JP2005098505A - 潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 円滑な回転を長期にわたり確実に維持できる潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】 外輪2、内輪3及び転動体4により形成される空間内に潤滑剤含有ポリマを充填してなる転がり軸受1において、転がり軸受1の少なくとも外輪2の内周面、内輪3の外周面及び転動体4の表面に形成された10〜1000μmの膜厚のグリース被膜5を介して前記潤滑剤含有ポリマ6が充填されている潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受1。
【選択図】 なし

Description

本発明は、潤滑剤含有ポリマを充填した転がり軸受及びその製造方法に関する。
一般に、転がり軸受の外輪、内輪及び転動体により形成される空間には、潤滑性を付与するために潤滑油やグリースが充填されている。しかし、これら潤滑油やグリースは液体または半固体状の物質であるため、軸受回転中に飛散したり流動化するのを防止するために必ずシール板等により密封されている。このため、小型の特殊軸受ではこれら潤滑剤やグリースを使用することが困難であった。
そこで、潤滑剤を含有するポリマを軸受の外輪、内輪及び転動体の間の空間に充填することが提案されており、例えば、グリースとポリエチレンとからなる潤滑剤含有ポリマ(プラスチックグリース)を軸受の外輪、内輪及び転動体からなる空間内に充填することが開示されている(特許文献1参照)。この潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受では、潤滑剤含有ポリマが軸受の回転に伴ってその内部に取り込んだ潤滑成分であるグリースを徐放して、長期にわたる潤滑を維持する。
しかし、この種の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受では、通常、外輪と内輪との間の空間を転動体の占める空間を除いて埋め尽くすように潤滑剤含有ポリマが充填されるため、潤滑剤含有ポリマが転動体の回転を阻害したり、また軸受の回転に伴って発生した潤滑剤含有ポリマの摩耗粉が転動体と内輪及び外輪との隙間に入り込んで所謂かみ付き現象を起こしたり、軸全体が振動したりして軸受としての機能が大きく低下することがあった。また、それらに伴って軸受の温度上昇を起こすこともあった。
このような問題点を解決するために、潤滑剤含有ポリマの充填に先立ち、保持器と転動体との間に潤滑成分からなる被膜を形成することにより、潤滑剤含有ポリマと転動体との直接接触を回避することも提案されている(特許文献2参照)。
特公昭63−23239号公報 特開平8−312652号公報
しかしながら、前記潤滑成分被膜を介在させた転がり軸受では、潤滑成分の種類の特定やその膜厚に関する規定が無く、潤滑性能の改善効果が得られないことがあった。特に、潤滑成分として潤滑油を選択した場合には、厚い被膜を形成できず、潤滑性能の改善効果が不十分となることがあった。
本発明は上記の問題点を解決することを目的とし、即ち円滑な回転を長期にわたり確実に維持できる潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受を提供すること、並びにその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、外輪、内輪及び転動体により形成される空間内に潤滑剤含有ポリマを充填してなる転がり軸受において、前記転がり軸受の少なくとも外輪の内周面、内輪の外周面及び転動体の表面に形成された10〜1000μmの膜厚のグリース被膜を介して前記潤滑剤含有ポリマが充填されていることを特徴とする潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受、並びに転がり軸受を組立て後、少なくとも外輪の内周面、内輪の外周面及び転動体の表面に10〜1000μmの膜厚となるようにグリースの被膜を形成し、次いで外輪、内輪及び転動体により形成される空間内に前記潤滑剤含有ポリマを充填し、固化させることを特徴とする潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の製造方法を提供する。
