JP2005102640A - オフセット作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 収納されたオフセット作業機の前後方向長さを短くし、作業部の反転リバース設置作業を容易にする。
【解決手段】 オフセット作業機の一例である畦塗り機1は、走行機体90の後部に装着される装着部10と、これに配設されたオフセット機構20と、この後端部に配設された作業部50を有する。オフセット機構20は、装着部10に左右揺動可能に配設された平行リンク機構をなす揺動アーム部22と、この後端部に回動自在に配設されたフレーム部51を備える。フレーム部51の先端部に作業部50が設けられる。揺動アーム部22とフレーム部51間に連結機構40が設けられる。連結機構40は、揺動アーム部22の左右揺動に対してフレーム部51の延出方向を左右方向に保持する連結部23と、これとフレーム部51に繋がる4節リンク機構をなす回動リンク機構42と、これを動作させる伸縮シリンダ41を有してなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、オフセット作業機に関し、走行機体の後部に装着される装着部と、装着部に設けられた支持部材に配設されて走行機体の左右両側でオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機に関する。
このようなオフセット作業機は、トラクタ等の走行機体に装着されて、走行機体の進行方向に沿って圃場を畦塗りする畦塗り作業や圃場に溝を掘る溝掘り作業を連続直線的に行なう場合に用いられる。畦塗り作業や溝掘り作業は圃場の周縁部に対して行なわれる作業であるので、これらの作業を行なう作業部は、走行機体の走行位置に対して側方にオフセットした位置に設置される必要がある。
また、畦塗り作業や溝掘り作業は、走行機体の進行に応じてオフセット位置での直線作業を行なうものであるので、矩形状の圃場において圃場の周縁に沿った作業を行なう場合に、走行機体の先端部分が圃場の端に到達した時点でその後の作業を行なうことができなくなり、矩形圃場の四隅に未作業部分が必ず残るという不都合が生じる。
そこで、本出願人は、畦塗り機の場合において、畦塗り機を走行機体に対して通常作業時とは反対側のオフセット作業位置に移動させるとともにその前後関係を反転(反転リバース)させて、四隅の未作業部分に対して走行機体を後進動させながら作業が可能な畦塗り機を提案している(特許文献1参照)。
この畦塗り機は、走行機体に設けられた連結機構に着脱自在に連結される連結部を有して前後方向に延びる本体フレームと、本体フレームの後端部に着脱自在に連結可能な作業部とを有してなる。作業部は、本体フレームの後端部において、走行機体の進行方向に対して左側にオフセットした左側オフセット作業位置、右側にオフセットした右側オフセット作業位置及び走行機体の進行方向後側の収納位置のいずれかの位置に設置可能である。
特開平10−4706号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、この従来の畦塗り機は、充分なオフセット作業位置への張り出しを確保するためにオフセット機構を形成する支持フレームの長尺化を図ると、収納位置に作業部が設置された場合に、畦塗り機の前後方向長さが長くなり、畦塗り機の重心位置が後方側へ移動する。このため、走行機体により畦塗り機が持ち上げ支持された状態で走行機体を移動させて畦塗り機を搬送する場合に、路面の傾斜や障害物への乗り上げ等によって走行が不安定になる虞がある。
また、畦塗り機の作業部を走行機体に対して反転リバースさせた位置に設置するには、通常作業時における本体フレームの取り付け位置から作業部を一旦取り外し、走行機体に対して反転リバースさせた作業部を本体フレームに取り付ける。このため、反転リバースさせた作業部を作業位置に設置する設置作業が煩わしいという問題が生じる。なお、これらの問題は溝掘り機の場合も同様である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、収納されたオフセット作業機の前後方向長さが短く、反転リバースさせた位置への作業部の設置作業が容易なオフセット作業機を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、走行機体の後部装着機構(例えば、実施形態における三点リンク連結機構)に装着される装着部と、該装着部に設けられた支持部材(例えば、実施形態における揺動アーム部22)に回動支点を設けて該回動支点を回動中心として水平方向に回動可能に配設されて走行機体から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機(例えば、実施形態における畦塗り機1、溝掘り機70)であって、作業部は、回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備え、支持部材とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を、走行機体の前進動により作業が可能な前進作業位置及び走行機体の後進動により作業が可能な後進作業位置に設置可能な連結機構を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、走行機体の後部装着機構に装着される装着部と、該装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構(例えば、実施形態における揺動アーム部22)と、該オフセット機構の移動端側に回動支点を設けて該回動支点を回動中心として水平方向に回動可能に配設されて走行機体から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機であって、作業部は、回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備え、オフセット機構とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を、走行機体の前進動により作業が可能な前進作業位置及び走行機体の後進動により作業が可能な後進作業位置に設置可能な連結機構を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、走行機体の後部装着機構に装着され、該走行機体からの動力が入力される入力軸を備えた装着部と、該装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構と、該オフセット機構の移動端側に配設されて入力軸から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機であって、オフセット機構は、一端側が装着部に回動自在に取り付けられて他端側が左右に揺動可能な揺動アーム部と、一端側が該揺動アーム部の他端側に回動自在に取り付けられて他端部に配置された作業部を水平方向に回動させるフレーム部とを備え、揺動アーム部とフレーム部の回動支点を介した連結部に、揺動アーム部の揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持し、伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させる連結機構を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のオフセット作業機の発明において、連結機構は、回動支点を回動中心として回動可能に配設されて揺動アーム部の左右揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持する向きに回動する方向保持部(例えば、実施形態における連結部23、連結アーム部材23a、リンク部材25)と、該方向保持部に一端側が回動自在に取り付けられて他端側がフレーム部に回動自在に取り付けられたリンク機構(例えば、実施形態における回動リンク機構42)と、該リンク機構を動作させる伸縮シリンダとを有してなり、伸縮シリンダの伸縮動によって、フレーム部が回動支点を回動中心として回動し、伸縮シリンダが所定の伸縮量を有して伸縮動作が規制されると、揺動アーム部の左右揺動に対してフレーム部の延出方向が方向保持部を介して所定方向に保持されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のオフセット作業機の発明において、伸縮シリンダの伸縮動によって、リンク機構は、フレーム部の延出方向が走行機体の左右両側の一方側へ延びる方向から他方側へ延びる方向に向くように動作可能であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のオフセット作業機の発明において、リンク機構は、4つの節を有してなる4節リンク機構であり、リンク機構の第1節は、方向保持部の回動支点とリンク機構の一端側のリンク支点との間の方向保持部の部分であり、第2節は、一端側がリンク支点に回動自在に取り付けられて他端側が揺動自在な第1リンク部材であり、第3節は一端側が第1リンク部材の先端側に回動自在に取り付けられて他端側がフレーム部の上部に回動自在に取り付けられた第2リンク部材であり、第4節はフレーム部の回動支点と第2リンク部材のフレーム部に対するリンク支点との間のフレーム部の部分であり、第2節は、第4節の長さよりも長尺であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載のオフセット作業機の発明において、リンク機構の第1リンク部材は、フレーム部が回動したときに揺動アーム部とフレーム部との連結部の外側を移動するように、平面視において外側に凸状に湾曲していることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項3から7のいずれかに記載のオフセット作業機の発明において、揺動アーム部は、一端側が装着部に回動自在に連結されて他端側がフレーム部の回動支点と同軸に回動自在に連結されたオフセットフレームと、該オフセットフレームに沿って並設されて一端側が装着部に回動自在に連結されて他端側が方向保持部に繋がる連結アーム部材に連結されたリンク部材とを有して平行リンク機構をなすことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれかに記載のオフセット作業機の発明において、作業部は、前処理体(例えば、実施形態における天場処理部55、前処理部59)及び整畦体(例えば、実施形態における整畦部63)を備えた畦塗り作業部であることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1から8のいずれかに記載のオフセット作業機の発明において、作業部は、溝掘り体を備えた溝掘り作業部であることを特徴とする。
請求項1記載のオフセット作業機によれば、作業部は支持部材に設けられた回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備えることで、作業部が走行機体の左右方向に移動するオフセット移動量を増大させることができる。また支持部材とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置可能な連結機構を設けることで、伸縮シリンダを伸縮動させるだけで、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置することができ、作業部を作業位置に設置する設置作業の作業性を向上させることができる。また、作業部の回動は4節リンク機構を介して行なわれるので、ストロークの短い伸縮シリンダを用いた場合でも、作業部の回動角度範囲を大きくすることができる。
