JP2005090796A - 回転式加熱炉 - Google Patents

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崇 大内
Mitsuru Fujita
満 藤田
Shinji Kiyofuji
真次 清藤
Yoshiki Ogawa
芳樹 小川
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Abstract

【課題】回転型加熱炉において、回転側と固定側との間のシールを簡単な構成で確実に行なうことにある。
【解決手段】回転側の炉体1及び固定側の原料投入筒16の双方に、環状のシール板20及び21をそれぞれ取り付け、これらのシール板20,21を隙間を介して互いに重ね合わせてシール装置19を構成する。シール板22,21はその間の隙間に生じる流体抵抗により気体の漏れを止める。ラビリンスシールのような膨張室が不要であるため、隙間を十分に小さくしてシール効果を高めることができ、またシール板の内・外周面と対向面との間に絞り口を設ける必要がないので、この部分に必要十分な隙間を設けてシール板20,21の半径方向の熱膨張をフリーとし、熱膨張差により回転側と固定側とが接触することによる破損を回避することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、飛灰などを加熱処理する回転式加熱炉に関し、詳しくは回転運動をする炉体の気密を保持するシール構造に関する。
都市ゴミ焼却時に発生する飛灰(フライアッシュ)には重金属などの有害物が多く含まれているが、亜鉛や鉛などの有価物も含まれている。この有価物の飛灰からの分離回収は、再資源化による循環型社会の形成に有効である。飛灰からの有価物回収法として、飛灰を還元加熱して有価物をガス化分離する方法がある。その際、酸素濃度が高いとガス化した有価物が酸化され、固体として灰に付着して分離不能になる。従って、飛灰から有価物を分離回収する還元加熱炉の場合には、1%以下の酸素濃度で還元加熱を行なう必要があり、真空ポンプで真空引きをしたり、不活性ガス(例えば窒素ガス)で置換したりして低酸素雰囲気を形成することが必要である。
飛灰の還元加熱は900℃程度の高温で行なう必要があり、高温加熱の手段としては誘導加熱方式が一般的である。飛灰加熱用の加熱還元炉として、図6に示す静止型加熱炉が考えられる。図6において、直立した中空円筒状の炉体1の上下端に原料投入口2と原料取出し口3とが開口し、それぞれ真空遮断弁4及び5により開閉されるようになっている。炉体1の外側には誘導コイル6が配置され、また上部には真空排気管7が導出されている。炉内下部には、支持格子8上に発熱体としての耐熱性の鋼球9及び図示しないが還元材としてのカーボン粉末が装填されている。
飛灰処理を行なうには、原料投入口2から飛灰10を投入し、真空遮断弁4を閉じて図示しない真空ポンプにより真空排気ノズル7を通して炉内を真空引きする。また、場合により炉内に窒素ガスをパージする。次いで、誘導コイル2により鋼球9と飛灰10とを900℃まで加熱する。その後、亜鉛、鉛などのガス化した有価物を真空排気管7から吸引し、図示しないバグ・フィルタにより有価物の回収を行なう。有価物回収後の飛灰10は、真空遮断弁5を開いて原料取出し口3から排出する。
このような静止型加熱炉は、誘導コイル6や鋼球9からの距離に応じて飛灰温度に温度勾配がつくため、飛灰温度を平均温度で管理した場合には有価物回収率が低下する。また、飛灰温度の下限を900℃とした場合には、誘導加熱の電力量が大きくなる。更に、飛灰10を静止状態で加熱すると、鋼球9や耐火材への飛灰10の付着や飛灰同士の固着のため、炉内面の定期的な掻き取り負荷が大きくなる。その上、静止型加熱炉は、飛灰10の投入と取出しがバッチ処理となるため能率が悪い。
これに対して、炉体が回転運動を行なう回転型加熱炉は、飛灰と還元材の回転混合により飛灰温度の均一化が図れるとともに、飛灰の連続投入化による処理量の増加が可能になる。このような回転型加熱炉は、例えば特許文献1に記載されている。しかし、回転型加熱炉は真空引きや窒素ガスパージにより炉内を低酸素素雰囲気に維持する場合、回転側の炉体と固定側の原料投入部との間に気密を保持するためのシール機構を設ける必要があり、かつこのシール機構には耐熱性が要求される。
