JP2001230140A - 電子部品の供給及び組立方法並びに装置 - Google Patents

電子部品の供給及び組立方法並びに装置

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JP2001230140A
JP2001230140A JP2000038327A JP2000038327A JP2001230140A JP 2001230140 A JP2001230140 A JP 2001230140A JP 2000038327 A JP2000038327 A JP 2000038327A JP 2000038327 A JP2000038327 A JP 2000038327A JP 2001230140 A JP2001230140 A JP 2001230140A
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pallet
winding
electronic components
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coil
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JP2000038327A
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Yasuhiko Kitajima
保彦 北島
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレットがパレット番号を任意に設定して表
示可能で、パレット番号に対応する電子部品を製造する
ようにすることで、種類毎の電子部品の製造順序の自由
度を大きくし、ライン後半の工程での電子部品の過不足
が生じないようにする。 【解決手段】 種類毎に電子部品を複数個同時に搬送す
るパレット10を用いるとともに、パレット10で搬送
する電子部品を種類毎に複数個同時に製作する製作工程
と、パレットから所定の種類の電子部品をベース基板に
搭載部26で移載し、ベース基板に電子部品を複数個一
体化する複合部品組立工程とを備え、各パレット10は
パレット番号設定表示部30を有し、パレット番号設定
表示部30にパレットで搬送すべき電子部品の種類に対
応するパレット番号を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子部品を
一体化して一つの複合部品を組み立てる電子部品の供給
及び組立方法並びに装置に係り、なかでも複合部品の組
立工程を連続するラインとして編成し、ラインの前半に
位置する工程で複数の電子部品を各々製作し、製作した
複数の電子部品をライン後半に位置する工程で一体化す
る組立ラインにおいて、複合部品を連続して効率よく組
み立て可能な電子部品の供給及び組立方法並びに装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の部品を一体化して一つの複
合体を組み立てるラインやシステムや方法について、特
開昭64−9700号公報には「多品種多形状プリント
基板組立ライン」として、各種プリント板がプリント板
搬送キャリアに搭載されたまま品種判別、プリント板精
度計測、プリント板に電子部品の自動挿入をする開示が
あり、特開平2−130897号公報には「電子部品装
着システム」として、プリント基板上へ電子部品を供給
する場合、電子部品残量管理が可能な電子部品装着シス
テムに関する開示があり、特開平6−168006号公
報には「混流生産システム及びその運転方法」として、
生産ラインのタクトを最小とし、生産効率を向上させる
作業指示書を自動作成する混流生産システムに関する開
示がある。
【0003】図2乃至図4はベース基板(プリント基
板)1に3乃至5種類のコイル2が搭載された1個の複
合部品の例であり(但し、図2、図3で実線部分はコイ
ル3個のとき、2点鎖線は5個のときを示す。)、この
ような複合部品を組み立てる場合、人手による組立ライ
ンにすると、ラインの前半に位置する工程のスピンドル
巻線機で1種類ずつコイル2を製作し、3乃至5種類の
コイル2を治具に並べてベース基板1に搭載するが、コ
イル2は図5(A),(B)に示す1乃至2種類の磁性
体コア3に巻線4を施したものであり、コイル2はコア
や巻線が異なると種類が異なることになる。
【0004】自動設備による組立ラインにすると、コア
3が搬送されるパレットからコア3をチャック毎受け取
りスピンドル巻線機で1種類ずつコイルを作るが、3乃
至5種類のコイル2を自動製作し、続いて1個ずつ自動
検査(外観、特性)を行い良品のコイルのみベース基板
に搭載しようとすると、不良で破棄されるコイルの数量
を考慮して余分に製作を行うことになる。従って、複合
部品の組立工程を連続するラインとして編成し、ライン
の前半に位置する工程で複数の部品を各々製作し、製作
した複数の部品をラインの後半に位置する工程で一体化
する組立ラインにおいて、ラインの前半に位置する工程
で製作する部品に不良が発生すると、ラインの後半に位
置する工程で一体化する部品に過不足が生じることにな
る、放置するとラインの後半に位置する工程で複合部品
として組み立てることもできない状態が生じることにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複合部品の
組立工程を連続するラインとして編成し、ラインの前半
に位置する工程で複数の部品を各々製作し、製作した複
数の部品をラインの後半に位置する工程で一体化する組
立ラインにおいて、以下に述べる問題点を解決しようと
するものである。
【0006】つまり、ラインの前半に位置する工程で製
作する部品の歩留まりが悪い場合に不良を破棄すると、
ラインの後半に位置する工程で一体化する部品に過不足
が生じてしまう。あるいはラインの前半と後半の間にス
トックを設けるとストック数量のバランスが保てない。
従って、歩留まりが悪い部品を余分に製作し、人手によ
