JP2005095240A - 遊技場システム、現金収納管理装置及び現金収納管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 管理コンピュータ100の記憶部120には、既識別現金情報(既識別現金収納部92−11の各収納部92−111〜92−116に収納された現金の各枚数を示す情報)と、入金情報(遊技ホールに設置されている各遊技媒体貸出機20に投入された現金の金種ごとの枚数を示す情報)とが記憶されている。管理コンピュータ100の未識別現金推定部140において、記憶部120から既識別現金情報と入金情報とが取り出される。そして、これら既識別現金情報と入金情報との減算による差が算出される。この算出された差が未識別現金推定情報とされ、記憶部120へ送られて記憶される。
【選択図】 図13
Description
この遊技媒体貸出機は、遊技者により現金が投入(挿入・入金)されると、この投入された金額の範囲内に応じた量(あるいは、入力キーにより指定された量)の遊技媒体を払い出す装置である。この遊技媒体貸出機は、近年では、遊技台と遊技台との間にいわゆる台間機として設置されることが多い。
この金種識別部は、多少の汚れやシワのある紙幣であっても、その金種を識別することはできるが、搬送されてくる紙幣の状態によって、その金種を識別できない場合がある。
こうして金種を識別できなかった現金は、収納手段の未判別現金収納部へ送られて収納される。一方、金種を識別できた現金は、収納手段の既判別現金収納部へ送られて金種ごとに収納される。
この管理コンピュータで行なわれる現金照合は、現金収納管理手段から送られてきた現金のデータと、遊技媒体貸出機から送られてきた入金のデータとにもとづいて行なわれている。
このため、管理コンピュータにおいては、遊技媒体貸出機から送られてきたデータにもとづく入金集計と、実際に収納手段に収納されている現金の金額との差異(各遊技媒体貸出機で投入された現金の各金種ごとの集計枚数と、収納手段に収納されている現金の各金種ごとの集計枚数との差異)を照合することができなかった。
例えば、ホール従業員が、未判別現金収納部に収納されている現金を手で取り出し、各現金の金種を一つ一つ確認し、この確認の結果を管理コンピュータに手入力する手法がある。
この手法により、未判別現金収納部に収納されている現金についても、その金種や枚数を管理コンピュータに入力できる。
このような手法によれば、未判別現金収納部内の紙幣を、既判別現金収納部の各紙幣投入口から投入することができ、これにより、搬送されてくるすべての紙幣を金種ごとに振り分けることができる。
このため、管理コンピュータにおいては、遊技媒体貸出機から送られてきた入金のデータと、金種識別マーク情報格納手段から取り出した金種情報とを比較することで、現金照合を行なうことができる。
しかも、未識別紙幣の金種別データが入力された後でなければ、管理コンピュータで最終的な現金照合を行なうことができないため、閉店してから現金照合の結果が出るまでに相当の時間を要していた。
さらに、第一の従来技術においては、既判別現金収納部の各金種ごとに紙幣投入口を新たに設けなければならないため、設備コストが高くなっていた。
このため、未識別現金推定部や、この未識別現金推定部からデータを受信した装置等においては、未識別現金収納部に収納されている現金の金種やそれらの枚数を自動的に把握できる。つまり、収納手段の未識別現金収納部に収納された現金についても、人手をかけずに金種の集計管理が可能となる。
しかも、遊技媒体貸出機からの入金信号と既識別現金の集計値があれば、未識別現金収納部に収納された現金の金種や枚数,金額を推定できるため、閉店してから現金照合の結果が出るまでの時間を非常に短縮できる。
このため、管理コンピュータにおいては、現金照合を迅速かつ正確に実行できる。
さらに、既識別現金収納部の各金種ごとに紙幣投入口を設ける必要がないため、設備コストを低く抑えることができる。
遊技場システムをこのような構成とすれば、入金集計値と収納集計値との差を算出することで、未識別現金収納部に収納された現金の推定値を得ることができる。特に、入金集計値や収納集計値が金種や枚数で管理されていれば、未識別現金収納部に収納された現金の金種や枚数の推定値を把握できる。
これにより、人手をかけず、自動的に島金庫内の現金管理ができ、しかも、管理コンピュータにおける現金照合を迅速かつ正確に行なうことができる。
