JP4097564B2 - シート排出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、又はプリンタ等の画像形成装置において、画像形成後(印字後)の記録用紙(以下シートと呼ぶ)を排紙部に排出する際に用いられるシート排出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像形成装置において、画像形成が行われたシートは、排紙トレイ等の排紙部に排紙されるが、シートの排紙に当たっては、複数のローラを備えるシート排出装置が用いられており、このシート排出装置は、定着ユニットの下流側に位置するシート排出経路の先端部に配置されている。
【0003】
このようなシート排出装置として、例えば、シート排出部に配設され所定方向に回動される第1の軸部材に装着された第1のローラと、第1の軸部材に対して間隔を置いて配設された第2の軸部材に装着され第1のローラによって従動される第2のローラと、第2の軸部材に装着され第2のローラによって回動される第3のローラとを備えて、第3のローラにはバネ等の押圧部が接離可能に配置され、第3のローラが、比較的高摩擦係数の材料によって形成されるとともに、第2のローラより小径に構成されているものがある(特許文献1参照)。
【0004】
具体的には、従来のシート排出装置では、第1の軸部材には、軸線方向に間隔を置いて複数の合成ゴム製第1のローラが装着され、各第1のローラには、少なくとも一端部に突起が形成されている。幅方向内側に配設された一対の第1のローラには、外側の一端部にその全周に渡って環状の突起が設けられ、幅方向外側に配設された一対の第1のローラには、両端部にその全周に渡って環状の突起が設けられている。
【0005】
第2のローラは、第1のローラよりもその幅方向長さが短く、合成樹脂で形成されて、幅方向内側に配設された一対の第2のローラは、対応する第1のローラの幅方向中央部より幾分内側で第1のローラに接触し、その幅方向外側に配設された一対の第2のローラは、対応する第1のローラの突起間の中央部に接触している。また、第2の軸部材には、複数の第3のローラが装着されている。この第3のローラは第2のローラよりも小径である。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−239151号公報(段落(0009)〜(0012)、第1図及び第2図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のシート排出装置においては、上述のように、第1〜第3のローラを備えている関係上、不可避的にその構成が複雑となってしまう。
【0008】
さらに、第1のローラに形成された突起によってシートの搬送は良好になるものの、突起に起因してシートに所謂コロ跡が残ってしまうことがある。そして、従来のシート排出装置においては、シートの搬送を良好にするとともに、コロ跡を解消するための手法については、何等示されていない。
【0009】
つまり、従来のシート排出装置では、シートサイズに拘わらずシートの搬送を良好にするとともに、シートにコロ跡等の欠陥を防止することが難しいという課題がある。
【0010】
本発明の目的は、シートサイズに関係なくシートの搬送を良好にするとともに、排出されるシートに欠陥が生じることのないシート排出装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、シートに画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記シートの幅方向に回転可能に配列され、駆動軸を介して断続的に連結された複数のゴム製の駆動ローラで形成された第1のゴム製ローラ体と、該第1のゴム製ローラ体の周面とその周面が対応して従動回転可能に配置された複数の第2の樹脂製ローラ体とを有し、前記第1のゴム製ローラ体及び前記第2の樹脂製ローラ体によって前記シートをシート排紙部に排紙するためのシート排出装置であって、
前記第2の樹脂製ローラ体群は、シート搬送方向中央位置を挟んで前記駆動軸の軸方向両側に、駆動軸と平行に左右に振り分けて配置した一対の従動軸を具え、該従動軸夫々に、前記シート搬送方向中央側と、シート方向外側に夫々一つずつ第2の樹脂製ローラ体を配し、前記従動軸を介して、第2の樹脂製ローラ体を対面する第1のゴム製ローラ体に付勢させるとともに、