りラインに停滞しているパレットなどを取り除き、スト
ック数量のバランスを回復してラインの稼働を続行させ
るが、歩留まり結果を確認したり、余分に製作する部品
を選択する人手がかかり、また、歩留まり結果は検査工
程を通過しないと判明しないため、連続して多くの複合
部品を生産しようとすると、さらにストック数量のバラ
ンスが悪くなり、ときに余剰の部品ができてしまうこと
もある。
【0007】例を示すと、人手による組立ラインによる
と、図2乃至図4に示すような1個の複合部品を作るた
めに、記号L1乃至L5で示す5種類のコイル2のスト
ックが必要であった。スピンドル巻線機は12軸の巻線
スピンドルを有し自動巻線するが、巻線スピンドルに対
するコア3の供給と巻線したコイル2の取り外しは人手
により行わなければならず、人手が介在し作業効率が悪
く、コイル製作時間には待ちが生じるなど製作時間を多
く必要とし、また、巻線したコイル2は人手によりパレ
ットに移し替えて10乃至20個毎にはんだ付けを行
い、人手により外観検査と特性検査を1個毎に行い選別
し、ベース基板1へのコイル2の搭載は治具に移し替え
て1個ずつ行い、いずれも巻線と同様に作業効率が悪
い。
【0008】そこで、図1に示す如く、パレット10の
搬送手段に沿って配されたパーツフィーダからコアをパ
レット10に供給するコア供給部20、コアに巻線を施
すスピンドル巻線機を有する巻線部21、コイルの巻線
絡げ端をはんだ付け処理するはんだ付け部22、コイル
のはんだ付け部分等を洗浄する洗浄部23、コイルの外
観、巻線不良(断線)等の電気特性を検査する検査部2
4、パレット番号振り分け部25及びパレット10上の
コイルをベース基板1に移載する搭載部26を有する自
動化ラインを構成し、巻線機の巻線スピンドルに対する
コアの供給から始まり、自動巻線、はんだ付け、検査、
ベース基板へのコイルの搭載までの一連の処理を自動化
すれば処理数も10倍以上に向上させることが可能であ
る。但し、コイル2の製造の自動化だけであれば、パレ
ット10にパレット番号を任意に設定できるような機能
を持たせることは不要である。
【0009】ここで、搭載部26ではパレット10は図
2、図3で記号L1乃至L5で示すコイル2の種類毎に
コンベア(搭載レーン1〜5)が振り分けられ、図6
(A)のようにコイル2の種類毎のコンベアで間欠的に
搬送されるが、パレット10のチャック11のうち検査
で不良とされたコイル2が破棄され空になったチャック
11−Eは空送りされる。このことは不良とされるコイ
ル2が多いコンベアはパレット10が多く送られ、不良
とされるコイル2が少ないコンベアのパレット10は満
杯でも、他のコンベアのいずれかはパレットが皆無にな
ることもあることを示し、図6(A)ではやがて搭載レ
ーン1のパレットが無くなり搭載部26が稼働できない
状態が発生する。搭載部26のコイル2の種類毎のコン
ベアに使えるスペースからパレット10の個数を3個ま
でに制限すると、たちまち不良とされるコイル2が少な
いコンベアはパレット10が満杯となってしまい、不良
とされ破棄されるコイル2はより多く製作する必要が生
じる。また、パレット10が満杯になってしまったコン
ベアからは人手によりパレット10を取り除き、ライン
の稼働を続行させる場合も生じる。より多く製作するコ
イル2は歩留まりをみて人が判断するが、外観検査と特
性検査の結果をみて判断するため、ストック数量のバラ
ンスを保つのが難しく余剰のコイル2が生じる。
【0010】以上に述べるような問題を解決するため、
本発明の第1の目的は、各パレットがパレット番号を任
意に設定して表示できるようにし、パレット番号に対応
する電子部品を製造するようにすることで、種類毎の電
子部品の製造順序の自由度を大きくして、ライン後半に
位置する工程での電子部品の過不足が生じないようにす
ることを可能にした電子部品の供給及び組立方法並びに
装置を提供することにある。
【0011】本発明の第2の目的は、ライン中の種類毎
の電子部品を計数して、最も計数値の少ないもの、ある
いは最も供給不足となる可能性のある種類の電子部品を
優先してラインの前半に位置する工程で製作するように
して、ラインの後半に位置する工程では電子部品の数量
に過不足が生じないようにし、ストック数量のバランス
を常に保ち、かつ人手により稼働させるようなラインで
はなく、人手によらない自動で稼働が可能なラインにす
ることが可能な電子部品の供給及び組立方法並びに装置
を提供するにある。
【0012】本発明の第3の目的は、ライン中の種類毎
の電子部品を計数して、始めに歩留まりを予測し、歩留
まりの予測によりラインの前半に位置する工程で製作す
る電子部品の数量を加減し、ラインの後半に位置する工
程では電子部品の数量に過不足が生じないようにし、ス
トック数量のバランスを常に保ち、かつ人手により稼働
させるようなラインではなく、人手によらない自動で稼
働が可能なラインにすることが可能な電子部品の供給及
び組立方法並びに装置を提供するにある。
【0013】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、種類毎に電子部品を複数個
同時に搬送するパレットを用いるとともに、前記パレッ
トで搬送する電子部品を種類毎に複数個同時に製作する
製作工程と、前記パレットから所定の種類の電子部品を
ベース基板に移載し、該ベース基板に電子部品を複数個
一体化する複合部品組立工程とを備える電子部品の供給
及び組立方法であって、各パレットはパレット番号設定
表示部を有し、該パレット番号設定表示部に当該パレッ
トで搬送すべき電子部品の種類に対応するパレット番号
を設定することを特徴としている。
【0015】本願請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記製作工程で、パレット番号読み取り手段と、複
数の巻線スピンドルを有する巻線機を用い、巻線前の電
子部品を保持して前記巻線スピンドルに装着可能なチャ
ックを前記パレットに着脱自在に設けておき、前記パレ
ットのパレット番号を前記パレット番号読み取り手段で