このため、未識別現金収納部に収納された現金の枚数については、未識別現金枚数情報を根拠にして求められるため、未識別現金収納部に収納された現金の金種ごとの枚数や金額を、より正確に推定できる。
このことから、未識別現金を人の手で取り出して金種を一つ一つ確認し、この確認した結果を管理コンピュータに入力するといった手間や、その取り出した未識別現金を、収納手段の既識別現金収納部に設けられた紙幣投入口に一枚一枚投入するなどの手間を解消できる。
このため、管理コンピュータにおいては、閉店してから現金照合の結果が出るまでの時間を非常に短縮できる。
さらに、未識別現金を推定するための物理的手段を特別に設ける必要がないため、安価な設備で実現できる。
このことから、ホール従業員は、未識別現金の金種を目視で確認すること、この確認した結果を管理コンピュータに入力すること、未識別現金収納部に収納されていた現金を既識別現金収納部の各紙幣投入口に仕分けしながら投入することなどの手間を解消できる。
しかも、管理コンピュータにおいては、未識別現金収納部に収納された現金の金種確認結果が入力されるのを待たなくても、その未識別現金収納部に収納された現金の金種ごとの枚数を把握できるため、その現金照合を迅速かつ正確に実行できる。
さらに、既判別現金収納部の各金種ごとに紙幣投入口を設けなくてもよいため、設備コストの低廉化を図ることができる。
まず、本発明の遊技場システムの実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の遊技場システムの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、遊技場システム1は、遊技台10a〜10nと、遊技媒体貸出機20a〜20nと、信号線50a〜50nと、台コントローラ60a〜60nと、島コントローラ70と、搬送手段80と、島端ボックス90と、管理コンピュータ100とを有している。
この遊技台10には、例えば、スロットマシン,パチンコ機,アレンジボール,雀球機などが含まれる。
紙幣投入口21は、遊技者等が遊技媒体を借りるために紙幣を投入(挿入)する際の受入口である。
入力部23は、暗証番号の入力,遊技媒体の払出数の入力,カードの排出などを行なうためのキーである。
カード挿入口25は、遊技者が保有するカード(例えば、プリペイドカード,会員カード,ビジターカードなど)を挿入するための受入口である。
硬貨貯留部27は、硬貨投入口22に投入された硬貨を貯めておくための硬貨格納庫である。
硬貨識別検出部29は、硬貨投入口22に投入された硬貨の金種を検出する。この検出結果は、現金管理部30へ送られる。
なお、本実施形態において、紙幣や硬貨の「識別」には、それら紙幣や硬貨の金種の識別と、それら紙幣や硬貨が使用可能なものか否か(投入された紙幣や硬貨が本物か贋物か)を判断する識別とが含まれる。
金種判断部30−1は、紙幣識別検出部28から検出結果を受け取ると、この検出結果の示す紙幣の金種を判断し、この判断結果を入金信号生成部30−2へ送る。
また、金種判断部30−1は、硬貨識別検出部29から検出結果を受け取ると、この検出結果の示す硬貨の金種を判断し、この判断結果を入金信号生成部30−2へ送る。
この入金信号生成部30−2で生成される入金信号は、波形により紙幣又は硬貨の金種を示す。
このパルス数による金種を示し方については、後記の「金種判断部62」で説明する。
なお、本実施形態においては、入金信号送出部31による入金信号の送信先を台コントローラ60としているが、台コントローラ60に限るものではなく、例えば、島コントローラ70あるいは管理コンピュータ100とすることもできる。
遊技媒体払出管理部33は、紙幣投入口21に投入された紙幣の額,硬貨投入口22に投入された硬貨の額,入力部23で遊技媒体に交換すべき金額として入力操作された額にもとづいて、それら額(又は、この額の範囲内)に応じた量の遊技媒体を計数し、遊技媒体払出口24へ送って払い出す。
カード管理部35は、カード検出部34で読み込まれたカードデータを受け取って記憶部36へ送り記憶させる。
なお、本実施形態においては、現金管理部30,入力管理部32,遊技媒体払出管理部33,カード管理部35を総称して「遊技媒体貸出機管理手段A」という。
また、記憶部36は、現金管理部30で確認された現金の金種を記憶する。
さらに、記憶部36は、入力部23での入力操作の内容や、遊技媒体払出口24から払い出された遊技媒体の数量などを記憶する。
