JP2005095050A - コンバインの排ワラ放出構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排ワラが挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送される縦ワラの発生にかかわらず、長ワラ放出を良好に行えるようにする。
【解決手段】 挾持搬送チェーン16で搬送される排ワラを、細断装置8に供給して放出する細断放出状態と、細断装置8の上方を通過させて長ワラのまま放出する長ワラ放出状態とに切り換える切換部材33を備え、切換部材33を、長ワラ放出状態では、挾持搬送チェーン16の横側方に位置して挾持搬送チェーン16からの排ワラを分離する分離アーム37と、分離アーム37からの排ワラを長ワラ放出位置に案内する案内板38とを備えて構成し、長ワラ放出作業時に、挾持搬送チェーン16により挾持搬送チェーン16に沿う姿勢で搬送され、挾持搬送チェーン16の搬送終端と案内板38との隙間39から細断装置8側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める受具40を装備した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、挾持搬送チェーンにより横倒れ姿勢で搬送される排ワラの放出状態を、排ワラを前記挾持搬送チェーンからその搬送終端部の下方に配備された細断装置に供給して放出する細断放出状態と、排ワラを前記細断装置の上方を通過させて長ワラのまま放出する長ワラ放出状態とに切り換える切換部材を備え、その切換部材を、前記長ワラ放出状態では、前記挾持搬送チェーンの横側方に位置して前記挾持搬送チェーンから横倒れ姿勢の排ワラを分離する分離アームと、この分離アームからの排ワラを長ワラ放出位置に案内する案内板とを備えて構成してあるコンバインの排ワラ放出構造に関する。
従来、上記のようなコンバインの排ワラ放出構造においては、その細断装置として、挾持搬送チェーンにより横倒れ姿勢で搬送される排ワラに係止して、その排ワラを二つ折りにした状態で取り込むとともに、その屈折端から順に細断するシリンダカッタを採用したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2002−95339号公報(段落番号0009〜0011、図1〜8)
シリンダカッタを採用したものにおいては、上記のようなシリンダカッタによる排ワラの取り込みを可能にするために、挾持搬送チェーンの搬送終端部にシリンダカッタを近接配備する必要がある。又、切換部材として、その揺動操作で排ワラ放出状態の切り換えを行う揺動式のものを採用することが一般的である。
そのため、長ワラ放出状態においては、揺動式に構成された切換部材の案内板を、その切り換え操作時における挾持搬送チェーンの搬送終端部との干渉を避ける点から、挾持搬送チェーンとシリンダカッタとの間に入り込ませることができず、挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との間に隙間が形成される。
一方、挾持搬送チェーンによる排ワラ搬送時には、挾持搬送チェーンがその搬送方向上手側に配備された搬送装置から排ワラを受け取る際の引っ掛かりなどに起因して、排ワラが、挾持搬送チェーンに沿う姿勢となって、その姿勢のまま挾持搬送チェーンの搬送終端部まで搬送される、いわゆる縦ワラが発生する場合がある。
このような縦ワラが長ワラ放出状態において発生すると、挾持搬送チェーンの搬送終端部では、その縦ワラの搬送方向下手側端部が、細断装置の上方を通過する他の排ワラによって押し下げられて、挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間に入り込む場合があり、このような入り込みが生じた場合、その縦ワラは、挾持搬送チェーンに沿う姿勢から上下向きの起立姿勢に姿勢変更して細断装置側に流下し、その上部側が挾持搬送チェーンの上方に向けて延出する状態で、その下部側が挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間から細断装置内に嵌り込み、その上部側によって挾持搬送チェーンで搬送された排ワラの流れを阻害し、その排ワラを挾持搬送チェーンの搬送終端部に巻き付かせるなどの不都合を招来させるようになる。
本発明の目的は、排ワラが挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送される縦ワラの発生にかかわらず、長ワラ放出を良好に行えるようにすることにある。
