JP2005093424A - フローティングコネクタ - Google Patents

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Koji Shioda
晃司 塩田
Yuichi Tonai
優一 東内
Mitsuhiro Matsumoto
光大 松本
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Abstract

【課題】 高さ方向の引き抜き力に対する強度が高くて両ハウジングが外れにくく、スライドハウジングが高さ方向に直交する任意の方向にスライドして相手側コンタクトとの接触不良やコンタクトの座屈などを起こすことなく相手側コネクタとの相対位置のずれを確実に吸収することができ、簡単に製造することができ、コンタクトの剛性設定により高い自立性を併せ持ったフローティングコネクタを提供する。
【解決手段】 ベースハウジング110にコンタクト130の接続部131を圧入し、スライドハウジング120にコンタクトの接触部132を圧入し、両ハウジングを幅方向への突出部124及びこれが嵌挿する溝113により高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能に関係づけたフローティングコネクタ100。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気コネクタの分野に属し、相手側コネクタとの相対位置にずれがあっても、このずれを吸収して相手側コネクタに嵌合することができるようにしたフローティングコネクタに関する。
特許文献1は、最上端に接触部を有しかつ最下端にソルダーテールを有する接続子を収容保持するための絶縁体ハウジングの内側に設けられた複数個の接続子固定孔の中に、対応する上記接続子の接触部の基体部を圧入固定した各接続子毎にただ1つの固着手段を持つ多極コネクタを開示している。この多極コネクタの場合、上記接触部と上記ソルダーテールとの間で直交する2方向の相対的なずれを吸収調整するために、上記接続子は、上記基体部を圧入する第1の方向に対して可撓性が得られるように折り曲げ加工により形成したU字形の上部スプリングと、このU字形の上部スプリングから折り曲げられた加工部を経て、上記U字形の上部スプリングと同じ向きのU字形を構成するように打ち抜き加工により形成したU字形の下部スプリングと、このU字形の下部スプリングと上記ソルダーテールとの間に設けられた抜け防止手段とを一体的に具備し、上記抜け防止手段は、上記接触部と上記ソルダーテールとの間の上記第1の方向の移動によつて上記接続子が上記絶縁体ハウジングから抜け出るのを防止するために上記絶縁体ハウジングに係合する舌片を有している。
特許文献2は、複数の導電性のコンタクトを保持したコネクタと、上記コンタクトに接触する複数の導電性の相手コンタクトを保持した相手側コネクタとを含み、上記コネクタと上記相手側コネクタとを嵌合方向で相対的に移動して上記コンタクトと上記相手コンタクトとを接触させるコネクタ装置を開示している。このコネクタ装置の場合、上記コネクタは、上記コンタクトを保持したベースインシュレータと、このベースインシュレータに組み合わされるガイドインシュレータとを有し、上記ベースインシュレータはベース板部と、このベース板部の対向面上にのびかつ対向面上で所定間隔をもって互いに対向するよう設けた弾性変形可能な一対の第1の係合片と、この一対の第1の係合片の先端部分に形成した第1のフック部と、上記コンタクトを収容するよう上記ベース板部に形成した第1の収容部とを有し、上記ガイドインシュレータは上記相手側コネクタを受け入れるよう形成した溝部と、上記コンタクトを収容した第2の収容部とを有し、上記コンタクトは上記溝部に位置する接触部と、この接触部の一端側に連接されて上記第1の収容部に収容される中間部と、この中間部の一部にあって上記第1の収容部で弾性変形が可能に位置している変形弾性可能なフローティング部と、このフローティング部の一端側に連接され上記第1の収容部で保持される保持部と、この保持部の一端側に連接され上記ベース板部の外にのびている接続部とを有し、上記ガイドインシュレータには上記第1の係合片を受け入れる位置決め孔と、上記係合片の第1のフック部に係合するよう位置決め孔の壁面に第1の係合段部とが形成されている。
実公平7−22865号公報 特開平11−111408号公報
特許文献1の多極コネクタの接続子は、U字形の上部スプリングと、これと同じ向きのU字形をした下部スプリングとを有するので、第1の方向に沿った寸法が嵩張り、コネクタが大型化するという問題がある。また、抜け防止手段の舌片は絶縁体ハウジングに係合しても構造上、ガタを伴うので、絶縁体ハウジングに対する接続子との間で相対移動があり、接続子の絶縁体ハウジングからの突き出し量が変動する。