ここで、カード発行指示とは、入力部23でカード発行の操作が行なわれたことにもとづいて、入力管理部32がカード発行管理部40に対してカード発行を指示するための信号をいう。
また、図5においては、カード挿入口25とカード発行口38とがそれぞれ別個の構成となっているが、それらは別個の構成とすることに限るものではなく、同一の構成、すなわち、カードの挿入と発行とが一つの開口部分で行われる構成とすることもできる。
ただし、本発明は、入金信号が金種を示すことを特徴としているため、本実施形態の遊技媒体貸出機20には、少なくとも現金が投入されて遊技媒体を払い出す機能を有した遊技媒体貸出機が含まれる。
なお、本実施形態においては、図6(a)に示すように、信号線50を一本2線式で一回線として配線することとしているが、一本2線式に限るものではなく、例えば、一本1線式とすることもできる。
ただし、一本1線式とする場合は、図6(b)に示すように、遊技媒体貸出機20と台コントローラ60との間にアース線を設け、遊技媒体貸出機20から台コントローラ60へ入金信号を送信する送信線とアース線とで一回線とすることもできる。
つまり、一万円紙幣用信号線,五千円紙幣用信号線,二千円紙幣用信号線,千円紙幣用信号線,五百円硬貨用信号線,百円硬貨用信号線をそれぞれ設けることもできる。
この場合は、入金信号がどの信号線を通ったかによって金種を把握することができる。
金種判断部62は、インタフェイス61から受け取った入金信号にもとづいて金種を判断する。
この金種の判断は、次のように行なうことができる。
入金信号が、図8に示すように、一又は二以上のパルス波を出力後、所定時間以上の空白時間が設けられ、続いて、次のパルスが出力されている場合、金種判断部62は、所定時間以上の空白時間が発生するまでのパルス数をカウントし、このカウントしたパルス数にもとづいて金種を判断する。
例えば、1パルスが100[円]を示すものと定められており、10パルスがカウントされたとすると、100[円]×10[パルス]=1000[円]との計算により、金種は千円紙幣であると判断できる。
なお、本実施形態においては、金種を示す一又は二以上のパルス(二以上の場合はパルス群)を金種表示パルスというものとする。
この場合、島コントローラ70や管理コンピュータ100は、入金信号(あるいは、信号波形により金種を表す信号)を受信する機能や、入金信号(あるいは、信号波形により金種を表す信号)にもとづいて金種を判断する機能を有している。
このことから、本実施形態においては、台コントローラ60,島コントローラ70,管理コンピュータ100を総称して「入金管理装置」というものとする。
さらに、本実施形態においては、台ユニット60から島コントローラ70へ送信される信号も、遊技媒体貸出機20で投入された現金の金種又は金額を示す信号であるため、入金信号というものとする。
また、島コントローラ70は、島金庫92の信号通信部(収納信号送信部)92−26(後述)から送信されてきた既識別現金情報(島金庫92の既識別現金収納部92−11(後述)に収納された現金の枚数を金種ごとに表した信号、収納信号)や、未識別現金枚数情報(島金庫92の未識別現金収納部92−12(後述)に収納された現金の枚数に関する情報、後述)を受信すると管理コンピュータ100へ送信する。
さらに、島コントローラ70は、管理コンピュータ100からの未識別現金推定情報(島金庫92の未識別現金収納部92−12に収納された現金に関する情報であって、管理コンピュータ100で推定された情報)を島金庫92へ送信する。
また、島コントローラ70は、出金信号を送出する機能も有することができる。
この搬送手段80が紙幣を回収する構成は、特開平5−62054号公報「紙幣回収装置」に記載の技術により実現可能である。
現金搬送制御部91は、搬送手段80により搬送されてきた現金を受け取り、島金庫92へ送る。
収納手段92−1は、図10に示すように、現金収納管理手段92−2の金種識別部92−22(後述)で金種が識別された現金を収納する既識別現金収納部92−11と、金種が識別されなかった現金を収納する未識別現金収納部92−12とを有している。
なお、本実施形態においては、各金種ごとの収納部92−111〜92−116を一つの既識別現金収納部92−11に備えているが、各金種ごとの収納部92−111〜92−116は一つの既識別現金収納部92−11に備えていることに限るものではなく、例えば、紙幣用の収納部と硬貨用の収納部とは別個に備えた構成とすることもできる。
