JP2005102518A - 即席麺用穀粉および即席麺類の製造法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 低アミロース小麦粉を含有する即席麺用穀粉およびその即席麺用穀粉を用いて常法により即席麺類を製造する方法。
【選択図】 なし
Description
即席麺類の製造法としは、種々の方法が提案されている。近年において提案された製造法としては、例えば、小麦粉、そば粉などの主原料に澱粉を2〜50重量%添加配合したものを、常法により製麺した麺線を蒸煮した後、60以上〜100℃未満の熱風で蒸煮麺の水分含有量を18〜27%に一次乾燥し、その後蒸煮麺を搬送用ネットコンベアーで移行する際に、別に設けた高圧室より温度制御された空気、不活性ガス、またはこれらの混合ガスからなる100〜160℃の高温熱風を該搬送用ネットコンベアーの上下に複数配設した噴射ノズルチューブより高速噴射して、麺類を二次膨化乾燥することを特徴とする澱粉を添加した即席乾燥麺類の製造方法(特許文献1参照)あるいは主原料である小麦粉に対しα化澱粉および熱凝固性蛋白質を添加した麺原料を水と混捏して生地を生成する第1工程と、前記生地を麺線に製麺する第2工程と、製麺した前記麺線を蒸煮する第3工程と、前記麺線を油揚げ乾燥し油揚げ麺を得る第4工程とを有することを特徴とする即席油揚げ麺の製造方法(特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、特許文献1の方法は煩雑な製造工程を経なければならない欠点があり、また特許文献2の方法によって得られる即席油揚げ麺は、食感の点で未だ満足し得るものではなかった。
また、特許文献3の麺類は、特に即席麺ののびに課題を残していた。
このモチ性小麦粉に用いられる小麦は、例えば特開平6−125669号公報に記載の方法に従って、Wx−A1遺伝子とWx−B1遺伝子の発現を欠きWx−D1遺伝子の発現能力を維持する6倍体とWx−D1遺伝子の発現のみを欠いた6倍体を交配して雑種第一代個体を得、これを自家受精させて雑種第二代個体とし、この中から前記3種の遺伝子の発現を欠いたものを選択することによって作出されるものであり、このものはアミロース含量は0である。さらにこれを常法に従って、ウルチ性小麦と交配後、選抜することによりアミロース含量が10%以下のモチ性小麦が得られる。
このようにモチ性小麦は、アミロース含量が10%以下であり、本発明の低アミロース小麦とはまったく異なる品種の小麦であることがわかる。そしてこのモチ性小麦に由来するモチ性小麦粉を用いて即席麺類を調製しても本発明のような効果は十分に得られない。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)57質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)40質量部および低アミロース小麦粉〔品種「つるぴかり」(アミロース含量19%)〕3質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)55質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)40質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉5質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)50質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)40質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)60質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)40質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例1〜3および比較例1で得た即席麺用穀粉100質量部に、1質量部の食塩および0.3質量部のリン酸二ナトリウムを水35質量部に溶解した水溶液を加え、10分間混合してそぼろ状の生地を得た。この生地を製麺ロールを用いて常法により複合、圧延して厚さ1.35mmの麺帯にした後、12番の角の切刃を用いて麺線に切り出した。切り出した麺線を温度100℃の蒸気で2分30秒蒸熱処理した後、90℃の熱風で25分間乾燥してノンフライ即席うどんを得た。得られたそれぞれのノンフライ即席うどん70gを容器中に入れ、520mlの沸騰水を注ぎ蓋をして5分後に蓋をとり、粉末のうどんつゆを入れた。この麺を10名のパネラーに食してもらって下記の表1に示す評価基準にしたがって官能試験を行い、その平均値を採ったところ表2に示す通りになった。なお、官能試験は比較例1のノンフライ即席うどんを標準の3.0点として比較した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)60質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)35質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉35質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉70質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)70質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例4〜6および比較例2で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例1と同様にして即席うどんを調製して、その官能試験を行い、平均値を採ったところ表3に示す通りになった。なお、官能試験は比較例2の即席うどんを標準の3.0点として比較した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)40質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉40質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉80質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)80質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例7〜8および比較例3で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例1と同様にして即席うどんの官能試験を行い、平均値を採ったところ表4に示す通りになった。なお、官能試験は比較例3の即席うどんを標準の3.0点として比較した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)45質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉45質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部および実施例1と同様の低アミロース小麦粉90質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)90質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例9〜10および比較例4で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例1と同様にして即席うどんの官能試験を行い、平均値を採ったところ表5に示す通りになった。なお、官能試験は比較例4の即席うどんを標準の3.0点として比較した。
実施例1と同様の低アミロース小麦粉100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「金すずらん」)100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