本発明に係る潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受は、被膜形成にグリースを用い、かつその膜厚を10〜1000μmに規定したことにより、潤滑性能の改善効果が確実に得られる。また、グリースを用いたことにより、1000μm程度の厚い被膜を形成できるようになり、潤滑剤含有ポリマと転動体や内・外輪との間のクリアランスを大きくとることができ、円滑な回転がより確実に得られる。
以下、本発明に関して図面を参照して詳細に説明する。
本発明は、各種の転がり軸受に適用可能である。
例えば、図1は玉軸受を示す断面図であるが、玉軸受1は外輪2の内周面、内輪3の外周面並びに転動体である玉4の表面に、グリース被膜5が成膜されており、更にこれらグリース被膜5が成膜された外輪2、内輪3及び玉4により形成される空間内に潤滑剤含有ポリマ6が充填されている。
従って、潤滑剤含有ポリマ6は、グリース被膜5の存在により外輪2、内輪3並びに玉4と直接接触することが無くなり、玉4等の回転を阻害することがない。また、グリース被膜5は、玉4と外輪2及び内輪3との隙間にも形成されるため、これらの隙間に潤滑剤含有ポリマ6の摩耗粉が入り込むのを防止する。更に、潤滑剤含有ポリマ6は、玉軸受1の回転に伴ってその内部に取り込んだ潤滑成分を徐放して、長期にわたる潤滑を維持する。
このように、グリース被膜5が潤滑剤含有ポリマ6と玉軸受1の構成部位との間に介在することにより、玉軸受1にその運転初期から長期にわたり低トルクで、円滑な回転を行わせることができる。
また、図2に示すような自動調心ころ軸受11にも適用することができる。この自動調心ころ軸受11は、転動体であるころ14が調心可能な構造となっており、それに伴い軸受全体として調心可能な構造となっている。
具体的に説明すると、この自動調心ころ軸受11は内輪13と外輪12との間に2列に、かつ径方向に互い違いに配置された樽型のころ14を一体型に構成された保持器17により保持し、更に保持器17と内輪13との間にころ14を案内する案内輪18が該保持器17と同心状に配置されて構成されている。
また、内輪13の外周面と外輪12の内周面、ころ14及び案内輪18の表面にはグリース被膜15が成膜されており、更に内輪13と外輪12との間に存在する空所、内輪13ところ14の外端面との間の間隙及びころ14の内端面と案内輪18との間の間隙には、潤滑剤含有ポリマ16がそれぞれ充填されている。
通常、自動調心ころ軸受11においては、ころ14の内端面が案内輪18とすべり接触して軸受トルクの上昇や軸受の温度上昇が起こる。しかし、本発明ではころ14及び案内輪18の表面にもグリース被膜15が成膜されているため、この接触抵抗が低減されて軸受トルクの上昇や軸受の温度上昇を効果的に抑制できる。
潤滑剤含有ポリマ6,16の充填方法は特に制限されないが、射出成形法を用いるのが好ましい。以下にその理由を説明する。
本発明においては、転動体や内輪、外輪の表面にグリース被膜を形成した後に潤滑剤含有ポリマが充填される。その際、潤滑剤含有ポリマとグリースとの相溶性が高い場合には、潤滑剤含有ポリマの溶融樹脂がグリースを取り込んで固化する可能性があり、充填に長時間を要するとグリースの取り込み量も多くなり、固化後のグリース被膜が不均一であったり、膜厚が減少する等の不具合が生じる。射出成形法は、他の方法に比べて短時間の内に充填空間の隅々にまで充填可能であるため、グリースの取り込みを最小限に抑えることができる。
また、射出成形法によれば、その押し出し圧力により、グリースの一部を充填空間の隅に押しやり、グリース溜まりが形成される。その結果、軸受の回転とともに、このグリース溜まりからグリースが徐放されて潤滑寿命を延長させる。
図3は図2に示される自動調心ころ10を端面側から見た図であるが(但し、簡単のために内輪鍔部を破線で示してある)、射出成形法による潤滑剤含有ポリマ16の充填に伴い、ころ14等の表面に被覆されたグリースの一部が充填空間の隅部に移動してグリース溜まり15aを形成するとともに、ころ14の側面と内輪13および外輪12との間に形成される潤滑剤含有ポリマ16のエッジ部の形成を抑えることが可能になる。このエッジ部を無くしたことで、軸受の回転中に外輪12及び内輪12ところ14の側面との間にエッジ部が挟まって破損したり、温度上昇を引き起こすことを防ぐことが可能である。
