JP2005098117A - 火花点火式直噴エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】均一燃焼時における着火性を確保しつつ、空気利用率向上による均一化促進と、吸気冷却によるトルク向上効果とを可能にすることにある。
【解決手段】燃焼室6内に配設される点火プラグ16と、燃焼室6周縁に先端部が斜め下方に指向するように配設される燃料噴射弁18とを備えたものにおいて、燃料噴射弁18には、少なくとも当該燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見て、軸心が点火プラグ16の電極E近傍に指向する電極側噴口と、吸気バルブ12が最大にリフトする吸気行程中期のピストン位置において、平面視においてピストン上面を扇状に三等分以上とした各等分面積エリアに対し、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時、軸心が当該等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口とが備えられるよう構成してある。
【選択図】 図2
【解決手段】燃焼室6内に配設される点火プラグ16と、燃焼室6周縁に先端部が斜め下方に指向するように配設される燃料噴射弁18とを備えたものにおいて、燃料噴射弁18には、少なくとも当該燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見て、軸心が点火プラグ16の電極E近傍に指向する電極側噴口と、吸気バルブ12が最大にリフトする吸気行程中期のピストン位置において、平面視においてピストン上面を扇状に三等分以上とした各等分面積エリアに対し、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時、軸心が当該等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口とが備えられるよう構成してある。
【選択図】 図2
Description
本発明は、火花点火式直噴エンジンに関し、特に、複数の噴口を有する燃料噴射弁を備えた火花点火式直噴エンジンに関する。
従来、点火プラグを備えるとともに、燃料を燃焼室内に直接供給するインジェクタを備え、成層燃焼を行うことによって燃費改善を図るようにして火花点火式直噴エンジンが知られている。
この種のエンジンでは、燃料の拡散を抑えつつも気化、霧化を促進し、かつ点火プラグの電極近傍に着火可能な適度の空燃比の混合気が偏在する状態を確保することが要求される。
このような技術としては、例えば、下記特許文献1に開示されるように、燃料を直接点火プラグの電極に噴射するとともに、噴霧の下方又は側方近傍に気流を生成して、噴霧の広がりを抑える技術が知られている。
特開2001−248443号公報
この種のエンジンでは、燃料の拡散を抑えつつも気化、霧化を促進し、かつ点火プラグの電極近傍に着火可能な適度の空燃比の混合気が偏在する状態を確保することが要求される。
このような技術としては、例えば、下記特許文献1に開示されるように、燃料を直接点火プラグの電極に噴射するとともに、噴霧の下方又は側方近傍に気流を生成して、噴霧の広がりを抑える技術が知られている。
ところが、上記特許文献1では、直接電極に向けて燃料を噴射するため、電極に燃料が液滴となって付着し易く、着火性が悪化するという問題がある。
ところで、インジェクタには、下記特許文献2に開示されるように、複数の噴口を有するインジェクタ(以下、マルチホール型インジェクタと称す)が知られている。
特開2002−130082号公報
そこで、本発明者等は鋭意研究の結果、このマルチホール型インジェクタを利用することによって、点火プラグの電極に対する燃料の付着を抑制しつつ、電極近傍に着火可能な適度の空燃比の混合気を集めることが可能になることを見出した。
つまり、直接電極に燃料を噴射するのではなく、電極を挟んでその周辺に燃料が偏在するように、複数の噴口を位置させることによって、燃料を複数の噴口から噴射されることによってその燃料の微粒化が図られ、しかも、各噴口から噴射された噴霧の分布中心が点火プラグの電極を避けた位置にあるため、燃料が液滴化して電極へ付着する量を減少することができるものである。
つまり、直接電極に燃料を噴射するのではなく、電極を挟んでその周辺に燃料が偏在するように、複数の噴口を位置させることによって、燃料を複数の噴口から噴射されることによってその燃料の微粒化が図られ、しかも、各噴口から噴射された噴霧の分布中心が点火プラグの電極を避けた位置にあるため、燃料が液滴化して電極へ付着する量を減少することができるものである。
ところで、火花点火式直噴エンジンにおいては、上述した成層燃焼に加え、均一燃焼を行うよう構成されており、この均一燃焼時においては、成層燃焼時のように点火プラグの電極近傍に混合気を集めるのではなく燃焼室内全体に混合気を分散し、混合気の均一化を図る必要がある。
ところが、上述したマルチホール型インジョクタを使用した場合、成層燃焼時点火プラグの電極近傍に燃料噴霧が指向するように噴口が配置されるだけでは、均一燃焼時における着火性は確保できるものの、混合気を燃焼室内全体に十分に分散させることができないため、燃焼室内における空気利用率を高めることができず、均一化を十分に促進できない虞がある。
