JP2005095353A - 表皮部材の取付構造 - Google Patents

表皮部材の取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005095353A
JP2005095353A JP2003332670A JP2003332670A JP2005095353A JP 2005095353 A JP2005095353 A JP 2005095353A JP 2003332670 A JP2003332670 A JP 2003332670A JP 2003332670 A JP2003332670 A JP 2003332670A JP 2005095353 A JP2005095353 A JP 2005095353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
skin member
insertion portion
edge
mounting hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003332670A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Matsushita
文明 松下
Kozo Iida
耕三 飯田
Takashi Ono
孝 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NHK Spring Co Ltd, Suzuki Motor Corp filed Critical NHK Spring Co Ltd
Priority to JP2003332670A priority Critical patent/JP2005095353A/ja
Publication of JP2005095353A publication Critical patent/JP2005095353A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 表皮部材の表面に沿った方向に表皮部材を引張る力が生じても、ベースと表皮部材の間にずれが生じない表皮部材の取付構造を提供する。
【解決手段】 車室内の内装部品の表面を覆う表皮部材2にベース挿入部11を設け、ベース挿入部11の裏側の前記内装部品にベースブラケット6を設けると共に該ベースブラケット6にベース取付孔8を設け、該ベース取付孔8をベース挿入部11の裏側に配設し、ベース取付孔8の内側にベース挿入部11の縁部13a,13bを折曲げ、表皮部材2の表側からベース取付孔8にベース4aを取付けた状態で、ベース挿入部11の縁部をベース4aとベース取付孔8の端部との間で挟んで固定している表皮部材の取付構造において、ベース挿入部11の縁部13a,13bに裏当て部材14を配設し、裏当て部材14をベース挿入部11の縁部13a,13bに重ねて取付けた。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車室内に、例えば買物袋を吊下げるフック部などの室内部材を取付けるときに、その周囲の表皮部材を室内部材と共に固定することができる表皮部材の取付構造に関するものである。
車室内の内装面は、トリムやカーペット材のような軟らかく伸縮性の高い材料で形成された表皮部材で覆われている。この表皮部材で覆われた部分であって、例えば図13(a)に示す車両用シートのシートバック50の背面部には、買い物用のビニール袋などを吊り下げるためのフック51が設けられることがある。
このフック51は、図13(b)に示すように、フック部52と、フック51の外側部分を形成するベース53で組立てられている。一方、表皮部材56で覆われたシートバック50の内部には、図14(a)(図13(b)のB−B断面図であって、フック部52を省略して記載したもの)に示すように、ベースブラケット54が設けられている。このベースブラケット54には、ベース取付孔55が設けられており、このベース取付孔55の縁部は、シートバック50の内側方向、すなわちシートの前側方向に折曲げられている。
また、シートバック50を覆う表皮部材56には、ベース挿入部57が設けられている。このベース挿入部57は、ベース取付孔55の表側を覆う位置に設けられており、ベース53が表皮部材56の表側からベース挿入部57を通ってベース取付孔55に取付けられるようになっている。なお、ベース挿入部57の縁部58は、ベース53が取付けられた状態でベース取付孔55の縁部に沿って内側に折曲げられており、この縁部58は、ベース53とベース取付孔55の縁部との間に挟まれて固定されている。
特開2000−177469号公報
