JP2005101190A - 沸騰式冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
【解決手段】 第1コア部71の過冷却部を通過した冷却風を冷却風ガイド9により転向させて第2コア部72の凝縮部側に供給する。これにより、第1コア部71の凝縮部を通過後の冷却風に比べて温度の低い冷却風、つまり第1コア部71の過冷却部を通過した冷却風を第2コア部72の凝縮部側に供給することとなる。したがって、第2コア部72の凝縮部には、温度の低い冷却風が供給されることとなるので、第2コア部72における放熱能力を上記試作検討品より高めることができ、沸騰式冷却装置1の放熱能力を向上させることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、発熱体で発生する熱により冷媒を沸騰させて発熱体から吸熱する沸騰式冷却装置に関するもので、中央演算装置(CPU)等の電子計算機用の集積回路を冷却するための冷却装置に適用して有効である。
図1は発明者が試作検討した中央演算装置2を冷却するための沸騰式冷却装置1の外観図であり、図2は図1のA−A断面図である。
そして、中央演算装置2は稼動時に発熱する電気発熱素子であり、第1冷媒通路3は、図2に示すように、上下方向に延びて中央演算装置2を冷却する冷媒が流通する通路であり、第2冷媒通路4は、第1冷媒通路3と平行に上下方向に延びて第1冷媒通路3の上端側及び下端側で第1冷媒通路3と連通する通路である。
具体的には、第2冷媒通路4を構成する複数本(例えば、5本)のチューブ4aの長手方向上端側及び下端側に、各チューブ4aと第1冷媒通路3を構成するプレートチューブ3aとを連通させる第1、2ヘッダタンク5a、5bを設けたものである。
なお、第1ヘッダタンク5aは各チューブ4aに冷媒を分配供給するもので、第2ヘッダタンク5bは各チューブ4aから流出する冷媒を回収して第1冷媒通路3、つまりプレートチューブ3aに戻すものである。
また、チューブ4aは、冷却用流体をなす冷却風の流通方向が長径方向となるように断面が扁平状に形成された管であり、その扁平面には、冷媒と冷却風との熱交換を促進するフィン6が接合されて、チューブ4aおよびフィン6等からなるコア部7が形成されている。
そして、図1に示すように、プレートチューブ3aのうち中央演算装置2が接合された面の反対側の面であって、プレートチューブ3aの図心を挟んで対向する位置に2個のコア部7を配置し、図示しない送風機により2個のコア部7に冷却風を送風するように構成している。
以上に述べた構成において、中央演算装置2が稼動して発熱すると、第1冷媒通路3に存在する液相冷媒は、吸熱部2aにて加熱されて沸騰し、蒸気冷媒(気相冷媒)となって上方側に移動する。
このとき、気相冷媒が連続的に発生するため、第1ヘッダタンク5a内に充満して行き場を失った気相冷媒は、第2冷媒通路4をなすチューブ4a内を上方側から下方側に流れ、冷却風にて冷却されて凝縮する。そして、凝縮した液相冷媒は密度が大きくなるので、その自重により下方側に流れていく。
一方、吸熱部2aでは、連続的に冷媒が気化して液面が低下しようとするものの、前述のごとく、チューブ4aでは冷媒が凝縮しており、この凝縮した液相冷媒が吸熱部2aに流れ込むので、冷媒は、吸熱部2a→第1ヘッダタンク5a→チューブ4a→第2ヘッダタンク5b→吸熱部2aの順に循環する。
つまり、吸熱部2aにて液相冷媒が沸騰蒸発することにより、中央演算装置2の熱が蒸発潜熱として冷媒に吸熱される。
そして、吸熱チューブ4aのうち液面より上方側の部位では、気相冷媒が凝縮することにより、中央演算装置2から吸熱した熱が凝縮熱として冷却風に放熱され、一方、吸熱チューブ4aのうち液面より下方側の部位では、液相冷媒が過冷却されて中央演算装置2から吸熱した熱が液相冷媒の顕熱として冷却風に放熱される。
ところで、中央演算装置2から吸熱した熱が凝縮熱として冷却風に放熱される凝縮部では、中央演算装置2から吸熱した熱が液相冷媒の顕熱として冷却風に放熱される過冷却部に比べて多くの熱が冷却風中に放熱されるので、図3に示すように、凝縮部を通過した冷却風の温度は、過冷却部を通過した冷却風の温度より高くなる。
このとき、上記試作検討に係る沸騰式冷却装置1では、2つのコア部7は、冷却風流れに対して略直列に配置されているので、冷却風流れ上流側に位置するコア部7の凝縮部を通過した冷却風は、冷却風流れ下流側に位置するコア部7の凝縮部に流入する。