また、火花点火式直噴エンジンにおいては、燃焼室内に直接燃料を噴射することによって燃焼室内の空気を燃料によって冷却することが可能であり、その冷却によって空気充填効率(空気密度)を高めることができ、エンジントルクを向上することが可能である。
しかしながら、単に、燃焼室内に燃料を噴射するだけでは、燃焼室内の空気と燃料との接触が高率的に行われず、エンジントルクの向上を十分に図ることができない。
尚、このような問題は、成層燃焼を行わない均質燃焼のみ行う火花点火式直噴エンジンにおいても、同様に生じる。
ところが、上述したマルチホール型インジョクタを使用した場合、成層燃焼時点火プラグの電極近傍に燃料噴霧が指向するように噴口が配置されるだけでは、均一燃焼時における着火性は確保できるものの、混合気を燃焼室内全体に十分に分散させることができないため、燃焼室内における空気利用率を高めることができず、均一化を十分に促進できない虞がある。
また、火花点火式直噴エンジンにおいては、燃焼室内に直接燃料を噴射することによって燃焼室内の空気を燃料によって冷却することが可能であり、その冷却によって空気充填効率(空気密度)を高めることができ、エンジントルクを向上することが可能である。
しかしながら、単に、燃焼室内に燃料を噴射するだけでは、燃焼室内の空気と燃料との接触が高率的に行われず、エンジントルクの向上を十分に図ることができない。
尚、このような問題は、成層燃焼を行わない均質燃焼のみ行う火花点火式直噴エンジンにおいても、同様に生じる。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、均一燃焼時における着火性を確保しつつ、空気利用率向上による均一化促進と、吸気冷却によるトルク向上とを可能とする火花点火式直噴エンジンを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその解決手法として次のようにしてある。すなわち、本発明の第1の構成において、燃焼室内に配設される点火プラグと、上記燃焼室内の周縁に先端部が斜め下方に指向するように配設される燃料噴射弁とを備えた火花点火式直噴エンジンにおいて、
上記燃料噴射弁には、少なくとも当該燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見て、軸心が上記点火プラグの電極近傍に指向する電極側噴口と、
吸気バルブが最大にリフトする吸気行程中期のピストン位置において、平面視においてピストン上面を扇状に三等分以上とした各等分面積エリアに対し、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時、軸心が当該等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口とが備えられるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、点火プラグの電極に指向する電極側噴口から噴射される燃料によって、電極近傍に混合気を集めることができ、着火性を確保できる。
また、吸気行程中期のピストン位置において、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時に、等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口が設けられるため、吸気流速が早く、かつ燃焼室内における噴射空間が比較的大きい吸気行程中期において、各等分面積エリア内に均等に燃料が噴射され、空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
上記燃料噴射弁には、少なくとも当該燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見て、軸心が上記点火プラグの電極近傍に指向する電極側噴口と、
吸気バルブが最大にリフトする吸気行程中期のピストン位置において、平面視においてピストン上面を扇状に三等分以上とした各等分面積エリアに対し、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時、軸心が当該等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口とが備えられるよう構成してある。
本発明の第1の構成によれば、点火プラグの電極に指向する電極側噴口から噴射される燃料によって、電極近傍に混合気を集めることができ、着火性を確保できる。
また、吸気行程中期のピストン位置において、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時に、等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口が設けられるため、吸気流速が早く、かつ燃焼室内における噴射空間が比較的大きい吸気行程中期において、各等分面積エリア内に均等に燃料が噴射され、空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