請求項2記載のオフセット作業機によれば、装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構の移動端側に設けた回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備えた作業部を設けることで、オフセット機構の左右方向の移動と相まってフレーム部を回動させることで、作業部を、走行機体の左右方向に大きなオフセット移動量を有した位置に移動させることができる。またオフセット機構の揺動及びフレーム部の回動によって、オフセット機構とフレーム部が回動支点で折れた状態で収納できるので、作業部を装着部側に接近した走行機体の後方位置に収納することができ、収納状態にあるオフセット作業機の前後方向長さを短くすることができる。このため、オフセット作業機の重心位置を走行機体側へ近づけることができ、その結果として走行機体により畦塗り機が持ち上げ支持された状態で走行機体を移動させて畦塗り機を搬送する場合に、路面の傾斜や障害物への乗り上げ等によって走行が不安定になる虞を未然に防止することができる。さらに、オフセット機構とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置可能な連結機構を設けることで、伸縮シリンダを伸縮動させるだけで、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置することができ、作業部を作業位置に設置する設置作業の作業性を向上させることができる。さらに作業部の回動は4節リンク機構を介して行なわれるので、ストロークの短い伸縮シリンダを用いた場合でも、作業部の回動角度範囲を大きくすることができる。
請求項3記載のオフセット作業機によれば、オフセット機構は、装着部に左右方向に揺動可能に設けられた揺動アーム部と、該揺動アーム部の他端側に回動自在に取り付けられて他端部に作業部を配置したフレーム部とを備えてなることで、オフセット機構が揺動アーム部のみで構成される場合と比較して、本発明に係わるオフセット作業機は、作業部のオフセット移動量を増大させることができる。また、揺動アーム部の揺動及びフレーム部の回動によって、揺動アーム部とフレーム部が回動支点で折れた状態で収納できるので、作業部を装着部側に接近した走行機体の後方位置に収納することができ、収納状態にあるオフセット作業機の前後方向長さを短くすることができる。このため、オフセット作業機の重心位置を走行機体側へ近づけることができ、その結果として走行機体により畦塗り機が持ち上げ支持された状態で走行機体を移動させて畦塗り機を搬送する場合に、路面の傾斜や障害物への乗り上げ等によって走行が不安定になる虞を未然に防止することができる。さらに、揺動アーム部とフレーム部の回動支点を介した連結部に、揺動アーム部の揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持し、且つ伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させる連結機構を設けることで、揺動アーム部の揺動に対して作業部の向きを所定の向きにしたままで、作業部を無段階でオフセット移動させることができるとともに、フレーム部の回動支点を回動中心として作業部を回動させて、走行機体の左右両側に移動させることができる。
請求項4記載のオフセット作業機によれば、連結機構は、フレーム部の回動支点を回動中心として回動可能に配設されて揺動アーム部の左右揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持する向きに回動する方向保持部に、他端側が回動アームに回動自在に取り付けられたリンク機構の一端側を回動自在に繋ぎ、リンク機構にこれを動作させる伸縮シリンダを繋いでなることで、伸縮シリンダを伸縮動させると、フレーム部が回動支点を回動中心として回動し、伸縮シリンダが所定の伸縮量を有して伸縮動作を規制すると、フレーム部と方向保持部が一体化されて、揺動アーム部の左右揺動に対してフレーム部の延出方向が所定方向に保持されながら左右方向に移動する。このため、伸縮シリンダの伸縮動作を制御するだけで、作業部を無段階でオフセット移動させるとともに、作業部を回動させることができる連結機構を提供することができる。
請求項5記載のオフセット作業機によれば、伸縮シリンダの伸縮動によって、リンク機構は、フレーム部の延出方向が走行機体の左右両側の一方側へ延びる方向から他方側へ延びる方向に向くように動作可能であるので、伸縮シリンダを伸縮動させるだけで、作業部を走行機体の左右方向の一方側の位置及び他方側の位置に設置することができるので、作業部の作業位置への設置作業を容易にして、この設置作業の作業性を向上させることができる。
請求項6記載のオフセット作業機によれば、リンク機構は、4つの節を有してなる4節リンク機構であり、第2節は第4節の長さよりも長尺にすることで、伸縮シリンダによりリンク機構を動作させると、第2節、つまり第1リンク部材の回転角に対して第4節、つまりフレーム部の回動角を大きくすることができる。このため、伸縮シリンダのストロークの範囲内において、フレーム部を大きな回動角度で回動させることができる。従って、ストロークの短い伸縮シリンダの使用が可能になり、作業機全体を軽量化することができる。
請求項7記載のオフセット作業機によれば、第1リンク部材は平面視において外側に凸状に湾曲して形成されることで、第1リンク部材が直線状に形成された場合と比較して、本発明に係わるオフセット作業機の第1リンク部材は、この第1リンク部材の連結部側の側面と連結部との間の距離を大きくすることができる。このため、第1リンク部材が連結部に接触するまでの第1リンク部材の回動角度範囲を大きくすることができ、その結果としてフレーム部の許容回動角度範囲を大きく設定することができる。