これに対して特許文献2のコネクタ装置は、コンタクトが相手側コネクタとの嵌合方向にほぼ真っ直ぐに形成されているので、この嵌合方向に垂直な方向へのコネクタの大型化を防止できている。また、コンタクトの保持部をベースインシュレータの第1の収容部に圧入しているので、コンタクトのベースインシュレータ又はガイドインシュレータからの突き出し量が固定される。
この特許文献2のコネクタ装置は、ベースインシュレータから延びた一対の第1の係合片をガイドインシュレータの位置決め段部に係合し、この第1の係合片の弾性変形でもってガイドインシュレータをベースインシュレータに対して相手側コネクタとの嵌合方向に垂直な面に沿って動けるようにした構造である。そのため、ベースインシュレータ及びガイドインシュレータに相手側コネクタとの嵌合方向に強い引き抜き力が作用した場合、第1の係合片の位置決め段部への係合力が限界に達してベースインシュレータとガイドインシュレータとが外れるおそれがある。
また、このコネクタ装置を製造する場合、ベースインシュレータの一対の第1の係合片をガイドインシュレータの位置決め段部に係合する作業と、コンタクトの保持部をベースインシュレータの第1の収容部に圧入し、コンタクトの中間部をガイドインシュレータの第2の収容部に収容する作業とが必要となるので、作業が繁雑である。しかも、第1の係合片と位置決め段部との係合位置にばらつきがあると、第1の収容部と第2の収容部とが合わないので、これが合うように第1の係合片を撓ませてコンタクトを収容部に挿入する作業が必要となり、さらに作業性が悪くなる。
さらに、コンタクトのフローティング部が板状であるので、フローティング部がその厚さ方向に撓むときは容易に撓むので相手側コネクタとの相対位置のずれを吸収しやすいが、フローティング部がその幅方向に撓むときは抵抗が大きくなり、ずれの吸収が困難となる。しかも、コンタクトの中間部はガイドインシュレータの収容部に単に収容されているに過ぎないので、フローティング部が撓むと接触部がガイドインシュレータに対して移動するおそれがある。そうするとコンタクトの接触部と相手側コンタクトとの間で接触不良をきたしたり、コンタクトの接触部が相手側コネクタに当たって座屈するおそれがある。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、ベースハウジング及びスライドハウジングを幅方向への突出部及びこれが嵌挿する溝により関係づけると共に、ベースハウジング及びスライドハウジングを貫通して両端を各ハウジングにそれぞれ圧入したコンタクトで両ハウジングを弾性的に連結することにより、高さ方向の引き抜き力に対する強度が高くて両ハウジングが外れにくく、またスライドハウジングが高さ方向に直交する任意の方向にスライドして相手側コンタクトとの接触不良やコンタクトの座屈などを起こすことなく相手側コネクタとの相対位置のずれを確実に吸収することができ、さらに簡単に製造することができ、しかもコンタクトの剛性設定により高い自立性を併せ持ったフローティングコネクタを提供することにある。
さらに、相手側コネクタにロック部を安定的に係合させることも目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1のフローティングコネクタは、互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び高さ方向をとったときに、高さ方向の一端に高さ方向に向いた第1接触面が形成され、第1貫通孔が高さ方向に貫通して設けられた絶縁性のベースハウジングと、高さ方向の一端に高さ方向に向いてベースハウジングの第1接触面と接触する第2接触面が形成され、ベースハウジングの第1貫通孔に連続する第2貫通孔が高さ方向に貫通して設けられた絶縁性のスライドハウジングと、ベースハウジングの第1貫通孔及びスライドハウジングの第2貫通孔に高さ方向の一方側から挿入されると共に、ベースハウジングの第1貫通孔に圧入され、先端部が第1貫通孔から突き出て外部の部材の導体に接続される接続部と、スライドハウジングの第2貫通孔に圧入され、相手側コネクタのコンタクトに接触する接触部と、この接続部と接触部との間に設けられ、接触部及び接続部が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができるように弾性変形するフローティング部とを有する導電性のコンタクトとを備え、ベースハウジング及びスライドハウジングのうち一方には、幅方向の両側に突出した突出部が設けられ、ベースハウジング及びスライドハウジングのうち他方には、幅方向の両側に、幅方向の外側に向かって凹む溝が奥行き方向に沿って延びると共に、この溝の少なくとも奥行き方向の手前が開放されており、この溝に突出部が幅方向及び奥行き方向に余裕をもって嵌挿されることでスライドハウジングがベースハウジングに対して高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能となり且つ高さ方向の移動が規制されるように構成している。
