JP2005096417A - 転写箔 - Google Patents

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Abstract

【課題】転写後の加飾面に立体感を触感的に持たせるためには金型に彫刻(凹凸)を設けなければならず、経済的に見合わなかった。
【解決手段】ベースフィルム3と、剥離層5と、文字などを表現する転写層7を備える転写箔1において、ベースフィルム3の下側に合成樹脂製の凹凸膜11を設ける。転写すると、溶融樹脂の圧力により凹凸膜11の凹部31上に位置する転写層7が周囲より表面側に浮き上がる。従って、立体感を触感的に感じさせることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は転写箔に係り、特に、工業製品の加飾に好適な新規な転写箔に関するものである。
合成樹脂成形品、合成樹脂切削品などの工業製品や半製品の表面の加飾技術には色々なものがあるが、その中で特に転写箔を利用した方法は、加飾対象面が曲面であっても比較的容易に加飾できることから多用されている。
転写箔は、ベースフィルムの上に剥離層を設け、更にその上に転写層を設けたものであり、インク印刷法や蒸着法を用いて絵柄、文字などの表示要素を表現することで転写層を形成している。転写箔を工業製品等に転写すると、転写層によって工業製品等の表面が加飾される。
特開2002−029198号公報
工業製品等の審美的価値を更に一層高めるために、加飾面の少なくとも一部に立体感を持たせたいとの要望がある。この点に関して、出願人は、特許文献1において、光制御パターン層を所定のパターンで形成し、その層を含む全体にインク層を形成することで、該光制御パターン層を介したインク層の間接表出領域とインク層の直接表出領域とを組合せて表出表現を作り出して、視覚的に立体感を持たせることを提案している。
しかしながら、上記の方法では、転写後の加飾面は平面で凹凸がないので、当然ながら立体感を触感的に認識することはできない。
金型に予め凹凸を設けておけば転写後の加飾面に凹凸を形成することができるので、立体感を触感的に認識することができるが、金型の凹凸を所望の表示要素に精度高く対応させて形成することは至難であり、また、経済的でもない。
また、最近では蒸着箔が市販品として広く出回っているが、単色になっているためそれをそのまま転写箔として使用しても視覚的な面白みはあまり無い。
それ故、本発明は、上記課題を解決するために、従来の凹凸の無い金型装置を用いても、転写後の加飾面の立体感を触感的に認識できる新規な転写箔を提供することを目的とする。
また、本発明は、市販の蒸着箔をそのまま使用しても絵柄等の表示要素を簡単に作り出せる新規な転写箔を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの上に形成された剥離層と、前記剥離層の上に形成された転写層とを備える転写箔において、前記ベースフィルムの下に凹凸膜を形成することで、転写後に前記凹凸膜の凹部上に位置する転写層の領域をその周囲の領域から相対的に浮き上がらせることを特徴とする転写箔である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した転写箔において、凹凸膜の凹凸パターンにより視覚的に認識できる表示要素が構成されていることを特徴とする転写箔である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した転写箔において、転写層の積層パターンにより視覚的に認識できる表示要素が構成されていることを特徴とする転写箔である。
請求項4の発明は、請求項3に記載した転写箔において、転写層の積層パターンに対応して凹凸膜の凹凸パターンが形成されていることを特徴とする転写箔である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載した転写箔において、凹凸膜の凹凸は2段階以上形成されていることを特徴とする転写箔である。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれかに記載した転写箔において、凹凸膜は紫外線硬化型の合成樹脂によって形成されていることを特徴とする転写箔である。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれかにおいて、凹凸膜の厚みは6〜50μmであることを特徴とする転写箔である。
本発明の転写箔を使用すれば、簡単に触感的に立体感を持たせることができる。
また、本発明の転写箔は、従来の彫刻(凹凸)の無い金型装置を使用して転写することができる。
