JP2005097193A - βジカルボニル化合物の製法 - Google Patents

βジカルボニル化合物の製法 Download PDF

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Abstract

【課題】 βジケトンやβケトエステルなどの活性メチレン化合物と末端アルキン類から、アルケニル基が活性メチレン部分に導入されたβジカルボニル化合物を合成する。
【解決手段】 特定の触媒を用いることで、β−ジカルボニル化合物へのアルキンの付加反応を可能とし、これまで不可能であったアルケニル基の単段階導入を実現した。触媒として、M (式中、Mは亜鉛、インジウム、ガリウム、水銀を表し、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基、フッ素化アルキルスルホン酸基を表し、xはMの原子価を表す。)、M 及びアミン(式中、M、R及びxは上記と同様を表す。)から成る混合物、又は、M 、アミン及びM (式中、M、R及びxは上記と同様を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、Rはアルキル基を表し、yはMの原子価を表す。)から成る混合物、を用いる。
【選択図】 なし

Description

この発明は、βジケトンやβケトエステルなどの活性メチレン化合物と末端アルキン類から、アルケニル基が活性メチレン部分に導入されたβジカルボニル化合物を合成する新規な方法に関する。
βジカルボニル化合物から発生させたエノラートアニオン活性種とハロゲン化アルキルのカップリング反応に代表されるように、カルボニル化合物の酸性度の高いα位水素の脱離によるエノラートアニオン活性種の生成を足がかりとした炭素−炭素結合生成反応は、最も基本的かつ信頼性の高い炭素−炭素結合生成反応一つとして汎用されている。
しかし、この方法では、化学量論量の塩基が必要でかつ、反応の副生成物として大量の不要な無機塩が生成する。さらに、導入できる有機基の構造もアルキル基に制限される。
また、β−ジカルボニル化合物にアルケニル基を導入する方法として、化学量論量の酢酸水銀を用いたカルボ水銀化反応と引き続く水素化ホウ酸ナトリウムによる還元反応から成る複数段階を経る手法(非特許文献1)、ラジカル反応(非特許文献2)、過剰の塩化ガリウムを活性化剤とする方法(非特許文献3)などが知られているが、収率や操作性が悪く、実用性は非常に低い。
Badanyan, Sh. O. et al., Russ. J. Org. Chem. 1997, 33, 17-20 Hirase, K. et al., J. Org. Chem. 2002. 67, 970-973 Arisawa, M. et al., Org. Lett. 2001, 3, 789-790
本発明は、β−ジカルボニル化合物へのアルキンの付加反応を可能とし、β−ジカルボニル化合物へアルケニル基を単段階導入する手段を提供することを目的とする。
本発明は、特定の触媒を用いることで、β−ジカルボニル化合物へのアルキンの付加反応を可能とし、これまで不可能であったアルケニル基の単段階導入を実現した。
即ち、下式
Figure 2005097193
(式中、R及びRは、同じであっても異なってもよく、置換基を有していてもよい、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基又はアルコキシ基を表し(但し、R及びRが共にアルコキシ基の場合を除く。)、Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又はハロゲン原子を表す。)で表されるβジケトン又はそのケトエステルと一般式
−C≡C−H
(式中、Rは、置換基を有していてもよい、アリール基、アルキル基又は有機ケイ素置換基を表す。)で表されるアルキンとを反応させて下式
Figure 2005097193
で表されるβジカルボニル化合物を生成する方法であって、触媒として、

(式中、Mは亜鉛、インジウム、ガリウム、水銀を表し、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基又はフッ素化アルキルスルホン酸基を表し、xはMの原子価を表す。)、
及びアミン(式中、M、R及びxは上記と同様を表す。)から成る混合物、又は、
、アミン及びM (式中、M、R及びxは上記と同様を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、Rはアルキル基を表し、yはMの原子価を表す。)から成る混合物、を用いることを特徴とするβジカルボニル化合物の製法である。
本発明の方法は、(1)高触媒効率(触媒回転数2000)、(2)高収率、(3)無溶媒、(4)低副生成物、(5)高選択的(可能な2種類のオレフィンの位置異性体の一方のみを生成する)などの特長を有し、大量スケールでの合成に適している。
本発明の方法により、これまで合成が困難であった下記のような一群のオレフィン類
Figure 2005097193
(式中、Phはフェニル基、n-Hexはn−ヘキシル基、Etはエチル基を表す。)を容易に提供できるようになることから、例えば、スチレン誘導体は、ポリスチレン改質のための極性モノマーとして利用することができる。また直鎖のアルキル基を有するβジカルボニル化合物は、脂質二重膜構成分子の中間体や、液晶形成分子の中間体として応用することができる。また本発明の方法により得られる新規化合物群は、いずれも引き続く化学変換反応の足がかりとなる官能基を有し、新たな医薬、農薬の合成中間体、ビルディングブロックとして応用することができる。
本発明で用いるβジケトン又はそのケトエステルは下記一般式で表される。
Figure 2005097193
