JP2005090785A - ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005090785A
JP2005090785A JP2003321350A JP2003321350A JP2005090785A JP 2005090785 A JP2005090785 A JP 2005090785A JP 2003321350 A JP2003321350 A JP 2003321350A JP 2003321350 A JP2003321350 A JP 2003321350A JP 2005090785 A JP2005090785 A JP 2005090785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control unit
hot water
compressor
expansion valve
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003321350A
Other languages
English (en)
Inventor
泉 ▲吉▼田
Izumi Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003321350A priority Critical patent/JP2005090785A/ja
Publication of JP2005090785A publication Critical patent/JP2005090785A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2339/00Details of evaporators; Details of condensers
    • F25B2339/04Details of condensers
    • F25B2339/047Water-cooled condensers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/06Several compression cycles arranged in parallel

Abstract

【課題】 ヒートポンプ回路を二回路持つヒートポンプ式給湯装置の場合、給湯中に除霜条件が成立してしまうと、場合により給湯能力が低下するという不具合が発生する。
【解決手段】 ヒートポンプ回路を2回路持つヒートポンプ式給湯装置において、それぞれの蒸発器の出口温度から2つの蒸発器が除霜に入るまでの時間を推定し、その推定値が設定値より小さくなった場合に主制御部8へ信号を出力する除霜開始時間差判定部17を備え、この信号により、主制御部8が、各々の圧縮機を駆動する第1圧縮機制御部7と第2圧縮機駆動部9に正反対の指令(除霜が早く入る方の運転周波数を下げ、遅い方を上げる)を与えることにより、能力を一定に保ちつつ、除霜開始条件の成立を遅延させる事で、給湯中に除霜開始条件が成立することによる給湯能力の低下が発生する可能性を小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明はヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法に係り、二つのヒートポンプ回路を有するヒートポンプ式給湯装置の除霜に関するものである。
従来技術として空気調和機の除霜遅延方法を例に取り上げ説明する。
図18 図18は、従来の複数の室外機により構成される空気調和機における除霜遅延装置の構成を示した概略図である。
空気調和装置には、一つの室内ユニット内に備えられた室内熱交換器に対し、複数の室外ユニットのそれぞれに備えられた室外熱交換器が接続されて、複数の冷媒回路が構成されているものがある。
一般的に、暖房運転を継続した場合、室外熱交換器に着霜が発生する。着霜は、熱交換を妨げるものであるため、室外熱交換器の除霜をするために除霜運転が必要となる。
しかしながら、複数ある室外機が同時に除霜運転を行うと、暖房が持続できないため、同時除霜運転を避ける必要がある。そのため、第1室外ユニット100a及び第2室外ユニット100bのそれぞれに除霜を制御する手段である第1デフロストコントローラ101a及び第2デフロストコントローラ101bを設け、これらの除霜制御手段同士で除霜信号を授受することによって、第1室外ユニット100aと第2室外ユニット100bを同時には除霜しないようにしている。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−272083号公報
しかしながら、上記従来の構成では、除霜開始条件が成立する以前にはそれに関して何ら制御を行わず、除霜開始条件成立と同時に除霜動作を実施し、他方の室外機ユニットは、その後除霜開始条件が成立した状況においても、他の室外機が除霜を行っている場合は、現状の運転を強制され、能力が十分発揮できなくなるという不具合が発生する。
また、以上は空気調和装置に関し説明したが、この不具合は、二つのヒートポンプ回路を持つヒートポンプ式給湯装置についても同様のことが言える。
本発明は従来の課題を解決するもので、二つのヒートポンプ回路を持つヒートポンプ式給湯装置に関し、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その値が比較値より小さい場合は、事前にそれぞれのヒートポンプ回路の能力を調節し、給湯中はできうる限り、除霜開始条件が成立することを遅らせるヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法を提供することにある。
本発明の請求項1に発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で
加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることでより能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項2に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の膨張弁の開度を大きくすることにより蒸発器の蒸発温度を上げる事でより能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、膨張弁の開度を小さくすることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項3に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かど
うかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、膨張弁の開度を大きくすることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、膨張弁の開度を小さくすることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項4に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、給湯器全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項5に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜
の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の膨張弁の開度を大きくする、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、膨張弁の開度を小さくする、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることでより能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項6に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、膨張弁の開度を大きくする、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、膨張弁の開度を小さくする、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることでより能力を上げる。
以上の制御手段を備える事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項7に記載の発明は、除霜開始時間差判定部は、第1蒸発器と第2蒸発器の出口温度を第1温度センサと第2温度センサにより検出し、第1ヒートポンプ回路と第2ヒートポンプ回路の除霜を開始するまでの時間を推定し、その推定値を予め設定されている値と比較することを特徴としたものであり、従来のヒートポンプ回路に具備されている検出器等を利用するため、特別な追加コスト等が発生しないという作用を有する。
本発明の請求項8に記載の発明は、除霜開始時間推定部は、推定した時間と比較する値を外部より入力可能とする外部入力部を備えることを特徴としたものであり、使用状況に合わせた除霜の調整が現場で可能となるという作用を有する。
本発明の請求項9に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交
換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の圧縮機の運転周波数を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項10に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の膨張弁の開度を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の膨張弁の開度を大きくすることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、膨張弁の開度を小さくすることにより蒸発器の蒸発温度を下げることでより能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項11に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1膨張弁と
