JP2005102350A - モータ駆動装置 - Google Patents

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正樹 田米
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英明 森
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Abstract

【課題】 PWM駆動するインバータ装置で、ブラシレスモータをセンサレスで、CPUによる演算を必要とせずに正弦波駆動する。
【解決手段】 直列接続された2つのスイッチング素子より成るアームを直流電源1に出力相数組を並列に備えた多相インバータと、このインバータを駆動するスイッチング信号生成手段13と、直流電源1の一方の側に接続されたスイッチング素子が全てオン状態のタイミングに同期してサンプリング信号PAを出力するサンプリング手段6と、サンプリング信号PAに同期して、前記多相インバータの出力端子での相電圧を取り込み相電圧変化率信号を検出し、そして前記相電圧のゼロクロス時に、相電流変化率信号(PBU,PBV,PBW)として出力する相電流変化率検出手段7と、前記相電流変化率信号に対応して位相制御信号を生成して前記スイッチング信号生成手段13に供給する位相制御手段14とを備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、ブラシレスモータの駆動装置に関するものであって、PWM正弦波駆動で且つセンサレス駆動される装置に関するものである。
近年、ハードディスクや光ディスク等のスピンドルモータ用として、あるいはエアコンのファンモータやコンプレッサ駆動用モータとして、ブラシレスモータが一般的に採用されており、広範囲の可変速制御や電力消費量低減のため、インバータ装置を使ってPWM駆動されている。三相コイルを有するブラシレスモータ内部には、通常ロータの磁極位置検出のため、ホール素子等の磁極センサーが電気角120°毎に配置されている。この磁極センサーによって、ロータの回転位置に対応した信号を得て、ブラシレスモータのコイルに180°通電方式にて正弦波駆動されている。
これに対して、低コスト化や小型化を目的として、磁極センサーを使用することなく、ブラシレスモータを駆動可能とした、いわゆるセンサレス技術が種々開発されている。このセンサレス駆動を実現する手段として、電気角120°通電を行い、フローティングコイルにモータが回転することにより発生する逆起電圧を検出し、この逆起電圧のゼロクロスを使う方法がある。
例えば、特許文献1によると、逆起電圧のゼロクロス近辺で一定区間PWM動作を停止させ、PWMノイズによる誤検出を防止する技術が開示されている。また例えば、特許文献2によると、検出した相電流のゼロクロス情報とインバータの出力電圧と回転数情報等から位置情報をCPUで演算する技術が開示されている。この特許文献2に開示されている内容について、その要部を示す図17に従い、以下説明する。
直流電源101にインバータ主回路107が接続されており、インバータ主回路107は、3相ブリッジ接続のトランジスタT1〜T6と各トランジスタにそれぞれ並列接続されたフライホイールダイオードD11〜D16より構成されている。そのインバータ主回路107の出力端子107U,107V,107Wは、3相ブラシレスモータ108のスター結線された各コイル108U,108V,108Wにそれぞれ接続されている。
始動制御部109は、外部より始動指令信号が与えられると、電圧指令vを通電信号形成部110及び誘起電圧位相差演算部111に出力すると共に、周波数指令fsを指令選択部112に出力する。通電信号形成部110は、クロック発振器、カウンター、ROM、レベル信号発生器より構成されていて、120°間隔の通電信号DU,DV,DWをPWM回路114に出力すると共に、それらのいずれかがゼロクロス点を通過する毎にハイ、ローレベルの反転を繰り返す通電位相信号110SPを生成して、電流位相差検出部115に出力する。
PWM回路114は、内部の搬送波発生器から出力される搬送波(三角波)のレベルと通電信号DU,DV,DWのレベルとをそれぞれ比較して、各トランジスタT1〜T6の駆動信号を出力する。駆動回路116は、PWM回路からの信号をレベルシフトして、各トランジスタT1〜T6に供給する。
電流極性検出回路117は、インバータ主回路107において流れるU,V,W各相電流の極性を検出し、電流極性信号SU,SV,SWを電流位相差検出部115に出力する。電流位相差検出部115は、電流極性信号SU,SV,SWと通電位相信号110SPとに基づいて、モータ108のコイル108U,108V,108Wの両端にそれぞれ印加される電圧に対するコイル電流の位相差θiを検出して、その電流位相差θiを誘起電圧位相差演算部111、及び周波数指令決定部113に出力する。