請求項8記載のオフセット作業機によれば、揺動アーム部は、一端側が装着部に連結されて他端側がフレーム部の回動支点と同軸に連結されたオフセットフレームと、オフセットフレームに沿って並設されて一端側が装着部に連結されて他端側が方向保持部に繋がる連結アーム部材に連結されたリンク部材とを有して平行リンク機構をなすことで、揺動アーム部とフレーム部を固定した状態にすると、揺動アーム部の揺動に対して揺動アーム部の連結アーム部材が所定方向に移動するので、連結アーム部材に繋がる連結部を介してフレーム部の延出方向を所定方向に保持することができる。このため、揺動アーム部の揺動のみで、作業部の向きを所定方向に一定にしたままで作業部のオフセット移動量を容易に無段階で調整することができる。また、作業部はフレーム部を介してオフセットフレームとリンク部材の2部材により支持されるので、揺動アーム部が一本のオフセットフレームにより支持される場合と比較して、本発明に係わるオフセットフレームの剛性を小さくすることができ、オフセット作業機を軽量化することができる。
請求項9記載のオフセット作業機によれば、作業部を、前処理体及び整畦体を備えた畦塗り作業部にすることで、収納状態における前後方向長さが短く、反転リバースさせた作業部を作業位置に設置する設置作業が容易であるという利点を有した畦塗り作業が可能なオフセット作業機を提供することができる。
請求項10記載のオフセット作業機によれば、作業部を、溝掘り体を備えた溝掘り作業部にすることで、収納状態における前後方向長さが短く、反転リバースさせた作業部を作業位置に設置する設置作業が容易であるという利点を有した溝掘り作業が可能な作業部を備えたオフセット作業機を提供することができる。
本発明に係わるオフセット作業機によれば、作業部は支持部材に設けた回動支点から延びるフレーム部を備えることで、作業部が走行機体の左右方向に移動するオフセット移動量を増大させることができる。また支持部材とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置可能な連結機構を設けることで、伸縮シリンダを伸縮動させるだけ、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置することができ、作業部を作業位置に設置する設置作業の作業性を向上させることができる。また、作業部の回動は4節リンク機構を介して行なわれるので、ストロークの短い伸縮シリンダを用いた場合でも、作業部の回動角度範囲を大きくすることができる。
また、本発明に係わるオフセット作業機によれば、装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構の移動端側に設けた回動支点から延びるフレーム部を備えた作業部を設けることで、オフセット機構の左右方向の移動と相まってフレーム部を回動させることで、作業部を大きなオフセット移動量を有した位置に移動させることができる。またオフセット機構の揺動及びフレーム部の回動によって、オフセット機構とフレーム部が回動支点で折れた状態で収納できるので、作業部を装着部側に接近した走行機体の後方位置に収納することができ、収納状態にあるオフセット作業機の前後方向長さを短くすることができる。さらに、オフセット機構とフレーム部の回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させて、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置可能な連結機構を設けることで、伸縮シリンダを伸縮動させるだけ、作業部を前進作業位置及び後進作業位置に設置することができ、作業部の設置作業の作業性を向上させることができる。また作業部の回動は4節リンク機構を介して行なわれるので、ストロークの短い伸縮シリンダを用いた場合でも、作業部の回動角度範囲を大きくすることができる。
また、オフセット機構は、装着部に左右揺動可能な揺動アーム部と、該揺動アーム部の他端側に回動自在に取り付けられて他端部に作業部を配置したフレーム部とを備えてなることで、オフセット機構が揺動アーム部のみで構成される場合と比較して、本発明に係わるオフセット作業機は、フレーム部の長さ分だけ作業部のオフセット移動量を増大させることができる。また、揺動アーム部の揺動及びフレーム部の回動によって、揺動アーム部とフレーム部が回動支点で折れた状態で収納できる、作業部を装着部側に接近した走行機体の後方位置に収納することができ、収納状態にあるオフセット作業機の前後方向長さを短くすることができる。さらに、揺動アーム部とフレーム部の回動支点を介した連結部に、揺動アーム部の揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持し、且つ伸縮シリンダの伸縮動作によってフレーム部を回動支点に対して回動させる連結機構を設けることで、揺動アーム部の揺動に対して作業部の向きを所定の向きにしたままで、作業部を無段階でオフセット移動させることができるとともに、フレーム部の回動支点を回動中心として作業部を回動させることができる。
さらに、連結機構は、フレーム部の回動支点を回動中心として回動可能に配設されて揺動アーム部の左右揺動に対してフレーム部の延出方向を所定方向に保持する向きに回動する方向保持部と、これと回動アームの間に配設されたリンク機構と、リンク機構を動作させる伸縮シリンダとを有してなることで、伸縮シリンダの伸縮動作を制御するだけで、作業部の向きを一定にしたままで作業部を無段階でオフセット移動させることが可能であるとともに、作業部を回動させることが可能な連結機構を提供することができる。
また、伸縮シリンダの伸縮動によって、リンク機構は、フレーム部の延出方向が走行機体の左右両側の一方側へ延びる方向から他方側へ延びる方向に向くように動作可能にすることで、伸縮シリンダを伸縮動させるだけで、作業部を走行機体の左右方向の一方側の位置及び他方側の位置に設置することができ、作業部の設置作業の作業性を向上させることができる。
また、リンク機構は、4つの節を有してなる4節リンク機構であり、第2節は第4節の長さよりも長尺にすることで、伸縮シリンダによりリンク機構を動作させると、第2節、つまり第1リンク部材の回動角に対して第4節、つまりフレーム部材の回動角を大きくすることができる。このため、伸縮シリンダのストロークの範囲内において、フレーム部材を大きな回動角度で回動させることができ、ストロークの短い伸縮シリンダの使用が可能になって、作業機全体を軽量化することができる。
