JP2005096889A - シート排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録シートに「こし」を付ける部材の周速のズレを防止しつつ、用紙筋の発生を防止すること。
【解決手段】 画像が記録された記録シート(S)が排出される排出トレイ(TRh)と、回転駆動する駆動ローラ(12)と、前記駆動ローラ(12)に当接して従動する従動ローラ(31)とを有し、前記駆動ローラ(12)と前記従動ローラ(31)との当接部で記録シート(S)を挟持して前記排出トレイ(TRh)に排出する排出ローラ(R1)と、前記駆動ローラ(12)に当接する小径部材(32)と、前記小径部材(32)に回転可能に支持された大径部材(33)とを有し、前記大径部材(33)の端部の外径と前記小径部材(32)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成された前記大径部材(33)を有する前記従動ローラ(31)とを備えたシート排出装置。
【選択図】 図7

Description

本発明は、シートを排出トレイに排出するシート排出装置及び前記シート排出装置を備えた画像形成装置に関し、特に、排出されるシートを湾曲させて(「こし」を付けて)直進性を高め、前記排出トレイに記録シートを整列して排出するシート排出装置及び前記シート排出装置を備えた画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置において、画像記録後の記録シートはシート搬送路の湾曲や定着装置による水分の蒸発等によりシート搬送方向に対して湾曲(カール)し易くなる。前記カールした状態で排出トレイに記録シートが排出されると、記録シートが整列した状態で排出され難く、排出トレイの記録シートの収容性が悪化する問題がある。また、カールが大きな場合や、排出トレイに多くの記録シートが排出されている場合には、排出される記録シートが前に排出された記録シートの下に入り込み、排出された記録シートの順序が狂ってしまう問題がある。
前記問題を解決するために下記の従来技術(J01)のような記録シートのシート幅方向に記録シートを湾曲させて(「こし」を付けて)、記録シートを排出する技術が公知である。
(J01)特許文献1(特開平8−208091号公報)記載の技術
特許文献1には、2つの駆動ローラに対向して1つのピンチローラ部材を配置し、ピンチローラ部材の駆動ローラが接しない位置に大径部を形成して、前記大径部を排出される記録シートに当接させて、記録シートに「こし」を付けること(コルゲーション作用)により、前記収容性等の向上を図る技術が記載されている。前記大径部を設けることにより、駆動ローラを回転軸方向(シート幅方向)に移動させて、記録シートをシート幅方向にずらして排出する場合(オフセット排出する場合)でも、ピンチローラ部材をシート幅方向に移動させずにオフセット排出可能になっている。
しかしながら、前記従来技術(J01)では、ピンチローラ部材が駆動ローラの駆動に従動して回転するため、大径部の周速が小径部の周速(即ち、記録シートの搬送速度)よりも大きくなってしまう。この結果、記録シートの搬送速度よりも周速の速い大径部では、記録シートの当接面でスリップしてしまい、当接面に画像が記録されていると、画像上にスリップ跡等のディフェクト(画像欠陥)が発生してしまう。
前記周速度のずれの問題を解決するために次の従来技術(J02),(J03)が従来知られている。
(J02)特許文献2(特開平9−110260号公報)記載の技術
特許文献2には、駆動軸(60d)と一体的に回転可能な胴体部分(60b)と、胴体部分(60b)の両側に設けられ、駆動軸に対して回動自在のフランジ部分(60c)とを有する排紙ローラ(60)によって、前記フランジ部(60c)で記録シートに「こし」を付けて排出する技術が記載されている。特許文献2記載の技術では、前記フランジ部分(60c)が回動自在なので、周速度のズレを防止できる。
(J03)特許文献3(特開2000−351512号公報)記載の技術
特許文献3には、回転軸(647d)に圧入された軸受(649a)に外装されて回転軸(647d)に対して回転自在に構成された、駆動ローラ(647c)よりも大径のコルゲーションローラ(649)によって記録シートに「こし」を付けて排出する技術が記載されている。特許文献3記載の技術では、コルゲーションローラ(649)が回転自在なので、周速度のズレを防止できる。
特開平8−208091号公報(段落番号「0015」〜「0016」、第3図、第4図)。 特開平9−110260号公報(段落番号「0078」〜「0082」、第13図)。 特開2000−351512号公報(段落番号「0038」〜「0039」、第2図、第3図)
しかしながら、前記従来技術(J02)では、駆動ローラ(胴体部分(60b))の径と、駆動ローラの両側に配置されたフランジ部分(60c)の径とが異なるため、段差状に径が変化している。この結果、記録シートに「こし」を付ける際に、前記段差によりフランジ部分(60c)と記録シートの当接部に力が集中し、記録シートに筋状の跡(用紙筋)が形成されてしまう場合があるという問題がある。
また、前記従来技術(J03)でも、駆動ローラ(647c)と、コルゲーションローラ(649)とが離隔して配置されているので、(J02)の場合と同様に、駆動ローラやコルゲーションローラのシート幅方向両端部で力が集中して、用紙筋が形成されてしまう場合があるという問題がある。
