JP2005097348A - 分散系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 出射性、経済性に優れたインクジェット捺染画像形成方法(記録方式)に適した分散系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法の提供。
【解決手段】 色材、分散剤、水、水溶性有機溶媒を含有する分散系インクジェットインクの製造方法において、該分散系インクジェットインクをカートリッジ充填前に超音波及び中空糸膜による脱気処理を行った後の該分散系インクジェットインク中の溶存酸素濃度を2ppm以下にすることを特徴とする分散系インクジェットインクの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は分散系インクジェットインク(以下、インクジェットインク、分散系インク、インクともいう)の製造方法及びインクジェット記録方法に関し、特に捺染用の分散系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェット方式による画像の印刷方法はインクの微少液滴を飛翔させ、対象となるメディアに付着させて印刷を行う方法である。インクジェット方式はその機構が比較的簡便、安価であり高精細、高品位な画像を形成できることが利点である。
このインクジェット方式の利点を生かして布帛への印字、いわゆるインクジェット捺染画像形成方法(記録方式)の開発も行われている。
インクジェット捺染画像形成方法は従来の捺染とは異なり版を作成する必要がなく、手早く階調性にすぐれた画像を形成できる。さらに画像として必要な量のインクしか必要としないため廃液が少ない等環境的にも優れた画像形成方法である。
その為、納期短縮、少量多品種生産に対応できる、インクジェット捺染画像形成方法が望まれている。
インクジェットの記録方式には種々のタイプのものがあるが近年主流であるオンデマンド型の記録方式はピエゾ素子を用いるいわゆるピエゾ方式(圧電素子方式)とサーマルジェット方式(バブルジェット(R)方式)に分類される。ピエゾ方式はインク吐出時に多数回加圧、減圧を繰り返す為キャビテーションによる微小な気泡が発生しやすくインク吐出時にドット抜け、着弾位置ずれ等の原因となり粒状性等のプリント品質を劣化させることが知られている。
一般にキャビテーションとはある温度の液体の圧力がその温度によって決まる蒸気圧より低くなると液体が蒸発し気泡となる物理現象である。
その為に用いられるインクは通常脱気処理が行われておりインクに含有される気体量を出来るだけ少なくして吐出時の気泡発生を防止している。脱気処理としてはインクを減圧下で脱気する方法、超音波を照射する方法、特開平11−209670に記載の脱気用中空糸膜による方法等が試みられている。
超音波脱気、中空糸膜脱気は連続的に行える点でプリンターに組み込まれた装置も提案されている
又、物理的な方法ではないが特開平11−263929には界面活性剤による気泡発生の防止方法が提案されている。
しかしながら、いずれの方法も溶解系のインクでは十分な効果が認められるが分散系インクの場合にはキャビテーションの発生を防止し、安定出射を達成するのは困難である。
さらにプリンターに組み込む場合は各色のインク毎に脱気装置を取り付ける必要がありスペースが必要な為、プリンターが大型になったり、コストUPにつながる。
又、故障した場合にはプリンターそのものが使用できなくなり、長時間使用しない場合インク中に含まれる気体が原因でインクカートリッジ内や脱気装置の前で凝集物が発生する等の問題も抱えている。
超音波処理と真空脱泡処理との併用により顔料表面の吸着空気を除去して分散剤との相互作用を強くして分散性を向上させる技術が提案されているがキャビテーションの改良を目的としたものではない。(例えば、特許文献1を参照)
以上のように安定出射と経済性を満足した分散系インクはまだ得られていない
特開平9−286943号公報
本発明の目的は、出射性、経済性に優れたインクジェット捺染画像形成方法(記録方式)に適した分散系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は以下の構成により達成される。
1.色材、分散剤、水、水溶性有機溶媒を含有する分散系インクジェットインクの製造方法において、該分散系インクジェットインクをカートリッジ充填前に超音波及び中空糸膜による脱気処理を行った後の該分散系インクジェットインク中の溶存酸素濃度を2ppm以下にすることを特徴とする分散系インクジェットインクの製造方法。
2.前記中空糸膜による脱気処理を行い、次に超音波処理を行うことを特徴とする前記1に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
3.脱気処理前後の分散染料の平均粒径変化が±5%以内であることを特徴とする前記1又は2に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
4.前記色材が分散染料であることを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