読み取るとともに前記チャックを前記パレットから前記
巻線スピンドルに移し替え、読み取られたパレット番号
に対応する仕様で前記巻線機は巻線を行うことを特徴と
している。
【0016】本願請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、前記製作工程で、前記パレットから不良の電子
部品を取り除く検査部を設けるとともに、前記製作工程
及び前記複合部品組立工程に存在する種類毎の電子部品
の個数を計数する計数手段を設けておき、該計数手段で
の計数値を利用して最も不足する可能性の高い種類の電
子部品に対応するパレット番号を前記製作工程の前段階
のパレットに設定することを特徴としている。
【0017】本願請求項4の発明は、種類毎に電子部品
の製作に必要な構造体を複数個パレットに供給する供給
部と、前記パレットで搬送されてきた複数個の構造体に
対して所定の処理を施して種類毎に電子部品を複数個同
時に製作する製作部と、前記パレットから所定の種類の
電子部品をベース基板に移載し、該ベース基板に電子部
品を複数個一体化する複合部品組立部と、前記パレット
の搬送機構とを備える電子部品の供給及び組立装置であ
って、各パレットはパレット番号設定表示部を有し、ま
た該パレット番号設定表示部に当該パレットで搬送すべ
き電子部品の種類に対応したパレット番号を設定するパ
レット番号設定手段と、各パレットのパレット番号設定
表示部に設定されたパレット番号を読み取るパレット番
号読み取り手段とを設けたことを特徴としている。
【0018】本願請求項5の発明は、請求項4におい
て、前記製作部は複数の巻線スピンドルを有する巻線機
を有し、前記パレットは巻線前の電子部品を保持して前
記巻線スピンドルに装着可能なチャックを着脱自在に有
し、前記チャックを前記パレットから前記巻線スピンド
ルに移し替えて、前記巻線機は前記パレット番号読み取
り手段で読み取られたパレット番号に対応する仕様で巻
線を行うことを特徴としている。
【0019】本願請求項6の発明は、請求項4又は5に
おいて、前記製作部が前記パレットから不良の電子部品
を取り除く検査部を有し、また前記製作部及び前記複合
部品組立部に存在する種類毎の電子部品の個数を計数す
る計数手段を設け、該計数手段での計数値から最も不足
する可能性の高い種類の電子部品に対応するパレット番
号を前記供給部に送られるパレットに前記パレット番号
設定手段によって設定することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子部品の供
給及び組立方法並びに装置の実施の形態を図面に従って
説明する。
【0021】図1乃至図10で本発明に係る電子部品の
供給及び組立方法並びに装置の実施の形態を説明する。
図1は実施の形態の全体構成、図2乃至図4は製作する
複合部品の例、図5はコイルを製作するための磁性体コ
アの例、図6は複合部品を組み立てる工程、図7乃至図
9は実施の形態で使用するパレット番号設定表示部を持
つパレット、図10は複数の巻線スピンドルを有する巻
線機及びその周辺の機構を含む巻線部をそれぞれ示す。
【0022】まず、作製する複合部品の例を図2乃至図
4で説明する。図2、図3、図4はそれぞれ複合部品の
平面図、正面図、側面図である。この複合部品は、上面
及び内部に回路パターンと内部に積層コンデンサを有す
るベース基板1と、電子部品である複数のコイル2とか
らなり、図6のようにベース基板1が3個のコイルを搭
載する構造のものでは記号Ll乃至L3で示す3種類の
コイル2を搭載し回路パターンに接続して一体化した構
成となり、また、ベース基板1が5個のコイルを搭載す
る構造のものでは、記号Ll乃至L5で示す5種類のコ
イル2を搭載し回路パターンに接続して一体化した構成
となっている。
【0023】図5(A)と図5(B)にはコイル2のコ
ア3(電子部品の製作に必要な構造体の例)として2枚
鍔コアと3枚鍔コアを例として示す。コア3には面実装
して回路パターンに接続できるリード端子を予め取り付
けてある。コア3にコイル2の種類毎に所定の巻線4を
施した電子部品としてからベース基板1に搭載される。
【0024】図1はベース基板1と複数のコイル2とで
なる複合部品の組立工程を連続するラインとして構成す
る例を示す。左から右に向かって順に、コア供給部2
0、巻線部21、はんだ付け部22、洗浄部23、検査
部24、パレット番号振り分け部25、搭載部26とを
配置する。そして、各々の部はパレット10を左から右
方向に向かって搬送するコンベア等を備える、各コンベ
アはパレット10をコア供給部20からコイル2のベー
ス基板1への搭載部26まで順次に移動する搬送機構で
あり、各々の部のコンベアは隣り合うコンベアに対して
相互にパレット10を受け渡す機能を備える。ここで、
コア供給部20乃至検査部24が製作工程、パレット番
号振り分け部25及び搭載部26が複合部品組立工程と
考えることができる。
【0025】パレット10は、図2乃至図4の複合部品
を製作するための磁性体コア3(電子部品となるべき構
造体の1例)やコイル2(電子部品の1例)を搬送する
ものであり、図7乃至図9に示すように、コンベアによ
り搬送されかつ所定の位置において位置決めされる板状
のパレット本体12と、コア3を保持する複数個(図示
の例では12個)のチャック11を本体12に設けた1
2個の穴13に着脱自在に保持して備え、さらに本体1
2の片側には図9に示すパレット番号設定表示部30を
備える。
【0026】図8のように、穴13に差し込まれるチャ
ック11の軸部は、パレット10に取り付けられたボー
ルプランジャ14に係合してボールクリック保持機構を
成している。チャック11の先端側は、開閉自在なレバ
ー機構となっており、巻線されて電子部品となるコア3
を保持、解放可能な機構である。
【0027】前述の12個のチャック11は、図10の
巻線部21が有するスピンドル巻線機40の12軸の巻
線スピンドル41に対応する構成であり、チャック11
の軸部が巻線スピンドル41に嵌合して一体に回転して
巻線チャックを兼用する構成である。チャック11はパ
