JP2005097952A - ユニット住宅とその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトに収納されて保管でき、運搬が容易でなおかつ短時間で設置できるユニット住宅とその施工方法を提供することである。
【解決手段】 地面に固設される基礎部9に垂設可能に形成される二対の第1の柱部10,10と、この二対の第1の柱部10,10に内設され鉛直方向に可動な二対の第2の柱部11,11と、二対の第1の柱部の下端部間に横設される二対の第1の床支持部13,14と、二対の第2の柱部の上端部間に横設される二対の第1の屋根支持梁部17,17と、第1の壁部15,15と、この第1の壁部の下端部の形状と係合可能な形状を上端部に有し第1の壁部15,15下部に設置される第2の壁部16,16と、第1の屋根支持梁部に一の端部が枢設される第1の屋根部21とを有するものである。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ユニット住宅とその施工方法に係わり、特に、保管及び運搬並びに設置が容易なユニット住宅とその施工方法に関する。
一般に、ユニット住宅は、製造工場においてパネル等を組み立てて部屋等のユニット構造体を製造し、このユニット構造体を設置現場に運搬して連結や合体等により造られるものであり、通常の住宅に比べて施工時間が短く、また、製造工場における管理が行き届くので品質が良好であるという利点を有している。近年、このようなユニット住宅を長期間にわたってより便利に使用することが考えられている。
例えば、特許文献1には、略箱形の建物ユニットの複数個を組み合わせて接合したユニット建物において、一部の建物ユニットを、落とし込み型の浴室を備えた更新建物ユニットや、互いに上下に接合されて対となってエレベータの設置が可能な更新建物ユニット等に交換して再度組み合わせて接合したユニット建物が開示されている。
この特許文献1に開示された発明では、ユニット建物を移設又は改装等するに際して、一部の建物ユニットを新しい建物ユニットに交換するという簡単な作業で、落とし込み型の浴室やエレベータ等の新しい機能を備えたユニット建物を提供することができる。また、更新建物ユニットは、鉄骨構造材によって構成されるラーメン構造体であるので、天井や床の一部に大きな開口を設けても機械的強度を保つことができる。
また、特許文献2には、略箱型に軸組みされたフレームと、このフレームの一側面に着脱可能に設置される外壁パネルと、フレーム内に収容可能で所定の内装設備を有するカートリッジと、このカートリッジをフレーム内の所定位置に保持して外壁パネルへ案内する保持レールとを有するカートリッジ式建物ユニットと、カートリッジ式建物ユニットの改装対象のカートリッジに面した外壁パネルを取外し、改装対象のカートリッジを引出して取り除き、取り除いた跡に新規のカートリッジを挿入し、先に取り外した外壁パネルを再び取付けるユニット式建物の改装方法が開示されている。
この特許文献2に開示された発明では、浴室やトイレやキッチン等の改装が必要とされる設備をカートリッジに収容させておき、このカートリッジを入れ換えすることにより無駄のない内部改装を迅速かつ容易に行うことができる。
特開2002−167858号公報 特開平5−230883号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、複数個の建物ユニットを連結させて居住に必要な空間を造り上げるもので、個々の建物ユニットは部屋或いは部屋相当の大きさを有するものであり、広い保管場所を必要とするため、専業者以外が保管できるものでなく、例えば、自然災害等の発生による緊急的な仮設住宅に備えて自治体等が所有することは困難である。また、運搬も大掛かりとなるので、前記の仮設住宅として建物ユニットを大量に運搬するには、時間がかかる上に輸送コストがかさむという課題があった。
さらに、建物ユニットの施工には、複数のボルトを使用するので組立て及び撤去の工期が長くなるという課題もあった。
また、特許文献2に記載された従来の技術では、特許文献1と同様に、カートリッジ式建物ユニットは大きく、保管が困難であり、運搬には時間とコストがかかるという課題があった。
また、カートリッジを設けて保持レールによって外壁パネルへ案内するという発想はあるものの、これは、カートリッジを交換するために取り出すためであって、居住空間を拡張するものではない。
さらに、使用者によっては、浴室等の設備を必ずしも交換するとは限らず、交換しない場合は種々の部品を施すためにコストアップになるという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、コンパクトに収納して保管でき、運搬が容易でなおかつ短時間で設置できるユニット住宅とその施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明であるユニット住宅は、地面に固設される基礎部に垂設可能に形成される二対の第1の柱部と、この二対の第1の柱部に内設され鉛直方向に可動する二対の第2の柱部と、二対の第1の柱部の下端部間にそれぞれ横設される二対の第1の床支持部と、二対の第2の柱部の上端部間にそれぞれ横設される二対の第1の屋根支持梁部と、少なくとも1の第1の屋根支持梁部又は少なくとも一対の第2の柱部上端部から吊設される第1の壁部と、この第1の壁部の下端部の形状と係合可能な形状を上端部に有し第1の壁部下部に設置される第2の壁部と、二対の第1の屋根支持梁部のうち、1の第1の屋根支持梁部に一の端部が枢設される第1の屋根部とを有するユニット住宅であって、第1の屋根部は、その一部が曲折可能であって、展開して枢設される一の端部を下端として上方へ傾斜する屋根を形成するものである。
上記構成のユニット住宅は、不使用時には第1の柱部の内部に第2の柱部を収納でき、逆に、使用時には第1の柱部から第2の柱部を鉛直方向に可動して固定して長い柱部を形成するという作用を有する。
また、第1の壁部及び第2の壁部についても、不使用時には重ねて収納されるが、使用時には第1の壁部の下端部と第2の壁部の上端部が係合して一面の壁部を形成するという作用を有している。