シートバック50の背面部には、後部座席に着座した同乗者の足などが当たり、表皮部材56のベース53とベースブラケット54の間から表皮部材56の縁部58をシートバック表面に沿って引き抜く方向に表皮部材56を引張る力が作用することがある。この力がベース53とベース取付孔55の縁部との間における固定力よりも大きな場合には、上述のような取付構造では、図15に示すように、表皮部材56の表面に沿った方向に引き抜かれ、表皮部材56とベース53との間にずれ部60が生じてしまうことがあった。
このずれ部60の発生を防止する方法としては、例えば、特許文献1のように、ベースブラケット54またはベース53にツメ形状の突起59を設け、この突起59で表皮部材56を押圧する構造が採用されている(図14(b)参照)。しかしながら、この方法では、縁部58を十分な力で固定するまでには至っておらず、表皮部材56の表面に沿った方向へ作用する力が大きい場合には、ずれ部60の発生を防止することができない。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ベース53とベースブラケット54の間から表皮部材56の縁部58をシートバック表面に沿って引き抜く方向に表皮部材を引張る力が生じても、ベースと表皮部材との間にずれが生じない表皮部材の取付構造を提供するものである。
車室内の内装部品の表面を覆う表皮部材に室内部材を取付けるベースのベース挿入部を設け、該ベース挿入部の裏側の前記内装部品にベースブラケットを設けると共に該ベースブラケットにベース取付孔を設け、該ベース取付孔を前記ベース挿入部の裏側に配設し、該ベース取付孔の内側に前記ベース挿入部の縁部を挿入し、前記表皮部材の表側から前記ベース取付孔にベースを取付けた状態で、前記ベース挿入部の縁部を前記ベースと前記ベース取付孔の端部との間で挟んで固定している表皮部材の取付構造において、前記ベース挿入部の縁部に裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記ベース挿入部の縁部に重ねて取付けている。
前記裏当て部材を前記ベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成している。
また、前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材で前記開口部を覆っている。
車両用シートの表面を覆う表皮部材に室内部材を取付けるベースのベース挿入部を設け、該ベース挿入部の裏側の前記車両用シートにベースブラケットを設けると共に該ベースブラケットにベース取付孔を設け、該ベース取付孔を前記ベース挿入部の裏側に配設し、該ベース取付孔の内側に前記ベース挿入部の縁部を挿入し、前記表皮部材の表側から前記ベース取付孔にベースを取付けた状態で、前記ベース挿入部の縁部を前記ベースと前記ベース取付孔の端部との間で挟んで固定している表皮部材の取付構造において、前記ベース挿入部の縁部に裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記ベース挿入部の縁部に重ねて取付けている。
前記裏当て部材を前記ベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成している。
また、前記ベースにフック部を回動可能に設け、前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材で前記開口部を覆っている。
さらに、前記ベースの下部に下側ツメ部と、前記ベースの上部に前記下側ツメ部よりも形状の大きな上側ツメ部を形成し、前記表皮部材の上端部を前記ベースブラケットと前記上側ツメ部との間で挟んで固定している。
裏当て部材を表皮部材のベース挿入部の縁部に重ねて取付けたことにより、ベースとベースブラケットの間から表皮部材の縁部をシートバック表面に沿って引き抜く方向に該表皮部材を引き抜こうとする引張り力が作用しても、表皮部材の縁部と裏当て部材との重ね合せ部がベースまたはベース取付孔の端部に係合することになり、ベースとベース取付孔の端部で挟んで固定した表皮部材の縁部が容易に抜けることがない。
また、裏当て部材をベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成したことにより、表皮部材をさらに引き抜く力が発生しても、裏当て部材が前記ベースの後部に係合することにより、よりいっそう表皮部材の縁部の抜けを防止することができる。
さらに、前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記開口部が覆われるような大きさに形成したことにより、前記開口部から前記内装部品の内部が目視されるのを防止することができる。
車両用シートの表皮部材に形成されたベース挿入部の縁部に裏当て部材を重ねて取付けたことにより、表皮部材の表面に沿った方向に該表皮部材を引き抜こうとする引張り力が作用しても、表皮部材の縁部と裏当て部材との重ね合せ部がベースまたはベース取付孔の端部に係合することになり、ベースとベース取付孔の端部で挟んで固定した表皮部材の縁部が容易に抜けることがない。
