JP2015129616A - 複合熱源ヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置を提供する。【解決手段】複合熱源ヒートポンプ装置1は、第1加熱熱交換器41、第2加熱熱交換器51、および放熱端末36を上流側から順に加熱配管31で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路30と、第1圧縮機43を備え第1加熱熱交換器41を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路40と、第2圧縮機53を備え第2加熱熱交換器51を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路50と、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合に(ステップS3でYes)、第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度をT1、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度をT2としたとき、T1<T2となるように設定する(ステップS5)制御装置6とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、複合熱源ヒートポンプ装置に関し、特に、空気熱および地中熱を熱源とする複合熱源ヒートポンプ装置に関する。
近時、太陽の熱を受けて大地に蓄えられた「地中熱」は、年間を通して温度変化が少ないためこの地中熱エネルギーを有効活用できる地中熱ヒートポンプが注目されている。特に、地中熱ヒートポンプは、冬の寒さが厳しい寒冷地でも安定した暖房ができるという特質を有する。
従来、地中熱源と空気熱源を並列に連結したヒートポンプサイクル装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されたヒートポンプサイクル装置は、例えば、暖房運転を行う場合には、外気温度に応じて、空気熱源か地中熱源のいずれか一方を選択して採熱効率の高い熱源を利用して放熱端末側の熱媒(循環液)を加熱する。
特開2006−125769号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたヒートポンプサイクル装置では、空気熱源か地中熱源のいずれか一方を熱源とするため、特に、冬季の寒冷地等において外気温が低く暖房負荷が過大になるような場合には暖房出力が不足しがちになることが想定される。
これに対し、放熱端末で放熱する熱媒(循環液)を循環させる加熱循環回路と、地中熱源を利用して加熱循環回路を循環する熱媒(循環液)を加熱する第1ヒートポンプ回路の第1加熱熱交換器と、空気熱源を利用して加熱循環回路を循環する熱媒(循環液)を加熱する第2ヒートポンプ回路の第2加熱熱交換器とを備え、加熱循環回路を循環する循環液の流れに対して、加熱循環回路に第1加熱熱交換器、第2加熱熱交換器の順に直列に接続したヒートポンプ装置(未公開である特願2012−175620)が提案されている。このヒートポンプ装置によれば、地中熱源と空気熱源の両方を利用して放熱端末側の循環液を加熱できるため、暖房出力を増すことが可能である。
かかるヒートポンプ装置において、仮に、空気熱源を利用して加熱する第2ヒートポンプ回路における第2加熱熱交換器の直上流側の加熱循環回路に、加熱循環回路を循環する循環液の温度を検出する温水温度センサを設置した場合、該温水温度センサは第1ヒートポンプ回路における第1加熱熱交換器にて加熱された後の循環液の温度を検出することになるため、放熱端末における暖房負荷が過小に評価されてしまって、総合的な暖房負荷に沿わない動作を招く。したがって、第1加熱熱交換器の直上流側の加熱循環回路に設置され、放熱端末から流出した循環液の温度を検出する一つの戻り温水温度センサの検出値から全体の暖房負荷を把握して、これに応じて第1ヒートポンプ回路および第2ヒートポンプ回路を作動させる必要がある。
圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度は、本来的には放熱端末側から加熱熱交換器に戻る循環液の温度に応じて最適な温度に決定されるものである。しかし、前記したような第1ヒートポンプ回路の第1加熱熱交換器と第2ヒートポンプ回路の第2加熱熱交換器とを加熱循環回路に対して直列に接続したヒートポンプ装置の場合、第2ヒートポンプ回路を循環する冷媒を圧縮する第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度は、第1加熱熱交換器の直上流側の加熱循環回路に設置した戻り温水温度センサの検出値に応じて決定されることになる。この場合、第2加熱熱交換器に戻る循環液はその前に第1加熱熱交換器により加熱されるため、その温度は戻り温水温度センサの検出値よりも高くなる。