上記の課題を解決するための手段として、本発明では、挾持搬送チェーンにより横倒れ姿勢で搬送される排ワラの放出状態を、排ワラを前記挾持搬送チェーンからその搬送終端部の下方に配備された細断装置に供給して放出する細断放出状態と、排ワラを前記細断装置の上方を通過させて長ワラのまま放出する長ワラ放出状態とに切り換える切換部材を備え、その切換部材を、前記長ワラ放出状態では、前記挾持搬送チェーンの横側方に位置して前記挾持搬送チェーンから横倒れ姿勢の排ワラを分離する分離アームと、この分離アームからの排ワラを長ワラ放出位置に案内する案内板とを備えて構成してあるコンバインの排ワラ放出構造において、前記長ワラ放出状態に切り換えた長ワラ放出作業時に、前記挾持搬送チェーンにより該挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送され、前記挾持搬送チェーンの搬送終端と前記案内板との隙間から前記細断装置側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める受具を装備してある。
この構成によると、長ワラ放出状態において排ワラが挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送される縦ワラが発生し、挾持搬送チェーンの搬送終端部において、その縦ワラの搬送方向下手側端部が、細断装置の上方を通過する他の排ワラによって押し下げられて、挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間に入り込むようになっても、その入り込みに伴って、挾持搬送チェーンに沿う姿勢から上下向きの起立姿勢に姿勢変更して細断装置側に流下する縦ワラを、受具が受け止めて、その縦ワラの下部側が挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間から細断装置内に嵌り込むことを阻止する。そして、その嵌り込みが阻止された縦ワラは、挾持搬送チェーンで搬送され、切換部材で案内される排ワラによって長ワラ放出位置に向けて押し倒され、排ワラとともに機外に放出される。
従って、受具を装備するだけの簡単な構成でありながら、長ワラ放出状態において、排ワラが挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送される縦ワラが発生しても、その縦ワラの下部側が挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間から細断装置内に嵌り込むことに起因して発生する、その縦ワラの上部側によって挾持搬送チェーンで搬送された排ワラの流れが阻害され、その排ワラが挾持搬送チェーンの搬送終端部に巻き付くなどの不都合を未然に回避でき、結果、長ワラ放出状態では、縦ワラの発生にかかわらず長ワラ放出を良好に行える。
本発明をより好適なものにするための手段の一つとして、前記受具を前記切換部材に一体装備してある。
この構成によると、切換部材の構造を利用しながら、切換部材による排ワラ放出状態の切り換えに伴って、受具を、長ワラ放出状態では、挾持搬送チェーンの搬送終端と切換部材の案内板との隙間から細断装置側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める状態に、又、細断放出状態では、挾持搬送チェーンから細断装置への排ワラ供給を阻害しない状態にできる。
従って、切換部材と受具とを個別に装備する場合に比較して、構成の簡素化を図りながら長ワラ放出状態と細断放出状態との切り換えを簡単に行える。
図1には自脱形コンバインの全体側面が、図2にはその全体平面がそれぞれ示されており、このコンバインは、左右一対のクローラ式走行装置1を備えた走行機体2の前部左側に、2条用の刈取搬送装置3を昇降揺動可能に連結し、走行機体2の前部右側に操縦塔4や運転座席5などを備える搭乗運転部6を形成し、走行機体2における刈取搬送装置3と搭乗運転部6の直後方箇所に、刈取搬送装置3からの刈取穀稈に対して脱穀処理や選別処理などを施す脱穀装置7を搭載し、走行機体2における脱穀装置7の左後方箇所に、脱穀装置7からの排ワラを細断処理する細断装置8を配備し、走行機体2における脱穀装置7の右後方箇所に、脱穀装置7から揚送コンベヤ9を介して搬送される穀粒を左右の籾袋10に詰め込む袋詰め装置11を装備して構成されている。
刈取搬送装置3は、機体の走行に伴って、その先端部に配備された3つのデバイダ12が収穫対象となる2条分の倒伏穀稈や植立穀稈のすくい上げや分草を行い、そのすくい上げや分草後の植立穀稈を左右の引起機構13によってすき起こし、すき起こされた植立穀稈の株元側をバリカン形の刈取機構14で切断し、その切断後の刈取穀稈を、搬送機構15によって寄せ集めるとともに上下向き起立姿勢から左右向きの横倒れ姿勢に姿勢変更しながら、後方の脱穀装置7に向けて搬送するように構成されている。