本発明の第2の構成において、上記ピストン側噴口の内、上記電極側噴口から最も離れた最下方側に位置するピストン側噴口は、軸心がピストン下死点位置におけるピストン上面に指向するよう構成してある。
本発明の第2の構成によれば、ピストン側噴口の内、電極側噴口から最も離れた最下方側に位置するピストン側噴口が、ピストン下死点位置におけるピストン上面に指向されるため、燃料噴射弁直下方側の燃焼室内の空気に対しても燃料を噴射することができ、燃焼室全体内の空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
本発明の第2の構成によれば、ピストン側噴口の内、電極側噴口から最も離れた最下方側に位置するピストン側噴口が、ピストン下死点位置におけるピストン上面に指向されるため、燃料噴射弁直下方側の燃焼室内の空気に対しても燃料を噴射することができ、燃焼室全体内の空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
本発明の第3の構成において、上記電極側噴口は、上記点火プラグの電極の下方側空間に指向するように設定されるよう構成してある。
本発明の第3の構成によれば、電極側噴口は、直接電極に指向するのではなく、点火プラグの電極の下方側空間に指向するよう構成されるため、噴射された燃料の電極への付着を抑制しつつ、電極近傍に燃料を集めることができ、着火性を確保することができる。
本発明の第3の構成によれば、電極側噴口は、直接電極に指向するのではなく、点火プラグの電極の下方側空間に指向するよう構成されるため、噴射された燃料の電極への付着を抑制しつつ、電極近傍に燃料を集めることができ、着火性を確保することができる。
本発明の第4の構成において、上記等分面積エリアは、燃料噴射弁側から燃料噴射弁先端側を見て、上下、左右の四等分エリアに設定されており、上記ピストン側噴口は、上記各四等分されたエリアに指向するよう設定されるよう構成してある。
本発明の第4の構成によれば、燃焼室内の上下、左右全体に均等に燃料を噴射することができるため、燃焼室内全体の空気を利用することができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
本発明の第4の構成によれば、燃焼室内の上下、左右全体に均等に燃料を噴射することができるため、燃焼室内全体の空気を利用することができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
本発明の第5の構成において、上記火花点火式直噴エンジンには二つの吸気バルブが備えられるとともに、上記燃料噴射弁の先端部は、上記二つの吸気バルブ間に配設されており、
上記ピストン側噴口は、上記燃料噴射弁の軸心を中心に燃料噴射方向先端側を見て、上記吸気両バルブの可動範囲外の空間に配置されるよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、ピストン側噴口から噴射された燃料噴霧の吸気弁への衝突を極力抑制しつつ、点火プラグの電極近傍に混合気を集めることができ、着火性を向上することができる。
上記ピストン側噴口は、上記燃料噴射弁の軸心を中心に燃料噴射方向先端側を見て、上記吸気両バルブの可動範囲外の空間に配置されるよう構成してある。
本発明の第5の構成によれば、ピストン側噴口から噴射された燃料噴霧の吸気弁への衝突を極力抑制しつつ、点火プラグの電極近傍に混合気を集めることができ、着火性を向上することができる。
本発明によれば、均一燃焼時における着火性を確保しつつ、空気利用率向上による均質化促進と、吸気冷却によるトルク向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る火花点火式直噴エンジン1の全体構成図を示す。
このエンジン1は、複数の気筒、例えば、4つの気筒2、2、2、2(図1では1つのみ開示)が直列に設けられたシリンダブロック3と、このシリンダブロック3上に配置されたシリンダヘッド4とを有しており、各気筒2内にはピストン5が上下方向に往復動可能に嵌挿されている。この各ピストン5とシリンダヘッド4との間の気筒2内には燃焼室6がそれぞれ区画それており、その燃焼室6は、図2に拡大して示すように、気筒2の天井部における略中央部からシリンダヘッド4の下端面付近まで延びる2つの傾斜面を形成することにより、互いに差し掛けられた屋根のような形状をなすいわゆるペントルーフ型燃焼室とされている。一方、ピストン5よりも下方のシリンダブロック3内にはクランク軸7が回転自在に支持されており、このクランク軸7とピストン5とはコネクティングロッド8を介して連結されている。
このエンジン1は、複数の気筒、例えば、4つの気筒2、2、2、2(図1では1つのみ開示)が直列に設けられたシリンダブロック3と、このシリンダブロック3上に配置されたシリンダヘッド4とを有しており、各気筒2内にはピストン5が上下方向に往復動可能に嵌挿されている。この各ピストン5とシリンダヘッド4との間の気筒2内には燃焼室6がそれぞれ区画それており、その燃焼室6は、図2に拡大して示すように、気筒2の天井部における略中央部からシリンダヘッド4の下端面付近まで延びる2つの傾斜面を形成することにより、互いに差し掛けられた屋根のような形状をなすいわゆるペントルーフ型燃焼室とされている。一方、ピストン5よりも下方のシリンダブロック3内にはクランク軸7が回転自在に支持されており、このクランク軸7とピストン5とはコネクティングロッド8を介して連結されている。