なお、金種が混在して収納部に収納されていても、どの金種が何枚収納されているかは金種識別部92−22や収納現金集計部92−25で管理・把握されているため、問題は生じない。しかも、二千円紙幣や五千円紙幣は投入枚数が少ないのが通常であるため、他の金種(一万円紙幣など)と一緒の収納部とすることで、二千円紙幣収納部や五千円紙幣収納部を省略して、収納スペースを有効に利用でき、これにより既識別現金収納部ひいては島金庫の小型化を図ることができる。
現金受取部92−21は、現金搬送制御部91から現金を受け取る。
この金種識別部92−22から出力される識別信号には、識別された金種を示す信号と、識別ができなかったことを示す信号(あるいは、識別できなかった現金の枚数を示す信号)とが含まれる。
このとき、現金収納振分部92−23は、識別信号の示す識別結果にもとづいて、収納手段92−1の各収納部92−111〜92−116,92−12にそれぞれ設けられたシュータ(図示せず)のうち、識別情報の示す金種に対応したシュータを駆動して、該当する金種の収納部にその現金を収納する。
また、記憶部92−24は、島金庫92における未識別現金収納部92−12に収納されている現金の枚数を未識別現金枚数情報として記憶する。
そして、収納現金集計部92−25は、その取り出した既識別現金情報の示す収納枚数に「1」を加算し、この加算後の既識別現金情報を記憶部92−24へ送って記憶させる。
収納現金集計部92−25で、その識別信号が「千円紙幣」を示すものと判断・特定されると、この「千円紙幣」に関する既識別現金情報が記憶部92−24から取り出される。
なお、金種識別部92−22で金種の識別が行なわれた現金(千円紙幣)は、現金収納振分部92−23を介して収納手段92−1へ送られ、既識別現金収納部92−11の千円紙幣収納部92−114に収納される。
そして、収納現金集計部92−25は、その取り出した未識別現金枚数情報の示す収納枚数に「1」を加算し、この加算後の未識別現金枚数情報を記憶部92−24へ送って記憶させる。
収納現金集計部92−25で、その識別信号が金種を識別できなかったこと(あるいは、金種を識別できなかった現金の枚数)を示すものと判断されると、未識別現金枚数情報が記憶部92−24から取り出される。
なお、金種識別部92−22で金種の識別ができなかった現金は、現金収納振分部92−23を介して収納手段92−1へ送られ、未識別現金収納部92−12に収納される。
このような処理・動作により、未識別現金収納部92−12に収納された紙幣は、未識別現金枚数情報によって4枚であることが示される。
なお、収納現金集計部92−25は、未識別現金収納部92−12に収納された現金の枚数を集計することから、未識別現金集計部としての機能を有している。
また、信号通信部92−26は、島コントローラ70から未識別現金推定情報を受信して通信情報管理部92−27へ送る。
また、通信情報管理部92−27は、信号通信部92−26からの未識別現金推定情報を記憶部92−24へ送って記憶させる。
この表示部92−28で表示される情報には、例えば、既識別現金情報,未識別現金枚数情報,未識別現金推定情報などがある。
表示管理部92−29は、所定のタイミングで、記憶部92−24から所定の情報(例えば、既識別現金情報,未識別現金枚数情報,未識別現金推定情報など)を取り出し、表示可能に加工して表示部92−28へ送り表示させる。
例えば、押しボタンスイッチが一回押下されると、収納手段92−1に収納されている現金のうち、一万円紙幣の枚数又は金額(一万円紙幣に関する既識別現金情報の示す枚数又は金額)が表示され、続いて押下されると、今度は五千円紙幣の枚数又は金額(五千円紙幣に関する既識別現金情報の示す枚数又は金額)が表示され、その後は、押下されるごとに、二千円紙幣,千円紙幣,五百円硬貨,百円硬貨の収納枚数又は金額が順次表示される。
さらに、未識別現金収納部92−12に収納された現金の枚数についても表示させることができる。
ただし、管理コンピュータ100で推定されるまでは、枚数のみ表示され、推定された後は、各金種に加算されるため、未識別現金としては「0」と表示される。
なお、本実施形態においては、搬送手段80と島端ボックス90とを総称して「搬送装置」という。
また、管理コンピュータ100は、図13に示すように、通信部110と、記憶部120と、入金集計部130と、未識別現金推定部140とを有している。