さらに、屋根部についても、不使用時には曲折して2の第1の壁部間又は2の第2の壁部間に収納することができ、使用時には一の端部を下端として展開し上方へ傾斜する屋根を形成するという作用を有する。
また、請求項2に記載の発明であるユニット住宅は、請求項1記載のユニット住宅を第1のユニット住宅として、その内部に、地面に固設される基礎部に垂設可能に形成される二対の第3の柱部と、この二対の第3の柱部に内設され鉛直方向に可動する二対の第4の柱部と、二対の第3の柱部の下端部間にそれぞれ横設される二対の第2の床支持部と、二対の第4の柱部の上端部間にそれぞれ横設される二対の第2の屋根支持梁部と、少なくとも1の第2の屋根支持部又は少なくとも一対の第4の柱部上端部から吊設される2の第3の壁部と、この第3の壁部の下端部の形状と係合可能な形状を上端部に有し第3の壁部下部に設置される2の第4の壁部と、二対の第2の屋根支持梁部のうち、1の第2の屋根支持梁部に一の端部が枢設される第2の屋根部とを有するユニット住宅であって、第2の屋根部は、その一部が曲折可能であって、展開して前記枢設される一の端部を下端として上方へ傾斜する屋根を形成する第2のユニット住宅を収容し、第2のユニット住宅は滑動可能な移動手段を具備するものである。
上記構成のユニット住宅は、請求項1に記載のユニット住宅を第1のユニット住宅として、その内部に第1のユニット住宅と同様の構造を有し、小さく設計される第2のユニット住宅を収納するので、第1のユニット住宅及び第2のユニット住宅は請求項1に記載のユニット住宅と同様の作用を有する。
さらに、第1のユニット住宅に収納された第2のユニット住宅を移動手段によって滑動させて、各々を展開することができるので、コンパクトに収納されているにも拘わらずより広い空間を提供するという作用を有する。
さらに、請求項3の発明であるユニット住宅は、請求項1又は請求項2記載のユニット住宅において、第1の屋根部は、展開して形成される傾斜屋根の頂部から下方に第5の壁部を備え、この第5の壁部は二対の第1の屋根支持梁部のうち、第1の屋根部の一の端部が枢設された第1の屋根支持梁部と対をなす他の第1の屋根支持梁部の上部に設置され、さらに、この第5の壁部にはユニット住宅内部へ水平に延びる棚部が枢設されるものである。
上記構成のユニット住宅は、請求項1又は請求項2記載の発明の作用に加えて、第5の壁部に枢設される棚部によって、新たな居住スペースが造られるという作用を有する。
そして、請求項4に記載の発明であるユニット住宅は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のユニット住宅において、地面に固設される第1の基礎部と、この第1の基礎部に内設され鉛直方向に位置調整及び固定可能な第2の基礎部とを具備するものである。
上記構成のユニット住宅は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の発明の作用に加えて、第2の基礎部は第1の基礎部から鉛直方向に移動して任意の位置に固定できるので、第1の基礎部と第2の基礎部によって形成される基礎部は高さを自在に変えるという作用を有する。
請求項5に記載の発明であるユニット住宅の施工方法は、複数のユニット住宅を連結して住宅を施工する方法において、隣接する少なくとも一方のユニット住宅として請求項1記載のユニット住宅を配置し、ユニット住宅の第1の柱部の内部から第2の柱部を伸長する工程と、ユニット住宅の第1の壁部の下部に第2の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第1の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程とを有するものである。
上記構成のユニット住宅の施工方法は、第1の柱部の内部から第2の柱部を伸長して長い柱部を形成し、第1の壁部の下部に第2の壁部を係合させて一面の壁部を形成し、曲折された第1の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成することによって、コンパクトに収納されたユニット住宅から広い空間を有するユニット住宅を簡単に施工するという作用を有する。
また、請求項6に記載の発明であるユニット住宅の施工方法は、複数のユニット住宅を連結して住宅を施工する方法において、隣接する少なくとも一方のユニット住宅として請求項2記載のユニット住宅を配置し、第2のユニット住宅を移動する工程と、第1のユニット住宅の第1の柱部の内部から第2の柱部を伸長する工程と、ユニット住宅の第1の壁部の下部に第2の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第1の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程と、第2のユニット住宅の第3の柱部の内部から第4の柱部を伸長する工程と、第2のユニット住宅の第3の壁部と第4の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第2の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程とを有するものである。
上記構成のユニット住宅の施工方法は、第1のユニット住宅の内部から第2のユニット住宅を引き出して、コンパクトに収納された第1のユニット住宅を展開し、続いて、同じくコンパクトに収納された第2のユニット住宅を展開して、より広い空間を持つユニット住宅を簡単に施工するという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項4に記載のユニット住宅は、柱部、壁部及び屋根部が収納されたり分割されたりしてコンパクトな形状を造ることができるので不使用時には広い保管場所を必要としない上に運搬も容易となり、そして、各々の部材は展開して広い居住空間を造ることができるので使用時には快適に生活することができる。
また、本発明の請求項5及び請求項6に記載のユニット住宅の施工方法においては、コンパクトに収納されたユニット住宅は設置に際して余分な敷地を必要とせず、また、展開作業は簡単であるので短時間で施工することができる。
本発明の請求項1乃至請求項4に記載のユニット住宅は、柱部、壁部及び屋根部を収納したり展開するように設計し、使用者が使用時と不使用時に外形を選択することを実現した。