5.発振周波数を10〜30kHz、照射エネルギーを1×104〜1×105Jの条件で、前記超音波処理を行うことを特徴とする前記1〜4の何れか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
6.ノズル径が20〜50μmのインクジェットヘッドを用い前記1〜5のいずれか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法で得られる分散系インクジェットインクで画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
7.インク受容層を有するポリエステルを主体とする繊維上に前記1〜5のいずれか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法で得られる分散系インクジェットインクを用いて画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
本発明の分散系インクジェットインクの製造方法及びインクジェット記録方法は、出射性、経済性に優れたインクジェット捺染画像形成方法(記録方式)に適し、優れた効果を有する。
本発明の分散系インクジェットインクは色材として、顔料、分散染料を用いたインクであり、公知の無機顔料、有機顔料、分散染料等が使用できる。
有機顔料としては例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等が、無機顔料としては例えばカーボンブラック等が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
本発明に好ましく用いることができる分散染料としては、アゾ系分散染料、キノン系分散染料、アントラキノン系分散染料、キノフタロン系分散染料等種々の分散染料を用いることができる。以下にその具体的化合物名を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
C.I.Disperse Yellow3,4,5,7,9,13,23,24,30,33,34,42,44,49,50,51,54,56,58,60,63,64,66,68,71,74,76,79,82,83,85,86,88,90,91,93,98,99,100,104,108,114,116,118,119,122,124,126,135,140,141,149,160,162,163,164,165,179,180,182,183,184,186,192,198,199,202,204,210,211,215,216,218,224,227,231,232
C.I.Disperse Orange1,3,5,7,11,13,17,20,21,25,29,30,31,32,33,37,38,42,43,44,45,46,47,48,49,50,53,54,55,56,57,58,59,61,66,71,73,76,78,80,89,90,91,93,96,97,119,127,130,139,142、
C.I.Disperse Red1,4,5,7,11,12,13,15,17,27,43,44,50,52,53,54,55,56,58,59,60,65,72,73,74,75,76,78,81,82,86,88,90,91,92,93,96,103,105,106,107,108,110,111,113,117,118,121,122,126,127,128,131,132,134,135,137,143,145,146,151,152,153,154,157,159,164,167,169,177,179,181,183,184,185,188,189,190,191,192,200,201,202,203,205,206,207,210,221,224,225,227,229,239,240,257,258,277,278,279,281,288,298,302,303,310,311,312,320,324,328、
C.I.Disperse Violet1,4,8,23,26,27,28,31,33,35,36,38,40,43,46,48,50,51,52,56,57,59,61,63,69,77、
C.I.Disperse Green9
C.I.Disperse Brown1,2,4,9,13,19
C.I.Disperse Blue3,7,9,14,16,19,20,26,27,35,43,44,54,55,56,58,60,62,64,71,72,73,75,79,81,82,83,87,91,93,94,95,96,102,106,108,112,113,115,118,120,122,125,128,130,139,141,142,143,146,148,149,153,154,158,165,167,171,173,174,176,181,183,185,186,187,189,197,198,200,201,205,207,211,214,224,225,257,259,267,268,270,284,285,287,288,291,293,295,297,301,315,330,333、
C.I.Disperse Black1,3,10,24