さらに、前記用紙筋が形成される可能性がある場合にオフセット排出すると、シート幅方向に移動する時に(オフセット動作時に)、大径部が記録シートの面と擦れてしまい、画像に擦過傷が形成されてしまう場合があるという問題がある。前記用紙筋の問題や擦過傷の問題は、「こし」のある厚紙では当接部での力が大きくなるので、より顕著になってしまう。
本発明は前述の事情に鑑み、下記(O01)〜(O03)の記載内容を課題とする。
(O01)記録シートに「こし」を付ける部材の周速のズレを防止しつつ、用紙筋の発生を防止すること。
(O02)オフセット排出時に擦過傷の発生を防止すること。
(O03)「こし」のある記録シートを排出する際に用紙筋や擦過傷の発生を防止すること。
次に、前記課題を解決するために案出した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の要素との対応を容易にするため、実施の形態の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。
なお、本発明を後述の実施の形態の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施の形態に限定するためではない。
(第1発明)
前記課題を解決するために第1発明のシート排出装置は、下記の構成要件(A01)〜(A03)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像が記録された記録シート(S)が排出される排出トレイ(TRh)、
(A02)回転駆動する駆動ローラ(12)と、前記駆動ローラ(12)に当接して従動する従動ローラ(31)とを有し、前記駆動ローラ(12)と前記従動ローラ(31)との当接部で記録シート(S)を挟持して前記排出トレイ(TRh)に排出する排出ローラ(R1)、
(A03)前記駆動ローラ(12)に当接する小径部材(32)と、前記小径部材(32)に回転可能に支持された大径部材(33)とを有し、前記大径部材(33)の端部の外径と前記小径部材(32)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成された前記大径部材(33)を有する前記従動ローラ(31)。
前記構成要件(A01)〜(A03)を備えた第1発明のシート排出装置では、排出トレイ(TRh)には、画像が記録された記録シート(S)が排出される。排出ローラ(R1)は、回転駆動する駆動ローラ(12)と、前記駆動ローラ(12)に当接して従動する従動ローラ(31)とを有し、前記駆動ローラ(12)と前記従動ローラ(31)との当接部で記録シート(S)を挟持して前記排出トレイ(TRh)に排出する。前記従動ローラ(31)は、前記駆動ローラ(12)に当接する小径部材(32)と、前記小径部材(32)に回転可能に支持された大径部材(33)とを有する。そして、前記大径部材(33)は、端部の外径と前記小径部材(32)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成されている。
したがって、前記第1発明のシート排出装置は、前記大径部材(33)によって記録シート(S)に「こし」が付けられた状態で排出される。そして、前記従動ローラ(31)の大径部材(33)が小径部材(32)に回転可能に支持されているので、記録シート(S)の搬送速度に応じた周速度で大径部材(33)と小径部材(32)とがそれぞれ従動できる。したがって、周速度のズレによって、記録シート(S)と大径部材(33)との当接面でスリップし、記録シート(S)にスリップ跡等のディフェクトが発生することを防止できる。
また、大径部材(33)は、その端部の外径と前記小径部材(32)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成されているので、小径部材(32)と大径部材(33)との繋ぎ目(境界部分)で、外径が滑らかに連続する。この結果、径の段差等がないので、記録シート(S)と従動ローラ(31)との当接部で力が集中する部分がなくなり、記録シート(S)に用紙筋が形成されることを防止できる。
また、前記第1発明のシート排出装置は、下記の構成要件(A04),(A05)を備えることも可能である。
(A04)前記駆動ローラ(12)の回転軸方向に前記駆動ローラ(12)を移動させて、前記記録シート(S)を前記記録シート(S)の幅方向にずらして排出するシートオフセット装置(26)、
(A05)前記駆動ローラ(12)の回転軸方向の移動に連動して前記大径部材(33)を回転軸方向に移動させる大径部移動部材(34)。
前記構成要件(A04),(A05)を備えた第1発明のシート排出装置では、シートオフセット装置は、前記駆動ローラ(12)の回転軸方向に前記駆動ローラ(12)を移動させて、前記記録シート(S)を前記記録シート(S)の幅方向にずらして排出する。大径部移動部材(34)は、前記駆動ローラ(12)の回転軸方向の移動に連動して前記大径部材(33)を回転軸方向に移動させる。
したがって、前記構成要件(A04),(A05)を備えた第1発明のシート排出装置は、記録シート(S)を幅方向にずらして排出する際に(オフセット排出する際に)、大径部移動部材(34)によって駆動ローラ(12)の移動に連動して大径部材(33)も移動する。したがって、記録シート(S)のシート幅方向の移動に連動して大径部材(33)も移動するため、大径部材(33)が記録シート(S)と擦れて、記録シート(S)に擦過傷が発生することを防止できる。
