JPH11344275A - 空気調和装置における配管長検出方法及び該方法を適用した空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置における配管長検出方法及び該方法を適用した空気調和装置

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JPH11344275A
JPH11344275A JP10151463A JP15146398A JPH11344275A JP H11344275 A JPH11344275 A JP H11344275A JP 10151463 A JP10151463 A JP 10151463A JP 15146398 A JP15146398 A JP 15146398A JP H11344275 A JPH11344275 A JP H11344275A
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air conditioner
length
heat exchanger
pipe length
time
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Iwao Shinohara
巌 篠原
Narihisa Shindo
成久 神藤
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和装置における配管長の容易且つ的確
な検出と、検出された配管長に基づいた運転制御により
空気調和装置の空調特性を改善する。 【解決手段】 空気調和装置において、室内機2が高圧
側から低圧側に切り替わる暖房運転から除霜運転への移
行時に、室内熱交換器21の温度Tcの低下状態を検出
し、該温度Tcの低下率に基づいて上記連絡配管3,4
の配管長を検知する。かかる検知方法によれば、例え
ば、予め室内熱交換器温度「Tc」の低下率と連絡配管
3,4の配管長との関係を求めておけば、室内熱交換器
温度「Tc」の低下率を検出することで上記連絡配管
3,4の配管長を容易且つ的確に検知することができ
る。延いては、かかる配管長の検知結果を空気調和装置
の運転制御に反映させることで、空気調和装置の空調特
性が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、配管長の検出方
法及び該方法を適用した空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置は、その形態により、一体
型と分離型とに大別される。このうち、分離型の空気調
和装置は、室外熱交換器、圧縮機等を備え且つ室外に設
置される室外機と、室内熱交換器を備え且つ室内に設置
される室内機とを備え、これら室外機と室外機とを連絡
配管によって接続して一連の冷媒循環系を構成してな
る。
【0003】ところで、空気調和装置の設置工事におい
て上記室外機と室内機とを接続するために使用される連
絡配管の必要配管長は、設置現場における配管条件によ
り異なるものである。従って、空気調和装置の現場施工
に際しては、室外機と室内機の施工条件を考慮して、適
正な配管長をもつ連絡配管を選択して使用するようにし
ている。具体的には、施工時に選択される連絡配管とし
て、例えば、配管長5mの連絡配管、配管長30mの連
絡配管及び配管長50mの連絡配管の三種類を用意し、
これらを施工条件に合わせて適宜選択するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気調和装
置の工場生産の過程においては、その設置工事に際して
どのような配管長の連絡配管が選択使用されるかについ
ては考慮されておらず、従って、施工後における空気調
和装置の実際の運転制御(例えば、冷暖房運転時の起動
制御、暖房運転時における除霜制御等)には、現場施工
時に選択された連絡配管の配管長の長短は反映されな
い。このため、例えば、配管長5mの連絡配管が使用さ
れた空気調和装置の運転制御と、配管長30mの連絡配
管が使用された空気調和装置の運転制御とは、使用され
た連絡配管の配管長の長短に拘わらず全く同様制御とさ
れる。
【0005】ところが、連絡配管の配管長が長くなると
いうことは、それだけ空気調和装置における冷媒循環系
全体の配管長が長くなるということであり、従って、配
管長の長い連絡配管が使用された場合には、配管長の短
い連絡配管が使用された場合に比して、冷媒循環系にお
ける冷媒循環量が減少することになる。そして、かかる
冷媒循環量の減少は熱交換器における熱交換効率の低下
として現れ、例えば暖房運転の起動時においては室内熱
交換器での熱交換効率の低下によって速暖性が低下し、