また、裏当て部材をベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成したことにより、表皮部材をさらに引き抜く力が発生しても、裏当て部材が前記ベースの後部に係合することにより、よりいっそう表皮部材の縁部の抜けを防止することができる。
さらに、前記ベースにフック部材を回動可能に設け、前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記開口部が覆われるような大きさに形成したことにより、前記フック部が回動している途中の状態で、前記フック部と前記ベースとの間のすき間を通して前記開口部から前記車両用シートの内部が目視されるのを防止することができる。
また、ベースの下部に下側ツメ部と、前記ベースの上部に前記下側ツメ部よりも形状の大きな上側ツメ部を形成し、前記表皮部材の上端部を前記ベースブラケットと前記上側ツメ部の間で挟んで固定したことにより、ベースブラケットにベースを確実に組付けることができるとともに、フックに下方への吊下げ荷重が作用しても、ベースブラケットからベースが容易に外れることがなく、さらに、ベース挿入部の上端部の表皮が外れることを確実に防止することができる。
以下、本発明に係る表皮部材の取付構造を実施するための最良の形態について、図1〜図12を用いて詳細に説明する。なお、以下に記載する実施の形態では、室内部材の一例として、シートバックの背面にフックを設けた場合について説明する。
車室内には、図1(a)に示すように、内装部品として乗員が着座する車両用シート1が設けられており、車両用シート1は、伸縮性の高い表皮部材2でほぼ全面が覆われている。この車両用シート1のシートバック3の背面部3aには、買い物用のビニール袋などを吊り下げるフック4が取付けられている。このフック4は、図1(b)に示すように、ベース4aとフック部4bで組立てられている。このベース4aは、フック4をシートバック3の背面部3aに取付けるためのものである。
表皮部材2で覆われたシートバック3の内部には、図2(a)および図2(b)に示すように、シートバック3の骨組みであるシートバックフレーム5が設けられており、シートバックフレーム5の片側には、ベースブラケット6が取付けられている。
ベースブラケット6は、図2(b)に示すように、略L字形状に折り曲げられている。この略L字形状の一端側は、シートバックフレーム5の右側の側部に溶接で取付けられ、他端側は、シートバック3の背面部3aに沿って背面部3aと略平行な面(ベース取付面7)となるように配設されている。このベース取付面7には、図2(a)に示すように、ベース取付孔8が設けられている。
ベース取付孔8は、車両上下方向に延びるような略矩形形状に形成されており、ベース取付孔8の対向する左右の長辺部には、図3(a)〜図3(c)に示すように、ベース取付面7からシートバック3の内側方向、すなわちシートの前側方向に略直角に折曲げられた側部係止爪9がそれぞれ設けられている。同様に、ベース取付孔8の対向する上下の短辺部には、それぞれシートバック3の内側方向、すなわちシートの前側方向に折曲げられた上部係止爪10aおよび下部係止爪10bが設けられている。この上部係止爪10aと下部係止爪10bは、その折曲げ角度が略直角よりも鈍角となるように曲げられており、ベース取付孔8の内側に向けて少し傾斜するように設けられている。
図3(a)に示すように、ベース取付孔8の4つの角部は、それぞれC面取りを施したような形状となっている。より詳細には、側部係止爪9、上部係止爪10a、および下部係止爪10bを折曲げる際に折曲げやすくするための切欠き溝が設けられており、例えば左上の角部において、上部係止爪10aの左側端部と左側の側部係止爪9の上側端部を斜め方向に直線的に結ぶように形成されている。同様に、他の3つの角部にも切欠き溝が設けられている。
表皮部材2には、図4(a)、図4(b)、および図5に示すように、ベース取付孔8を覆う位置にベース挿入部11が形成されており、このベース挿入部11を通してベース4aがベース取付孔8に取付けられるようになっている。このベース挿入部11は、U字形状に設けられたU字形切込み部11aと、該U字形状の幅方向中央の下端から下方向に延びるように設けられた直線形切込み部11bと、直線形切込み部11bを下方向に延長した線上に中心が設けられ直線形切込み部11bの下端とつながっている丸孔11cとで形成されている。
図5に示すように、U字形切込み部11aの幅方向の長さは、図3(a)に示す上部係止爪10aの幅方向の長さとほぼ等しく、U字形切込み部11aの上部の切込み端部は、上部係止爪10aの内側に向いている面よりも少し上側になるように形成されている。また、丸穴11cの下端は、下部係止爪10bの内側に向いている面よりも少し下側になるように形成されおり、丸孔11cの直径は、下部係止爪10bの幅方向長さとほぼ等しくなるように形成されている。