また、射出成形法に際して、図4及び図5に示すように、左右に2分割された2つの分割体30,31で構成される金型が使用される。両分割体30,31には、外輪12を嵌め入れる凹部32と、内輪13を嵌め入れる凹部33と、内輪13と外輪12との間に外側から嵌まるつば部34とが形成されている。つば部34は、ころ14の外端面に沿った面と、内輪13の脱落防止つば19の周面に沿った面と、外輪12の内周面の軌道より外側となる面に沿った面とを有する。
従って、軸受の側面から各分割体30,31のつば部34を、内輪13と外輪12との間に先端面がころ14の外端面に接触するまで嵌め入れることにより、つば部34の各面が軸受の対応する前記各面に当接し、凹部32に外輪12の外周面と側面が嵌め入れられ、凹部33に内輪1の内周面と側面が嵌め入れられるようになっている。
また、一方の分割体30のつば部34にはゲート35が設けてある。このゲート35はピンポイントゲートであり、保持器17の環状部の外周ラインに沿って、ころ列内のころ14の設置間隔に対応させた間隔で、ころ列のころ14の数と同じ数だけ設けてある。そして、この分割体30を軸受に取り付ける際には、ゲート35がこの分割体30を取り付ける側のころ列(ここでは、図中左側のころ列)で隣合うころ14の間となる位置に配置されるようにする。
各ゲート35の基端は円板状のランナ36に接続してあり、金型のパーティングライン(P.L.)より外側の部分には、軸受の軸中心となる位置にスプル(図示せず)が設けてある。従って、射出成形機から金型のスプルに導入された溶融潤滑剤含有ポリマはランナ36内に入って円板状に広げられた後、全てのゲート35から軸受内に導入される。そして、溶融潤滑剤含有ポリマは軸受内を、図中矢印で示すように移動する。
即ち、溶融潤滑剤含有ポリマは、先ず図4に示されるように、ゲート35の先端から図中左側の列のころ14同士の間に入り、その一部は保持器17の左側の保持部17aと外輪12との間を移動して、保持器17の環状部と外輪12との間の空間Aに達する。また、一部は保持器17の保持部17aの外端面と金型のつば部34との間を移動し、その一部は内輪13の脱落防止つば19の内側面ところ14の外端面との間の空間Bに入り、それ以外は保持部17aと内輪13の軌道13aとの間を移動して案内輪18ところ14の内端面との間の空間Cに入る。
空間Aに達した溶融潤滑剤含有ポリマは、次に、図5に示されるように、図中右側の列ほころ14同士の間に入り、保持器17の右側の保持部17bと外輪12との間を移動する。その一部は、保持部17bの外端面と金型のつば部34との間を移動して内輪13の脱落防止用つば19との間の空間Dに入る。それ以外は、保持部17bと内輪13の軌道13aとの間を移動して案内輪18ところ14の内端面との間の空間Eに入る。また、空間Aに達した溶融潤滑剤含有ポリマは、ころ14の内端面と保持器17の環状部との間の空間Fにも入る。
上記した射出成形においては、例えば本出願人による特開平8−309793号公報に記載の射出成形機を好適に使用することができる。
このようにして射出成形を行った後に金型を外すことにより、図2に示されるように、外輪12、内輪13及びころ14の表面にグリース被膜15が形成され、更に軸受の内部空間、即ち前記各空間A〜F及び各列の隣り合うころ14同士の間に、潤滑剤含有ポリマ16が充填され固化された自動調心ころ軸受10が得られる。
尚、潤滑剤含有ポリマと被膜を形成しているグリースとの相溶性が低い場合には、この射出成形法に限らず、例えばグリースで被膜された軸受の内部空間に未焼成の潤滑剤含有ポリマを充填後、加熱溶融、冷却することによって潤滑剤含有ポリマを固化させる方法、いわゆる加熱成形も可能である。
また、図6に示す構造のアンギュラ玉軸受にも適用できる。
即ち、アンギュラ玉軸受40は、内輪41と外輪42との間に、所定の接触角をもって玉43を冠型の保持器44により保持して構成され、更にグリース(図示せず)が玉43の表面に塗布され、その外側に潤滑剤含有ポリマ45が充填される。また、潤滑剤含有ポリマ45は、内輪41との間に間隙C1(例えば0.5mm )が形成されるように充填される。