誘起電圧位相差演算部111は、電圧指令v、周波数指令f、及び電流位相差θiからインバータ主回路107の出力電圧に対するモータ108のコイル108U,108V,108Wに誘起される電圧の位相差θeを演算して、その誘起電圧位相差θeを周波数指令決定部113に出力する。周波数指令決定部113は、周波数指令f、電流位相差θi、及び誘起電圧位相差θeから周波数指令feを決定して、指令選択部112に出力する。
ここで、θi>θeの場合は、周波数指令feを増加させ、モータ108を加速するように通電を行ない、ロータの位相(誘起電圧位相差θe)を相対的に遅れ方向に移行させるように作用する。逆に、θi<θeの場合は、周波数指令feを減少させ、ロータの位相を相対的に進み方向に移行させるように作用する。以上の処理が繰り返されることによって、最終的に電流位相差θiと誘起電圧位相差θeとが等しくなるように周波数指令fe、即ち周波数指令fが決定される。
以上を要約すると、電流位相差検出部115によって、インバータ主回路107の出力電圧vに対するモータ108のコイル電流iu、iv、iwの位相差θiを検出し、誘起電圧位相差演算部111は、電流位相差θiに基づいて、出力電圧vに対するモータ108の誘起電圧位相差θeを演算し、周波数指令決定部113は誘起電圧位相差θeと電流位相差θiとの差に基づいて周波数指令feを決定する。そして、通電信号形成部110は、周波数指令feに基づき正弦波に応じた電圧率の振幅を有する通電信号DU,DV,DWを生成し、インバータ主回路を介してモータ108を駆動する。
従って、通電信号を形成するために磁極センサーを用いてロータの位置信号を得ることなく、電流位相差θiと誘起電圧位相差θeとから周波数指令feが決定されるので、モータ108のコイルに正弦波に基づいた振幅の電圧を印加して、モータ108を駆動できる。
特開平10−191684 特開平10−285982
しかし、上記従来の技術では次のような課題があった。特許文献1による方法では、逆起電圧のゼロクロス近辺で一定区間PWM動作を停止させるので、この非通電区間でのトルク変動が騒音や振動の原因となるという問題があった。また特許文献2による方法では、高度な演算処理を必要とするために、CPU等の高価な演算処理器が必要で、モータ駆動装置の高コスト化に繋がるという問題があった。またCPUのクロック周波数にもよるが、演算時間により制御遅れを生じ、動作が不安定になるという問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、CPU等の高価な演算処理器を必要とせず、騒音や振動が少なく、高効率のモータ駆動装置を提供することにある。
本発明のモータ駆動装置は、直列接続された2つのスイッチング素子より成るアームを直流電源に出力相数組並列に接続してなる多相インバータと、
周波数及び振幅が可変の信号波を発生する信号波発生回路、信号波より周波数が高い搬送波信号を発生する搬送波発生回路および、前記信号波と搬送波との比較により得たPWM信号で前記スイッチング素子を駆動する駆動信号発生回路からなるスイッチング信号生成手段と、
前記直流電源の負側もしくは正側に接続されたスイッチング素子が全てオン状態のタイミングに同期してサンプリング信号を出力するサンプリング手段と、
前記サンプリング信号に同期して、前記多相インバータの出力端子から少なくとも1相の相電圧を取り込み、相電圧変化率信号を検出し、その相電圧変化率信号を相電流変化率信号として出力する相電流変化率検出手段と、
前記相電流変化率信号に対応して位相制御信号を生成する位相制御手段とを備える。
そして、前記信号波発生回路は、前記信号波の位相を前記位相制御信号に基づいて補正する。
本発明のモータ駆動装置によれば、PWM駆動するインバータにおいて、モータの相電流情報を、センサーやシャント抵抗なしで、下側または上側のスイッチング素子のスイッチング状態のみで検出できる。これにより電流検出に不連続部がなく、全区間の検出が可能であり、電気角120°を越える通電や高周波のスイッチングにも適応できる。更に、この相電流情報を用いて相電流のゼロクロス近辺で相電流変化率をゼロにするように位相制御することにより、ブラシレスモータを位置センサーなしで正弦波駆動することができる。これによりCPUによる演算を必要とせず、高効率で安価なモータ駆動装置が実現できる。