シリンダヘッド4には、図1、図2に示すように、吸気ポート10及び排気ポート11がそれぞれ2つずつ(図1、図2では、いずれも1つのみ開示)形成されている。この2つの吸気ポート10、10は、その各一端が各気筒2天井部における傾斜面の一方から燃焼室6に開口され、その各他端側が燃焼室6から斜め上方に延びて、エンジン1の一側面(図1、図2中右側面)に互いに独立して開口されており、その各吸気ポート10、10の一端開口には、それぞれ所定のタイミングで開閉作動される吸気弁12、12が配置されている。(図1、図2では、いずれも1つのみ開示)2つの排気ポート11、11には、その各一端が各気筒2の天井部における傾斜面の他方から燃焼室6に開口され、その各他端側は、途中で1つに合流した後略水平に延びてエンジン1の他端面(図1、図2中左側面)に開口されており、その各排気ポート11、11の一端開口には、それぞれ所定のタイミングで開閉作動される排気弁13、13が配置されている。(図1、図2では、いずれも1つのみ開示)
エンジン1の一側面には、図1に示すように、各気筒2の吸気ポート10、10にそれぞれ連通する吸気通路30が接続されている。この吸気通路30は、エンジン1の燃焼室6に対してエアクリーナ(不図示)で濾過された吸気を供給するためのものであり、その上流側から下流側に向かって順に、エンジン1に吸入される吸入空気量を検出するためのホットワイヤ式エアフローセンサ31と、吸気通路26を絞る電気式スロットル弁32と、サージタンク33とがそれぞれ配設されている。電気式スロットル弁32は、アクセルペダル(不図示)に対し機械的に連結されておらず、図示しない電気式駆動モータにより駆動されて開閉されるようになっている。
また、サージタンク33よりも下流側の吸気通路30は、各気筒2毎に分岐する独立通路とされていて、その各独立通路の下流端部がさらに2つに分岐してそれぞれ吸気ポート10、10に連通されている。
また、燃焼室6の上部には、4つの吸排気弁12、12、13、13に囲まれた燃焼室6の略中心に、点火プラグ16が配設されている。この点火プラグ16の先端の電極は、燃焼室6の天井部から所定距離だけ突出した位置にあり、その点火プラグ16の基端部には点火回路17が接続されており、各気筒2毎に所定のタイミングで点火プラグ16に通電するようになっている。
また、燃焼室6の周縁部には、2つの吸気ポート10、10間で、その各吸気ポート10、10下方に燃料噴射弁18が配設されている。この燃料噴射弁18は、複数の噴口、具体的には八つの噴口を備えたマルチホール型燃料噴射弁であって、各噴口は、当該各噴口から噴射される燃料噴霧が後述するよう点火プラグ16の電極近傍及びピストン5上方側に指向するよう、その燃料噴射弁18の燃料噴射方向が設定されている。
燃料噴射弁18の基端部には、全気筒2、2、2、2に共通の燃料分配管19が接続されており、その燃料分配管19は、燃料供給系20から供給される高圧の燃料を各気筒2に分配供給するようになっている。この燃料供給系20は、例えば、図3に示すように構成され、燃料分配管19と燃料タンク21とを連通する燃料通路22の上流側から下流側に向かって、低圧燃料ポンプ23、低圧レギュレータ24、燃料フィルタ25、高圧燃料ポンプ26及び燃圧を調節可能とされる高圧レギュレータ27が順に配設されており、高圧燃料ポンプ26及び高圧レギュレータ27は、リターン通路29により燃料タンク21側に接続されている。尚、符合28は、燃料タンク21側に戻す燃料の圧力状態を整える低圧レギュレータである。
また、高圧燃料ポンプ26は、カム軸(不図示)の端部側に配設され、カム軸の回転に応じて駆動されるよう構成されている。
また、高圧燃料ポンプ26は、カム軸(不図示)の端部側に配設され、カム軸の回転に応じて駆動されるよう構成されている。
これにより、低圧燃料ポンプ23により燃料タンク21から吸い上げられた燃料は、低圧レギュレータ24により調圧された後、燃料フィルタ25を介して高圧燃料ポンプ26に圧送される。そして、高圧燃料ポンプ26によって昇圧した燃料の一部を高圧レギュレータ27により流量調節しながらリターン通路29によって燃料タンク21側に戻すことで、燃料分配管19へ供給する燃料の圧力状態を適正値、例えば、12MPa〜20MPaに調整する。
一方、エンジンの他側面には、図1に示すように、燃焼室6から既燃ガス(排気ガス)を排出する排気通路36が接続されている。この排気通路36の上流端部は、各気筒2毎に分岐して排気ポート11に連通する排気マニホールド37であり、この排気マニホールド37の集合部には排気中の酸素濃度を検出するリニアO2センサ38が配設されている。このリニアO2センサ38は排気中の酸素濃度に基づいて空燃比を検出するために用いられるもので、理論空燃比を含む所定範囲において酸素濃度に対してリニアな出力が得られるようになっている。
また、排気マニホールド37の集合部には、排気管39の上流端が接続されており、その排気管39には、上流側から下流側に向けて順に、三元触媒54、NOx吸収剤40が接続されている。そのNOx吸収剤40は、排気中の酸素濃度の高い雰囲気でNOxを吸収する一方、酸素濃度の低下に伴い吸収したNOxを放出し、その放出NOxを排気中のHC、CO等により還元浄化するNOx吸収還元タイプのものとされている。