このため、冷却風流れ下流側に位置するコア部7の凝縮部には、温度の高い冷却風が供給されることとなるので、冷却風流れ下流側に位置するコア部7での放熱能力が低下してしまい、沸騰式冷却装置1の冷却能力が低下してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な沸騰式冷却装置を提供し、第2には、沸騰式冷却装置の冷却能力を向上させることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、さらに、流体転向ガイド(9)は、第1チューブ(41a)の長手方向他端側を通過した冷却用流体を第2チューブ(42a)の長手方向一端側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の過冷却部を通過した冷却用流体を転向させて第2チューブ(42a)の凝縮部側に供給することとなるので、第2チューブ(42a)の凝縮部に温度の低い冷却用流体を供給することができる。
したがって、第2チューブ(42a)における放熱能力を上記試作検討品より高めることができるので、沸騰式冷却装置の放熱能力を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、さらに、流体転向ガイド(9)は、第1チューブ(41a)の長手方向中間部より長手方向他端側を通過した冷却用流体を第2チューブ(42a)の長手方向中間部より長手方向一端側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の過冷却部を通過した冷却用流体を転向させて第2チューブ(42a)の凝縮部側に供給することとなるので、第2チューブ(42a)の凝縮部に温度の低い冷却用流体を供給することができる。
したがって、第2チューブ(42a)における放熱能力を上記試作検討品より高めることができるので、沸騰式冷却装置の放熱能力を向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、冷却用流体が第1、2チューブ(41a、42a)の長手方向他端側を流れる際に発生する圧力損失が、冷却用流体が第1、2チューブ(41a、42a)の長手方向一端側を流れる際に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の凝縮部を通過して第2チューブ(42a)の過冷却部に至る冷却風経路における通風抵抗、および第1チューブ(41a)の過冷却部を通過して第2チューブ(42a)の凝縮部に至る冷却用流体経路における抵抗を小さくすることができるので、冷却用流体量を増大させることができ、沸騰式冷却装置の放熱能力を更に向上させることができる。
請求項4に記載の発明では、発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、さらに、流体転向ガイド(9)は、第1チューブ(41a)内において液相冷媒が存在する過冷却領域側を通過した冷却用流体を第2チューブ(42a)内において気相冷媒が存在する凝縮領域側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の過冷却部を通過した冷却用流体を転向させて第2チューブ(42a)の凝縮部側に供給することとなるので、第2チューブ(42a)の凝縮部に温度の低い冷却用流体を供給することができる。
したがって、第2チューブ(42a)における放熱能力を上記試作検討品より高めることができるので、沸騰式冷却装置の放熱能力を向上させることができる。
請求項5に記載の発明では、冷却用流体が第1、2チューブ(41a、42a)の過冷却領域側を流れる際に発生する圧力損失が、冷却用流体が第1、2チューブ(41a、42a)の凝縮領域側を流れる際に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の凝縮部を通過して第2チューブ(42a)の過冷却部に至る冷却風経路における通風抵抗、および第1チューブ(41a)の過冷却部を通過して第2チューブ(42a)の凝縮部に至る冷却用流体経路における抵抗を小さくすることができるので、冷却用流体量を増大させることができ、沸騰式冷却装置の放熱能力を更に向上させることができる。
請求項6に記載の発明では、発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、さらに、流体転向ガイド(9)は、第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体を第2チューブ(42a)が存在しない領域側に向けて転向させるとともに、第1チューブ(41a)が存在しない領域を通過した冷却用流体を第2チューブ(42a)側に向けて転向させることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)の冷却用流体流れ下流に位置する第2チューブ(42a)に、第1チューブ(41a)にて加熱されていない温度の低い冷却用流体を供給することが可能となるので、沸騰式冷却装置全体の放熱能力を増大させることができる。