このアンギュラ玉軸受40は、図7に示されるように、治具A,Bを用いて作製される。治具A,Bの当て板50の内輪41または外輪42の側面に押し当てる側の面には、垂直に突起させた間隙成形用リング突起51を1個ずつ備えている。これらのリング突起51の突起長さLは、内輪41の外周面41aにおける端面(側面)から軌道溝41b側端までの長さと略同じである。また、間隙C1は、このリング突起51の厚さにより調整される。なお、当て板50は、間隙形成用リング突起51を突設した板に、平板を固定ねじ52で一体に連結して形成している。成形は、治具Bを下にして、未焼成の潤滑剤含有ポリマを充填し、加熱成形で行う。
上記の各転がり軸受において、グリースは半固体状のため厚い被膜を形成することができる。本発明においては、このグリース被膜を10〜1000μmの膜厚とすることが好ましい。グリース被膜が10μm未満では、潤滑寿命の改善効果が不十分となる。円滑な回転のためのクリアランスの確保や潤滑寿命の点からは、グリース被膜を前記範囲内でより厚くすることが好ましいが、1000μmを越える膜厚では潤滑剤含有ポリマと軸受各部位(例えば外輪内周部、内輪外周部)との間隔が必要以上に大きくなり、粉塵や水等の異物に対してシール性が低下し、好ましくない。また、被覆しているグリース量が多すぎると、例えば射出成形で軸受を作製した場合、成形によって押しやられた一部のグリースによって軸受の内部空間が占有される部分が多くなる。その結果、例えば図2に示す軸受において、ころ14の外端面間の空間を完全に潤滑剤含有ポリマ16で埋め尽くせず、場合によっては保持器17がむき出しになるなどの充填不良を生じる可能性が高くなる。
グリースの被膜を形成する方法は特に制限されないが、例えば、軸受中にグリースを少量充填後、軸受を回転させて、外輪の内周面、内輪の外周面、転動体場合によっては保持器の表面にグリースの被膜を形成する方法がある。その他の方法としては、グリースをその基油が溶解し、増ちょう剤が均一に分散するような溶剤に適当な濃度で溶かしてから、その溶液中に浸漬させた後、乾燥させて溶剤を除去することでグリースの被膜を形成させることもできる。
また、グリース被膜の形成前に、軸受を脱脂洗浄することが好ましい。
本発明においては、上記グリース被膜及び潤滑剤含有ポリマの材料は特に制限されるものではないが、以下に好ましい例を説明する。
本発明で使用される潤滑剤含有ポリマは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等の基本的に同じ化学構造を有するポリオレフィン系樹脂の群から選定された合成樹脂に、潤滑剤としてポリα−オレフィン油のようなパラフィン系炭化水素油、ナフテン系炭化水素油、鉱油、ジアルキルジフェニルエーテル油のようなエーテル油、フタル酸エステルのようなエステル油等の何れか単独若しくは混合油の形で混ぜて調整した原料を、樹脂の融点以上で加熱して可塑化し、その後冷却することで固形状にしたものであり、潤滑剤の中に予め酸化防止剤、錆止め剤、摩耗防止剤、あわ消し剤、極圧剤等の各種添加剤を加えたものでもよい。
上記潤滑剤含有ポリマの組成比は、全重量に対してポリオレフィン系樹脂10〜50重量%、潤滑剤90〜50重量%である。ポリオレフィン系樹脂が10重量%未満の場合は、あるレベル以上の硬さ・強度が得られず、軸受の回転などによって負荷がかかった時に初期の形状を維持するのが難しくなり、軸受の内部空間から脱着する等の不具合を生じる可能性が高くなる。また、ポリオレフィン系樹脂が50重量%を越える場合(つまり、潤滑剤が50重量%未満の場合)は、軸受への潤滑剤の供給が少なくなり、軸受の寿命が短くなる。
上記合成樹脂の群は、基本構造は同じでその平均分子量が異なっており、700〜5×106 の範囲に及んでいる。使用に際しては、平均分子量700 〜1×104 のワックスに分類されるもの、平均分子量1×104 〜1×106 の比較的低分子量のもの、平均分子量1×106 〜5×106 の超高分子量のものを、単独で若しくは必要に応じて混合して用いる。
