JP2005093792A - コイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置 - Google Patents

コイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 巻線されたコモンモードチョークコイル等のコイル部品に対して、ワイヤー接合部の外観検査を行い、ケース型コアに組み込む工程を連続的に自動化し、ひいては検査歩留り、生産性を改善可能なコイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置を提供する。
【解決手段】 巻線されたコイル部品30を水平姿勢でワークホルダー20内に受け入れ、ワークホルダー20内でコイル部品30を真空吸着で保持しつつ、コイル部品30を垂直姿勢に変換し、コイル部品30の端面を撮像した画像から、少なくとも巻線端末ワイヤー34の有無を検査し、この外観検査で良品と判定されたコイル部品30を、ワークホルダー20の真空吸着を解除又は無効にすることでケース型コア35内に落下させて組み込む構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻線されたコイル部品をケース型コアに組込む構造を持つコモンモードチョークコイル、自動車搭載用コイル等を製造するためのコイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置に係り、とくにドラムコアに巻線されたコイル部品の端面(ワイヤー接合部端面)の外観検査を行い、そのコイル部品をケース型コアに組込みする方法及び装置に関する。
従来、コモンモードチョークコイルの製造装置において、巻線ワイヤーの供給〜ドラムコアへの巻線を行う巻線装置は、本出願人提案の下記特許文献1に提案されている。
特開平8−293425号公報しかし、その後工程での連続した自動化した製造装置の開示例は無かった。
従来、前記巻線されたコモンモードチョークコイル等のコイル部品に対し、ワイヤー接合部の外観検査工程及びケース型コアに組み込む工程(所謂後工程)は、自動化されておらず、人手作業が介在していた。このため、生産性、歩留りの面の課題となっていた。
本発明は、上記の点に鑑み、巻線されたコモンモードチョークコイル等のコイル部品に対して、ワイヤー接合部の外観検査を行い、ケース型コアに組み込む工程を連続的に自動化し、ひいては検査歩留り、生産性を改善可能なコイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置を提供することを目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本願請求項1の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法は、巻線されたコイル部品を水平姿勢でワークホルダー内に受ける受け入れ工程と、
該ワークホルダー内で前記コイル部品を真空吸着で保持しつつ、前記コイル部品を垂直姿勢に変換する姿勢変換工程と、
前記コイル部品の端面を撮像した画像から、少なくとも前記巻線端末ワイヤーの有無を検査する外観検査工程と、
該外観検査工程で良品と判定されたコイル部品を、前記ワークホルダーの真空吸着を解除又は無効にすることでケース型コア内に自重落下で組み込む組込工程とを備えることを特徴としている。
本願請求項2の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法は、請求項1において、前記外観検査工程では、前記巻線端末ワイヤーの位置ずれも検査することを特徴としている。
本願請求項3の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法は、請求項1又は2において、前記組込工程では、エアーブローノズルから圧縮エアーを前記ワークホルダー内に吹き込んで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にすることを特徴としている。
本願請求項4の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法は、請求項1,2又は3において、前記組込工程では、ケース型コアに振動を与えながらコイル部品を該ケース型コア内に落下させることを特徴としている。