また、本発明の請求項5及び請求項6に記載のユニット住宅の施工方法は、請求項1及び請求項2に記載のユニット住宅を簡単に施工する方法を実現した。
以下に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の第1の実施例を図1乃至図7を参照しながら説明する。(特に、請求項1に対応)
図1は本実施例に係るユニット住宅の外形図である。
図1において、ユニット住宅1は、四面の壁と屋根2と妻壁3によって囲われて内部に居住空間を造っている。この四面の壁はそれぞれ第1の壁4と第2の壁5から構成されており、一部の壁には出入り口を兼ねた大きな窓6と小窓7が設置されている。また、屋根2は片側が傾斜した片流れ屋根構造になっている。そして、ユニット住宅1は同形状のユニット住宅8と連結されており、より広い居住空間を造っている。なお、ユニット住宅8はユニット住宅1と同形状でなくてもよく、連結可能であればどのようなものでも配置することができる。
次に、図2を用いて本実施例に係るユニット住宅の構造について説明する。
図2は(a)は本実施例に係るユニット住宅の使用時の断面図であり、(b)は同じくユニット住宅の収納時の断面図である。
図2(a)において、ユニット住宅1は、基礎9の上部に一対の第1の柱10,10が垂設されており、これらの第1の柱10,10の上部には、それぞれ第2の柱11,11が連結されて柱固定用ボルト12で固定されている。図示していないが、これらの一対の第1の柱10,10及び第2の柱11,11の他にそれぞれもう一対の第1の柱及び2の第2の柱が設置されており、ユニット住宅1は、これら二対の第1の柱及び二対の第2の柱が骨組みの中心となっている。
しかしながら、ユニット住宅1に設置される柱は二対に限定されるものではなく、二対以上設置すると、さらに耐力を増した構造となるのは言うまでもない。なお、これらの柱の材料には鋼を用いるのが好ましい。
そして、二対の第1の柱10,10の下端部間にはそれぞれ一対の床支持部材13,13,14,14が横設され、また、第2の柱11,11の上端部間には、一対の屋根支持梁部材17,17が横設されている。なお、本図においては、符号13の床支持部材に平行な屋根支持梁部材17のみ設けられているが、符号14の床支持部材に平行にさらに一対の屋根支持梁部材を設けてもよい。但し、これらの床支持部材及び屋根支持梁部材は必ずしも第1の柱10,10の下端部間及び第2の柱11,11上端部間に横設する必要はなく、例えば、クロスバーのような形状にしてもよい。
また、2の屋根支持梁部材17,17の下方には2の第1の壁15,15が設置されており、これら2の第1の壁15,15の下端部と係合して、2の第1の壁15,15の下方には2の第2の壁16,16が配置されている。なお、図中では奥側と手前側に、これら2の第1の壁15,15及び2の第2の壁16,16に隣接するさらに2の第1の壁及び2の第2の壁が設置されている。但し、これらの壁は2の第1の壁15,15及び2の第2の壁16,16と同形状でなくてもよく、例えば、一体化して一枚の壁にすることもできる。
そして、2の屋根支持梁部材17,17のうち、1の屋根支持梁部材17には、屋根設置用ヒンジ18を介して屋根用外装材19と屋根部材20で構成される第1の屋根21が枢設されている。この第1の屋根21は、屋根部材20に第1の屋根用ヒンジ22が設けられているので、第1の屋根用ヒンジ22を枢軸として屋根部材20側に曲折できるようになっている。また、屋根用フック23をピン24に掛けると、屋根部材20は曲折部を直線状に展開して保持することができる。さらに、屋根用外装材19にも第2の屋根用ヒンジ25が設けられており、屋根外装材19の一部は第2の屋根用ヒンジ25を枢軸として曲折する構造になっている。
一方、他の屋根支持梁部材17には、柱設置用ヒンジ26を介して第3の柱27が枢設され、固定具28にボルトを螺合して固定されている。また、第3の柱27には第3の壁29が設置されており、この第3の壁29に設けられる壁用ヒンジ30を枢軸として、第3の柱27及び第3の壁29は曲折可能になっている。そして、柱用フック31をピン32に掛けることにより、第3の柱27及び第3の壁29は曲折部を直線状に保持することができる。
そして、第1の屋根21と第3の柱27及び第3の壁29は、屋根部材20と第3の柱27に各々設けられる接合孔33にボルトを螺合して接合される。また、この接合部分の外面には頂点部外装材34が、また、1の第2の壁11と第2の屋根21との接合部に軒部外装材35が設置されており、外部からの雨水等の浸入を防止している。
続いて、図2(b)において、収納時のユニット住宅1は、柱部、壁部及び屋根部が各々分解されたり曲折したりしてコンパクトな略直方体の形状を有している。
詳しい構造については後述するのでここでは簡単に説明すると、まず、柱部は、2の第2の柱(図示せず)は2の第1の柱10,10の内部に収納されており、また、壁部は、2の第1の壁15,15と2の第2の壁16,16は分解されて二対の第1の柱10,10の間に隣接して配置、収容されている。さらに、第3の柱27及び第3の壁29は、壁用ヒンジ30によって一部を180度曲折し、1の屋根支持梁部材17に設けられた柱設置用ヒンジ26によって端部を180度回動して1の第2の壁16に隣接して収納されている。そして、屋根21は、第1の屋根用ヒンジ22及び第2の屋根用ヒンジ25において屋根部材20及び屋根用外装材19がそれぞれ180度曲折し、さらに、1の屋根支持梁部材17に設けられた屋根設置用ヒンジ18によって回動し、他の屋根支持梁部材17の上方に載上されている。
なお、収納時のユニット住宅1の大きさを汎用コンテナ規格及び汎用トラックトレーラ規格並びに道路交通法等を考慮して設計すると、運搬時の不備や事故を防止することができる。
次に、本実施例に係るユニット住宅の部材の構造について図3乃至図5を用いて詳細に説明する。
図3(a)は、本実施例に係るユニット住宅の柱部の収納時の概念図であり、(b)は同じく柱部の使用時の概念図である。