例えば、比較的低分子量のものと潤滑剤との組合わせによって、ある程度の機械的強度、潤滑剤供給能力、保油性を持つ潤滑剤含有ポリマが得られる。また、この比較的低分子量のものの一部をワックスに分類されるものに置き換えると、ワックスに分類されるものと潤滑剤との分子量の差が小さいために潤滑剤との親和性が高くなり、結果として潤滑剤含有ポリマの保油性が向上し、長期間にわたっての潤滑剤の供給が可能になる。但し、その反面機械的強度は低下する。ワックスとしては、ポリエチレンワックスのようなポリオレフィン系樹脂の他、融点が100 〜130 ℃以上の範囲にある炭化水素系のもの(例えば、パラフィン系合成ワックス)であれば使用できる。それに対して、比較的低分子量のものの一部を超高分子量のものに置き換えると、超高分子量のものと潤滑剤との分子量の差が大きいために潤滑剤との親和性が低くなり、結果として保油性が低下し、潤滑剤含有ポリマからの潤滑剤の滲み出しが速くなる。それによって、潤滑剤含有ポリマから供給可能な潤滑剤の限界量に達する時間が短くなり、軸受の寿命が短くなる。ただし、機械的強度は向上する。
そこで、成形性、機械的強度、保油性、潤滑剤供給量のバランスを考慮すると、潤滑剤含有ポリマの組成比をワックスに分類されるもの0〜5重量%、比較的低分子量のもの8〜48重量%、超高分子量のもの2〜15重量%で、また3つの樹脂分の合計10〜50重量%(残りが潤滑剤90〜50重量%)とするのが実用上好適である。
機械的強度の指標として、潤滑剤含有ポリマの硬さ[HDA (スケールAを用いたデュロメータ硬さ)]が65〜85の範囲にあることが好ましく、70〜80の範囲にあることがより好ましい。硬さ[HDA ]が65未満の場合は、強度的に弱く軸受の回転によって破損する恐れがある。それに対して硬さ[HDA ]が85を越える場合は、転動体を拘束する力が大き過ぎ、それによって軸受のトルクが大きくなったり、軸受の回転による発熱が大きくなって軸受の温度が高くなる恐れがある。
潤滑剤含有ポリマの機械的強度を向上させるため、上述のポリオレフィン系樹脂に、以下のような熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を添加してもよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ABS樹脂等の各樹脂を使用することができる。
熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、尿素樹脂、メラニン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の各樹脂を使用することができる。
これらの樹脂は、単独または混合して用いてもよい。
同じく機械的強度を向上させるためには、充填材を添加しても良い。例えば、炭酸カルシウムウィスカーや炭酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等の無機ウィスカー類、またガラス繊維や金属繊維、カーボン繊維等の無機繊維類及びこれらを布状に編組したもの、あるいはカーボンブラックや黒鉛粉末等の無機粉体、アラミド繊維やポリエステル繊維等の有機繊維類及びこれらを布状に編組したものを添加してもよい。
また、ポリオレフィン系樹脂とそれ以外の樹脂とをより均一な状態で分散させるために、必要に応じて適当な相溶化剤を加えてもよい。
更に、ポリオレフィン系樹脂の熱による劣化を防止する目的で、N,N′−ジフェニル−p−フェニルジアミン、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)等の老化防止剤、また光による劣化を防止する目的で、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチル−フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤を添加してもよい。
以上に挙げたポリオレフィン系樹脂及び潤滑剤以外の添加剤の添加量は、添加剤全体として成形原料全量の20重量%以下であることが、潤滑剤の供給能力を維持する上で好ましい。
本発明で用いることのできるポリマの材料としては、上記で説明したようなポリオレフィン系樹脂をベースとしたものの他、射出成形可能な熱可塑性樹脂であれば使用でき、その中で含油量を多くすることができるものとして例えば、ポリエステル系エラストマー等がある。