また、前記第1発明のシート排出装置は、下記の構成要件(A06)を備えることも可能である。
(A06)前記従動ローラ(31)の中心軸を前記駆動ローラ(12)側に付勢する付勢部材(37)であって、記録シート(S)のこしに応じて前記従動ローラ(31)と前記駆動ローラ(12)との間隔を調節する前記付勢部材(37)。
前記構成要件(A06)を備えた第1発明のシート排出装置では、前記従動ローラ(31)の中心軸を前記駆動ローラ(12)側に付勢する付勢部材(37)は、記録シート(S)のこしに応じて前記従動ローラ(31)と前記駆動ローラ(12)との間隔を調節する。
したがって、前記構成要件(A06)を備えた第1発明のシート排出装置は、「こし」の強い記録シート(S)を排出する場合には、従動ローラ(31)が駆動ローラ(12)から離れる方向に移動する。この結果、「こし」の強い記録シート(S)に必要以上の「こし」を付けることを防止でき、必要以上に「こし」が付いたときに発生しやすい用紙筋の形成を防止できる。さらに、必要以上に「こし」が付かないので、オフセット排出する場合に、「こし」の強い記録シート(S)と大径部材(33)との間の擦れによる擦過傷の発生を防止できる。
(第2発明)
前記課題を解決するために第2発明のシート排出装置は、下記の構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えたことを特徴とする。
(A01)画像が記録された記録シート(S)が排出される排出トレイ(TRh)、
(A02)回転駆動する駆動ローラ(12′)と、前記駆動ローラ(12′)に当接して従動する従動ローラ(31′)とを有し、前記駆動ローラ(12′)と前記従動ローラ(31′)との当接部で記録シート(S)を挟持して前記排出トレイ(TRh)に排出する排出ローラ(R1)、
(A03′)前記従動ローラ(31′)に当接する小径部材(51)と、前記小径部材(51)に回転可能に支持された大径部材(52)とを有し、前記大径部材(52)の端部の外径と前記小径部材(51)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成された前記大径部材(52)を有する前記駆動ローラ(12′)。
前記構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えた第2発明のシート排出装置は、排出トレイ(TRh)には、画像が記録された記録シート(S)が排出される。回転駆動する駆動ローラ(12′)と、前記駆動ローラ(12′)に当接して従動する従動ローラ(31′)とを有する排出ローラ(R1)は、前記駆動ローラ(12′)と前記従動ローラ(31′)との当接部で記録シート(S)を挟持して前記排出トレイ(TRh)に排出する。駆動ローラ(12′)は、前記従動ローラ(31′)に当接する小径部材(51)と、前記小径部材(51)に回転可能に支持された大径部材(52)とを有する。そして、前記大径部材(52)は、その端部の外径と前記小径部材(51)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成されている。
したがって、前記第2発明のシート排出装置は、前記大径部材(52)によって記録シート(S)に「こし」が付けられた状態で排出される。そして、前記駆動ローラ(12′)の大径部材(52)が小径部材(51)に回転可能に支持されているので、記録シート(S)の搬送速度に応じた周速度で大径部材(52)と小径部材(51)とがそれぞれ従動できる。したがって、周速度のズレによって、記録シート(S)と大径部材(52)との当接面でスリップし、記録シート(S)にスリップ跡等のディフェクトが発生することを防止できる。
また、大径部材(52)は、その端部の外径と前記小径部材(51)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成されているので、小径部材(51)と大径部材(52)との繋ぎ目(境界部分)で、外径が滑らかに連続する。この結果、径の段差等がないので、記録シート(S)と駆動ローラ(12′)との当接部で力が集中する部分がなくなり、記録シート(S)に用紙筋が形成されることを防止できる。
また、前記第2発明のシート排出装置は、下記の構成要件(A04),(A07)を備えることも可能である。
(A04)前記駆動ローラ(12′)の回転軸方向に前記駆動ローラ(12′)を移動させて、前記記録シート(S)を前記記録シート(S)の幅方向にずらして排出するシートオフセット装置(26)、
(A07)前記駆動ローラ(12′)の小径部材(51)に当接する大径部(56)と、前記駆動ローラ(12′)の大径部材(52)に対向して配置された小径部(57)とを有し、前記駆動ローラ(12′)が回転軸方向に移動する際に前記大径部材(52)に当接しない前記小径部(57)を有する前記従動ローラ(31′)。
前記構成要件(A04),(A07)を備えた第2発明のシート排出装置では、シートオフセット装置は、前記駆動ローラ(12′)の回転軸方向に前記駆動ローラ(12′)を移動させて、前記記録シート(S)を前記記録シート(S)の幅方向にずらして排出する。
前記従動ローラ(31′)は、前記駆動ローラ(12′)の小径部材(51)に当接する大径部(56)と、前記駆動ローラ(12′)の大径部材(52)に対向して配置された小径部(57)とを有する。そして、前記従動ローラ(31′)の小径部(57)は、前記駆動ローラ(12′)が回転軸方向に移動する際に前記大径部材(52)に当接しない。