以下、本発明のモータ駆動装置を、好ましい実施の形態により、図面を参照して、詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1を示す回路図である。図1において、Q1〜Q6は、いずれも電界効果型トランジスタ(以下、FETと記す)であり、Q1とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6は、それぞれ直列に接続され、それら3つの直列回路が、直流電源1に接続されている。ここでQ1とQ2の2つのFETの直列回路にてU相アームを構成し、Q3とQ4の2つのFETの直列回路にてV相アームを構成し、Q5とQ6の2つのFETの直列回路にてW相アームを構成している。また、Q1、Q3、Q5の3つのFETにて上側アームを、またQ2,Q4,Q6の3つのFETにて下側アームを構成している。
ブラシレスモータ2は、その固定子にU相巻線LU、V相巻線LV、W相巻線LWを有し、それらの一端は相互接続され、各巻線の他端については、Q1とQ2の接続点UがU相巻線に、Q3とQ4の接続点VがV相巻線に、Q5とQ6の接続点WがW相巻線に接続されている。また、それぞれのFET(Q1〜Q6)には、フライホイールダイオードD1〜D6が並列に接続されている。なおこのフライホイールダイオードD1〜D6は、各FETの寄生ダイオードを使うことにより省略することが可能である。
信号波発生回路4、搬送波発生回路5、及び駆動信号発生回路3にてスイッチング信号生成手段13を構成している。信号波発生回路4と搬送波発生回路5の出力信号が駆動信号発生回路3に入力され、所定のPWM信号が合成され、信号PQ1〜PQ6として、各FET(Q1〜Q6)のゲートに入力される。基準信号回路10は、信号波発生回路4が生成する信号波の基準となる基準信号PDを生成する。この基準信号PDは、モータ2の回転数を指令する基準周波数を持っている。
サンプリング手段6は、入力された信号PQ2,PQ4,PQ6からサンプリング信号PAを作成して相電流変化率検出手段7に入力する。相電流変化率検出手段7には、このサンプリング信号PAとU,V,W点の電圧が入力され、相電流変化率信号PBU,PBV,PBWを出力する。
図2にこの駆動信号発生回路3の具体的な回路図を示している。信号波発生回路4から3つの正弦波の信号PSU,PSV,PSWが、比較器301,302,303のそれぞれ非反転端子に入力され、反転入力部に入力される搬送波発生回路5から出力される三角波の信号PHと比較される。これらの比較器の出力は、上側スイッチング素子の駆動信号PQ1,PQ3,PQ5となる。同時にそれらの信号は、インバータ素子304,305,306にてそれぞれ反転され、下側スイッチング素子の駆動信号であるPQ2.PQ4,PQ6となる。
図3にサンプリング手段6の回路図を示している。図3において、下側FETの駆動信号であるPQ2,PQ4,PQ6は、AND素子601に入力され、その論理積出力P6Aは、ワンショットマルチバイブレータ603を用いた遅延要素で遅延させた後、インバータ素子604にて反転され信号P6Cとなる。これら信号P6AとP6CとがAND素子602に入力され、論理積にてサンプリング信号PAが得られ、相電流検出手段7に入力される。なおこのワンショットマルチバイブレータ603は、例えば、RCによる遅延回路等、他の手段による遅延要素に置き換えることができる。
図4に相電流変化率検出手段7の回路図を示している。図4において、前述のサンプリング信号PAが入力されると、アナログスイッチASU2がオンになり、U点電圧がコンデンサーC1にサンプルホールドされ、そのサンプリング値が差動増幅器703の非反転端子に入力される。同時に、このサンプリング信号PAは、遅延素子701を介してアナログスイッチASU3に供給され、所定時間後のU点電圧がコンデンサーC2にサンプルホールドされ、そのサンプリング値が差動増幅器703の反転端子に入力される。従って、差動増幅器703の出力P7Cは、U点電圧の変化率信号となる。
そして、アナログスイッチASU2の出力P7Aは、比較器704の非反転端子にも入力され、ここでゼロ電圧と比較され、その出力P7Dは、ワンショットマルチバイブレータ702を介してアナログスイッチASU1に供給される。
従ってアナログスイッチASU1の出力PBUは、“U点電圧のゼロクロス時のU点電圧の変化率の信号”となる。後で示す[数1]の“U点電位=IU×RQ2”からわかるように、U点電圧とU相電流(IU)とは比例し、それ故、U点電圧の変化率とU相電流変化率とも比例することから、前記出力PBUは、“U相電流のゼロクロス時におけるU相電流変化率信号”となる。
この相電流変化率検出手段7にはV相用相電流変化率検出回路705、及びW相用相電流変化率検出回路706を有しており、それぞれV相電流のゼロクロス時におけるV相電流変化率信号PBV、及びW相電流のゼロクロス時におけるW相電流変化率信号PBWが出力される。