更に、転写層は市販の蒸着箔をそのまま使用しても、凹凸膜の凹凸パターンにより表示要素を作り出すことができるので、視覚的に新規な加飾面を形成することができる。
以下に、本発明の第1の実施の形態を図1から図5に従って説明する。
符号1は転写箔を示し、この転写箔1は「水量計」のウインドウを構成する合成樹脂成形品の外表面に転写するものである。図1は転写箔1の表面図、図2は転写箔1をA−A線で切断したときの要部断面図、図3はインモールド成形法を説明する図を示し、図4は転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の斜視図、図5は転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の図2に対応する要部断面図である。なお、層の厚みは、理解の便宜を考慮して描かれていることは理解されたい。これは、第2の実施の形態でも同様である。
先ず、転写箔1の構成について図1と図2に従って説明する。
転写箔1は、ベースフィルム3と、ベースフィルムの上に形成された剥離層5と、剥離層5の上に形成された転写層7と、転写層7の上に形成された接着層9と、ベースフィルム3の下に形成された凹凸膜11によって構成されている。
ベースフィルム3はポリエステルなどの高強度で耐熱性の良い樹脂によって構成されている。ベースフィルム3の厚みは、通常は10〜50μm程度である。
準備したベースフィルム3の上に剥離層5を形成する。剥離層5はシリコーン樹脂などの剥離性の良い樹脂で構成されている。剥離層5は慣用の印刷法や塗工法により形成する。剥離層5の厚みは、通常は数μm程度である。
転写層7は複数の層が積層されて構成されている。以下、詳述する。
符号13は黒文字(1.0、水量計)を示し、符号15は黒文字13の周囲の金色領域を示す。
黒文字13や金色領域15は、先ずベースフィルム3の所定位置上に黒インク層を形成し、更に金インク層を形成することで表現されている。これらのインク層はシルクスクリーン印刷法により形成できる。
符号17は光制御パターン層を示し、この光制御パターン層17は微小な凹凸を為す砂目模様に形成されている。このような光制御パターン層17は砂目パターンの版膜を用いたシルクスクリーン印刷法により、インクによって浸食されない性質を持つ透明な合成樹脂、例えば紫外線硬化型合成樹脂を砂目パターンに印刷し、紫外線を照射すれば形成できる。この実施の形態では、銀文字「WATER WINDOW」19やウインドウ枠21に対応する特定領域23には光制御パターン層17は形成しない。
このような光制御パターン層17の厚みは、通常は30〜60μm程度である。
符号25は銀インク層を示し、この銀インク層25は光制御パターン層17を形成した後に、全体を覆うように形成する。なお、銀インク層25は、光制御パターン層17より、厚みを持たせて形成する。従って、光制御パターン層17の形成されていない特定領域23を埋め、更に光制御パターン層17の凹部27を埋めている。従って、銀インク層25の一部は剥離層5と接触している。接触している部分を接触部26として表示する。銀インク層25はシルクスクリーンを印刷版としたスクリーン印刷法により形成できる。
銀インク層25の直接的な表出により、銀文字「WATER WINDOW」19やウインドウ枠21を表現している。また、光制御パターン層17を介した銀インク層25の間接的な表出により、銀文字「WATER WINDOW」19の周囲の銀色の砂目模様領域29を表現している。
接着層9は銀インク層25の上に慣用の接着剤を塗布することにより形成できる。
凹凸膜11はベースフィルム3の下に形成されている。凹凸膜11の凹凸パターンは凹部31と凸部33で構成されている。凹部31は開口部になっており、膜厚は0(ゼロ)である。この実施の形態では、銀文字「WATER WINDOW」19の下に位置する領域のみに凹部31が形成されており、それ以外の全ての領域は相対的に厚みのある凸部33となっている。即ち、この実施の形態では、銀文字「WATER WINDOW」19とその周囲の砂目模様領域との境界に、凹凸膜11の凹部31と凸部33との境界が一致するようになっており、視覚的に認識できる転写層7の積層パターンに対応して凹凸膜の凹凸パターンが構成されている代表的な例である。
凹凸膜11の膜厚、即ち凹部31の深さは、実用的には、6〜50μmの範囲である。この下限より低いと凹凸の形成効果が低くなり過ぎ、一方この上限より高いものは技術上製造するのが困難だからである。
凹凸膜11は、シルクスクリーンを印刷版としたスクリーン印刷法により形成できる。