したがって、前記構成要件(A04),(A07)を備えた第2発明のシート排出装置は、記録シート(S)を幅方向にずらして排出する際に(オフセット排出する際に)、駆動ロールの大径部材(52)と従動ローラ(31′)の小径部(57)とが当接しないので、従動ロールの小径部(57)が記録シート(S)と擦れて、記録シート(S)に擦過傷が発生することを防止できる。
(第3発明)
前記課題を解決するために第3発明の画像形成装置は、前記第1発明又は第2発明のシート排出装置(39,39′)を備えたことを特徴とする。
したがって、第3発明の画像形成装置は、前記第1発明又は第2発明のシート排出装置(39,39′)を備えているので、前記大径部材によって記録シート(S)に「こし」が付けられた状態で排出される。そして、前記大径部材(33、52)が小径部材(32、51)に回転可能に支持されているので、記録シート(S)の搬送速度に応じた周速度で大径部材(33、52)と小径部材(32、51)とがそれぞれ従動できる。したがって、周速度のズレによって、記録シート(S)と大径部材(33、52)との当接面でスリップし、記録シート(S)にスリップ跡等のディフェクトが発生することを防止できる。
また、大径部材(33、52)は、その端部の外径と前記小径部材(32、51)の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成されているので、小径部材(32、51)と大径部材(33、52)との繋ぎ目(境界部分)で、外径が滑らかに連続する。この結果、径の段差等がないので、記録シート(S)に用紙筋が形成されることを防止できる。
さらに、記録シート(S)を幅方向にずらして排出する際に(オフセット排出する際に)、大径部材(33、52)が記録シート(S)と擦れて、記録シート(S)に擦過傷が発生することを防止できる。
前述の本発明のシート排出装置及び前記シート排出装置を備えた画像形成装置は、下記の効果(E01)〜(E03)を奏することができる。
(E01)記録シートに「こし」を付ける部材の周速のズレを防止しつつ、用紙筋の発生を防止することができる。
(E02)オフセット排出時に擦過傷の発生を防止することができる。
(E03)「こし」のある記録シートを排出する際に用紙筋や擦過傷の発生を防止することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の画像形成装置の斜視図である。
図2は実施の形態1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施の形態1の画像形成装置としてのプリンタUの上面にはシート排出トレイTRhが設けられており、前側下部には給紙トレイTR1が前後方向に挿抜可能に支持されている。
図2において、実施の形態1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1と、プリンタ本体U1に対して着脱可能に支持されたプロセスカートリッジU2及び定着ユニットU3とを有する。
プリンタ本体U1はマイコンにより構成されたコントローラCと、コントローラCにより作動を制御されるIPS(イメージプロセッシングシステム)、レーザ駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電ローラCR、現像ローラGaおよび転写ローラTr等にバイアス電圧を印加する。
前記IPS(イメージプロセッシングシステム)は、外部のホストコンピュータ等から入力された印字データを潜像形成用の画像データに変換して所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。
前記プロセスカートリッジU2は、像担持体ユニットU2aおよび現像ユニットU2bを有している。前記プロセスカートリッジU2の像担持体ユニットU2aは、像担持体PR、帯電ローラCRおよびそれらを回転可能に支持するトナー回収容器(クリーナ)CLを有している。現像ユニットU2bは、現像容器Vを有しており、現像容器V内部には現像ローラGaおよび現像剤攪拌部材Gbが回転可能に支持されている。前記現像容器Vには現像剤カートリッジKが着脱可能に装着されている。前記現像剤カートリッジK内部には現像剤を攪拌しながら前記現像剤撹拌部材Gbに搬送する攪拌搬送部材Gcが回転可能に支持されている。
回転する像担持体PRの表面は、帯電領域Q1において前記帯電ローラCRにより帯電され、潜像書込位置Q2において前記ROS(潜像書込装置)から出射するレーザビームLにより静電潜像が書き込まれる。前記静電潜像は現像領域Q3において現像ユニットU3bの現像ローラGaによりトナー像に現像され、像担持体PR及び転写ローラTrとの圧接領域により形成される転写領域Q4において転写ローラTrにより記録シートSに転写される。像担持体PR表面の残留トナーは、転写領域Q4の下流側のクリーニング領域Q5においてクリーニングブレードCBにより除去され(擦り取られ)、トナー回収容器CLに回収される。
なお、前記クリーニングブレードCBの対向する側にはフィルムシールFSが設けられており、フィルムシールFSは前記トナー回収容器CL内に回収されたトナーが外にこぼれ出るのを防止する。
プリンタ本体U1の下部の前記給紙トレイTR1から、ピックアップローラRpにより取出された記録シートSは、リタードローラおよび給紙ローラを有するさばきローラRsにより1枚づつ分離されて、シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ローラRaにより搬送され、転写領域Q4のシート搬送方向の上流側に配置されたレジローラRrにより所定のタイミングで、前記転写領域Q4に搬送される。