このフローティングコネクタの場合、溝に突出部が幅方向及び奥行き方向に余裕をもって嵌挿されることでスライドハウジングがベースハウジングに対して高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能となり且つ高さ方向の移動が規制されている。そして、スライドハウジングがベースハウジングに対してスライドしてもコンタクトのフローティング部が弾性変形することでこれを吸収する。そのため、相手側コネクタとの相対位置にずれがあっても、スライドハウジングのスライドによって、このずれが吸収されて相手側コネクタに嵌合することができる。その場合、高さ方向の引き抜き力への強度が高くなってベースハウジングとスライドハウジングとが外れにくくなる。また、スライドハウジングは高さ方向に直交する任意の方向に自在にスライドして相手側コネクタとの相対位置のずれを確実に吸収することができる。コンタクトの接触部がスライドハウジングの第2貫通孔に圧入されているので、フローティング部が撓んでも接触部がスライドハウジングに対して移動することがなく、コンタクトの接触部が相手側コンタクトとの間で接触不良をきたすことはなく、コンタクトの接触部が相手側コネクタに当たって座屈することもない。さらに、ベースハウジング及びスライドハウジングのうち一方に他方を嵌挿し、第1貫通孔及び第2貫通孔にコンタクトを挿入してベースハウジング及びスライドハウジングに圧入すれば、フローティングコネクタが簡単に製造される。しかも、コンタクトの剛性設定を適切に行えば高い自立性を併せ持ったフローティングコネクタができる。
請求項2のフローティングコネクタは、請求項1のフローティングコネクタにおいて、コンタクトのフローティング部は、高さ方向に直交し且つ互いに交差する2方向を向いた第1の板面及び第2の板面を高さ方向に連続して設けることで構成されている。
このようにすれば、第1の板面の弾性的な撓みと第2の板面の弾性的な撓みとが合成されることで接触部及び接続部が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができ、簡単な構成でフローティング部を実現することができる。
請求項3のフローティングコネクタは、請求項1又は請求項2のフローティングコネクタにおいて、コンタクトの接触部には第2貫通孔を構成する壁に食い込む第2の突起部が形成され、第1貫通孔はこの接触部及び第2の突起部が通過できるように設けられており、コンタクトの接続部には第1貫通孔を構成する壁に食い込む第1の突起部が形成されている。
このようにすれば、ベースハウジングの第1貫通孔にコンタクトを接触部から挿入すると、接触部は第1貫通孔を通過してスライドハウジングの第2貫通孔に入り、第2の突起部が第2貫通孔を構成する壁に食い込むと共に、接続部の第1の突起部が第1貫通孔を構成する壁に食い込み、これによってコンタクトの圧入が完了する。
請求項4のフローティングコネクタは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項のフローティングコネクタにおいて、相手側コネクタに係合するロック部が、スライドハウジングに設けられている。
このようにすれば、フローティングコネクタと相手側コネクタとの相対位置にずれがあっても、スライドハウジングのスライドによって、このずれが吸収されてロック部は相手側コネクタに安定的に係合することができる。
請求項1のフローティングコネクタは、ベースハウジング及びスライドハウジングを幅方向への突出部及びこれが嵌挿する溝により関係づけると共に、ベースハウジング及びスライドハウジングを貫通して両端を各ハウジングにそれぞれ圧入したコンタクトで両ハウジングを弾性的に連結したので、高さ方向の引き抜き力に対する強度が高くて両ハウジングが外れにくく、スライドハウジングが高さ方向に直交する任意の方向にスライドして相手側コンタクトとの接触不良やコンタクトの座屈などを起こすことなく相手側コネクタとの相対位置のずれを確実に吸収することができ、また簡単に製造することができ、しかもコンタクトの剛性設定により高い自立性を併せ持ったフローティングコネクタを提供することができた。
請求項2のようにすれば、第1の板面の弾性的な撓みと第2の板面の弾性的な撓みとが合成されることで接触部及び接続部が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができ、簡単な構成でフローティング部を実現することができる。