前記シート搬送方向中央側に位置する一対の前記第2の樹脂製ローラ体(以下内側樹脂ローラという)の軸方向外端側外周面に、半径方向に突起する第1の突起部が所定の間隔で形成され、
一方シート方向外側に位置する一対の前記第2の樹脂製ローラ体(以下外側樹脂ローラという)の軸方向両端側外周面に、夫々半径方向に突起する第2の突起部が所定の間隔で形成され、
前記内側樹脂ローラの第1の突起部は前記外側樹脂ローラの第2の突起部よりもその高さが低く形成され、
さらに、前記内側樹脂ローラ間には、通紙中のシートを前記第1のゴム製ローラ体側から前記第2の樹脂製ローラ体の方向へ押す押し部材が配置されていることを特徴とするシート排出装置が得られる。
【0012】
このように、第2の樹脂製ローラ体のうちシートの幅方向外側端から最も内側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体に、シートの幅方向外側端側に位置する端部における周面に径方向に延びる第1の突起部を所定の間隔で形成し、第1の突起部が形成された第2の樹脂製ローラ体を除く残りの第2の樹脂製ローラ体に、シートの幅方向両端における周面に径方向に延びる第2の突起部を所定の間隔で形成して、第1の突起部の高さを第2の突起部の高さよりも低くすれば、第1及び第2の突起部によってシートが良好に搬送でき、しかもシートにコロ跡等の欠陥が生じることがない。
【0013】
本発明では、前記第1のゴム製ローラ体は高摩擦の材料で形成され、前記第2の樹脂製ローラ体は前記第2の樹脂製ローラ体を形成する材料よりも摩擦が低い材料で形成されており、前記第2の樹脂製ローラ体は前記シートの画像形成面に当接するように配置されている。
【0014】
このようにして、第1のゴム製ローラ体を高摩擦の材料で形成し、第2の樹脂製ローラ体を第2の樹脂製ローラ体を形成する材料よりも摩擦が低い材料で形成して、第2の樹脂製ローラ体をシートの画像形成面に当接するように配置すれば、シートに形成された画像が汚されることがない。
【0015】
【0016】
このようにして、第1のグループでは第2の樹脂製ローラ体を第1のゴム製ローラ体に当接して、駆動軸体と平行に延びる第1の従動軸体に回転可能に支持して、第2のグループでは第2の樹脂製ローラ体を第1のゴム製ローラ体に当接して、駆動軸体と平行に延びる第2の従動軸体に回転可能に支持して、第1及び第2の従動軸体を同軸に配置するようにして、第1の従動軸体を第1の従動軸体上の第2の樹脂製ローラ体間で支持し、第2の従動軸体を第2の従動軸体上の第2の樹脂製ローラ体間で支持すれば、シートのサイズに応じて第1及び第2の従動軸体が撓み、最も内側に配置された一対の第2の樹脂製ローラ体が第1のゴム製ローラ体31から離間し、第1の突起部に起因してコロ跡がシートにつくことがない。
【0017】
さらに、本発明では、前記第1及び前記第2の従動軸体を、上記の支持位置で前記駆動軸体側に付勢する付勢手段を有するようにし、前記最も内側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体の間に、シートを前記第1のゴム製ローラ体側から前記第2の樹脂製ローラ体の方向に押す押し部材を配置する。
【0018】
本発明では、前記最も内側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体間で前記第1の突起部の間隔はA6版のシートの幅よりも短くすることが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0020】
まず、図1を参照して、本発明によるシート排出装置が用いられる画像形成装置について説明する。図示の画像形成装置は、カラー画像形成装置であり、感光体ドラム11の周囲には、帯電器12、各色(例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びブラック(BK))現像器13〜16が配置されるとともに、クリーニングユニット17が配置されている。そして、感光体ドラム11には中間転写ドラム18が当接している。
【0021】
画像形成を行う際には、帯電器12によって、感光体ドラム11の表面を均一に帯電した後、露光ユニット(図示せず)によって感光体ドラム11を画像データに応じて露光し、感光体ドラム11上に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を、まず、Y現像器13で現像して、感光体ドラム11上にトナー像を形成して、中間転写ドラム18に転写する(1次転写)。