また、プリンタ本体U1の左側下部(−Y側−Z部)に配置された手差トレイTR0から給紙された記録シートSも前記シート搬送路SHに沿って配置されたシート搬送ローラRa、レジローラRrにより前記転写領域Q4に搬送される。
前記コントローラCにより動作が制御される電源装置Eから所定のタイミングで転写バイアスが印加される転写ローラTrは、転写領域Q4を通過する記録シートSに像担持体PR上のトナー像を転写する。
前記転写領域Q4においてトナー像が転写された記録シートSは、トナー像が未定着の状態で前記定着ユニットU3に搬送される。前記定着ユニットU3は一対の定着ローラFh,Fpからなる定着装置Fを有し、前記一対の定着ローラFh,Fpの圧接領域によって定着領域Q6が形成される。前記定着ユニットU3に搬送された記録シートSは、定着領域Q6において定着装置Fの一対の定着ローラFh,Fpによりトナー像が定着される。定着トナー像が形成された記録シートSは、シートガイドSG1,SG2によってガイドされ、排出ローラR1からプリンタ本体U1上面の前記排出トレイTRhに排出される。
(シート排出装置)
図3は実施の形態1のシート排出装置の平面図であり、図1のIII−III線断面図である。
図4は実施の形態1のシート排出装置の斜視図であり、図3の矢印IV方向から見た図である。
図2〜図4において、前記排出ローラR1は、プリンタ本体U1に回転自在に支持された駆動ローラ軸1を有している。図3、図4に示すように、前記駆動ローラ軸1の前端部(+X側端部)には、被駆動歯車2が固着されている。前記被駆動歯車2には、駆動モータ3の駆動軸に固着された駆動歯車4が噛合っており、駆動モータ3によって駆動ローラ軸1が回転駆動される。
図5は、実施の形態1のシート排出装置の説明図で、図5Aは平面図、図5Bは前記図5Aの矢印VBで示した部分の縦断面図、図5Cは前記図5Aの矢印VCで示した部分の縦断面図、図5Dは前記図5AのVD−VD線断面図である。
図5において、前記駆動ローラ軸1には、ローラ支持用中空軸6が装着されている。前記ローラ支持用中空軸6の前端部(X側端部)は樹脂製のベアリング7(図5A,5B参照)により駆動ローラ軸1に支持されており、後端部(−X側端部)は樹脂製のベアリング8により駆動ローラ軸1に支持されている。ベアリング7,8は駆動ローラ軸1上で回転およびスライド可能である。
前記ローラ支持用中空軸6にはその軸方向に沿う長孔6a(図5A,5D参照)が形成されている。長孔6aには前記駆動ローラ軸1に固定されたガイドピン11がスライド可能に係合している。したがって、駆動ローラ軸1およびローラ支持用中空軸6は前記ガイドピン11により相対的回転は不能であるが、軸方向には前記長孔6aの長さの範囲でスライド可能である。
前記ローラ支持用中空軸6には複数の駆動ローラ12が固着されている。したがって、駆動ローラ12はローラ支持用中空軸6および駆動ローラ軸1と一体的に回転するようになっている。
図5A,5Bにおいて、前記駆動ローラ軸1上には、前記ベアリング7の前側面(+X側の側面)に接してベアリング13がスライド可能且つ回転可能に装着されている。
駆動ローラ軸1の後端部(−X側端部)には移動ブロック14(図5A参照)が配置されている。図5に示すように、移動ブロック14は前後両端部(X軸方向両端部)に右方(−Y方向)に突出する突出板14a,14bを有している。前側(X側)の突出板14aは図5Cに示すようにベアリング8の後側部(−X側部分)に嵌合している。また図5Aにおいて、後側の突出板14bは駆動ローラ軸1にスライド可能に嵌合している。
図5Aにおいて、ローラ支持用中空軸6に沿って延びる連結部材16の後端部(−X側端部)は前記移動ブロック14にネジ17で連結されている。連結部材16の前端部(X側端部)には右方(−Y方向)に突出する突出板16aが設けられている。図5Bに示すように、突出板16aは前記ベアリング13に嵌合している。
前記移動ブロック14、連結部材16およびそれらを連結するネジ17により移動部材18が構成されている。
図5A,5B,5Cから分かるように、移動部材18の前記突出板14aと16aとによって、ローラ支持用中空軸6、ベアリング7,8,13が挟まれた状態になっており、前記移動部材18の前後方向の移動に連動してローラ支持用中空軸6等が駆動ローラ軸1に対してスライド移動する。
図6は図5Aの矢印VI方向から見た図である。
図3,5A、図6において、前記移動ブロック14にはガイド溝19が形成されている。ガイド溝19は、移動ブロック14の上下方向(Z軸方向)の中間部に形成された幅の広いローラガイド溝19a(図5、図6参照)と、このローラガイド溝19aから上面に開口するロッド貫通溝19bとから構成されている。
図5、図6において、オフセットモータユニット21は、モータおよび減速機構等により構成され、揺動アーム22を所定の角度の範囲内で揺動させる機能を有している。図6に示すように、揺動アーム22の先端は下方に突出する短いロッド22aを有し、そのロッド22aの下端には回転自在な自由ローラ23が支持されている。そして、ロッド22aは前記ロッド貫通溝19bを上下に貫通している。また、ロッド22a下端に支持された自由ローラ23は前記ローラガイド溝19a内で内側面にガイドされながら移動可能に収容されている。