レット10への装着時においてはコア3を保持し、スピ
ンドル巻線機に対しては巻線機40に付属するハンドリ
ング機構42の自動操作により巻線スピンドル41に嵌
合して装着され、保持するコア3に巻線し、コア3に巻
線してコイル2となしたコア3の保持を継続し、ベース
基板1に搭載するため移載されるまで保持する。
【0028】パレット番号設定表示部30は、図9のよ
うに、パレット本体12に設けた3個の穴31A,31
B,31Cに各々3個の番号表示体としての表示軸32
A,32B,32Cを摺動自在に嵌入し、各々の穴31
A,31B,31Cに対して直交する方向から各々の軸
32A,32B,32Cに対するボールクリック保持機
構を設けた構成である。ボールクリック保持機構を構成
するためのボールプランジャ35のボールが接する各々
の軸32A,32B,32Cは、円周に沿ってはちまき
状にV溝33を2つ備える。軸32A,32B,32C
の長さはパレット本体12の巾より短くしてあり、2つ
のV溝33の一方にボールが合致すると位置が保持され
るが、このときに軸32A,32B,32Cの一端面を
パレット本体の一側面に片寄せるようにする。2つのV
溝33の他方にボールが合致すると他の位置に保持され
るが、このときに軸32A,32B,32Cの他端面を
パレット本体の他側面に片寄せるようにする。すなわ
ち、パレット本体12に対して3個の軸32A,32
B,32Cはボールクリック保持機構に保持される2つ
の位置を有する。
【0029】従って、番号表示体としての表示軸32
A,32B,32Cの端面の本体12に対する位置を外
部に設けた反射型光センサで検出すると、本体12の側
面に同一か引っ込んでいるかの検出信号を得る構成とす
ることができ、この場合は反射型光センサがパレット番
号認識センサとなる。なお、表示軸32A,32B,3
2Cを磁性体として、磁性を有する軸32A,32B,
32Cの端面が検出可能な例えば磁気近接センサ等も使
用できる。いずれにしても、3個の表示軸に対して各々
対応するパレット番号認識センサを備え、2進数3桁の
パレット番号(パレットNo.)が認識できるパレット
番号読み取り手段を構成する。図9(B)では例えば1
桁目の表示軸32Aが引っ込んでいるため「0」、2桁
目の表示軸32Bが引っ込んでいるため「0」、3桁目
の表示軸32Cは前進してパレット本体側面と同一面と
なっているため「1」であるとパレット番号を認識す
る。
【0030】図1のコア供給部20のコンベア50左端
は空のパレット10を集積して順に繰り出す構成であ
り、続いて、繰り出すパレット10のパレット番号設定
表示部に所定のパレット番号を与えるパレット番号設定
手段が配置される。図9(A)のように、パレット番号
設定手段36はパレット本体12の長手方向に直交して
両側面に対峙するアクチュエータ36A,36Bを備え
る。アクチュエータ36A,36Bは、プッシャーをパ
レット10に側表示軸32A,32B,32C軸に対応
して配置したものであり、空圧シリンダあるいは電磁プ
ランジャ等が用いられる。図9(A)に示す矢印はアク
チュエータ36A又はアクチュエータ36Bが表示軸3
2A,32B,32Cを押す動作を示す。アクチュエー
タ36A及びアクチュエータ36Bはどちらかが作動し
て表示軸32A,32B,32Cの一端面を本体12の
一側面に片寄せる。表示軸32A,32B,32Cはボ
ールクリック保持機構により本体12に位置を保持され
る。なお、パレット番号設定手段36は、1組のアクチ
ュエータ36A及びアクチュエータ36Bを備え順次に
各々の表示軸32A,32B,32Cに対峙するように
本体12を移動させてもよいし、3組のアクチュエータ
36A及びアクチュエータ36Bを備え同時に3個の表
示軸を片寄せてもよい。
【0031】また、コア供給部20は、コア3の種類毎
に振動ボールフィーダを備え、繰り出す空のパレット1
0に対してコア3を供給しパレット10のチャック11
に1個毎保持させる。図示の例では2枚鍔コアをパレッ
ト10に供給する振動ボールフィーダ38Aと3枚鍔コ
アをパレット10に供給する振動ボールフィーダ38B
とを備えている。
【0032】このコア供給部20においては、パレット
番号設定手段は振動ボールフィーダ38A,38Bでコ
アを供給する位置よりも手前側の位置P1に配置され、
また、振動ボールフィーダ38A,38Bによるコア供
給位置の前(但し位置P1よりも後)の位置Q1にはパ
レット10に対するパレット番号読み取り手段を配置す
る。パレット番号読み取り手段はパレット10に設定さ
れたパレット番号を読み取り、どの振動ボールフィーダ
のコアを供給するか制御する信号を得る。これにより、
パレット10にはそのパレット番号で指定されたコアが
全チャック11に供給される(1つのパレットには1種
類のコアが供給される)。コアを保持したパレット10
はコンベア50によって次の巻線部21に受け渡され
る。
【0033】なお、位置P1のパレット番号設定手段で
パレット番号を設定したパレット10が振動ボールフィ
ーダ38A,38Bによるコア供給位置に到着するのが
何個目であるのか管理していれば、コア供給位置でのパ
レット番号は既知となるから、位置Q1でのパレット番
号読み取り手段は省略できる。
【0034】図10のように、巻線部21は12軸の巻
線スピンドル41を有するスピンドル巻線機40を具備
している。このスピンドル巻線機40は、コア3を保持
したパレット10側のチャック11をパレットから一旦
外して巻線スピンドル41に嵌合、装着する動作と、コ
アに巻線を施した後のコイル2を保持したチャック11
を巻線スピンドル41から離脱する動作を行うハンドリ
ング機構42を付随する機構として備えている。そし
て、スピンドル巻線機40においては、コア3を保持し
たチャック11が巻線スピンドル41に嵌合されると、
線材の先端をコアに一体化された一方のリード端子に絡
げて巻線し、線材の終端を他方のリード端子に絡げて切
断まで、一連の巻線作業が実行される構成である。
【0035】このような巻線部21のコンベア51入り