等が挙げられる。
分散染料含有量としては3〜20質量%が好ましく、5〜13質量%がより好ましい。
分散染料は市販品のまま使用してもよいが、精製処理を行うことが好ましい。精製方法としては公知の再結晶方法、洗浄等を用いることができる。精製方法及び精製処理に用いる有機溶媒は染料の種類に応じて、適宜選択することが好ましい。
本発明に好ましく用いられる分散剤としては、例えば、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物(例えばデモールC)、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウム(例えばデモールN)とβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸塩(例えばバニレックスRN)、パラフィンスルホン酸ナトリウム(例えばエフコール214)、α−オレフィンと無水マレイン酸の共重合物(例えばフローレンG−700)等が挙げられ、リグニンスルホン酸塩が好ましい。
分散剤の使用量は、分散染料に対して、20〜200質量%が好ましい。分散剤が少ないと微粒子化や分散安定性が劣り、分散剤が多いと、粘度が高くなり好ましくない。これらの分散剤は単独で使用してもよいが併用しても良い。
使用する分散染料の構造により、分散中に、発泡したり、ゲル化したり、流動性が悪くなることがあるので、微粒子化能力や分散安定性の他、分散時の発泡、分散液のゲル化、分散液の流動性等を考慮して選定する必要がある。分散時の発泡を改良するために消泡剤を添加してもよい。また、分散剤は、布帛への染色性、染着率、均染性、移染性、色の冴え、堅牢度等に及ぼす影響や、高温で発色させる際には分散剤や湿潤剤のタール化により染色が不均一になること等も考慮して選定されることが好ましい。
上記の要求を全て満たす分散剤は無いので、分散する染料に合わせて、最適な分散剤を選定して、必要に応じて、消泡剤等を添加する必要がある。
本発明に好ましく用いられる水溶性有機溶媒としては、例えば、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、グリセリン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、2−(ジメチルアミノ)エタノール等)、一価アルコール類(例えばメタノール、エタノール、ブタノール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等)、2,2‘−チオジエタノール、アミド類(例えばN,N−ジメチルホルムアミド等)、複素環類(2−ピロリドン等)、アセトニトリル等が挙げられる。
水溶性有機溶媒量としては全インク質量に対して10〜60質量%が好ましい。
分散染料の粒径としては平均粒径として300nm以下、最大粒径として900nm以下が好ましい。平均粒径、最大粒径がそれぞれ300nm、900nmを超えると、微細なノズルより出射するインクジェット捺染方法において、目詰まりが発生しやすくなり、安定出射できなくなる。
平均粒径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機により求めることができる。具体的粒径測定装置としては、例えばマルバーン社製ゼーターサイザー1000等を挙げることができる。
マルバーン社製ゼーターサイザー1000で測定した場合は測定精度を考慮すると±5%以内であれば平均粒子径に差が無いと言える。
さらに、種々の性能向上のために添加剤を用いることができる。添加剤としては公知の防腐剤、防黴剤、粘度調整剤、金属キレート剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を用いることができる。
インクの長期保存安定性のため、防腐剤、防黴剤を添加してもよく、防腐剤、防黴剤としては芳香族ハロゲン化合物、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない
分散系インクジェットインクはボールミル、サンドミル、ロールミル、スピードラインミル、ホモミキサー、サンドグラインダー等の分散装置によって該分散系インクジェットインクを高濃度で水性分散媒体に分散し、得られた分散液を1〜10倍程度に希釈しさらに各種添加剤を加えインク化し脱気処理した後濾過することにより製造することができる。
本発明は、分散系インクジェットインクをカートリッジに充填する前に、超音波処理及び中空糸膜処理を行い脱気することを特徴としており、脱気処理後の分散系インクジェットインク中の酸素濃度を2ppm以下にすることで、安定出射を達成することができたのである。
尚、既に実施、提案されている脱気操作を各々単独で行っても安定出射を達成することは困難であった。
しかるに、本発明者は種々検討した結果、超音波及び中空糸膜処理で脱気を行うことで本発明の目的を達成することができることを見いだした。
さらに最初に、中空糸膜を用いて脱気処理を行い、次に超音波処理で脱気処理を行うことが最も本発明の効果をより奏することも見いだした。
その作用、機構等については明確ではないが以下のように推定される。