このように通信部110は、入金信号を受信するため、第一受信部(受信部)としての機能を有している。
なお、通信部110で受信された入金信号は、記憶部120へ送られて記憶される。
このように通信部110は、未識別現金枚数情報を送信するため、第二受信部としての機能を有している。
なお、通信部110で受信された未識別現金枚数情報は、記憶部120へ送られて記憶される。
また、通信部110は、記憶部120から取り出した(あるいは、未識別現金推定部140から送られてきた)未識別現金推定情報を島コントローラ70へ送信する。
また、管理コンピュータ100は、既識別現金情報や未識別現金枚数情報を、島コントローラ70ではなく、島端ボックス90の島金庫92(後述)から受信することもできる。
この管理コンピュータ100で送受信される入金信号,既識別現金情報,未識別現金枚数情報,未識別現金推定情報は、それぞれ図8に示すようなパルス波で金種や枚数などを示すようにすることもできる。
入金集計部130は、記憶部120から取り出した入金信号にもとづいて、遊技ホールに設置された一又は二以上の遊技媒体貸出機20における入金金額を集計する。そして、この集計した値を入金情報として、記憶部120へ送り記憶させる。
具体的には、例えば、「一万円紙幣収納部」に関する既識別現金情報が図12に示すように「71枚」を示し、「一万円紙幣収納部」に関する入金情報が図14に示すように「73枚」を示すものとすると、未識別現金推定部140は、入金情報の示す「73枚」から既識別現金情報の示す「71枚」を減算し、この減算で得られた「2枚」を「一万円紙幣」に関する未識別現金推定情報とする(図15)。
たとえば、五千円紙幣については、「28枚−27枚=1枚」、二千円紙幣については、「5枚−5枚=0枚」、千円紙幣については、「1291枚−1288枚=3枚」の減算処理を行う。
これにより、「五千円紙幣」,「二千円紙幣」,「千円紙幣」の未識別現金推定情報は、それぞれ「1枚」,「0枚」,「3枚」となる。
こうして算出された未識別現金推定情報は、未識別現金推定部140から記憶部120へ送られて記憶される。
具体的には、例えば、入金情報と既識別現金情報とにもとづいて未識別現金収納部92−12に収納された一万円紙幣が「2枚」、五千円紙幣が「1枚」、二千円紙幣が「0枚」、千円紙幣が「3枚」であったとする。このため、入金情報と既識別現金情報とにもとづけば、未識別現金収納部92−12には、計6枚の紙幣が収納されていたことになる。
これに対し、未識別現金枚数情報が「6枚」ではなく「5枚」であるときは、「1枚」の誤差が生じる。この場合は、例えば、搬送手段80に紙幣が詰まっているなどの予測が可能となる。
ただし、受信部や入金集計部は、例えば、島コントローラ70,台コントローラ60,島端ボックス90(現金搬送制御部91や島金庫92を含む)などに設けることができる。この場合、島コントローラ70,台コントローラ60,島端ボックス90などが、「入金管理手段」としての機能を有する。
また、島コントローラ70,台コントローラ60,島端ボックス90などで算出された未識別現金推定情報は、管理コンピュータ100へ送るようにすることが望ましい。
同図は、管理コンピュータ100における未識別現金推定方法を示すフローチャートである。
また、管理コンピュータ100においては、島コントローラ70や台コントローラ60を介して各遊技媒体貸出機20から送信されてきた入金信号(遊技ホールに設置されている各遊技台10に投入された現金の金種ごとの枚数を示す信号)が通信部110で受信され記憶部120へ送られて記憶される(ステップ11)。
そして、これら取り出された既識別現金情報と入金情報との減算による差が算出される(ステップ13)。
この算出された差が未識別現金推定情報とされ、記憶部120へ送られて記憶される(ステップ14)。
なお、ここで、「所定のタイミング」とは、管理コンピュータ100での閉店処理において、未識別現金収納部92−12に収納された現金が推定された後との意味である。
既識別現金収納部92−11に収納された現金については、営業時間内であってもリアルタイムに収納枚数を把握し表示部92−28に表示することができるものの、未識別現金収納部92−12に収納された現金については、搬送手段80による現金の搬送時間との関係から誤差が生じてしまい、営業時間内にリアルタイムで把握することができないためである。