図1中、50は、エンジンコントロールユニットであって、点火回路17、燃料噴射弁18、燃料供給系20の高圧レギュレータ27、電気式スロットル弁32、吸気流動制御弁(不図示)、EGR弁(不図示)等は、このエンジンコントロールユニット(以下、ECUという)50によって制御される。このため、ECU50には、少なくとも、クランク軸7の回転角度(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ9、エアフローセンサ31、リニアO2センサ38等からの各出力信号が入力され、加えて、アクセルペダルの開度(アクセル操作量)を検出するアクセル開度センサ51からの出力信号が入力されるようになっている。
ECU50は、各センサから入力される信号に基づいて、燃料噴射弁18による燃料噴射時期、高圧レギュレータ27による燃圧制御、及び燃料噴射弁18、点火回路17、高圧レギュレータ27による燃焼状態制御を行うよう構成されている。
(燃料噴射制御)
燃料噴射制御は、エンジン温度に応じて燃料噴射制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。
燃料噴射制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば、80度)以上の温間時は図4(a)に示す温間時のマップに、エンジン温度が所定値よりも低い冷間時は図4(b)に示す冷間時のマップに切換えられる。
温間時のマップは、図4(a)ように、エンジンの運転状態が低負荷低回転領域にある時、成層燃焼領域とされ、その領域では、燃料噴射弁18による燃料噴射時期を圧縮行程の所定時期、例えば、一括噴射の場合、圧縮上死点前(BTDC)0°〜60°の範囲に燃料を噴射させて、点火プラグ16の近傍に混合気が層状に偏在する状態で燃焼させる成層燃焼が行われる。この成層燃焼領域では、混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーン側になるように、燃料噴射量やスロットル開度が制御される。また、成層燃焼領域以外の領域は、均一燃焼領域とされており、燃料噴射弁18により気筒2の吸気行程中期、例えば、吸気上死点後100°〜120°付近の、吸気弁12が最大にリフトするクランク角を中心に、吸気弁12が最大リフト量の3/4以上リフトする略最大リフトのクランク角範囲内、例えば、吸気上死点後60°〜150°のクランク角範囲内に燃料を噴射させて吸気と十分に混合し、燃焼室6内に均一な混合気を形成した上で燃焼させる均一燃焼が行われる。この均一燃焼領域では、大部分の運転領域で混合気の空燃比が略理論空燃比(A/F≒14.7)になるように、燃料噴射量やスロットル開度が制御されるが、全負荷運転状態では、空燃比を理論空燃比よりもリッチな空燃比(A/F=13程度)に制御して、高負荷に対応した大出力が得られるようになっている。
また、冷間時のマップは、図4(b)に示すように、全運転領域において均一燃焼が行われる。
(燃料噴射制御)
燃料噴射制御は、エンジン温度に応じて燃料噴射制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。
燃料噴射制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば、80度)以上の温間時は図4(a)に示す温間時のマップに、エンジン温度が所定値よりも低い冷間時は図4(b)に示す冷間時のマップに切換えられる。
温間時のマップは、図4(a)ように、エンジンの運転状態が低負荷低回転領域にある時、成層燃焼領域とされ、その領域では、燃料噴射弁18による燃料噴射時期を圧縮行程の所定時期、例えば、一括噴射の場合、圧縮上死点前(BTDC)0°〜60°の範囲に燃料を噴射させて、点火プラグ16の近傍に混合気が層状に偏在する状態で燃焼させる成層燃焼が行われる。この成層燃焼領域では、混合気の空燃比が理論空燃比よりもリーン側になるように、燃料噴射量やスロットル開度が制御される。また、成層燃焼領域以外の領域は、均一燃焼領域とされており、燃料噴射弁18により気筒2の吸気行程中期、例えば、吸気上死点後100°〜120°付近の、吸気弁12が最大にリフトするクランク角を中心に、吸気弁12が最大リフト量の3/4以上リフトする略最大リフトのクランク角範囲内、例えば、吸気上死点後60°〜150°のクランク角範囲内に燃料を噴射させて吸気と十分に混合し、燃焼室6内に均一な混合気を形成した上で燃焼させる均一燃焼が行われる。この均一燃焼領域では、大部分の運転領域で混合気の空燃比が略理論空燃比(A/F≒14.7)になるように、燃料噴射量やスロットル開度が制御されるが、全負荷運転状態では、空燃比を理論空燃比よりもリッチな空燃比(A/F=13程度)に制御して、高負荷に対応した大出力が得られるようになっている。
また、冷間時のマップは、図4(b)に示すように、全運転領域において均一燃焼が行われる。
(燃圧制御)
燃圧制御は、エンジン温度に応じて燃圧制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。