このため、戻り温水温度センサの検出値に応じて第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度が決定されてしまうと、第2加熱熱交換器に戻る循環液の既に高くなった温度をさらに上昇させるのに十分な加熱が行われず、暖房出力が低下してしまうという問題がある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、凝縮器としての第1加熱熱交換器、凝縮器としての第2加熱熱交換器、および放熱端末を上流側から順に加熱配管で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路と、第1圧縮機、前記第1加熱熱交換器、第1減圧手段、および地中熱を利用する蒸発器としての地中熱源熱交換器を第1冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、前記第2加熱熱交換器、第2減圧手段、および空気熱を利用する蒸発器としての空気熱源熱交換器を第2冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合に、前記第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度をT1、前記第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度をT2としたとき、T1<T2となるように設定する制御手段と、を有することを特徴とする複合熱源ヒートポンプ装置である。
このような構成によれば、第1ヒートポンプ回路および第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合には、第2ヒートポンプ回路の第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度T2が、第1ヒートポンプ回路の第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度T1よりも高く設定される。これにより、第2加熱熱交換器を流通する冷媒の温度が高くなり、第2加熱熱交換器に戻る循環液の既に高くなった温度をさらに上昇させるのに十分な加熱が第2加熱熱交換器を介して行われ、暖房出力が高まる。
すなわち、暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置を提供することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の複合熱源ヒートポンプ装置であって、前記制御手段は、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合に、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度をT3としたとき、T3=T1となるように設定することを特徴とする。
このような構成によれば、第1ヒートポンプ回路および第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合には、第1圧縮機および第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度を、第1加熱熱交換器および第2加熱熱交換器のうちの加熱に使用される方に戻る直前の循環液の温度に応じて、最適な温度に決定することができ、暖房出力を効率良く得ることが可能となる。
請求項3に係る発明は、凝縮器としての第1加熱熱交換器、凝縮器としての第2加熱熱交換器、および放熱端末を上流側から順に加熱配管で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路と、第1圧縮機、前記第1加熱熱交換器、第1減圧手段、および地中熱を利用する蒸発器としての地中熱源熱交換器を第1冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、第2圧縮機、前記第2加熱熱交換器、第2減圧手段、および空気熱を利用する蒸発器としての空気熱源熱交換器を第2冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、前記加熱循環回路を循環する循環液の目標温水温度に応じて決定される、冷媒の圧縮後の目標吐出温度を示す第1テーブルデータおよび第2テーブルデータの2つのテーブルデータを記憶する記憶部と、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合には、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第1テーブルデータを参照して設定し、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合には、前記第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第1テーブルデータを参照して設定し、前記第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第2テーブルデータを参照して設定する制御部と、を有し、前記第2データテーブルの目標吐出温度は、前記第1データテーブルの目標吐出温度よりも高くされていることを特徴とする複合熱源ヒートポンプ装置である。
このような構成によれば、第1ヒートポンプ回路および第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合には、第2ヒートポンプ回路の第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度が、第1ヒートポンプ回路の第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度よりも高く設定される。これにより、第2加熱熱交換器を流通する冷媒の温度が高くなり、第2加熱熱交換器に戻る循環液の既に高くなった温度をさらに上昇させるのに十分な加熱が第2加熱熱交換器を介して行われ、暖房出力が高まる。