本願請求項5の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法は、請求項1,2,3又は4において、前記ワークホルダーが前記外観検査工程を行う停止位置から前記組込工程を行う停止位置に直線移動することを特徴としている。
本願請求項6の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み装置は、真空吸着機能を有し、巻線されたコイル部品を水平姿勢で内側に受け入れるワークホルダーと、
該ワークホルダー内のコイル部品を水平姿勢から垂直姿勢に姿勢変換する姿勢変換機構と、
ケース型コアを垂直姿勢で保持するパレットと、
垂直姿勢となった前記ワークホルダー内のコイル部品に対して前記パレットを相対移動させて、ケース型コア真上に前記ワークホルダー内のコイル部品を位置させる移動機構と、
ケース型コア真上に前記ワークホルダー内のコイル部品が位置している状態で、圧縮エアーを前記ワークホルダー内に吹き込んで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にするエアーブローノズルと、
前記ワークホルダー内のコイル部品の端面を撮像する撮像手段とを備え、
前記撮像手段で撮像した端面の画像が良品であると判定されたコイル部品は、前記圧縮エアーで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にしてケース型コア内に落下させることを特徴としている。
本願請求項7の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み装置は、請求項6において、前記撮像手段が前記ワークホルダーを挟んで両側に配置され、コイル部品の両方の端面を撮像することを特徴としている。
本願請求項8の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み装置は、請求項6又は7において、前記パレットが、落下するコイル部品をケース型コアの内側に導く上方に広がったテーパー穴を持つロードプレートを有していることを特徴としている。
本願請求項9の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み装置は、請求項6,7又は8において、前記パレットが、ケース型コアに振動を与える振動付与手段を具備していることを特徴としている。
本願請求項10の発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み装置は、請求項6,7,8又は9において、前記ワークホルダーは前記撮像手段による外観検査のための停止位置から前記エアーブローノズルによる組込のための停止位置に直線移動することを特徴としている。
本発明によれば、コイル部品の端面の画像認識による巻線端末ワイヤー接合部の自動検査、及び良品のコイル部品のケース型コア内への組込を連続処理して全自動化でき、検査歩留まりの向上、生産性の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、一実施の形態を図面に従って説明する。
図1乃至図9を用いては本発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置を説明する。
まず、図2及び図3を用いて装置全体の構成について述べる。これらの図において、1は装置基台であり、この上にフレーム2が立設固定されており、このフレーム2に固定の水平方向ガイド3により、横移動スライダ4が水平方向に移動自在に支持されている。詳細は省略するが、フレーム2に設置した水平移動用モータ5によりボール螺子軸を回転させ、これに螺合するナットを横移動スライダ4側に設けることにより、横移動スライダ4は水平方向に直線駆動されるようになっている。
前記横移動スライダ4には回動アーム10が回転中心軸11で回動自在に取り付けられ、回動アーム10の先端部に図4のようにワークホルダー20が固着されている。図1の外観検査及び組込み工程の模式的説明図及び図4の拡大図に示すように、ワークホルダー20には貫通穴21が形成されており、この貫通穴21は、コイル部品30を水平姿勢で1個受け入れるために形成されている。ここで、図1、図4及び図8に示すように、受け入れるコイル部品30は、フェライト等のドラムコア31に巻線33(コモンモードチョークコイルの場合には一対の巻線)が巻回され、さらに図7に示すように巻線端末ワイヤー34がドラムコア31の端面の電極32に電気的かつ機械的に接合されたものである。