凹凸膜11は転写時に受ける圧力に耐えることのできる合成樹脂、例えば熱硬化性樹脂や紫外線硬化型合成樹脂、好ましくはスクリーン印刷法に利用し易い紫外線硬化型合成樹脂を塗布し、紫外線を照射すれば形成できる。
次に、転写箔1を用いた転写方法について説明する。
図3は、インモールド成形を説明する図である。符号35は一例の金型装置を示し、この金型装置35では、固定側型面37のパーティング面39と可動側型面41のパーティング面43とでキャビティ45が画定される。符号47は転写箔供給機を示し、この転写箔供給機47には、繰出しロール51と巻取りロール49が設けられている。
通常、転写箔1は、帯状に連続したベースフィルム3(担持フィルム)上に一定間隔をおいて複数形成されており、転写箔供給機47の繰出しロール51から繰出されて、可動側型面41に対応する位置にくると停止する。
金型装置35の可動側型面41を固定側型面37に接近する方向に移動させて型閉じする。すると、転写箔1は、可動側型面41側に張り付いた状態でキャビティ45内に収まる。そして図示しないゲートからキャビティ45に溶融樹脂が射出されると、その溶融樹脂は転写箔1を可動側型面41側に押し付けながら、転写箔1の接着層9と接着する。
溶融樹脂が冷却・固化した後、金型装置35の可動側型面41を移動させて型開きする。このとき、転写層7から剥離層5が剥離する。
インモールド成形では、このようにして樹脂成形品53の成形と同時に転写箔1の転写が行われる。
この回のインモールド成形が終了すると、繰出しロール51から次の転写箔1が繰出されて、次回のインモールド成形に備える。
転写した後の樹脂成形品53の構成について図4、図5に従って説明する。
上記したように、転写時に、転写箔1が金型装置35の可動側型面41に押し付けられるが、このときに凹凸膜11が金型(即ち、可動側型面41)に接触した状態で樹脂の圧力を受けることになる。凹部31は周囲より相対的に凹んでいるので、その上に位置する各層領域はいずれもその周囲の領域よりも金型側に押し付けられることになる。
凹部31の上には、銀文字「WATER WINDOW」19が位置している。
溶融樹脂が冷却した後、型開きを行い、剥離層5を剥離させた後に得られた樹脂成形品53の表面は加飾されている。手で触ると、銀文字「WATER WINDOW」19の部分が浮き上がったように感じ取ることができる。断面図を見ると分かるように、接触部26が周囲領域よりも表面側に持ち上げられている。接触部26は銀文字「WATER WINDOW」19に対応している。
また、銀文字「WATER WINDOW」19は砂目模様領域29に囲まれているので、一層鮮明に光輝して周囲より浮き上がったように見える。これは、砂目模様の個々の凹凸がレンズ作用やプリズム作用を奏して外側から入射した光の多くを乱反射するのに対して、銀文字「WATER WINDOW」19の領域は光の多くを全反射するからである。
更に、黒文字13や金色領域15も表出されている。従って、審美性の高い加飾面が形成されている。
上記説明した第1の実施の形態は、転写層の表出により視覚的に明確に銀文字「WATER WINDOW」19等の表示要素を認識できると共に、且つ表面の凹凸により触感的にも該表示要素を認識できる。
以下に、第2の実施の形態を図6から図9に従って説明する。
符号55は転写箔を示し、この転写箔55は樹脂成形品の外表面の加飾用のものである。
図6は、第2の実施の形態に係る転写箔55の表面図、図7(1)は転写箔55をB−B線で切断したときの要部断面図、図7(2)は転写箔55をC−C線で切断したときの要部断面図。図8は転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の斜視図、図9(1)は転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の図6のB−B線に対応する要部断面図、図9(2)は転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の図6のC−C線に対応する要部断面図である。
この実施の形態に係る転写箔55は、第1の実施の形態に係る転写箔1と相違する部分だけについて説明を行い、その他の部分は転写箔1における同様な部位に付した符号と同じ符号を付すことで説明を省略する。
転写層57は第1の実施の形態とは異なる復数の層によって構成されている。符号59は黄インク層を示し、この黄インク層59の表出によりすいれん(花)の副花冠61を表現している。符号63は白インク層を示し、この白インク層63の表出により主花冠65を表現している。
符号67は緑インク層を示し、この緑インク層67の表出により背景領域69を表現している。