気密用のシール機構として、従来から種々のものが知られている。例えば、回転側と固定側との間に耐熱性の合成ゴムなどからなるシール材を挿入する方法があるが、900℃の高温の加熱炉に適用する場合には、水冷や空冷により200℃程度の耐熱温度まで冷却する必要があり、装置が複雑化する問題がある。また、磁性流体を利用した磁気シールは、低摩擦でかつ高真空が得られる長所があるが、使用温度が150℃と低いこと、粉塵環境下で使用するとシール性能が低下すること、高コストであることなどの問題がある。
高温環境で使用可能な非接触式シール構造として、絞り片と膨張室とを設けたラビリンスシールが知られており、特許文献1に記載の加熱炉にも用いられている。図7は、直通形のラビリンスシールを示す縦断面図で、絞り片11により回転側と固定側との間に絞り口12が形成されるとともに、隣接する絞り片11,11間に膨張室13が形成されている。白抜き矢印で流れの方向を示した気体は、実線矢印で示した絞り口12での縮流とその直後の膨張室13での膨張とによる圧力降下により漏れ止めが行われる。
特開平6−207229号公報
ラビリンスシールは構成材に金属材料を選定可能であり、耐熱温度は確保される。ところが、ラビリンスからの漏洩量を所望以下に抑えるためには、絞り口12の隙間G(図7参照)は0.1mm〜0.2mm程度に小さくする必要がある。一方、加熱炉の起動・停止や炉内温度変動に伴い、ラビリンスシールの回転側(絞り片11側)と固定側との間には温度差が発生する。その場合、例えば100℃の温度差が生じると、外径が700mm程度の絞り片11の場合、固定側との間に約0.6mmの熱膨張差が生じる。そのため、隙間Gを上記程度に微小にしようとすると、絞り片11が固定側と接触・破損し、シール性能が維持できなくなる恐れがある。
しかし、加熱炉の起動・停止や飛灰投入時の温度変動を考慮すると、ラビリンスシール部の温度差を抑えることは困難であり、またラビリンスシール部のみを一定温度以下に冷却保持しようとすると装置が複雑化する。ラビリンスシール部の隙間Gを大きくする方法もあるが、そうすると漏洩量の増加から排気用真空ポンプの大型化や窒素ガス補充量の増大を招き、初期コストや運転コストが増える。
そこで、この発明の課題は、回転型加熱炉において、回転側と固定側との間のシールを簡単な構成で確実に行なうことにある。
上記課題を解決するために、この発明は、回転支持された炉体と、この炉体と同軸に固定支持された原料投入筒とを備え、この原料投入筒は前記炉体の一端の回転中心に開口する原料投入口と対向し、この原料投入口を通して前記原料投入筒から前記炉体に供給された原料を低酸素雰囲気で加熱処理する回転式加熱炉において、環状の板材からなる第1のシール板と、外径が前記第1のシール板の外径よりも小さくて内径よりも大きく、かつ内径が前記第1のシール板の内径よりも小さい環状の板材からなる第2のシール板とを設け、前記第1のシール板の外周側を前記炉体又は原料投入筒に結合し、前記第2のシール板の内周側を前記原料投入筒又は炉体に結合するとともに、これらのシール板を隙間を介して互いに重ね合わせ、前記炉体と前記原料投入筒との間を気密にシールするようにするものである(請求項1)。
すなわち、この発明は、炉体及び原料供給筒の双方に取り付けた環状のシール板を隙間を介して互いに重ね合わせることにより、シール部を構成するものである。このシール部は重なり合うシール板間の隙間により流体抵抗を形成し、この隙間からの気体の漏れを止めるもので、ラビリンスシールのような膨張室が不要であるため、隙間を十分に小さくしてシール効果を高めることができる。また、隣接するシール板同士の重なりによりシールするので、シール板の内・外周面と対向面との間に絞り口を設ける必要がなく、この部分に必要十分な隙間を設けることにより、シール板の半径方向の熱膨張をこの隙間で容易に吸収し、回転側のシール板が固定側と接触することによる破損を回避することができる。
請求項1の発明において、前記炉体及び原料投入筒の前記シール板は、所定の間隔を置いてそれぞれ軸方向に複数枚配列し、これらのシール板を交互に重ね合わせるとよく、重なりが増加すればそれだけシール性が高くなる(請求項2)。