前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の圧縮機の運転周波数と膨張弁の開度を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、膨張弁の開度を大きくすることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、膨張弁の開度を小さくすることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項12に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の圧縮機の運転周波数とファンの回転数を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項13に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備え
たヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の膨張弁の開度とファンの回転数を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の膨張弁の開度を大きくする、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、膨張弁の開度を小さくする、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることで能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
本発明の請求項14に記載の発明は、第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法において、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、双方の圧縮機の運転周波数と膨張弁の開度とファンの回転数を制御することを特長とするものであり、給湯中に一方の除霜が一定時間後に開始が予測される場合は、除霜の開始時期が近い方のヒートポンプ回路の圧縮機の運転周波数を下げる、或いは、膨張弁の開度を大きくする、或いは、ファンの回転数を上げることにより蒸発器の蒸発温度を上げることで能力を下げ、除霜の開始時期を遅らせ、一方のヒートポンプ回路は、全体としての能力を一定とする為に、圧縮機の運転周波数を上げる、或いは、膨張弁の開度を小さくする、或いは、ファンの回転数を下げることにより蒸発器の蒸発温度を下げることでより能力を上げる。
以上の制御方法をとる事により、ヒートポンプ式給湯装置全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、給湯中の除霜の影響発生を遅らせることができるという作用を有する。
以上説明したように請求項1に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
また、請求項2に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、膨張弁の開度を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御手段を備える事により、圧縮機が一定速の装置においても、効果を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数と膨張弁の開度を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御手段を備える事により、圧縮機による能力調節が困難である状況においても膨張弁による能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の運転周波数とファンの回転数を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御手段を備える事により、圧縮機による能力調節が困難である状況でもファンによる能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、請求項5に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、膨張弁の開度とファンの回転数を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御手段を備える事により、ファンによる能力調節が困難である状況でも膨張弁による能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い動作条件で効果を得ることができる。
また、請求項6に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数と膨張弁の開度とファンの回転数を制御する制御手段を備えたことから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御手段を備える事により、圧縮機、膨張弁及びファンによる能力調節が行え、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、本発明の請求項7に記載の発明は、除霜開始時間推定部は、第1蒸発器と第2蒸発器の出口を第1温度センサ及び第2温度センサ温度とから検出し、第1ヒートポンプ回路と第2ヒートポンプ回路の除霜を開始するまでの時間を推定するので、従来のヒートポンプ回路に具備されている検出器を利用するため、特別な追加コスト等が発生しないなかで実現できる。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、除霜開始時間推定部の比較値を外部より入力を可能とすることで、使用状況に応じて、適切な除霜の調整ができる。
また、請求項9に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、その結果に従い、圧縮機の運転周波数を制御することから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
また、請求項10に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、その結果に従い、膨張弁の開度を制御することから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えて、この制御を行う事により、圧縮機が一定速の装置においても、効果を得ることができる。
また、請求項11に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数と膨張弁の開度を制御することから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えてこの制御を行う事により、圧縮機による能力調節が困難である状況でも膨張弁による能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、請求項12に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数とファンの回転数を制御す
ることから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えてこの制御を行う事により、圧縮機による能力調節が困難である状況でもファンによる能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、請求項13に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、膨張弁の開度とファンの回転数を制御することから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えてこの制御を行う事により、ファンによる能力調節が困難である状況でも膨張弁による能力調節を行うことにより、何れか一つで能力調節を行う場合に比較し、更に広い運転条件で効果を得ることができる。
また、請求項14に記載の発明は、二つの独立したヒートポンプ回路の除霜の実施時期をそれぞれ推定し、その推定値の差が予め設定した値より大きく、かつ、開始までの時間が予め設定している値より短い場合を検出し、圧縮機の周波数とファンの回転数と膨張弁の開度を制御することから、給湯中は、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始条件の成立を遅延することができ、給湯中に除霜開始条件が成立し、給湯動作に支障をきたすことを防ぐことができる。
加えてこの制御を行う事により、圧縮機、膨張弁及びファンによる能力調節が行え、更に広い動作条件で効果を得ることができる。
以下、本発明による実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図2は、除霜開始時間推定部17の処理内容を示すフローチャートである。
図3は、主制御部8の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ここで、第1圧縮器1及び第2圧縮器は、速度制御が可能なものである。
ヒートポンプ式給湯装置32の動作概要について図1を用いて説明する。
図1に示すように、ヒートポンプ式給湯装置32は、ヒートポンプユニット33、給湯回路34、蛇口30、給水弁31で構成されている。