また除霜運転時においては室外熱交換器での熱交換効率
の低下によって除霜に時間がかかる、等の問題が生じる
ことになる。
【0006】従って、空気調和装置の空調特性の向上と
いう広い観点からすれば、連絡配管の配管長の長短を該
空気調和装置の運転制御に反映させることが必要となる
が、かかる観点からの提案は未だなされていない。これ
は、連絡配管の配管長の長短を空気調和装置の運転制御
に反映させるには、使用されている連絡配管の配管長を
実際の運転制御において検出することが必要であるにも
拘わらず、かかる配管長の検出方法が未だ確立されてい
なかったことによるところが大きい。
【0007】そこで本願発明は、実際に使用されている
連絡配管の配管長を容易且つ的確に検知するための配管
長検出方法、並びにその検出方法により検出された配管
長を運転制御に反映させることで空調特性の改善を図っ
た空気調和装置を提案することを目的としてなされたも
のである。
【0008】
【発明の技術的背景】本願発明者らは、空気調和装置の
運転中に、室外熱交換器と室内熱交換器との間に接続さ
れている連絡配管の配管長を検出し得る手段を検討する
過程において、暖房運転時における除霜運転の開始直後
の室内熱交換器の温度変化に着目した。即ち、暖房運転
時においては室内熱交換器は高圧側となり凝縮器として
機能しているが、運転状態が暖房運転から除霜運転に移
行すると上記室内熱交換器は低圧側となり蒸発器として
機能する。そして、室内熱交換器が高圧側から低圧側へ
移行するに伴って該室内熱交換器の温度(厳密には、該
室内熱交換器内を循環する冷媒温度)が次第に低下す
る。
【0009】この場合、室内熱交換器と室外熱交換器1
3とを接続する連絡配管の配管長の長短が該連絡配管の
熱容量の大小として室内熱交換器温度の低下傾向に影響
を及ぼす。即ち、配管長が長い連絡配管においては、配
管長が短い連絡配管に比して熱容量が大きいことから、
配管長の長い連絡配管が使用された場合における室内熱
交換器温度の低下率は、配管長の短い連絡配管が使用さ
れた場合における室内熱交換器温度の低下率よりも小さ
くなる。この室内熱交換器温度の低下傾向を連絡配管の
配管長毎に検証しこれを図9に示している。
【0010】この図9においては、連絡配管として配管
長5mのものと、配管長30mのものと、配管長50m
のものの三種類を用意し、これら各連絡配管をそれぞれ
使用した場合における室内熱交換器温度「Tc」の低下
傾向を、室内熱交換器温度「Tc」が所定の判定温度
「T0」まで低下するに要する除霜開始時点からの時間
として示している。この図9によれば、配管長5mの連
絡配管を使用した場合には時間「tc1」で判定温度
「T0」まで室内熱交換器温度「Tc」が低下するが、
配管長30mの連絡配管を使用した場合には時間「tc
2(>tc1)」が必要で、さらに配管長50mの連絡配
管を使用した場合には時間「tc3(>tc2)」が必要
であること、換言すれば、配管長の増加に伴って室内熱
交換器温度「Tc」の低下率が低くなることが知見され
る。
【0011】かかる知見事項に基づき、本願発明者ら
は、暖房運転から除霜運転への移行直後における室内熱
交換器温度「Tc」の低下率に基づいて、空気調和装置
に使用されている連絡配管の配管長を間接的に検出する
ことに想到したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の如き技術背景に立
脚して、本願発明では上記課題を解決するための具体的
手段として次のような構成を採用した。
【0013】本願の第1の発明では、室外機1と室内機
2とを連絡配管3,4により接続して該室外機1と室内
機2の間に冷媒循環系を構成した空気調和装置におい
て、上記室内機2が高圧側から低圧側に切り替わる暖房
運転から除霜運転への移行時に、室内熱交換器21の温
度Tcの低下状態を検出し、該温度Tcの低下率に基づ
いて上記連絡配管3,4の配管長を検知することを特徴
としている。
【0014】本願の第2の発明では、室外熱交換器13
と減圧用電動弁14とを備えた室外機1と、室内熱交換
器21を備えた室内機とを連絡配管3,4により接続し
て上記室外機1と室内機2の間に冷媒循環系を構成した
空気調和装置において、室内熱交換器21が高圧側から
低圧側に切り替わる暖房運転から除霜運転への移行時に
該室内熱交換器21の温度Tcの低下状態を検出して該
温度Tcの時間変化に対する低下率に基づいて上記連絡
配管3,4の配管長を検知する配管長検知手段と、冷媒
循環系における冷媒循環量を上記配管長が長いときには
該配管長が短いときよりも増加させる冷媒循環量増加手
段とを備えたことを特徴としている。
【0015】本願の第3の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、上記冷媒循環量増加手段