図3(a)において、ユニット住宅の収納時には、二対の第1の柱10a,10bの内部に二対の第2の柱が収納されている。二対の第1の柱10a,10bは内部が空洞の角柱であり、第2の柱はこの角柱の内周よりも細く設計されるので、第1の柱及び第2の柱はそれぞれいわゆる入れ子構造をとり、コンパクトに収納できるのである。そして、二対の第1の柱10a,10bの下端部には各々床支持部材13,14が横設され、二対の第2の柱の上端部には各々屋根支持梁部材17が横設されている。
一方、図3(b)において、ユニット住宅の使用時には、屋根支持梁部材17を上方に引き上げると、この屋根支持梁部材17に固設されている二対の第2の柱11a,11bが二対の第1の柱10a,10bの内部から現れる。そして、二対の第2の柱11a,11bを完全に伸長させて二対の第1の柱10a,10bとボルト等で固定すると、各々1本の長い柱を形成することができるのである。
なお、図3(b)では、二対の補強部材36を設けているが、この補強部材36は必ずしも必要なものではない。
次に、壁部について説明する。図4(a)は、本実施例に係るユニット住宅の壁部の収納時の概念図であり、(b)は同じく壁部の組立て時の概念図であり、(c)は同じく壁部の使用時の概念図である。
図4(a)において、ユニット住宅の壁部は収納された状態を示しており、屋根支持梁部材17の下方に設置された第1の壁15の外側に第2の壁16が隣接し、第1の柱10と図示していないが第1の柱10に対向する他の第1の柱間に設置されている。
そして、図4(b)において、屋根支持梁部材17を上方に引き上げると、屋根支持梁部材17に固設された第2の柱11と、この第2の柱11の上端部に吊設された第1の壁15が同時に引き上げられる。第2の柱11を完全に伸長させて、柱固定用ボルト12で第1の柱10と第2の柱11を固定した後に、第1の壁15を外側へ押し出すと、第1の壁15の下端部と第2の壁16の上端部が係合して、図4(c)に示すように、第1の壁15と第2の壁16は一面の大きな壁を形成することができるのである。
ここで、第1の壁15と第1の柱10及び第2の柱11の関係について図5(a),(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、壁部の組立時における拡大図であり、図5(b)は第1の柱及び第2の柱のカバーを示す概念図である。 図5(a)において、第1の壁15には、第1の柱10及び第2の柱11と接する側面の上端部に地面と水平方向に突出する支持突起15aが設けられている。そして、第2の柱11が第1の柱10内に収納された状態では、この支持突起15aが、第1の柱10に設けられるU字型の切欠き10cを貫通し、第2の柱11に設けられるスライド溝11cに掛止されて、第1の壁15は第2の柱11に吊設されている。したがって、組立て時に、第2の柱11が固設されている屋根支持梁部材17を上方に引き上げると、第2の柱11と同時に第1の壁15も引き上げられるのである。そして、第2の柱11の伸長が終了した時点では、第1の壁15は第2の壁16の肉厚だけ内側に配置されているので、支持突起15aを横長に設けられるスライド溝11cに沿って外側へ移動させると第2の壁16の上端部を係合することができる。
係合させた後、図5(b)に示すように、第1の壁15と第2の柱11の間及び第2の壁16と第1の柱10の間は隙間を生じるため、カバー11dをはめ込むことでその隙間を埋めるようにするとよい。
なお、第1の壁15は、他方の側面についても同様の形状の支持突起15aを有しており、また、第1の柱10及び第2の柱11と対を成す第1の柱及び第2の柱についても同様の形状の切欠き及びスライド溝を有している。
続いて、屋根部について説明する。図6(a)は、本実施例に係るユニット住宅の屋根部の回動を示す概念図であり、(b)は同じく屋根部の伸長を示す概念図であり、(c)は同じく柱部の回動を示す概念図であり、(d)は同じく屋根部と柱部の接合を示す概念図である。
図6(a)において、屋根設置用ヒンジ18は、屋根支持梁部材17の上面と、屋根部材20の端部に設置されており、屋根設置用ヒンジ18を枢軸として、屋根部材19は回動自在になっている。したがって、屋根部材20を回動させることによって、第1の屋根は容易に勾配を造ることができる。
また、図6(b)において、屋根部材20には、第1の屋根用ヒンジ22が設置されており、この第1の屋根用ヒンジ22を枢軸として、屋根部材20は曲折可能であり、収納時には、曲折することによって第1の屋根を短くすることができ、逆に、使用時には、曲折部を伸長し、屋根用フック23をピン24に掛止すると強度が保持された状態で十分な長さを確保することができる。
そして、第1の屋根に対向する側については、図6(c)に示すように、第3の柱27は、屋根支持梁部材17との間に設置される柱設置用ヒンジ26を枢軸として屋根支持梁部材17に対して垂直になるまで回動し、固定具28にボルト37を螺合して固定される。なお、第3の柱27に設置される第3の壁29には、壁用ヒンジが設置されて曲折可能になっているが、その構造は図6(b)とほぼ同様であるので説明を省略する。
また、図6(d)に示すように、屋根部材20と第3の柱27の接合は、第3の柱27の上端部に屋根部材20が覆設されて、両部材に設けられる接続孔33へのボルト37の螺合によって行われる。
このように、第1の屋根と第3の柱27及び第3の壁は、各種のヒンジを設置することによって曲折や伸長を容易に行うことができる。
次に、図7及び図8を用いて、本実施例に係るユニット住宅の施工及び組立て時の手順について説明する。図7は、本実施例に係るユニット住宅を施工する順序を示す概念図である。
図7において、本実施例に係るユニット住宅1は、製造工場38において製造され、そして、トレーラ39に積載されて施工現場へ運搬される。ユニット住宅1はコンパクトに収納されて略直方体の形状を有しているので、トレーラ39の荷台には、複数のユニット住宅1を積載することができる。なお、施工現場へ直接運搬するのではなく、一旦、所有者や管理者の倉庫等へ運搬して保管することもできる。
そして、施工現場では、ユニット住宅1を設置するための基礎9を設置しておく。続いて、クレーン車40を用いてトレーラ39に積載されたユニット住宅1を吊り上げて基礎9上に載置する。なお、クレーン車40以外にもフォークリフトを用いることもできる。