次に図1〜図9を参照して、この実施の形態1の動作を詳細に説明する。図5は、信号波発生回路4と搬送波発生回路5の信号を受けて、駆動信号発生回路3がPWM信号を生成する状態を模式的に示している。信号波発生回路4は、その内部にD/A変換回路を有し(図示しない)位相制御手段14の出力信号PFを基準として、120°位相差を持つ3つの正弦波状の信号波PSU,PSV,PSWを生成し、駆動信号発生回路3に入力する。(なおこの信号波PSU,PSV,PSWは、正弦波状信号に限定されるものではない。)
同様に、搬送波発生回路5は、前記信号波より高い周波数を有する三角波PHを生成し、駆動信号発生回路3に入力する。駆動信号発生回路3は、信号波PSUと搬送波PHとを比較し、信号PQ1とその反転信号であるPQ2を出力し、同様に信号波PSVと搬送波PHとを比較し、信号PQ3とその反転信号であるPQ4を、信号波PSWと搬送波PHとを比較し、信号PQ5とその反転信号であるPQ6を出力する。このようにして、この駆動信号発生回路3の出力信号PQ1〜PQ6は、図5に示すパルス列となり、各FET(PQ1〜PQ6)のゲートに供給され、FETのスイッチング駆動により、ブラシレスモータ2が所定の回転数およびトルクで駆動される。
周知の様にこの信号波の振幅を変えることにより、各パルス列のデューティが変わり、モータ2の発生トルクを変えることができる。なお上側FETと下側FETとが切り替わる時点では、短絡防止のため、数10〜数100ns程度の上下FETオフ期間を設ける必要があるが、説明を簡略にするため、この短絡防止時間は省略している。
図6に示すタイムチャートは、図5におけるTa部の時間軸を拡大したものである。図6において、PQ2,PQ4,PQ6は、下側FETの駆動信号であり、P6A,P6B,P6Cは前述のサンプリング手段6の各部信号、PAは、サンプリング手段6の出力信号、P7Aは図4におけるアナログスイッチASU2の出力であり、U相の相電流信号である。またPBUは相電流変化率検出手段7の出力である。
この図から明らかなように、サンプリング信号PAは、入力信号PQ2,PQ4,PQ6の論理積信号P6Aより遅延時間Td遅れて立ち上がるパルス信号となる。従ってサンプリング手段6は、下側FET(Q2,Q4,Q6)が全てオンになった後、時間Td遅れて立ち上がり、下側FET(Q2,Q4,Q6)のどれかがオフになると立ち下がるパルス信号PAを出力し、相電流変化率検出手段7に入力する。なおこの遅延時間Tdを設けた目的は、上側FETがオン状態から下側FETがオンに切り替わった直後は、高周波スイッチングの影響等により下側FETに流れる電流も不安定であり、この不安定領域を除外して電流検出を行なうためである。
ここで、図6に示すように、FET(Q2,Q6)がオン、FET(Q4)がオフ(つまり、Q3がオン)になっている時刻T1について考察する。この場合、図7に示されるように、直流電源1よりFET(Q3)及びV点を通り、V相電流IVがモータ2に流入している。一方モータ2よりU点とFET(Q2)を通るU相電流IU、及びW点とFET(Q6)を通るW相電流IWが流れ出している。これら各電流の関係は、周知の通りIV=IU+IWの関係が成立する。
一方、サンプリング信号PAの出力期における任意の時刻T2について考察する。この時刻T2においては、図8に示されるように、FET(Q2,Q4,Q6)がオンになっている。即ち下側FETが全てオンの状態である。FET(Q3)がオフになりFET(Q4)がオンになったことにより、V相電流IVはFET(Q4)を逆方向に流れることになる。この時点においても前記と同様に、IV=IU+IWの関係が成立するが、この場合、FET(Q2)のオン抵抗をRQ2、FET(Q4)のオン抵抗をRQ4,FET(Q6)のオン抵抗をRQ6とすると、更に下記の関係が成立する。
[数1]
U点電位=IU×RQ2
V点電位=−IV×RQ4
W点電位=IW×RQ6
即ち、[数1]でわかるように、U点、V点、W点の電位を観測すれば、U相、V相、W相の電流を計測でき、また、相電圧変化率信号から相電流変化率信号を検出できる。前述したように、相電流変化率検出手段7は、サンプリング信号PAに同期して、相電圧を取り込んで相電圧変化率信号を求め、そして、この信号を、相電圧のゼロクロス検出に同期して、U相、V相、W相の各電流変化率信号PBU,PBV,PBWとして出力する。(図6ではPBUのみ記す。)
図9は、モータ2の1相分であるU相の等価回路を示している。図9において、インバータの出力電圧eとモータの逆起電圧ωΦの差電圧が、モータ2のインダクタンスLと抵抗Rの直列回路に印加されることになる。この回路に流れる電流をiとすると、下記の関係が成立する。
[数2]
e−ωΦ=R×i+L×di/dt
ここで下側FETがすべてオンの時点では、インバータ出力eはゼロとなるので、下記の関係式となる。
[数3]
ωΦ=−(R×i+L×di/dt)
ここで、i=0 とすると、下記の関係式となる。