を、冷暖房運転の起動時における上記電動弁14の開度
を、上記配管長が長いほど大きく設定する構成としたこ
とを特徴としている。
【0016】本願の第4の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、上記冷媒循環量増加手段
を、暖房運転から除霜運転への突入時における上記電動
弁14の開度を、上記配管長が長いほど大きく設定する
構成としたことを特徴としている。
【0017】本願の第5の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、上記冷媒循環量増加手段
を、除霜運転の前半時における上記電動弁14の全開時
間を、上記配管長が長いほど長く設定する構成としたこ
とを特徴としている。
【0018】本願の第6の発明では、上記第2の発明に
かかる空気調和装置において、上記冷媒循環量増加手段
を、除霜運転から暖房運転への復帰時における上記電動
弁14の開度を、上記配管長が長いほど大きく設定する
構成としたことを特徴としている。
【0019】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0020】 本願の第1の発明にかかる空気調和装
置によれば、室外機1と室内機2とを連絡配管3,4に
より接続して該室外機1と室内機2の間に冷媒循環系を
構成した空気調和装置において、上記室内機2が高圧側
から低圧側に切り替わる暖房運転から除霜運転への移行
時に、室内熱交換器21の温度Tcの低下状態を検出
し、該温度Tcの低下率に基づいて上記連絡配管3,4
の配管長を検知するようにしているので、例えば、予め
室内熱交換器温度「Tc」の低下率と連絡配管3,4の
配管長との関係を求めておけば、室内熱交換器温度「T
c」の低下率を検出することで上記連絡配管3,4の配
管長を容易且つ的確に検知することができ、延いてはか
かる配管長の検知結果を空気調和装置の運転制御に反映
させることでその空調特性を改善することができるもの
である。
【0021】 本願の第2の発明にかかる空気調和装
置によれば、室外熱交換器13と減圧用電動弁14とを
備えた室外機1と、室内熱交換器21を備えた室内機と
を連絡配管3,4により接続して上記室外機1と室内機
2の間に冷媒循環系を構成した空気調和装置において、
室内熱交換器21が高圧側から低圧側に切り替わる暖房
運転から除霜運転への移行時に該室内熱交換器21の温
度Tcの低下状態を検出して該温度Tcの時間変化に対
する低下率に基づいて上記連絡配管3,4の配管長を検
知する配管長検知手段と、冷媒循環系における冷媒循環
量を上記配管長が長いときには該配管長が短いときより
も増加させる冷媒循環量増加手段とを備えているので、
上記配管長検知手段で上記連絡配管3,4の配管長が検
知されると、この検知結果を受けた上記冷媒循環量増加
手段により、冷媒循環系における冷媒循環量が、上記配
管長が長いときにはこれが短いときよりも増加せしめら
れ、その結果、連絡配管3,4の配管長が長いことに起
因する問題、即ち、冷媒循環量の減少による暖房運転の
起動時における速暖性の低下、あるいは除霜運転時にお
ける除霜時間の長大化、が未然に回避され、それだけ良
好な空調特性が確保されるものである。
【0022】 本願の第3の発明にかかる空気調和装
置によれば、上記冷媒循環量増加手段が、冷暖房運転の
起動時における上記電動弁14の開度を上記配管長が長
いほど大きく設定する構成とされているので、連絡配管
3,4の配管長が長いほど、冷暖房運転の起動時におけ
る上記電動弁14の開度が大きく設定され、これにより
冷媒循環量の増加が図られる。この結果、上記連絡配管
3,4の配管長が長いほど顕著となる速暖性あるいは速
冷性の低下傾向が可及的に解消され、配管長の長短に拘
わらず良好な空調特性が得られることになる。
【0023】 本願の第4の発明にかかる空気調和装
置によれば、上記冷媒循環量増加手段が、暖房運転から
除霜運転への突入時における上記電動弁14の開度を上
記配管長が長いほど大きく設定する構成とされているの
で、連絡配管3,4の配管長が長いほど、暖房運転から
除霜運転への突入時における上記電動弁14の開度が大
きく設定され、これにより室外熱交換器側への冷媒循環
量の増加が図られる。この結果、上記連絡配管3,4の
配管長が長いほど顕著となる除霜時間の長大化傾向が可
及的に解消され、配管長の長短に拘わらず良好な空調特
性が得られることになる。
【0024】 本願の第5の発明にかかる空気調和装
置によれば、上記冷媒循環量増加手段が、除霜運転の前
半時における上記電動弁14の全開時間を上記配管長が
長いほど長く設定する構成とされているので、連絡配管
