JP2005094131A - 撮像装置、発信機、発信制御装置及び撮像制御システム - Google Patents

撮像装置、発信機、発信制御装置及び撮像制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】撮像装置による被写体の撮像制限を適正に行う。
【解決手段】被写体Sを撮像する撮像部11を有する撮像装置1である。盗撮危険エリアR内にて、発信制御装置3から発信されたエリア信号Wの受信に基づいて発信機2より発信され、撮像部11による被写体Sの撮像時における盗撮防止動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る防止動作指示データDを受信する指示情報受信部15を備える。指示情報受信部15により受信された防止動作指示データDに基づいて、撮像部11等に行わせる盗撮防止動作を制御する動作制御手段(例えば、CPU18等)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、発信機、発信制御装置及び撮像制御システムに関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置や撮像機能付き携帯端末等は、ユーザが所望とする被写体の撮像を気軽に行うことができるため、急速に普及してきている。
ところで、撮像装置や撮像機能付き携帯端末等の小型化が進んでおり、電車内や更衣室等において、これらを盗撮の目的に使用するケースが増加して社会問題となっている。そこで、被写体の所有する盗撮防止情報発生装置から発生された盗撮防止信号を検出し、検出された盗撮防止信号に基づいて、カメラセンサやデジタル信号処理部の電源をオフする撮像装置が開発されており、これによって、当該撮像装置による撮像を制限するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、盗撮防止を目的として撮像の際にシャッター音等を必ず発する撮像装置も知られている。
特開2001−169175号公報
しかしながら、上記特許文献1等の撮像装置を、盗撮以外の目的で使用する場合にも、当該撮像装置の近傍に盗撮防止情報発生装置が存すると、この盗撮防止情報発生装置から出力された盗撮防止信号を検出することにより、カメラセンサやデジタル信号処理部の電源がオフにされてしまい、被写体の撮像を適正に行うことができないといった問題がある。
また、撮像の際に発音する撮像装置にあっては、盗撮以外の目的で使用する場合にも、必ず発音されてしまうために、例えば、映画館やコンサートホール内等において撮像すると周囲の観客等の迷惑となり、当該撮像装置の使用が制限されてしまうといった問題もある。
このように、例えば、撮像装置による被写体の盗撮防止を図るとともに、盗撮以外の目的での撮像装置の適正な使用等を考慮して、被写体の撮像制限を行うことが困難となっている。
本発明の課題は、被写体の撮像制限を適正に行うことができる撮像装置、発信機、発信制御装置及び撮像制御システムを提供することである。
請求項1に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部を有する撮像装置において、
所定のエリア内にてエリア信号の受信に基づいて発信機より発信され、前記撮像部による前記被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を受信する指示情報受信部と、
前記指示情報受信部により受信された前記動作指示情報に基づいて、前記撮像関連動作を制御する動作制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、所定のエリア内にてエリア信号の受信に基づいて発信機より発信された動作指示情報が受信されることにより、撮像部による被写体の撮像時における少なくとも一つの撮像関連動作の制限或いは実行を制御することができる。つまり、撮像関連動作の制限或いは実行の指示に係る動作指示情報の発信機からの発信は、この発信機によりエリア信号が受信されることに基づいて行われるので、発信された動作指示情報が届く範囲内にて、撮像装置による撮像関連動作を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して被写体の撮像時における撮像関連動作を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記撮像部による前記被写体の撮像の際に所定の音を発する発音部と、
前記発音部の発音・非発音を切替可能な切替スイッチとを備え、
前記動作指示情報は、前記発音部から発音させる指示に係る発音指示情報を含み、
前記動作制御手段は、前記切替スイッチにより前記発音部が非発音に設定された状態で、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記発音指示情報に基づいて前記発音部から強制的に発音させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、切替スイッチにより発音部が非発音に設定された状態で、撮像関連動作として、動作指示情報に含まれる発音指示情報に基づいて発音部から強制的に発音させる。即ち、例えば、被写体の盗撮の際に発音部が非発音に設定された状態であっても、所定のエリア内において発音指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、発音部から強制的に発音させることができ、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮像装置において、
前記撮像部は、撮像レンズを光軸方向に移動させる駆動部を備え、
前記動作指示情報は、前記駆動部の駆動を制限する指示に係る駆動制限指示情報を含み、
前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記駆動制限指示情報に基づいて前記駆動部の駆動を制限することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、撮像関連動作として、動作指示情報に含まれる駆動制限指示情報に基づいて撮像レンズを光軸方向に移動させる駆動部の駆動を制限する。即ち、例えば、被写体の盗撮の際に、撮像レンズを光軸方向に移動させて被写体を拡大して撮像したり、焦点調整等を行ったりする駆動部の駆動を、所定のエリア内において駆動制限指示情報を含む動作指示情報を受信することにより制限することができる。これにより、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記撮像部は、撮像レンズにより結像された光学像を光電変換して画像情報を出力する撮像素子を備え、
前記動作指示情報は、前記撮像素子から出力される前記画像情報の解像度を低下させる指示に係る解像度低下指示情報を含み、
前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記解像度低下指示情報に基づいて前記画像情報の解像度を低下させることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、撮像関連動作として、動作指示情報に含まれる解像度低下指示情報に基づいて撮像素子から出力される画像情報の解像度を低下させる。即ち、所定のエリア内において解像度低下指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、例えば被写体の盗撮の際に撮像素子から出力される画像情報の解像度を低下させることができ、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置において、
表示部を備え、
前記動作指示情報は、前記撮像部による前記被写体の盗撮を警告するメッセージを前記表示部に表示させる指示に係る表示指示情報を含み、
前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記表示指示情報に基づいて前記表示部に前記メッセージを表示させることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、撮像関連動作として、動作指示情報に含まれる表示指示情報に基づいて表示部に撮像部による被写体の盗撮を警告するメッセージを表示させる。即ち、所定のエリア内において表示指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、被写体の盗撮の際に表示部に警告メッセージを表示して被写体の盗撮防止を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記動作指示情報は、前記撮像部による前記被写体の撮像中止の指示に係る撮像中止指示情報を含み、