ヒートポンプユニット33は、第1ヒートポンプ回路18と第2ヒートポンプ回路19
とそれらを制御する制御回路35で構成されている。
第1ヒートポンプ回路18は、第1圧縮機1、第1冷媒対水熱交換器36、第1膨張弁3、第1蒸発器4が冷媒管により環状に順次配設されて構成されている。
第2ヒートポンプ回路19は、第2圧縮機10、第2冷媒対水熱交換器37、第2膨張弁12、第2蒸発器13が冷媒管により環状に順次配設されて構成されている。
第1圧縮機1及び第2圧縮機10は冷媒を圧縮し、第1冷媒対水熱交換器36及び第2冷媒対水熱交換器37は第1圧縮機1及び第2圧縮機10から吐出された冷媒の熱により水を加熱する。第1膨張弁3及び第2膨張弁12は第1冷媒対水熱交換器36及び第2冷媒対水熱交換器37で熱交換した冷媒を減圧させる。
第1蒸発器4及び第2蒸発器13は、空気中の熱を冷媒に取り込む。
次に給湯回路34について説明する。
給湯回路34は、貯湯タンク25と、給水弁31から貯湯タンク25の下部を通って第2冷媒対水熱交換機37に湯水を送るポンプ27と、第2冷媒対水熱交換器37及び第1冷媒対水熱交換器36で加熱した湯水を貯湯タンク25に導く貯湯弁26と、第2冷媒対水熱交換器37及び第1冷媒対水熱交換器36で加熱した湯水を貯湯タンク25に蓄えられている湯水と混合し調節弁29へ送る混合弁28と、混合弁28からの湯水と給水弁31からの水道水を混合し必要な湯温に調節する調節弁29と、温度調節された湯水を取り出す蛇口30により構成される。
次にヒートポンプ式給湯装置32の給湯方法の概要について説明する。
本実施の形態におけるヒートポンプ式給湯装置は、装置の小型化を狙い、貯湯タンク25を小型とし、その分ヒートポンプ回路の能力を大きくしたものである。よって、大型の貯湯タンクを持つタイプのヒートポンプ式給湯装置の様に十分な高温のお湯が蓄えることはできない。
給湯開始時は、ヒートポンプ回路による加熱が不十分であるため、貯湯タンク25に蓄えられている湯水を用いて所望の給湯温度とし給湯を開始するが、ヒートポンプ回路による加熱能力の増加に従い、除々に、ヒートポンプユニット33からの出湯の割合を増加させていき、最終的には、ヒートポンプユニット33による給湯のみに切りかえる方法をとる。
ところで、給湯を行った場合、特に冬季においては外気温度が低いため、第1蒸発器4或いは第2蒸発器13に霜が蓄積されヒートポンプユニット33の加熱能力が低下するため、除霜動作が必要となる。
本実施の形態の除霜動作における除霜開始の条件の一例では、第1ヒートポンプ回路18では、主制御部8は第1蒸発器4の出口温度を第1温度センサ6で検出し、この温度が予め設定された温度を下回る場合には除霜が必要と判断する。
また、第2ヒートポンプ回路19では、主制御部8は第2蒸発器13の出口温度を第2温度センサ15で検出し、この温度が予め設定された温度を下回る場合には除霜が必要と判断する。
ところで、給湯中に除霜開始条件が成立した場合は除霜が開始される、或いは、除霜開
始条件が成立している状態で除霜が延期されるため、場合によっては出湯温度或いは出湯量において、必要な能力が得られない場合が発生する。
上記不具合を改善するものが制御回路35の一部の機能である除霜遅延制御である。以下、制御回路35の除霜遅延に関係する処理内容について説明する。
以下では、除霜開始時間推定部17の処理内容に関し図2のフローチャートを用いて説明する。
ここで、除霜開始時間推定部17は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
まず、ステップ1では第1温度センサ6により今回の第1蒸発器4の出口温度(t10)を検出しステップ2へ進む。ステップ2では、今回検出された出口温度(t10)と前回検出された出口温度(t11)から、温度の変化率を(式1)に従い計算し、ステップ3へ進む。
Δt1=t10−t11 (1)
ステップ3では、ステップ2で求めた温度勾配(Δt1)の正負を判定する。温度勾配が正である場合は、出口温度が上昇している過程であるから、ステップ5へ進む。 一方、温度勾配(Δt1)が負である場合には出口温度が下がっている過程であるので、ステップ4へ進む。ステップ4では、ステップ2で求めた温度勾配(Δt1)と今回の第1蒸発器4出口温度(t10)から、予め設定されている判定値(Tset)に到達する時間(t1)を(式2)に従い計算し、ステップ5へ進む。
t1=(Tset−t10)/Δt1 (2)
ステップ5では、今回の出口温度(t10)を前回の第1蒸発器4の出口温度(t11)に格納し、次回の演算に備えステップ6へ進む。ステップ6では第2温度センサ15により第2蒸発器13の出口温度(t20)を検出しステップ7へ進む。ステップ7では、今回検出された出口温度(t20)と前回検出された出口温度(t21)から、温度勾配を(式3)に従い計算し、ステップ8へ進む。
Δt2=t20−t21 (3)
ステップ8では、ステップ7で求めた温度勾配(Δt2)の正負を判定する。温度勾配(Δt2)が正である場合は、出口温度が上昇している過程であるから、ステップ10へ進む。一方、温度変化率(Δt2)が負である場合には出口温度が下がっている過程であるので、ステップ9へ進む。 ステップ9では、ステップ7で求めた温度勾配(Δt2)と今回の第2蒸発器13の出口温度(t20)から、予め設定されている判定値(Tset)に到達する時間(t2)を(式4)に従い計算し、ステップ10へ進む。
t2=(Tset−t20)/Δt2 (4)
ステップ10では、今回の第2蒸発器13の出口温度(t20)を前回の第2蒸発器13の出口温度(t21)に格納し、次回の演算に備えステップ11へ進む。ステップ11では、それぞれの蒸発器の除霜が開始されるまでの時間の差(tsa)を(式5)に従い計算し、ステップ12へ進む。
tsa=|t1−t2| (5)
ステップ12では、予め設定されている比較値(Tsa)とステップ11で求めた時間差(tsa)を比較し、tsaがTsaよりも大きい場合は、ステップ13へ進み、そうでない場合はステップ17へ進む。ここで、比較値(Tsa)と比べているのは、本制御
が、双方の除霜開始を近づける動作をする為、この差があまりに少ない場合には、除霜時期を同時期に導く等の不都合がある為である。ステップ13では、ステップ4で求めた第1蒸発器4の除霜開始までの時間t1とステップ8で求めた第2蒸発器13の除霜開始までの時間t2を比べ、t1が小さい場合はステップ14へ進み、そうでない場合はステップ15へ進む。ステップ14では、予め設定されている時間(Tstart)とステップ4で求めた第1蒸発器4の除霜開始までの時間t1を比較し、第1蒸発器4の除霜開始までの時間(t1)が設定時間(Tstart)より小さい場合は、ステップ16へ進み、そうでない場合はステップ17へ進む。一方、ステップ15では、予め設定されている時間(Tstart)とステップ9で求めた第2蒸発器13の除霜開始までの時間t2を比較し、第2蒸発器13の除霜開始までの時間(t2)が予め設定されている時間(Tstart)より小さい場合は、ステップ16へ進み、そうでない場合はステップ17へ進む。
ステップ16では、主制御部8に対し、除霜開始が近い蒸発器の判別情報と除霜遅延制御を要請し処理を終了する。一方、ステップ17では、主制御部8に対し除霜遅延制御停止を要請し、処理を終了する。
次に、除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御、或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部8の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
主制御部8における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ7へ進む。ステップ3では、第1圧縮機1の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ4では、第2圧縮機10の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ5へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ5では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ6へ進む。ステップ6では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い終了する。一方、ステップ7では、第2圧縮機10の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ8へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ8では、第1圧縮機1の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ9へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ9では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ10へ進む。ステップ10では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理は終了する。
以上説明したように、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、第1圧縮機制御部7と第2圧縮機制御部9に周波数変更指令を出すことにより、除霜開始時間の近い蒸発器は能力を減少させる事により着霜の速度が遅くなり、除霜開始時間が遅れる方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事により、全体としての能力を一定とする事ができる。
以上の実施の形態によれば、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始が近づいて