請求項2の発明において、環状の板材からなる第1及び第2の取付フランジを設け、前記第1の取付フランジの内周部を前記炉体又は原料投入筒の外側に結合し、前記第2の取付フランジの内周部を前記原料投入筒又は炉体の外側に結合し、前記第1のシール板を環状の間隔板を挟んで積層し、その外周部を前記第1の取付フランジにボルトで締め付け、前記第2のシール板を環状の間隔板を挟んで積層し、その内周部を前記第2の取付フランジにボルトで締め付けるとよい(請求項3)。
請求項3の発明によれば、シール板を炉体ないしは原料投入筒の外側に結合した取付フランジに積層支持させることにより、シール板の径寸法を炉体あるいは原料投入筒の径寸法の制約を受けることなく任意に拡大し、第1及び第2のシール板の重なり面積を増やしてシール性を高めることができる。また、取付フランジ上にシール板を間隔板を介して積層固定することにより、シール板の取付間隔を間隔板の板厚で正確に定めることができるようになる。
請求項1〜請求項3の発明において、前記第1及び第2シール板の一方の表面に突起を設け、この突起を隣接する前記第1及び第2シール板の他方の表面に接触させることができる(請求項4)。これにより、重なり合うシール板相互間の微小隙間が突起で規制され、シール板の組立誤差や熱変形(反り)で生じ得る微小隙間の不均一が矯正される。
この発明によれば、炉体及び原料供給筒の双方に取り付けた環状のシール板を隙間を介して互いに重ね合わせてシール部を構成することにより、高いシール作用を得ることができるとともに、シール板の半径方向の熱膨張をフリーとして、熱膨張差によるシール部の損傷を回避することができる。また、環状のシール板を重ね合わせる簡単な構成であり、製作が安価であるとともに寿命信頼性も高い。
以下、図1〜図4に基づいて、飛灰の加熱還元炉におけるこの発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用いるものとする。図1は、回転式加熱炉の全体構成を示す縦断面図である。図1において、中空円筒状の炉体1はローラ14により、回転可能に斜めに支持され、モータ15により回転駆動されるようになっている。炉体1の上端には炉体1の回転中心に原料投入口2が筒状に開口し、この原料投入口2と対向するように、円筒状の原料投入筒16が炉体1と同軸に固定支持されている。原料投入筒16は真空遮断弁4により開閉されるようになっている。
炉体1の下端には原料取出し口3が開口し、この原料取出し口3は真空遮断弁5により開閉されるようになっている。原料投入筒16からは、真空排気ノズル7が導出されている。炉体1の外側には誘導コイル6が配置され、その内側には通水により誘導コイル6を冷却する水冷コイル17が配置されている。炉内下部には、支持格子8上に発熱体としての耐熱性の鋼球9及び図示しないが還元材としてカーボン粉末が装填されている。
ここで、回転側の炉体1と固定側の原料投入筒16との間には、隙間18が存在する。そこで、炉体1と原料投入筒16との間の気密を保持するために、シール装置19が設けられている。図2は、シール装置部分の拡大図である。図2において、シール装置19は環状の板材(耐熱鋼板)からなる第1のシール板20と第2のシール板21とを有し、第2のシール板21は外径が第1のシール板20の外径よりも小さくて内径よりも大きく、また内径が第1のシール板20の内径よりも小さい。第1のシール板20は外周部が炉体1側に結合され、第2のシール板21は内周部が原料投入筒16側に結合され、これらのシール板20及び21は所定の間隔で軸方向にそれぞれ複数枚(図示は各8枚)配列されるとともに、微小な隙間gを介して交互に重ね合わされている。
しかして、原料投入口2を形成する炉体1の筒部の外側及び原料投入口2と対向する原料投入筒16の端部の外側に、環状の板材(耐熱鋼板)からなる第1の取付フランジ22及び第2の取付フランジ23がそれぞれ溶接により固着されている。第1の取付フランジ22は第1のシール板20と外径が略同一であり、第2の取付フランジは外径が第1のシール板20の内径よりも小さくて、第2のシール板21の内径よりも大きい。そこで、第1のシール板20は、第1の取付フランジ22上に載置された環状の調整台24及び25の上に環状の間隔板26を挟んで積層され、最後に環状の押え板27で押えられた状態で、それらを貫通して下から押え板27にねじ込まれた通しボルト28により締め付けられている。