まず、中空糸膜による脱気処理を行うことでインク中に溶解している気体や溶媒中に存在する微小気泡(気泡核と呼ばれている)が除去される。
しかしながら、分散インク表面は完全に分散剤で覆われている訳ではなく微小な気泡(気泡核)が付着している。
従って、超音波処理を行い、振動が与えられると分散インク表面から気泡核が離脱し集積して気液界面に浮上又は溶媒中に溶解して、気泡が消滅すると推定している。
これら脱気処理の前後では特に粒径変化は見られないので分散性が向上し、出射性が向上したのでは無く、インク中の気体が十分除去されたためにヘッド吐出時のキャビテーションの発生が無くなり安定出射が可能になったと推定している。
本発明の中空糸膜により脱気処理する、脱気モジュールは市販のものが利用可能である。例えば三菱レイヨン(株)MHFシリーズ、大日本インキ化学工業(株)SEPARELシリーズ等があげられる。
中空糸膜モジュールを用いての脱気処理は、例えばモジュール端部のインク供給口より中空糸膜の内側にインクを供給しモジュール側壁のガス脱気口より吸引して中空糸膜の外側を10KPa以下の減圧にすると共に膜を透過したインク中の溶存ガスを排出し、脱気されたインクはモジュールの他方の端部のインク出口より出る。この中空糸膜モジュールを用いての脱気処理は中空糸膜の外側にインクを供給し内側を減圧するようにすることもできる。
本発明の超音波処理に使用する装置は特に限定されないが(株)日本精機製作所製 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、最大出力600W)、(株)ブランソン製連続式モデル900型(周波数20kHz、最大出力900W)等が使用可能である
超音波処理条件としては周波数、振幅、照射エネルギーがあげられるが、周波数については30KHzより大きいと凝集作用が強くなり分散性が劣化するので10〜30kHzの範囲で行うことが好ましい
振幅についても大きいほどキャビテーション圧が高いため一般的な振幅範囲20〜60μm範囲で行い又照射エネルギーは1×104〜1×105Jが好ましく、より好ましくは2×104〜8×104Jである。
照射エネルギーが1×104J未満であると気泡核を除去する能力が不十分であり、1×105Jを超えると温度上昇が起こり凝集を引き起こす。
又、中空糸膜による脱気処理後一旦釜等に溜めてから超音波脱気を行っても構わないが連続で行う方が好ましい。
インク中の溶存酸素濃度は、オストワルド法(実験化学講座1基本操作[I]、241頁、1975年、丸善)や、マススペクトル法で測定することができるし、ガルバニ電池型やポーラログラフ型などの簡便な酸素濃度計や比色分析法で測定することができる。
市販の溶存酸素濃度計としては(東亜電波工業(株)製DO−30A型)を挙げること
ができる。
溶存酸素濃度は2ppmを超えるとインク吐出時にキャビテーションが発生するのでそれ以下が好ましく1ppm以下であればより好ましい。0ppmが特に好ましい。
高精細な画像を得るためにはノズル径が10μm〜50μmのインクジェットヘッドを用いて記録することが好ましい。粒状性の観点から、上限は50μm以下が好ましく、液滴体積が小さくなりすぎて気流の影響を受けるため、下限は10μm以上が好ましい。
本発明に好ましく用いられる布帛としてはポリエステル繊維を主体とする布帛が好ましい。ポリエステル繊維を主体とする繊維を織物、編物、不織物等いずれの形態にしたものでもよい。布帛としてはポリエステル繊維が100%であることが好ましいが、レーヨン、絹、ポリウレタン、アクリル、ナイロン及び羊毛等との混紡織物又は混紡不織物等も使用することができる。又、前記のような布帛を構成する糸の太さとしては10〜100dの範囲が好ましい。
本発明の捺染用インクジェット記録方法は、画像の滲み防止としてインク受容層を前処理することが好ましい。前処理として水溶性高分子類、水溶性金属塩、ポリカチオン化合物、界面活性剤、撥水剤等の化合物を少なくとも1つの物質が0.2〜50質量%付与する方法を用いることができる。繊維素材に適した方法を用いることが好ましい。
水溶性金属塩としてはKCl、CaCl2等のアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属等の無機塩、有機酸塩等を用いることが好ましい。
ポリカチオン化合物としては、各種の4級アンモニウム塩のポリマー又はオリゴマー、ポリアミン塩等を用いることができる。
水溶性金属塩、ポリカチオン化合物の中には染色物の色調を変化させたり、耐光堅牢度を低下させるものがあるため、目的とする染色物に応じて選択することが好ましい。
水溶性高分子としては、天然高分子類(例えば、トウモロコシ、小麦等のデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガム、アラビアゴム等の多糖類、ゼラチン、カゼイン、ケラチン等の蛋白質等)、合成高分子類(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸系ポリマー等)を用いることができる。