続いて、図8(a)において、ユニット住宅1が基礎9上に固定されると、まず、図8(b)のように、第1の壁15を引き上げて壁部を伸張する。図示していないが、前述のように、壁部の伸張は、屋根支持梁部材の引き上げによる柱の伸長に伴うものである。また、第1の壁15には予め小窓41が、そして、第1の壁15及び第2の壁16には建具用切欠部42が設けられている。なお、これらの建具用の細工は、設置位置や個数は自由に設定することができ、本実施例の形態に限定するものではない。
次に、図8(c)に示すように、第1の屋根21を開いて曲折した部分を伸長する。そして、図8(d)及び図8(e)に示すように、ユニット住宅1の内部に収納されている第3の壁29を取り出して伸長し、続いて、図8(f)に示すように、第1の屋根21と第3の壁29を接合する。
最後に、図8(g)において、二個の妻壁43と窓44を嵌め込むと、ユニット住宅1が完成する。そして、図示していないが、別に組立てられたユニット住宅と連結すると、より広いユニット住宅を建設することができる。
このように構成された本実施例においては、不使用時には、柱部は入れ子構造により収納され、また、壁部は分割されて重ねられ、そして、屋根部と屋根部に対向する柱及び壁は一部が曲折して壁部に囲われて形成される箱状の内部に収納されて、コンパクトな略直方体の形状を有するので、積載保管も可能であり、広い保管場所を必要とせず、また、運搬も容易となる。
そして、使用に際しては、組立てが簡単なので、少人数でも短時間で施工することができる。
次に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の第2の実施例を図9乃至図14を参照しながら説明する。(特に、請求項2に対応)
図9は、本発明の本実施例に係るユニット住宅の外形図である。
図9において、本実施例に係るユニット住宅45は、第1のユニット住宅46と第2のユニット住宅47から構成されており、第1のユニット住宅46は実施例1におけるユニット住宅とほぼ同様の構造を有し、また、第2のユニット住宅47は第1のユニット住宅46を縮小したものである。いずれのユニット住宅も収納したり展開したりする折畳み式であり、詳しくは後述するが、第1のユニット住宅46の内部に第2のユニット住宅47を収納することができるという特徴を有している。
次に、図10を用いて本実施例に係るユニット住宅の構造について説明する。
図10(a)は、本実施例に係るユニット住宅の第1のユニット住宅の収納時の断面図であり、(b)は同じく第2のユニット住宅の収納時の断面図であり、(c)は同じく第2のユニット住宅の使用時の断面図である。
図10(a)において、第1のユニット住宅46は、柱部、壁部及び屋根部が分割されたり曲折したりして収納されている状態であり、さらに、その内部に第2のユニット住宅47を収納している。この第1のユニット住宅46は、後述する床部以外は実施例1におけるユニット住宅と同じ構造を有しており、詳しい説明は省略する。
次に、図10(b)において、第2のユニット住宅47は柱部、壁部及び屋根部が収納された状態であり、この状態で、第1のユニット住宅46の内部に載置されている。第2のユニット住宅47の構造を簡単に説明すると、柱部はいわゆる入れ子構造により2の第4の柱48,48の内部に2の第5の柱が収納され、合体が可能である2の第4の壁49,49と2の第5の壁50,50は各々隣接して配置されている。
そして、屋根部材52と屋根用外装材53から構成される第2の屋根54は一部を曲折して一の屋根支持梁部材51に枢設されている。また、第6の柱55及び第6の壁56は他の屋根支持梁部材51に枢設され、その一部を曲折して、2の第4の柱48,48間に収納されている。なお、後述するが、床支持部材57には戸車58が設置されている。
一方、使用時の第2のユニット住宅47は、図10(c)に示すように、二対の第4の柱48,48から二対の第5の柱59,59が引き出されて柱固定用ボルト60で固定され各々一本の柱を形成し、また、2の第4の壁49,49と2の第5の壁50,50が合体して各々一枚の壁が形成され、そして、第2の屋根54は屋根用ヒンジ61を枢軸とし曲折部を伸長し、屋根設置用ヒンジ62によって勾配を造り、第6の柱55及び第6の壁56は壁用ヒンジ63及び柱設置用ヒンジ64を各々枢軸として伸長して一の屋根支持梁部材51上に直立し、これらの部材の内部に居住空間を形成している。
続いて、本実施例に係るユニット住宅の床部について図11を参照しながら説明する。図11(a)は、本実施例に係るユニット住宅の第1のユニット住宅の床部を示す概念図であり、(b)は同じく第2のユニット住宅の床部を示す概念図である。
図11(a)において、第1のユニット住宅の床部は、図示していないが、第1の柱10に対向する2の第1の柱と、第1の柱10の間に2の床支持部材13,14が横設されており、床支持部材13には他の床支持部材14と平行方向に根太64が設置されている。そして、一端が床支持部材14に固設され、根太64と直交する第1のガイドレール65が設けられている。
一方、第2のユニットの床部は、図11(b)に示すように、第4の柱48に床支持部材66,67が固設され、1の床支持部材66に設置される根太68と他の床支持部材67の上部に戸車設置板69が渡設され、この戸車設置板69の下側に第1のユニット住宅の第1のガイドレール65と係合可能な戸車58が設置されている。また、戸車58の近傍には、第1のユニット住宅の第1のガイドレール65に接続可能で水平方向に可動する第2のガイドレール70が設けられている。
したがって、第1のユニット住宅から第2のユニット住宅を取り出すには、まず、第2のガイドレール70を水平方向に引き出して第1のガイドレール65と接続し、そして、第2のユニット住宅を水平方向に引っ張ると、第1のガイドレール65及び第2のガイドレール70上を戸車58が滑らかに回転して移動するので、簡単に行うことができる。なお、設置される戸車58の個数は、第2のユニット住宅を移動できる個数であればよく、特に限定されるものではない。
次に、本実施例に係るユニット住宅の組立て時の手順を図12乃至図14を参照しながら説明する。
図12乃至図14は、本実施例に係るユニット住宅を組立てる順序を示す概念図である。なお、ユニット住宅の製造工場からの運搬及び基礎への設置については実施例1の場合と同様である。