前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記撮像中止指示情報に基づいて前記撮像部による前記被写体の撮像を中止させることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、撮像関連動作として、動作指示情報に含まれる撮像中止指示情報に基づいて撮像部による被写体の撮像を中止させる。即ち、所定のエリア内において撮像中止指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、撮像部による被写体の撮像を中止させて、被写体の盗撮を適正に防止することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置において、
前記指示情報受信部により受信された動作指示情報の信号レベルの強弱を判断する強弱判断手段と、
前記強弱判断手段による前記動作指示情報の信号レベルの判断結果に基づいて、複数の撮像関連動作の中から、前記動作制御手段により制御される撮像関連動作を特定する動作特定手段とを備えることを特徴としている。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1〜6に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、受信した動作指示情報の信号レベルの強弱に基づいて、撮像関連動作を複数の撮像関連動作の中から特定することができる。即ち、例えば、被写体の盗撮防止を図る上で、指示情報受信部により受信された動作指示情報の信号レベルが強い場合、つまり、撮像装置が被写体の近距離に存在する場合には、撮像部による被写体の撮像を中止させたり、撮像素子から出力される画像信号の解像度を低下させたりする一方で、指示情報受信部により受信された動作指示情報の信号レベルが弱い場合、即ち、撮像装置が被写体の遠距離に存在する場合には、撮像レンズを光軸方向に移動させる駆動部の駆動を制限したりするようになっている。このように、受信した動作指示情報の信号レベルの強弱に基づいて、撮像関連動作を特定して、特定した撮像関連動作を制御することができる。
請求項8に記載の発明は、撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機であって、
所定のエリア内にてエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
前記情報内容判定手段による判定結果に基づいて、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を制御する発信部制御手段と、を備え、
前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信指示情報に基づいて前記指示情報発信部から前記動作指示情報を発信させるように構成されていることを特徴としている。
請求項8に記載の発明によれば、エリア信号に指示情報発信部からの動作指示情報の発信を指示する発信指示情報が含まれていると判定された場合に、発信指示情報に基づいて指示情報発信部から動作指示情報を発信させて、撮像装置による被写体の撮像時における少なくとも一つの撮像関連動作の制限或いは実行を制御することができる。つまり、撮像装置による撮像関連動作の指示に係る動作指示情報の発信は、エリア信号受信部により発信指示情報を含むエリア信号が受信されることに基づいて行われるので、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発信機において、
前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていないと判定された場合に、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を禁止させるように構成されていることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、エリア信号に発信指示情報が含まれていないと判定された場合に、指示情報発信部からの動作指示情報の発信を禁止させることができるので、撮像装置に対する被写体の撮像制限をさらに適正に行うことができる。
請求項10に記載の発明は、撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機であって、
所定のエリア内にてエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信禁止を指示する発信禁止指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
前記情報内容判定手段による判定結果に基づいて、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を制御する発信部制御手段と、を備え、
前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信禁止指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信禁止指示情報に基づいて前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を禁止させるように構成されていることを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、エリア信号に指示情報発信部からの動作指示情報の発信禁止を指示する発信禁止指示情報が含まれていると判定された場合に、発信禁止指示情報に基づいて指示情報発信部からの動作指示情報の発信を禁止させることができる。これにより、例えば、所定の場所にて被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作を行わせないこととなる。また、エリア信号に関わりなく、指示情報発信部からの撮像装置による撮像関連動作の指示に係る動作指示情報の発信が行われるので、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御することができる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10の何れか一項に記載の発信機において、
前記エリア信号は、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の出力レベルが特定のエリアに応じて規定された出力レベル情報を含み、
前記エリア信号受信部により受信された前記エリア信号の前記出力レベル情報に基づいて、前記特定のエリア内に前記指示情報発信部から発信される前記動作指示情報の出力レベルを可変させる出力レベル可変手段を備えることを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、請求項8〜10に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、エリア信号受信部により受信されたエリア信号の指示情報発信部からの動作指示情報の出力レベルが特定のエリアに応じて規定された出力レベル情報に基づいて、特定のエリア内に指示情報発信部から発信される動作指示情報の出力レベルを可変させる。つまり、動作指示情報が発信されるエリアに応じて、この動作指示情報の出力レベルを可変することができ、撮像装置による被写体の撮像が制限される領域を調整することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発信機において、
前記エリア信号受信部による前記エリア信号の受信時刻を特定する受信時刻特定手段を備え、
前記出力レベル可変手段は、前記受信時刻特定手段により特定された前記エリア信号の受信時刻に基づいて、前記動作指示情報の出力レベルを可変させることを特徴としている。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、エリア信号受信部によるエリア信号の受信時刻を特定して、特定された受信時刻に基づいて動作指示情報の出力レベルを可変させるので、所定のエリア内において、時刻に応じて撮像装置による被写体の撮像が制限される領域を調整することができる。
請求項13に記載の発明は、所定のエリア内に、撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報の発信機からの発信を制御するエリア信号を発信するエリア信号発信部を有する発信制御装置において、
前記動作指示情報の前記発信機からの発信を指示する発信指示情報及び前記動作指示情報の前記発信機からの発信禁止を指示する発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号を、前記エリア信号発信部から発信させる信号発信制御手段を備えることを特徴としている。
請求項13に記載の発明によれば、撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報の発信機からの発信を指示する発信指示情報及び動作指示情報の発信機からの発信禁止を指示する発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号を、エリア信号発信部から発信させる。従って、所定のエリア内にてエリア信号を受信した発信機は、エリア信号に含まれている発信指示情報若しくは発信禁止指示情報に基づいて動作指示情報の発信を制御することとなり、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発信制御装置において、