界面活性剤としては、例えばアニオン系、カチオン系、両性、ノニオン系のものが使用され、代表的にはアニオン系の界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩、ナフタレン誘導体のスルホン酸塩等、カチオン系の界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等、両性界面活性剤としてはイミダゾリジン誘導体等、ノニオン系の界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
撥水剤としては、例えばシリコン、フッ素系及びワックス系のものが挙げられる。
これらのあらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は、インクジェットプリントをし、高温で発色させる際に、タール化等による汚れの原因とならないために、高温環境に対して安定であることが好ましい。また、これらの、あらかじめ布帛に付与される水溶性高分子や界面活性剤は。インクジェットプリントをし、高温で発色させた後の洗浄処理で布帛から取り除きやすいものが好ましい。
また、染色性の観点よりキャリヤーを布帛に付与しておくこともできる。キャリヤーとして用いられる化合物としては、染色促進が大きい、使用法が簡便、安定、人体や環境に対して負荷が少ない、繊維からの除去が簡単、染色堅牢度に影響しないといった特徴を持つものが好ましい。キャリヤーの例としては、o−フェニルフェノール、p−フェニルフェノール、メチルナフタリン、安息香酸アルキル、サリチル酸アルキル、クロロベンゼン、ジフェニルといったフェノール類、エーテル類、有機酸類、炭化水素類等を挙げることができる。これらはポリエステル等の繊維の膨潤と可塑化を促進し、分散染料を繊維内に入りやすくする働きがある。
また、染着助剤を布帛に付与しておくこともできる。染着助剤は捺染布を蒸熱する際に、布上に凝集した水と共融化合物を作り、再蒸発する水分の量を抑え、昇温時間を短縮する作用がある。さらにこの共融化合物は、繊維上の染料を溶解し染料の繊維への拡散速度を助長する働きがある。染着助剤としては尿素が挙げられる。
前記の前処理剤を布帛素材、布帛構造に対応して適宜選択し、布帛中に0.2〜50質量%含有するようにパッド法、コーティング法、スプレー法等で付与せしめるのが好ましい。本発明の捺染方法では、上記した分散染料で染色することが可能な繊維が含有されている布帛上に、先に述べた構成のインクを用いてインクジェット記録方法で画像を形成した後(インク付与工程)、インクが付与されている布帛を熱処理し(熱処理工程)、更に熱処理された布帛を洗浄すること(洗浄工程)によって布帛への捺染が完了し、捺染物が得られる。本発明の捺染方法において、分散染料を繊維に定着させるには、インクが付与されている布帛を熱処理する方法等により行う。さらに未定着の染料を布帛上から除去する方法に関しては、従来公知の洗浄方法を用いることができるが、特に還元洗浄を用いることが好ましい。
布帛に印字を行うインクジェット捺染方法は、インク出射後印字された布帛を巻き取り、加熱により発色し、布帛を洗浄、乾燥させることが望ましい。インクジェット捺染において、インクを布帛に印字し、ただ放置しておくだけではうまく染着しない。また、長尺の布帛に長時間印字し続ける場合等は、布帛が延々と出てくるため床等に、印字した布帛が重なっていき場所をとり、不安全であり、予期せずよごれてしまう場合がある。そのために印字後、巻き取る操作が必要となる。この操作時に布帛と布帛の間に紙や布、ビニール等の印字に関わらない媒体を挟んでもかまわない。ただし途中で切断する場合や短い布帛に対しては必ずしも巻き取る必要はない。
印字された布帛はすぐに加熱処理しても、しばらくおいてから加熱処理してもよく、用途に合わせて乾燥・発色処理すればよい。加熱処理方法としては、オーブン、ヒートロール、スチーム等、用途にあった方法を選択すればよい。
加熱処理後は洗浄が必要である。なぜなら染着に関与しなかった染料が残留することで、色の安定性が悪くなり堅牢度が低下するからである。また、布帛に施した前処理物を除去することも必要である。そのままにしておくと堅牢性の低下ばかりでなく布帛が染色する。そのため除去対象物や目的に応じた洗浄が必要である。
洗浄後は乾燥が必要である。洗浄した布帛を絞ったり脱水した後、干したりあるいは乾燥機、ヒートロール、アイロン等を使用して乾燥させる。
また、本発明のインクジェット記録方法は、均一な染色物を得るために、インク受容層を布帛に前処理する前に、布帛繊維に付着した天然不純物(油脂、ロウ、ペクチン質、天然色素等)、布帛製造過程で用いた薬剤の残留分(のり剤等)、よごれ等を洗浄しておくことが望ましい。洗浄に用いられる洗浄剤としては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムといったアルカリ、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤といった界面活性剤、酵素等が用いられる。
この一連の作用により本発明の捺染用分散系インクジェットインクとしての特徴が生かされ、美しい図柄が印字された布帛が出来上がる。
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
実施例1
[染料の精製]