図1〜3に示すように、脱穀装置7は、その左側部に配備された挾持搬送チェーンの一例であるフィードチェーン16が、搬送機構15で搬送された刈取穀稈の株元側を挟持して後方に向けて搬送し、その搬送で受網17上に案内された刈取穀稈の穂先側に対して扱胴18が脱穀処理を施し、その脱穀処理で得られた処理物に対して、唐箕19で生起した選別風による風選別処理や、揺動選別機構20の揺動による篩い選別処理を施し、それらの選別処理によって揺動選別機構20の選別方向上手側から漏下する単粒化穀粒は、単粒化穀粒回収用の1番スクリュー21によって揚送コンベヤ9に向けて搬送し、揺動選別機構20の選別方向下手側から漏下する未単粒化穀粒や切れワラなどの混在物は、混在物回収用の2番スクリュー22によってスロワ式の2番還元機構23に向けて搬送するとともに、その2番還元機構23を介して受網17上に還元することで再処理し、揺動選別機構20から漏下せずに揺動選別機構20の選別方向終端部まで搬送された切れワラやワラ屑などの塵埃は、脱穀装置7の右側端部に形成した排塵口24から既刈り側の機外に排出するように構成されている。
フィードチェーン16は、細断装置8の前部上方まで延設され、その搬送終端側が脱穀処理後の排ワラを細断装置8の前部上方まで搬送する排ワラ搬送装置として機能するように構成されている。
図4〜7に示すように、細断装置8には所謂シリンダカッタが採用され、このシリンダカッタ8は、フィードチェーン16の搬送終端部下方に配備された第1回転ロール25に出退可能に装備された係合ピン26が、第1回転ロール25との一体回転に伴って、フィードチェーン16により左右向きの横倒れ姿勢で搬送された排ワラを、その左右中間部に係合して松葉状の二つ折りにしながら、第1回転ロール25と、その後方に近接配備された第2回転ロール27との間に掻き込み供給し、それら第1回転ロール25と第2回転ロール27とで、それらの下方に配備された固定刃28と回転刃29との間に送り込み、その回転刃29の回転力で、排ワラの屈折端から順に細断するとともに、細断後の排ワラを、そのケーシング30の下部に配備した排ワラガイド31の後端部に形成した放出口32から機外に放出するように構成され、又、その係止ピン26などによる排ワラの取り込みを可能にするために、フィードチェーン16の搬送終端部に近接配備されている。
シリンダカッタ8のケーシング30には、フィードチェーン16で搬送される排ワラの放出状態を、排ワラをシリンダカッタ8に供給して細断した後に放出する細断放出状態と、排ワラをシリンダカッタ8の上方を通過させて長ワラのまま放出する長ワラ放出状態とに切り換える揺動式の切換部材33が装備されている。
細断放出状態は、ケーシング30の上部後端箇所に設けた左右向きの回動軸34を支点にして、切換部材33の姿勢をケーシング30の上縁から離れる起立姿勢に切り換えた状態であり、この状態では、切換部材33が、ケーシング30の上部に形成した排ワラ取入口35を開放して、シリンダカッタ8の係合ピン26によるフィードチェーン16の搬送終端からシリンダカッタ8内への排ワラの掻き込みを許容する。
長ワラ放出状態は、回動軸34を支点にして切換部材33の姿勢をケーシング30の上縁に沿う倒伏姿勢に切り換えた状態であり、この状態では、切換部材33が排ワラ取入口35を閉塞して、シリンダカッタ8の係合ピン26によるフィードチェーン16の搬送終端からシリンダカッタ8内への排ワラの掻き込みを阻止する。
切換部材33は、その倒伏姿勢への切り換えに伴って、シリンダカッタ8の係合ピン26を上方から覆う状態となって、フィードチェーン16で搬送される排ワラへの係合ピン26の係合を阻止するピンカバー36、フィードチェーン16の搬送終端部の左右両横側方に位置して、フィードチェーン16の搬送終端部から横倒れ姿勢の排ワラを分離して後下方に案内する左右一対の分離アーム37、及び、それら分離アーム37からの排ワラを長ワラ放出位置に流下案内する案内板38、などを備えて構成されている。
ところで、シリンダカッタ8を採用する場合、その係合ピン26による排ワラの掻き込みを可能にするために、フィードチェーン16の搬送終端部にシリンダカッタ8の上部を近接配備する必要がある。そのため、長ワラ放出状態においては、揺動式に構成された切換部材33の案内板38を、その揺動操作時におけるフィードチェーン16の搬送終端部との干渉を避ける点から、フィードチェーン16とシリンダカッタ8との間に入り込ませることができず、フィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との間に隙間39が形成される。
一方、フィードチェーン16による排ワラ搬送時には、フィードチェーン16がその搬送方向上手側に配備された刈取搬送装置3の搬送機構15から穀稈を受け取る際の引っ掛かりなどに起因して、排ワラが、フィードチェーン16に沿う姿勢となって、その姿勢のままフィードチェーン16の搬送終端部まで搬送される、いわゆる縦ワラが発生する場合がある。