側の位置Q2(チャック11を外す位置のパレット又は
それより前のパレットに対応する位置)にはパレット1
0に対するパレット番号読み取り手段を配置する。パレ
ット番号読み取り手段はパレット10に設定された2進
数3桁のパレット番号を読み取り、どのような仕様でコ
アに巻線するかを制御する信号を得て、前述したような
手順でスピンドル巻線機40はパレット番号で定まる所
定の仕様で巻線を行う。
【0036】巻線部21にてコアに巻線されたコイルを
保持したパレット10は、コンベア51により次のはん
だ付け部22に受け渡される。このとき、パレット10
はチャック11を下方に向けた姿勢であり、コイル2の
リード端子が最も下方に位置する姿勢で保持されてい
る。
【0037】はんだ付け部22においては、コアに予め
設けたリード端子に巻線時に線材端が絡げられるが、そ
の線材端とリード端子を加熱したはんだに浸してはんだ
付けする構成である。また、パレット10は各々の部間
を搬送される方向に直交する方向に移動させられ、その
移動に伴って保持するコイルのリード端子部分が加熱し
たはんだに浸され、その後に冷却される時間を有するよ
うにはんだ付け作業が実行される。はんだ付けを完了し
たコイルを保持したパレット10はコンベア53により
次の洗浄部23に受け渡される。
【0038】洗浄部23は、はんだ付け時にリード端子
に付着したフラックスを主に取り除く構成であり、パレ
ット10に保持されるコイルのリード端子部が搬送に伴
い洗浄液で洗浄される。洗浄が完了したコイルを保持し
たパレット10はコンベア53により次の検査部に受け
渡される。
【0039】検査部24においては、パレット10に保
持され搬送されてくるコイルに対して、コンベア54入
り側の位置Q3(検査のためにパレットが停止する位置
又はそれより手前の位置)にパレット10に対するパレ
ット番号読み取り手段が配置されている。パレット番号
読み取り手段はパレット10に設定された2進数3桁の
パレット番号を読み取り、読み取った信号は、外観の検
査をする人が判るようにコイルの種類をモニタ画面に表
示し、どの端子をどのように検査するか等の検査条件を
制御する信号となり、検査要員は検査条件に基づいて外
観の検査と電気的な特性や断線の検査をする構成であ
る。外観の検査はカメラが撮像した映像を映し出すモニ
タ画面から人による目視検査であり、カメラはパレット
10に保持されたコイルを撮像できる位置に配置され、
検査要員はパレット10に保持されたコイルをモニタ画
面で順に目視検査して、良品コイルはそのままパレット
10のチャックに保持させるが、不良コイルは取り外し
指示ボタンを押して後述する不良コイルを排出する機構
で取り外してしまう。
【0040】なお、外観検査はカメラが撮像する画像か
ら画像処理して判定する自動的な構成も可能であり、こ
の場合は検査要員を必要としないが外観検査をする項目
により実施が難しいこともある。電気的な特性や断線の
検査は測定装置と不良コイルを排出する機構で構成さ
れ、測定装置は入力端に接続する端子を備え、パレット
10に保持され外観検査を終えたコイルのリード端子が
順次接触する構成であり、電気的な特性や断線を検出し
て所定の値にあるコイルはそのままパレット10のチャ
ックに保持しておき、断線や所定の値から外れる不良コ
イルは排出する機構でパレット10のチャックから取り
外してしまう。
【0041】外観の検査と電気的な特性の検査を受けて
不良コイルが取り外されたパレット10はコンベア54
により次のパレット番号振り分け部に受け渡される。
【0042】パレット番号振り分け部25の構成は、パ
レット10が入ってくるコンベア55の始めの位置Q4
にパレット10に対するパレット番号読み取り手段が配
置され、続いてパレット10の長手方向に直交する方向
にパレット10を移動する分配機構60が配置される、
分配機構60はパレット10をパレット番号で仕分けし
て搬送する後続の複数の搬送コンベアに対応しており、
図1に示す組立工程では5本の搬送コンベア(搭載レー
ン1〜搭載レーン5)を備える。パレット番号読み取り
手段はパレット10に設定された2進数3桁のパレット
番号を読み取り、例えば5本の搬送コンベアのどれに分
配機構60がパレット10を分配するかを制御する信号
を得る。分配機構60は受け取ったパレット10を所定
の搬送コンベアの端部に位置付けて載置し、コンベアは
受け取ったパレット10を図1の左から右方向に向かっ
て搬送する。1本のコンベアは1種類のコイルに対応し
ており、5本のコンベアで最大5種類のコイルを搭載部
に搬送することができ、例えば、図2、図3の記号L1
のコイルはレーン1に、L2のコイルはレーン2に、L
3のコイルはレーン3に、L4のコイルはレーン4に、
L5のコイルはレーン5に振り分けることができる。但
し、複数のコンベアを1種類のコイルに振り分けること
も可能である。こうしてパレット10は搭載部26に到
達するが、複数のコンベア(レーン1〜レーン5)は搭
載部26の一部分を構成する。
【0043】搭載部26の主要部は上述した複数のコン
ベア(レーン1〜レーン5)と、ベース基板1を供給す
る振動ボールフィーダ65と、このベース基板1をコイ
ルの種類毎に搬送する複数のコンベア(レーン1〜レー
ン5)に直交する方向に搬送するベース基板コンベア6
6と、ベース基板コンベア66の始めの位置(コイル移
載位置よりも手前側)に配置するクリームはんだ印刷機
67と、ベース基板コンベア66の終端に接続するはん
だリフロー炉68とで構成される。ベース基板コンベア
66はパレット10が搬送される複数のコンベアより下
の位置にあり、巻線部21から受け渡された以降のパレ
ット10はチャック11を下方に向けた姿勢であり、コ
イル2のリード端子が最も下方に位置する姿勢で保持さ
れている。
【0044】振動ボールフィーダ65から供給されるベ
ース基板1は搬送機構としてのベース基板コンベア66
(例えば、間欠ピッチ送り搬送機構)で搬送され、始め
にクリームはんだ印刷機67において、コイル2のリー
ド端子に対応するベース基板上面の回路パターン位置に
クリームはんだを印刷される。クリームはんだを印刷さ