3,4の配管長が長いほど除霜運転の前半時における上
記電動弁14の全開時間が長く設定され、これにより室
外熱交換器への冷媒循環量の増加が図られる。この結
果、上記連絡配管3,4の配管長が長いほど顕著となる
除霜時間の長大化傾向が可及的に解消され、配管長の長
短に拘わらず良好な空調特性が得られることになる。
【0025】 本願の第6の発明にかかる空気調和装
置によれば、上記冷媒循環量増加手段が、除霜運転から
暖房運転への復帰時における上記電動弁14の開度を上
記配管長が長いほど大きく設定する構成とされているの
で、連絡配管3,4の配管長が長いほど除霜運転から暖
房運転への復帰時における上記電動弁14の開度が大き
く設定され、これにより室内熱交換器への冷媒循環量の
増加が図られる。この結果、上記連絡配管3,4の配管
長が長いほど顕著となる除霜運転から暖房運転への復帰
時における速暖性の低下傾向が可及的に解消され、配管
長の長短に拘わらず良好な空調特性が得られることにな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる配管長の
検出方法及び該方法を適用した空気調和装置を好適な実
施形態に基づいて具体的に説明する。
【0027】図1には、室外機1と室内機2とを連絡配
管3,4により接続してこれら両者間に冷媒循環系を構
成してなる分離型の空気調和装置Zの配管系統を示して
おり、同図において符号11は圧縮機、12は四路切換
弁、13は室外熱交換器、14は冷媒減圧用の電動弁、
15は電磁弁、16は受液器、17は逆止弁であり、こ
れら各構成要素によって上記室外機1が構成されてい
る。また、同図において符号21は、上記室内機2側に
設けられた室内熱交換器である。そして、この空気調和
装置Zは、上記四路切換弁12の切換えによって、冷房
運転と暖房運転とが選択的に実行され、また上記電動弁
14の開度調整により冷房運転時あるいは暖房運転時の
温度制御がなされる。
【0028】ところで、上記室外機1と室内機2とを接
続する上記連絡配管3,4は空気調和装置Zの現場施工
時においてその配管長が選択されるものであり、しかも
この配管長の長短は冷媒循環量に影響を及ぼすものであ
るにも拘わらず、上記空気調和装置Zの工場生産時には
かかる連絡配管3,4の配管長の影響は考慮されておら
ず、従って、連絡配管3,4の配管長が長い場合には、
これが短い場合に比して冷媒循環量が減少し、例えば除
霜運転時におれる除霜時間の長大化等の問題が生じるお
それのあることは既述の通りである。
【0029】そこで、この実施形態のものにおいては、
本願各発明を適用して、先ず、空気調和装置Zの現場施
工に際して選択使用された連絡配管3,4の配管長を検
知することで、以後の運転制御においてはこの検知結果
に応じて上記電動弁14の作動を制御することで、連絡
配管3,4の配管長の長短に起因する問題点を解決する
ようにしている。
【0030】先ず、上記連絡配管3,4の配管長の検知
であるが、この検知に際しては請求項1に記載の発明に
かかる配管長検出方法を採用している。即ち、この実施
形態においては、選択使用する連絡配管3,4として、
配管長5mの連絡配管と、配管長30mの連絡配管と、
配管長50mの連絡配管の三種類を用意する。そして、
配管長検出の前段階として、例えば工場生産時に、上記
空気調和装置Zに固有の配管長判定基準を求めておく。
【0031】具体的には、配管長がそれぞれ異なる上記
各連絡配管をそれぞれ選択的に使用し、これら各連絡配
管毎に、暖房運転から除霜運転への移行時の上記室内熱
交換器21の温度、即ち、室内熱交換器温度「Tc」を
検出するとともに、図9に示すように、この室内熱交換
器温度「Tc」が所定の判定温度「T0」まで低下する
際における除霜開始時点からの時間「tc1」〜時間
「tc3」を求め、これを配管長の判定基準時間として
保持するものである。
【0032】そして、実際に空気調和装置Zを現場施工
した後の稼働開始後においては、その運転状態が暖房運
転から除霜運転へ移行した時に上記室内熱交換器温度
「Tc」を検出し、この検出温度「Tc」と予め保持し
ている上記各判定基準時間「tc1」〜時間「tc3」と
を比較し、その比較結果に基づいて、実際に使用されて
いる連絡配管3,4の配管長を間接的に検知するもので
ある。
【0033】尚、上記時間「tc」を上記各判定基準時
間「tc1」〜時間「tc3」と比較すれば、その大小関
係に基づいて、「tc<tc1」と「tc1<tc<tc
2」と「tc2<tc<tc3」と「tc>tc3」の合計
四つの領域に分けられるが、この実施形態においては図
9に示すように、これら四つの領域を、「tc<t
1」に対応する領域Aと、「tc1<tc<tc2」に