同様に、第2のシール板21は、第2の取付フランジ23上に載置された環状の調整台29の上に、環状の間隔板30を挟んで第1のシール板20と交互に積層され、最後に環状の押え板31で押えられ、更に環状のカバー32が押え板27に微小な隙間を介して被さるように装着された状態で、それらを貫通して上から第2の取付フランジ23にねじ込まれた通しボルト33により締め付けられている。調整台24,25,29、間隔板26,30、押え板27,31等にはすべて耐熱鋼が用いられ、また積層面間にはメタルシール材(金属性のOリング)が介挿されている。カバー32には、窒素ガス供給管34が接続されている。
図3は、重なり合う1組の第1及び第2のシール板20,21の一部を拡大して示した斜視図である。各部の寸法を例示すると、炉体1の原料投入筒部及び原料投入筒16の外径を240mmとした場合、例えば第1のシール板20の外/内径:700/500mm,第2のシール板21の外/内径:580/460mm,シール板20,21の板厚:5mmとし、そのときの隣接するシール板20,21間の重なり幅は40mmであり、微小隙間gはシール板枚数に応じて0.05〜0.5mmとする。一方、第1のシール板20の間隔板26の内径を620mmとすれば、その内周面と第2のシール板21の外周面との余裕隙間は20mmとなり、第2のシール板21の間隔板30の外径を460mmすれば、その外周面と第1のシール板20の内周面との余裕隙間は20mmとなる。
図4は、図1の加熱炉による飛灰還元処理の概要を示すのフロー図である。図4において、加熱炉の前段には、連続処理を行なうための前室として、真空チャンバ35が設けられており、この真空チャンバ35も加熱炉と併せて真空引き及び窒素ガスパージを行なうようになっている。しかして、加熱炉の運転立ち上げ時には、真空遮断弁4,5を閉じ、真空ポンプ36により炉内を600〜1300Paに真空引きする。次いで、窒素ガス供給管34から窒素ガスをパージし、炉内を大気圧より僅かに高い窒素ガス雰囲気に維持する。
一方、真空チャンバ35では、入口の真空遮断弁37を開いて飛灰を投入し、真空ポンプ38で真空引きした後、窒素ガス供給管39から同様に窒素ガスパージを行なう。次いで、加熱炉入口の真空遮断弁4を開いて炉内に飛灰を投入し、誘導コイル6に通電して飛灰の還元加熱を行なう。還元加熱中に真空ポンプ36で吸引したガス化有価物は、冷却搭40で冷却した後、バグフィルタ41で回収する。加熱炉に飛灰を投入して空になった真空チャンバ35には、真空遮断弁37を開いて飛灰を再び投入し、真空引き、窒素ガス置換を行なって待機する。以後、この繰り返しにより、連続的に飛灰の加熱還元処理を行なう。
図示実施の形態において、互いに重なり合う第1及び第2のシール板20,21はシール部を構成し、このシール部は重なり合うシール板20,21間の隙間gに生じる流体抵抗により、炉体1の筒部(回転側)と原料投入筒16(固定側)との間からの気体の漏れをシールする。漏れ量は基本的にゼロにはできないが、隙間gを狭くすることにより、漏れ量を減少させることができる。また、シール板20,21間の重なり幅(面積)を大きくし、更にはシール板20,21の枚数を増やすことによりシールパスを延長し、結果として漏れ量を許容範囲内に抑えることができる。その場合、ラビリンスシールのような膨張室が不要であるため、シール板20,21の枚数を増やしてもシール部の軸方向寸法は過大とはならない。
しかも、シール板20,21の外周部には、ラビリンスシールのような絞り口が不要であるため、この部分に十分な余裕隙間(例えば、図示実施の形態の場合は20mm)を設けることができる。従って、シール板20,21の半径方向の熱膨張はフリーであり、起動・停止時などの温度変化に伴い回転側と固定側とで温度差が生じても、熱膨張差によりシール板20,21の外周面が対抗面と接触して損傷を受ける心配がない。