れたベース基板1はパレット10が搬送されるコンベア
の下に順次位置付けられ、所定の回路パターン位置に所
定のコイル2のリード端子が載置される。例えば、レー
ン1のL1のコイルが必要であれば、それを選択して載
置し、以後レーン2〜5のL2〜L5についても同様に
必要ものを選択して載置する。載置されたコイルはクリ
ームはんだの粘着力でベース基板1に保持される。所定
のコイルを全て載置されたベース基板1はベース基板コ
ンベア66の終端に接続するはんだリフロー炉68に到
達する。はんだリフロー炉68において、コイルを搭載
されたベース基板1はベース基板コンベア66と直交す
る方向に搬送される。コイルを搭載されたベース基板1
ははんだリフロー炉68に入り、はんだが溶かされて、
その後に所定の冷却が行われてコイルのリード端子がベ
ース基板1の回路パターンにリフローされはんだ付け接
続される。
【0045】リフローされはんだ付けが完了すると、コ
イルを搭載されたベース基板1は洗浄されたり、必要に
応じてケースを付けられたり樹脂封止されたりして複合
部品として完成する。空になったパレット10はパレッ
ト番号の設定がリセットされる。リセットはパレット1
0の本体12に対して3個の表示軸32A,32B,3
2Cがどちらか一方の側に片寄せるように押す機構で実
行される。リセットを完了したパレット10は集積され
て再びラインの先頭(コア供給部20の手前側)から繰
り出される。あるいはラインの先頭に戻すための戻りコ
ンベアを構成して、集積しなくても順次にラインの先頭
にリターンするようにしてもよい。
【0046】この組立工程を連続して実行するラインは
ホストコンピュータを備える。すなわち、パレット10
の繰り出しからパレット番号の設定をリセットするまで
把握してラインを制御する。どのパレット10にどのコ
アを保持させてどのような仕様で巻線作業するか、検査
部24を通過したパレット10には良品コイルがいくら
保持されているか、それらの結果からパレットの繰り出
し後にパレット番号設定手段を操作したり、ラインに配
置したパレット番号読み取り手段の信号を受けて所定の
演算を行い、ラインを構成する各々の部や装置に対して
制御の指令を出しライン全体を管理する構成である。従
って、製作工程(実施の形態でコア供給部20から検査
部24まで)及び複合部品組立工程(パレット番号振り
分け部25以後の構成)にある種類毎の電子部品の個数
を計数する計数手段は、ホストコンピュータの一部とし
て構成される。
【0047】図11(A)乃至図13(F)に示すフロ
ーチャートはここに例として説明する複合部品の製造フ
ローを示す。本発明との対比をするために図11(A)
乃至図11(E)は従来の人手によるラインの製造フロ
ーを、図12(A)乃至図12(F)は自動設備による
ラインの製造フロー(但し不良品を除いたコイル個数の
計数(カウント)は行わない構成)をそれぞれ示し、図
13(A)乃至図13(F)は本発明について以上に説
明した実施の形態の構成における製造フローを示す。
【0048】図11(A)乃至図11(E)の従来の人
手によるラインの製造フローであって、種類の異なるコ
イル3個の複合部品をN個製作する場合を示し、各コイ
ルの歩留まりを考慮し、各コイルをそれぞれa,b,c
個多く製作する。この製造フローにおいてコイルの不良
が発生すると、かなり多数の余剰コイルが発生してしま
い無駄が多いことを示す。
【0049】図12(A)乃至図12(F)における自
動設備によるラインの製造フローにおいては、不良品を
除いたコイル個数の計数は行わないため、コイルの不良
が発生すると、図6(A)で説明したように搭載部に到
達するコイルの数に過不足が生じることになり、時間の
経過とともに自動設備による自動運転がスムーズに続け
られなくなり、自動的なフィードバックがないため人手
によりコイルの過不足を加減することになる。
【0050】図13(A)乃至図13(F)は複合部品
を製作する本発明の実施の形態による工程の製作フロー
を示し、コア供給からコイル搭載までが示される。ライ
ンはパレット10をパレット番号設定可能な構成にし
て、図13(A)はコアの種類及びコイルの種類に応じ
たパレット番号を自動的に設定するフローであり、コア
供給部20ではパレット10に設定されたパレット番号
に対応するコアを供給し、巻線部21のスピンドル巻線
機ではパレット番号を読み取り自動的に種類別の巻線を
可能にした。また、ライン上でコイルの外観及び特性や
断線の検査を行うようにし、不良品は排出し、良品コイ
ルのみがベース基板1に搭載されるようにした。パレッ
ト番号振り分け部25はコイル種類に対応するコイル番
号(パレット番号と同じ)毎にそれぞれ搭載部26のコ
ンベア(レーン1〜レーン5)に振り分け、各レーン1
〜5に振り分けられたパレットのコイルは選択されたも
のが搭載部26でベース基板1に搭載される。
【0051】新たにラインに供給すべきコイル番号の設
定(あるいは指定)はホストコンピュータで判定して自
動的に行われ、ライン上にあるパレット10が保持する
良品コイル数(ホストコンピュータに含まれるコイルカ
ウンタCnの計数値)を用いて、最も不足する可能性の
高い種類のコイル番号に決定される。図13(B)に示
すフローの如く、コイル番号(上記の例は記号L1乃至
L5で示す最大5種類である)とパレット10に設定さ
れたパレット番号は一致しており、ライン全体で搭載可
能な良品コイル数をホストコンピュータでコイル番号毎
に常に計数している。計数値はコア供給部20における
コイル番号毎にそれぞれ加算し、図13(D)に示すフ
ローにおいて不良コイルを排出する機構が破棄した数の
減算と、図13(E)に示すフローにおいて搭載部26
でベース基板1に搭載されたコイルの数を減算してい
る。
【0052】新たにラインに供給すべきコイル番号の設
定は、単純にライン上にあるパレット10が保持する良
品コイル数(コイルカウンタCnの計数値)が最小のコ
イル番号としてもよいが、図13(F)のフローのよう
に、各コイルの種類毎のコイルカウンタCnの計数値に