いる蒸発器の除霜開始条件の成立を遅延させることができ、その結果、給湯中の除霜開始条件の成立により給湯能力が低下する可能性を低くすることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図5は、主制御部40の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。ただし、本実施の形態2における第1膨張弁及び第2膨張弁は、電動膨張弁であり、任意の絞りとする事ができるものである。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部40の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
主制御部40における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請されている場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御の停止が要請されている場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ7へ進む。ステップ3では、第1膨張弁3の開度を大きくすることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ4では、第2膨張弁12の開度を小さくすることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ5へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ5では、第1圧膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を行いステップ6へ進む。ステップ6では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い処理を終了する。一方、ステップ7では、第2膨張弁12の開度を大きくすることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ8へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ8では、第1膨張弁3の開度を小さくすることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ9へ進み、不可能である場合は終了する。ステップ9では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を行いステップ10へ進む。ステップ10では、第1膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い処理は終了する。
以上説明した様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、第1膨張弁制御部20と第2膨張弁制御部21に膨張弁開度変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器は能力を減少させる事により着霜の速度を下げ、除霜開始時間は遅くなる方向とし、一方除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事により、全体としての能力を一定とする事ができる。
以上の実施の形態によれば、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始が近づいている蒸発器の除霜開始条件の成立を遅延させることで、給湯中に除霜開始条件の成立により、給湯能力が低下する可能性を低くすることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図7は、主制御部41の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
ただし、本実施の形態3における第1ファン及び第2ファンは、回転数制御ができるものである。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部41の動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
主制御部41における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ7へ進む。ステップ3では、第1ファンの回転数を上げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ4へ進み、不可能であれば終了する。ステップ4では、第2ファンの回転数を下げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ5へ進み、不可能であれば終了する。ステップ5では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を上げる指示を行いステップ6へ進む。ステップ6では、第2ファン制御御部23に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を下げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ7では、第2ファンの回転数を上げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ8へ進み、不可能であれば終了する。ステップ8では、第1ファンの回転数を下げることが可能かどうかを判定し、可能である場合はステップ9へ進み、不可能であれば終了する。ステップ9では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を上げる指示を行いステップ10へ進む。ステップ10では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を下げる指示を行い処理は終了する。
以上説明した様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、第1ファン制御部22と第2ファン制御部23にファン回転数変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器の能力を低下させる事により着霜の速度を下げ、除霜開始時間は遅くなる方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事により、全体としての能力を一定とする事ができる。
以上の実施の形態によれば、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始が近づいている蒸発器の除霜開始条件の成立を遅延させることができ、その結果、給湯中の除霜開始条件の成立により給湯能力が低下する可能性を低くすることができる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図9は、主制御部42の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
ただし、本実施の形態4における第1圧縮機及び第2圧縮機は可変速駆動が可能なものである。
また、第1膨張弁及び第2膨張弁は、任意の絞りが設定できる電動膨張弁である。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部42の動作を図9のフローチャートを用いて説明する。
主制御部42における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ12へ進む。ステップ3では、第1圧縮機1の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合はステップ5へ進む。ステップ4では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ7へ進む。一方、ステップ5では、第1膨張弁3の膨張弁の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を大きくすることが可能である場合はステップ6に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ6では、第1膨張弁制御部20に対し予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を出しステップ7へ進む。ステップ7では、第2圧縮機10の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ8へ進み、不可能である場合はステップ9へ進む。ステップ8では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ9では、第2膨張弁の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ10へ進み、不可能である場合はステップ11へ進む。ステップ10では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ11では、ステップ4で指示した第1圧縮機制御部7に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ6で指示した第1膨張弁制御部20に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
次に、ステップ2で第2蒸発器13の除霜開始が近いと判定した場合を説明する。
ステップ12では、第2圧縮機10の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ13へ進み、不可能である場合はステップ14へ進む。ステップ13では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ16へ進む。一方、ステップ14では、第2膨張弁12の膨張弁の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁
開度を大きくすることが可能である場合はステップ15に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ15では、第2膨張弁制御部21に対し予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を出しステップ16へ進む。ステップ16では、第1圧縮機1の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ17へ進み、不可能である場合はステップ18へ進む。ステップ17では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ18では、第1膨張弁の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ19へ進み、不可能である場合はステップ20へ進む。ステップ19では、第1膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ20では、ステップ13で指示した第2圧縮機制御部9に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ15で指示した第2張弁制御部21に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
以上説明した様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、除霜開始時間推定部17の出力により主制御部42が第1圧縮機制御部7と第2圧縮機制御部9と第1膨張弁制御部20と第2膨張弁制御部21に動作変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器の能力を下げる事により着霜の速度が下がり、除霜開始時間は遅くなる方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事で全体としての能力を一定とする事ができる。
本実施の形態4によれば、各圧縮機の運転周波数の変更が不可能である場合においても、各膨張弁の開度を制御することができるため、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始を遅延させる事ができ、その結果、給湯中の除霜開始条件の成立により給湯能力が低下する可能性を、二つのパラメータを操作することにより更に低くすることができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図11は、主制御部43の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
ただし、本実施の形態5における第1圧縮機1及び第2圧縮機10、第1ファン5及び第2ファン14は可変速駆動が可能である。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御、或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部43の動作を図11のフローチャートを用いて説明する。
主制御部43における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステ
ップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ12へ進む。ステップ3では、第1圧縮機1の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合はステップ5へ進む。ステップ4では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ7へ進む。一方、ステップ5では、第1ファン5の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。回転数を上げることが可能である場合はステップ6に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ6では、第1ファン制御部22に対し予め設定された回転数分だけ回転数を上げる指示を出しステップ7へ進む。ステップ7では、第2圧縮機10の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ8へ進み、不可能である場合はステップ9へ進む。ステップ8では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ9では、第2ファン14の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。回転数を下げることが可能である場合はステップ10へ進み、不可能である場合はステップ11へ進む。ステップ10では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された周波数分だけ周波数を下げる指示を行い終了する。一方、ステップ11では、ステップ4で指示した第1圧縮機制御部7に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ6で指示した第1ファン制御部22に対する回転数を上げる指示を取り消して終了する。
次に、ステップ2で第2蒸発器13の除霜開始が近いと判定した場合を説明する。
ステップ12では、第2圧縮機10の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ13へ進み、不可能である場合はステップ14へ進む。ステップ13では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ16へ進む。一方、ステップ14では、第2ファン14の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。回転数を上げることが可能である場合はステップ15に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ15では、第2ファン制御部23に対し予め設定された回転数分だけ回転数を上げる指示を出しステップ16へ進む。ステップ16では、第1圧縮機1の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ17へ進み、不可能である場合はステップ18へ進む。ステップ17では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ18では、第1ファン5の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。回転数を下げることが可能である場合はステップ19へ進み、不可能である場合はステップ20へ進む。ステップ19では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけ回転数を下げる指示を行い終了する。一方、ステップ20では、ステップ13で指示した第2圧縮機制御部9に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ15で指示した第2ファン制御部23に対する回転数を上げる指示を取り消して終了する。
上記の様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、除霜開始時間推定部17の出力により主制御部43が第1圧縮機制御部7と第2圧縮機制御部9と第1ファン制御部22と第2ファン制御部23に動作変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器は能力を低下させる事により着霜の速度が下がり、除霜開始時間は遅延する方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事で全体としての能力を一定とする事ができる。
本実施の形態5によれば、各圧縮機の運転周波数の変更が不可能である場合においても、各ファンの回転数を制御することができるため、全体としては能力を一定にしたまま、
除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、その結果、給湯中の除霜条件の成立による給湯能力の低下する可能性を、二つのパラメータを操作することにより更に低くすることができる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図13は、主制御部44の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
ただし、本実施の形態6における第1膨張弁3及び第2膨張弁12は、任意の絞りが可能な電動膨張弁である。また、第1ファン5及び第2ファン14は可変速駆動のものである。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部44の動作を図13のフローチャートを用いて説明する。