【0022】
感光体ドラム11上の残留トナーをクリーニングユニット17で除去した後、再び感光体ドラム11が帯電される。以後同様にして、C現像器14、M現像器15、及びBK現像器16によって感光体ドラム11上にトナー像が形成され、中間転写ドラム18に転写されて、中間転写ドラム18上には各色トナー像が重ね合わされて、カラートナー像が形成される。なお、中間転写ドラム18上の残留トナーはクリーニング装置18aによって除去される。
【0023】
このカラートナー像は2次転写位置に搬送されたシート(図示せず)に転写ベルト19によって転写され(2次転写)、搬送ベルト20によって定着ユニット21に搬送される。
【0024】
定着ユニット21によってシート上のカラートナー像が定着された後、シートは排紙経路22を介してシート排出装置(シート排出機構)23によって、排紙トレイ24にフェースダウンで(印刷面を下側にして)排紙される。
【0025】
ここで、図2も参照すると、シート排出機構23は排紙トレイ24の排紙方向上流側に備えられており、第1のゴム製ローラ体31とこの第1のゴム製ローラ体31と接触する第2の樹脂製ローラ体32とを有しており、第1及び第2の樹脂製ローラ体31及び32でシートが挟持されて、排紙トレイ24の方向に排紙される。この際、第2の樹脂製ローラ体32に印字面(画像が形成された面)が向き合うことになる。
【0026】
図3及び図4を参照すると、図4に示す例では、第1のゴム製ローラ体31は四個備えられており、これら第1のゴム製ローラ体31はゴム製である。第1のゴム製ローラ体31は駆動軸体33を中心軸として駆動軸体33装着され、この駆動軸体33はシートの幅方向(つまり、排出方向を横切る方向)に延びている(図3には第1のゴム製ローラ体31は示されていない(隠れて見えない))。そして、駆動軸体33の両端はシート排出機構ハウジング(又は画像形成装置ハウジング)33aに回転可能に軸支されている。
【0027】
第1のゴム製ローラ体31にはそれぞれ第2の樹脂製ローラ体32がその周面で当接しており、第2の樹脂製ローラ体32は樹脂製である。以下、図3において、図中左側から順に第2の樹脂製ローラ体をそれぞれ第1〜第4のコロ部材と呼ぶことにする。
【0028】
第1及び第2のコロ部材32(第1のグループ)は第1の従動軸体34を中心軸として第1の従動軸体34に回転可能に装着されている。
【0029】
第3及び第4のコロ部材32(第2のグループ)は第2の従動軸体35を中心軸として第2の従動軸体35に回転可能に装着されている。そして、第1及び第2の従動軸体34及び35はほぼ一直線に配設されており、第1〜第4のコロ部材32は、シートの幅方向の中心に対して対称に配置され、同様にして、第1のゴム製ローラ体31もシートの幅方向の中心に対して対称に配置されている。
【0030】
図3に示すように、第1の従動軸体34には第1及び第2のコロ部材32の間において圧縮バネ36がそれぞれ第1及び第2のコロ部材32の近傍で取り付けられて、圧縮バネ36の先端に装着された軸支部材36aにより、第1の従動軸体34を第1及び第2のコロ部材32の間において2点で支持するようになっている。この結果、第1の従動軸体34は、図中、上方に付勢され、第1及び第2のコロ部材32が第1のゴム製ローラ体31に当接した状態で支持されている。
【0031】
同様にして、第2の従動軸体35には第3及び第4のコロ部材32の間において圧縮バネ36がそれぞれ第3及び第4のコロ部材32の近傍で取り付けられて、圧縮バネ36の先端に装着された軸支部材36aにより、第2の従動軸体35を第3及び第4のコロ部材32の間において2点で支持するようになっている。この結果、第2の従動軸体35は、図中、上方に付勢され、第3及び第4のコロ部材32が第2の樹脂製ローラ体32に当接した状態で支持されている。なお、第2及び第3のコロ部材32の間には、シート検出アクチュエータ37が配置されるとともに、後述する機能を有する一対の部材38がアクチュエータ37を挟んで対向するようにして配設されている。
【0032】