請求項3のようにすれば、ベースハウジングの第1貫通孔及びスライドハウジングの第2貫通孔にベースハウジングの側からコンタクトを圧入することができる。
請求項4のようにすれば、フローティングコネクタと相手側コネクタとの相対位置にずれがあっても、スライドハウジングのスライドによって、このずれが吸収されてロック部は相手側コネクタに安定的に係合することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の実施形態であるフローティングコネクタ100を示す。このフローティングコネクタ100は、図11及び図12に示す相手側コネクタ200に嵌合し又は相手側コネクタ200から引き抜かれる。嵌合及び引き抜きは高さ方向に沿って行われる。この実施形態のフローティングコネクタ100は凸部121を有しており、この凸部121が相手側コネクタ200の凹部211に嵌入することで嵌合を果たすが、この関係が逆になっていてもよい。また、この実施形態のフローティングコネクタ100は雌形のコンタクト130を有しており、このコンタクト130が相手側コネクタ200の雄形のコンタクト220と嵌合することで接続を果たすが、この関係が逆になっていてもよい。互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び高さ方向を想定し、これらの方向付けを利用して説明する。この実施形態の場合、図3で説明すれば、図3の左右方向が奥行き方向であり、図3の左方が奥行き方向の奥、右方が奥行き方向の手前である。また、図3の紙面に垂直な方向が幅方向であり、図3の上下方向が高さ方向である。
フローティングコネクタ100は、絶縁性のベースハウジング110と、このベースハウジング110に高さ方向に重なる絶縁性のスライドハウジング120とを備えている。ベースハウジング110の高さ方向の一端には高さ方向に向いた第1接触面111が形成されている。ベースハウジング110には第1貫通孔112が高さ方向に貫通して設けられている。スライドハウジング120の高さ方向の一端には高さ方向に向くと共に、ベースハウジング110の第1接触面111と接触する第2接触面122が形成されている。スライドハウジング120には、ベースハウジング110の第1貫通孔112に連続する第2貫通孔123が高さ方向に貫通して設けられている。
フローティングコネクタ100には導電性のコンタクト130が、ベースハウジング110とスライドハウジング120とに跨るように設けられている。このコンタクト130は、ベースハウジング110の第1貫通孔112及びスライドハウジング120の第2貫通孔123に高さ方向の一方側から挿入される。このコンタクト130は、接続部131と、接触部132と、この接続部131と接触部132との間に設けられたフローティング部133とを備えている。接続部131は、ベースハウジング110の第1貫通孔112に圧入されている。この接続部131の先端部131a、つまり接続部131におけるフローティング部133の側とは反対側の端部は第1貫通孔112から外部に突き出ており、この先端部131aが外部の部材の導体に接続される。この外部の部材は例えばプリント配線板であり、接続形態は例えばハンダ付けである。接触部132は、スライドハウジング120の第2貫通孔123に圧入され、相手側コネクタ200のコンタクト220に接触する。この実施形態の場合、コンタクト130は雌形であるので、接触部132はほぼ箱形に形成されている。接触部132は第2貫通孔123のなかに収まっていてもよいし、一部が第2貫通孔123から外部に突き出ていてもよい。フローティング部133は、接触部132及び接続部131が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができるように弾性変形する。
スライドハウジング120には、幅方向の両側に突出した突出部124が設けられている。そして、ベースハウジング110には、幅方向の両側に、幅方向の外側に向かって凹む溝113が奥行き方向に沿って延びると共に、この溝113の少なくとも奥行き方向の手前が開放されている。溝113の奥行き方向の奥も開放するようにしてもよい。そして、この溝113に突出部124が幅方向及び奥行き方向に余裕をもって嵌挿されることでスライドハウジング120がベースハウジング110に対して高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能となり且つ高さ方向の移動が規制されるように構成している。この実施形態とは逆にベースハウジングに突出部を設けると共に、スライドハウジングに溝を設けてもよい。