主制御部44における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ12へ進む。ステップ3では、第1ファン5の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。回転数を上げることが可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合はステップ5へ進む。ステップ4では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけ回転数を上げる指示を行いステップ7へ進む。一方、ステップ5では、第1膨張弁3の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を大きくすることが可能である場合はステップ6に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ6では、第1膨張弁制御部20に対し予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を出しステップ7へ進む。ステップ7では、第2ファン14の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。回転数を下げることが可能である場合はステップ8へ進み、不可能である場合はステップ9へ進む。ステップ8では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された回転数分だけ回転数を下げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ9では、第2膨張弁12の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ10へ進み、不可能である場合はステップ11へ進む。ステップ10では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ11では、ステップ4で指示した第1ファン制御部22に対する回転数を上げる指示、或いは、ステップ6で指示した第1膨張弁制御部20に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
次に、ステップ2で第2蒸発器13の除霜開始が近いと判定した場合を説明する。
ステップ12では、第2ファン14の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。回転数を上げることが可能である場合はステップ13へ進み、不可能である場合はステッ
プ14へ進む。ステップ13では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された回転数分だけ回転数を上げる指示を行いステップ16へ進む。一方、ステップ14では、第2膨張弁12の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を大きくすることが可能である場合はステップ15に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ15では、第2膨張弁制御部21に対し予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を出しステップ16へ進む。ステップ16では、第1ファン5の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。回転数を下げることが可能である場合はステップ17へ進み、不可能である場合はステップ18へ進む。ステップ17では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけ回転数を下げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ18では、第1膨張弁3の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ19へ進み、不可能である場合はステップ20へ進む。ステップ19では、第1膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ20では、ステップ13で指示した第2ファン制御部23に対する回転数を上げる指示、或いは、ステップ15で指示した第2膨張弁制御部21に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
上記の様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、除霜開始時間推定部17の出力により主制御部44が第1膨張弁制御部20と第2膨張弁制御部21と第1ファン制御部22と第2ファン制御部23に動作変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器の能力を減少させる事により着霜の速度が下がり、除霜開始時間は遅延する方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事で全体としての能力を一定とする事ができる。
本実施の形態6によれば、各圧縮機が一定速である場合においても、各ファン及び膨張弁の制御により、全体としては能力を一定にしたまま、除霜開始の時間を遅延させる事ができ、その結果、給湯中の除霜条件の成立による給湯能力の低下の可能性を、二つのパラメータを操作することにより更に低くすることができる。
(実施の形態7)
図14は、本発明の実施の形態7によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
図15及び図16は、主制御部45の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャートである。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
ただし、本実施の形態7における第1膨張3弁及び第2膨張弁12は、任意の絞りが可能な電動膨張弁であり、第1圧縮器1、第2圧縮機10、第1ファン5及び第2ファン14は可変速駆動が可能なものである。
除霜開始時間推定部17から、除霜遅延制御或いは除霜遅延制御停止の何れかの要請を受けた場合の主制御部45の動作を図15及び図16のフローチャートを用いて説明する。
主制御部45における除霜遅延制御は、ある設定された周期(例えば1分毎)により実
施される。
ステップ1では、除霜開始時間推定部17から除霜遅延制御が要請された場合はステップ2へ進み、除霜遅延制御停止が要請された場合は終了する。ステップ2では、除霜開始時間推定部17からの蒸発器判別情報に従い第1蒸発器4の除霜の開始が近い場合はステップ3に進み、第2蒸発器13の除霜の開始が近い場合はステップ16へ進む。ステップ3では、第1圧縮機1の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ4へ進み、不可能である場合はステップ5へ進む。ステップ4では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ9へ進む。一方、ステップ5では、第1ファン5の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。ファン回転数を上げることが可能である場合はステップ6に進み、不可能である場合はステップ7へ進む。ステップ6では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を上げる指示を行いステップ9へ進む。一方、ステップ7では、第1膨張弁3の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を大きくすることが可能である場合はステップ8に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ8では、第1膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を行いステップ9へ進む。ステップ9では、第2圧縮機10の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ10へ進み、不可能である場合はステップ11へ進む。ステップ10では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了する。一方、ステップ11では、第2ファン14の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。ファン回転数を下げることが可能である場合はステップ12へ進み、不可能である場合はステップ13へ進む。ステップ12では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を下げる指示を行い終了する。一方、ステップ13では、第2膨張弁12の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ14へ進み、不可能である場合はステップ15へ進む。ステップ14では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ15では、ステップ4で指示した第1圧縮機制御部7に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ6で指示した第1ファン制御部22に対するファン回転数を上げる指示、或いは、ステップ8で指示した第1膨張弁制御部20に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
次に、ステップ2で第2蒸発器13の除霜開始が近いと判定した場合を説明する。
ステップ16では、第2圧縮機10の運転周波数を下げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を下げることが可能である場合はステップ17へ進み、不可能である場合はステップ18へ進む。ステップ17では、第2圧縮機制御部9に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を下げる指示を行いステップ22へ進む。一方、ステップ18では、第2ファン14の回転数を上げることが可能かどうかを判定する。ファン回転数を上げることが可能である場合はステップ19に進み、不可能である場合はステップ20へ進む。ステップ19では、第2ファン制御部23に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を上げる指示を行いステップ22へ進む。一方、ステップ20では、第2膨張弁12の開度を大きくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を大きくすることが可能である場合はステップ21に進み、不可能である場合は処理を終了する。ステップ21では、第2膨張弁制御部21に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を大きくする指示を行いステップ22へ進む。ステップ22では、第1圧縮機1の運転周波数を上げることが可能かどうかを判定する。運転周波数を上げることが可能である場合はステップ23へ進み、不可能である場合はステップ24へ進む。ステップ23では、第1圧縮機制御部7に対し、予め設定された周波数分だけ運転周波数を上げる指示を行い処理を終了す
