JP2005103743A - ドリル - Google Patents
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Abstract
【課題】刃先が壊れにくく、長時間切削加工に使用でき、かつ再研削し易いドリルを提供する。
【解決手段】 心厚がドリルの直径の30〜40%で逃げ溝の形状が単純な円弧でなく、ドリル先端をを研削して逃げ面を形成するとき、切れ刃がドリル中心軸よりドリル半径の半分程離れた位置から周辺に向かってドリルの回転方向に対して反対方向に緩やかな円弧を描くよう、その部分に対応する逃げ溝が逆の曲率を持って膨らんでいるような形状をとる。かつチップポケットを設けるに際し、チップポケット部分の刃先のすくい角が−10°〜−20°になるようにシンニングを行なう。
【選択図】図2
【解決手段】 心厚がドリルの直径の30〜40%で逃げ溝の形状が単純な円弧でなく、ドリル先端をを研削して逃げ面を形成するとき、切れ刃がドリル中心軸よりドリル半径の半分程離れた位置から周辺に向かってドリルの回転方向に対して反対方向に緩やかな円弧を描くよう、その部分に対応する逃げ溝が逆の曲率を持って膨らんでいるような形状をとる。かつチップポケットを設けるに際し、チップポケット部分の刃先のすくい角が−10°〜−20°になるようにシンニングを行なう。
【選択図】図2
Description
ドリルの形状に関する
従来ドリルは長年にわたって様々な改良が行なわれてきており、その形状も多枝にわたる。厚い鋼材に穴を穿けるドリルは強度を要求され、心厚の厚いものを使用する必要があった。先端に逃げ面を作るだけの研削ではチゼルエッジの幅が大きくなり穴あけ加工時のスラスト加重は大きく、食い付き性、求心性も悪かった。
上記の問題を解決するために様々なシンニングの方法が提案されている。チゼルエッジを持たないR型と呼ばれる方法もその一つであるが、穴あけ加工時に中心部の刃が欠け易い欠点があった。かつ再研削するとき扱いにくく、グラインダーの角部が磨耗しやすかった。角の磨耗したグラインダーはR型の研削には使用できなかった。
その他チゼルエッジを若干残すシンニングの方法もいくつか提案されているが、いずれも切れ刃の形状がほぼ直線のため切れ刃肩部の切削抵抗が大きくなり刃の角が欠けてしまう欠点があった。
刃先が壊れにくく、長時間切削加工に使用でき、かつ再研削し易いドリルを提供する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、壞れにくく、刃の欠けにくい重切削用ドリルを得るために、心厚、逃げ溝形状、逃げ面やチップポケットの形について10年以上の長きにわたり鋭意研究を重ねた結果以下述べるようなドリルが最適であることを見出した。心厚が直径に対し、30〜40%、ねじれ角が30°前後、のツイストドリルにおいて、まず逃げ溝の断面形状がドリルの中心を通る直線上で円周の外側、ほぼ円周の半径の5分の1ないし3分の1ぐらいの処に中心を持ち、ドリルの円周の半径とほぼ同じ半径か、やや小さめの半径の円弧でありながら、ドリルの円周内のその円弧上、ほぼ3分の1ぐらいの所から接線を同一にして曲率が逆向きになっているほぼ同じ半径の円弧につながっている形状をしており、裏側の溝も回転対象的にこれと同等であるようなドリル。
これを研削して逃げ面を形成すると、逃げ溝の形状から切れ刃はドリル中心軸よりドリル半径の半分程離れた位置から周辺に向かってドリルの回転方向に対して反対方向に緩やかな円弧を描くようなる。逃げ面を研削する際に、先端角が切れ刃部分から円周に沿って後方に行くに従って5°〜10°ほど小さくなるように、かつ逃げ面の下線がドリルの中心軸に対してほぼ垂直な円周上にあるように研削することにより、チゼル角を通常の研削より鋭角にし、ドリルを横から見たときドリルの先端を尖らせることができる。
更にチゼルエッジの長さがドリルの直径のほぼ10%ほどになるように、かつこの部分の刃先のすくい角が−10°〜−20°になるようにシンニングを行なってチップポケットを設けるが、このチップポケットの切れ刃部分の幅がドリルの半径のほぼ半分ぐらいになるようにする。