式中、R及びRは、同じであっても異なってもよく、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基又はアルコキシ基、好ましくはアルキル基、より好ましくは炭素数が2以下のアルキル基を表す。アリール基としては、フェニル基が好ましい。また、R及びRは置換基を有していてもよく、置換基としては、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、シアノ基等が挙げられる。
は、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基、又はハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としてはフッ素原子又は塩素原子が好ましい。
本発明で用いられるアルキンは下式
−C≡C−H
で表される末端アルキンである。
は、アリール基、アルキル基、アルコキシ基を有するアルキル基、又は有機ケイ素置換基、好ましくはアリール基又はアルキル基を表す。アリール基としてはフェニル基が好ましく、アルキル基の炭素数は好ましくは8以下である。有機ケイ素置換基としては、トリメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、n−ブチルジメチルシリル基、フェニルジメチルシリル基等が挙げられる。また、Rは置換基を有していてもよく、置換基としては、アルキル基、アリール基、アルケニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、シアノ基等が挙げられる。
本発明で用いる触媒としては、以下のいずれかを用いる。
(1)M
(2)M 及びアミンから成る混合物
(3)M 、アミン及びM から成る混合物
は亜鉛、インジウム、ガリウム、水銀、好ましくは亜鉛又はインジウムを表す。
は、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基、フッ素化アルキルスルホン酸基を表す。アルキル基は好ましくはメチル基又はエチル基、より好ましくはメチル基である。フッ素化アルキルスルホン酸基としては、トリフルオロメタンスルホン酸基等が挙げられる。
xはMの原子価を表す。
アミンとしては、好ましくは2級又は3級アミン、より好ましくは3級アミンが用いられる。このようなアミンとして、トリエチルアミン、トリメチルアミン、モルホリン、テトラメチルエチレンジアミン、トリエチレンジアミンなどが挙げられる。
はアルカリ金属又はアルカリ土類金属、好ましくはリチウムやマグネシウムが挙げられる。
はアルキル基、好ましくは炭素数が4以下のアルキル基を表す。
yはMの原子価を表す。
として、例えば、ブチルリチウム、ジメチルマグネシウム等が挙げられる。
このような触媒として、例えば、下記のようなものが挙げられる。
(1)ジエチル亜鉛
(2)トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛とトリエチルアミンの組み合わせ(例えば、モル比1:1(但し、この比は10%程度の幅を含んでもよい。以下同じ。))
(3)トリフルオロメタンスルホン酸インジウム
(4)トリフルオロメタンスルホン酸インジウムとトリエチルアミンの組み合わせ(例えば、モル比1:1)
(5)トリフルオロメタンスルホン酸インジウムとトリエチルアミンとブチルリチウムの組み合わせ(例えば、モル比1:1:1)
本発明の方法は、以上の成分を用いて、β−ジカルボニル化合物とアルキンとを反応させ、β−ジカルボニル化合物の活性メチレン部分にアルケニル基を導入することを可能にする。この反応の条件は適宜選択すればよいが、例えば、以下のような条件を挙げることができる。溶媒として、トルエンなどの高沸点非極性溶媒を用いてもよいが、反応が無溶媒又は溶媒を50重量%以下含む条件で行われることが好ましく、無溶媒で行われることがより好ましい。反応温度は、基質にも依存するが、通常60〜140℃程度である。反応時間は、基質にも依存するが、通常2〜3時間程度から72時間程度である。各成分の比については、βジケトン又はそのケトエステルに対して1.1〜5当量のアルキンを用いることが好ましい。触媒量は、用いる触媒にもよるが、通常βジケトン又はそのケトエステルに対して0.05〜5 mol% (0.0005〜0.05当量)である。

以下、実施例にて本発明を例証するが本発明を限定することを意図するものではない。
トリフルオロメタンスルホン酸インジウムの0.025 Mテトラヒドロフラン溶液を2.0 mL (28.1 mg, 0.05 mol%相当)をフラスコにとり、減圧下溶媒を除去した。ここに2-メチル-3-オキソブタン酸エチルを14.5g (0.1 mol)とフェニルアセチレン12.3g (0.12 mol)を加え,アルゴン(あるいは窒素)雰囲気下、140℃で10時間加熱した。反応容器から直接減圧蒸留(120℃, 6.7 Pa)して、2-アセチル-2-メチル-3-フェニル-3-ブテン酸エチル22.7g (92%収率)を得た。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.20 (t, J = 7.2 Hz, 3H, OCH2CH3), 1.52 (s, 3H, CCH3), 2.29 (s, 3H, COCH3), 4.18 (m, 2H, OCH2CH3), 5.28 (s, 1H, CC=CHH), 5.44 (s, 1H, CC=CHH) 7.18-7.31 (m, 5H, arom); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8, 21.8, 27.2, 61.5, 65.8, 118.7, 127.5, 127.7 (2C), 128.0 (2C), 140.3, 147.9, 171.7, 205.2; IR (cm-1) 2987, 1710, 1239, 1092, 1021, 915; Anal. Calcd. for C15H18O3: C, 73.15; H, 7.37. Found: C, 73.32; H, 7.46.