まず、図12(a)において、基礎9にユニット住宅45を載置する。なお、ユニット住宅45の第1のユニット住宅46の内部には第2にユニット住宅が収納されており、第2のユニット住宅を設置するために基礎71も設置しておく。
次に、図12(b)において、第1のユニット住宅46から第2のガイドレール70を引き出して基礎71上に設置する。そして、図12(c)に示すように、第2のユニット住宅47を第1のユニット住宅46から第2のガイドレール70に沿って引き出す。
続いて、図12(d)において、第1のユニット住宅46の第1の壁15と、第2のユニット住宅47の第4の壁49を伸張する。図示していないが、これらの壁の伸張と共に柱も伸長される。
そして、屋根部の組立てを行うが、第1のユニット住宅46については、実施例1と同様であるので、図12(e)乃至図13(c)の説明は省略する。また、第2のユニット住宅47についてもほぼ同様の手順であるので、簡単に説明すると、まず、図13(d)において、第2の屋根54を開いて曲折部を伸張し、図13(e)及び図13(f)において、第6の壁56を内部から上方に引き出して曲折部を伸張し、図14(a)において、第2の屋根54と第6の壁56を接合する。そして、図14(b)において妻壁72を設置すると、第2のユニット住宅47が組立てられ、ユニット住宅45が完成する。
最後に、図14(c)に示すように、ユニット住宅45に実施例1のようなユニット住宅を連結すると、より広い住居空間を有するユニット住宅を造ることができる。
このように構成された本実施例においては、第1のユニット住宅46の内部に第2のユニット47住宅が収納されるので、保管時にはコンパクトな形状を有しているにも拘わらず、使用時には展開してより広い居住空間を有するユニット住宅を造ることができる。また、第1のユニット住宅46と第2のユニット住宅47にガイドレールと戸車を設置しているので、第2のユニット住宅47を簡単に取り出すことができる。
次に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の第3の実施例を図15を参照しながら説明する。(特に、請求項3に対応)
図15は、本実施例に係るユニット住宅の断面図である。なお、本実施例に係るユニット住宅の主な構造は実施例1におけるユニット住宅と同様であり、同じ部材については同じ符号を使用し、その説明は省略する。
図15において、本実施例に係るユニット住宅73では、第3の壁29にロフト74が回動可能に垂設されている。このロフト74は不使用時には、第3の壁29に隣接して第3の柱27に生じる隙間に収めることができる。したがって、ユニット住宅73を収納する場合には、図中の破線で示すように、第3の柱27及び第3の壁29と同様に曲折することができる。
このように構成された本実施例においては、第3の壁29にロフト74を設置することによって、比較的高く設計される屋根部の内側の空間を利用して、新たな居住空間を提供することができる。また、ロフト74は第3の柱27に生じる隙間に収まるので、ユニット住宅73の収納に影響を及ぼさない。
次に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の第4の実施例を図16を参照しながら説明する。(特に、請求項4に対応)
図16(a)は、本実施例に係るユニット住宅の基礎部の外形図であり、(b)は同じくユニット住宅の基礎部の高さを変更した場合の外形図である。
図16(a)において、ユニット住宅の基礎75は、コンクリート基礎76の上部に円筒77が設置され、さらに、この円筒77の内部に円柱78が設置されている。
この円柱78は、図16(b)に示すように、鉛直方向に移動して任意の位置で固定することができ、基礎75全体の高さを変更することができる。なお、円柱78が上方に移動して生じる円柱78の下の隙間にはコンクリートを埋めると安定して固定することができる。
このように構成された本実施例においては、個々の基礎の高さを変えることができるので、設置場所が平らでなく、傾斜や段差がある場合においてもユニット住宅を常に水平に設置することができる。
次に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の施工方法の第1の実施例を図17を参照しながら説明する。(特に、請求項5に対応)
図17は、本実施例に係るユニット住宅の施工方法の工程図である。
図17において、ステップS1は、基礎部の固設工程を示している。このステップS1では、ユニット住宅を載置する基礎部を地面に固設する。なお、設置する基礎部の個数は特に限定されるものではない。
次に、ステップS2は、ユニット住宅の設置工程を示している。このステップS2では、コンパクトに収納されたユニット住宅をクレーン車等で吊り上げてステップS1において固設された基礎部の上部に載置して固定する。
続いて、ステップS3は柱部の展開工程を示している。このステップS3では、入れ子構造になっている内側の第2の柱を外側の第1の柱から引き上げて伸長し、第1の柱と第2の柱をボルトで固定して一本の長い柱を組立てる。
第1の柱及び第2の柱は少なくとも二対設けられており、対を成している第2の柱の上端部間には、それぞれ屋根支持梁部材が横設されているので、この屋根支持梁部材を引き上げると対となる2の第2の柱は同時に伸長される。
ステップS4は壁部の伸張工程を示している。このステップS4では、分割され、隣接して配置される第1の壁と第2の壁の内、第1の壁を引き上げて第1の壁の下端部と第2の壁の上端部を係合させて一枚の大きな壁を造る。
なお、第1の壁及び第2の壁は、第1の壁を内側に、第2の壁を外側にして配置されており、第1の壁を引き上げると、第1の壁は第2の壁の厚みだけ内側に位置するので、第1の壁を外側へ移動させて両者の係合部を係合させる。
また、第1の壁は一対の第2の柱の上端部に吊設されているので、第1の壁の上方への移動は、ステップS2における柱部の伸長と同時に行われる。但し、柱部の伸長と壁部の上方への移動は別個に行うことも可能である。
次に、ステップS5は屋根部の設置工程を示している。このステップS5では、柱部及び壁部によって形成される略直方体状のユニット住宅の内部に一部を曲折して収納し、残りの部分を略直方体の上部に載置している屋根を伸長、展開して勾配を造り、同じく、ユニット住宅の内部に曲折して収納されている第3の壁を伸長し、これらの屋根と第3の壁を接合して片側に傾斜する屋根を形成する。