このような縦ワラが長ワラ放出状態において発生すると、フィードチェーン16の搬送終端部では、その縦ワラの搬送方向下手側端部が、シリンダカッタ8の上方を通過する他の排ワラによって押し下げられて、フィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39に入り込む場合があり、このような入り込みが生じた場合、その縦ワラは、フィードチェーン16に沿う姿勢から上下向きの起立姿勢に姿勢変更してシリンダカッタ8側に流下し、その上部側がフィードチェーン16の上方に向けて延出する状態で、その下部側がフィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39からシリンダカッタ8内に嵌り込み、その上部側によってフィードチェーン16で搬送された排ワラの流れを阻害し、その排ワラをフィードチェーン16の搬送終端部に巻き付かせるなどの不都合を招来させるようになる。
そこで、切換部材33により排ワラ放出状態を長ワラ放出状態に切り換えた長ワラ放出作業時に、フィードチェーン16によりそれに沿う姿勢で搬送され、フィードチェーン16の搬送終端と案内板38との隙間39からシリンダカッタ8側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める受具40を装備してある。
受具40は、切換部材33の案内板38における左右の分離アーム37の間に、案内板38の裏面から膨出する状態に一体装備され、切換部材33を倒伏姿勢に切り換えた際に、その膨出端がシリンダカッタ8の第1回転ロール25に近接する側面視略三角形状で、左右の分離アーム37にわたる横幅を有するように形成され、切換部材33の遊端側に位置する面41で、フィードチェーン16の搬送終端と案内板38との隙間39からシリンダカッタ8側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める。
この構成から、長ワラ放出状態において排ワラがフィードチェーン16に沿う姿勢で搬送される縦ワラが発生し、フィードチェーン16の搬送終端部において、その縦ワラの搬送方向下手側端部が、シリンダカッタ8の上方を通過する他の排ワラによって押し下げられて、フィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39に入り込むようになっても、その入り込みに伴って、フィードチェーン16に沿う姿勢から上下向きの起立姿勢に姿勢変更してシリンダカッタ8側に流下する縦ワラを、受具40が受け止めて、その縦ワラの下部側がフィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との間からシリンダカッタ8内に嵌り込むことを阻止するようになり、その嵌り込みが阻止された縦ワラは、フィードチェーン16で搬送され、切換部材33で案内される排ワラによって長ワラ放出位置に向けて押し倒され、排ワラとともに機外に放出される。
つまり、受具40を装備するだけの簡単な構成でありながら、長ワラ放出状態において、排ワラがフィードチェーン16に沿う姿勢で搬送される縦ワラが発生しても、その縦ワラの下部側がフィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39からシリンダカッタ8内に嵌り込むことに起因して発生する、その縦ワラの上部側によってフィードチェーン16で搬送された排ワラの流れが阻害され、その排ワラがフィードチェーン16の搬送終端部に巻き付く、などの不都合を未然に回避でき、長ワラ放出を良好に行える。
又、受具40を切換部材33に一体装備することから、切換部材33による排ワラ放出状態の切り換えに伴って、受具40を、長ワラ放出状態では、フィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39からシリンダカッタ8側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める状態に、又、細断放出状態では、フィードチェーン16からシリンダカッタ8への排ワラ供給を阻害しない状態にすることができ、結果、切換部材33と受具40とを個別に装備する場合に比較して、構成の簡素化を図りながら長ワラ放出状態と細断放出状態との切り換えを簡単に行える。
図5及び図6に示すように、長ワラ放出状態では、フィードチェーン16の搬送終端部に、フィードチェーン16で搬送された排ワラの株元側を、フィードチェーン16の後方にその搬送方向に沿って案内する着脱式の株元ガイド42が、フィードチェーン16の後方に向けて延出する状態に装着されており、これによって、穂先遅れの傾斜姿勢で搬送される排ワラが、フィードチェーン16の搬送終端に到達して、フィードチェーン16の搬送作用を受けなくなったとしても、その排ワラを、フィードチェーン16の搬送高さ位置に維持して、フィードチェーン16で搬送される後続の排ワラによって、後方の長ワラ放出位置に向けて押し出させることができ、その結果、穂先遅れの傾斜姿勢で搬送される排ワラが、フィードチェーン16の搬送終端に到達して、フィードチェーン16の搬送作用を受けなくなった際に、その穂先側が脱穀装置7などに引っ掛かって垂れ下がった状態で停滞し、フィードチェーン16の搬送終端部に巻き付く、といった不都合の発生を回避できる。