前記エリア信号発信部からの前記エリア信号の発信時刻を特定する発信時刻特定手段を備え、
前記信号発信制御手段は、前記発信時刻特定手段により特定された前記エリア信号の発信時刻に基づいて、前記発信指示情報若しくは前記発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号を前記エリア信号発信部から発信させることを特徴としている。
請求項14に記載の発明によれば、請求項13に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、特定されたエリア信号の発信時刻に基づいて、発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号をエリア信号発信部から発信させるので、時刻に応じて撮像装置に対する被写体の撮像制限をさらに適正に行うことができる。
請求項15に記載の発明は、被写体を撮像する撮像部を有する撮像装置と、前記撮像部による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機と、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信制御に係るエリア信号を所定のエリア内に発信するエリア信号発信部を有する発信制御装置とを備え、前記撮像装置の前記撮像部による前記被写体の撮像を制御するための撮像制御システムであって、
前記発信機は、
前記発信制御装置の前記エリア信号発信部から発信されたエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記動作指示情報の前記指示情報発信部からの発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信指示情報に基づいて前記指示情報発信部から前記動作指示情報を発信させる発信部制御手段とを備え、
前記撮像装置は、
前記発信部制御手段により前記指示情報発信部から発信された前記動作指示情報を受信する指示情報受信部と、
前記指示情報受信部により受信された前記動作指示情報に基づいて、前記撮像関連動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴としている。
請求項15に記載の発明によれば、所定のエリア内にて発信機が発信制御装置から発信されたエリア信号を受信することにより、このエリア信号に含まれる、撮像部による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報の指示情報発信部からの発信を指示する発信指示情報に基づいて、当該発信機からの動作指示情報の発信が制御される。従って、所定のエリア内において、発信された動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項1に記載の発明によれば、撮像関連動作の制限或いは実行の指示に係る動作指示情報の発信機からの発信は、この発信機によりエリア信号が受信されることに基づいて行われるので、発信された動作指示情報が届く範囲内にて、撮像装置による撮像関連動作を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、例えば、被写体の盗撮の際に発音部が非発音に設定された状態であっても、所定のエリア内において発音指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、発音部から強制的に発音させることができ、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項3に記載の発明によれば、例えば、被写体の盗撮の際に、撮像レンズを光軸方向に移動させて被写体を拡大して撮像したり、焦点調整等を行ったりする駆動部の駆動を、所定のエリア内において駆動制限指示情報を含む動作指示情報を受信することにより制限することができる。これにより、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項4に記載の発明によれば、所定のエリア内において解像度低下指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、例えば被写体の盗撮の際に撮像素子から出力される画像情報の解像度を低下させることができ、被写体の盗撮等の撮像を適正に制限することができる。
請求項5に記載の発明によれば、所定のエリア内において表示指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、被写体の盗撮の際に表示部に警告メッセージを表示して被写体の盗撮防止を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、所定のエリア内において撮像中止指示情報を含む動作指示情報を受信することにより、撮像部による被写体の撮像を中止させて、被写体の盗撮を適正に防止することができる。
請求項7に記載の発明によれば、受信した動作指示情報の信号レベルの強弱に基づいて、撮像関連動作を特定して、特定した撮像関連動作を制御することができる。
請求項8に記載の発明によれば、撮像装置による撮像関連動作の指示に係る動作指示情報の発信は、エリア信号受信部により発信指示情報を含むエリア信号が受信されることに基づいて行われるので、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、エリア信号に発信指示情報が含まれていないと判定された場合に、指示情報発信部からの動作指示情報の発信を禁止させることができるので、撮像装置に対する被写体の撮像制限をさらに適正に行うことができる。
請求項10に記載の発明によれば、例えば、所定の場所にて被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作を行わせないこととなる。また、エリア信号に関わりなく、指示情報発信部からの撮像装置による撮像関連動作の指示に係る動作指示情報の発信が行われるので、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御することができる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項11に記載の発明によれば、動作指示情報が発信されるエリアに応じて、この動作指示情報の出力レベルを可変することができ、撮像装置による被写体の撮像が制限される領域を調整することができる。
請求項12に記載の発明によれば、所定のエリア内において、時刻に応じて撮像装置による被写体の撮像が制限される領域を調整することができる。
請求項13に記載の発明によれば、所定のエリア内にてエリア信号を受信した発信機は、エリア信号に含まれている発信指示情報若しくは発信禁止指示情報に基づいて動作指示情報の発信を制御することとなり、動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
請求項14に記載の発明によれば、特定されたエリア信号の発信時刻に基づいて、発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号をエリア信号発信部から発信させるので、時刻に応じて撮像装置に対する被写体の撮像制限をさらに適正に行うことができる。
請求項15に記載の発明によれば、所定のエリア内において、発信された動作指示情報が届く範囲内に存する撮像装置に対して撮像関連動作の制限或いは実行を制御し、また、動作指示情報が届く範囲外においては、被写体の盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して、被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行を制御しないこととなる。このように、撮像装置に対する被写体の撮像制限を適正に行うことができる。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[第一の実施の形態]
図1は、本発明を適用した撮像制御システムの第一の実施の形態として例示する盗撮防止システムを模式的に示した図である。
図1に示すように、盗撮防止システム100は、被写体Sの盗撮の際に使用される撮像装置1と、被写体Sにより保持(装着)される発信機2と、撮像装置1による盗撮の危険性のある盗撮危険エリアRに設置され、撮像装置1による被写体Sの盗撮を防止するための防止動作指示データDの発信機2からの発信を制御する発信制御装置3と、を備えて構成されている。
発信制御装置3は、盗撮危険エリアRとしての、例えば電車やバス等の人を集団で搬送する搬送手段内、トイレや更衣室内等に設置されるものである。