燃圧制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば、80度)以上の温間時は図5(a)に示す温間時のマップに、エンジン温度が所定値よりも低い冷間時は図5(b)に示す冷間時のマップに切換えられる。
温間時のマップは、図5(a)に示すように、成層燃焼領域では、エンジン回転数の上昇につれて燃圧が12MPaから20MPaの間で変更される一方、少なくとも高回転側の均一燃焼領域では、一律20MPaに設定される。
また、冷間時のマップは、図5(b)に示すように、均一燃焼が行われる全運転領域において一律20MPaに設定される。
ただし、上述したとおり、高圧燃料ポンプ26はカム軸の回転に応じて駆動されるようになっており、始動時はカム軸の回転が低くく燃圧が十分に上がらないことから、始動時の燃圧は、例えば、0.5MPa程度になっている。
燃圧制御は、エンジン温度に応じて燃圧制御マップが切換えられ、その切換えられたマップに従ってその制御が行われる。
燃圧制御マップは、エンジン温度が所定値(例えば、80度)以上の温間時は図5(a)に示す温間時のマップに、エンジン温度が所定値よりも低い冷間時は図5(b)に示す冷間時のマップに切換えられる。
温間時のマップは、図5(a)に示すように、成層燃焼領域では、エンジン回転数の上昇につれて燃圧が12MPaから20MPaの間で変更される一方、少なくとも高回転側の均一燃焼領域では、一律20MPaに設定される。
また、冷間時のマップは、図5(b)に示すように、均一燃焼が行われる全運転領域において一律20MPaに設定される。
ただし、上述したとおり、高圧燃料ポンプ26はカム軸の回転に応じて駆動されるようになっており、始動時はカム軸の回転が低くく燃圧が十分に上がらないことから、始動時の燃圧は、例えば、0.5MPa程度になっている。
次に、本発明のポイントとなるマルチホール型の燃料噴射弁18の六つの噴口について、図2、図6、図7に基づき説明する。
図6はマルチホール型の燃料噴射弁18の軸心を中心に燃料噴射方向先端側を見た時の軸心に対する各噴口の軸心との三次元傾斜角を模式的に示した図、図7はマルチホール型の燃料噴射弁18の各噴口から燃料が噴射されている状態を示す斜視図である。
図6はマルチホール型の燃料噴射弁18の軸心を中心に燃料噴射方向先端側を見た時の軸心に対する各噴口の軸心との三次元傾斜角を模式的に示した図、図7はマルチホール型の燃料噴射弁18の各噴口から燃料が噴射されている状態を示す斜視図である。
図6において、Lはマルチホール型の燃料噴射弁18の軸心、Vは吸気弁12の最大リフト位置(例えば、最大リフト量が9mmの場合の位置を示す)、P1はピストン上死点位置、P2はピストン上死点位置P1とピストン下死点位置P3との間の中間点位置、L1乃至L6は第1噴口乃至第6噴口の各軸心(噴口は図示省略)、A1乃至A6は第1噴口乃至第6噴口から噴射された燃料の噴霧角、Eは点火プラグの電極、S1乃至S4はピストン中間点位置において、平面視ピストン上面を仮想的に扇状に四等分した等分面積エリアを示している。
全噴口の噴口径は同一径とされており、例えば、0.15mmに設定されている。
尚、L1が請求項における電極側噴口の軸心、L2乃至L6が請求項におけるピストン側噴口の軸心に該当する。
そして、各噴口の軸心L1乃至L6は、軸心L、吸気弁の最大リフト位置V、ピストン上死点位置P1、ピストン中間点位置P2、点火プラグの電極E、等分面積エリアS1〜S4に対して次のような傾斜角関係とされている。
全噴口の噴口径は同一径とされており、例えば、0.15mmに設定されている。
尚、L1が請求項における電極側噴口の軸心、L2乃至L6が請求項におけるピストン側噴口の軸心に該当する。
そして、各噴口の軸心L1乃至L6は、軸心L、吸気弁の最大リフト位置V、ピストン上死点位置P1、ピストン中間点位置P2、点火プラグの電極E、等分面積エリアS1〜S4に対して次のような傾斜角関係とされている。
まず、第1噴口の軸心L1は、軸心Lから点火プラグの電極E下方の所定位置に指向するよう配置されている。
第2噴口の軸心L2は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側の等分面積エリアS1に指向するよう配置されている。
第3噴口の軸心L3は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側(図中左側)の等分面積エリアS2に指向するよう配置されている。
第4噴口の軸心L4は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側の等分面積エリアS1において、第2噴口の軸心L2よりも更に下方側に指向するよう配置されている。
第5噴口の軸心L5は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側(図中右側)の等分面積エリアS3に指向するよう配置されている。
第6噴口の軸心L6は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側で最も下方側に位置する等分面積エリアS4に指向するよう配置されている。また、第1噴口から最も離れた最下方側に位置する第6噴口の軸心L6は、図2に示すように、ピストン下死点位置においてもピストン5上面に指向するよう配置されている。