図8ないし図10に示すように、コンタクト130のフローティング部133は、高さ方向に直交し且つ互いに交差する2方向を向いた第1の板面133a及び第2の板面133bを高さ方向に連続して設けることで構成されている。交差する2方向は、直交する2方向であることが、力のバランスの面から好ましく、また製造容易である面からも好ましいが、交差しておればよく、直交する場合に限定されるものではない。このコンタクト130は一枚の素板を折り曲げて成形されている。
コンタクト130の接触部132には第2貫通孔123を構成する壁に食い込む第2の突起部132aが形成され、第1貫通孔112はこの接触部132及び第2の突起部132aが通過できるように設けられている。また、コンタクト130の接続部131には第1貫通孔112を構成する壁に食い込む第1の突起部131bが形成されている。第2の突起部132aは高さ方向からみて接触部132の輪郭を拡張するように突出し、第1の突起部131bは高さ方向からみて接続部131の輪郭を拡張するように突出している。
スライドハウジング120には、相手側コネクタ200に係合するロック部126が設けられている。このロック部126は高さ方向に延びるアームであり、先端にフック126aが設けられており、このフック126aが相手側コネクタ200のハウジング210に突出して設けられたロック部212に係合して、ベースハウジング110とスライドハウジング120とが容易に外れないようにしている。
従って、このフローティングコネクタ100の場合、溝113に突出部124が幅方向及び奥行き方向に余裕をもって嵌挿されることでスライドハウジング120がベースハウジング110に対して高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能となり且つ高さ方向の移動が規制されている。そして、スライドハウジング120がベースハウジング110に対してスライドしてもコンタクト130のフローティング部133が弾性変形することでこれを吸収する。そのため、相手側コネクタ200との相対位置にずれがあっても、スライドハウジング120のスライドによって、このずれが吸収されて相手側コネクタ200に嵌合することができる。その場合、高さ方向の引き抜き力への強度が高くなってベースハウジング110とスライドハウジング120とが外れにくくなる。また、スライドハウジング120は高さ方向に直交する任意の方向に自在にスライドして相手側コネクタとの相対位置のずれを確実に吸収することができる。コンタクト130の接触部132がスライドハウジング120の第2貫通孔123に圧入されているので、フローティング部133が撓んでも接触部132がスライドハウジング120に対して移動することがなく、コンタクト130の接触部132が相手側コンタクト220との間で接触不良をきたすことはなく、コンタクト130の接触部132が相手側コネクタ200に当たって座屈することもない。さらに、ベースハウジング110及びスライドハウジング120のうち一方に他方を嵌挿し、第1貫通孔112及び第2貫通孔123にコンタクト130を挿入してベースハウジング110及びスライドハウジング120に圧入すれば、フローティングコネクタ100が簡単に製造される。しかも、例えば板厚を変えるなどしてコンタクト130の剛性設定を適切に行えば高い自立性を併せ持ったフローティングコネクタ100ができる。
本発明のコンタクトのフローティング部は、接続部と接触部との間に設けられ、接触部及び接続部が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができるように弾性変形するものであればよい。しかし、上記実施形態の場合、コンタクト130のフローティング部133は、高さ方向に直交し且つ互いに交差する2方向を向いた第1の板面133a及び第2の板面133bを高さ方向に連続して設けることで構成されている。このようにすれば、第1の板面133aの弾性的な撓みと第2の板面133bの弾性的な撓みとが合成されることで接触部132及び接続部131が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができ、簡単な構成でフローティング部133を実現することができる。
本発明のコンタクトは、ベースハウジングの第1貫通孔及びスライドハウジングの第2貫通孔に高さ方向の一方側から挿入され、接続部がベースハウジングの第1貫通孔に圧入し、接触部がスライドハウジングの第2貫通孔に圧入する構成であればよい。上記実施形態の場合、コンタクト130の接触部132には第2貫通孔123を構成する壁に食い込む第2の突起部132aが形成され、第1貫通孔112はこの接触部132及び第2の突起部132aが通過できるように設けられており、コンタクト130の接続部131には第1貫通孔112を構成する壁に食い込む第1の突起部131bが形成されている。このようにすれば、ベースハウジング110の第1貫通孔112にコンタクト130を接触部132から挿入すると、接触部132は第1貫通孔112を通過してスライドハウジング120の第2貫通孔123に入り、第2の突起部132aが第2貫通孔123を構成する壁に食い込むと共に、接続部131の第1の突起部131bが第1貫通孔112を構成する壁に食い込み、これによってコンタクト130の圧入が完了する。