例えば、上述した実施形態では、島金庫が現金収納管理手段を備えた構成としてあるが、島金庫が現金収納管理手段を備えることに限るものではなく、たとえば、現金搬送制御部が現金収納管理手段を備えることもできる。ただし、この場合、現金搬送制御部と島コントローラとの間で入金信号などの送受信を行なう必要がある。
10 遊技台
20 遊技媒体貸出機
30 現金管理部
30−1 金種判断部
30−2 入金信号生成部
31 入金信号送出部
50 信号線
60 台コントローラ
70 島コントローラ
80 搬送手段
90 島端ボックス
91 現金搬送制御部
92 島金庫
92−1 収納手段
92−11 既識別現金収納部
92−12 未識別現金収納部
92−2 現金収納管理手段
92−21 現金受取部
92−22 金種識別部 92−23 現金収納振分部
92−24 記憶部 92−25 収納現金集計部
92−26 信号通信部 92−27 通信情報管理部
100 管理コンピュータ
110 通信部
120 記憶部
130 入金集計部
140 未識別現金推定部
Claims (5)
- 投入現金の金種及び/又は金額を示す入金信号を生成する入金信号生成部を有した一又は二以上の遊技媒体貸出機と、
これら一又は二以上の遊技媒体貸出機から集められた前記現金のうち金種が識別された現金を収納する既識別現金収納部と、金種が識別されなかった現金を収納する未識別現金収納部とを有した収納手段と、
この収納手段の前記既識別現金収納部に収納された現金を集計し、この集計結果を既識別現金情報とする収納現金集計部を有した現金収納管理手段と、
前記一又は二以上の遊技媒体貸出機から前記入金信号を受信する受信部と、前記入金信号にもとづいて、前記一又は二以上の遊技媒体貸出機に投入された現金を集計し、この集計結果を入金情報とする入金集計部とを有した入金管理手段と、
前記入金情報と前記既識別現金情報とにもとづいて、前記収納手段の前記未識別現金収納部に収納された現金を推定する未識別現金推定手段とを備えた
ことを特徴とする遊技場システム。 - 前記未識別現金推定手段は、前記入金情報と前記既識別現金情報との差を、前記未識別現金収納部に収納された現金の推定値とする
ことを特徴とする請求項1記載の遊技場システム。 - 前記現金収納管理手段が、前記収納手段の前記未識別現金収納部に収納された現金の枚数を集計し、この集計結果を未識別現金枚数情報とする未識別現金集計部を有し、
前記未識別現金推定手段が、前記入金情報と前記既識別現金情報と前記未識別現金枚数情報とにもとづいて、前記収納手段の前記未識別現金収納部に収納された現金を推定する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場システム。 - 収納手段に収納された現金を管理する現金管理装置であって、
現金投入口に投入された現金の金種及び/又は金額を示す入金信号を一又は二以上の遊技媒体貸出機から受信する第一受信部と、
前記入金信号にもとづいて、前記一又は二以上の遊技媒体貸出機に投入された現金を集計し入金情報とする入金集計部と、
収納手段の前記既識別現金収納部に収納された現金の集計値を既識別現金情報として受信する第二受信部と、
前記入金情報と前記既識別現金情報とにもとづいて、前記収納手段の前記未識別現金収納部に収納された現金を推定する未識別現金推定部とを備えた
ことを特徴とする現金管理装置。 - 収納手段に収納された現金を管理する現金管理方法であって、
第一受信部が、現金投入口に投入された現金の金種及び/又は金額を示す入金信号を一又は二以上の遊技媒体貸出機から受信し、
入金集計部が、前記入金信号にもとづいて、前記一又は二以上の遊技媒体貸出機に投入された現金を集計し入金情報とし、
第二受信部が、収納手段の前記既識別現金収納部に収納された現金の集計値を既識別現金情報として受信し、
未識別現金推定部が、前記入金情報と前記既識別現金情報とにもとづいて、前記収納手段の前記未識別現金収納部に収納された現金を推定する
ことを特徴とする現金管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003330359A JP2005095240A (ja) | 2003-09-22 | 2003-09-22 | 遊技場システム、現金収納管理装置及び現金収納管理方法 |
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