図6(a)および図6(b)に示すように、直線形切込み部11bの付近には、帯状の布材14(裏当て部材)が設けられている。この布材14は、直線形切込み部11bの上下方向の長さより若干短い長さの幅を備えている。布材14の長手方向の両端部は、直線形切込み部11bの縁部である左部13a(一側部)および右部13b(他側部)に表皮部材2の裏側からあてがわれ、布材14の幅方向が上下方向に向くようにして縫合わせられている。この布材14は、表皮部材2がシートバック3を覆うように取付けられたときに、図6(b)に示すように、ベースブラケット6のベース取付孔8からシートバック3の内側方向に向けて突出するように配置されている。
図7は、ベース4aをベース取付孔8に取付けた状態を上面から見た図を示している。左部13aおよび右部13bは、ベース4aを挿入した状態で側部係止爪9の内側面に沿うように左右に押し開かれており、ベース4aと側部係止爪9との間に挟まれて固定されるようになっている。直線形切込み部11bの左部13aおよび右部13bと布材14の両端部が縫い合わされた部分12(以下、縫合わせ部12という)は、側部係止爪9の端部よりもさらにシートバック3の内側に位置するようになっている。
シートバック3の背面部3aの表面に沿った方向に表皮部材2を引張る力が作用し、ベース4aと側部係止爪9との間に生じている固定力よりも表皮部材2を引張る力が大きくなった場合には、布材14および縫合わせ部12が側部係止爪9と係合し、表皮部材2が前記表面に沿った方向にずれないようになっている。さらには、布材14は、ベース4aの後側を通って対向する縁部の左部13aと右部13bを連続して連結するように配置されており、表皮部材2を引張る力がさらに大きくなったとしても、この布材14がベース4aに係合して、表皮部材2がずれないようになっている。
ベース4aは、図8(a)〜図8(c)に示すように、シートバック3の外側に出る表面部15aと、ベース取付孔8からシートバック3の内側方向に挿入される後部15bで形成されている。このベース4aには、内部にフック部4bが取付けられており、フック部4bが回動することができるようにベース4aの内部が中空形状に形成されている。このベース4aの外周縁部には、面16aが形成されており、この面16aは、シートバック3の背面部3aの表皮部材2と当接するようになっている。また、後部15bから左右方向に突出しているリブ15cの先端には、面16bが形成されており、この面16bは、側部係止爪9に沿って折曲げられた左右の表皮部材2と接触するようになっている。
後部15bの上部には、上側ツメ部17aが設けられており、この上側ツメ部17aは後部15bの上部から上方向に突出し、ベース取付孔8の上側係止部10aと係止されるようになっている。同様に、後部15bの下側部には、下側ツメ部17bが設けられており、この下側ツメ部17bは後部15bの下部から下方向に突出し、ベース取付孔8の下側係止部10bと係止されるようになっている。
この上側ツメ部17aは、下側ツメ部17bよりも形状が大きく形成されており、図9(a)に示すように、フック部4bから下方向に作用する吊下げ荷重Fに対して十分な強度を有するようになっている。
また、後部15bは、図8(b)に示すように、ベース4aの側面から見て半円形状に形成されており、この円形形状のほぼ中心からシートバック3の内側方向に向けてV字形状の開口部17cが形成されている。また、上記半円形状のほぼ中心には、図8(c)に示すように、回動軸18が設けられている。この回動軸18は、図9に示すように、フック部4bが回動するための回転中心として設けられている。
フック部4bは、図9(a)に図示の矢印Gで示すように、後部15bの裏面側から開口部17cを通ってベース4aの内部に入れられて、回動軸18に取付けられている。フック部4bは、図9(a)に示す使用状態と、この使用状態から時計回りに回転させた図9(b)に示す収納状態との間を自由に回動させることができるようになっている。
図10は、ベース4aとフック部4bが取付けられたフック4が、シートバック3に取付けられた状態を示している。上側ツメ部17aは、上側係止部10aとの間で表皮部材2を挟むと共に、表皮部材2をさらに上側に折曲げるようになっている。この上側に折曲げられた表皮部材2は、上述したU字形切込み部11aのU字形状の上側の部分13cであり、上側方向に折曲げることができるように長めに形成されている。下側ツメ部17bは、下側係止部10bとの間で表皮部材2を挟んでおらず、ベース4aを係止させるための機能のみを有している。挿入部11の丸孔11cの形状は、表皮部材2を挟まないようにするために形成されている。
また、図10は、フック部4bが回動している途中の状態も示している。この状態において、ベース4aとフック部4bの間には、すき間19が生じることとなる。このすき間19からは、ベース4aの開口部17cが覗けてしまうため、この開口部17cからシートバック3の内側やベースブラケット6を視認できることになる。そのため、この開口部17cの後側には、布材14が開口部17cを可能な限り覆うように設けられている。