以下に、発信制御装置3について、図2を参照して詳細に説明する。ここで、図2は、発信制御装置3の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、発信制御装置3は、盗撮危険エリアRを指定するためのエリア指定部31と、盗撮危険エリアR内にエリア信号Wを発信するエリア信号発信部32と、計時部33と、RAM34と、ROM35と、CPU36と、電源スイッチ37とを備え、これら各部はバスXにより接続されている。
エリア指定部31は、例えば、ユーザにより操作される各種スイッチ等の操作部を有し、この操作部のユーザによる操作に基づいて、電車、バス、トイレ、更衣室等の盗撮危険エリアRを指定するためのものである。なお、エリア指定部31により盗撮危険エリアRが指定されると、この盗撮危険エリアRに係る所定の信号がCPU36に対して出力される。
エリア信号発信部32は、エリア指定部31により指定された少なくとも盗撮危険エリアR内全体に届く程度の信号レベルでエリア信号Wを発信するように構成されている。
なお、エリア信号発信部32は、エリア信号Wを常時発信させるような構成であっても良いし、所定のタイミングで発信させるような構成であっても良い。
RAM(Random Access Memory)34は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、CPU36により実行される各種プログラムの作業領域(図示略)等を構成している。
ROM(Read Only Memory)35は、例えば、読み出し専用のメモリであり、エリア信号生成プログラム35a、発信時刻特定プログラム35b、信号発信制御プログラム35c等を記憶している。
また、ROM35は、例えば電車、トイレ、更衣室等の盗撮危険エリアRと、撮像装置1による所定の盗撮防止動作(後述)の実行を指示する防止動作指示データDの発信機2からの信号出力レベルとが対応付けられたエリア出力レベルテーブルTを記憶している。具体的には、エリア出力レベルテーブルTにあっては、例えば、盗撮危険エリアRとしての電車内においては近距離からの盗撮が考えられるので、発信機2からの防止動作指示データDの信号出力レベルが弱く、トイレや更衣室等においては遠距離からの盗撮をも考慮して、防止動作指示データDの信号出力レベルが強くなるように規定されている。
CPU(Central Processing Unit)36は、ROM35に記憶されている発信制御装置3としての各種機能に関る各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM34の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
具体的には、CPU36は、エリア信号生成プログラム35aに従って、発信機2からの防止動作指示データDの発信を指示する発信指示情報及び防止動作指示データDの発信禁止を指示する発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号Wを生成する。このとき、CPU36は、発信時刻特定手段として、発信時刻特定プログラム35bに従って、計時部33から出力され入力された、エリア信号発信部32からエリア信号Wを発信させる時刻に係る発信時刻データに基づいて、エリア信号発信部32からのエリア信号Wの発信時刻を特定し、さらに、特定されたエリア信号Wの発信時刻に基づいて、発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号Wを生成する。即ち、例えば、エリア指定部31により指定された盗撮危険エリアRとしての電車内においては、ラッシュ時や夜間等の盗撮の危険性が高い時間帯において、CPU36は、発信指示情報を含むエリア信号Wを生成し、その他の時間帯においては、発信禁止指示情報を含むエリア信号Wを生成するようになっている。
さらに、CPU36は、発信指示情報を含むエリア信号Wを生成する場合において、エリア指定部31により指定された盗撮危険エリアRに対応する防止動作指示データDの発信機2からの信号出力レベルを、ROM35に記憶されているエリア出力レベルテーブルTから取得して、防止動作指示データDの発信機2からの信号出力レベルが盗撮危険エリアRに応じて規定された出力レベルエリア指示情報を含むエリア信号Wを生成するようになっている。
また、CPU36は、信号発信制御手段として、信号発信制御プログラム35cに従って、生成した発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうちの何れか一方を含むエリア信号Wを、エリア信号発信部32から発信させる。
電源スイッチ37は、ユーザの操作に基づいて、発信制御装置3の電源を投入或いは遮断するための指示信号を出力する。
次に、発信機2について、図3を参照して詳細に説明する。ここで、図3は、発信機2の要部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、発信機2は、発信制御装置3から発信されたエリア信号Wを受信するエリア信号受信部21と、防止動作指示データDを発信する指示情報発信部22と、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信モードを設定するモード設定部23と、RAM24と、ROM25と、CPU26と、電源スイッチ27とを備え、これら各部はバスYにより接続されている。
モード設定部23は、ユーザによる操作に基づいて、防止動作指示データDの発信モードを設定可能に構成されている。このモード設定部23によって設定される発信モードとして、例えば、エリア信号受信部21によるエリア信号Wの受信に応じて、CPU26により防止動作指示データDの発信制御が自動的に行われる自動モードと、CPU26による防止動作指示データDの発信制御を手動でON/OFF設定可能な手動モードとを有している。
具体的には、モード設定部23により自動モードが設定されていると、CPU26は、エリア信号受信部21により発信指示情報を含むエリア信号Wを受信した場合に、指示情報発信部22による防止動作指示データDの発信制御を行う一方で、発信指示情報を含むエリア信号Wを受信しない場合には、指示情報発信部22から防止動作指示データDを発信させない制御を行うようになっている。
また、モード設定部23により手動モードで、CPU26による防止動作指示データDの発信制御がOFF状態(手動OFF)に設定されていると、CPU26は、エリア信号受信部21によるエリア信号Wの受信に係わらず、指示情報発信部22から防止動作指示データDを発信させない制御を行うようになっている。一方、防止動作指示データDの発信制御がON状態(手動ON)に設定されていると、CPU26は、発信禁止指示情報を含むエリア信号Wを受信しない場合に、指示情報発信部22から防止動作指示データDを発信させる制御を行う一方で、エリア信号受信部21により発信禁止指示情報を含むエリア信号Wを受信した場合に、指示情報発信部22による防止動作指示データDの発信を禁止させる制御を行うようになっている。
RAM24は、例えば、揮発性の半導体メモリであり、エリア信号受信部21により受信されたエリア信号W等を一旦格納する格納領域や、CPU26により実行される各種プログラムの作業領域等を構成している。
ROM25は、例えば、例えば、読み出し専用のメモリであり、情報内容判定プログラム25a、動作指示データ生成プログラム25b、発信部制御プログラム25c、出力レベル可変プログラム25d等を記憶している。
CPU26は、ROM25に記憶されている発信機2としての各種機能に関る各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM24の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
具体的には、CPU26は、情報内容判定手段として、情報内容判定プログラム25aに従って、エリア信号受信部21により受信したエリア信号Wに、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かや、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信禁止を指示する発信禁止指示情報が含まれているか否か等を判定するようになっている。
ここで、防止動作指示データDとは、撮像装置1による被写体Sの盗撮時において制限或いは実行される撮像関連動作としての所定の盗撮防止動作の指示に係るデータのことである。
また、防止動作指示データDは、例えば、CPU26が、ROM25に記憶されている動作指示データ生成プログラム25bに従って生成されるようになっている。具体的には、防止動作指示データDとして、例えば、撮像装置1に備わる発音部11e(後述)から発音させる指示に係る発音指示情報を含むものや、撮像装置1に備わる駆動モータ11b(後述)の駆動を制限する指示に係る駆動制限指示情報を含むものや、撮像装置1に備わる撮像素子11c(後述)から出力される画像データの解像度を低下させる指示に係る解像度低下指示情報を含むものや、撮像部11(後述)による被写体Sの盗撮を警告するメッセージを表示装置11f(後述)に表示させる指示に係る表示指示情報を含むものや、撮像部11による被写体Sの撮像中止の指示に係る撮像中止指示情報を含むもの等を生成するようになっている。なお、防止動作指示データDは、上記した盗撮防止動作を指示する情報のうちの何れか一つを含んでいても良いし、複数含んでいても良い。