尚、第1乃至第6噴口の軸心L1乃至L6は、二つの吸気弁12の最大リフト位置V、Vの間に位置、つまり、吸気弁12の可動範囲外に位置されている。
そして、以上のように各噴口が設定された燃料噴射弁18から噴射された燃料の噴霧は、例えば、図7に示すような状態となる。
第2噴口の軸心L2は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側の等分面積エリアS1に指向するよう配置されている。
第3噴口の軸心L3は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側(図中左側)の等分面積エリアS2に指向するよう配置されている。
第4噴口の軸心L4は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側の等分面積エリアS1において、第2噴口の軸心L2よりも更に下方側に指向するよう配置されている。
第5噴口の軸心L5は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側(図中右側)の等分面積エリアS3に指向するよう配置されている。
第6噴口の軸心L6は、軸心Lからピストン側(図中下方側)で、ピストン中間点位置P2よりも下方側で最も下方側に位置する等分面積エリアS4に指向するよう配置されている。また、第1噴口から最も離れた最下方側に位置する第6噴口の軸心L6は、図2に示すように、ピストン下死点位置においてもピストン5上面に指向するよう配置されている。
尚、第1乃至第6噴口の軸心L1乃至L6は、二つの吸気弁12の最大リフト位置V、Vの間に位置、つまり、吸気弁12の可動範囲外に位置されている。
そして、以上のように各噴口が設定された燃料噴射弁18から噴射された燃料の噴霧は、例えば、図7に示すような状態となる。
従って、本実施形態によれば、第1噴口の軸心L1は、直接電極Eに指向するのではなく、点火プラグ16の電極Eの下方側空間に指向されるため、噴射された燃料の電極Eへの付着を抑制しつつ、電極E近傍に燃料を集めることができ、着火性を確保することができる。
また、第1噴口の軸心L1は、直接電極Eに指向するのではなく、点火プラグ16の電極Eの下方側空間に指向するよう構成されるため、噴射された燃料の電極Eへの付着を抑制しつつ、電極E近傍に燃料を集めることができ、着火性を確保することができる。
また、吸気行程中期のピストン位置において、第2乃至第6噴口の軸心L2乃至L6が、等分面積エリアS1乃至S4内にそれぞれ指向するよう設定されるため、吸気流速が速く、かつ燃焼室6内における噴射空間が比較的大きい吸気行程中期において、各等分面積エリアS1乃至S4内に均等に燃料が噴射され、空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室6内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
また、第1噴口から最も離れた最下方側に位置する第6噴口の軸心L6が、ピストン下死点位置におけるピストン5の上面に指向されるため、燃料噴射弁18直下方側の燃焼室6内の空気に対しても燃料を噴射することができ、燃焼室6全体内の空気利用率を高めることができ、混合気を均一化することができる。
また、燃焼室6内の上下、左右全体に均等に燃料を噴射することができるため、燃焼室6内全体の空気を利用することができ、混合気を均一化することができる。
また、第1乃至第6噴口の軸心L1乃至L6は、二つの吸気弁12の最大リフト位置V、Vの間に位置、つまり、吸気弁12の可動範囲外に位置されるため、ピストン側噴口から噴射された燃料噴霧の吸気弁への衝突を極力抑制しつつ、点火プラグ16の電極E近傍に混合気を集めることができ、着火性を向上することができる。
また、第1噴口の軸心L1は、直接電極Eに指向するのではなく、点火プラグ16の電極Eの下方側空間に指向するよう構成されるため、噴射された燃料の電極Eへの付着を抑制しつつ、電極E近傍に燃料を集めることができ、着火性を確保することができる。
また、吸気行程中期のピストン位置において、第2乃至第6噴口の軸心L2乃至L6が、等分面積エリアS1乃至S4内にそれぞれ指向するよう設定されるため、吸気流速が速く、かつ燃焼室6内における噴射空間が比較的大きい吸気行程中期において、各等分面積エリアS1乃至S4内に均等に燃料が噴射され、空気利用率を高めることができ、混合気を均一化できるとともに、燃焼室6内全体の空気を燃料によって冷却することができ、エンジントルクを向上することができる。
また、第1噴口から最も離れた最下方側に位置する第6噴口の軸心L6が、ピストン下死点位置におけるピストン5の上面に指向されるため、燃料噴射弁18直下方側の燃焼室6内の空気に対しても燃料を噴射することができ、燃焼室6全体内の空気利用率を高めることができ、混合気を均一化することができる。
また、燃焼室6内の上下、左右全体に均等に燃料を噴射することができるため、燃焼室6内全体の空気を利用することができ、混合気を均一化することができる。