図1に本発明のドリルの中心軸に対して垂直な面で切断した時の端面図が示してある。以下逃げ溝の形状について図面に従って説明する。ドリルの円周1の外側で、ドリルの中心2を通る直線3の上、円周の半径のほぼ5分の1の所に、中心4を持つドリルの円周の半径より少し小さめの半径の円弧5でありながら、ドリルの円周内のその円弧上、約3分の1ぐらいの所6から接線を同一にして曲率が逆向きになっている、ほぼ同じ半径の円弧7につながる形状をしており、その先はマージン8で収めてあるような形状である。裏側の溝9の形状も回転対象的にこれと同等である。このドリルの心厚は直径の30〜40%になる。このドリルのねじれ角は30°前後にする。
図2にドリル先端部が平面図と正面図で示してある。以下図面に基づいて説明する。まず逃げ面10を形成するに当たり、先端角11が第1切れ刃12から円周に沿ってドリルの回転方向13とは反対方向の後方にいくに従って5°〜10°小さくなるように、かつ逃げ面の下線14がドリルの中心軸に対してほぼ垂直な円周上にあるように研削加工する。
第1切れ刃12に対応する部分の逃げ溝の形状が逆向きの円弧7になっているために第1切れ刃12の形状は図に示すように周辺に向かってドリルの回転方向に対して反対方向に緩やかな円弧を描くようになり、かつチゼルエッジ15と切れ刃12のなす角チゼル角は、先端角11を上記のように変化させ、逃げ面の下線14を上に記したように取ったために、通常の研削加工によって得られるチゼル角より鋭くなり、チゼルエッジの幅を小さくすることができる。
その時点ではチゼルエッジの幅は直径に対して30〜40%あるが、さらにそれを最終的に10%程度に小さくするためにシンニングを行なう。
チゼルエッジ15を挟むように切れ刃12と逃げ面の後縁を削り落とし、チップポケット16と呼ばれる部分を作る。このときできる第2切れ刃17はすくい角−10°〜−20°で、長さはドリル半径のほぼ半分になるようにする。
以上説明したように、切れ刃の形状がドリルの回転方向とは逆の方向に緩やかな円弧を描いているために穴切削時の切れ刃周辺部の切削抵抗が軽減されるために切れ刃の肩部18が欠けにくくなり、かつ求心性が向上する。
チップポケットの刃先部分の第2切れ刃17のすくい角が−10°〜−20°なので切削は充分おこなえ、かつ刃先は欠けにくい。
第2切れ刃17と第1切れ刃12のすくい角が異なり、かつこの間に分割稜線19があるので、切くずはここで割れて、排出しやすい形状になる。
チップポケット16により大きな空間が形成されているので切りくずはスムーズに排出される。
ドリル先端が尖っているのでドリルの切削開始時にドリル先端が滑らず速やかに材料に食い込んでいく。
再研削でチップポケットを形成する際、研削用グラインダーの角が磨耗して丸くなっていても、逃げ面の後縁a20を逃げ面の後縁b21の位置まで食い込ませる事により、第2切れ刃17は常に一定に保つことができ、ドリルの切削には何ら影響を与えない。つまりR型の持っていた欠点を解消できる。
1 ドリルの円周
2 ドリルの中心
3 ドリルの中心を通る直線
4 逃げ溝の円弧の中心
5 溝の円弧
6 円弧の3分の1の点
7 反対の曲率を持つ円弧
8 マージン
9 裏側の逃げ溝
10 逃げ面
11 先端角
12 第1切れ刃
13 ドリルの回転方向
14 逃げ面の下線
15 チゼルエッジ
16 チップポケット
17 第2切れ刃
18 切れ刃肩部
19 分割稜線
20 逃げ面の後縁a
21 逃げ面の後縁b
2 ドリルの中心
3 ドリルの中心を通る直線
4 逃げ溝の円弧の中心
5 溝の円弧
6 円弧の3分の1の点
7 反対の曲率を持つ円弧
8 マージン
9 裏側の逃げ溝
10 逃げ面
11 先端角
12 第1切れ刃
13 ドリルの回転方向
14 逃げ面の下線
15 チゼルエッジ
16 チップポケット
17 第2切れ刃
18 切れ刃肩部
19 分割稜線
20 逃げ面の後縁a
21 逃げ面の後縁b
Claims (2)
- 心厚が直径に対し、30〜40%、ねじれ角が30°前後の重切削用のツイストドリルにおいて、逃げ溝の断面形状がドリルの中心を通る直線上で円周の外側、ほぼ円周の半径の5分の1ないし3分の1ぐらいの処に中心を持ち、ドリルの円周の半径とほぼ同じか、やや小さめの半径の円弧でありながら、ドリルの円周内のその円弧上、ほぼ3分の1ぐらいの所から接線を同一にして曲率が逆向きになっているほぼ同じ半径の円弧につながっている形状をしており、裏側の溝の形状も回転対象的にこれと同等であることを特徴とするドリル。