株元ガイド42は、下方に向けて大きく延出する側壁部43を有するように屈曲形成された板金製で、フィードチェーン16の搬送終端部に装着した状態では、その側壁43が、切換部材33の揺動領域内に入り込み、切換部材33の揺動操作を阻むようになる。つまり、株元ガイド42をフィードチェーン16の搬送終端部に装着した状態では、切換部材33を倒伏姿勢から起立姿勢に揺動させることができないようになっており、これによって、株元ガイド42をフィードチェーン16の搬送終端部に装着した状態のまま、切換部材33を倒伏姿勢から起立姿勢に揺動操作して、排ワラ放出状態を長ワラ放出状態から細断放出状態に切り換えた場合に生じる、株元ガイド42によって、フィードチェーン16からシリンダカッタ8への排ワラ供給が阻害される、といった不都合を未然に回避できる。
ところで、株元ガイド42を、着脱式に代えて、フィードチェーン16の後方に向けて延出する案内状態と、フィードチェーン16の後方に向けて延出しない非案内状態とに、摺動操作又は揺動操作可能となるように構成してもよく、又、株元ガイド42として、その後端部を下方に向けて大きく延出する状態に屈曲させた棒状鋼材製のものを採用するようにしてもよい。
尚、図4及び図5に示す符号44は、排ワラの放出状態を細断放出状態と長ワラ放出状態とに切り換える際に、シリンダカッタ8の上方を覆う下降位置(細断放出状態に対応する位置)と、シリンダカッタ8の上方を開放する上昇位置(長ワラ放出状態に対応する位置)とにわたって揺動操作される上部カバーであり、この上部カバー44には、その下降位置への揺動操作に伴って、フィードチェーン16の搬送終端に近接して、フィードチェーン16からの排ワラをシリンダカッタ8に向けて案内するガイド杆45が装備されている。
〔別実施例〕
以下、本発明の別実施例を列記する。
〔1〕受具40を、切換部材33に着脱可能に装備してもよく、又、切換部材33に、フィードチェーン16の搬送終端と切換部材33の案内板38との隙間39からシリンダカッタ8側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める受止位置と受け止めない非受止位置とに位置変更可能に装備してもよく、更に、切換部材33とは別体で、その受止位置と非受止位置とに独立操作されるように構成してもよい。
〔2〕受具40の形状としては種々の変更が可能であり、例えば、受具40を、排ワラ受け止め用の面41のみを有する板状に形成してもよい。
〔3〕挾持搬送チェーン16としては、フィードチェーン16から排ワラを受け取って搬送する排ワラ搬送専用に構成されたものであってもよい。
〔4〕細断装置8として、ディスク状の回転刃を複数備えて構成された所謂ディスクカッタを採用してもよい。
コンバインの全体側面図 コンバインの全体平面図 脱穀装置の構成を示す要部の縦断背面図 細断放出状態を示す要部の縦断側面図 長ワラ放出状態を示す要部の縦断側面図 受具の縦ワラ受止状態を示す要部の縦断側面図 長ワラ放出状態を示す要部の背面図
符号の説明
8 細断装置
16 挾持搬送チェーン
33 切換部材
37 分離アーム
38 案内板
39 隙間
40 受具

Claims (2)

  1. 挾持搬送チェーンにより横倒れ姿勢で搬送される排ワラの放出状態を、排ワラを前記挾持搬送チェーンからその搬送終端部の下方に配備された細断装置に供給して放出する細断放出状態と、排ワラを前記細断装置の上方を通過させて長ワラのまま放出する長ワラ放出状態とに切り換える切換部材を備え、その切換部材を、前記長ワラ放出状態では、前記挾持搬送チェーンの横側方に位置して前記挾持搬送チェーンから横倒れ姿勢の排ワラを分離する分離アームと、この分離アームからの排ワラを長ワラ放出位置に案内する案内板とを備えて構成してあるコンバインの排ワラ放出構造であって、
    前記長ワラ放出状態に切り換えた長ワラ放出作業時に、前記挾持搬送チェーンにより該挾持搬送チェーンに沿う姿勢で搬送され、前記挾持搬送チェーンの搬送終端と前記案内板との隙間から前記細断装置側に起立姿勢で流下する排ワラを受け止める受具を装備してあるコンバインの排ワラ放出構造。
  2. 前記受具を前記切換部材に一体装備してある請求項1に記載のコンバインの排ワラ放出構造。
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