[数4]
ωΦ=−L×di/dt
従って、相電流のゼロクロス点(i=0)において、U相電流変化率の信号PBUがゼロ(di/dt=0)のタイミングを検出すれば、そのタイミングは、モータの逆起電圧がゼロ(ωΦ=0)になるタイミングである。他のV相およびW相の電流変化率の信号PBVおよびPBWについても同様である。これにより、高度な演算処理を行うことなく、モータの逆起電圧のゼロクロス(ωΦ=0)を知ることができ、モータのRやL等の機器定数及びモータ回転数に無関係にセンサレス駆動が実現できる。
(実施の形態2)
この実施の形態2では、相電流変化率検出手段7が出力するU相、V相、W相の各電流変化率信号PBU,PBV,PBWを用いて、モータ2を制御するための具体的な回路構成を述べる。
図10において、位相制御手段14は、位相判断回路8、位相調整回路9、基準信号回路10、及び切替回路11より構成されている。位相判断回路8は、相電流変化率検出手段7から入力された相電流変化率信号PBU,PBV,PBWの正負の判断を行ない、H/Lレベル及びゼロの3値の位相判断出力PCを位相調整回路9に入力する。基準信号回路10が出力する基準信号PDは切替回路11に供給される。
位相調整回路9は、位相判断回路8から入力される前記3値信号PCを受けて、基準信号PDに対して位相を調整したものを切替回路11に信号PEとして出力する。切替回路11は、モータ2の起動初期には基準信号PDを位相制御信号PFとして上記信号波発生回路4に出力し、所定時間後に信号PEに切り替えて位相制御信号PFとして出力する。
図10の回路の動作を図11、図12のタイムチャートに示している。この場合も下側FETがすべてオンの時、即ち上記(2)式の関係を示したものである。相電流変化率検出手段7には、下側FETがすべてオンになる度にサンプリング信号PA(図示しない)が入力され、相電流のゼロクロスに同期して、相電流変化率信号PBU,PBV,PBWを出力する(PBUのみ図示)。
ここで図11は、U相の相電流iがモータの逆起電圧ωΦより遅れている場合を示している。同図において、電流のゼロクロス点Z1では、相電流変化率が負の値となっているので、相電流変化率信号PBUは負のパルス信号を出力する。一方、基準信号回路10は、サイクル毎に1パルスの基準信号PD(周期t0)を出力する(PDは図示しない)。位相判断回路8は、相電流変化率信号の正負の判断を行ない、H/Lレベル及びゼロにて3値の位相判断出力PCを位相調整回路9に入力し、この場合はゼロを入力する。
この場合(PBUが負のパルス信号)、位相調整回路9から出力される信号PE(時系列的に出力される信号PEを区別するために図11ではPE2とした)の出力タイミングをPE2’で示した位置へ進ませ、その信号PE2が切替回路11から、位相制御信号PFとして信号波発生回路4に供給されることにより、この信号波発生回路4が出力する信号波PSUの立ち上がりはPE2’の位置まで進められ、その信号波PSUの周期がt0からt1に短くされる。
次のタイミングで相電流変化率検出手段7からV相に対する相電流変化率信号PBVが出力され、更に次のタイミングでW相に対する相電流変化率信号PBWが出力される。これらの相電流変化率信号PBV、PBWに対しても同様に、位相制御がなされ、信号波発生回路4よりの信号波PSV、PSWの位相(周期)が調整される。
そして、電流のゼロクロス点Z2でも同様に、相電流変化率信号PBUは負のパルス信号を出力したなら、位相調整回路9は、同様に、信号PE3の出力タイミングをPE3’の位置へ進ませ、これにより、信号波発生回路4が出力する信号波PSUの立ち上がりがPE3’の位置まで位相シフトされ、この場合もその信号波PSUの周期がt0からt1にされる。
この様にして順次電圧位相を進めることにより、たとえば、電流のゼロクロス点Z3にて相電流変化率信号PBUが正および負のパルスを出力しなくなると、位相判断回路8からゼロの位相判断出力PCが位相調整回路9に入力されることにより、位相調整回路9より出力される信号PE4の位相シフトはリセットされ(つまり信号PE4は基準信号PDと同位相)、信号波PSUの周期はt0に復帰する。
このようにして、最終的に信号波PSU、PSV、PSWそれぞれが周期t0に復帰することにより、モータ2は安定運転に入る。
次に、図12は、相電流iがモータの逆起電圧ωΦより進んでいる場合を示している。同図において、電流のゼロクロス点Z11及びZ12では、相電流変化率が正の値となっているので、相電流変化率信号PBUは正のパルス信号を出力する。この結果、位相調整回路9は、基準信号PE12,PE13の出力タイミングをPE12’,PE13’の位置まで遅らせ、信号波PSUの立ち上がりをPE12,PE13の位置まで位相シフトすることにより、信号波PSUの周期はt0からt2に長くされる。その結果、ゼロクロス点Z13で、相電流変化率がゼロになると、相電流変化率信号PBUはパルス信号を出力しなくなり、位相シフトがリセットされることにより、信号波PSUの周期はt0に復帰し、同様に、PSV、PSWも周期t0に復帰することにより、モータ2は安定運転に入る。