符号71は凹凸膜を示し、この凹凸膜71は第1凹部73と第2凹部75を備えている。凹凸膜71の厚みが6〜50μmとなる範囲で、第1凹部73の方が第2凹部75より深く設定されている。
この実施の形態では、副花冠61上、即ち黄インク層59の表出領域に対応してベースフィルム3の上に第1凹部73が形成されており、主花冠65上、即ち白インク層63の表出領域に対応してベースフィルム3の上に第2凹部75が形成されている。
第1の実施の形態と同様にして、この転写箔を用いてインモールド成形すると、樹脂成形品77の表面は加飾されている。手で触ると、副花冠61の部分が一番高く浮き上がり、主花冠65の部分が次に高く浮き上がったように感じ取ることができる。
このように、立体感に差を持たせることができる。
以下に、第3の実施の形態を図10から図12に従って説明する。
符号81は転写箔を示し、この転写箔81は樹脂成形品の外表面の加飾用のものである。
図10は、第3の実施の形態に係る転写箔81の斜視図、図11は転写箔81をA−A線で切断したときの要部断面図、図12は転写(インモールド)後の樹脂成形品の斜視図である。
この実施の形態に係る転写箔81は、第1の実施の形態に係る転写箔1と相違する部分だけについて説明を行い、その他の部分は転写箔1における同様な部位に付した符号と同じ符号を付すことで説明を省略する。
転写層は第1の実施の形態とは異なり、半透明の市販の銀蒸着箔83によって構成されている。この蒸着箔83は、ポリエステルフィルムなどの透明性の良いプラスチックフィルム84の上に慣用の金属蒸着機を用いて金属の銀を蒸着して銀蒸着層82を形成したものである。
符号85は凹凸膜を示し、この凹凸膜85の凹凸パターンは多数の凹部87と多数の凸部89によって構成されている。凹部87は開口部になっており、膜厚は0(ゼロ)である。凹凸膜85の膜厚、即ち凹部87の深さは、6〜50μmの範囲である。
この実施の形態では、リング部91と中心の略三角形部93の下に位置する領域には凹部87が形成されており、略三角形部93の内部の輪郭線95の下に位置する領域には凸部89が形成されている。
また、リング部91と略三角形部93との間の中間領域97と周辺領域99の下に位置する領域には微小な凹部87と微小な凸部89とが微小間隔で繰り返し配置されている。即ち、極小凹凸パターンになっている。
凹凸膜85の形成方法および転写箔81の転写方法は第1の実施の形態で説明したものを利用できる。
転写(インモールド成形)後の樹脂成形品101の構成について、図12に従って説明する。
図12に示すように、凹凸パターンに対応して銀蒸着層82の表面に凹凸が形成される。具体的には、凹部87に対応する銀蒸着層82の部位は凸89に対応する銀蒸着層82の部位より相対的に浮き上がる。リング部91と略三角形部93は大きい面状の凹部87に対応し、輪郭線95は線状の凸部89に対応しているので、輪郭線95は略三角形部93内で溝状に凹んだ状態が触感的及び視覚的に認識できる。リング部91と略三角形部93は大きい凹部87に対応して銀蒸着層82がそのまま表出して半透明に見えるのに対して、輪郭線96は非透明に見える。
また、中間領域97と周辺領域99は微小凹凸パターンに対応しているので、銀蒸着層82の最外層が微小凹凸パターンに変形される。従って、個々の凹凸がレンズ作用やプリズム作用を奏して外側から入射した光の多くを乱反射するので、銀色の砂目模様を視覚的に感じ取ることができる。また、微小凹凸パターンを触れば、ざらざらした砂目模様を触感的に感じ取ることができる。この砂目模様は、第1の実施の形態における砂目模様と同様である。
即ち、この実施の形態は、凹凸膜85の凹凸パターンのみにより、触感的に認識できる凹凸を作り出すと共に、視覚的に認識できる表示要素(絵柄)が構成されている代表的な例である。
以下に、第4の実施の形態を図13に従って説明する。
図13は転写(インモールド)後の樹脂成形品103の斜視図である。この実施の形態は、第3の実施の形態と同様にして樹脂成形品の表面に蝶の絵柄を形成している。
この実施の形態では凹凸パターンを調整することにより、輪郭線105、半透明領域107、縞領域109、曇り領域111を作り出し、それらの配置を工夫することで蝶121の絵柄が作り出されている。縞領域109は細長い凹部と細長い凸部とを交互に繰り返し配置することにより形成されている。曇り領域111は第3の実施の形態での砂目模様を構成した凹凸パターンより細かい凹凸パターンを配置することにより形成されている。
半透明領域107、縞領域109、曇り領域111の触感は当然ながらそれぞれ異なる。