請求項7に記載の発明では、第1、2チューブ(41a、42a)内の液面位置が、第1、2チューブ(41a、42a)の略下端に位置していることを特徴とする。
これにより、第1チューブ(41a)にて加熱されていない温度の低い冷却用流体を、第2チューブ(42a)の凝縮部に供給することが可能となるので、沸騰式冷却装置全体の放熱能力を増大させることができる。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係る沸騰式冷却装置を中央演算装置(CPU)等の電子計算機用の集積回路を冷却するための冷却装置に適用したものである。
なお、図4(a)は本実施形態に係る沸騰式冷却装置1の正面図であり、図4(b)は図4(a)の下面図であり、図5は本実施形態において、流体転向ガイドを構成する冷却風ガイド9の斜視図であり、図6は図4のA−A断面図である。
以下、本実施形態に係る沸騰式冷却装置1の構成を述べる。
図6中、中央演算装置2は稼動時に発熱する発熱体であり、第1冷媒通路3は、上下方向に延びて中央演算装置2を冷却する冷媒が流通する通路であり、第2冷媒通路4は、第1冷媒通路3と平行に上下方向に延びて第1冷媒通路3の上端側及び下端側で第1冷媒通路3と連通する通路である。
具体的には、第2冷媒通路4を構成する複数本(本実施形態では、5本)のチューブ4aの長手方向上端側及び下端側に、各チューブ4aと第1冷媒通路3を構成するプレートチューブ3aとを連通させる第1、2ヘッダタンク5a、5bを設けたものである。
なお、第1ヘッダタンク5aは各チューブ4aに冷媒を分配供給するもので、第2ヘッダタンク5bは各チューブ4aから流出する冷媒を回収して第1冷媒通路3、つまりプレートチューブ3aに戻すものである。
また、チューブ4aは、冷却風の流通方向が長径方向となるように断面が扁平状に形成された管であり、その扁平面には、冷媒と冷却風との熱交換を促進するフィン6が接合されている。
そして、チューブ4a、第1、2ヘッダタンク5a、5b及びフィン6からなる略矩形状のコア部7の端部のうち、プレートチューブ3aと反対側には、コア部7を補強する補強プレート8が設けられており、この補強プレート8は、第1、2ヘッダタンク5a、5b間を繋ぐ橋のようにチューブ4aと平行に延びている。
また、プレートチューブ3aは内部に冷媒通路が形成された略矩形板状のものであり、その図心に相当する部位に、中央演算装置2が密着接合されている。なお、図心とは、平面において、面積モーメントが釣り合う位置を言う。
因みに、本実施形態では、プレートチューブ3a、チューブ4a、第1、2ヘッダタンク5a、5b、フィン6及び補強プレート8を、アルミニウム合金や銅等の熱伝導率の高い金属製とするとともに、これら3a、4a、5a、5b、6、8をろう接にて一体接合している。
ここで、「ろう接」とは、例えば「接続・接合技術」(東京電機大学出版局)に記載されているように、ろう材やはんだを用いて母材を溶融させないように接合する技術を言う。
また、本実施形態では、図4(a)に示すように、プレートチューブ3aのうち中央演算装置2が接合された面の反対側の面であって、プレートチューブ3aの図心を挟んで対向する位置に同一構造を有する2個のコア部7を配置し、図示しない送風機により2個のコア部7に冷却風を送風する。
なお、以下、冷却風流れ上流側に位置するコア部7を第1コア部71と表記し、冷却風流れ下流側に位置するコア部7を第1コア部72と表記し、第1コア部71のチューブ4aを第1チューブ41aと表記し、第2コア部72のチューブ4aを第2チューブ42aと表記し、第1、2コア部71、72を総称するときはコア部7と表記し、第1、2チューブ41a、42aを総称するときはチューブ4aと表記する。
そして、本実施形態では、図6に示すように、第1冷媒通路3のうち中央演算装置2と冷媒とを熱交換させる吸熱部2aの中心位置を基準として、所定の上下寸法範囲内に第1冷媒通路3内の冷媒液面が位置するように、冷媒の液面高さhが吸熱部2aの位置と略一致するような量の冷媒を沸騰式冷却装置1、つまりコア部7内に封入している。
ここで、吸熱部2aとは、プレートチューブ3aのうち中央演算装置2が配置されている部位を言い、本実施形態では、中央演算装置2は第1冷媒通路3のうち上下方向略中央部に配置されている。
なお、コア部7に冷媒を封入する際には、コア部7内を略真空とした状態で所定質量の冷媒を充填することが望ましい。
また、第1、2コア部71、72間には、図4(a)に示すように、第1チューブ41aの中間部より上端側を通過した冷却風を第2チューブ42aの中間部より下端側に向けて転向させるとともに、第1チューブ41aの中間部より下端側を通過した冷却風を第2チューブ42aの中間部より上端側に向けて転向させる冷却風ガイド9が設けられている。