すなわち、暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置を提供することができる。
また、第1ヒートポンプ回路および第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合には、第1圧縮機および第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度を、第1加熱熱交換器および第2加熱熱交換器のうちの加熱に使用される方に戻る直前の循環液の温度に応じて、最適な温度に決定することができ、暖房出力を効率良く得ることが可能となる。
本発明によれば、暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置の主要なユニットを示す外観構成図である。 図1に示される複合熱源ヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。 暖房運転時における第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度、および第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度の設定処理の内容を示すフローチャートである。 第1テーブルデータの一例を示す図である。 第2テーブルデータの一例を示す図である。 本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置による暖房出力を説明するための一例を示す模式図である。 比較例に係る複合熱源ヒートポンプ装置による暖房出力を説明するための一例を示す模式図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同一の部材または相当する部材には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1の主要なユニットを示す外観構成図である。図2は、図1に示される複合熱源ヒートポンプ装置1の全体構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1は、第1ヒートポンプ回路40(図2参照)を備える地中熱ヒートポンプユニット4と、第2ヒートポンプ回路50(図2参照)を備える空気熱ヒートポンプユニット5とを有している。また、複合熱源ヒートポンプ装置1は、放熱端末36に熱媒としての循環液(例えば、温水)を循環させる負荷側循環回路としての加熱循環回路30と、熱源側循環回路としての地中熱循環回路20と、複合熱源ヒートポンプ装置1の動作を制御する制御手段としての制御装置6(61,62)と、制御装置6に信号を送るリモコン60とを有している。
図2に示すように、本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1は、地中熱源を利用して放熱端末36側の循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路40の第1加熱熱交換器41と、空気熱源を利用して放熱端末36側の循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路50の第2加熱熱交換器51とを加熱循環回路30に対して直列に接続した複合熱源ヒートポンプ装置であり、加熱循環回路30を循環する循環液の流れに対して、第1加熱熱交換器が第2加熱熱交換器よりも上流側に配設されている。この複合熱源ヒートポンプ装置1は、暖房装置および冷房装置として機能させることができるが、以下の実施形態においては主として暖房装置として使用している場合の構成要素および動作について説明する。
第1ヒートポンプ回路40は、冷媒を圧縮する能力可変の第1圧縮機43と、第1圧縮機43から吐出された高温冷媒を流通させ、この高温冷媒と加熱循環回路30を流れる循環液との熱交換を行う凝縮器としての第1加熱熱交換器41と、第1加熱熱交換器41から流出する冷媒を減圧する第1減圧手段としての第1膨張弁44と、第1膨張弁44からの減圧した低温冷媒を流通させこの低温冷媒と地中熱循環回路20を流れる熱媒との熱交換を行う蒸発器としての地中熱源熱交換器45と、これらを環状に接続する第1冷媒配管42とを備えて構成されている。この第1ヒートポンプ回路40は、冷媒が循環するとともに、第1加熱熱交換器41を介して加熱循環回路30を流れる循環液を加熱する。
また、図2に示す地中熱ヒートポンプユニット4において、符号42aは、第1圧縮機43から吐出された冷媒の温度を検出する第1冷媒吐出温度センサであり、符号42bは、第1膨張弁44から第1圧縮機43に至るまでの地中熱源熱交換器45側の第1冷媒配管42、つまり低圧側の第1冷媒配管42に設けられ、低圧側の冷媒の温度を検出する第1冷媒温度センサである。