そして、ステップS6は、妻壁の設置工程を示している。このステップS6では、ステップS4及びステップS5において設置される壁部と屋根部の妻側に生じる隙間に妻壁を設置する。この妻壁は、ユニット住宅とは別個に保管してもよいが、ヒンジを設けて曲折し、略直方体に収納されるユニット住宅の内部に収めるようにしてもよい。
次に、ステップS7は、建具の設置工程を示している。このステップS7では、壁部に設けられている建具用切欠部に窓やドア等の建具を嵌め込む。
最後に、ステップS8は、ユニット住宅の連結工程を示している。このステップS8では、複数のユニット住宅を連結してより広い居住空間を有するユニット住宅を造る。連結するユニット住宅には、実施例1乃至実施例4におけるユニット住宅を用いることができる。なお、連結するユニット住宅の個数は特に限定されず、また、連結せずに一個のユニット住宅を使用することもでき、この場合、ステップS8は省略する。
なお、使用中のユニット住宅を撤去する場合は、ステップS1からステップS8の工程を逆に進めると簡単に行うことができる。
このように構成された本実施例においては、屋根支持梁部材を上方に引き上げると、この屋根支持梁部材に連結している柱が伸長され、かつ、この柱に吊設された壁が上方へ移動するので、簡単に組立てることができる。
また、柱部、壁部及び屋根部等の主な部材が連結されているので、部材の紛失が少なく、しかも施工ミスが少なくなるという利点を有している。
次に、本発明の実施の最良の形態に係るユニット住宅の施工方法の第2の実施例を図18を参照しながら説明する。(特に、請求項6に対応)
図18は、本発明の本実施例に係るユニット住宅の施工方法の工程図である。
図18において、ステップS1は、基礎部の固設工程を示している。このステップS1では、ユニット住宅を載置する基礎部を地面に固設する。本実施例において施工するユニット住宅は、第1のユニット住宅と第2のユニット住宅から構成されるので、第1のユニット住宅に必要な基礎部と第2のユニット住宅に必要な基礎部を設置する。
次に、ステップS2は、ユニット住宅の設置工程を示している。このステップS2では、略直方体の形状に折畳まれた第1のユニット住宅に内部に同様に略直方体の形状に折畳まれた第2のユニット住宅を収納したユニット住宅を、クレーン車等で吊り上げてステップS1において固設された第1のユニット住宅用の基礎部の上部に載置して固定する。
そして、ステップS3は、ユニット住宅の分離工程を示している。このステップS3では、第1のユニット住宅の内部に収納される第2のユニット住宅を引き出して分離する。まず、第2のユニット住宅に設置される第2のガイドレールを引き出して第1のユニット住宅に設置される第1のガイドレールと連結し、第2のガイドレールをステップS1において設置した第2のユニット住宅用の基礎部上に固定する。そして、第2のユニット住宅に設置される戸車を、第1のガイドレール及び第2のガイドレール上を滑動させて第2のユニット住宅用の基礎部に固定する。
続いて、ステップS4は第1のユニット住宅の組立工程を、ステップS5は第2のユニット住宅の組立工程を、そして、ステップS6はユニット住宅の連結工程を示している。ステップS4及びステップS5に示す工程は、各々実施例5におけるステップS3乃至ステップS7と同様であり、また、ステップS6に示す工程は、同じく、実施例5におけるステップS8と同様であるので、その説明は省略する。
このように構成された本実施例においては、実施例5におけるユニット住宅の施工方法の効果に加えて、戸車とガイドレールを設置して第1のユニット住宅から第2のユニット住宅を容易に分離して設置するので、別個のユニット住宅を各々運搬して設置するよりも簡単に広い居住空間を有するユニット住宅を施工することができる。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項6に記載された発明は、広い場所がなくても保管でき、また、運搬及び設置並びに撤去が簡単なユニット住宅を提供可能であり、自治体による緊急時の仮設住宅や、一般住宅及びレジャー用簡易住宅として利用可能である。
本発明の本実施例に係るユニット住宅の外形図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の使用時の断面図であり、(b)は同じくユニット住宅の収納時の断面図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の柱部の収納時の概念図であり、(b)は同じく柱部の使用時の概念図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の壁部の収納時の概念図であり、(b)は同じく壁部の組立て時の概念図であり、(c)は同じく壁部の使用時の概念図である。 (a)は壁部の組立時における拡大図であり、(b)は第1の柱及び第2の柱のカバーを示す概念図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の屋根部の回動を示す概念図であり、(b)は同じく屋根部の伸長を示す概念図であり、(c)は同じく柱部の回動を示す概念図であり、(d)は同じく屋根部と柱部の接合を示す概念図である。 本実施例に係るユニット住宅を施工する順序を示す概念図である。 本実施例に係るユニット住宅を組立てる順序を示す概念図である。 本発明の本実施例に係るユニット住宅の外形図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の第1のユニット住宅の収納時の断面図であり、(b)は同じく第2のユニット住宅の収納時の断面図であり、(c)は同じく第2のユニット住宅の使用時の断面図である。 (a)は本実施例に係るユニット住宅の第1のユニット住宅の床部を示す概念図であり、(b)は同じく第2のユニット住宅の床部を示す概念図である。 本実施例に係るユニット住宅を組立てる第1の順序を示す概念図である。 本実施例に係るユニット住宅を組立てる第2の順序を示す概念図である。 本実施例に係るユニット住宅を組立てる第3の順序を示す概念図である。 本発明の本実施例に係るユニット住宅の断面図である。 (a)は本発明の本実施例に係るユニット住宅の基礎部の外形図であり、(b)は同じくユニット住宅の基礎部の高さを変更した場合の外形図である。 本発明の本実施例に係るユニット住宅の施工方法の工程図である。 本発明の本実施例に係るユニット住宅の施工方法の工程図である。