各コイルの種類毎の歩留まりを乗じて予想計数値Cn’
を算出し、この予想計数値Cn’が最小のコイル番号を
指定することがいっそう望ましい。なお、この予想計数
値Cn’を計数するカウンタもホストコンピュータの一
部として構成されている。
【0053】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0054】(1) コイル2やコア3を搬送するパレッ
ト10はパレット番号設定表示部30を持ち、そのパレ
ット番号設定表示部30は番号をパレット搬送経路に沿
って配置されるパレット番号設定手段36で任意に設定
可能である。このため、ラインで製造するコイル2の種
類変更が容易であり、種類毎のコイルの製造順序も任意
に設定できる。
【0055】(2) 巻線前のコア3を保持して巻線機4
0の巻線スピンドル41に装着可能なチャック11をパ
レット10に着脱自在に設けておき、パレット10のパ
レット番号をパレット番号読み取り手段で読み取るとと
もにチャック11を前記パレット10から巻線スピンド
ル41に移し替え、読み取られたパレット番号に対応す
る仕様で巻線機40は巻線を行うことで、パレット10
のパレット番号の指定により選択されるコア3の種類、
巻線の仕様が必然的に定まる。これにより、コイルの種
類毎の巻線の自動化が可能である。
【0056】(3) 複数種のコイル2をベース基板1に
一体化して一つの複合部品を組み立てる工程において、
不良部品を取り除く検査部24(検査工程)が存在する
と、時間の経過とともに種類毎のコイル個数に過不足が
生じるが、本実施の形態では、前工程(コア供給から検
査まて)で所定の数だけコイルを製作し後工程(パレッ
ト番号振り分け以後の複合部品組立工程)で複合部品を
組み立てる場合、不良部品を取り除き前工程と後工程に
存在するコイル個数を種類毎に計数するようにしたの
で、前工程で次に製作するコイルの種類は計数値(図1
4のフローのコイルカウンタCnの計数値、より好まし
くは歩留まりをも考慮した予想計数値Cn’)が最小を
示す種類にするので、不良部品を取り除いても種類毎コ
イルの数量の差は常に少なくなるように働き、結果とし
て不良が多く歩留まりが悪いコイルを多く製作し、種類
毎の歩留まりの相違によるコイルの余剰を防止できる。
【0057】(4) 前工程で所定の数だけ同時に製作す
るコイル2を同時に搬送するパレット10を用いても、
後工程の搭載部26のレーン1〜5のコンベアを移動す
るパレットの数が常に安定するため、前工程と後工程を
自動化することが容易になり、また、パレットの数が常
に安定することはリードタイムにばらつきがなく常に短
い状態を維持する。
【0058】(5) また、前工程と後工程に存在する部
品を種類毎に計数したり、前工程と後工程を構成する装
置を制御するためにホストコンピュータを用いるので、
必要に応じて各種のデータを得ることも可能であり生産
管理が容易になる効果も得られる。
【0059】なお、図10の巻線部21において、ハン
ドリング機構42はパレット10から巻線前のコア3を
保持したチャック11を抜いて巻線スピンドル41に移
し変え、巻線終了後、待機していた同じパレット10に
巻線後のコイル2を保持したチャック11を戻すものと
して説明した。この場合には、巻線部21においてパレ
ット番号を変更する必要は無い。しかし、ハンドリング
機構42がパレット10から巻線前のチャック11を抜
くのと入れ替わりに巻線後のチャック11(1個前のパ
レット10から抜いたチャック11)を差し込む動作を
行う場合もある。この場合には、実際にチャック11で
保持されたコイルの種類とパレット番号とを一致させる
ためにパレット番号を変更すればよい(1個前のパレッ
トのパレット番号にすればよい)。
【0060】上記実施の形態では、電子部品としてコア
3に巻線したコイル2を例示したが、絶縁ボビンに巻線
するコイル等にも本発明が適用可能であることは勿論で
あり、巻線以外の製造工程を有するラインにも適用可能
である。
【0061】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
種類毎に電子部品を複数個同時に搬送するパレットを用
いるとともに、前記パレットで搬送する電子部品を種類
毎に複数個同時に製作する製作工程と、前記パレットか
ら所定の種類の電子部品をベース基板に移載し、該ベー
ス基板に電子部品を複数個一体化する複合部品組立工程
とを備える場合に、各パレットがパレット番号設定表示
部を有していて、該パレット番号設定表示部に当該パレ
ットで搬送すべき電子部品の種類に対応するパレット番
号を自由に設定可能である。このため、種類毎に製造す
る電子部品の製造順序を自由に設定でき、後工程に検査
工程等があって電子部品数に変動が生じる事態にも対応
可能となる。
【0063】また、前記製作工程において、複数の巻線
スピンドルを有する巻線機を用いる場合、巻線前の電子
部品を保持して前記巻線スピンドルに装着可能なチャッ
クを前記パレットに着脱自在に設けておき、前記パレッ
トのパレット番号をパレット番号読み取り手段で読み取
るとともに前記チャックを前記パレットから前記巻線ス
ピンドルに移し替え、読み取られたパレット番号に対応
する仕様で前記巻線機は巻線を行うようにすれば、各パ
レットについてパレット番号を設定することで、以後の
巻線動作を自動化できる。
【0064】前記製作工程において、前記パレットから
不良の電子部品を取り除く検査部を設けるとともに、前
記製作工程及び前記複合部品組立工程に存在する種類毎
の電子部品の個数を計数する計数手段を設けておき、該
計数手段での計数値を利用して最も不足する可能性の高
い種類の電子部品に対応するパレット番号を前記製作工
程の前段階のパレットに設定するように構成すれば、常
に過不足なく種類毎の電子部品を前記複合部品組立工程
に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の供給及び組立方法並び
に装置の実施の形態であって、全体構成を示す概略平面
図である。