第2ヒートポンプ回路50は、冷媒を圧縮する能力可変の第2圧縮機53と、第2圧縮機53から吐出された高温冷媒を流通させ、この高温冷媒と加熱循環回路30を流れる循環液との熱交換を行う凝縮器としての第2加熱熱交換器51と、第2加熱熱交換器51から流出する冷媒を減圧する第2減圧手段としての第2膨張弁54と、第2膨張弁54からの減圧した低温冷媒を流通させこの低温冷媒と送風ファン56の作動により送られる空気との熱交換を行う蒸発器としての空気熱源熱交換器55と、これらを環状に接続する第2冷媒配管52とを備えて構成されている。この第2ヒートポンプ回路50は、冷媒が循環するとともに、第2加熱熱交換器51を介して加熱循環回路30を流れる循環液を加熱する。
第2冷媒配管52には、第2ヒートポンプ回路50における冷媒の流れ方向を切り替える4方弁58が設けられている。本実施形態では、空気熱源熱交換器55が低温となり着霜した場合に、第2圧縮機53から吐出される冷媒が空気熱源熱交換器55に向けて流れるように4方弁58が切り替えられて、第2圧縮機53からの高温冷媒により空気熱源熱交換器55に着いた霜が溶かされるようになっている。
また、図2に示す空気熱ヒートポンプユニット5において、符号52aは、第2圧縮機53から吐出された冷媒の温度を検出する第2冷媒吐出温度センサであり、符号52bは、第2膨張弁54から第2圧縮機53に至るまでの空気熱源熱交換器55側の第2冷媒配管52、つまり低圧側の第2冷媒配管52に設けられ、低圧側の冷媒の温度を検出する第2冷媒温度センサである。
なお、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の冷媒としては、二酸化炭素冷媒やHFC冷媒等の任意の冷媒を用いることができる。
第1加熱熱交換器41、地中熱源熱交換器45、および第2加熱熱交換器51は、例えばプレート式熱交換器で構成されている。このプレート式熱交換器は、複数の伝熱プレートが積層され、冷媒を流通させる冷媒流路と熱媒である流体を流通させる流体流路とが各伝熱プレートを境にして交互に形成されているものである。
地中熱循環回路20は、地中熱源熱交換器45と、地中熱源熱交換器45を流通する冷媒を加熱する熱源として地中に設置された地中熱交換器23と、これらを環状に接続する地中熱配管21とを備えて構成されている。また、地中熱配管21には、地中熱循環回路20に熱媒としてエチレングリコールやプロピレングリコール等を添加した不凍液を循環させる回転速度(単位時間当たりの回転数)可変の地中熱循環ポンプ22が設けられている。なお、図2における符号24は、熱媒を貯留し地中熱循環回路20の圧力を調整する地中用シスターンである。
ここで、地中熱循環回路20では、暖房運転を行う際に、地中熱交換器23によって地中から地中熱を採熱し、その熱を帯びた熱媒が地中熱循環ポンプ22により地中熱源熱交換器45に供給される。そして、地中熱源熱交換器45にて、地中熱源熱交換器45の冷媒流路を流通する冷媒と地中熱源熱交換器45の流体流路を流通する熱媒とが対向して流れて熱交換が行われ、地中熱交換器23にて採熱された地中熱が地中熱ヒートポンプユニット4の冷媒側に汲み上げられて冷媒が加熱され、地中熱源熱交換器45は蒸発器として機能するものとなる。
加熱循環回路30は、凝縮器としての第1加熱熱交換器41と、凝縮器としての第2加熱熱交換器51と、被空調空間を加熱する床暖房パネルやパネルコンベクタ等の負荷端末としての放熱端末36と、これらを上流側から順に環状に接続する加熱配管31とを備えて構成されている。また、加熱配管31には、加熱循環回路30に循環液を循環させる加熱循環ポンプ32が設けられており、放熱端末36毎に分岐した加熱配管31の各々には、その開閉により放熱端末36への循環液の供給を制御する熱動弁33がそれぞれ設けられている。なお、放熱端末36は、図2では2つ設けられているが、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
このように、加熱循環回路30において凝縮器としての第1加熱熱交換器41と凝縮器としての第2加熱熱交換器51とが直列に接続されており、加熱循環回路30を循環する循環液は、第1加熱熱交換器41を流通した後で、第2加熱熱交換器51を流通して、放熱端末36に供給されるように構成されている。
なお、図2に示す加熱循環回路30において、符号34は、加熱配管31に設けられ放熱端末36から第1加熱熱交換器41に流入する循環液の温度を検出する戻り温水温度センサであり、符号35は、循環液を貯留し加熱循環回路30の圧力を調整する暖房用シスターンである。
制御装置6は、地中熱循環回路20、第1ヒートポンプ回路40、および加熱循環回路30の動作を制御する地中熱ヒートポンプ制御装置61と、第2ヒートポンプ回路50の動作を制御する空気熱ヒートポンプ制御装置62とを備えている。制御装置6は、各種のデータやプログラムを記憶する記憶部と、演算・制御処理を行う制御部とを備えており、外気温センサ57や温度センサ42a,42b等の各温度センサ、およびリモコン60からの信号を受けて、複合熱源ヒートポンプ装置1の動作を制御できるようになっている。
制御装置6は、暖房運転中、第1加熱熱交換器41の直上流側の循環液の温度を検出する戻り温水温度センサ34の検出値が、設定された目標温水温度になるように、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43の回転速度と、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53の回転速度とをそれぞれ制御する。すなわち、制御装置6は、第1加熱熱交換器41の直上流側の加熱循環回路30に設置され放熱端末36から流出した循環液の温度を検出する一つの戻り温水温度センサ34の検出値から全体の暖房負荷を把握して、これに応じて第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の作動を制御するように構成されている。