本実施例では、2-フェニル-3-アセチル-1-ペンテン-4-オンを合成した。
室温で2,4-ペンタンジオン(100μl, 0.976 mmol, 1 eq.)に、ジエチル亜鉛(20μl, 0.195 mmol, 20 mol%)を加えた。次に、反応混合物を50℃に加熱した。1時間後、フェニルアセチレン(0.53 ml, 4.88 mmol, 5 eq.)を室温で加えた。この反応混合液を120℃で36時間攪拌した。次に、これにpH6.88のリン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率65%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ1.98 (s, 6H), 5.23(d, J=1.2 Hz, 1H), 5.90 (d, J=1.6 Hz, 1H), 7.29-7.44 (arom, 5H). ; 13C NMR (100 MHz, CDCl3) δ 23.5 (2C), 113.8 (1C), 118.3 (1C), 125.8 (2C), 128.3 (2C), 128.7 (1C), 139.6 (1C), 143.5 (1C), 191.2 (2C).; IR (cm-1) 3083, 1598, 1574, 1493, 1391, 1243, 910.
本実施例では、2-フェニル-3-アセチル-3-メチル-1-ペンテン-4-オンを合成した。
亜鉛トリフラート(トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛)(72 mg, 0.2 mmol, 20 mol%), トリエチルアミン(28μl, 0.2 mmol 20 mol%)及び3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)の混合物に、フェニルアセチレン(0.55 ml, 5 mmol, 5 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃で40時間攪拌した。これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトン(Et2O)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率51%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.38 (s, 3H), 2.29 (s, 6H), 5.25 (s, 1H), 5.54 (s, 1H), 7.09-7.31 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ19.7 (1C), 27.3 (2C), 70.8 (1C), 119.7 (1C), 127.5 (2C), 127.8 (1C), 147.9 (2C), 207.7 (2C).; IR (cm-1) 2993, 1719, 1696, 1615, 1355, 1212, 1088, 924.
本実施例では、3-アセチル-3-メチル-4-メチレン-デカン-2-オンを合成した。
亜鉛トリフラート(72 mg, 0.2 mmol, 20 mol%)、トリエチルアミン(28μl, 0.2 mmol 20 mol%)及び3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)の混合物に、1-オクチン(0.74 ml, 5 mmol, 5 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃で40時間攪拌した。これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率11%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.88 (t, J=6.4, 7.2 Hz, 3H), 1.30 (m, 6H), 1.43 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.93 (t, J=7.6, 8 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H), 4.97 (s, 1H), 5.22 (s, 1H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ14.0 (1C), 18.2 (1C), 22.6 (1C), 27.3 (2C), 28.0 (1C), 29.2 (1C), 31.7 (1C), 32.7 (1C), 71.8 (1C), 114.3 (1C), 147.2 (1C), 207.9 (2C).; IR (cm-1) 2929, 2860, 1715, 1702, 1638, 1353, 1204, 1086, 963.