本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造では、表皮部材2の直線形切込み部11bの左部13aおよび右部13bに布材14を重ねて取付けたことにより、表皮部材2の表面に沿った方向に引張り力が作用しても、左部13aおよび右部13bと布材14の縫合わせ部12がベース4aまたは側部係止爪9に係合することになり、ベース4aと側部係止爪9で挟んで固定した表皮部材2の左部13aおよび右部13bが容易に抜けることがない。
また、布材14をベース4aの裏側を通って左部13aおよび右部13bの一側部から他側部まで連続して形成したことにより、縫合わせ部12が抜ける方向に引張られても、布材14がベース4aに係合することにより、よりいっそう左部13aおよび右部13bの抜けを防止することができる。
さらに、布材14を開口部17cの裏側が覆われるような大きさに形成したことにより、フック部4bが回動しているときにベース4aとフック部4bの間にできるすき間から、ベース4aの後側が見えないようにすることができる。
さらにまた、ベース4aの下部に下側ツメ部17bと、ベース4aの上部に下側ツメ部17bよりも形状の大きな上側ツメ部17aを形成し、表皮部材2の上端部をベースブラケット6の上側係止部10aと上側ツメ部17aの間で挟んで固定したことにより、ベースブラケット6にベース4aを確実に組付けることができるとともに、フック部4bに下方への吊下げ荷重Fが作用しても、ベースブラケット6からベース4aが容易に外れることがなく、さらに、ベース挿入部11の上端部の表皮部材2が外れることを確実に防止することができる。
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本実施例では、内装部品として、乗員が着座する車両用シートを用いて、シートバック3の背面部3aにベースを取付ける構造を説明したが、表皮部材2で覆われている部分であって、例えば、ドアトリム、フロア、ルーフなどに本発明の取付構造を適用することもできる。
また、本実施例では、室内部材として、例えばフック4を用いて、フック4を取付けるためのベース4aについて説明したが、表皮部材2に挿入部11を設けて取付けるものであれば、インサイドハンドル、アームレスト、灰皿、パワーウインドウのスイッチ、小物入れ、カップホルダ、シートベルトの収納ケース、エアーバック装置、スピーカ、プルハンドル、ルームランプ、アシストグリップなどに、本発明の取付構造を適用することができる。
さらに、本実施例では、直線形切込み部11bの左部13aおよび右部13bに布材14の一方の端部をそれぞれ縫合わせて縫合わせ部12を形成しているが、これらの素材を接合するために、例えば強力な接着剤などを用いて接合することもできる。
また、本実施例では、直線形切込み部11bの左部13aおよび右部13bの裏側から布材14の一方の端部をそれぞれ縫合わせているが、例えば、図11に示すように、布材14を左部13aおよび右部13bの表側に縫合わせることもできる。この場合、表皮部材2に引張り力が生じた場合、布材14はベース4aに係合して、表皮部材2のずれを防止することができる。
さらにまた、本実施例では、左部13aおよび右部13bに帯状の布材14のそれぞれの端部を縫合わせているが、図12に示すように、連結されていない個々の係止片20を左部13aおよび右部13bにそれぞれあてがい縫合わせ部12を形成することもできる。この場合、表皮部材2に引張り力が生じると、係止片20および縫合わせ部12はベース4aまたは側部係止爪9に係合して、表皮部材2のずれを防止するようになる。係止片20は、布片の他に、樹脂プレート片や金属片であってもよい。
本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造を備えたシートバックであって、(a)は背面から見た斜視図、(b)は(a)のC部を拡大して示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、(a)はシートバック内部のシートバックフレームにベースブラケットを取付けた状態を斜め前側から見た斜視図、(b)はベースブラケットの取付部を斜め後側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、(a)はベースブラケットに設けたベース取付孔の正面図、(b)は(a)のY−Y線で切断した側部断面図、(c)は(a)Z−Z線で切断した上部断面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、(a)はシートバックの背面の表皮部材にベース挿入部を形成した状態を示す斜視図、(b)は(a)のD部を示す拡大図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、ベースブラケットのベース取付孔の部分に表皮部材のベース挿入部を配置させた状態を