また、制御装置6は、第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度を、戻り温水温度センサ34の検出値に基づいて制御される第1圧縮機43の回転速度と、リモコン60の設定値に基づいて設定される目標温水温度とに基づいて決定し設定する。そして、制御装置6は、暖房運転中、冷媒吐出温度センサ42aの検出する第1圧縮機43から吐出された冷媒の温度が、設定された目標吐出温度になるように、第1膨張弁44の開度を開閉制御する。さらに、制御装置6は、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度を、戻り温水温度センサ34の検出値に基づいて制御される第2圧縮機53の回転速度と、リモコン60の設定値に基づいて設定される目標温水温度とに基づいて決定し設定する。そして、制御装置6は、暖房運転中、冷媒吐出温度センサ52aの検出する第2圧縮機53から吐出された冷媒の温度が、設定された目標吐出温度になるように、第2膨張弁54の開度を開閉制御する。
次に、図1および図2に示す複合熱源ヒートポンプ装置1の動作について説明する。
放熱端末36によって加熱される被空調空間にはリモコン60が各々設置されており、リモコン60から被空調空間の加熱の指示がなされると、制御装置6は、外気温センサ57の検出する外気温度に基づき、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50のうち、熱源として採熱効率のよい方を選択して作動させる。
例えば春季や秋季のように外気温度がそれほど低くない場合(例えば5℃以上)で、暖房負荷が小さい場合には、制御装置6は、空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50のみを作動させる。この場合、制御装置6は、第2圧縮機53、第2膨張弁54、送風ファン56、および加熱循環ポンプ32の駆動を開始させ、負荷運転としての暖房運転が開始される。暖房運転が開始されると、第2加熱熱交換器51では加熱循環ポンプ32により循環される循環液と第2圧縮機53から吐出された高温高圧の冷媒とが熱交換され、加熱された循環液が放熱端末36に供給され被空調空間を加熱するとともに、空気熱源熱交換器55では、送風ファン56の作動により送られる空気と第2膨張弁54から吐出された低温低圧の冷媒とが熱交換され、空気熱により冷媒を加熱し蒸発させる。なお、この場合、加熱循環回路30を循環する循環液は、第1加熱熱交換器41も通過することになるが、このときには第1ヒートポンプ回路40は作動していないため、第1加熱熱交換器41では加熱されることなく通過する。
一方、冬季のように外気温度が低い場合(例えば5℃以下)には、制御装置6は、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40のみを作動させる。この場合、制御装置6は、第1圧縮機43、第1膨張弁44、地中熱循環ポンプ22、および加熱循環ポンプ32の駆動を開始させ、負荷運転としての暖房運転が開始される。暖房運転が開始されると、第1加熱熱交換器41では加熱循環ポンプ32により循環される循環液と第1圧縮機43から吐出された高温高圧の冷媒とが熱交換され、加熱された循環液が放熱端末36に供給され被空調空間を加熱するとともに、地中熱源熱交換器45では、地中熱循環ポンプ22により循環され地中熱交換器23を介して地中熱を採熱した熱媒と第1膨張弁44から吐出された低温低圧の冷媒とが熱交換され、地中熱により冷媒を加熱し蒸発させる。なお、この場合、加熱循環回路30を循環する循環液は、第2加熱熱交換器51も通過することになるが、このときには第2ヒートポンプ回路50は作動していないため、第2加熱熱交換器51では加熱されることなく通過する。
また、暖房運転の立ち上げ時や、外気温度がさらに低下する等して暖房負荷が大きくなり第1ヒートポンプ回路40の作動のみでは所望の暖房出力が得られないときなどに、制御装置6は、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40、および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50の両方を作動させる。暖房運転の立ち上げ時を例とした場合、制御装置6は、第1圧縮機43、第1膨張弁44、地中熱循環ポンプ22、第2圧縮機53、第2膨張弁54、送風ファン56、および加熱循環ポンプ32の駆動を開始させ、負荷運転としての暖房運転が開始される。暖房運転が開始されると、第1加熱熱交換器41では、加熱循環ポンプ32により循環される循環液と第1圧縮機43から吐出された高温高圧の冷媒とが対向して流れて熱交換が行われて循環液が加熱され、また、第2加熱熱交換器51では、加熱循環ポンプ32により循環される循環液と第2圧縮機53から吐出された高温高圧の冷媒とが対向して流れて熱交換が行われて循環液が加熱される。このように、加熱循環回路30を循環する循環液は、第1加熱熱交換器41で加熱された後、第2加熱熱交換器51でも加熱されて、熱動弁33を介して放熱端末36に送られ、リモコン60により指示された被空調空間を加熱する。