図5(a)及び(b)も参照すると、第1及び第4のコロ部材32にはそれぞれ軸方向の両端においてその周面には、径方向に突起する突起部32aが所定の間隔で形成されており、この突起部32aの高さは、例えば、0.5mmであり、第1及び第4のコロ部材32の中心軸を中心として、30度の角度のピッチで周面に形成されている。
【0033】
一方、図6(a)及び(b)に示すように、第2及び第3のコロ部材32(第2及び第3のコロ部材32は、最も内側に配置された一対の第2の樹脂製ローラ体である)には、軸方向の一端において、その周面に、径方向に突起する突起部32bが所定の間隔で形成されており、突起部32bの高さは、例えば、0.25mmであり、第2及び第3のコロ部材32の中心軸を中心として、30度の角度のピッチで周面に形成されている。
【0034】
第2のコロ部材32は、図4において、突起部32bが左端側に位置するようにして、第1の従動軸体34に取り付けられ、第3のコロ部材32は、図4において、突起部32bが右端側に位置するようにして、第1の従動軸体34に取り付けられる。なお、突起部32bの高さは突起部32aの高さ未満であればよい。
【0035】
図4に示すように、図示の例においては、第1〜第4のコロ部材32の取り付け位置は、シートサイズに基づいて決定されている。つまり、第2及び第3の取り付け位置は、A6版シート(縦)の幅よりも、第2及び第3のコロ部材32の間隔が狭くなるように位置づけられている。
【0036】
第1及び第4のコロ部材32の取り付け位置は、第1及び第4のシート幅方向内側端に成形された突起部32aの間隔がA4版シート(縦)の幅よりも狭くなり、しかも、第1及び第4のシート幅方向外側端に成形された突起部32aの間隔がA3版シート(縦)の幅よりも大きくなるように位置づけられている。
【0037】
この結果、図4に示すように、A5版シート(縦)の幅方向端部はそれぞれ第1及び第2のコロ部材32の間(中央付近)、第3及び第4のコロ部材32の間(中央付近)に位置づけられることになる。
【0038】
上述のシート排出機構23を用いて、シートの排紙を行う場合には、駆動軸体33がモータ等の駆動源(図示せず)によって回転駆動され、第1のゴム製ローラ体31が回転し、それに連れて、第2の樹脂製ローラ体32が回転する。
【0039】
第1のゴム製ローラ体31はゴム製であるから、その摩擦が大きく、図1に示すように、排紙経路22をほぼ垂直に搬送されたシートを水平方向に向きを変える際、シートの先端がまず第1のゴム製ローラ体31に当り、これによって、シートは第1のゴム製ローラ体31と第2の樹脂製ローラ体32とのニップ部に確実に送り込まれることになる。
【0040】
そして、第1のゴム製ローラ体31は駆動されるため、従動ローラのように回転ムラが生じることがなく、シートは搬送方向にたるみが発生しない。また、第2の樹脂製ローラ体32は樹脂製であるから、摩擦が小さく、印字面が接触しても、画像面が摺擦されて、汚れが発生することがない。
【0041】
前述の部材38は、通紙中のシートの幅中央付近を下側へ凹ませ、この結果、シートが通紙方向と交差する方向に波打つことになって(シートに腰が付き)、シート先端が排紙トレイの下流側に到達し易くなる。
【0042】
一方、シート後端は第2の樹脂製ローラ体32に形成された突起部32a又は32bで押し出される結果、シート後端が第1及び第2の樹脂製ローラ体31及び32間に残ることはない。そして、シートの幅方向両端付近でシートを押し出せば、押し出し方向が振れにくくなる。
【0043】
図7(a)を参照すると、第1及び第2の従動軸体34及び35は、前述のように、コロ部材32の間で圧縮ばね36によって上向きに付勢支持されているから、例えば、A3版シートのように、幅広シートを排出する際には、部材38によってシートが下向きに押し下げられ、シートの押し下げ力によって第1及び第2の従動軸体34及び35が下向きに圧縮ばね36の付勢力に抗して若干撓むことになる。
【0044】
さらに、第2及び第3のコロ部材32は第1のゴム製ローラ体31から離間し、シート裏面への圧力が低下することになる。そして、突起部32bの高さは突起部32aよりも低いから、突起部32bによるコロ跡がシートにつくことがない。
【0045】
図7(b)を参照すると、A4版以下のサイズのシートにおいても、前述のように、シートの押し下げ力に応じて第1及び第2の従動軸体34及び35が撓むことになるが、その撓み量は、シートサイズが小さくなる程小さくなることになるが、前述したように、突起部32bの高さは突起部32aよりも低いから、突起部32bによるコロ跡がシートにつくことがない。