信号波発生回路4は、この位相調整信号PEを基準として、図示のような信号波PSUを生成する。なお図12より明らかなように、電流のゼロクロス点Z12の直後に再度電流のゼロクロスが現れるが、この2回目のゼロクロスは無視し、相電流変化率信号PBUは発生しないようになっている。このようにして、位相調整回路9は相電流変化率信号PBUの正負より位相シフトを繰り返しながら電圧位相の制御を行ない、安定運転に入る。なお上述の周期t1及びt2は、各周期ごとに固定としたが可変としてもよい。
また、切替回路11は、位相調整信号PEと基準信号PDを切り換えて、信号波発生回路4へ信号PFとして出力するためのものであり、起動直後には基準信号PDを位相制御信号PFとして信号波発生回路4に入力する。起動直後の低回転時にはモータの逆起電圧が小さく、上述の制御が困難なためである。
また、上記実施の形態では、U、V、Wの各相に対して相電流変化率を検出して、3つの相に対してそれぞれ位相調整したが、例えば、U相のみに対して相電流変化率信号PBUを検出し、この検出情報に基づき、信号波発生回路4が出力する3つの信号波PSU、PSV、PSWを位相調整するようにしてもよく、また、二つの相の相電流変化率信号の和を、残りの相の相電流変化率信号として採用してもよい。
以上説明した様に、電流変化率di/dt=0となるように電圧位相制御を行なうことで、モータのRやL等の機器定数及びモータ回転数に無関係にセンサレス駆動が実現できる。
(実施の形態3)
次に図13は、本発明の実施の形態3を示す回路図である。実施の形態2との相違点は、サンプリング手段への入力がPQ1,PQ3,PQ5となっている点である。この場合、上側FETが全てオンになったタイミングにてサンプリング信号PAが出力される。ここで直流電源1の電圧をEとし、FET(Q1)のオン抵抗をRQ1、FET(Q3)のオン抵抗をRQ3,FET(Q5)のオン抵抗をRQ5とすると、Q1がオンの時のU点電位は、
U点電位=E−IU×RQ1
となる。同様に、Q2、Q3がそれぞれオンの時のV点電位、W点電位は、
V点電位=E−IV×RQ3
W点電位=E−IW×RQ5
となる。
実施の形態2と同様に、サンプリング信号PAが出力された時点で、相電流変化率検出手段7よりU相、V相、W相の各電流変化率信号として、PBU,PBV,PBWが出力され、位相制御手段14により前述の方法により位相制御され、センサレス駆動が実現できる。その他の動作については、実施の形態2と同様であるので記載を省略する。
(実施の形態4)
図14に、本発明の実施の形態4の相電流変化率検出手段7Aを示しており、これは図4の相電流変化率検出手段7に替えて使用される。この相電流変化率検出手段7Aは、図4の相電流変化率検出手段7に比べて、U相のゼロクロス信号P7Eを、V相用相電流変化率検出回路707及びW相用相電流変化率検出回路708のそれぞれのアナログスイッチASV1,ASW1にも入力する点で異なる。即ち、U相電流のゼロクロス時において、V相の相電流変化率信号PBVとW相の相電流変化率信号PBWが出力される。ここで周知の通り、各相の電流総和及び各相の電流変化率の総和はいずれもゼロであり、下記の関係式が成立する。
[数5]
PBU+PBV+PBW=0
ここでV相の相電流変化率信号PBVとW相の相電流変化率信号PBWが抵抗器を介して増幅器710に入力される。この増幅器710と抵抗器とで加算回路709を構成しており、その出力PBXは、信号PBVと信号PBWを加算して反転した信号となり、上記[数5]から明らかなように、PBUと等価になる。従って、位相制御手段14への入力を、信号PBUの代わりにPBXを入力すれば、前述の実施の形態1と同等の結果を得ることができる。
相電圧変化率のゼロクロス近辺(時刻tとする)では、その変化率の傾斜が緩やかになっており、そのため、差動増幅器703などからなる微分回路にて、ゼロクロス点での正確な電圧変化率を求めるのが困難になる。しかし、この実施の形態4のごとく、他の二つの相(前記時刻tでは相電圧変化率が緩やかではない)の相電圧変化率の和から求める方法であれば、より正確な検出が可能となる。以降の動作は実施の形態2と同様であるので、説明を省略する。
(実施の形態5)