一方、シール板20,21は、取付フランジ22,23を介して炉体1及び原料投入筒16の外部に設けられている。従って、炉体1や原料投入筒16の内径寸法に制約されることなく、シール板20,21の径寸法を設定し、重なり幅(面積)を増やしてシール作用を高めることができるとともに、シール装置19は外部に位置するため、シール板20,21の交換などの維持管理が簡単である。その場合、図示の通りシール板20,21を間隔板26,30を介して取付フランジ22,23上に積層することにより、各シール板20,21の間隔を間隔板26,30の板厚により正確に定めることができる。
図5は、この発明の異なる実施の形態を示すシール板の要部拡大図である。この実施の形態では、シール板20,21の一方のシール板21の表面に突起42が設けられ、この突起42は隣接する他方のシール板20の表面に接触している。図示の場合、突起42には半球状で、半径方向2箇所、周方向数箇所に等ピッチで配置されている。このような突起42を設けることにより、微小隙間gをシール板20,21の組立誤差や熱変形、炉体1の回転ムラなどに関わらず、常に正確に維持することができる。突起42はプラズマ溶射、抵抗溶接、ろう付けなどにより接合することができ、材料として銅系材料(例えば黄銅)を用いれば摩擦抵抗が少なくなる。突起42の形状は任意であり、またシール板20側に設けてもよい。
この発明の実施の形態を示す加熱炉の縦断面図である。 図1のシール装置部分の拡大図である。 図2における第1及び第2のシール板の要部拡大図である。 図1の加熱炉の運転フロー図である。 この発明の異なる実施の形態を示す第1及び第2のシール板の要部拡大図である。 静止型加熱炉を示す縦断面図である。 従来のラビリンスシールを示す縦断面図である。
符号の説明
1 炉体
2 原料投入口
3 原料取出口
4 真空遮断弁
5 真空遮断弁
6 誘導コイル
7 真空排気管
9 鋼球
10 飛灰
14 回転ローラ
16 原料投入筒
19 シール装置
20 第1のシール板
21 第2のシール板
22 第1の取付フランジ
23 第2の取付フランジ
26 間隔板
30 間隔板
42 突起

Claims (4)

  1. 回転支持された炉体と、この炉体と同軸に固定支持された原料投入筒とを備え、この原料投入筒は前記炉体の一端の回転中心に開口する原料投入口と対向し、この原料投入口を通して前記原料投入筒から前記炉体に供給された原料を低酸素雰囲気で加熱処理する回転式加熱炉において、
    環状の板材からなる第1のシール板と、外径が前記第1のシール板の外径よりも小さくて内径よりも大きく、かつ内径が前記第1のシール板の内径よりも小さい環状の板材からなる第2のシール板とを設け、前記第1のシール板の外周側を前記炉体又は原料投入筒に結合し、前記第2のシール板の内周側を前記原料投入筒又は炉体に結合するとともに、これらのシール板を隙間を介して互いに重ね合わせ、前記炉体と前記原料投入筒との間を気密にシールするようにしたことを特徴とする回転式加熱炉。
  2. 前記炉体及び原料投入筒の前記シール板を所定の間隔を置いて軸方向にそれぞれ複数枚配列し、これらのシール板を交互に重ね合わせたことを特徴とする請求項1記載の回転式加熱炉。
  3. 環状の板材からなる第1及び第2の取付フランジを設け、前記第1の取付フランジの内周部を前記炉体又は原料投入筒の外側に結合し、前記第2の取付フランジの内周部を前記原料投入筒又は炉体の外側に結合し、前記第1のシール板を環状の間隔板を挟んで積層し、その外周部を前記第1の取付フランジにボルトで締め付け、前記第2のシール板を環状の間隔板を挟んで積層し、その内周部を前記第2の取付フランジにボルトで締め付けたことを特徴とする請求項2記載の回転式加熱炉。
  4. 前記第1又は第2のシール板の表面に突起を設け、この突起を隣接する前記第2又は第1のシール板の表面に接触させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の回転式加熱炉。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108007186A (zh) * 2017-11-23 2018-05-08 昆山力维拓工业自动化科技有限公司 一种合金熔化装置

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