また、CPU26は、モード設定部23により設定された防止動作指示データDの発信モードに応じて、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信を制御する発信制御処理を実行する。即ち、CPU26は、発信部制御手段として、発信部制御プログラム25cに従って、エリア信号Wの情報内容の判定結果に基づいて、防止動作指示データDの発信を制御する。具体的には、CPU26は、モード設定部23により自動モードが設定されている状態で、エリア信号Wに発信指示情報が含まれていると判定した場合に、防止動作指示データDを発信指示情報に基づいて指示情報発信部22から発信させる一方で、エリア信号Wに発信指示情報が含まれていないと判定した場合に、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信を禁止させるように構成されている。また、CPU26は、モード設定部23により手動ONモードが設定された状態で、エリア信号Wに発信禁止指示情報が含まれていると判定した場合に、発信禁止指示情報に基づいて指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信を禁止させるように構成されている。
また、CPU26は、出力レベル可変手段として、出力レベル可変プログラム25dに従って、エリア信号受信部21により受信したエリア信号Wに含まれる出力レベルエリア指示情報に基づいて、特定の盗撮危険エリアR内に指示情報発信部22から発信される防止動作指示データDの出力レベルを可変させる。これにより、防止動作指示データDが届く範囲、即ち、盗撮防止エリアR1の大きさを可変することができる。
電源スイッチ27は、ユーザの操作に基づいて、発信機2の電源を投入或いは遮断するための指示信号を出力する。
以下に、撮像装置1について、図4を参照して詳細に説明する。ここで、図4は、撮像装置1の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、撮像装置1は、例えばデジタルカメラ等であり、撮像部11と、A/D変換回路12と、画像用メモリ13と、不揮発性メモリ14と、指示情報受信部15と、RAM16と、ROM17と、CPU18と、電源スイッチ19と、レリーズスイッチ1aとを備えている。
撮像部11は、光路上において被写体Sの光学像を結像する撮像レンズ11aと、撮像レンズ11aの合焦位置調整のために当該撮像レンズ11aを光軸方向に移動させる駆動モータ11bと、撮像レンズ11aにより結像された光学像を光電変換し、光電変換した画像信号(アナログ信号)をA/D変換回路12に出力する、例えばCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子11cと、CPU36により開放量が制御されることで撮像素子11cに入射する光の量を調節する絞り部11dとを備えている。
また、撮像部11による被写体Sの撮像の際に所定の音を発するスピーカe1と、ユーザによる操作に基づいて、スピーカe1の発音・非発音を切替可能な切替スイッチe2とを有する発音部11eが設けられている。
さらに、撮像部11による被写体の撮像の際に、CPU36から出力され入力された表示信号に従って撮像画像や操作画面等を表示する表示装置(表示部)11fが設けられている。この表示装置11fは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等により構成されている。
A/D変換回路12は、撮像素子11cから出力され入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、変換したデジタル画像信号を画像用メモリ13に出力する。
画像用メモリ13は、A/D変換回路12を介して入力されたデジタル画像信号を一時的に格納する。
指示情報受信部15は、発信機2の指示情報発信部22から発信された防止動作指示データDを受信する。具体的には、指示情報受信部15は、例えば、発音指示情報を含む防止動作指示データDや、解像度低下指示情報を含む防止動作指示データDや、表示指示情報を含む防止動作指示データDや、撮像中止指示情報を含む防止動作指示データD等を受信するようになっている。
ここで、指示情報受信部15による防止動作指示データDの受信は、ユーザによる電源スイッチ19の操作に基づいて当該撮像装置1の電源が投入された状態において、常時行うような構成であっても良いし、所定の周期で行うような構成であっても良い。また、ユーザによる電源スイッチ19の操作に基づいた当該撮像装置1の電源投入タイミングや、ユーザによるレリーズスイッチ1aの例えば半押し操作等に基づいて当該撮像装置1が撮像動作を開始した状態において、指示情報受信部15による防止動作指示データDの受信が行われるような構成であっても良い。
また、指示情報受信部15は、強弱判断手段として、受信した防止動作指示データDの信号レベルの強弱を判断するようになっている。
なお、指示情報受信部15により受信された防止動作指示データDは、RAM16に出力される。
RAM16は、指示情報受信部15により受信された防止動作指示データD等を一旦格納する格納領域や、CPU18により実行される各種プログラムの作業領域等を構成している。
ROM17は、例えば、書き換え可能な半導体メモリ等により構成されており、CPU18により実行されるデジタルカメラとしての各種の処理にかかるアプリケーションプログラムや、各種動作に使用するデータ等を記憶する。具体的には、ROM17は、動作制御プログラム17a、動作特定プログラム17b等を記憶している。
CPU18は、ROM17に記憶されているデジタルカメラとしての各種機能に関る各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM16の作業領域に展開し、当該プログラムに従って撮像処理等の各種処理を実行する。
具体的には、CPU18は、動作制御手段として、動作制御プログラム17aに従って、指示情報受信部15により受信された防止動作指示データDに基づいて、撮像部11等により制限或いは実行される盗撮防止動作を制御する。即ち、CPU18は、盗撮防止動作として、切替スイッチe2によりスピーカe1が非発音に設定された状態で、防止動作指示データDに含まれる発音指示情報に基づいてスピーカe1から強制的に発音させたり、防止動作指示データDに含まれる駆動制限指示情報に基づいて駆動モータ11bの駆動を制限したり、防止動作指示データDに含まれる解像度低下指示情報に基づいて、撮像素子11cから出力される画像信号の解像度を低下させたり、防止動作指示データDに含まれる表示指示情報に基づいて表示装置11fに撮像部11による被写体Sの盗撮を警告するメッセージを表示させたり、防止動作指示データDに含まれる撮像中止指示情報に基づいて撮像部11による被写体Sの撮像を中止させたりするようになっている。
また、例えば、防止動作指示データDに複数の盗撮防止動作を指示する情報が含まれている場合には、CPU18は、動作特定手段として、動作特定プログラム17bに従って、指示情報受信部15による防止動作指示データDの信号レベルの判断結果に基づいて、撮像部11等に行わせる盗撮防止動作を特定するようになっている。具体的には、CPU18は、例えば、指示情報受信部15により受信された防止動作指示データDの信号レベルが強い場合、即ち、撮像装置1が被写体Sの近距離に存在する場合には、撮像部11による被写体Sの撮像を中止させたり、撮像素子11cから出力される画像信号の解像度を低下させたりする一方で、指示情報受信部15により受信された防止動作指示データDの信号レベルが弱い場合、即ち、撮像装置1が被写体Sの遠距離に存在する場合には、撮像レンズ11aを光軸方向に移動させる駆動モータ11bの駆動を制限したりするようになっている。
レリーズスイッチ1aは、ユーザの操作に基づいて、CPU18に撮像動作の開始を指示する指示信号を出力する。ここで、出力された指示信号がCPU18に入力されると、CPU18は、図示しないシャッター装置を駆動して撮像を実行可能となっている。
不揮発性メモリ14は、例えばメモリカード等により構成され、画像用メモリ13に記憶されたデジタル画像信号のうち、CPU18の制御下にて各種の画像処理が施されたデジタル画像信号を記憶する。
電源スイッチ19は、ユーザの操作に基づいて、撮像装置1の電源を投入或いは遮断するための指示信号を出力する。
次に、上記構成の盗撮防止システム100による盗撮防止処理について、図5及び図6を参照して説明する。
ここで、図5は、盗撮防止システム100による盗撮防止処理に係る動作の一例を示すフローチャートであり、図6は、盗撮防止処理において発信機2による発信制御処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、先ず、ユーザにより発信制御装置3が所定のエリアに設置され、設置されたエリアに応じた盗撮危険エリアRがエリア指定部31により指定される(ステップS1)。