本実施例では、3-アセチル-3-メチル-1-(E)-(ジメチルフェニルシリル)-1-ペンテン-4-オンを合成した。
亜鉛トリフラート(72 mg, 0.2 mmol, 20 mol%)、トリエチルアミン(28μl, 0.2 mmol 20 mol%)及び3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)の混合物に、ジメチルフェニルシリルアセチレン(0.88 ml, 5 mmol, 5 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃で40時間攪拌した。これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率10%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.377 (s, 6H), 1.46 (s, 3H), 2.12 (s, 6H), 5.99 (d, J=19.6 Hz, 1H), 6.62 (d, J=18.8 Hz, 1H), 7.34-7.47 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ-2.8 (2C), 18.2 (1C), 27.1 (2C), 70.8 (1C), 99.1 (1C), 127.9 (2C), 129.2 (1C), 131.8 (1C), 133.7 (2C), 144.3 (1C), 205.5 (2C).; IR (cm-1) 2958, 1721, 1700, 1605, 1428, 1355, 1248, 1115, 997.
本実施例では、2-アセチル-2-メチル-3-フェニル-3-酪酸エチルエステルを合成した。
亜鉛トリフラート(144 mg, 0.4 mmol, 20 mol%)、トリエチルアミン(56μl, 0.4 mmol 20 mol%)及びエチル-3-メチル-アセトアセテート(290μl, 2 mmol, 1 eq.)の混合物に、フェニルアセチレン(264μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃で40時間攪拌した。これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率51%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.20 (t, j=7.2, 6.8 Hz, 3H) 1.52 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 4.18 (dq, J=0.8, 6.8, 7.2 Hz, 2H), 5.28 (s, 1H), 5.44 (s, 1H) 7.18-7.31 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 21. 8 (1C), 27.2 (1C), 61.5 (1C), 65.8 (1C) 118.7 (1C), 127.5 (1C), 127.7 (2C), 128.0 (2C), 140.3 (1C), 147.9 (1C), 171.7 (1C), 205.2 (1C).; IR (cm-1) 2987, 1710, 1445, 1355, 1241, 1092, 1021, 915.; Anal. Calcd. for C15H18O3: C, 73.15; H, 7.37. Found: C, 73.32; H, 7.46.
本実施例では、2-アセチル-2-メチル-3-メチレン-ノナン酸エチルエステルを合成した。
亜鉛トリフラート(144 mg, 0.4 mmol, 20 mol%)、トリエチルアミン(56μl, 0.4 mmol 20 mol%)及びエチル-3-メチル-アセトアセテート(290μl, 2 mmol, 1 eq.)の混合物に、1-オクチン(354μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃で40時間攪拌した。これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率17%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.88 (t, J=6.8, 7.2 Hz, 3H), 1.28 (m, 11H), 1.50 (s, 3H), 1.99 (q, J=, 2H), 2.22 (s, 3H), 4.22 (dq, J=0.4, 0.8, 6.4, 7.2, 28 Hz, 2H), 4.99 (s, 1H), 5.13 (t, J=1.6 Hz, 1H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 13.9 (1C), 19.6 (1C), 22.5 (1C), 26.9 (1C), 28.3 (1C), 29.1 (1C), 31.6 (1C), 32.7 (1C), 61.2 (1C), 66.3 (1C), 112.9 (1C), 147.3 (1C), 171.75 (1C), 205.3 (1C).; IR (cm-1) ; Anal. Calcd. for C15H26O3: C, 70.83; H, 10.30. Found: C, 70.88; H, 10.42.
本実施例では、2-フェニル-3-アセチル-3-メチル-1-ペンテン-4-オンを合成した。
トリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 5 mol%)及びトリエチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 5 mol%)をフェニルアセチレン(0.55 ml, 5 mmol, 5 eq.)に加えた。次に、この反応混合物に3-メチル-2,4-ペンタンジオン(3-メチル-2,4-ペンタンジオンと2,4-ペンタンジオンの9:1の混合物, 117μl, ca. 1 mmol, 1 eq.)を加えた。この反応混合物を100℃に加熱し、24時間攪拌した後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層をジエチルケトンで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率65%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.38 (s, 3H), 2.29 (s, 6H), 5.25 (s, 1H), 5.54 (s, 1H), 7.09-7.31 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ19.7 (1C), 27.3 (2C), 70.8 (1C), 119.7 (1C), 127.5 (2C), 127.8 (1C), 147.9 (2C), 207.7 (2C).; IR (cm-1) 2993, 1719, 1696, 1355, 1212, 1088, 924.