前記符号14〜22の部材によってシートオフセット装置26が構成されている。
図7は実施の形態1の排出ローラの要部拡大説明図であり、図7Aは通常時の排出ローラの説明図、図7Bはオフセット排出時の排出ローラの説明図、図7Cは図7Aの矢印VIIC方向から見た図である。
図7において、2つの駆動ローラ12に対向して1つの従動ローラ31が配置されている。前記従動ローラ31は前記駆動ローラ12が当接する小径部材32を有している。図7に示すように、前記小径部材32の前後方向(X軸方向)の長さは、前記2つの駆動ローラ12の前後方向の間隔よりも長く形成されている。したがって、駆動ローラ12が、図7Aに示す通常排出時の位置から図7Bに示すオフセット排出時の位置に移動しても、駆動ローラ12と小径部材32との接触は保持されるようになっている。
図8は図7AのVIII−VIII線断面図である。
図8において、前記小径部材32の前後方向(X軸方向)中央部には、前記小径部材32の外径よりもさらに小径の大径部装着部32aが形成されている。
図7、図8において、前記大径部装着部32aには、大径部装着部32aの前後方向の長さよりも長い円筒状の大径部材33が、小径部材32に対して回転自在に装着されている。前記大径部材33は、前後方向両端部の外径が小径部材32の径とほぼ等しく形成され、前後方向中央部分に行くに連れて徐々に径が大きくなるように形成されている。そして、前記大径部材33の前後方向中央部には、リング状の連結部材接続溝33aが形成されている。
また、図8に示すように、円筒状の大径部材33の内周面の前後方向中央部には、前記大径部装着部32aに嵌合する内側突出部33bが形成されている。前記内側突出部33bは前記大径部装着部32aよりも前後方向の長さが短く構成されており、前記大径部装着部32aの前後方向の長さ分、前記大径部材33が前後方向(従動ロール31の回転軸方向、シート幅方向)にスライド移動可能に構成されている。したがって、前記大径部材33は、小径部材32に対して回転自由且つ前後方向に相対移動可能に構成されている。
図7において、前記大径部材33の連結部材接続溝33aと、前記ローラ支持用中空軸6とが連結アーム(大径部移動部材)34によって連結されている。前記連結アーム34は、前記大径部材33に対して回転自在且つ前記ローラ支持用中空軸6に対して回転自在に支持されている。したがって、図7Bに示すように、前記ローラ支持用中空軸6がオフセットモータユニット21により前後方向に移動すると、前記連結アーム34が前後方向に移動すると共に、前記連結アーム34が連結された大径部材33も前後方向に移動する。なお、図2、図5に示すように、実施の形態1では、前側(+X側)に配置された2つの駆動ローラ12に対向する従動ローラ31の連結アーム34は、駆動ローラ12の前方でローラ支持用中空軸6に連結され、後側(−X側)に配置された2つの駆動ローラ12に対向する従動ローラの連結アーム34は、駆動ローラ12の後方でローラ支持用中空軸6に連結されている。
図9は実施の形態1の従動ローラ付勢部材の拡大説明図である。
図7において、前記小径部材32の両端部には従動軸36,36が設けられており、前記従動軸36,36はそれぞれ従動ローラ付勢部材37(図7C参照)に支持されている。図7C、図9において、前記従動ローラ付勢部材37は、前記従動軸36を回転自在に支持する軸支持プレート部37aと、前記軸支持プレート部37aの下端に連結され、左方向(−Y方向)に延びる板バネ部37bと、前記板バネ部37bの左端部(−Y端)に一体的に形成されたクリップ部37cとを有する。
図9に示すように、前記クリップ部37cはヘアピン状に形成されており、プリンタ本体U1に固定支持された付勢部材装着フレームU4に形成された付勢部材装着溝U4aに装着されている。したがって、前記従動ローラ付勢部材37は、前記板バネ部37bの付勢力によって、常時従動ローラ31を駆動ローラ12側に付勢している。
図10は「こし」の強い厚紙を排出する場合の排出ローラの作用説明図である。
なお、図10に示すように、前記板バネ部37bの付勢力は、厚紙等の「こし」の強い記録シートSを排出する場合には、シートの「こし」により従動ローラ31が下方に押し下げられ、駆動ローラ12と小径部材32とが離隔して、駆動ローラ12と大径部材33の中央部分のみが厚紙に当接する程度の付勢力に調節されている。したがって、記録シートのこし(剛性)の強さに応じて、前記駆動ローラ12と従動ローラ31との間隔が前記従動ローラ付勢部材37によって調節される。
前記駆動ローラ12及び従動ローラ31によって実施の形態1の排出ローラR1が構成されている。そして、前記排出ローラR1、駆動ローラ軸1、ギヤ2,3、駆動モータ3、ローラ支持用中空軸6、シートオフセット装置26、従動ローラ付勢部材37等によって実施の形態1のシート排出装置39が構成されている。
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1のシート排出装置39を備えた画像形成装置Uでは、「こし」の弱い普通紙が排出される場合、大径部材33により湾曲して「こし」が付けられた状態で排出トレイTRhに排出される。このとき、前記大径部材33が小径部材32に対して回動自在に支持されているので、記録シートSの搬送速度に合わせて大径部材33と小径部材32とが同じ周速度(角速度は異なる)で回転できる(従動できる)。したがって、周速度のズレによって、記録シートSと大径部材33との当接面でスリップしてしまい、画像上にスリップ跡等のディフェクトが発生することを防止できる。