ここで、チューブ4aの中間部とは、チューブ4aの長手方向一端(上端)と長手方向他端(下端)との間といった意味であり、チューブ4aの長手方向中央部のみを意味するものではない。
なお、本実施形態では、第1冷媒通路3または第2冷媒通路4内の液面位置をチューブ4aの中間部として想定してており、かつ、本実施形態では、冷媒の液面高さhが吸熱部2aの位置と略一致するようにしているので、チューブ4aの中間部は、水平方向において中央演算装置2の位置と一致する。
因みに、冷却風ガイド9は、図5に示すように、略角筒状のダクト9a、9bの軸方向が互いに略90°ずれるように交互に積層したものであり、樹脂等の熱伝導率の低い材質で構成することが望ましい。
また、図4(a)中、符号9cは、冷却風がコア部7を迂回して流れることを防止する樹脂等の断熱性の高い材質からなるシュラウドである。
次に、本実施形態に係る沸騰式冷却装置1の作動を述べる。
第1冷媒通路3に存在する液相冷媒は、吸熱部2aにて加熱されて沸騰し、蒸気冷媒(気相冷媒)となって上方側に移動する。
このとき、気相冷媒が連続的に発生するため、第1ヘッダタンク5a内に充満して行き場を失った気相冷媒は、第2冷媒通路4をなすチューブ4a内を上方側から下方側に流れ、冷却風にて冷却されて凝縮する。そして、凝縮した液相冷媒は密度が大きくなるので、その自重により下方側に流れていく。
一方、吸熱部2aでは、連続的に冷媒が気化して液面が低下しようとするものの、前述のごとく、チューブ4aでは冷媒が凝縮しており、この凝縮した液相冷媒が吸熱部2aに流れ込むので、冷媒は、吸熱部2a→第1ヘッダタンク5a→チューブ4a→第2ヘッダタンク5b→吸熱部2aの順に循環する。
つまり、吸熱部2aにて液相冷媒が沸騰蒸発することにより、中央演算装置2の熱が蒸発潜熱として冷媒に吸熱される。
そして、吸熱チューブ4aのうち液面より上方側の部位では、気相冷媒が凝縮することにより、中央演算装置2から吸熱した熱が凝縮熱として冷却風に放熱され、一方、吸熱チューブ4aのうち液面より下方側の部位では、液相冷媒が過冷却されて中央演算装置2から吸熱した熱が液相冷媒の顕熱として冷却風に放熱される。
このとき、第1コア部71の凝縮部を通過した冷却風、つまり第1チューブ41a内において気相冷媒が存在する凝縮領域側を通過した冷却風は、冷却風ガイド9により転向させられて第2コア部72の過冷却部側、つまり第2チューブ42a内において液相冷媒が存在する過冷却領域側に供給される。
一方、第1コア部71の過冷却部を通過した冷却風、つまり第1チューブ41a内において液相冷媒が存在する過冷却領域側を通過した冷却風は、冷却風ガイド9により転向させられて第2コア部72の凝縮部側、つまり第2チューブ42a内において液相冷媒が存在する凝縮部側に供給される。
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
本実施形態では、第1コア部71の過冷却部を通過した冷却風を冷却風ガイド9により転向させて第2コア部72の凝縮部側に供給するので、第1コア部71の凝縮部を通過後の冷却風に比べて温度の低い冷却風、つまり第1コア部71の過冷却部を通過した冷却風を第2コア部72の凝縮部側に供給することとなる。
したがって、第2コア部72の凝縮部には、温度の低い冷却風が供給されることとなるので、第2コア部72における放熱能力を上記試作検討品より高めることができ、沸騰式冷却装置1の放熱能力を向上させることができる。
(第2実施形態)
本実施形態は、図7に示すように、冷却風がチューブ4aの長手方向他端側、つまり過冷却部を流れる際に発生する圧力損失が、冷却風がチューブ4aのの長手方向一端側、つまり凝縮部を流れる際に発生する圧力損失よりも小さくなるようにしたものである。
具体的には、過冷却部におけるフィン6のフィンピッチ寸法を凝縮部におけるフィン6のフィンピッチ寸法より大きくする、または過冷却部のフィン6を廃止する等したものである。
なお、フィンピッチ寸法とは、波状のコルゲートフィンでは、隣り合う折り曲げ部間の距離であり、ピンフィンやプレートフィンでは、隣り合うピンまたはセグメント間の距離である。
これにより、第1コア部71の凝縮部を通過して第2コア部72の過冷却部に至る冷却風経路における通風抵抗、および第1コア部71の過冷却部を通過して第2コア部72の凝縮部に至る冷却風経路における通風抵抗を小さくすることができるので、冷却風量を増大させることができ、沸騰式冷却装置1の放熱能力を更に向上させることができる。
なお、過冷却部におけるフィン6のフィンピッチ寸法を大きくする、または過冷却部のフィン6を廃止する等すると、過冷却部における放熱効率が低下するものの、図3に示されるように、そもそも過冷却部における放熱量は凝縮部における放熱量に比べて小さいので、過冷却部での通風抵抗を減らして凝縮部を通過する冷却風量を増大させた方が、沸騰式冷却装置1全体の放熱能力を増大させることができる。