0℃でn-BuLi (1.51 M in hexane, 34μl, 0.05 mmol, 5 mol%)をフェニルアセチレン(0.55 ml, 5 mmol, 5 eq.)に加えた。この反応混合物を室温まで加温し30分間攪拌した。次に、室温にてトリエチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 5 mol%)とトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 5 mol%)を加え、30分間攪拌した後、3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)を加えた。この反応混合物を室温で30分間攪拌した後、100℃に加熱した。17時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 20g, 5〜10 % EtOAc in hexane)で精製後、189 mgの2-フェニル-3-アセチル-3-メチル-1-ペンテン-4-オンを得た(収率88 %)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.38 (s, 3H), 2.29 (s, 6H), 5.25 (s, 1H), 5.54 (s, 1H), 7.09-7.31 (arom, 5H); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ19.7 (1C), 27.3 (2C), 70.8 (1C), 119.7 (1C), 127.5 (2C), 127.8 (1C), 147.9 (2C), 207.7 (2C); IR (cm-1) 2993, 1719, 1696, 1355, 1212, 1088, 924.
室温で1-オクチン(0.74 ml, 5 mmol, 5 eq.)に、トリメチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 5 mol%)を加えた。30分間攪拌後、3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)を加えた。この反応混合物を室温で30分間攪拌した後、100℃に加熱した。32時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 20g, 5〜10 % EtOAc in hexane)で精製後、172mgの3-アセチル-3-メチル-4-メチレン-デカン-2-オンを得た(収率77 %)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.88 (t, J=6.4, 7.2 Hz, 3H), 1.30 (m, 6H), 1.43 (m, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.93 (t, J=7.6, 8 Hz, 2H), 2.18 (s, 6H), 4.97 (s, 1H), 5.22 (s, 1H); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ14.0 (1C), 18.2 (1C), 22.6 (1C), 27.3 (2C), 28.0 (1C), 29.2 (1C), 31.7 (1C), 32.7 (1C), 71.8 (1C), 114.3 (1C), 147.2 (1C), 207.9 (2C); IR (cm-1) 2929, 2860, 1715, 1702, 1353, 1204, 1086, 963.
0℃でn-BuLi (1.51 M in hexane, 34μl, 0.05 mmol, 5 mol%)をジメチルフェニルシリルアセチレン(0.88 ml, 5 mmol, 5 eq.)に加えた。この反応混合物を室温まで加温し30分間攪拌した。次に、室温にてトリエチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 5 mol%)とトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 5 mol%)を加え、30分間攪拌した後、3-メチル-2,4-ペンタンジオン(117μl, 1 mmol, 1 eq.)を加えた。この反応混合物を室温で30分間攪拌した後、100℃に加熱した。17時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 20g, 5〜10 % EtOAc in hexane)で精製後、207mgの3-アセチル-3-メチル-1-(E)-(ジメチルフェニルシリル)-1-ペンテン-4-オンを得た(収率75 %)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.377 (s, 6H), 1.46 (s, 3H), 2.12 (s, 6H), 5.99 (d, J=19.6 Hz, 1H), 6.62 (d, J=18.8 Hz, 1H), 7.34-7.47 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ-2.8 (2C), 18.2 (1C), 27.1 (2C), 70.8 (1C), 99.1 (1C), 127.9 (2C), 129.2 (1C), 131.8 (1C), 133.7 (2C), 144.3 (1C), 205.5 (2C).; IR (cm-1) 2958, 1721, 1700, 1428, 1355, 1248, 1115, 997.
フェニルアセチレン(0.66 ml, 6 mmol, 1.2 eq.)に、トリエチルアミン(17.5μl, 0.125 mmol, 2.5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(70 mg, 0.125 mmol, 2.5 mol%)
を加えた。30分間攪拌後、室温でエチル-2-メチル-アセトアセテート (725μl, 5 mmol, 1 eq.)を加えた。この反応混合物を室温で30分間攪拌した後、100℃に加熱した。16時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 10g, 10 % EtOAc in hexane)で精製後、1.196gの2-アセチル-2-メチル-3フェニル-3-酪酸エチルエステルを得た(収率97 %)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.20 (t, j=7.2, 6.8 Hz, 3H),1.52 (s, 3H), 2.29 (s, 3H), 4.18 (dq, J=0.8, 6.8, 7.2 Hz, 2H), 5.28 (s, 1H), 5.44 (s, 1H) 7.18-7.31 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 21. 8 (1C), 27.2 (1C), 61.5 (1C), 65.8 (1C) 118.7 (1C), 127.5 (1C), 127.7 (2C), 128.0 (2C), 140.3 (1C), 147.9 (1C), 171.7 (1C), 205.2 (1C).; IR (cm-1) 2987, 1710, 1445, 1355, 1241, 1092, 1021, 915.; Anal. Calcd. for C15H18O3: C, 73.15; H, 7.37. Found: C, 73.32; H, 7.46.