図15に、本発明の実施の形態5の相電流変化率検出手段7Bを示しており、これは図4の相電流変化率検出手段7に替えて使用される。V相におけるASU2'、C1'およびP7A'、また、W相におけるASU2”、C1”およびP7A”は、それぞれU相におけるASU2、C1およびP7Aに対応する。そして、P7A'およびP7A”の信号は、それぞれ抵抗を通じて増幅器706に入力され、その加算出力はコンパレータ704の非反転入力部に入力される。このコンパレータ704およびそれ以降の回路構成およびそれらの機能は、図4のものと同じである。
図4においては、U相の相電圧のゼロクロスをコンパレータ704で検出していたが、そのU相電圧がゼロクロス付近で傾斜が緩やかであると、検出するゼロクロスに誤差が発生しやすい。そこで、図15の相電流変化率検出手段7Bでは、U相電圧のゼロクロス検出に替えて、V相およびW相の相電圧の和がゼロになった時(この時はU相電圧も0)を、コンパレータ704で検出している。このようにV相およびW相の相電圧の情報に基づき、U相で検出した相電流変化率信号PBUを出力するため、U相電圧のゼロクロスを計画に検出でき、それ故、正確な相電流変化率信号が得られる。
(実施の形態6)
図16に、本発明の実施の形態6の相電流変化率検出手段7Cを示しており、これは図4の相電流変化率検出手段7に替えて使用される。図4に示した相電流変化率検出手段7との相違点は、差動増幅器703の代わりに微分回路711を用いた点である。U相の相電流信号P7Aは、微分回路711を通すことによって、相電流変化率信号に変換され、U相の相電流変化率信号としてPBUに出力される。その他の構成は、実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
本発明は、以上の実施の形態で述べた3相インバータに限定されるものではなく、2相インバータ等多相インバータ全てに適用できる。またスイッチング素子は、電界効果型トランジスタに限定されるものでなく、その他のスイッチング素子にも適用できる。
本発明の実施の形態1を示すモータ駆動装置の回路構成図 図1のモータ駆動装置の部分回路図(駆動信号発生回路) 図1のモータ駆動装置の部分回路図(サンプリング手段) 図1のモータ駆動装置の部分回路図(相電流変化率検出手段) 図1のモータ駆動装置のタイミングチャート 図6の詳細タイミングチャート 図1のモータ駆動装置の説明用部分回路図 図1のモータ駆動装置の説明用部分回路図 本発明の実施の形態1を示すモータ駆動装置の1相の等価回路説明図 本発明の実施の形態2を示すモータ駆動装置の回路構成図 図10のモータ駆動装置の詳細タイミングチャート 図10のモータ駆動装置の詳細タイミングチャート 本発明の実施の形態3を示すモータ駆動装置の回路構成図 本発明の実施の形態4を示すモータ駆動装置の部分回路図(相電流変化率検出手段の他の形態) 本発明の実施の形態5を示すモータ駆動装置の部分回路図(相電流変化率検出手段の他の形態) 本発明の実施の形態6を示すモータ駆動装置の部分回路図(相電流変化率検出手段の他の形態) 従来のモータ駆動装置を示す回路構成図
符号の説明
1 直流電源
2 ブラシレスモ−タ
3 駆動信号発生回路
4 信号波発生回路
5 搬送波発生回路
6 サンプリング手段
7,7A,7B,7C 相電流変化率検出手段
8 位相判断回路
9 位相調整回路
10 基準信号回路
11 切替回路
13 スイッチング信号生成手段
14 位相制御手段
Q1〜Q6 スイッチング素子
PA サンプリング信号
PBU,PBV,PBW 相電流変化率信号

Claims (13)

  1. 直列接続された2つのスイッチング素子より成るアームを直流電源に出力相数組並列に接続してなる多相インバータと、
    周波数及び振幅が可変の信号波を発生する信号波発生回路、信号波より周波数が高い搬送波信号を発生する搬送波発生回路および、前記信号波と搬送波との比較により得たPWM信号で前記スイッチング素子を駆動する駆動信号発生回路からなるスイッチング信号生成手段と、
    前記直流電源の負側に接続されたスイッチング素子が全てオン状態のタイミングに同期してサンプリング信号を出力するサンプリング手段と、
    前記サンプリング信号に同期して、前記多相インバータの出力端子から少なくとも1相の相電圧を取り込み、相電圧変化率信号を検出し、その相電圧変化率信号を相電流変化率信号として出力する相電流変化率検出手段と、
    前記相電流変化率信号に対応して位相制御信号を生成する位相制御手段とを有し、
    前記信号波発生回路は、信号波の位相を前記位相制御信号に基づいて補正することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 直列接続された2つのスイッチング素子より成るアームを直流電源に出力相数組並列に接続してなる多相インバータと、
    周波数及び振幅が可変の信号波を発生する信号波発生回路、信号波より周波数が高い搬送波信号を発生する搬送波発生回路および、前記信号波と搬送波との比較により得たPWM信号で前記スイッチング素子を駆動する駆動信号発生回路からなるスイッチング信号生成手段と、