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、(a)は直線形切欠き部の左部および右部に布材の両端部を縫いつけた状態を示す概要図、(b)は(a)のE−E線で切断して上側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、ベースをベース挿入部に挿入させてベースブラケットのベース取付孔に取付けた状態を上側から見た断面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造に用いられるベースであって、(a)は正面図、(b)は(a)の側面図、(c)は(a)の背面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造に用いられるベースとフック部を組立てたものであって、(a)はフック部が使用状態のときを示す側面図、(b)はフック部が収納状態のときを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、フックをベースブラケットのベース取付孔に取付け、フック部が回転している途中の状態を側面から見た断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、表皮部材の表側の左部および右部に布材を取付けた状態を上側から見た断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る表皮部材の取付構造であって、表皮部材の裏側の左部および右部に樹脂プレートを取付けた状態を上側から見た断面図である。 従来の表皮部材の取付構造を備えたシートバックであって、(a)は背面から見た斜視図、(b)は図1(a)のA部を拡大して示す斜視図である。 従来の表皮部材の取付構造であって、(a)は図13(b)のB−B断面図、(b)は(a)に突起を設けた状態を示す断面図である。 従来の表皮部材の取付構造であって、図14(a)の状態から表皮部材にずれが生じた場合を示す断面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 表皮部材
3 シートバック
3a 背面部
4 フック
4a ベース
4b フック部
5 シートバックフレーム
6 ベースブラケット
7 ベース取付面
8 ベース取付孔
9 側部係止爪
10a 上部係止爪
10b 下部係止爪
11 ベース挿入部
11a U字形切込み部
11b 直線形切込み部
11c 丸孔
12 縫合わせ部
13a 左部(一側部)
13b 右部(他側部)
13c U字形状の上側の部分
14 布材(裏当て部材)
15a 表面部
15b 後部
15c リブ
16a,16b 面
17a 上側ツメ部
17b 下側ツメ部
17c 開口部
18 回動軸
19 すき間
20 係止片(裏当て部材)
50 シートバック
51 フック
52 フック部
53 ベース
54 ベースブラケット
55 ベース取付孔
56 表皮部材
57 ベース挿入部
58 縁部
59 突起
F 吊下げ荷重

Claims (7)

  1. 車室内の内装部品の表面を覆う表皮部材に室内部材を取付けるベースのベース挿入部を設け、該ベース挿入部の裏側の前記内装部品にベースブラケットを設けると共に該ベースブラケットにベース取付孔を設け、該ベース取付孔を前記ベース挿入部の裏側に配設し、該ベース取付孔の内側に前記ベース挿入部の縁部を挿入し、前記表皮部材の表側から前記ベース取付孔にベースを取付けた状態で、前記ベース挿入部の縁部を前記ベースと前記ベース取付孔の端部との間で挟んで固定している表皮部材の取付構造において、
    前記ベース挿入部の縁部に裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記ベース挿入部の縁部に重ねて取付けたことを特徴とする表皮部材の取付構造。
  2. 前記裏当て部材を前記ベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成していることを特徴とする請求項1に記載の表皮部材の取付構造。
  3. 前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材で前記開口部を覆うことを特徴とする請求項2に記載の表皮部材の取付構造。
  4. 車両用シートの表面を覆う表皮部材に室内部材を取付けるベースのベース挿入部を設け、該ベース挿入部の裏側の前記車両用シートにベースブラケットを設けると共に該ベースブラケットにベース取付孔を設け、該ベース取付孔を前記ベース挿入部の裏側に配設し、該ベース取付孔の内側に前記ベース挿入部の縁部を挿入し、前記表皮部材の表側から前記ベース取付孔にベースを取付けた状態で、前記ベース挿入部の縁部を前記ベースと前記ベース取付孔の端部との間で挟んで固定している表皮部材の取付構造において、
    前記ベース挿入部の縁部に裏当て部材を配設し、該裏当て部材を前記ベース挿入部の縁部に重ねて取付けたことを特徴とする表皮部材の取付構造。