【0046】
いま、上述したシート排出機構23を用いて、画像形成されたシートを排紙トレイ24に排紙して、所謂コロ跡等の欠陥がシートに形成されるか否か、そして、排紙トレイ24に精度よくシートをストックすることができるか否か(ストック性)を調べた。
【0047】
なお、ここでは、シートとして薄紙普通紙のA4版シート及びA3版シートを用い、第2及び第3のコロ部材32として、図4で説明したように、片側のみに突起部32bが形成されたもの、両側に突起部32bが形成されたもの、及び突起部32bが存在しないコロ部材を選択して使用するとともに、突起部32bの高さを種々変化させた。
【0048】
図8を参照すると、ここでは、第2及び第3のコロ部材に高さ1.0mmの突起部32bをその両側に形成したものを例1、第2及び第3のコロ部材に高さ0.5mmの突起部32bをその両側に形成したものを例2、第2及び第3のコロ部材に高さ1.0mmの突起部32bを片側に形成したものを例3、第2及び第3のコロ部材に高さ0.5mmの突起部32bを片側に形成したものを例4、第2及び第3のコロ部材に突起部を形成しないものを例5として、A4版シート及びA3版シートを排紙した。
【0049】
図8(a)はA4版シートを排紙した結果を示しており、図8(a)において符号A〜Dはそれぞれ図7(a)に符号A〜Dで示す位置におけるコロ跡を示しており、○印はコロ跡無し、×印はコロ跡有りである。
【0050】
図8(a)に示すように、A4版シートにおいては、例3〜例5では、符号A〜Dともにコロ跡が無く、例1及び2では、符号Aにおいてコロ跡が発生した。また、ストック性(図8(a)において、○印はストック性良好、×印はストック性不良を示す)は、例5で不良であった。
【0051】
図8(b)はA3版シートを排紙した結果を示しており、符号及び印は図8(a)と同様である。図8(b)に示すように、A3版シートにおいては、例4及び5では、符号A〜Dともにコロ跡が無く、例1では、符号A及びBにおいてコロ跡が発生した。また、例2では、符号Aにコロ跡が生じ、例3では、符号Bにおいてコロ跡が生じた。また、ストック性は、例5で不良であった。
【0052】
このように、例4では、A4版シート及びA3版シートともに、いずれの位置でもコロ跡が生じず、しかもストック性も良好であった。さらに、種々実験を行ったところ、第1及び第4のコロ部材32の突起部32aよりも第2及び第3のコロ部材32の突起部32bを低くすれば、同様にして、コロ跡が生じず、しかもストック性が良好なことが分かった。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第2の樹脂製ローラ体のうちシートの幅方向外側端から最も内側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体に、シートの幅方向外側端側に位置する端部における周面に径方向に延びる第1の突起部を所定の間隔で形成し、第1の突起部が形成された第2の樹脂製ローラ体を除く残りの第2の樹脂製ローラ体に、シートの幅方向両端における周面に径方向に延びる第2の突起部を所定の間隔で形成して、第1の突起部の高さを第2の突起部の高さよりも低くしたので、第1及び第2の突起部によってシートが良好に搬送でき、しかもシートにコロ跡等の欠陥が生じることがないという効果がある。
【0054】
本発明では、第1のゴム製ローラ体を高摩擦の材料で形成し、第2の樹脂製ローラ体を第2の樹脂製ローラ体を形成する材料よりも摩擦が低い材料で形成して、第2の樹脂製ローラ体をシートの画像形成面に当接するように配置したから、シートに形成された画像が汚されることがないという効果がある。
【0055】