対応する領域Bと、「tc2<tc<tc3」と「tc>
tc3」の双方に対応する領域Cの三つの領域に分け、
領域Aは配管長5mの領域、領域Bは配管長30mの領
域、さらに領域Cは配管長50mの領域とし、かかる領
域分けに基づいて、空気調和装置Zの運転制御に連絡配
管3,4の配管長を反映させるようにしている。従っ
て、他の実施形態においては、上記四つの領域のそれぞ
れについて配管長を空気調和装置Zの運転制御に反映さ
せることも可能であることは勿論である。
【0034】尚、以上に述べた配管長検出のための制御
は、図6のフローチャートにおいて「ステップS1〜ス
テップS5」に示す通りである。
【0035】次に、検知された連絡配管3,4の配管長
を、空気調和装置Zの運転制御に反映させるための具体
的な手法であるが、この実施形態においては、請求項3
〜請求項6の発明を適用して、次述するように、冷暖房
運転時の起動制御と、除霜運転への突入時の制御と、除
霜運転の前半時の制御、及び除霜運転からの復帰時の制
御、のそれぞれに連絡配管3,4の配管長を反映させる
ようにしている。
【0036】冷暖房運転の起動時 冷暖房運転時の起動時(サーモオン時)には、図2及び
図7に示すように、電動弁14はサーモオン信号の入力
時点「t1」から除々に開かれて所定の起動開度に設定
されるが、この場合、この電動弁14の起動開度を、従
来のように配管長の長短に拘わらず常時一定開度(例え
ば、パルス数「pa」)に設定するのではなく、配管長
5mの時には開度「pa」に、配管長30mの時には開
度「pa+α1」に、さらに配管長50mの時には開度
「pa+β1(β1>α1)」にそれぞれ設定するもので
ある。
【0037】かかる制御により、冷暖房運転の起動時に
おいては、上記連絡配管3,4の配管長が長いほど上記
電動弁14の開度が大きく設定されることで、冷媒循環
量の増加が図られ、配管長が長い場合においてもこれが
短い場合と同様に、冷暖房運転の開始直後の速暖性ある
いは速冷性が良好に維持されるものである。
【0038】除霜運転への突入時 除霜運転への突入時には、図3及び図8に示すように、
暖房運転の通常制御状態において除霜条件が成立し(時
間「t2」)且つ室内機の準備が完了(時間「t3」)し
た後、電動弁14はその開度が除霜開始開度に設定され
るが、この場合、この電動弁14の除霜開始開度を、従
来のように配管長の長短に拘わらず常時一定開度(例え
ば、パルス数「pb」)に設定するのではなく、配管長
5mの時には開度「pb」に、配管長30mの時には開
度「pb+α2」に、さらに配管長50mの時には開度
「pb+β2(β2>α2)」にそれぞれ設定するもので
ある。
【0039】かかる制御により、暖房運転から除霜運転
への突入時においては、上記連絡配管3,4の配管長が
長いほど上記電動弁14の開度が大きく設定されること
で、室外熱交換器13側への冷媒循環量の増加が図ら
れ、配管長が長い場合に顕著となる除霜時間の長大化傾
向が可及的に解消されるものである。
【0040】除霜運転の前半時 除霜運転の前半時には、図4及び図8に示すように、電
動弁14の開度は、除霜開始開度状態において除霜タイ
マーがセットされると(時間「t4」)、これを受けて
全開に開度設定されるが、その場合、上記電動弁14の
全開時間を、従来のように配管長の長短に拘わらず常時
一定時間(例えば、「ta分」)に設定するのではな
く、配管長5mの時には時間「ta」に、配管長30m
の時には時間「ta+αt」に、さらに配管長50mの
時には時間「ta+βt(βt>αt)」にそれぞれ設
定するものである。
【0041】かかる制御により、除霜運転の前半時にお
いては、配管長が長いほど上記電動弁14の全開時間が
長く設定されることで、室外熱交換器13への冷媒循環
量の増加が図られ、配管長が長い場合に顕著となる除霜
時間の長大化傾向が可及的に解消されるものである。
【0042】除霜運転からの復帰時 除霜運転からの復帰時には、図5及び図8に示すよう
に、上記電動弁14は、除霜運転制御から暖房運転の通
常制御に移行すべく次第に開作動されるが、この場合、
この電動弁14の暖房運転への復帰時の開度を、従来の
ように配管長の長短に拘わらず常時一定開度(例えば、
パルス数「pc」)に設定するのではなく、配管長5m
の時には開度「pc」に、配管長30mの時には開度
「pc+α3」に、さらに配管長50mの時には開度
「pc+β3(β3>α3)」にそれぞれ設定するもので
ある。
【0043】かかる制御により、除霜運転から暖房運転
への復帰時においては、配管長が長いほど上記電動弁1
4の開度が大きく設定されることで、室内熱交換器21
への冷媒循環量の増加が図られ、配管長が長いほど顕著
となる除霜運転から暖房運転への復帰時における速暖性