また、熱可塑性樹脂の他に、ポリウレタン、ポリウレアエラストマー等の射出成形可能な熱硬化性樹脂も用いることができる。ポリウレタンの場合は、潤滑剤としてグリースを用いて、反応原料となる。イソシアネート基を含有するウレタンプレポリマーとアミン系硬化剤とをそれぞれあるいはどちらか一方をグリースに均一に混合した後、2つの混合物をさらに混合して軸受に充填し、必要に応じて加熱して反応させ、グリースを含有させた状態で硬化させる。ポリウレアの場合は、分子鎖にソフトセグメントを含有する芳香族ポリアミン化合物及び芳香族ジアミンの混合物からなるアミン成分を、それと相溶性のある潤滑油或いはその潤滑油を基油とするグリースと均一に混合した混合物に、更にポリイソシアナート成分を加えて混合し、これを充填後、必要に応じて加熱して反応させ、潤滑剤を含有させた状態で硬化させる。
一方、グリースの種類も制限されるものではないが、上記した潤滑剤含有ポリマを形成する樹脂及び潤滑剤との親和性を考慮することがより好ましい。
上述したように、本発明においては潤滑剤含有ポリマは充填の際一度溶融状態になるが、その際潤滑剤含有ポリマを構成する樹脂と潤滑剤とが相溶した状態になっており、樹脂はそれと相溶性を有する他の成分を最も取り込みやすい状態となっている。従って、転動体等の表面に成膜されたグリースと樹脂とが相溶性がある場合には、グリースが溶融した樹脂に取り込まれてしまい、潤滑剤含有ポリマが転動体に接触するようにして固化する可能性が高くなり、その結果転動体の回転が拘束され、グリース被膜によるトルク低減効果があまり発揮されない場合が出てくる。
従って、本発明においては、潤滑剤含有ポリマを形成する樹脂及び潤滑剤と、グリースとは相溶性が低い組み合わせとすることが好ましい。
例えば、潤滑剤含有ポリマの樹脂がポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂の場合は、ポリオレフィン系樹脂が極性が低い炭化水素であることから、単独で高濃度で含有できる潤滑剤は同じように比較的極性が低い炭化水素系化合物である鉱油、ポリα−オレフィン油、オクタデシルジフェニルエーテルなどのように長い炭化水素鎖がついたフェニルエーテル、エイコシルナフタレンなどのように長い炭化水素鎖がついたナフタレンが適している。従って、この極性が低い炭化水素系の化合物の組合わせからなる潤滑剤含有ポリマの場合、被膜用のグリースとしては、炭化水素系の化合物と相溶性の殆ど無いフッ素グリース(増ちょう剤:PTFE、基油:パーフロロポリエーテル)、シリコングリース(増ちょう剤:リチウム石鹸、基油:フェニルメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン)、フロロシリコーングリース(増ちょう剤:リチウム石鹸、基油:フロロシリコーン)等が最も好適である。また、その他炭化水素系であっても同じく極性が高いことで相溶性が低いエステル油を基油とするエステルグリース(増ちょう剤:ウレア、リチウム石鹸等)、ペンタフェニルエーテル・テトラフェニルエーテル等のポリフェニルエーテルを基油とするポリフェニルエーテル系グリース(増ちょう剤:ベントナイト等)も使用することができる。
また、潤滑剤含有ポリマの樹脂がポリエステル系エラストマー、ポリウレアエラストマー、ポリウレタンなどのように極性の高い炭化水素系の化合物の場合は、上記で示したような炭化水素系の化合物と相溶性の殆ど無いフッ素グリース、シリコングリース、フロロシリコーングリース等が最も好適である。炭化水素系のグリースは、上記のものとは逆に、極性の低い鉱油、ポリα−オレフィン油、オクタデシルジフェニルエーテルなどのように長い炭化水素鎖がついたフェニルエーテル、エイコシルナフタレンなどのように長い炭化水素鎖がついたナフタレンを基油とし、ウレア、リチウム石鹸等を増ちょう剤とする相溶性が低いものを使用することができる。
以上のように、本発明の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受は、転動体や内輪、外輪の表面にグリース被膜が形成されていることから、潤滑剤含有ポリマの充填、固化後も、転動体や内輪、外輪と固化した潤滑剤含有ポリマとの間にグリース被膜が介在する状態が保たれる。それによって、転動体が潤滑剤含有ポリマによって拘束されないのでスムーズに回転し、低トルクであることから、軸受の回転による発熱も低くなり、より高速での使用が可能になる。
更に、潤滑剤含有ポリマとグリースとの相溶性が低い場合には、潤滑剤含有ポリマの充填時における樹脂によるグリースの取り込みが抑えられ、より厚く、均質なグリース被膜が形成される。