また、前記大径部材33の前後方向両端部の外径が小さく形成され、小径部材32との繋ぎ目(境界部分)において、径に滑らかに接続しているので、記録シートSと大径部材33及び小径部材32との接触面積が広くなる。この結果、記録シートSと従動ローラ31との当接部で力が集中部分がなくなり、記録シートに用紙筋が形成されることが防止される。
さらに、シートオフセット装置26によってオフセット排出する際に、駆動ローラ12の前後方向(シート幅方向)の移動に応じて大径部材33も移動する。したがって、記録シートSのシート幅方向の移動に伴って大径部材33も移動するため、大径部材33が記録シートSと擦れてしまい、擦過傷が発生することを防止できる。
また、実施の形態1の従動ローラ31は、従動ローラ付勢部材37によって駆動ローラ12側に付勢されており、図10に示すように「こし」の強い厚紙Sが搬送された場合、厚紙Sの「こし」によって従動ローラ31が駆動ローラ12から離れる方向に移動する。そして、厚紙Sは、小径部材32に当接せず、駆動ローラ12と従動ローラ31の大径部材33とによって搬送される。このとき、前記オフセット排出するために駆動ローラ12をシート幅方向に移動させると、大径部材33もシート幅方向に移動するので、大径部材33と厚紙Sとの擦れによる擦過傷を防止できると共に、厚紙Sと小径部材32とが当接しないので、厚紙Sと小径部材32との当接面での擦過傷の発生も防止できる。
(実施の形態2)
図11は前記図7に対応する実施の形態2の排出ローラの説明図であり、図11Aは要部拡大説明図、図11Bは図11AのXIB−XIB線断面図である。
なお、この実施の形態2の説明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
図11において、実施の形態2のシート排出装置39′では、ローラ支持用中空軸6に支持される駆動ローラ12′は、ローラ支持用中空軸6と一体的に回転可能な小径部材51を有している。前記小径部材51の前後方向(X軸方向)中央部には大径部装着溝51a(図11B参照)が形成されている。前記大径部装着溝51aには、大径部装着溝51aの前後方向の長さよりも長い円筒状の大径部材52が回転自在に支持されている。図11に示すように、前記大径部材52は、前後方向(X軸方向)両端部の外径が小径部材32の径とほぼ等しく形成され、前後方向中央部分に行くに連れて徐々に径が大きくなるように形成されている。
図11Aにおいて、前記駆動ローラ12′に対向して従動ローラ31′が配置されている。前記従動ローラ31′は、前記駆動ローラ12′の小径部材51に当接する前後一対の従動ローラ部(大径部)56,56と、前記前後の従動ローラ部56,56を接続し且つ従動ローラ部56よりも小径の小径接続部(小径部)57とを有する。前記小径接続部57は、前記大径部材52に当接しないように構成されており、オフセット排出時に前記大径部材52がシート幅方向(前後方向)に移動しても当接しないように、前記小径接続部57のシート幅方向の長さが調節されている。
なお、実施の形態2では、駆動ローラ12′の大径部材52がローラ支持用中空軸6に対して回転自在なので、大径部材52には駆動力が伝達されない。したがって、実施の形態1と同様に「こし」の強い厚紙Sを搬送する場合に、駆動する小径部材51と従動ローラ部56とが離隔するように従動ローラ付勢部材37の付勢力が調節されていると、記録シートSには駆動しない大径部材52及び従動ローラ部56が当接するため記録シートSを搬送できない。したがって、実施の形態2の従動ローラ付勢部材37による付勢力は、厚紙Sを搬送する場合でも、小径部材51と従動ローラ部56とが離隔しない程度の付勢力に調節されている。
(実施の形態2の作用)
前記構成を備えた実施の形態2のシート排出装置39′を備えた画像形成装置Uでは、駆動ローラ12′の大径部材52が回転自在に支持されているので、記録シートSに「こし」を付けて排出する場合に、大径部材52と小径部材51との周速度のズレを防止できる。したがって、画像上に、スリップ跡等のディフェクトが発生することが防止できる。
また、大径部材52と小径部材51との繋ぎ目で外径が滑らかに接続しているので、力の集中が発生し難く、記録シートに用紙筋が形成されることが防止される。
さらに、オフセット排出する際に、駆動ローラ12′の大径部材52がシート幅方向に移動するので、大径部材33が記録シートSと擦れてしまうことが防止でき、擦過傷の発生を防止できる。厚紙Sの場合でも、大径部材52が記録シートSと擦れ、擦過傷が発生することを防止できる。
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)本発明は、プリンタU以外の複写機、FAX等の画像形成装置に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置だけでなく、インクジェット記録方式の画像形成装置にも適用可能である。さらに、自動原稿搬送装置の排出ローラにも適用可能である。
(H02)前記実施の形態において、従動ローラ付勢部材37は、板バネ以外の任意の付勢部材を使用することが可能である。例えば、コイルスプリングやソレノイド等の付勢部材を使用して付勢することも可能である。
(H03)前記実施の形態1において、全ての駆動ローラ12に対向して配置された従動ローラ31が大径部材33を備える必要はなく、例えば、シート幅方向両端の従動ローラのみ大径部材33を備え、残りの従動ローラは小径部材32のみで構成された従来公知の従動ローラを使用することも可能である。