- チゼル角を通常の研削より鋭角にし、ドリルを横から見たときドリルの先端を尖らせるために、ドリル先端に逃げ面を形成するに当たって、先端角が切れ刃部分から円周に沿って後方に行くに従って小さくなるように、かつ逃げ面の下線がドリルの中心軸に対してほぼ垂直な円周上にあるように研削する。更にチゼルエッジを挟むように切れ刃と逃げ面の後縁を削り落としてチップポケットを設けるが、刃先のすくい角が−10°〜−20°、逃げ面後縁の削り角はねじれ角とほぼ同じ30°前後でシンニングを行ない、チゼルエッジの長さがドリル直径のほぼ10%程度、このチップポケットの切れ刃部分の幅がほぼドリルの半径の半分ぐらいであることを特徴とする請求項1記載のドリルの研削方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003373424A JP2005103743A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003373424A JP2005103743A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | ドリル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005103743A true JP2005103743A (ja) | 2005-04-21 |
Family
ID=34544106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003373424A Pending JP2005103743A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | ドリル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005103743A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102946820A (zh) * | 2010-04-22 | 2013-02-27 | 尼尔生物技术有限公司 | 钻头及具备该钻头的钻体 |
CN106216743A (zh) * | 2016-09-26 | 2016-12-14 | 山东大学 | 一种双锥角断屑钻头 |
CN106984850A (zh) * | 2017-06-08 | 2017-07-28 | 昆山伟吉电子有限公司 | 一种易环绕切削的槽刀 |
CN110394484A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-11-01 | 厦门厦芝科技工具有限公司 | 一种三先端角钻头 |
CN110842259A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-02-28 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 一种用于叠层焊接钢材孔加工的麻花钻 |
KR20200043104A (ko) * | 2018-10-17 | 2020-04-27 | 이득원 | 스마트 파스너 공구 세트 및 이를 이용한 스마트 파스너 시공 방법 |
-
2003
- 2003-09-26 JP JP2003373424A patent/JP2005103743A/ja active Pending
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KR20200043104A (ko) * | 2018-10-17 | 2020-04-27 | 이득원 | 스마트 파스너 공구 세트 및 이를 이용한 스마트 파스너 시공 방법 |
KR102213620B1 (ko) * | 2018-10-17 | 2021-02-08 | 이득원 | 스마트 파스너 공구 세트 및 이를 이용한 스마트 파스너 시공 방법 |
CN110394484A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-11-01 | 厦门厦芝科技工具有限公司 | 一种三先端角钻头 |
CN110842259A (zh) * | 2019-11-11 | 2020-02-28 | 株洲钻石切削刀具股份有限公司 | 一种用于叠层焊接钢材孔加工的麻花钻 |
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050824 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060214 |