また、図1の外観検査及び組込み工程の模式的説明図に示すように、ワークホルダー20には貫通穴21に連通する真空吸引穴22が形成されている。
また、図1及び図2のように、巻線装置側の巻線チャック100において、巻線済みのコイル部品30が所定位置に保持されているとき、これが巻線装置側のプッシャー101で対向位置に待機するワークホルダー20の水平姿勢の貫通穴21に押し込まれる構成となっている。
図2及び図3の前記回動アーム10はフレーム2に固定の旋回用モータ15で巻掛伝動機構を介して90°の旋回駆動される。すなわち、回動アーム10はワークホルダー20内のコイル部品30の姿勢を変換する姿勢変換機構をなし、回転中心軸11にプーリー16が、モータ15にプーリー17が固定され、両プーリー間にベルト18が巻掛けられてモータ15の回転を回動アーム10に伝えている。
前記横移動スライダ4は、図2の右側の停止位置〜左側の停止位置間を移動する。右側の停止位置(図2で図示の状態)はコイル部品30をワークホルダー20内に受け入れ、その後90°旋回する位置である。ワークホルダー20は停止位置P1でコイル部品30を受け取り、旋回後は停止位置P2で停止する。この停止位置P2は後述する撮像手段による外観検査工程を行う位置である。横移動スライダ4は図2の右側の停止位置から左側の停止位置に直線移動する途中に中間停止位置を有し、このときワークホルダー20は、中間の停止位置P3となり、良品のコイル部品30をパレット60側に落下させる位置となる。横移動スライダ4が左側の停止位置に至ると、ワークホルダー20は左側の停止位置P4となり、不良品のコイル部品30を不良品排出箱70に排出する位置となる。
図2に図示の右側の停止位置にスライダ4があるとき、回動アーム10の90°旋回動作が行われ、旋回後の停止位置P2のワークホルダー20の貫通穴21は垂直姿勢(コイル部品30が垂直姿勢で保持される)となり、このときの貫通穴21の上下開口をそれぞれ撮像するように撮像手段としての下カメラ25及び上カメラ26がそれぞれ基台1及びフレーム2に取り付けられている。つまり、下カメラ25及び上カメラ26で貫通穴21内に真空吸着で保持されたコイル部品30の両端面を同時に撮像できる構成である。カメラ25,26は例えばCCDカメラ等である。コイル部品30の端面を撮像した画像の処理は、図7(A)のコアサーチウィンドウによるコア外形検査、(B)のワイヤー有無サーチウィンドウによる不良検出、(C)のワイヤーずれサーチウィンドウによる不良検出の順に行う。
前記横移動スライダ4は、回動アーム10の旋回動作終了後、中間停止位置に移動するが、このときワークホルダー20(旋回後)は停止位置P3にあり、その貫通穴21の真上位置にエアーブローノズル40が昇降自在に配置されている。すなわち、エアーブローノズル40はフレーム2に固定の昇降エアーシリンダ41で昇降駆動されるようになっている。エアーブローノズル40は、下降位置において図1の仮想線のように貫通穴21の上部開口に近接し、圧縮エアーを貫通穴21に吹き込んで貫通穴21内の真空吸引を破壊して(無効にして)、コイル部品30を自重で落下させる働きをする。
図2及び図3のように、前記フレーム2には移動機構としてのXYテーブル50がX方向駆動機構51及びY方向駆動機構52でX方向及びY方向に移動自在に設置されており、XYテーブル50上にフェライト等のケース型コア35をXY方向に多数整列配置したパレット60が載置固定されている。
図5及び図6に示すように、パレット60は、底部組立枠61、片寄せプレート62、ロードプレート63を順次重ねた構造であり、組立枠61はケース型コア35の穴部(又は凹部)36の開口が上向きとなるように保持する凹部61aをX方向及びY方向に多数形成したものであり、ロードプレート63は、自重落下するコイル部品30をケース型コア35の内側穴部36に導く上方に広がったテーパー穴64を有している。なお、ロードプレート63と組立枠61との間には両者間に片寄せプレート62を挿入配置するための隙間を設けるためにスペーサ部材65が設けられている(スペーサ部材65はロードプレート63に一体化されている。)。