(第3実施形態)
本実施形態は、図8に示すように、冷却風ガイド9により、第1チューブ41a内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却風を第2チューブ42aが存在しない領域側に向けて転向させるとともに、第1チューブ41aが存在しない領域を通過した冷却風を第2チューブ42a側に向けて転向させるとともに、液面の位置が第1、2チューブ41a、42aの略下端に位置するように冷媒を充填したものである。
換言すれば、冷却風ガイド9により、第1コア部71を通過した冷却風を第2コア部72が存在しない領域側に向けて転向させるとともに、第1コア部71が存在しない領域を通過した冷却風を第2コア部72側に向けて転向させるとともに、吸熱部2aの位置が第1、2コア部71、72略下端に位置するように冷媒を充填したものである。
これにより、第1コア部71の冷却風流れ下流に位置する第2コア部72に、第1コア部71にて加熱されていない温度の低い冷却風を供給することが可能となるので、沸騰式冷却装置1全体の放熱能力を増大させることができる。
また、吸熱部2aの位置が第1、2コア部71、72略下端に位置するようにして、液面の位置が第1、2コア部71、72略下端に位置するようにしているので、第1、2コア部71、72全体が凝縮部となる。
したがって、第1コア部71にて加熱されていない温度の低い冷却風を、第2コア部72、つまり第2コア部72の凝縮部に供給することが可能となるので、沸騰式冷却装置1全体の放熱能力を増大させることができる。
なお、本実施形態では、第1、2コア部71、72の総放熱面積が第1、2実施形態に比べて小さくなるもの、前述したように、そもそも過冷却部における放熱量は凝縮部における放熱量に比べて小さいので、過冷却部での通風抵抗を減らして凝縮部を通過する冷却風量を増大させた方が、沸騰式冷却装置1全体の放熱能力を増大させることができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷媒を水に防錆剤を混合した流体を採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、中央演算装置2の冷却に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、コア部7を2個としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、フィン6を波状としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばピンフィン、プレートフィン、オフセットフィン等としてもよい。
また、上述の実施形態では、冷却用流体として空気を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものではればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
沸騰式冷却装置の正面図である。 図1のA−A断面図である。 冷却風空気の温度分布を示す図である。 (a)は第1実施形態に係る沸騰式冷却装置の正面図であり、(b)は(a)の下面図である。 実施形態に係る冷却風ガイドの斜視図である。 図4のA−A断面図である。 第2実施形態に係る沸騰式冷却装置の正面図である。 第3実施形態に係る沸騰式冷却装置の正面図である。
符号の説明
1…沸騰式冷却装置、9…冷却風ガイド、71…第1コア部、72…第2コア部。

Claims (7)

  1. 発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて前記発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、
    前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、
    前記第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、
    前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、
    前記第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、
    さらに、前記流体転向ガイド(9)は、前記第1チューブ(41a)の長手方向他端側を通過した冷却用流体を前記第2チューブ(42a)の長手方向一端側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする沸騰式冷却装置。