以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する。但し、本発明は以下に限定されるものではない。
(実施例1)
高密度ポリエチレン10wt%と、超高分子量ポリエチレン12.5wt%と、ポリエチレンワックス2.5wt%とからなる樹脂と、鉱油75wt%とを混合して潤滑剤含有ポリマを作製した。
また、自動調心ころ軸受22331を脱脂洗浄後、グリース(エステル系グリース、基油:ポリオールエステル、増ちょう剤:リチウム石鹸)が石油ベンジンで希釈された溶液の中に浸漬させて取り出し、放置することで、軸受表面に膜厚50μmのグリース被膜を形成させた。
そして、図4,5に示すように上記軸受を金型中で保持した状態で、上記の組成の潤滑剤含有ポリマを射出成形(インサート成形)して試験軸受を作製した。尚、潤滑剤含有ポリマの射出は片側から行い、ゲートは各ころの間に設けた(ピンポイントゲート)。また、射出成形機は、特開平8−309793号公報に記載されているもの(ホッパー部を改良)を用いた。
(実施例2)
実施例1において、被覆グリースをシリコン系グリース(基油:フェニルメチルポリシロキサン、増ちょう剤:リチウム石鹸)に変更した以外は同様にして試験軸受を作製した。
(実施例3)
実施例1において、被覆グリースをフッ素系グリース(基油:パーフルオロポリエーテル、増ちょう剤:PTFE)に変更した以外は同様にして試験軸受を作製した。
(実施例4)
実施例1において、被覆グリースを鉱油系グリース(増ちょう剤:リチウム石鹸)に変更した以外は同様にして試験軸受を作製した。
(比較例1)
実施例1において、グリースに代えて鉱油に変更した以外は同様にして試験軸受を作製した。尚、鉱油の膜厚は3μmであった。
(回転試験)
上記各試験軸受について、Fr=500kgfの負荷を与え、回転数を600rpmから100rpmずつ上げていき、各回転数毎に24時間保持し、潤滑剤含有ポリマに亀裂等の破損が発生する回転数を調べた。結果を表1に示す。
Figure 2005098505
表1の結果から明らかなように、グリース被膜を形成した実施例1〜4の試験軸受は、鉱油で被覆した比較例1の試験軸受に比べて、軸受の回転による温度上昇が低く、結果として破損回転数が大幅に向上していることがわかる。
(実施例5)
試験軸受として日本精工(株)製のボールねじのサポート用のアンギュラ玉軸受「30TAC62B」を用い、実施例1と同一のグリースを転動体の表面に50μmの膜厚となるように成膜し、次いで実施例と同一の潤滑剤含有ポリマを図7に示す治具を用いて加熱成形で充填し、試験軸受を作製した。
(比較例2)
実施例5において、グリースの変わりに鉱油を用いた以外は同様にして試験軸受を作製した。尚、鉱油の膜厚は3μmであった。
(回転試験2)
軸に実施例5及び比較例2の試験軸受をそれぞれ3個(DBD組合わせ)ずつ取り付けて、回転試験を行い、破損回転数を調べた。軸の反対側には、通常のグリースを封入した軸受を2個(DT組合わせ)取り付け、各組の軸受に内側からプリテンションで500kgfの荷重がかかるようにした。回転数は600rpmから実施し、100rpmずつ上げていき、各回転数毎に24時間保持し、潤滑剤含有ポリマに亀裂等が発生する回転数を調べた。結果を表2に示す。
Figure 2005098505
表2から、グリース被膜を形成することにより、破損回転数が大幅に向上することがわかる。
(実施例6)
実施例1において、グリースの膜厚を10μmに変更して試験軸受を作製した。
(実施例7)
実施例1において、グリースの膜厚を1000μmに変更して試験軸受を作製した。
(比較例3)
実施例1において、グリースの膜厚を5μmに変更して試験軸受を作製した。
(比較例4)
実施例1において、グリースの膜厚を1200μmに変更して試験軸受を作製した。
射出成形によって、図2に示す充填形状で完全に潤滑剤含有ポリマでころ外端面間の空間を埋めることができず、保持器が3箇所でむき出しになってしまった。
(回転試験3)
実施例6,7及び比較例3,4について、実施例1〜4及び比較例1で行った試験と同様の回転試験を行った。試験結果を表3に示す。
Figure 2005098505
表3から、膜厚が10〜1000μmの範囲となるようにグリース被膜を形成することにより、良好な潤滑が得られることがわかる。また、比較例4は充填不良のために低回転数で破損した。