図6のように、これらの組立枠61及びロードプレート63にはXYテーブル50上面に立設固定された位置決めピン55が嵌合する位置合わせ穴56,57がそれぞれ形成されており、位置決めピン55に位置合わせ穴56,57が嵌合することで、XYテーブル50上に組立枠61及びロードプレート63が正確に位置決め載置される。なお、片寄せプレート62にも位置規制用の貫通穴58が設けてあり、位置決めピン55が貫通する(但し、片寄せプレート62が動けるように遊びがある。)。
片寄せプレート62は、X方向の両端を揺動駒66Xで挟持され、一対の揺動駒66Xをエアーシリンダ67Xで微細振動させることで、X方向に微細に往復振動する。同様に、片寄せプレート62は、Y方向の両端を揺動駒66Yで挟持され、一対の揺動駒66Yをエアーシリンダ67Yで微細振動させることで、Y方向に微細に往復振動するようになっている。エアーシリンダ67X,67Yとしては、例えば復帰用スプリングを内蔵した単動シリンダを用い、周期的に作動させることで微細な往復運動が可能である。
図5のように、前記片寄せプレート62は底部組立枠61上に載置されているケース型コア35が貫通する抜き穴62aを有し、ケース型コア35にX,Y方向の微細振動を加えることで、ケース型コア35へのコイル部品30の組み込みを円滑化する。すなわち、片寄せプレート62はケース型コア35に振動を与える振動付与手段として機能し、ケース型コア35内に完全に落下しきらないコイル部品30があっても、ケース型コア35に振動を与えることで、コイル部品30を完全に落下させて最終的にケース型コア35内に収納可能とする構成である。
次に、図1を主に用いて全体的動作説明を行う。図1(A)の受け入れ工程では、巻線装置側のチャック100で保持された巻線済みのコイル部品30を、巻線装置側のプッシャー101で押し出すことで、水平姿勢でコイル部品30を図2の停止位置P1に待機しているワークホルダー20の貫通穴21内に受け入れる。この受け入れ動作は他のコイル部品と干渉しないで1個毎に確実に実行できる。受け入れたコイル部品30は貫通穴21内に開口する真空吸引穴22の真空吸引がオンとなっていることにより、貫通穴21内壁に真空吸着されて保持される。このとき、横移動スライダ4は図2に図示の右側の停止位置である。
その後、図2の回動アーム10が姿勢変換工程にて90°旋回することで、ワークホルダー20は停止位置P2となり、図1(B)のように、ワークホルダー20の貫通穴21は垂直姿勢、つまり内部のコイル部品30は垂直姿勢となる。つまり、コイル部品30の端面は上向きと下向きとなる。そして、図1(C)の外観検査工程では下カメラ25及び上カメラ26で貫通穴21内に真空吸着で保持されたコイル部品30の両端面を同時に撮像する。すなわち、両端面のドラムコア31の外形と、ドラムコア端部電極に接合された2本のワイヤー34の位置を撮像画像によって同時検査する。
コイル部品30の巻線端末ワイヤー接合部を含む端面を撮像した画像の処理は、図7(A)のコアサーチウィンドウによるコア外形検査をまず行う。すなわち、多数の小さなサーチウィンドウ#1〜#7で画像中のドラムコア31の輪郭を検出し、ドラムコア31の有無、ドラムコア31の外形不良の有無を検査する。
次に、ドラムコア31の外形が良品である場合に、図7(B)のワイヤー有無サーチウィンドウによる不良検出を行う。すなわち、ドラムコア31端面の上辺及び下辺に沿った細長いサーチウィンドウ#8,#9で巻線端末ワイヤー34について、ワイヤー無し、断線、ワイヤー短、絡げ不良の有無を検査する。サーチウィンドウ#8,#9の長さは例えばドラムコア端面の上辺、下辺の全長に一致する長さとする。そして、(1)ワイヤー引出側のサーチウィンドウ#8及びワイヤー末端側のサーチウィンドウ#9の両方でワイヤーが検出できないとき、ワイヤー無し不良と判定し、(2)ワイヤー引出側のサーチウィンドウ#8でワイヤー断線が検出されれば、ワイヤー断線不良と判定し、(3)ワイヤー引出側のサーチウィンドウ#8でワイヤーが検出されても、ワイヤー末端側のサーチウィンドウ#9でワイヤーが検出されなければ、ワイヤー短不良と判定し、(4)その他、ワイヤー引出側のサーチウィンドウ#8、ワイヤー末端側のサーチウィンドウ#9のいずれか一方でワイヤー対が検出できないとき等はワイヤー絡げ不良と判定する。