室温で1-オクチン(0.89 ml, 6 mmol, 1.2 eq.)、トリメチルアミン(35μl, 0.25 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(140 mg, 0.25 mmol, 5 mol%)の混合物に、エチル-2-メチル-アセトアセテート(725μl, 5 mmol, 1 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 75g, 10 % EtOAc in hexane)で精製後、1.206gの2-アセチル-2-メチル-3-メチレン-ノナン酸エチルエステルを得た(収率94%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.883 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.24-1.33 (m, 9 H), 1.45 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.53 (m, 2H), 2.04 (q, J=8, 17.6 Hz, 2H), 2.22 (s, 3H), 4.22 (dq, J=0.8, 7.2, 14.8 Hz, 2H), 4.99 (s, 1H), 5.13 (t, J=1.6 Hz, 1H); 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 13.9 (1C), 19.6 (1C), 22.5 (1C), 26.9 (1C), 28.3 (1C), 29.1 (1C), 31.56(1C), 32.7 (1C), 61.2 (1C), 66.3 (1C), 112.88 (1C), 147.33 (1C), 171.75 (1C), 205.3(1C); IR (cm-1) ; Anal. Calcd. for C15H26O3: C, 70.83; H, 10.30. Found: C, 70.88; H, 10.42.
本実施例では、2-アセチル-2-メチル-4-(E)-(ジメチルフェニルシリル)-3-酪酸エチルエステルを合成した。
室温で1-オクチン(1.06 ml, 6 mmol, 1.2 eq.)、トリメチルアミン(35μl, 0.25 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(140 mg, 0.25 mmol, 5 mol%)の混合物に、エチル-2-メチル-アセトアセテート(725μl, 5 mmol, 1 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で16時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。収率をジブロムエタンを用いた1H NMRで決定した(収率81%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.36 (s, 6H), 1.26 (t, J=7.2 Hz, 3H), 1.47 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 4.20 (m, 2H), 5.95 (d, J=19.6 Hz, 1H), 6.61 (d, J=19.6 Hz, 1H), 7.34-7.36 (arom, 3H), 7.47-7.49 (arom, 2H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ -2.77 (2C), 13.9 (1C), 19.3 (1C), 26.6 (1C), 61.5 (1C), 64.1 (1C), 127.8(2C), 129.1 (1C), 130.6 (1C), 133.7 (2C), 137.9 (1C), 144.5 (1C), 171.7 (1C), 203.2 (1C).; IR (cm-1) ; Anal. Calcd. for C17H24O3Si: C, 67.06; H, 7.95. Found: C, 66.86; H, 8.02.
室温でエチル-2-ベンジル-アセトアセテート(412μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリメチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 2.5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 2.5 mol%)の混合物に、フェニルアセチレン(264μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で20時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 15g, 5 % EtOAc in hexane)で精製後、628.6mgの2-アセチル-2-ベンジル-3-フェニル-3-酪酸エチルエステルを得た(収率97%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.03 (t, J=7.2 Hz, 3H), 2.23 (s, 3H), 3.18 (d, J=14 Hz, 1H), 3.54 (d, J=14 Hz, 1H), 3.96 (m, 2H), 5.39 (s, 1H), 5.48 (s, 1H), 7.12-7.28 (arom, 10 H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.6 (1C), 28.7 (1C), 40.5 (1C), 61.3 (1C), 71.4 (1C), 121.3 (1C), 126.6 (1C), 127.6 (3C), 127.8 (2C), 128.1 (2C), 130.6 (2C), 136.9 (1C), 140.9 (1C), 146.2 (1C), 170.2 (1C), 203.9 (1C).; IR(cm-1) ;
室温でエチル-2-ベンジル-アセトアセテート(412μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(14μl, 0.1 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(56 mg, 0.1 mmol, 5 mol%)の混合物に、1-オクチン(354μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で36時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 15g, 4 % EtOAc in hexane)で精製後、528.5mgの2-アセチル-2-ベンジル-3-メチレンノナン酸エチルエステルを得た(収率80%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.88 (t, J=6.8 Hz, 3H), 1.13 (t, J=6.8, 7.6 Hz, 3H), 1.28 (m, 6H), 1.44 (m, 2H), , 2.16 (s, 3H), 3.10 (d, J=13.2 Hz, 1H), 3.59 (d, J=13.6 Hz, 1H), 4.02 (m, 2H), 5.20 (t, J=1.2, 2 Hz, 2H), 7.14-7.26 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 13.76 (1C), 14.0 (1C), 22.6 (1C), 28.1 (1C), 29.1 (1C), 31.7 (1C), 32.7 (1C), 39.6 (1C), 61.0 (1C), 71.9 (1C), 99.1 (1C), 115.0 (1C), 126.6 (1C), 127.9 (2C), 130.3 (2C), 137.2 (1C), 145.8 (1C), 170.3 (1C), 203.7 (1C).