次に、発信制御装置3のCPU36は、ROM35から読み出したエリア信号生成プログラム35aに従って、発信指示情報及び発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号Wを生成する(ステップS2)。具体的には、CPU36は、ROM35から発信時刻特定プログラム35bを読み出してRAM34に展開し、この発信時刻特定プログラム35bに従って、計時部33から出力され入力された発信時刻データに基づいて、エリア信号発信部32からのエリア信号Wの発信時刻を特定して、特定されたエリア信号Wの発信時刻に基づいて、発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号Wを生成するようになっている。これにより、例えば、エリア指定部31により盗撮危険エリアRとして電車内が指定された場合には、ラッシュ時や夜間等の盗撮の危険性が高い時間帯において、CPU36は、発信指示情報を含むエリア信号Wを生成し、その他の時間帯においては、発信禁止指示情報を含むエリア信号Wを生成するようになっている。
また、発信指示情報を含むエリア信号Wを生成する場合に、CPU36は、エリア指定部31により指定された盗撮危険エリアRに応じて、防止動作指示データDの発信機2からの信号出力レベルを、ROM35のエリア出力レベルテーブルTから取得して、信号出力レベルが盗撮危険エリアRに応じて規定された出力レベルエリア指示情報を含むエリア信号Wを生成する。
次に、CPU36は、ROM35から信号発信制御プログラム35cを読み出してRAM34に展開し、この信号発信制御プログラム35cに従って、エリア信号発信部32を制御して、生成した発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうちの何れか一方を含むエリア信号Wを発信させる(ステップS3)。
そして、盗撮危険エリアR内に発信機2を保持した被写体Sが入って、発信機2のエリア信号受信部21によりエリア信号Wが受信され(ステップS4)、エリア信号Wの受信に基づいて、CPU26の制御下にて指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信制御処理を実行する(ステップS5)。
以下に、CPU26の制御下において実行される発信制御処理について、図6を参照して詳細に説明する。
図6に示すように、先ず、CPU26は、モード設定部23により設定されている防止動作指示データDの発信モードを、当該モード設定部23から出力された指示信号に基づいて特定する(ステップS51)。ここで、CPU26は、防止動作指示データDの発信モードが、手動モードに設定されていると、ステップS52以降の処理を実行する一方で、自動モードに設定されていると、ステップS53以降の処理を実行する。
<自動モード>
防止動作指示データDの発信モードが自動モードに設定されている場合(ステップS53)、CPU26は、エリア信号受信部21によるエリア信号Wの受信前、即ち、盗撮危険エリアR内に発信機2が存在しない状態においては、防止動作指示データDを発信させないように指示情報発信部22の制御を行うようになっている(ステップS531)。
そして、CPU26は、例えば、所定のタイミングでROM25から情報内容判定プログラム25aを読み出してRAM24に展開し、この情報内容判定プログラム25aに従って、エリア信号受信部21により受信したエリア信号Wに、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かを判定する(ステップS532)。
ここで、CPU26は、エリア信号Wに発信指示情報が含まれていると判定すると(ステップS532;Yes)、ROM25から動作指示データ生成プログラム25bを読み出してRAM24に展開し、この動作指示データ生成プログラム25bに従って、所定の防止動作指示データDを生成する。具体的には、CPU26は、防止動作指示データDとして、例えば、発音指示情報を含むものや、駆動制限指示情報を含むものや、解像度低下指示情報を含むものや、表示指示情報を含むものや、撮像中止指示情報を含むもののうち、少なくとも何れか一つを含むデータを生成する。
そして、CPU26は、ROM25から発信部制御プログラム25cを読み出してRAM24に展開し、この発信部制御プログラム25cに従って、生成して防止動作指示データDを発信指示情報に基づいて指示情報発信部22から発信させる(ステップS533)。このとき、CPU26は、ROM25から出力レベル可変プログラム25dを読み出してRAM24に展開し、この出力レベル可変プログラム25dに従って、エリア信号Wに含まれる出力レベルエリア指示情報に基づいて、防止動作指示データDの出力レベルを可変させて指示情報発信部22から発信させるようになっている。
なお、ステップS532にて、CPU26は、エリア信号Wに発信指示情報が含まれていないと判定すると(ステップS532;No)、ステップS531に移行して、防止動作指示データDを発信させない指示情報発信部22の制御状態を維持する。
<手動モード>
防止動作指示データDの発信モードが手動モードで(ステップS52)、CPU26による防止動作指示データDの発信制御がOFF状態(手動OFF)に設定されていると(ステップS521)、CPU26は、盗撮危険エリアR内に発信機2が存在しても、指示情報発信部22の制御を行わずに、防止動作指示データDを発信させないようになっている。
一方、防止動作指示データDの発信モードが手動モードで(ステップS52)、CPU26による防止動作指示データDの発信制御がON状態(手動ON)に設定されていると(ステップS522)、CPU26は、先ず、防止動作指示データDを発信させないように指示情報発信部22の制御を行う(ステップS523)。
その後、例えば所定のタイミングで、CPU26は、ROM25からエリア信号受信判定プログラム(図示略)を読み出してRAM24に展開し、このエリア信号受信判定プログラムに従って、エリア信号受信部21により、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの発信禁止を指示する発信禁止指示情報が含まれているエリア信号Wを受信しているか否かを判定する(ステップS524)。ここで、CPU26は、発信禁止指示情報を含むエリア信号Wを受信していないと判定すると(ステップS524;No)、ROM25から読み出した動作指示データ生成プログラム25bに従って、所定の防止動作指示データDを生成する。
なお、生成される防止動作指示データDは、上記した自動モードで生成されるものと同様のものであるとする。
そして、CPU26は、ROM25から読み出した発信部制御プログラム25cに従って、生成して防止動作指示データDを指示情報発信部22から発信させる(ステップS525)。
これにより、発信制御装置3が設置されていない場所、即ち、発信機2からの防止動作指示データDの発信を指示するエリア信号Wが発信されていない場所であっても、発信機2を手動モードに設定することにより、当該発信機2単体で防止動作指示データDの発信を行って、撮像装置1による被写体Sの盗撮防止を図ることができる。
このとき、CPU26は、上記した自動モードと同様に、ROM25から読み出した出力レベル可変プログラム25dに従って、エリア信号Wに含まれる出力レベルエリア指示情報に基づいて、防止動作指示データDの出力レベルを可変させて指示情報発信部22から発信させるようになっている。
一方、ステップS524にて、CPU26は、発信禁止指示情報が含まれているエリア信号Wを受信していると判定すると(ステップS524;Yes)、ステップS523に移行して、防止動作指示データDを発信させないように指示情報発信部22を制御するようになっている。
これにより、例えば、映画館内等の撮像の際に発音等すると周囲の人の迷惑になる場所等にあっては、盗撮防止動作としてのスピーカからの発音を強制的に行うことは適当でないが、被写体Sであるユーザが発信機2を間違えて手動ONモードに設定していた場合であっても、発信禁止指示情報が含まれているエリア信号Wが撮像装置1の指示情報受信部15により受信されることにより、発信機2により盗撮防止動作が実行されなくなる。従って、例えば、盗撮危険エリアRにて被写体Sの盗撮以外の目的で使用される撮像装置1に対して、盗撮防止動作を行わせないこととなり、被写体Sの撮像制限を適正に図ることができる。
以上の発信制御処理において指示情報発信部22から防止動作指示データDが発信され(ステップS6)、この防止動作指示データDが届く範囲内、即ち、盗撮防止エリアR1内に侵入した撮像装置1の指示情報受信部15により所定のタイミングで受信されると(ステップS7)、この防止動作指示データDに基づいて、撮像装置1のCPU18は、ROM17から動作制御プログラム17aを読み出してRAM16に展開し、この動作制御プログラム17aに従って、撮像部11に盗撮防止動作を行わせる(ステップS8)。