上記図7(B)の工程で良品{上記(1)〜(4)の不良が発見されない場合}と判定されたコイル部品30に対して、図7(C)のワイヤーずれサーチウィンドウによる不良検出を行う。すなわち、ドラムコア31端面のワイヤー絡げ予定位置を囲む縦長のサーチウィンドウ#10,#11で巻線端末ワイヤー34の位置を算出し、ワイヤー位置ずれを検査する。例えば、端面電極32の横幅の内側位置にワイヤー34が位置しているか否かを検査し、ワイヤー34の位置が端面電極32の横幅の内側位置から外れた場合、ワイヤーずれ不良と判定する。また、端面電極32の横幅の内側位置にワイヤー34が位置していれば良品とする。
上記外観検査工程で、前記ワークホルダー20内のコイル部品30が良品であると判定された場合、横移動スライダ4は中間停止位置で停止し、すなわち、ワークホルダー20は直線移動して図2の停止位置P3で停止し、ワークホルダー20の貫通穴21はエアーブローノズル40の真下に位置する。そして、図1(D)の組込工程では、エアーブローノズル40が仮想線のようにワークホルダー20上に近接するまで下降し、貫通穴21の上部開口から圧縮エアーを吹き込んで貫通穴21内の真空吸引を破壊して(無効にして)、コイル部品30を自重で落下させる。
自重落下するコイル部品30はパレット60の上部を構成するロードプレート63のテーパー穴64で図5、図8(A)のようにケース型コア35の穴部36の真上にガイドされて、同図(B)のように穴部36内に収納される。このとき、図5の片寄せプレート62がX方向及びY方向に微細に往復振動し、ケース型コア35もこれに伴い微細振動することにより、コイル部品30はケース型コア35の途中にとどまることなく穴部36内に完全に落下する。これにより、図9に示すコイル部品30をケース型コア35内に組み込んだコモンモードチョークコイル等の完成品が得られる。なお、ケース型コア35の外周には外部接続端子(ユーザー端子)37が設けられている。
また、上記外観検査工程で、前記ワークホルダー20内のコイル部品30が不良品であると判定された場合、横移動スライダ4は図2の左端の停止位置に至り、ワークホルダー20は直線移動して停止位置P4で停止し、ワークホルダー20の貫通穴21内の真空吸着をオフとすることで、不良品のコイル部品30を不良品排出箱70内に排出する。
そして、再び図1(A)の受入工程に戻り、ワークホルダー20にコイル部品30を供給し、以後同様の動作を繰り返す。但し、パレット60はコイル部品30の入っていない次のケース型コア35がコイル部品30の落下位置(エアーブローノズル40の真下)となるようにX方向又はY方向にXYテーブル50でケース型コア35の配列ピッチ1個分移動される。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 1個ずつ巻線済みのコイル部品30両端面を画像認識で検査することにより、ドラムコア31の有無、外形良否、巻線端末ワイヤー34の有無、断線、ワイヤー短、絡げ不良(浮き)、ワイヤー位置ずれの自動検査が可能で、検査精度を改善でき、歩留り向上、品質向上を図ることができる。
(2) 自動外観検査を行うことにより検査コストの改善が可能である。
(3) 1個ずつコイル部品30を自重落下でケース型コア35に挿入することで、不要の負荷が加わらず、巻線端末ワイヤー34の位置ずれ、浮き、傷、断線等の不都合発生を減らし、またコア31の欠け、クラック発生を防止して、品質改善を図ることができる。
なお、上記実施の形態のように、コモンモードチョークコイルの場合はドラムコア端面に一対のワイヤーが引き出されるが、巻線が1つのインダクタ等ではドラムコア端面に1本のワイヤーが引き出されることになる。この場合にも本発明が適用可能であることは明らかである。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本発明に係るコイル部品の外観検査及び組込み方法並びに装置の一実施の形態を示す模式的説明図である。 実施の形態を示す側面図である。 同平面図である。 一部を断面とした要部拡大側面図である。 実施の形態におけるパレット構造を示す部分断面図である。 前記パレットの模式的分解斜視図である。 実施の形態の外観検査工程における、コイル部品端面の画像検査の概略を示す説明図である。 実施の形態の組込工程を説明するための斜視図である。 実施の形態により得られた完成品の斜視図である。