さらに、第1リンク部材は平面視において外側に凸状に湾曲して形成されることで、第1リンク部材の連結部側の側面と連結部との間の距離を大きくすることができる。このため、第1リンク部材が連結部に接触するまでの第1リンク部材の回動角度範囲を大きくすることができ、フレーム部の許容回動角度範囲を大きく設定することができる。
また、揺動アーム部は、一端側が装着部に連結されて他端側がフレーム部の回動支点と同軸に連結されたオフセットフレームと、オフセットフレームに沿って並設されて一端側が装着部に連結されて他端側が方向保持部に繋がる連結アーム部材に連結されたリンク部材とを有して平行リンク機構をなすことで、揺動アーム部とフレーム部を固定した状態にすると、揺動アーム部の揺動に対して連結アーム部材が所定方向に移動するので、連結アーム部材に繋がる連結部を介してフレーム部の延出方向を所定方向に保持することができる。このため、揺動アーム部の揺動のみで、作業部の向きを一定にしたままで作業部のオフセット移動量を無段階で調整することができる。また、作業部はフレーム部を介してオフセットフレームとリンク部材により支持されるので、揺動アーム部が一本のオフセットフレームにより支持される場合と比較して、本発明に係わるオフセットフレームの剛性を小さくすることができ、オフセット作業機を軽量化することができる。
また、作業部を、前処理体及び整畦体を備えた畦塗り作業部にしたり、溝掘り体を備えた溝掘り作業部にしたりすることで、収納状態における前後方向長さが短く、反転リバースさせた作業部を作業位置に設置する設置作業が容易であるという利点を有した畦塗り作業や溝掘り作業が可能なオフセット作業機を提供することができる。
以下、本発明に係わるオフセット作業機の好ましい実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、オフセット作業機の一例である畦塗り機及び溝掘り機について説明する。
[第1の実施の形態]
先ず、畦塗り機について説明する。なお、説明の都合上、図1(斜視図)及び図2(平面図)に示す矢印の方向を前後方向及び左右方向として以下説明する。畦塗り機1は、図1及び図2に示すように、走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構(図示せず)に連結されて、走行機体90の前進動及び後進動に応じて畦塗り作業を行なうものである。畦塗り機1は、走行機体90に装着されて走行機体90からの動力が入力される後述する入力軸を備えた装着部10と、装着部10に設けられた旋回シリンダ3によって装着部10から左右方向に移動可能なオフセット機構20と、オフセット機構20の移動端側(後端側)に配設されて入力軸から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部50とを有してなる。
装着部10は、左右方向に延びるヒッチフレーム11と、ヒッチフレーム11の前側に取り付けられて走行機体90の後部に設けられた三点リンク連結機構に連結可能な連結フレーム13とを有してなる。ヒッチフレーム11の左右方向の中央下部には図示しないギアボックスが設けられ、このギアボックスには前述した入力軸(図示せず)が設けられている。入力軸は、走行機体90のPTO軸(図示せず)から伝動軸(図示せず)を介して動力が伝達されるようになっている。
オフセット機構20は、ヒッチフレーム11に回動自在に連結されて左右方向に揺動可能な揺動アーム部22と、揺動アーム部22の先端部に回動可能に配設されたフレーム部51とを有してなる。揺動アーム部22は前端側をリンク支点としてヒッチフレーム11に回動自在に連結されて後方側へ延びるオフセットフレーム21と、オフセットフレーム21の左側に沿って並設されて前端側がヒッチフレーム11の左側端部に回動自在に連結されて後端側がオフセットフレーム21の後端部に回動自在に設けられた連結部23に繋がる連結アーム部材23aに回動自在に設けられたリンク部材25とを有してなる。揺動アーム部22は、オフセットフレーム21、リンク部材25、ヒッチフレーム11及び連結アーム部材23aによって平行リンク機構を形成している。
オフセットフレーム21は、内部が中空な箱状部材であり、オフセットフレーム21の後端部及びヒッチフレーム11の左側端部間に枢結された前述した旋回シリンダ3の伸縮動作により左右方向に揺動可能である。オフセットフレーム21内には図示しない動力伝達機構が設けられている。この動力伝達機構は、走行機体90から入力軸に伝達された動力をオフセットフレーム21の後端側に回動自在に配設された従動軸33に伝達可能に構成されている。
従動軸33の下部にはこれと同軸に配置されて下方へ延びる回動中心軸7が連結されている。つまり、回動中心軸7は、従動軸33の回動とともに回転動する。オフセットフレーム21の後端下部には、前述した連結部23が回動自在に取り付けられている。つまり、連結部23は回動中心軸7と非結合状態にあり、回動中心軸7を回動支点Oとして回動自在である。この連結部23に前述した連結アーム部材23aが繋がっている。連結部23を貫く回動中心軸7の下端部には、この回動中心軸7を回動支点Oとしてこの回動支点Oからオフセット作業位置側へ延びるフレーム部51を備えた作業部50が設けられている。
フレーム部51は、揺動アーム部22とフレーム部51間に繋がれた連結機構40の伸縮シリンダ41の伸縮動作によって回動支点Oに対して回動可能であるとともに、連結機構40により揺動アーム部22の揺動に対してフレーム部51の延出方向が走行機体90の左右方向と平行に保持される。連結機構40は、連結部23と、これとフレーム部51との間に繋がれた回動リンク機構42と、回動リンク機構42と作業部50と間に繋がれて回動リンク機構42を伸縮動させる伸縮シリンダ41とを有してなる。回動リンク機構42は、図2に示すように、4つの節からなる4節リンク機構であり、連結部23の回動支点Oからオフセットフレーム21の前端側に所定距離を有した位置P1までの連結部23の部分を第1節42aとし、この位置P1を回動支点として左右方向に回動自在に枢結された第1リンク部材43の支点間を第2節42bとし、第1リンク部材43の先端部に一端側が枢結されて左右方向に回動自在であって他端側が回動支点Oからフレーム部51の延伸方向に所定距離を有した位置P2を回動支点として左右方向に回動自在に枢結された第2リンク部材44を第3節42cとし、フレーム部51に枢結された第2リンク部材44の枢結位置P2と回動支点O間のフレーム部51の部分を第4節42dとして構成されている。