次に、図3のフローチャートを参照して、暖房運転時における第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度、および第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度の設定処理について説明する。
図3に示すように暖房運転が開始されると、制御装置6は、まず、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40、および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50のうちの、第1ヒートポンプ回路40のみが作動しているか否かを判断する(ステップS1)。
ステップS1において第1ヒートポンプ回路40のみが作動していると判断された場合(ステップS1でYes)、制御装置6は、図4に示す第1テーブルデータTAを参照して、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度T3を決定して設定する(ステップS4)。なお、この目標吐出温度T3は、後記する第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度T1と、同一の設定条件(圧縮機の回転速度および目標温水温度が同じ)の下で同じ値とされる。
図4は、第1テーブルデータTAの一例を示す図である。第1テーブルデータTAは、圧縮機43,53の回転速度と、リモコン60の設定値に基づいて設定される目標温水温度とに基づいて決まる、圧縮機43,53から吐出される冷媒の目標吐出温度を示している。この第1テーブルデータTAは、第1ヒートポンプ回路40が単独で作動する場合に第1ヒートポンプ回路40について参照され、あるいは後記するように第2ヒートポンプ回路50が単独で作動する場合に第2ヒートポンプ回路50について参照され、あるいは後記するように第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合に第1ヒートポンプ回路40について参照される。なお、第1テーブルデータTAは、制御装置6に内蔵される記憶部に保存されている。
そして、ステップS4の後、制御装置6は、ステップS1に処理を戻す。
一方、ステップS1において第1ヒートポンプ回路40のみが作動している状態ではないと判断された場合(ステップS1でNo)、制御装置6は、ステップS2に処理を移行させる。
ステップS2では、制御装置6は、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40、および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50のうちの、第2ヒートポンプ回路50のみが作動しているか否かを判断する(ステップS2)。
ステップS2において第2ヒートポンプ回路50のみが作動していると判断された場合(ステップS2でYes)、制御装置6は、図4に示す第1テーブルデータTAを参照して、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度T3を決定して設定する。(ステップS4)。
そして、ステップS4の後、制御装置6は、ステップS1に処理を戻す。
一方、ステップS2において第2ヒートポンプ回路50のみが作動している状態ではないと判断された場合(ステップS2でNo)、制御装置6は、ステップS3に処理を移行させる。
ステップS3では、制御装置6は、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40、および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50の両方が作動しているか否かを判断する(ステップS3)。
ステップS3において第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動していると判断された場合(ステップS3でYes)、制御装置6は、図4に示す第1テーブルデータTAを参照して、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度T1を決定して設定するとともに、図5に示す第2テーブルデータTBを参照して、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度T2を決定して設定する(ステップS5)。
図5は、第2テーブルデータTBの一例を示す図である。第2テーブルデータTBは、第2圧縮機53の回転速度と、リモコン60の設定値に基づいて設定される目標温水温度とに基づいて決まる、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度を示している。この第2テーブルデータTBは、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合に第2ヒートポンプ回路50について参照される。なお、第2テーブルデータTBは、制御装置6に内蔵される記憶部に保存されている。