  5. 前記裏当て部材を前記ベース挿入部の対向する縁部の一側部から他側部まで連続して形成していることを特徴とする請求項4に記載の表皮部材の取付構造。
  6. 前記ベースにフック部を回動可能に設け、前記ベースの後部に位置する開口部の裏側に前記裏当て部材を配設し、該裏当て部材で前記開口部を覆うことを特徴とする請求項5に記載の表皮部材の取付構造。
  7. 前記ベースの下部に下側ツメ部と、前記ベースの上部に前記下側ツメ部よりも形状の大きな上側ツメ部を形成し、前記表皮部材の上端部を前記ベースブラケットと前記上側ツメ部との間で挟んで固定していることを特徴とする請求項6に記載の表皮部材の取付構造。
JP2003332670A 2003-09-25 2003-09-25 表皮部材の取付構造 Pending JP2005095353A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332670A JP2005095353A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 表皮部材の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003332670A JP2005095353A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 表皮部材の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005095353A true JP2005095353A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34460897

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003332670A Pending JP2005095353A (ja) 2003-09-25 2003-09-25 表皮部材の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005095353A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162134A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Quartier:Kk 椅子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010162134A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Quartier:Kk 椅子
JP4538643B2 (ja) * 2009-01-15 2010-09-08 有限会社カルチエ 椅子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4736665B2 (ja) カーテンエアバッグ取付金具及び取付構造、並びにカーテンエアバッグ装置
JP5374859B2 (ja) フック部材及び表皮材の係止構造
JP5270214B2 (ja) 内装用トリム部品のためのカバー及び該カバーの組立方法
US11731538B2 (en) Seat assembly and method of assembly
JP2000142302A (ja) 布シート及びその車体への取付構造
JP2009137520A (ja) 係止具の係止構造
JP2011255839A (ja) 自動車のルーフ構造
US20240059244A1 (en) Vehicle Seat
JP2005095353A (ja) 表皮部材の取付構造
JP3989632B2 (ja) 自動車用ドアトリムの取付構造
JP2010068901A (ja) シートカバーの締結構造
JP2004098831A (ja) エアバッグ装置及びその蓋部材
JP3801924B2 (ja) 車両用トノカバー装置
JP3887259B2 (ja) 自動車用ドア構造
JP3889330B2 (ja) 車両用シート
JPH06304353A (ja) 車両用シートの表皮材の引き部構造
JP2020121602A (ja) 乗物用内装材のポケット構造
JP2002211299A (ja) シートバックのカーペット構造
JP4152483B2 (ja) 車両用サンバイザ
JP2023157514A (ja) 車両用内装材
JP3622944B2 (ja) 自動車のドアアームレスト取付け構造
JP2006347473A (ja) リヤシートのクッションサイド部取り付け構造および取り付け方法
JPH09240411A (ja) 側突用エアバッグ装置
JP2004074818A (ja) 自動車用ドア構造
JP3998123B2 (ja) 自動車のサンバイザーの製造方法