符号の説明
1 装置基台
2 フレーム
3 水平方向ガイド
4 横移動スライダ
5 水平移動用モータ
10 回動アーム
11 回転中心軸
15 旋回用モータ
20 ワークホルダー
21 貫通穴
22 真空吸引穴
25 下カメラ
26 上カメラ
30 コイル部品
31 ドラムコア
32 電極
33 巻線
34 ワイヤー
35 ケース型コア
36 穴部
40 エアーブローノズル
41 昇降エアーシリンダ
50 XYテーブル
51 X方向駆動機構
52 Y方向駆動機構
55 位置決めピン
56,57 位置合わせ穴
60 パレット
61 底部組立枠
62 片寄せプレート
63 ロードプレート
64 テーパー穴
65 スペーサ部材
66X,66Y 揺動駒
67X,67Y エアーシリンダ
70 不良品排出箱
P1,P2,P3,P4 停止位置

Claims (10)

  1. 巻線されたコイル部品を水平姿勢でワークホルダー内に受ける受け入れ工程と、
    該ワークホルダー内で前記コイル部品を真空吸着で保持しつつ、前記コイル部品を垂直姿勢に変換する姿勢変換工程と、
    前記コイル部品の端面を撮像した画像から、少なくとも前記巻線端末ワイヤーの有無を検査する外観検査工程と、
    該外観検査工程で良品と判定されたコイル部品を、前記ワークホルダーの真空吸着を解除又は無効にすることでケース型コア内に落下させて組み込む組込工程とを備えることを特徴とするコイル部品の外観検査及び組込み方法。
  2. 前記外観検査工程では、前記巻線端末ワイヤーの位置ずれも検査する請求項1記載のコイル部品の外観検査及び組込み方法。
  3. 前記組込工程では、エアーブローノズルから圧縮エアーを前記ワークホルダー内に吹き込んで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にする請求項1又は2記載のコイル部品の外観検査及び組込み方法。
  4. 前記組込工程では、ケース型コアに振動を与えながらコイル部品を該ケース型コア内に落下させる請求項1,2又は3記載のコイル部品の外観検査及び組込み方法。
  5. 前記ワークホルダーは前記外観検査工程を行う停止位置から前記組込工程を行う停止位置に直線移動する請求項1,2,3又は4記載のコイル部品の外観検査及び組込み方法。
  6. 真空吸着機能を有し、巻線されたコイル部品を水平姿勢で内側に受け入れるワークホルダーと、
    該ワークホルダー内のコイル部品を水平姿勢から垂直姿勢に姿勢変換する姿勢変換機構と、
    ケース型コアを垂直姿勢で保持するパレットと、
    垂直姿勢となった前記ワークホルダー内のコイル部品に対して前記パレットを相対移動させて、ケース型コア真上に前記ワークホルダー内のコイル部品を位置させる移動機構と、
    ケース型コア真上に前記ワークホルダー内のコイル部品が位置している状態で、圧縮エアーを前記ワークホルダー内に吹き込んで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にするエアーブローノズルと、
    前記ワークホルダー内のコイル部品の端面を撮像する撮像手段とを備え、
    前記撮像手段で撮像した端面の画像が良品であると判定されたコイル部品は、前記圧縮エアーで前記ワークホルダーの真空吸着を無効にしてケース型コア内に落下させることを特徴とするコイル部品の外観検査及び組込み装置。
  7. 前記撮像手段は前記ワークホルダーを挟んで両側に配置され、コイル部品の両方の端面を撮像する請求項6記載のコイル部品の外観検査及び組込み装置。
  8. 前記パレットは、落下するコイル部品をケース型コアの内側に導く上方に広がったテーパー穴を持つロードプレートを有している請求項6又は7記載のコイル部品の外観検査及び組込み装置。
  9. 前記パレットは、ケース型コアに振動を与える振動付与手段を具備している請求項6,7又は8記載のコイル部品の外観検査及び組込み装置。
  10. 前記ワークホルダーは前記撮像手段による外観検査のための停止位置から前記エアーブローノズルによる組込のための停止位置に直線移動する請求項6,7,8又は9記載のコイル部品の外観検査及び組込み装置。
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