図4と図5とを比較すればわかるように、図5に示す目標吐出温度の値は、図4に示す目標吐出温度の値よりも高くされている。したがって、地中熱源を利用する第1ヒートポンプ回路40、および空気熱源を利用する第2ヒートポンプ回路50の両方が作動して暖房運転が行われている場合には、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度T2は、第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度T1よりも大きくなるように設定される。
そして、ステップS5の後、またはステップS3でNoと判断された場合、制御装置6は、ステップS1に処理を戻す。
図6は、本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1による暖房出力を説明するための一例を示す模式図である。図7は、比較例に係る複合熱源ヒートポンプ装置による暖房出力を説明するための一例を示す模式図である。図7に示す比較例に係る複合熱源ヒートポンプ装置では、第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度と、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度との両方が、図4に示す第1テーブルデータTAを参照して決定されて設定される。なお、図6および図7は、例えば、圧縮機43,53の回転速度が90rpsであり、目標温水温度が30℃である場合について示す。また、図6および図7において、加熱循環回路30に沿って付した値は、加熱循環回路30を循環する循環液のその値が付された位置における温度を示す。
図7に示すように、比較例に係る複合熱源ヒートポンプ装置では、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度は、図4に示す第1テーブルデータTAから、60℃と決定されて設定される。また、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度も、図4に示す第1テーブルデータTAから、60℃と決定されて設定される。この場合、暖房出力(最大出力)は、例えば6KW+5KW=11KWとなる。
一方、図6に示すように、本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1では、制御装置6は、図4に示す第1テーブルデータTAを参照して、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度を、60℃と決定して設定する。また、制御装置6は、図5に示す第2テーブルデータTBを参照して、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度を、70℃と決定して設定する。この場合、暖房出力(最大出力)は、例えば6KW+6KW=12KWに向上する。
このようにして安定した高い暖房出力を得ることができる。
前記したように、本実施形態に係る複合熱源ヒートポンプ装置1は、第1加熱熱交換器41、第2加熱熱交換器51、および放熱端末36を上流側から順に加熱配管31で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路30と、第1圧縮機43を備え第1加熱熱交換器41を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路40と、第2圧縮機53を備え第2加熱熱交換器51を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路50と、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合に、第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度をT1、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度をT2としたとき、T1<T2となるように設定する制御装置6とを有している。
したがって、このような本実施形態によれば、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合には、第2ヒートポンプ回路50の第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度T2が、第1ヒートポンプ回路40の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度T1よりも高く設定される。これにより、第2加熱熱交換器51を流通する冷媒の温度が高くなり、第2加熱熱交換器51に戻る循環液の既に高くなった温度をさらに上昇させるのに十分な加熱が第2加熱熱交換器51を介して行われ、暖房出力が高まる。
すなわち、暖房出力を高めることが可能な複合熱源ヒートポンプ装置1を提供することができる。
また、第2圧縮機53から吐出される冷媒の目標吐出温度を上げることにより、空気熱源熱交換器55での冷媒の温度と第2圧縮機53に吸入される冷媒の温度との差が大きくなるため、第2ヒートポンプ回路50における冷凍サイクルの効率が向上する。
さらに、図6に示すように、空気熱源を利用して加熱する第2ヒートポンプ回路50の第2加熱熱交換器51を経て放熱端末36に戻る加熱循環回路30の循環液の温度が高まり、速暖性を確保することができる。