室温でエチル-2-ベンジル-アセトアセテート(412μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(14μl, 0.1 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(56 mg, 0.1 mmol, 5 mol%)の混合物に、1-オクチン(0.89 ml, 6 mmol, 3 eq.)を加えた。
反応混合物を100℃で18時間攪拌後、これにpH 6.88リン酸緩衝液を加えた。その有機層を酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧して揮発分を除去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 20g, 3 % EtOAc in hexane)で精製後、601.3mgの2-アセチル-2-ベンジル-3-メチレンノナン酸エチルエステルを得た(収率90%)。
室温でエチル-2-クロロ-アセトアセテート(277μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 2.5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 2.5 mol%)の混合物に、フェニルアセチレン(264μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で2時間攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 15g, 5 % EtOAc in hexane)で精製後、501.3mgの2-アセチル-2-クロロ-3-フェニル-3-酪酸エチルエステルを得た(収率94%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.22 (t, J=10.4 Hz, 3H), 2.41 (s, 3H), 4.25 (dq, J=2.4, 10.8, 21.6 Hz, 2H), 5.54 (s, 1H), 5.64 (s, 1H), 7.29 (s, arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.7 (1C), 26.4 (1C), 63.3 (1C), 77.9 (1C), 121.1 (1C), 128.0 (2C), 128.1 (1C), 128.2 (1C), 138.2 (1C), 144.1(1C), 166.6 (1C), 197.7 (1C).
室温でエチル-2-クロロ-アセトアセテート(277μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(14μl, 0.1 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(56 mg, 0.1 mmol, 5 mol%)の混合物に、1-オクチン(354μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で2時間攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 15g, 4 % EtOAc in hexane)で精製後、423.9mgの2-アセチル-2-クロロ-3-メチル-3-ノナン酸エチルエステルを得た(収率77%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ0.88 (m, 3H), 1.30 (m, 9 H), 1.51 (m, 2H), 2.00 (r, J=10.8, 12.4 Hz, 2H), 2.38 (s, 3H), 4.30 (q, J=10.0, 10.4, 20.8, 21.2 Hz, 2H), 5.24 (s, 1H), 5.30 (s, 1H). ; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 14.0 (1C), 22.5 (1C), 26.1 (1C), 28.3 (1C), 28.9 (1C), 31.6 (1C), 32.2 (1C), 62.9 (1C), 79.4 (1C), 115.9 (1C), 143.3 (1C), 166.7 (1C), 198.0 (1C).; IR (cm-1) ; Anal. Calcd. for C14H23ClO3: C, 61.19; H, 8.44. Found: C, 61.30; H, 8.67.
エチル-2-フルオロ-アセトアセテート(251μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(7μl, 0.05 mmol, 2.5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(28 mg, 0.05 mmol, 2.5 mol%)の混合物に、フェニルアセチレン(264μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で2時間攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 10g, 7 % EtOAc in hexane)で精製後、473.7mgの2-アセチル-2-フルオロ-3-フェニル-3-酪酸エチルエステルを得た(収率94%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.24 (t, J=7.2, 7.6 Hz, 3H), 2.35 (d, J=4.4 Hz, 3H), 4.28 (q, J=7.2, 14.4 Hz, 2H), 5.48 (d, J=3.2 Hz, 1H), 5.66 (d, J=0.8 Hz, 1H), 7.32 (s, arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.8 (1C), 26.4 (1C), 62.8 (1C), 99.7 (d, J=95.5 Hz, 1C), 120.8 (d, J=7.5 Hz, 1C), 127.8 (d, J=1.7 Hz, 2C), 128.3 (2C), 128.33 (1C), 137.0 (1C), 142.3 (1C), 165.4 (d, J=26.6 Hz, 1C), 200.1 (d, J=28.3 Hz, 1C).