市販ディスパースレッド302を還流状態のメタノールで懸濁攪拌、ろ過、乾燥し、更に酢酸エチルで再結晶を行い乾燥し、染料を精製した。
[分散インクの調製]
分散液−1
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が160nmに到達したところで停止した。
市販C.I.ディスパーズレッド302 30部
グリセリン 10部
イオン交換水 30部
リグニンスルホン酸ナトリウム 30部
(バニレックスRN 日本製紙(株)製)
さらに下記成分を混合した後、0.3μmメンブランフェイルターでろ過し分散インクを調製した。
分散液−1 20部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D) 0.01部
(アビシア株式会社製)
イオン交換水 50部
[脱気処理]
上記分散インクを(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー3.6×104J、(600Wで1分/1Lインク)、流量60L/hで1パス処理した。
続いて中空糸膜モジュール(大日本インキ化学工業製 SEPAREL PF−004D)にて10kPa以下にて脱気処理を行った。
上記処理後のインクをインクカートリッジに充填し分散インク−1とした。
[分散染料の平均粒径の測定]
最初の脱気処理前、最後の脱気処理後の分散インクをサンプリングしマルバーン社製ゼーターサイザー1000の散乱強度分布測定により各々5回測定を行い平均値を取った。
[インク溶液中の酸素濃度(DO値)の測定]
最初の脱気処理前、最後の脱気処理後のインクをサンプリングし溶液存酸素濃度計(東亜電波工業(株)製DO−30A型)を用いて、25℃、101kpaにて測定した。
[出射性評価1]
ノズル直径50μm、駆動周波数10kHz、ノズル数64のピエゾ型ヘッドを用いて、出射を行い出射性を評価した。駆動電圧は各インク体積が60pLとなるように調整した。
(安定出射性)
25℃、相対湿度50%の環境下において各インク500mlを吐出し続け、インクがなくなるまでに発生した曲がり、欠射について下記評価基準で評価した。
◎:全ノズル出射
○:1〜3ノズルで曲がり、欠射が見られる。
△:4〜7ノズルで曲がり、欠射が見られる。
×:8〜12ノズルで曲がり、欠射が見られる。
××:13ノズル以上で曲がり、欠射が見られる。
[出射性評価2]
ノズル直径30μm、駆動周波数20kHz、ノズル数64のピエゾ型ヘッドを用いて、出射を行い出射性を評価した。駆動電圧は各インク体積が20pLとなるように調整した。
(安定出射性)
25℃、相対湿度50%の環境下において各インク500mlを吐出し続け、インクがなくなるまでに発生した曲がり、欠射について下記評価基準で評価。
◎:全ノズル出射
○:1〜3ノズルで曲がり、欠射が見られる。
△:4〜7ノズルで曲がり、欠射が見られる。
×:8〜12ノズルで曲がり、欠射が見られる。
××:13ノズル以上で曲がり、欠射が見られる。
[出射性評価3(保存性評価)]
インクをカートリッジに充填した状態で40℃で2週間放置し出射性評価2と同様な方法で評価した。
[布帛の前後処理]
ポリエステル繊維100%で糸の太さ50dをあらかじめ、前処理剤(高分子カチオン化合物とグアーガム)に浸し、絞り、乾燥したものを使用した。印字後、布帛を180℃で10分間加熱処理を行い、水洗、乾燥した。
[粒状性評価]
網点%で0%から100%のグラデーションチャートをコニカ株式会社製インクジェット捺染プリンターNassenger II KS−1600IIで印字、目視で粒状性を評価した。印字にはノズル直径30μmのピエゾ型ヘッドを用いた。
下記基準にて評価した
◎:グラデーション全域でざらつき感がない。
○:低濃度領域で若干ざらつきが感じられる。
×:ざらつき感がある。
実施例2
実施例1と同様に分散インクの調製を行った。
[脱気処理]
上記分散インクを中空糸膜モジュール(大日本インキ化学工業製 SEPAREL PF−004D)にて10kPa以下にて脱気処理を行った。
続けて(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー3.6×104J、(600Wで1分/1Lインク)、流量60L/hで1パス処理した。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
実施例3
実施例1と同様に分散インクの調製を行った。
[脱気処理]
上記分散インクを中空糸膜モジュール(大日本インキ化学工業製 SEPAREL PF−004D)にて10kPa以下にて脱気処理を行った。
続けて(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー7.2×104J(600Wで2分/1Lインク)、流量60L/hで1パス処理した。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
実施例4
[染料の精製]
市販ディスパースブルー60を還流状態のアセトニトリルで懸濁攪拌、ろ過、乾燥し、さらに酢酸エチルで再結晶を行い、乾燥し、染料を精製した。
[分散液の調製]
分散液2