具体的には、CPU18は、盗撮防止動作として、切替スイッチe2によりスピーカe1が非発音に設定された状態で、防止動作指示データDに含まれる発音指示情報に基づいてスピーカe1から強制的に発音させたり、防止動作指示データDに含まれる駆動制限指示情報に基づいて駆動モータ11bの駆動を制限したり、防止動作指示データDに含まれる解像度低下指示情報に基づいて、撮像素子11cから出力される画像信号の解像度を低下させたり、防止動作指示データDに含まれる表示指示情報に基づいて表示装置11fに撮像部11による被写体Sの盗撮を警告するメッセージを表示させたり、防止動作指示データDに含まれる撮像中止指示情報に基づいて撮像部11による被写体Sの撮像を中止させたりするようになっている。
また、指示情報受信部15は、防止動作指示データDの受信の際に、防止動作指示データDの信号レベルの強弱を判断するようになっている。そして、例えば、防止動作指示データDに複数の盗撮防止動作を指示する情報が含まれている場合には、CPU18は、ROM17から動作特定プログラム17bを読み出してRAM16に展開し、この動作特定プログラム17bに従って、指示情報受信部15による防止動作指示データDの信号レベルの判断結果に基づいて、撮像部11に行わせる盗撮防止動作を特定するようになっている。
以上のように、盗撮防止システム100によれば、発信制御装置3のエリア信号発信部32から発信されたエリア信号Wを盗撮危険エリアR内にて発信機2のエリア信号受信部21が受信することに基づいて、当該発信機2の指示情報発信部22からの撮像装置1による盗撮防止動作の指示に係る防止動作指示データDの発信が制御される。そして、撮像装置1は、発信された防止動作指示データを指示情報受信部15にて受信することに基づいて、撮像部11等に盗撮防止動作を行わせるようになっている。
具体的には、撮像装置1は、盗撮防止動作として、例えば、被写体Sの盗撮の際に発音部11eが非発音に設定された状態であっても、発音部11eから強制的に発音させたり、撮像レンズ11aを光軸方向に移動させて盗撮される被写体Sを拡大して撮像したり、焦点調整等を行ったりする駆動モータ11bの駆動を制限したり、被写体Sの盗撮の際に撮像素子11cから出力される画像信号の解像度を低下させたり、被写体Sの盗撮の際に表示装置11fに警告メッセージを表示したり、撮像部11による被写体Sの撮像を中止させたりする。
このように、盗撮危険エリアR内にて防止動作指示データDが届く盗撮防止エリアR1内において、撮像装置1に盗撮防止動作を実行させ、また、防止動作エリアR1外においては、被写体Sの盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対して盗撮防止動作を実行させないこととなる。よって、撮像装置1に対する被写体の撮像制限を適正に図ることができる。
また、発信機2を自動モードに設定した状態では、撮像装置1による盗撮防止動作の指示に係る防止動作指示データDの発信が、エリア信号受信部21により発信指示情報を含むエリア信号Wが受信されることに基づいて行われ、エリア信号Wに発信指示情報が含まれていないと、防止動作指示データDの発信を禁止させることができるので、撮像装置1に対する被写体Sの撮像制限をさらに適正に行うことができる。
さらに、エリア信号に含まれる、指示情報発信部22からの防止動作指示データDの出力レベルが盗撮危険エリアRに応じて規定された出力レベル情報に基づいて、盗撮危険エリアR内に発信される防止動作指示データDの出力レベルを可変させるので、防止動作指示データDが発信される盗撮危険エリアRに応じて、撮像装置1による被写体Sの盗撮が制限される盗撮防止エリアR1の大きさを調整することができる。
また、発信制御装置3は、エリア信号の発信時刻に基づいて、発信指示情報若しくは発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号Wをエリア信号発信部32から発信させるので、被写体Sの盗撮の制限を場所だけでなく時刻に応じてさらに適正に行うことができる。つまり、被写体Sの盗撮の危険性の高い時間を指定して、その時間内において撮像装置1による被写体の盗撮防止動作を実行させることができ、その他の時間においては、撮像装置1による被写体の盗撮防止動作を実行させないようにすることにより、被写体Sの盗撮以外を目的とする撮像装置1の使用の邪魔になることがなくなる。
[第二の実施の形態]
以下に、本発明を適用した第二の実施の形態の盗撮防止システムについて、図7を参照して説明する。
ここで、図7は、第二の実施の形態の盗撮防止システムを構成する発信機102の要部構成を示すブロック図である。
第二の実施の形態の盗撮防止システムにあっては、図7に示すように、発信機102に、エリア信号受信部21によりエリア信号Wが受信された時刻を計時する計時部28が設けられている。
そして、発信機102のCPU26は、計時部28から出力され入力された、エリア信号受信部21によりエリア信号Wが受信された時刻に係る受信時刻データに基づいて、受信時刻特定手段として、ROM25に記憶されている受信時刻特定プログラム25eに従って、エリア信号Wの受信時刻を特定するようになっている。
また、CPU26は、出力レベル可変手段として、特定したエリア信号Wの受信時刻に基づいて、防止動作指示データDの出力レベルを可変させるようになっている。
従って、第二の実施の形態の盗撮防止システムによれば、発信機102によるエリア信号Wの受信時刻に基づいて防止動作指示データDの出力レベルを可変させるので、所定の盗撮危険エリアR内において、時刻に応じて撮像装置1による被写体Sの盗撮が制限される盗撮防止エリアR1の大きさを調整することができる。つまり、盗撮危険エリアRとしての例えば電車内にあっては、ラッシュ時等の近距離からの盗撮の危険性が高い時間帯において、盗撮防止エリアR1の大きさが小さくなるように、即ち、発信機102からの防止動作指示データDの信号出力レベルが弱く、また、ラッシュ時以外の時間帯においては、比較的遠距離からの盗撮の危険性も高くなるので、盗撮防止エリアR1の大きさが大きくなるように、即ち、防止動作指示データDの信号出力レベルが強くなるように、防止動作指示データDの出力レベルを可変させる。これにより、撮像装置1による被写体Sの盗撮防止と、盗撮以外の目的で使用される撮像装置に対する撮像制限を共に適正に図ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、撮像装置1として、デジタルカメラを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、撮像部11を有する携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末や、銀塩カメラ等であっても良い。
また、上記実施の形態では、撮像関連動作として撮像装置1による被写体Sの盗撮防止に係る盗撮防止動作を例示したが、これに限られるものではなく、撮像装置1による被写体の撮像時において制限或いは実行される動作であれば如何なるものであっても良い。
さらに、盗撮防止動作は、上記に例示したものに限られるものではなく、例えば、防止動作指示データDに基づいてレリーズスイッチ1aの操作が不可能とされるようなものであっても良い。
本発明を適用した撮像制御システムの第一の実施の形態として例示する盗撮防止システムを模式的に示した図である。 図1の盗撮防止システムを構成する発信制御装置の要部構成を示すブロック図である。 図1の盗撮防止システムを構成する発信機の要部構成を示すブロック図である。 図1の盗撮防止システムを構成する撮像装置の要部構成を示すブロック図である。 図1の盗撮防止システムによる盗撮防止処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図5の盗撮防止処理において発信機による発信制御処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 本発明を適用した第二の実施の形態の盗撮防止システムを構成する発信機の要部構成を示すブロック図である。
符号の説明
100 盗撮防止システム(撮像制御システム)
1 撮像装置
11 撮像部
11a 撮像レンズ
11b 駆動モータ(駆動部)
11c 撮像素子
11e 発音部
e2 切替スイッチ
11f 表示装置(表示部)
15 指示情報受信部(強弱判断手段)
18 CPU(動作制御手段、動作特定手段)
2 発信機
21 エリア信号受信部
22 指示情報発信部
26 CPU(情報内容判定手段、発信部制御手段、出力レベル可変手段、受信時刻特定手段)
28 計時部(受信時刻特定手段)
3 発信制御装置
32 エリア信号W発信部
33 計時部(発信時刻特定手段)
36 CPU(信号発信制御手段、発信時刻特定手段)
D 防止動作指示データ(動作指示情報)
R 盗撮危険エリア
S 被写体
W エリア信号

Claims (15)

  1. 被写体を撮像する撮像部を有する撮像装置において、
    所定のエリア内にてエリア信号の受信に基づいて発信機より発信され、前記撮像部による前記被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を受信する指示情報受信部と、
    前記指示情報受信部により受信された前記動作指示情報に基づいて、前記撮像関連動作を制御する動作制御手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像部による前記被写体の撮像の際に所定の音を発する発音部と、