エチル-2-フルオロ-アセトアセテート(251μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(14μl, 0.1 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(56 mg, 0.1 mmol, 5 mol%)の混合物に、1-オクチン(354μl, 2.4 mmol, 1.2 eq.)を加えた。反応混合物を100℃で2時間攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 25g, 3 % EtOAc in hexane)で精製後、429.1mgの2-アセチル-2-フルオロ-3-フェニル-3-酪酸エチルエステルを得た(収率83%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 0.88 (t, J=6.4, 7.2 Hz, 3H), 1.30 (m, 9 H), 1.45 (m, 2H), 2.11 (m, 2H), 2.31 (d, J=4.4 Hz, 3H), 4.30 (q, J=6.8, 7.2, 14, 14.4 Hz, 2H), 5.25 (m, 1H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ 13.9 (1C), 14.0 (1C), 22.5 (1C), 25.6 (1C), 27.7 (1C), 28.9 (1C), 30.9 (1C), 31.6 (1C), 62.5 (1C), 100.3 (d, J=195.4 Hz, 1C), 115.1 (d, J=9.2 Hz, 1C), 141.9 (d, J=20.8 Hz, 1C), 165.5 (d, J=25.8 Hz, 1C), 200.2 (d, J=28.3 Hz, 1C).
エチル-2-メチル-アセトアセテート(290μl, 2 mmol, 1 eq.)、トリエチルアミン(14μl, 0.1 mmol, 5 mol%)及びトリス(トリフルオロメタンスルホニル)インジウム(56 mg, 0.1 mmol, 5 mol%)の混合物に、ベンジルプロパルギルエーテル(0.88 ml, 3mmol, 3 eq.)を加えた。
反応混合物を80℃で22時間攪拌した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル 60 N, 40g, 5〜10 % EtOAc in hexane)で精製後、464.2mgの2-アセチル-2-メチル-3-(フェニルメトキシメチル)-3-酪酸エチルエステルを得た(収率83%)。この生成物の物性を以下に示す。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.24 (t, J=6.8, 7.2 Hz, 3H), 1.56 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 4.09 (s, 2H), 4.16 (q, J=6.8, 7.2, 14, 14.4 Hz, 2H), 4.47 (s, 2H), 5.16 (s, 1H), 5.46 (t, J=1.2 Hz, 1H), 7.26-7.34 (arom, 5H).; 13C NMR (CDCl3, 100 MHz) δ13.9 (1C), 19.7 (1C), 27.0 (1C), 61.4 (1C), 63.9 (1C), 71.4 (1C), 72.5 (1C), 116.5 (1C), 127.6 (2C), 128.3 (3C), 137.9 (1C), 143.7 (1C), 171.5 (1C), 204.8 (1C).

Claims (4)

  1. 下式
    Figure 2005097193
    (式中、R及びRは、同じであっても異なってもよく、置換基を有していてもよい、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基又はアルコキシ基を表し(但し、R及びRが共にアルコキシ基の場合を除く。)、Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基又はハロゲン原子を表す。)で表されるβジケトン又はそのケトエステルと一般式
    −C≡C−H
    (式中、Rは、置換基を有していてもよい、アリール基、アルキル基又は有機ケイ素置換基を表す。)で表されるアルキンとを反応させて下式
    Figure 2005097193
    で表されるβジカルボニル化合物を生成する方法であって、触媒として、

    (式中、Mは亜鉛、インジウム、ガリウム、水銀を表し、Rは、それぞれ同じであっても異なってもよく、アルキル基又はフッ素化アルキルスルホン酸基を表し、xはMの原子価を表す。)、
    及びアミン(式中、M、R及びxは上記と同様を表す。)から成る混合物、又は、
    、アミン及びM (式中、M、R及びxは上記と同様を表し、Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表し、Rはアルキル基を表し、yはMの原子価を表す。)から成る混合物、を用いることを特徴とするβジカルボニル化合物の製法。
  2. 無溶媒又は溶媒を50重量%以下含む条件で行われる請求項1に記載の製法。
  3. 前記アミンが3級アミンである請求項1又は2に記載の製法。
  4. 前記触媒が下記のいずれかである請求項1〜3のいずれか一項に記載の製法。
    (1)ジエチル亜鉛
    (2)トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛とトリエチルアミンの組み合わせ
    (3)トリフルオロメタンスルホン酸インジウム
    (4)トリフルオロメタンスルホン酸インジウムとトリエチルアミンの組み合わせ
    (5)トリフルオロメタンスルホン酸インジウムとトリエチルアミンとブチルリチウムの組み合わせ
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WO2024071281A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 シンクレスト株式会社 不斉フッ化アリル化合物及びその製造方法

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