方法において、
    印刷形式を設定する印刷形式設定ステップと、
    上記印刷形式設定ステップによって設定された印刷形式に対応して上記画像データに対する補正処理を実行する補正ステップと、
    上記補正ステップによって補正された上記画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給ステップと、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  8. 副走査方向に複数のノズルが配置されて形成されるノズル列が主走査方向に複数配置された印刷ヘッドを有し、印刷しようとする画像データに対応したインクを上記ノズルから吐出することにより、印刷媒体に所望の画像を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    印刷形式を設定する印刷形式設定手段、
    上記印刷形式設定手段によって設定された印刷形式に対応して上記画像データに対する補正処理を実行する補正手段、
    上記補正手段によって補正された上記画像データを、対応するノズル列にそれぞれ供給する供給手段、
    として機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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