回動リンク機構42の第1節42aは固定節であり、第2節42bは入力節であり、第3節42cは媒介節であり、第4節42dは出力節として機能する。入力節である第2節42bの長さL2は、出力節である第4節42dの長さL4よりも長い。このため、第2節42bの回転角に対して第4節42dの回転角の方が大きくなる。つまり、回動リンク機構42は、第2節42bを揺動させる伸縮シリンダ41のストロークには限りがあるので、第2節42bの揺動範囲内で第4節42d、つまりフレーム部51の回動範囲を大きくするように構成されている。さらに詳細には、伸縮シリンダ41が全縮状態になるとフレーム部51が右側方向に平行に延び、伸縮シリンダ41が全伸長状態になるとフレーム部51が左側方向に平行に延びるように、第2節42b(第1リンク部材43)及び第4節42dの長さが設定されている。
第1リンク部材43は、フレーム部51が回動したときにオフセットフレーム21とフレーム部51との間に配設された図1に示す連結部23の外側を移動するように、平面視において外側に凸状(弓状)に湾曲している。なお、第1リンク部材43の形状は弓状に限るものではなく、平面視において逆く字状に形成されてもよい。
このように構成された連結機構40は、揺動アーム部22の左右揺動に対して、フレーム部51の延出方向を左右方向に平行に保持する。つまり、連結機構40は、フレーム部51が左右方向に平行に延びた状態で伸縮シリンダ41の伸縮動作を規制すると、フレーム部51を連結部23と一体化させる。その結果、この状態で揺動アーム部22が左右に揺動すると、平行リンク機構を構成する揺動アーム部22により回動リンク機構42を介して連結部23に繋がるフレーム部51が左右方向に平行状態に維持されたままで移動する。なお、伸縮シリンダ41の取り付け位置については後述する。
フレーム部51には、図1に示すように、回転中心軸7と同軸上に配設された垂直回転軸52を動力伝達軸とする巻き掛け伝動機構(図示せず)が内蔵されている。この巻き掛け伝動機構は、回転中心軸7に伝達された動力を、垂直回転軸52を介してフレーム部51の先端部に伝達するようになっている。このように、垂直回転軸52は従動軸33と同軸上に配設されているので、部品の兼用化による作業機全体を軽量化することができる。
フレーム部51の先端下部には下方向に延びる駆動軸ケース(図示せず)を介して作業本体部54が接続されている。駆動軸ケース内には図示しない動力伝達機構が内蔵され、この動力伝達機構は、フレーム部51内の巻き掛け伝動機構を介して動力が伝達されるようになっている。作業本体部54は、圃場の周辺に沿って形成された旧畦の上部を切り崩す天場処理部55と、切り崩した土の土盛りを行なう前処理部59と、盛られた土を切り崩された旧畦上に塗り付ける整畦部63を有してなる。
天場処理部55は、図2に示すように、回転動自在な天場処理ロータ(図示せず)を備える。天場処理ロータは天場動力伝達ケース56を介して駆動軸ケースに連結されて支持される。天場動力伝達ケース56内には図示しない動力伝達機構が内蔵され、この動力伝達機構を介して駆動軸ケースの動力伝達機構からの動力が天場処理ロータに伝達されるようになっている。
前処理部59は、回転動自在な耕耘ロータ(図示せず)を有する。耕耘ロータは前処理動力伝達ケース60を介して駆動軸ケースに連結されて支持される。前処理動力伝達ケース60内には図示しない動力伝達機構が内蔵され、この動力伝達機構を介して駆動軸ケースの動力伝達機構からの動力が耕耘ロータに伝達されるようになっている。前処理部59の上方位置には一端部がフレーム部51に固着されて耕耘ロータの上方位置側へ延びる固定部材61が設けられ、この固定部材61に前述した連結機構40を構成する伸縮シリンダ41のボトム側端部が枢結されている。
整畦部63は、左右方向に延びて回転動自在に支持された回転軸64に取り付けられた多面体ドラム65と、多面体ドラム65の右側端部に取り付けられて横方向に延びる円筒部66を有する。整畦部63は整畦動力伝達ケース67を介して駆動軸ケースに連結されて支持される。整畦動力伝達ケース67内には図示しない動力伝達機構が内蔵され、この動力伝達機構を介して駆動軸ケースの動力伝達機構からの動力が整畦部63に伝達されるようになっている。
作業本体部54は、フレーム部51が左右方向に平行に延びた状態において整畦部63の回転軸64がフレーム部51の延びる方向と平行になるようにフレーム部51に対して配設されている。つまり、作業本体部54は、フレーム部51が左右方向に平行に延びた状態になると、作業部50の向きを示す作業方向軸O2が走行機体90の進行方向Aと平行になるように配設されている。
次に、畦塗り機1の動作について説明する。例えば、図3(a)(平面図)に示すように、フレーム部51が左右方向の右側に平行に延びた状態にあるときに、連結機構40の伸縮シリンダ41が伸長動すると、図3(b)(平面図)、(c)(平面図)及び図4(a)(平面図)に示すように、回動リンク機構42の第1リンク部材43が矢印A方向(時計方向)に回動して、第2リンク部材44を介してフレーム部51が後方側へ回動する。ここで、前述したように、第2節42b、つまり第1リンク部材43の長さL2は、第4節42dの長さL4よりも長いので、第1リンク部材43の回動角度θ2よりも第4節42d、つまりフレーム部51の回動角度θ4を大きくすることができる。そして、さらに伸縮シリンダ41が伸長動して全伸長状態になると、図4(b)(平面図)に示すように、第1リンク部材43がさらに時計方向に回動して第2リンク部材44を介してフレーム部51が左右方向の左側に平行に延びた位置に回動する。その結果、作業本体部54は、図5(平面図)に示すように、左右方向左側に移動する。