    前記発音部の発音・非発音を切替可能な切替スイッチとを備え、
    前記動作指示情報は、前記発音部から発音させる指示に係る発音指示情報を含み、
    前記動作制御手段は、前記切替スイッチにより前記発音部が非発音に設定された状態で、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記発音指示情報に基づいて前記発音部から強制的に発音させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像部は、撮像レンズを光軸方向に移動させる駆動部を備え、
    前記動作指示情報は、前記駆動部の駆動を制限する指示に係る駆動制限指示情報を含み、
    前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記駆動制限指示情報に基づいて前記駆動部の駆動を制限することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像部は、撮像レンズにより結像された光学像を光電変換して画像情報を出力する撮像素子を備え、
    前記動作指示情報は、前記撮像素子から出力される前記画像情報の解像度を低下させる指示に係る解像度低下指示情報を含み、
    前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記解像度低下指示情報に基づいて前記画像情報の解像度を低下させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。
  5. 表示部を備え、
    前記動作指示情報は、前記撮像部による前記被写体の盗撮を警告するメッセージを前記表示部に表示させる指示に係る表示指示情報を含み、
    前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記表示指示情報に基づいて前記表示部に前記メッセージを表示させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記動作指示情報は、前記撮像部による前記被写体の撮像中止の指示に係る撮像中止指示情報を含み、
    前記動作制御手段は、前記撮像関連動作として、前記動作指示情報の前記撮像中止指示情報に基づいて前記撮像部による前記被写体の撮像を中止させることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記指示情報受信部により受信された動作指示情報の信号レベルの強弱を判断する強弱判断手段と、
    前記強弱判断手段による前記動作指示情報の信号レベルの判断結果に基づいて、複数の撮像関連動作の中から、前記動作制御手段により制御される撮像関連動作を特定する動作特定手段とを備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の撮像装置。
  8. 撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機であって、
    所定のエリア内にてエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
    前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
    前記情報内容判定手段による判定結果に基づいて、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を制御する発信部制御手段と、を備え、
    前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信指示情報に基づいて前記指示情報発信部から前記動作指示情報を発信させるように構成されていることを特徴とする発信機。
  9. 前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていないと判定された場合に、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を禁止させるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の発信機。
  10. 撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機であって、
    所定のエリア内にてエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
    前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信禁止を指示する発信禁止指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
    前記情報内容判定手段による判定結果に基づいて、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を制御する発信部制御手段と、を備え、
    前記発信部制御手段は、前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信禁止指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信禁止指示情報に基づいて前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信を禁止させるように構成されていることを特徴とする発信機。
  11. 前記エリア信号は、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の出力レベルが特定のエリアに応じて規定された出力レベル情報を含み、
    前記エリア信号受信部により受信された前記エリア信号の前記出力レベル情報に基づいて、前記特定のエリア内に前記指示情報発信部から発信される前記動作指示情報の出力レベルを可変させる出力レベル可変手段を備えることを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の発信機。
  12. 前記エリア信号受信部による前記エリア信号の受信時刻を特定する受信時刻特定手段を備え、
    前記出力レベル可変手段は、前記受信時刻特定手段により特定された前記エリア信号の受信時刻に基づいて、前記動作指示情報の出力レベルを可変させることを特徴とする請求項11に記載の発信機。
  13. 所定のエリア内に、撮像装置による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報の発信機からの発信を制御するエリア信号を発信するエリア信号発信部を有する発信制御装置において、
    前記動作指示情報の前記発信機からの発信を指示する発信指示情報及び前記動作指示情報の前記発信機からの発信禁止を指示する発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号を、前記エリア信号発信部から発信させる信号発信制御手段を備えることを特徴とする発信制御装置。
  14. 前記エリア信号発信部からの前記エリア信号の発信時刻を特定する発信時刻特定手段を備え、
    前記信号発信制御手段は、前記発信時刻特定手段により特定された前記エリア信号の発信時刻に基づいて、前記発信指示情報若しくは前記発信禁止指示情報のうち、何れか一方を含むエリア信号を前記エリア信号発信部から発信させることを特徴とする請求項13に記載の発信制御装置。
  15. 被写体を撮像する撮像部を有する撮像装置と、前記撮像部による被写体の撮像時における撮像関連動作の制限或いは実行のうちの少なくとも一つの指示に係る動作指示情報を発信する指示情報発信部を有する発信機と、前記指示情報発信部からの前記動作指示情報の発信制御に係るエリア信号を所定のエリア内に発信するエリア信号発信部を有する発信制御装置とを備え、前記撮像装置の前記撮像部による前記被写体の撮像を制御するための撮像制御システムであって、
    前記発信機は、
    前記発信制御装置の前記エリア信号発信部から発信されたエリア信号を受信するエリア信号受信部と、
    前記エリア信号受信部により受信されたエリア信号に前記動作指示情報の前記指示情報発信部からの発信を指示する発信指示情報が含まれているか否かを判定する情報内容判定手段と、
    前記情報内容判定手段により前記エリア信号に前記発信指示情報が含まれていると判定された場合に、前記発信指示情報に基づいて前記指示情報発信部から前記動作指示情報を発信させる発信部制御手段とを備え、
    前記撮像装置は、
    前記発信部制御手段により前記指示情報発信部から発信された前記動作指示情報を受信する指示情報受信部と、
    前記指示情報受信部により受信された前記動作指示情報に基づいて、前記撮像関連動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とする撮像制御システム。
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