の低下傾向が可及的に解消されるものである。
【0044】尚、以上に述べた電動弁14の開度あるい
は全開時間の設定制御は、図6のフローチャートにおい
てステップS6〜ステップS8で示す通りである。
【0045】以上のように、現場施工され且つその室外
機1と室内機2の間が連絡配管3,4によって接続され
た空気調和装置Zにおいて、その運転開始後に上記連絡
配管3,4の配管長を検知するともに、この検知された
配管長の長短に応じて上記電動弁14の開度制御あるい
は開弁時間制御の制御値を適宜変更設定することで、上
記連絡配管3,4の配管長の長短に起因する冷媒循環量
の変化の影響が可及的に解消され、連絡配管3,4の長
短に拘わらず良好な空調特性が確保されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる空気調和装置の配管系統図で
ある。
【図2】冷暖房運転の起動時における電動弁開度の制御
値テーブルである。
【図3】除霜運転への突入時における電動弁開度の制御
値テーブルである。
【図4】除霜運転の前半時における電動弁全開時間の制
御値テーブルである。
【図5】除霜運転からの復帰時における電動弁開度の制
御値テーブルである。
【図6】図1に示した空気調和装置の制御フローチャー
トである。
【図7】冷暖房運転の起動時における電動弁開度のタイ
ムチャートである。
【図8】除霜運転における電動弁開度のタイムチャート
である。
【図9】室外熱交換器の温度低下傾向と配管長との関係
を示す温度変化図である。
【符号の説明】
1は室外機、2は室内機、11は圧縮機、12は四路切
換弁、13は室外熱交換器、14は電動弁、15は電磁
弁、16は受液器、17は逆止弁、21は室内熱交換
器、Zは空気調和装置である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外機(1)と室内機(2)とを連絡
    配管(3),(4)により接続して該室外機(1)と室
    内機(2)の間に冷媒循環系を構成した空気調和装置に
    おいて、 上記室内機(2)が高圧側から低圧側に切り替わる暖房
    運転から除霜運転への移行時に、室内熱交換器(21)
    の温度(Tc)の低下状態を検出し、該温度(Tc)の
    低下率に基づいて上記連絡配管(3),(4)の配管長
    を検知することを特徴とする空気調和装置における配管
    長検知方法。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器(13)と減圧用電動弁
    (14)とを備えた室外機(1)と、室内熱交換器(2
    1)を備えた室内機(2)とを連絡配管(3),(4)
    により接続して上記室外機(1)と室内機(2)の間に
    冷媒循環系を構成した空気調和装置において、 室内熱交換器(21)が高圧側から低圧側に切り替わる
    暖房運転から除霜運転への移行時に該室内熱交換器(2
    1)の温度(Tc)の低下状態を検出して該温度(T
    c)の時間変化に対する低下率に基づいて上記連絡配管
    (3),(4)の配管長を検知する配管長検知手段と、 冷媒循環系における冷媒循環量を上記配管長が長いとき
    には該配管長が短いときよりも増加させる冷媒循環量増
    加手段とを備えたことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記冷媒循環量増加手段が、冷暖房運転の起動時におけ
    る上記電動弁(14)の開度を、上記配管長が長いほど
    大きく設定する構成であることを特徴とする空気調和装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記冷媒循環量増加手段が、暖房運転から除霜運転への
    突入時における上記電動弁(14)の開度を、上記配管
    長が長いほど大きく設定する構成であることを特徴とす
    る空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 上記冷媒循環量増加手段が、除霜運転の前半時における
    上記電動弁(14)の全開時間を、上記配管長が長いほ
    ど長く設定する構成であることを特徴とする空気調和装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 上記冷媒循環量増加手段が、除霜運転から暖房運転への
    復帰時における上記電動弁(14)の開度を、上記配管
    長が長いほど大きく設定する構成であることを特徴とす
    る空気調和装置。
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