このように、凹凸パターンを調整することにより、視覚的及び触感的に異なる種々の領域を形成できるので、これを用いて色々な絵柄等の表示要素を自由自在に作成できる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の具体的構成が上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更があっても本発明に含まれる。
例えば、第1の実施の形態では、銀文字「WATER WINDOW」19の部分が浮き上がったように形成しているが、逆に銀文字「WATER WINDOW」19の周囲を浮き上がったように形成することで、該銀文字の部分を相対的に凹ませることも勿論可能である。
転写層は従来の転写箔と同様に形成できるので、従来から知られた種々のインク印刷技術や蒸着技術を活用しても良いし、市販の転写箔をそのまま使用して形成することができる。
転写層に接着剤成分が含まれている場合には、別途接着剤層を設ける必要はない。
更に、転写はインモールドに限定されず、ホットスタンプ等公知の方法を利用して行うことができる。
本発明の転写箔によれば、立体感を触感及び視覚的に認識できる加飾面を形成することができる。
また、凹凸パターンの設計態様を工夫することにより、市販の蒸着箔のような単色の箔をそのまま転写層として使用しても、絵柄などの表示要素を作り出すことができる。
第1の実施の形態に係る転写箔の表面図である。 図1の転写箔の断面図である。 インモールド成形法を説明する図である。 図1の転写箔の転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の斜視図である。 図4の樹脂成形品の断面図である。 第2の実施の形態に係る転写箔の表面図である。 図6の転写箔の断面図である。 図6の転写箔の転写(インモールド成形)後の樹脂成形品の斜視図である。 図8の樹脂成形品の断面図である。 第3の実施の形態に係る転写箔の斜視図である。 図10の転写箔の断面図である。 図10の転写箔の転写(インモールド)後の樹脂成形品の斜視図である 第4の実施の形態に係る転写(インモールド)後の樹脂成形品の斜視図である。
符号の説明
1…転写箔 3…ベースフィルム
5…剥離層 7…転写層
9…接着層 11‥凹凸膜
13…黒文字 15…金色領域
17…光制御パターン層 19…銀文字
21…ウインドウ枠 23…特定領域
25…銀インク層 27…凹部
29…砂目模様領域 31…凹部
33…凸部 35…金型装置
37…固定側型面 39…パーティング面
41…可動側型面 43…パーティング面
45…キャビティ 47…転写箔供給機
49…巻取りロール 51…繰出しロール
53…樹脂成形品
55…転写箔 57…転写層
59…黄インク層 61…副花冠
63…白インク層 65…主花冠
67…緑インク層 69…背景領域
71…凹凸膜 73…第1凹部
75…第2凹部
81…転写箔
82…銀蒸着層 83…蒸着箔
85…凹凸膜 87…凹部
89…凸部 91…リング部
93…略三角形部 95…輪郭線
97…中間領域 99…周辺領域
101…樹脂成形品 103…樹脂成形品
105…輪郭線 107…半透明領域
109…縞領域 111…曇り領域
121…蝶

Claims (7)

  1. ベースフィルムと、前記ベースフィルムの上に形成された剥離層と、前記剥離層の上に形成された転写層とを備える転写箔において、前記ベースフィルムの下に凹凸膜を形成することで、転写後に前記凹凸膜の凹部上に位置する転写層の領域をその周囲の領域から相対的に浮き上がらせることを特徴とする転写箔。
  2. 請求項1に記載した転写箔において、凹凸膜の凹凸パターンにより視覚的に認識できる表示要素が構成されていることを特徴とする転写箔。
  3. 請求項1または2に記載した転写箔において、転写層の積層パターンにより視覚的に認識できる表示要素が構成されていることを特徴とする転写箔。
  4. 請求項3に記載した転写箔において、転写層の積層パターンに対応して凹凸膜の凹凸パターンが形成されていることを特徴とする転写箔。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載した転写箔において、凹凸膜の凹凸は2段階以上形成されていることを特徴とする転写箔。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載した転写箔において、凹凸膜は紫外線硬化型の合成樹脂によって形成されていることを特徴とする転写箔。
  7. 請求項1から6のいずれかにおいて、凹凸膜の厚みは6〜50μmであることを特徴とする転写箔。
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