  2. 発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて前記発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、
    前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、
    前記第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、
    前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、
    前記第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、
    さらに、前記流体転向ガイド(9)は、前記第1チューブ(41a)の長手方向中間部より長手方向他端側を通過した冷却用流体を前記第2チューブ(42a)の長手方向中間部より長手方向一端側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする沸騰式冷却装置。
  3. 冷却用流体が前記第1、2チューブ(41a、42a)の長手方向他端側を流れる際に発生する圧力損失が、冷却用流体が前記第1、2チューブ(41a、42a)の長手方向一端側を流れる際に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の沸騰式冷却装置。
  4. 発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて前記発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、
    前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、
    前記第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、
    前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、
    前記第1、2チューブ(41a、42a)内を流れる冷媒は、その長手方向一端側から他端側に流れながら気相状態から液相状態に相変化し、
    さらに、前記流体転向ガイド(9)は、前記第1チューブ(41a)内において液相冷媒が存在する過冷却領域側を通過した冷却用流体を前記第2チューブ(42a)内において気相冷媒が存在する凝縮領域側に向けて転向させるように構成されていることを特徴とする沸騰式冷却装置。
  5. 冷却用流体が前記第1、2チューブ(41a、42a)の過冷却領域側を流れる際に発生する圧力損失が、冷却用流体が前記第1、2チューブ(41a、42a)の凝縮領域側を流れる際に発生する圧力損失よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の沸騰式冷却装置。
  6. 発熱体(2)で発生する熱により冷媒を沸騰させて前記発熱体(2)から吸熱する沸騰式冷却装置であって、
    前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が流れる第1チューブ(41a)と、
    前記第1チューブ(41a)より冷却用流体流れ下流側に配置され、前記発熱体(2)で発生した熱を吸熱した冷媒が前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と略同一の向きに向かって流れる第2チューブ(42a)と、
    前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体の流通方向を転向させる流体転向ガイド(9)とを備え、
    さらに、前記流体転向ガイド(9)は、前記第1チューブ(41a)内を流れる冷媒と熱交換を終えた冷却用流体を前記第2チューブ(42a)が存在しない領域側に向けて転向させるとともに、前記第1チューブ(41a)が存在しない領域を通過した冷却用流体を前記第2チューブ(42a)側に向けて転向させることを特徴とする沸騰式冷却装置。
  7. 前記第1、2チューブ(41a、42a)内の液面位置が、前記第1、2チューブ(41a、42a)の略下端に位置していることを特徴とする請求項6に記載の沸騰式冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008286428A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Showa Denko Kk ヒートパイプ式放熱装置

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