る。一方、ステップ24では、第1ファン5の回転数を下げることが可能かどうかを判定する。ファン回転数を下げることが可能である場合はステップ25へ進み、不可能である場合はステップ26へ進む。ステップ25では、第1ファン制御部22に対し、予め設定された回転数分だけファン回転数を下げる指示を行い終了する。一方、ステップ26では、第1膨張弁3の開度を小さくすることが可能かどうかを判定する。膨張弁開度を小さくすることが可能である場合はステップ27へ進み、不可能である場合はステップ28へ進む。ステップ27では、第1膨張弁制御部20に対し、予め設定された開度分だけ膨張弁開度を小さくする指示を行い終了する。一方、ステップ28では、ステップ17で指示した第2圧縮機制御部9に対する運転周波数を下げる指示、或いは、ステップ19で指示した第2ファン制御部23に対するファン回転数を上げる指示、或いは、ステップ21で指示した第2膨張弁制御部21に対する膨張弁開度を大きくする指示を取り消して終了する。
上記の様に、第1蒸発器4の除霜が開始されるまでの時間と第2蒸発器13の除霜が開始されるまでの時間を推定し、その推定値の差(tsa)が予め設定した値(Tsa)より大きく、かつ、何れかの時間の推定値(t1或いはt2)が、予め設定している値(Tstart)より小さい場合に、除霜開始時間推定部17の出力により主制御部45が第1圧縮機制御部7と第2圧縮機制御部9と第1膨張弁制御部20と第2膨張弁制御部21と第1ファン制御部22と第2ファン制御部23の何れかに動作変更指令を出すことで、除霜開始時間の近い蒸発器は能力を減少させる事により着霜の速度が下がり、除霜開始時間は遅延する方向となり、一方、除霜開始時間の遅い蒸発器については、能力を上げる事で全体としての能力を一定とする事ができる。
本実施の形態7によれば、除霜開始条件の成立を遅延させる事ができ、その結果、給湯中の除霜開始条件の成立による給湯能力の低下する可能性を、三つのパラメータを操作することにより最大限低くすることができる。
(実施の形態8)
図17は、本発明の実施の形態8によるヒートポンプ式給湯装置の回路と制御要素の構成を示した概略図である。
ヒートポンプ式給湯装置32全体の動作概要と除霜開始時間推定部17の処理内容は実施の形態1での説明と同一のため、説明は省略する。
本実施の形態8は、実施の形態1から実施の形態7で説明した構成に対して、外部入力部24を追加したものである。
実施の形態1の説明において、図2を用いて説明した除霜開始時間推定部17の処理において、ステップ14及びステップ15で比較値として用いている設定時間(Tstart)を、外部入力部24による変更を可能としたものである。
本実施の形態8によれば、設定時間(Tstart)を、外部入力部24より入力を可能とする事によって、それぞれの実際の使用状況に応じた設定が可能となる。
具体的には、短時間の給湯での使用が多い場合には、設定時間(Tstart)は短くてよく、長時間の給湯が多い場合は長く設定しておいた方がよい。
本発明による除霜調節装置の実施の形態1によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の除霜開始時間推定部の処理内容を示すフローチャート 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態2によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態3によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態4によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態5によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態6によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態7によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御のステップ15までの処理内容を示すフローチャート 同実施の形態の主制御部の一部の機能である除霜遅延制御のステップ16以降の処理内容を示すフローチャート 本発明による除霜調節装置の実施の形態8によるヒートポンプ式給湯装置と制御要素の構成を示した概略図 従来の複数の室外機により構成される空気調和機における除霜遅延装置の構成成を示した概略図
符号の説明
1 第1圧縮機
3 第1膨張弁
4 第1蒸発器
5 第1ファン
6 第1温度センサ
7 第1圧縮機制御部
8 主制御部
9 第2圧縮機制御部
10 第2圧縮機
12 第2膨張弁
13 第2蒸発器
14 第2ファン
15 第2温度センサ
17 除霜開始時間推定部
18 第1ヒートポンプ回路
19 第2ヒートポンプ回路
20 第1膨張弁制御部
21 第2膨張弁制御部
22 第1ファン制御部
23 第2ファン制御部
24 外部入力部
25 貯湯タンク
32 ヒートポンプ式給湯装置
34 給湯回路
36 第1冷媒対水熱交換器
37 第2冷媒対水熱交換器
40 主制御部
41 主制御部
42 主制御部
43 主制御部
44 主制御部
45 主制御部

Claims (14)

  1. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  2. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  3. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  4. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれ
    のヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  5. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  6. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  7. 除霜開始時間推定部は、第1蒸発器と第2蒸発器の出口温度をそれぞれ第1温度センサと第2温度センサから獲得し、第1ヒートポンプ回路と第2ヒートポンプ回路の除霜を開始するまでの時間を推定し、その推定値を予め設定されている値と比較することを特徴とする請求項1から請求項7に記載のヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  8. 除霜開始時間推定部は、推定した時間との比較値を外部より入力可能とする外部入力部を備えることを特徴とする請求項8に記載のヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置。
  9. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と制御系全体と
    を制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
  10. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
  11. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
  12. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
  13. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器
    とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
  14. 第1圧縮機、第1冷媒対水熱交換器、第1膨張弁、第1蒸発器、前記第1蒸発器用の第1ファンとを備えた第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、第2冷媒対水熱交換器、第2膨張弁、第2蒸発器、前記第2蒸発器用の第2ファンとを備えた第2ヒートポンプ回路と、前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器で加熱した湯水を貯留可能とする貯湯タンクと、前記貯湯タンクと前記第1冷媒対水熱交換器と前記第2冷媒対水熱交換器とにより所望の湯水を供給する給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯装置において、主制御部からの信号により前記第1圧縮機と前記第2圧縮機をそれぞれ制御する第1圧縮機制御部と第2圧縮機制御部と、前記第1ファンと前記第2ファンをそれぞれ制御する第1ファン制御部と第2ファン制御部と、前記第1膨張弁と前記第2膨張弁をそれぞれ制御する第1膨張弁制御部と第2膨張弁制御部と、前記第1圧縮機制御部と前記第2圧縮機制御部と前記第1ファン制御部と前記第2ファン制御部と前記第1膨張弁制御部と前記第2膨張弁制御部と制御系全体とを制御する主制御部と、それぞれのヒートポンプ回路の除霜開始までの時間を推定し、その推定値が設定値以下かどうかを判定しその結果を前記主制御部に出力する除霜開始時間推定部とを備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置の制御方法。