本発明はロック部を設けないフローティングコネクタの実施形態を含む。しかし、上記実施形態の場合、相手側コネクタ200に係合するロック部126が、スライドハウジング120に設けられている。このようにすれば、フローティングコネクタ100と相手側コネクタ200との相対位置にずれがあっても、スライドハウジング120のスライドによって、このずれが吸収されてロック部126は相手側コネクタ200に安定的に係合することができる。
本発明は、以上の実施形態の特徴を適宜組み合わせてなる実施形態を含むものである。また、本発明は上記実施形態によって限定解釈されるものではない。
実施形態のフローティングコネクタを示す斜視図である。 実施形態のフローティングコネクタを奥行き方向の手前からみた正面図である。 実施形態のフローティングコネクタを幅方向からみた左側面図である。 実施形態のフローティングコネクタを奥行き方向の奥からみた背面図である。 実施形態のフローティングコネクタを高さ方向からみた底面図である。 図5におけるVI−VI線断面図である。 図5におけるVII−VII線断面図である。 コンタクトの拡大斜視図である。 コンタクトを幅方向からみた拡大側面図である。 コンタクトを奥行き方向の手前からみた拡大正面図である。 相手側コネクタの斜視図である。 相手側コネクタの縦断面図である。
符号の説明
100 フローティングコネクタ
110 ベースハウジング
111 第1接触面
112 第1貫通孔
113 溝
120 スライドハウジング
122 第2接触面
123 第2貫通孔
124 突出部
126 ロック部
130 コンタクト
131 接続部
131a 先端部
131b 第1の突起部
132 接触部
132a 第2の突起部
133 フローティング部
133a 第1の板面
133b 第2の板面
200 相手側コネクタ
220 コンタクト

Claims (4)

  1. 互いに直交する奥行き方向、幅方向、及び高さ方向をとったときに、
    高さ方向の一端に高さ方向に向いた第1接触面が形成され、第1貫通孔が高さ方向に貫通して設けられた絶縁性のベースハウジングと、
    高さ方向の一端に高さ方向に向いてベースハウジングの第1接触面と接触する第2接触面が形成され、ベースハウジングの第1貫通孔に連続する第2貫通孔が高さ方向に貫通して設けられた絶縁性のスライドハウジングと、
    ベースハウジングの第1貫通孔及びスライドハウジングの第2貫通孔に高さ方向の一方側から挿入されると共に、ベースハウジングの第1貫通孔に圧入され、先端部が第1貫通孔から突き出て外部の部材の導体に接続される接続部と、スライドハウジングの第2貫通孔に圧入され、相手側コネクタのコンタクトに接触する接触部と、この接続部と接触部との間に設けられ、接触部及び接続部が高さ方向に直交する任意の方向にずれることができるように弾性変形するフローティング部とを有する導電性のコンタクトとを備え、
    ベースハウジング及びスライドハウジングのうち一方には、幅方向の両側に突出した突出部が設けられ、
    ベースハウジング及びスライドハウジングのうち他方には、幅方向の両側に、幅方向の外側に向かって凹む溝が奥行き方向に沿って延びると共に、この溝の少なくとも奥行き方向の手前が開放されており、
    この溝に突出部が幅方向及び奥行き方向に余裕をもって嵌挿されることでスライドハウジングがベースハウジングに対して高さ方向に直交する任意の方向にスライド可能となり且つ高さ方向の移動が規制されるように構成したフローティングコネクタ。
  2. コンタクトのフローティング部は、高さ方向に直交し且つ互いに交差する2方向を向いた第1の板面及び第2の板面を高さ方向に連続して設けることで構成されている請求項1のフローティングコネクタ。
  3. コンタクトの接触部には第2貫通孔を構成する壁に食い込む第2の突起部が形成され、第1貫通孔はこの接触部及び第2の突起部が通過できるように設けられており、
    コンタクトの接続部には第1貫通孔を構成する壁に食い込む第1の突起部が形成されている請求項1又は請求項2のフローティングコネクタ。
  4. 相手側コネクタに係合するロック部が、スライドハウジングに設けられている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項のフローティングコネクタ。
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