このように、本発明に係わる畦塗り機1は、オフセットフレーム21の後端側の回動支点Oを回動中心として作業部50が回動可能であるとともに、連結機構40により作業本体部54の位置を左右方向の一方側から他方側に移動させることができる。このため、連結機構40の伸縮シリンダ41を伸縮動させるだけで、作業部50を走行機体90に対して通常作業時とは反対側のオフセット位置に移動させることができるとともに、その前後関係を反転(反転リバース)させることができ、この作業部50を反転リバースさせて設置する設置作業の作業性を向上させることができる。
また、作業本体部54が反転リバースされた状態に保持されながら、つまり伸縮シリンダ41が全伸長状態に維持された状態で、揺動アーム部22を左右方向の左側に旋回動させるように旋回シリンダ3を縮小動させると、図6(a)(平面図)に示すように、フレーム部51は図1に示す連結部23と一体化されて、平行リンク機構をなす揺動アーム部22の左揺動によってフレーム部51の延出方向が左右方向に平行に保持されながらフレーム部51が左側へ移動する。その結果、作業部50を走行機体後進走行により畦塗り作業が可能な左側オフセット作業位置に移動させることができる。また、図6(b)(平面図)に示すように、フレーム部51が左右方向に平行に保持されながら揺動アーム部22を右側に揺動させると、作業部50を走行機体前進走行により畦塗り作業が可能な右側オフセット作業位置に作業部50を移動させることができる。また、オフセットフレーム21の後端部に作業部50を回動自在に設けた場合と比較して、本発明に係わる畦塗り機1は、フレーム部51の長さ分をオフセット量の増大に寄与させることができる。このため、本発明に係わる畦塗り機1は、オフセットフレーム21の長さを短くしても、作業部50をオフセット作業位置に設置することができる。
また、本発明に係わる畦塗り機1は、フレーム部51の延びる方向が左右方向に平行になるように伸縮シリンダ41の伸縮動作を規制しておくことで、揺動アーム部22の左右方向への揺動のみで、作業部50の作業方向軸O2の向きを走行機体の進行方向と平行にしたままで作業位置調整を無段階で行なうことができる。
さらに、図2に示すように、揺動アーム部22をヒッチフレーム11に対して回動させて斜め左側後方に傾けた収納状態にすると、揺動アーム部22とフレーム部51を回動支点Oで折れた状態で収納できるので、畦塗り機1の左右方向の幅寸法を小さくし、且つ畦塗り機1の前後方向長さを短くした状態で畦塗り機1を走行機体90の後方位置に収納することができる。このため、収納状態にある畦塗り機1は、前後方向長さが短くなり、畦塗り機1の重心位置を走行機体90側へ近づけることができる。このため、走行機体90により畦塗り機1が持ち上げ支持された状態で畦塗り機1が搬送される場合に、路面の傾斜や障害物への乗り上げ等によって走行が不安定になる虞を未然に防止することができる。また、本発明に係わる畦塗り機1は、前述したようにオフセットフレーム21の長さの短縮化が可能であるので、収納状態にあるときの畦塗り機1の前後方向長さをより短くすることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係わるオフセット作業機の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、オフセット作業機の一例である溝掘り機について説明する。なお、第2の実施の形態では第1の実施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。
溝掘り機70は、図7に示すように、フレーム部51の先端部に溝掘り作業が可能な作業部71が取り付けられている。作業部71は、フレーム部51の先端部に取り付けられて下方へ延びる本体フレーム72と、本体フレーム72に回転動自在に取り付けられた溝掘り体73とを有してなる。溝掘り体73は、上下方向に延びる回転動自在な回転軸74と回転軸74の外側面に形成された螺旋刃体75とを有してなる。回転軸74は、フレーム部51内の巻き掛け伝動機構を介して動力が伝達されるようになっている。また作業部71には、溝掘り体73の螺旋刃体75により切削された排土等を溝掘り体73の上部から外側に放出するための図示しない排土放出機構が設けられている。
このような溝掘り作業が可能な作業部71をフレーム部51の先端部に設けることで、前述した図2に示す畦塗り作業が可能な作業本体部54を備えた作業部50をフレーム部51の先端部に設けた場合と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる畦塗り機の斜視図を示す。 この畦塗り機の平面図を示す。 畦塗り機に設けられた連結機構の動作を説明するための連結機構の平面図を示す。 畦塗り機に設けられた連結機構の動作を説明するための連結機構の平面図を示す。 畦塗り機の動作を説明するための畦塗り機の平面図を示す。 畦塗り機の動作を説明するための畦塗り機の平面図を示す。 本発明の第2の実施の形態に係わる溝掘り機の平面図を示す。
符号の説明
1 畦塗り機(オフセット作業機)
10 装着部
20 オフセット機構
21 オフセットフレーム(揺動アーム部)
22 揺動アーム部(支持部材、オフセット機構)
23 連結部(方向保持部)
23a 連結アーム部材(方向保持部)
25 リンク部材(方向保持部)
40 連結機構
41 伸縮シリンダ
42 回動リンク機構(4節リンク機構、リンク機構)
42a 第1節
42b 第2節
42c 第3節
42d 第4節
43 第1リンク部材
44 第2リンク部材
50、71 作業部
51 フレーム部
55 天場処理部(前処理体)
59 前処理部(前処理体)
63 整畦部(整畦体)