また、第1乃至第6噴口の軸心L1乃至L6は、二つの吸気弁12の最大リフト位置V、Vの間に位置、つまり、吸気弁12の可動範囲外に位置されるため、ピストン側噴口から噴射された燃料噴霧の吸気弁への衝突を極力抑制しつつ、点火プラグ16の電極E近傍に混合気を集めることができ、着火性を向上することができる。
尚、本実施形態では、等分面積エリアを四つにする例を示したが、三等分或いは四等分以上とし、各等分面積エリアにそれぞれ噴口を指向させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、等分面積エリアS1に対し、第2噴口及び第4噴口の二つの軸心L2及びL4を指向させる例を示したが、いずれか一つの噴口を廃止して一つの噴口の軸心を指向させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、点火プラグ16の電極E近傍に対しては、第1噴口の軸心L1のみ指向する例を示したが、電極E近傍に指向する噴口数を追加するようにしてもよい。
また、本実施形態では、成層燃焼と均一燃焼とをエンジンの運転条件に応じて切換える火花点火式直噴エンジンに本発明を適用する例を示したが、その他、均一燃焼のみを行う火花点火式直噴エンジンに本発明を適用するようにしてもよい。
1:エンジン
6:燃焼室
12、12:吸気弁
16:点火フプラグ
18:燃料噴射弁
23:低圧燃料ポンプ(燃圧調整手段)
24:低圧レギュレータ(燃圧調整手段)
26:高圧燃料ポンプ(燃圧調整手段)
27:高圧レギュレータ(燃圧調整手段)
50:エンジンコントロールユニット(燃料噴射時期制御手段)
L:軸心
L1:第1噴口の軸線(電極側噴口)
L2:第2噴口の軸線(ピストン側噴口)
L3:第3噴口の軸線(ピストン側噴口)
L4:第4噴口の軸線(ピストン側噴口)
L5:第5噴口の軸線(ピストン側噴口)
L6:第6噴口の軸線(ピストン側噴口)
S1、S2、S3、S4:等分面積エリア
P1:ピストン上死点位置
P2:ピストン中間点位置
P3:ピストン下死点位置
V:吸気弁の最大リフト位置(吸気弁の可動範囲)
6:燃焼室
12、12:吸気弁
16:点火フプラグ
18:燃料噴射弁
23:低圧燃料ポンプ(燃圧調整手段)
24:低圧レギュレータ(燃圧調整手段)
26:高圧燃料ポンプ(燃圧調整手段)
27:高圧レギュレータ(燃圧調整手段)
50:エンジンコントロールユニット(燃料噴射時期制御手段)
L:軸心
L1:第1噴口の軸線(電極側噴口)
L2:第2噴口の軸線(ピストン側噴口)
L3:第3噴口の軸線(ピストン側噴口)
L4:第4噴口の軸線(ピストン側噴口)
L5:第5噴口の軸線(ピストン側噴口)
L6:第6噴口の軸線(ピストン側噴口)
S1、S2、S3、S4:等分面積エリア
P1:ピストン上死点位置
P2:ピストン中間点位置
P3:ピストン下死点位置
V:吸気弁の最大リフト位置(吸気弁の可動範囲)
Claims (5)
- 燃焼室内に配設される点火プラグと、上記燃焼室内の周縁に先端部が斜め下方に指向するように配設される燃料噴射弁とを備えた火花点火式直噴エンジンにおいて、
上記燃料噴射弁には、少なくとも当該燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見て、軸心が上記点火プラグの電極近傍に指向する電極側噴口と、
吸気バルブが最大にリフトする吸気行程中期のピストン位置において、平面視においてピストン上面を扇状に三等分以上とした各等分面積エリアに対し、燃料噴射弁側から燃料噴射方向先端側を見た時、軸心が当該等分面積エリア内にそれぞれ指向する三つ以上のピストン側噴口とが備えられることを特徴とする火花点火式直噴エンジン。 - 上記ピストン側噴口の内、上記電極側噴口から最も離れた最下方側に位置するピストン側噴口は、軸心がピストン下死点位置におけるピストン上面に指向するよう配置されていることを特徴とする請求項1記載の火花点火式直噴エンジン。
- 上記電極側噴口は、上記点火プラグの電極の下方側空間に指向するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の火花点火式直噴エンジン。
- 上記等分面積エリアは、燃料噴射弁側から燃料噴射弁先端側を見て、上下、左右の四等分エリアに設定されており、上記ピストン側噴口は、上記各四等分されたエリアに指向するよう設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の火花点火式直噴エンジン。
- 上記火花点火式直噴エンジンには二つの吸気バルブが備えられるとともに、上記燃料噴射弁の先端部は、上記二つの吸気バルブ間に配設されており、
上記ピストン側噴口は、上記燃料噴射弁の軸心を中心に燃料噴射方向先端側を見て、上記吸気両バルブの可動範囲外の空間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の火花点火式直噴エンジン。
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-
2003
- 2003-09-22 JP JP2003329425A patent/JP2005098117A/ja not_active Abandoned
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