【図2】製作する複合部品の例を示す平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】コイルを製作するための磁性体コアの例を示す
側面図である。
【図6】複合部品を組み立てる工程であって、(A)は
従来、(B)は本実施の形態の場合を示す説明図であ
る。
【図7】実施の形態で使用するパレット番号設定表示部
を持つパレットの正面図である。
【図8】同側断面図である。
【図9】パレットのパレット番号設定表示部の構成であ
って、(A)は番号設定前、(B)は番号設定後を示す
説明図である。
【図10】実施の形態における巻線部の構成を示す概略
平面図である。
【図11】従来のラインにおける複合部品製造手順を示
すもので、(A)は複合部品製作、(B)はコイル製
作、(C)はL1コイル製作、(D)はコイル検査、
(E)はコイル搭載についてのフロー図を示す。
【図12】自動設備ライン(但し種類毎のコイル個数を
計数しない場合)の複合部品製作手順を示すもので、
(A)は複合部品製作、(B)はコア供給、(C)は巻
線・はんだ付け、(D)はコイル検査、(E)はコイル
搭載、(F)は製作コア・コイル指示についてのフロー
図を示す。
【図13】本発明の実施の形態に係るラインの複合部品
製作手順を示すもので、(A)は複合部品製作、(B)
はコア供給、(C)は巻線・はんだ付け、(D)はコイ
ル検査、(E)はコイル搭載、(F)は製作コア・コイ
ル指示についてのフロー図を示す。
【符号の説明】
1 ベース基板 2 コイル 3 コア 4 巻線 10 パレット 11 チャック 12 パレット本体 20 コア供給部 21 巻線部 22 はんだ付け部 23 洗浄部 24 検査部 25 パレット番号振り分け部 26 搭載部 30 パレット番号設定表示部 32A,32B,32C 表示軸 36 パレット番号設定手段 40 スピンドル巻線機 41 巻線スピンドル 42 ハンドリング機構 51〜55 コンベア 60 分配機構 65 振動ボールフィーダ 66 ベース基板コンベア 67 クリームはんだ印刷機 68 リフロー炉

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類毎に電子部品を複数個同時に搬送す
    るパレットを用いるとともに、前記パレットで搬送する
    電子部品を種類毎に複数個同時に製作する製作工程と、
    前記パレットから所定の種類の電子部品をベース基板に
    移載し、該ベース基板に電子部品を複数個一体化する複
    合部品組立工程とを備える電子部品の供給及び組立方法
    であって、 各パレットはパレット番号設定表示部を有し、該パレッ
    ト番号設定表示部に当該パレットで搬送すべき電子部品
    の種類に対応するパレット番号を設定することを特徴と
    する電子部品の供給及び組立方法。
  2. 【請求項2】 前記製作工程において、パレット番号読
    み取り手段と、複数の巻線スピンドルを有する巻線機を
    用い、巻線前の電子部品を保持して前記巻線スピンドル
    に装着可能なチャックを前記パレットに着脱自在に設け
    ておき、前記パレットのパレット番号を前記パレット番
    号読み取り手段で読み取るとともに前記チャックを前記
    パレットから前記巻線スピンドルに移し替え、読み取ら
    れたパレット番号に対応する仕様で前記巻線機は巻線を
    行う請求項1記載の電子部品の供給及び組立方法。
  3. 【請求項3】 前記製作工程において、前記パレットか
    ら不良の電子部品を取り除く検査部を設けるとともに、
    前記製作工程及び前記複合部品組立工程に存在する種類
    毎の電子部品の個数を計数する計数手段を設けておき、
    該計数手段での計数値を利用して最も不足する可能性の
    高い種類の電子部品に対応するパレット番号を前記製作
    工程の前段階のパレットに設定する請求項1又は2記載
    の電子部品の供給及び組立方法。
  4. 【請求項4】 種類毎に電子部品の製作に必要な構造体
    を複数個パレットに供給する供給部と、前記パレットで
    搬送されてきた複数個の構造体に対して所定の処理を施
    して種類毎に電子部品を複数個同時に製作する製作部
    と、前記パレットから所定の種類の電子部品をベース基
    板に移載し、該ベース基板に電子部品を複数個一体化す
    る複合部品組立部と、前記パレットの搬送機構とを備え
    る電子部品の供給及び組立装置であって、 各パレットはパレット番号設定表示部を有し、また該パ
    レット番号設定表示部に当該パレットで搬送すべき電子
    部品の種類に対応したパレット番号を設定するパレット
    番号設定手段と、各パレットのパレット番号設定表示部
    に設定されたパレット番号を読み取るパレット番号読み
    取り手段とを設けたことを特徴とする電子部品の供給及
    び組立装置。
  5. 【請求項5】 前記製作部は複数の巻線スピンドルを有
    する巻線機を有し、前記パレットは巻線前の電子部品を
    保持して前記巻線スピンドルに装着可能なチャックを着
    脱自在に有し、前記チャックを前記パレットから前記巻
    線スピンドルに移し替えて、前記巻線機は前記パレット
    番号読み取り手段で読み取られたパレット番号に対応す
    る仕様で巻線を行う請求項4記載の電子部品の供給及び
    組立装置。
  6. 【請求項6】 前記製作部は前記パレットから不良の電
    子部品を取り除く検査部を有し、また前記製作部及び前
    記複合部品組立部に存在する種類毎の電子部品の個数を
    計数する計数手段を設け、該計数手段での計数値から最
    も不足する可能性の高い種類の電子部品に対応するパレ
    ット番号を前記供給部の前記構造体供給位置手前側のパ
    レットに前記パレット番号設定手段によって設定する請
    求項4又は5記載の電子部品の供給及び組立装置。
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