実施例12および比較例5で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例1と同様にして即席うどんの官能試験を行い、平均値を採ったところ表6に示す通りになった。なお、官能試験は比較例5の即席うどんを標準の3.0点として比較した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)67質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および低アミロース小麦粉〔品種「チクゴイズミ」(アミロース含量21%)〕3質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)65質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉5質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)60質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)70質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)30質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例12〜14および比較例6で得た即席麺用穀粉100質量部に、1質量部の食塩および0.25質量部のかんすいを水33質量部に溶解した水溶液を加え、10分間混合してそぼろ状の生地を得た。この生地を製麺ロールを用いて常法により複合、圧延して厚さ1.2mmの麺帯にした後、16番の角の切刃を用いて麺線に切り出した。切り出した麺線を温度100℃の蒸気で2分30秒蒸熱処理した後、90℃の熱風で25分間乾燥してノンフライ即席中華麺を得た。得られたそれぞれのノンフライ即席中華麺70gを容器中に入れ、520mlの沸騰水を注ぎ蓋をして4分後に蓋を取り、粉末の中華スープを入れた。この麺を10名のパネラーに食してもらって表1に示す評価基準に従って官能試験を行い、その平均値を採ったところ表7に示す通りになった。なお、官能試験は比較例6のノンフライ即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)70質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)40質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉40質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉80質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)80質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)20質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例15〜17および比較例7で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例6と同様にして即席中華麺の官能試験を行い、平均値を採ったところ表8に示す通りになった。なお、官能試験は比較例7の即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)70質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉20質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)45質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉45質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉90質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)90質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例18〜20および比較例8で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例6と同様にして即席中華麺の官能試験を行い、平均値を採ったところ表9に示す通りになった。なお、官能試験は比較例8の即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)85質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉10質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉95質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)95質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例21〜22および比較例9で得た即席中華麺用穀粉を用いて、試験例6と同様にして即席中華麺の官能試験を行い、平均値を採ったところ表10に示す通りになった。なお、官能試験は比較例9の即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
実施例12と同様の低アミロース小麦粉100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
準強力小麦粉(日清製粉「麗華」)100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
実施例23および比較例10で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例6と同様にして即席中華麺の官能試験を行い、平均値を採ったところ表11に示す通りになった。なお、官能試験は比較例11の即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)50質量部、馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉45質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉95質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)95質量部および馬鈴薯澱粉(ホーネン「ジェルコールBO−15」)5質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例24〜25および比較例11で得た即席麺用穀粉100質量部に、1質量部の食塩および0.25質量部のかんすいを水33質量部に溶解した水溶液を加え、10分間混合して生地を得た。この生地を製麺ロールを用いて常法により複合、圧延して厚さ1.35mmの麺帯にした後、20番の角の切刃を用いて麺線に切り出した。切り出した麺線を温度100℃の蒸気で2分30秒蒸熱処理した後、145〜150℃の精製パーム油中で70秒間油揚げを行って油揚げ即席中華麺を得た。得られたそれそれぞれの油揚げ即席中華麺80gを500mlの沸騰水が入った鍋で3分間調理し、粉末の中華スープを入れた。この麺を10名のパネラーに食してもらって表1に示す評価基準に従って官能試験を行い、その平均値を採ったところ表12に示す通りになった。なお、官能試験は比較例11の油揚げ即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)95質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉5質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)50質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉50質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)5質量部および実施例12と同様の低アミロース小麦粉95質量部を均一に混合して即席麺用穀粉を調製した。
実施例12と同様の低アミロース小麦粉100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
中力小麦粉(日清製粉「わらべ」)100質量部を用いて即席麺用穀粉を調製した。
実施例26〜29および比較例12で得た即席麺用穀粉を用いて、試験例11と同様にして油揚げ即席中華麺の官能試験を行い、平均値を採ったところ表13に示す通りになった。なお、官能試験は比較例13の油揚げ即席中華麺を標準の3.0点として比較した。
Claims (2)
- 低アミロース小麦粉を含有することを特徴とする、即席麺用穀粉。
- 請求項1記載の即席麺用穀粉を製麺原料として麺線を調製した後蒸熱処理し、次いで乾燥することを特徴とする即席麺類の製造法。
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CN114680295A (zh) * | 2020-12-31 | 2022-07-01 | 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 | 鲜蛋面制品及其制备方法 |
JP2022191127A (ja) * | 2021-06-15 | 2022-12-27 | ヨンインバイオ カンパニー リミテッド | ペット用ラーメン、及びその製造方法 |
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CN114680295A (zh) * | 2020-12-31 | 2022-07-01 | 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 | 鲜蛋面制品及其制备方法 |
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