また、本発明では、第1のグループでは第2の樹脂製ローラ体を第1のゴム製ローラ体に当接して、駆動軸体と平行に延びる第1の従動軸体に回転可能に支持して、第2のグループでは第2の樹脂製ローラ体を第1のゴム製ローラ体に当接して、駆動軸体と平行に延びる第2の従動軸体に回転可能に支持して、第1及び第2の従動軸体を同軸に配置して、第1の従動軸体を第1の従動軸体上の第2の樹脂製ローラ体間で支持し、第2の従動軸体を第2の従動軸体上の第2の樹脂製ローラ体間で支持するようにしたので、シートのサイズに応じて第1及び第2の従動軸体が撓み、その結果、最も内側に配置された一対の第2の樹脂製ローラ体が第1のゴム製ローラ体31から離間し、第1の突起部に起因してコロ跡がシートにつくことがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシート排出装置(シート排出機構)が用いられる画像形成装置の一例を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示すシート排出装置の部分を拡大して示す図である。
【図3】 図1に示すシート排出装置を排出方向下流側から見た図である。
【図4】 図1に示すシート排出装置のローラ体の位置関係を説明するための図である。
【図5】 図4に示すシート排出装置において、外側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)は側方から見た図である。
【図6】 図4に示すシート排出装置において、内側に位置する一対の第2の樹脂製ローラ体を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)は側方から見た図である。
【図7】 図4に示すシート排出装置における排出動作を説明するための図であり、(a)はA3版シートの排出を示す図、(b)はA4版以下のシートの排出を示す図である。
【図8】 シート排出の際のコロ跡の有無及びシート排出性(ストック性)を説明するための図であり、(a)はA4版シートについて説明するための図、(b)はA3版シートについて説明するための図である。
【符号の説明】
11 感光体ドラム
12 帯電器
13〜16 現像器
17 クリーニングユニット
18 中間転写ドラム
19 転写ベルト
20 搬送ベルト
21 定着ユニット
22 排紙経路
23 シート排出装置(シート排出機構)
24 排紙トレイ
31,32 ローラ体
32a,32b 突起部
33 駆動軸体
34,35 従動軸体
36 圧縮バネ
36a 軸支部材

Claims (3)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置に用いられ、前記シートの幅方向に回転可能に配列され、駆動軸を介して断続的に連結された複数のゴム製の駆動ローラで形成された第1のゴム製ローラ体と、該第1のゴム製ローラ体の周面とその周面が対応して従動回転可能に配置された複数の第2の樹脂製ローラ体とを有し、前記第1のゴム製ローラ体及び前記第2の樹脂製ローラ体によって前記シートをシート排紙部に排紙するためのシート排出装置であって、
    前記第2の樹脂製ローラ体群は、シート搬送方向中央位置を挟んで前記駆動軸の軸方向両側に、駆動軸と平行に左右に振り分けて配置した一対の従動軸を具え、該従動軸夫々に、前記シート搬送方向中央側と、シート方向外側に夫々一つずつ第2の樹脂製ローラ体を配し、前記従動軸を介して、第2の樹脂製ローラ体を対面する第1のゴム製ローラ体に付勢させるとともに、
    前記シート搬送方向中央側に位置する一対の前記第2の樹脂製ローラ体(以下内側樹脂ローラという)の軸方向外端側外周面に、半径方向に突起する第1の突起部が所定の間隔で形成され、
    一方シート方向外側に位置する一対の前記第2の樹脂製ローラ体(以下外側樹脂ローラという)の軸方向両端側外周面に、夫々半径方向に突起する第2の突起部が所定の間隔で形成され、
    前記内側樹脂ローラの第1の突起部は前記外側樹脂ローラの第2の突起部よりもその高さが低く形成され、
    さらに、前記内側樹脂ローラ間には、通紙中のシートを前記第1のゴム製ローラ体側から前記第2の樹脂製ローラ体の方向へ押す押し部材が配置されていることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記第2の樹脂製ローラ体は前記シートの画像形成面に当接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
  3. 前記内側樹脂ローラ間で、前記第1の突起部の間隔はA6版のシートの幅よりも短いことを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のシート排出装置。
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