70 溝掘り機(オフセット作業機)
73 溝掘り体
90 走行機体

Claims (10)

  1. 走行機体の後部装着機構に装着される装着部と、該装着部に設けられた支持部材に回動支点を設けて該回動支点を回動中心として水平方向に回動可能に配設されて前記走行機体から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機であって、
    前記作業部は、前記回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備え、
    前記支持部材と前記フレーム部の前記回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によって前記フレーム部を前記回動支点に対して回動させて、前記作業部を、前記走行機体の前進動により作業が可能な前進作業位置及び前記走行機体の後進動により作業が可能な後進作業位置に設置可能な連結機構を設けたことを特徴とするオフセット作業機。
  2. 走行機体の後部装着機構に装着される装着部と、該装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構と、該オフセット機構の移動端側に回動支点を設けて該回動支点を回動中心として水平方向に回動可能に配設されて前記走行機体から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機であって、
    前記作業部は、前記回動支点から所定方向に延びるフレーム部を備え、
    前記オフセット機構と前記フレーム部の前記回動支点を介した連結部に、4節リンク機構を介して伸縮シリンダの伸縮動作によって前記フレーム部を前記回動支点に対して回動させて、前記作業部を、前記走行機体の前進動により作業が可能な前進作業位置及び前記走行機体の後進動により作業が可能な後進作業位置に設置可能な連結機構を設けたことを特徴とするオフセット作業機。
  3. 走行機体の後部装着機構に装着され、該走行機体からの動力が入力される入力軸を備えた装着部と、該装着部から左右方向に移動可能なオフセット機構と、該オフセット機構の移動端側に配設されて前記入力軸から伝達される動力によってオフセット作業を行なう作業部とを有してなるオフセット作業機であって、
    前記オフセット機構は、一端側が前記装着部に回動自在に取り付けられて他端側が左右に揺動可能な揺動アーム部と、一端側が該揺動アーム部の他端側に回動自在に取り付けられて他端部に配置された前記作業部を水平方向に回動させるフレーム部とを備え、
    前記揺動アーム部と前記フレーム部の回動支点を介した連結部に、前記揺動アーム部の揺動に対して前記フレーム部の延出方向を所定方向に保持し、伸縮シリンダの伸縮動作によって前記フレーム部を前記回動支点に対して回動させる連結機構を設けたことを特徴とするオフセット作業機。
  4. 前記連結機構は、前記回動支点を回動中心として回動可能に配設されて前記揺動アーム部の左右揺動に対して前記フレーム部の延出方向を所定方向に保持する向きに回動する方向保持部と、該方向保持部に一端側が回動自在に取り付けられて他端側が前記フレーム部に回動自在に取り付けられたリンク機構と、該リンク機構を動作させる伸縮シリンダとを有してなり、
    前記伸縮シリンダの伸縮動によって、前記フレーム部が前記回動支点を回動中心として回動し、
    前記伸縮シリンダが所定の伸縮量を有して伸縮動作が規制されると、前記揺動アーム部の左右揺動に対して前記フレーム部の延出方向が前記方向保持部を介して所定方向に保持されることを特徴とする請求項3に記載のオフセット作業機。
  5. 前記伸縮シリンダの伸縮動によって、前記リンク機構は、前記フレーム部の延出方向が前記走行機体の左右両側の一方側へ延びる方向から他方側へ延びる方向に向くように動作可能であることを特徴とする請求項4に記載のオフセット作業機。
  6. 前記リンク機構は、4つの節を有してなる4節リンク機構であり、
    前記リンク機構の第1節は、前記方向保持部の回動支点と前記リンク機構の一端側のリンク支点との間の前記方向保持部の部分であり、第2節は、一端側が前記リンク支点に回動自在に取り付けられて他端側が揺動自在な第1リンク部材であり、第3節は一端側が前記第1リンク部材の先端側に回動自在に取り付けられて他端側が前記フレーム部の上部に回動自在に取り付けられた第2リンク部材であり、第4節は前記フレーム部の回動支点と前記第2リンク部材の前記フレーム部に対するリンク支点との間の前記フレーム部の部分であり、
    前記第2節は、前記第4節の長さよりも長尺であることを特徴とする請求項5に記載のオフセット作業機。
  7. 前記リンク機構の前記第1リンク部材は、前記フレーム部が回動したときに前記揺動アーム部と前記フレーム部との前記連結部の外側を移動するように、平面視において外側に凸状に湾曲していることを特徴とする請求項6に記載のオフセット作業機。
  8. 前記揺動アーム部は、一端側が前記装着部に回動自在に連結されて他端側が前記フレーム部の前記回動支点と同軸に回動自在に連結されたオフセットフレームと、該オフセットフレームに沿って並設されて一端側が前記装着部に回動自在に連結されて他端側が前記方向保持部に繋がる連結アーム部材に連結されたリンク部材とを有して平行リンク機構をなすことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載のオフセット作業機。
  9. 前記作業部は、前処理体及び整畦体を備えた畦塗り作業部であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のオフセット作業機。
  10. 前記作業部は、溝掘り体を備えた溝掘り作業部であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のオフセット作業機。
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