本発明に係る潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の一実施形態(玉軸受)を示す要部断面図である。 本発明に係る潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の他の実施形態(自動調心ころ軸受)を示す要部断面図である。 図2に示した自動調心ころ軸受の端面側から見た図(一部)である。 射出成形法による潤滑剤含有ポリマの充填過程を説明するための図である。 射出成形法による潤滑剤含有ポリマの充填過程を説明するための図である。 本発明に係る潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の他の実施形態(アンギュラ玉軸受)を示す要部断面図である。 図6に示すアンギュラ玉軸受の作製方法を説明するための図である。
符号の説明
1 玉軸受
2 外輪
3 内輪
4 玉
5 グリース被膜
6 潤滑剤含有ポリマ
10 自動調心ころ軸受
12 外輪
13 内輪
14 ころ
15 グリース被膜
16 潤滑剤含有ポリマ
30,31 金型分割体
40 アンギュラ玉軸受
41 内輪
42 外輪
43 玉
45 潤滑剤含有ポリマ

Claims (7)

  1. 外輪、内輪及び転動体により形成される空間内に潤滑剤含有ポリマを充填してなる転がり軸受において、前記転がり軸受の少なくとも外輪の内周面、内輪の外周面及び転動体の表面に形成された10〜1000μmの膜厚のグリース被膜を介して前記潤滑剤含有ポリマが充填されていることを特徴とする潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受。
  2. 潤滑剤含有ポリマを形成する樹脂及び潤滑剤と、グリースとが相溶性が低い組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受。
  3. 潤滑剤含有ポリマがポリオレフィン系樹脂と、鉱油、ポリα−オレフィン油、長い炭化水素鎖がついたフェニルエーテル油、長い炭化水素鎖がついたナフタレン油から選ばれる潤滑油とを含み、かつグリースがフッ素グリース、シリコングリース、フロロシリコーングリース、エステルグリース、ポリフェニルエーテル系グリースから選択されることを特徴とする請求項2記載の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受。
  4. 潤滑剤含有ポリマを形成する樹脂がポリエステル系エラストマー、ポリウレアエラストマーまたはポリウレタンであり、グリースがフッ素グリース、シリコングリース、フロロシリコーングリース、あるいは鉱油、ポリα−オレフィン油、長い炭化水素鎖がついたフェニルエーテル油、長い炭化水素鎖がついたナフタレン油を基油とし、ウレア、リチウム石鹸を増ちょう剤とするグリースであることを特徴とする請求項2記載の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受。
  5. 転がり軸受を組立て後、少なくとも外輪の内周面、内輪の外周面及び転動体の表面に10〜1000μmの膜厚となるようにグリースの被膜を形成し、次いで外輪、内輪及び転動体により形成される空間内に前記潤滑剤含有ポリマを充填し、固化させることを特徴とする潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の製造方法。
  6. 潤滑剤含有ポリマを形成する樹脂及び潤滑剤に対する相溶性が低いグリースを用いて被膜を形成することを特徴とする請求項5記載の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の製造方法。
  7. 潤滑剤含有ポリマの充填を、左右に2分割された2つの分割体で構成され、かつ一方の分割体のつば部に、保持器の環状部の外周ラインに沿って転動体の設置箇所に対応させた間隔で転動体と同数のピンポイントゲートが形成された金型を用いた射出成形により行なうことを特徴とする請求項5または6記載の潤滑剤含有ポリマ充填転がり軸受の製造方法。
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