符号の説明
1…ユニット住宅 2…屋根 3…妻壁 4…第1の壁 5…第2の壁 6…窓 7…小窓 8…ユニット住宅 9…基礎 10,10a,10b…第1の柱10c…切欠き 11,11a,11b…第2の柱 11c…スライド溝 11d…カバー 12…柱固定用ボルト 13…床支持部材 14…床支持部材 15…第1の壁 15a…支持突起 16…第2の壁 17…屋根支持梁部材 18…屋根設置用ヒンジ 19…屋根用外装材 20…屋根部材 21…第1の屋根 22…第1の屋根用ヒンジ 23…屋根用フック 24…ピン 25…第2の屋根用ヒンジ 26…柱設置用ヒンジ 27…第3の柱 28…固定具 29…第3の壁 30…壁用ヒンジ 31…柱用フック 32…ピン 33…接合孔 34…頂点部外装材 35…軒部外装材 36…補強部材 37…ボルト 38…製造工場 39…トレーラ 40…クレーン車 41…小窓 42…建具用切欠部 43…妻壁 44…窓 45…ユニット住宅 46…第1のユニット住宅 47…第2のユニット住宅 48…第4の柱 49…第4の壁 50…第5の壁 51…屋根支持梁部材 52…屋根部材 53…屋根用外装材 54…第2の屋根 55…第6の柱 56…第6の壁 57…床支持部材 58…戸車 59…第5の柱 60…柱固定用ボルト 61…屋根用ヒンジ 62…屋根設置用ヒンジ 63…壁用ヒンジ 64…根太 65…第1のガイドレール 66…床支持部材 67…床支持部材 68…根太 69…戸車設置板 70…第2のガイドレール 71…基礎 72…妻壁 73…ユニット住宅 74…ロフト 75…基礎 76…コンクリート基礎 77…円筒 78…円柱

Claims (6)

  1. 地面に固設される基礎部に垂設可能に形成される二対の第1の柱部と、この二対の第1の柱部に内設され鉛直方向に可動する二対の第2の柱部と、前記二対の第1の柱部の下端部間にそれぞれ横設される二対の第1の床支持部と、前記二対の第2の柱部の上端部間にそれぞれ横設される二対の第1の屋根支持梁部と、少なくとも1の前記第1の屋根支持梁部又は少なくとも一対の前記第2の柱部上端部から吊設される第1の壁部と、この第1の壁部の下端部の形状と係合可能な形状を上端部に有し前記第1の壁部下部に設置される第2の壁部と、前記二対の第1の屋根支持梁部のうち、1の第1の屋根支持梁部に一の端部が枢設される第1の屋根部とを有するユニット住宅であって、前記第1の屋根部は、その一部が曲折可能であって、展開して前記枢設される一の端部を下端として上方へ傾斜する屋根を形成することを特徴とするユニット住宅。
  2. 請求項1記載のユニット住宅を第1のユニット住宅として、その内部に、地面に固設される基礎部に垂設可能に形成される二対の第3の柱部と、この二対の第3の柱部に内設され鉛直方向に可動する二対の第4の柱部と、前記二対の第3の柱部の下端部間にそれぞれ横設される二対の第2の床支持部と、前記二対の第4の柱部の上端部間にそれぞれ横設される二対の第2の屋根支持梁部と、少なくとも1の前記第2の屋根支持部又は少なくとも一対の前記第4の柱部上端部から吊設される2の第3の壁部と、この第3の壁部の下端部の形状と係合可能な形状を上端部に有し前記第3の壁部下部に設置される2の第4の壁部と、前記二対の第2の屋根支持梁部のうち、1の第2の屋根支持梁部に一の端部が枢設される第2の屋根部とを有するユニット住宅であって、前記第2の屋根部は、その一部が曲折可能であって、展開して前記枢設される一の端部を下端として上方へ傾斜する屋根を形成する第2のユニット住宅を収容し、前記第2のユニット住宅は滑動可能な移動手段を具備することを特徴とするユニット住宅。
  3. 前記第1の屋根部は、展開して形成される傾斜屋根の頂部から下方に第5の壁部を備え、この第5の壁部は前記二対の第1の屋根支持梁部のうち、前記第1の屋根部の一の端部が枢設された第1の屋根支持梁部と対をなす他の第1の屋根支持梁部の上部に設置され、さらに、この第5の壁部にはユニット住宅内部へ水平に延びる棚部が枢設されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のユニット住宅。
  4. 地面に固設される第1の基礎部と、この第1の基礎部に内設され鉛直方向に位置調整及び固定可能な第2の基礎部とを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のユニット住宅。
  5. 複数のユニット住宅を連結して住宅を施工する方法において、隣接する少なくとも一方のユニット住宅として請求項1記載のユニット住宅を配置し、ユニット住宅の第1の柱部の内部から第2の柱部を伸長する工程と、ユニット住宅の第1の壁部の下部に第2の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第1の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程とを有することを特徴とするユニット住宅の施工方法。
  6. 複数のユニット住宅を連結して住宅を施工する方法において、隣接する少なくとも一方のユニット住宅として請求項2記載のユニット住宅を配置し、第2のユニット住宅を移動する工程と、第1のユニット住宅の第1の柱部の内部から第2の柱部を伸長する工程と、ユニット住宅の第1の壁部の下部に第2の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第1の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程と、前記第2のユニット住宅の第3の柱部の内部から第4の柱部を伸長する工程と、前記第2のユニット住宅の第3の壁部と第4の壁部を係合させて一面の壁部を形成する工程と、曲折された第2の屋根部を展開して上方に傾斜する屋根を形成する工程とを有することを特徴とするユニット住宅の施工方法。
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