    前記直流電源の正側に接続されたスイッチング素子が全てオン状態のタイミングに同期してサンプリング信号を出力するサンプリング手段と、
    前記サンプリング信号に同期して、前記多相インバータの出力端子から少なくとも1相の相電圧を取り込み、相電圧変化率信号を検出し、その相電圧変化率信号を相電流変化率信号として出力する相電流変化率検出手段と、
    前記相電流変化率信号に対応して位相制御信号を生成する位相制御手段とを有し、
    前記信号波発生回路は、信号波の位相を前記位相制御信号に基づいて補正することを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 前記サンプリング手段は、遅延手段を備え、その遅延手段を介して前記サンプリング信号を出力する請求項1もしくは2に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記相電流変化率検出手段は、タイミングの異なる二つの相電圧の差異から相電圧変化率信号を作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  5. 前記相電流変化率検出手段は、検出した相電圧から微分回路を用いて相電圧変化率信号を作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  6. 前記相電流変化率検出手段は、前記相電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路を有し、ゼロクロス検出に同期して、前記相電流変化率信号を出力することを特徴とする請求項4もしくは5に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記相電流変化率検出手段は、各相の相電圧変化率信号を生成し、更に第1の相に対する相電圧のゼロクロスを検出するゼロクロス検出回路を有し、前記ゼロクロス検出に同期して、第2、第3の相の相電圧変化率信号の和を、前記第1の相に対する相電流変化率信号として出力することを特徴とする請求項1もしくは2に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記ゼロクロス検出回路は、前記相電圧信号を基準レベルと比較してゼロクロス信号を出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  9. 前記ゼロクロス検出回路は、前記第2、第3の相の相電圧信号の和がゼロとなったタイミングを、前記第1の相に対するゼロクロスの検出タイミングとすることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  10. 前記位相制御手段は、前記相電流変化率検出手段が出力する少なくとも1相分の相電流変化率信号にて前記位相制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  11. 前記位相制御手段は、前記相電流変化率検出手段が出力する2相分の相電流変化率信号の和にて位相制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  12. 前記位相制御手段は、更に基準信号回路を有し、基準信号回路の出力周波数が所定値より低い時は、基準信号回路の出力信号を前記位相制御信号とすることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のモータ駆動装置。
  13. 直列接続された2つのスイッチング素子より成るアームを直流電源に出力相数組並列に接続してなる多相インバータと、
    周波数及び振幅が可変の信号波を発生する信号波発生回路、信号波より周波数が高い搬送波信号を発生する搬送波発生回路および、前記信号波と搬送波との比較により得たPWM信号で前記スイッチング素子を駆動する駆動信号発生回路からなるスイッチング信号生成手段と、
    前記直流電源の負側もしくは正側に接続されたスイッチング素子が全てオン状態のタイミングに同期してサンプリング信号を出力するサンプリング手段と、
    前記サンプリング信号に同期して、前記多相インバータの出力端子から少なくとも1相の相電圧を取り込み、相電圧変化率信号を検出し、その相電圧変化率信号を相電流変化率信号として出力する相電流変化率検出手段とを備え、
    前記相電流のゼロクロス時に、前記相電流変化率信号をモータの逆起電圧信号として出力することを特徴とするモータ駆動装置。
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