下記混合液をサンドグラインダーを用いて分散した。分散は平均粒径が180nmに到達したところで停止した。
市販C.I.ディスパースブルー60 30部
グリセリン 10部
イオン交換水 30部
クレオソート油スルホン酸ナトリウム 30部
(デモールC 花王(株)製)
さらに下記成分を混合0.3μmメンブランフィルターでろ過、インクとした。
分散液−2 20部
エチレングリコール 20部
グリセリン 10部
プロキセルGXL(D) 0.01部
(アビシア株式会社製)
イオン交換水 50部
脱気処理は実施例1と同様に行った。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
実施例5
実施例4と同様な方法で分散インクを調製した
脱気処理は実施例2と同様に行った。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
実施例6
実施例4と同様な方法で分散インクを調製した
脱気処理は実施例3と同様に行った。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
比較例1
実施例1と同様な方法で分散インクを調製した
脱気処理は上記インクを700mmHgで1時間真空脱気した
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
比較例2
実施例1と同様な方法で分散インクを調製した
[脱気処理]
上記分散インクを中空糸膜モジュール(大日本インキ化学工業製 SEPAREL PF−004D)にて10kPa以下にて脱気処理を行った。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
比較例3
実施例1と同様な方法で分散インクを調製した
[脱気処理]
上記分散インクを(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー3.6×104J、(600Wで1分/1Lインク)、流量60L/hで1パス処理した。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
比較例4
実施例1と同様な方法で分散インクを調製した
[脱気処理]
上記インクを700mmHgで1時間真空脱気し、続けて(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー3.6×104J、(600Wで1分/1Lインク)
、流量60L/hで1パス処理した。
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
比較例5
実施例4と同様な方法で分散インクを調製した
[脱気処理]
上記インクを700mmHgで1時間真空脱気し、続けて(株)日本精機製作所製 超音波ホモジナイザー 循環式RUS−600TCVP(周波数20kHz、出力600W)にて照射エネルギー3.6×104J、(600Wで1分/1Lインク)
平均粒径の測定、溶存酸素濃度の測定、出射性評価1〜3、布帛の前後処理、粒状性評価は実施例1と同様に行った。
上記、結果を以下に示す。
Figure 2005097348
表から明らかなように、本発明の実施例が、比較例に比して優れていることが分かる。

Claims (7)

  1. 色材、分散剤、水、水溶性有機溶媒を含有する分散系インクジェットインクの製造方法において、該分散系インクジェットインクをカートリッジ充填前に超音波及び中空糸膜による脱気処理を行った後の該分散系インクジェットインク中の溶存酸素濃度を2ppm以下にすることを特徴とする分散系インクジェットインクの製造方法。
  2. 前記中空糸膜による脱気処理を行い、次に超音波処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
  3. 脱気処理前後の分散染料の平均粒径変化が±5%以内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
  4. 前記色材が分散染料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
  5. 発振周波数を10〜30kHz、照射エネルギーを1×104〜1×105Jの条件で、前記超音波処理を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法。
  6. ノズル径が20〜50μmのインクジェットヘッドを用い請求項1〜5のいずれか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法で得られる分散系インクジェットインクで画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. インク受容層を有するポリエステルを主体とする繊維上に請求項1〜5のいずれか1項に記載の分散系インクジェットインクの製造方法で得られる分散系インクジェットインクを用いて画像を記録することを特徴とするインクジェット記録方法。
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