(H04)前記実施の形態1において、各大径部材33とローラ支持用中空軸6とを連結アーム34で接続したが、大径部材一つずつをローラ支持用中空軸6に連結せず、例えば、前後方向に間隔をあけて配置された大径部材33どうしを連結する大径部材連結部材を設け、前端側に配置された大径部材33とローラ支持用中空軸6とを連結することにより、オフセット排出時に全ての大径部材33をシート幅方向に移動させることも可能である。
(H05)前記実施の形態2において、小径接続部57は省略可能である。
(H06)本発明はシートオフセット装置を備えない画像形成装置にも適用可能である。
図1は本発明の実施の形態1の画像形成装置の斜視図である。 図2は実施の形態1の画像形成装置の全体説明図である。 図3は実施の形態1のシート排出装置の平面図であり、図1のIII−III線断面図である。 図4は実施の形態1のシート排出装置の斜視図であり、図3の矢印IV方向から見た図である。 図5は、実施の形態1のシート排出装置の説明図で、図5Aは平面図、図5Bは前記図5Aの矢印VBで示した部分の縦断面図、図5Cは前記図5Aの矢印VCで示した部分の縦断面図、図5Dは前記図5AのVD−VD線断面図である。 図6は図5Aの矢印VI方向から見た図である。 図7は実施の形態1の排出ローラの要部拡大説明図であり、図7Aは通常時の排出ローラの説明図、図7Bはオフセット排出時の排出ローラの説明図、図7Cは図7Aの矢印VIIC方向から見た図である。 図8は図7AのVIII−VIII線断面図である。 図9は実施の形態1の従動ローラ付勢部材の拡大説明図である。 図10は「こし」の強い厚紙を排出する場合の排出ローラの作用説明図である。 図11は前記図7に対応する実施の形態2の排出ローラの説明図であり、図11Aは要部拡大説明図、図11Bは図11AのXIB−XIB線断面図である。
符号の説明
12,12′…駆動ローラ、26…シートオフセット装置、31,31′…従動ローラ、32…小径部材、33…大径部材、34…大径部移動部材、37…付勢部材、39,39′…シート排出装置、51…小径部材、52…大径部材、56…大径部、57…小径部、R1…排出ローラ、S…記録シート、TRh…排出トレイ。



Claims (6)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A03)を備えたことを特徴とするシート排出装置、
    (A01)画像が記録された記録シートが排出される排出トレイ、
    (A02)回転駆動する駆動ローラと、前記駆動ローラに当接して従動する従動ローラとを有し、前記駆動ローラと前記従動ローラとの当接部で記録シートを挟持して前記排出トレイに排出する排出ローラ、
    (A03)前記駆動ローラに当接する小径部材と、前記小径部材に回転可能に支持された大径部材とを有し、前記大径部材の端部の外径と前記小径部材の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成された前記大径部材を有する前記従動ローラ。
  2. 下記の構成要件(A04),(A05)を備えたことを特徴とする請求項1記載のシート排出装置、
    (A04)前記駆動ローラの回転軸方向に前記駆動ローラを移動させて、前記記録シートを前記記録シートの幅方向にずらして排出するシートオフセット装置、
    (A05)前記駆動ローラの回転軸方向の移動に連動して前記大径部材を回転軸方向に移動させる大径部移動部材。
  3. 下記の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のシート排出装置、
    (A06)前記従動ローラの中心軸を前記駆動ローラ側に付勢する付勢部材であって、記録シートのこしに応じて前記従動ローラと前記駆動ローラとの間隔を調節する前記付勢部材。
  4. 下記の構成要件(A01),(A02),(A03′)を備えたことを特徴とするシート排出装置、
    (A01)画像が記録された記録シートが排出される排出トレイ、
    (A02)回転駆動する駆動ローラと、前記駆動ローラに当接して従動する従動ローラとを有し、前記駆動ローラと前記従動ローラとの当接部で記録シートを挟持して前記排出トレイに排出する排出ローラ、
    (A03′)前記従動ローラに当接する小径部材と、前記小径部材に回転可能に支持された大径部材とを有し、前記大径部材の端部の外径と前記小径部材の外径とが略同一且つ前記端部から徐々に径が大きくなるよう形成された前記大径部材を有する前記駆動ローラ。
  5. 下記の構成要件(A04),(A07)を備えたことを特徴とする請求項4記載のシート排出装置、
    (A04)前記駆動ローラの回転軸方向に前記駆動ローラを移動させて、前記記録シートを前記記録シートの幅方向にずらして排出するシートオフセット装置、
    (A07)前記駆動ローラの小径部材に当接する大径部と、前記駆動ローラの大径部材に対向して配置された小径部とを有し、前記駆動ローラが回転軸方向に移動する際に前記大径部材に当接しない前記小径部を有する前記従動ローラ。
  6. 前記請求項1ないし5のいずれか記載のシート排出装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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