JP2003321350A 2003-09-12 2003-09-12 ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法 Pending JP2005090785A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321350A JP2005090785A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003321350A JP2005090785A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005090785A true JP2005090785A (ja) 2005-04-07

Family

ID=34453067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003321350A Pending JP2005090785A (ja) 2003-09-12 2003-09-12 ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005090785A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121798A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2015129616A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
JP2015148362A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
JP2015161467A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
EP2784414A4 (en) * 2011-11-24 2015-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd DEFROSTING OPERATION METHOD FOR HEAT PUMPS SYSTEM, AND HEAT PUMPS SYSTEM
WO2015161461A1 (en) * 2014-04-23 2015-10-29 Trane Air Conditioning Systems (China) Co., Ltd. Variable refrigerant hvac system with individual defrost
CN105135775A (zh) * 2015-09-23 2015-12-09 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机组及其化霜控制方法
CN105135774A (zh) * 2015-09-23 2015-12-09 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机组及其化霜控制方法
CN105157293A (zh) * 2015-09-23 2015-12-16 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机及其化霜控制方法
JP2017187249A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
WO2018042611A1 (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 三菱電機株式会社 冷凍空調システム
CN114279113A (zh) * 2021-12-29 2022-04-05 中山市爱美泰电器有限公司 一种热泵系统的除霜后电子膨胀阀开度快速定位的控制方法

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121798A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP4667496B2 (ja) * 2008-11-17 2011-04-13 三菱電機株式会社 空気調和装置
EP2784414A4 (en) * 2011-11-24 2015-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd DEFROSTING OPERATION METHOD FOR HEAT PUMPS SYSTEM, AND HEAT PUMPS SYSTEM
JP2015129616A (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
JP2015148362A (ja) * 2014-02-05 2015-08-20 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
JP2015161467A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
WO2015161461A1 (en) * 2014-04-23 2015-10-29 Trane Air Conditioning Systems (China) Co., Ltd. Variable refrigerant hvac system with individual defrost
CN105135774A (zh) * 2015-09-23 2015-12-09 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机组及其化霜控制方法
CN105135775A (zh) * 2015-09-23 2015-12-09 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机组及其化霜控制方法
CN105157293A (zh) * 2015-09-23 2015-12-16 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机及其化霜控制方法
CN105135774B (zh) * 2015-09-23 2017-10-31 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机组及其化霜控制方法
CN105157293B (zh) * 2015-09-23 2017-10-31 广东美的暖通设备有限公司 风冷热泵冷热水机及其化霜控制方法
JP2017187249A (ja) * 2016-04-08 2017-10-12 株式会社コロナ 複合熱源ヒートポンプ装置
WO2018042611A1 (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 三菱電機株式会社 冷凍空調システム
JPWO2018042611A1 (ja) * 2016-09-02 2019-04-18 三菱電機株式会社 冷凍空調システムおよびシステムコントローラ
GB2568404A (en) * 2016-09-02 2019-05-15 Mitsubishi Electric Corp Refrigeration air conditioning system
CN114279113A (zh) * 2021-12-29 2022-04-05 中山市爱美泰电器有限公司 一种热泵系统的除霜后电子膨胀阀开度快速定位的控制方法
CN114279113B (zh) * 2021-12-29 2024-01-30 中山市爱美泰电器有限公司 一种热泵系统的除霜后电子膨胀阀开度快速定位的控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105972772B (zh) 空调器的除霜控制方法及装置
EP0924479B1 (en) Air conditioner control method and apparatus of the same
JP2005090785A (ja) ヒートポンプ式給湯装置の除霜調節装置と制御方法
WO2016132466A1 (ja) 空気調和システム
JP2005090784A (ja) 除霜調節装置と制御方法、およびヒートポンプ式給湯装置
JP2010196985A (ja) マルチ型空気調和装置およびその室外機、その制御方法
JP6033416B2 (ja) 空気調和装置
JP5510145B2 (ja) ヒートポンプ装置
JP5589607B2 (ja) ヒートポンプサイクル装置
JP3885300B2 (ja) 空気調和装置
EP2103890A1 (en) Heating and method for controlling the heating
JP4694457B2 (ja) 空気調和装置
JP7262595B2 (ja) 空気調和機
JP7295779B2 (ja) ヒートポンプ式温水暖房システム
JP4830399B2 (ja) 空気調和装置
JPH11257719A (ja) 空気調和機の制御方法およびその装置
WO2021214931A1 (ja) 空気調和システムおよび制御方法
JPH09243210A (ja) 空気調和機の制御方法およびその装置
US11209182B2 (en) System for air-conditioning and hot-water supply
JPH11344275A (ja) 空気調和装置における配管長検出方法及び該方法を適用した空気調和装置
JPH07158937A (ja) 冷凍サイクル制御装置
JP2007198671A (ja) 給湯装置
JP2009109099A (ja) 空気調和機
JPH09222271A (ja) 冷凍装置
EP3913302B1 (en) Heat pump system and controller for controlling operation of the same