また、本実施形態では、制御装置6は、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50のうちの一方のみが作動する場合に、第1圧縮機43および第2圧縮機53のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度をT3としたとき、T3=T1となるように設定する。ここで、T1は、前記したように、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50の両方が作動する場合の第1圧縮機43から吐出される冷媒の目標吐出温度である。
このような構成によれば、第1ヒートポンプ回路40および第2ヒートポンプ回路50のうちの一方のみが作動する場合には、第1圧縮機43および第2圧縮機53のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度T3を、第1加熱熱交換器41および第2加熱熱交換器51のうちの加熱に使用される方に戻る直前の循環液の温度に応じて、最適な温度に決定することができ、暖房出力を効率良く得ることが可能となる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、前記実施形態では、制御装置6は、図4に示す第1テーブルデータTA、または図5に示す第2テーブルデータTBを参照して、圧縮機43,53から吐出される冷媒の目標吐出温度を決定し設定しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、制御装置6は、目標吐出温度の設定の際に参照対象となる一つのテーブルデータを用意しておき、該テーブルデータの値を必要に応じて書き換えた上で参照するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、地中熱交換器23を1本だけ地中に設置しているが、地中熱交換器23は地中に複数設置されていてもよく、その複数の地中熱交換器23は互いに並列に接続されていてもよく、直列に接続されていてもよい。
また、前記実施形態では、地中熱交換器23を地中に設置するものとし、地中熱交換器23は地中に直接埋設され地中熱を採熱しているが、地中熱交換器23を井戸の中に設置し、例えば暖房運転の場合には地中熱によって温められた井戸水から採熱するものも地中熱交換器23を地中に設置するものに含まれるものである。
1 複合熱源ヒートポンプ装置
6 制御装置(制御手段、記憶部、制御部)
30 加熱循環回路
31 加熱配管
36 放熱端末
40 第1ヒートポンプ回路
41 第1加熱熱交換器
42 第1冷媒配管
43 第1圧縮機
44 第1膨張弁(第1減圧手段)
45 地中熱源熱交換器
50 第2ヒートポンプ回路
51 第2加熱熱交換器
52 第2冷媒配管
53 第2圧縮機
54 第2膨張弁(第2減圧手段)
55 空気熱源熱交換器
61 地中熱ヒートポンプ制御装置
62 空気熱ヒートポンプ制御装置
TA 第1テーブルデータ
TB 第2テーブルデータ

Claims (3)

  1. 凝縮器としての第1加熱熱交換器、凝縮器としての第2加熱熱交換器、および放熱端末を上流側から順に加熱配管で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路と、
    第1圧縮機、前記第1加熱熱交換器、第1減圧手段、および地中熱を利用する蒸発器としての地中熱源熱交換器を第1冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、
    第2圧縮機、前記第2加熱熱交換器、第2減圧手段、および空気熱を利用する蒸発器としての空気熱源熱交換器を第2冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、
    前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合に、前記第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度をT1、前記第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度をT2としたとき、T1<T2となるように設定する制御手段と、
    を有することを特徴とする複合熱源ヒートポンプ装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合に、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度をT3としたとき、T3=T1となるように設定することを特徴とする請求項1に記載の複合熱源ヒートポンプ装置。
  3. 凝縮器としての第1加熱熱交換器、凝縮器としての第2加熱熱交換器、および放熱端末を上流側から順に加熱配管で環状に接続して形成され、循環液が循環する加熱循環回路と、
    第1圧縮機、前記第1加熱熱交換器、第1減圧手段、および地中熱を利用する蒸発器としての地中熱源熱交換器を第1冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第1加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第1ヒートポンプ回路と、
    第2圧縮機、前記第2加熱熱交換器、第2減圧手段、および空気熱を利用する蒸発器としての空気熱源熱交換器を第2冷媒配管で環状に接続して形成され、冷媒が循環するとともに前記第2加熱熱交換器を介して前記循環液を加熱する第2ヒートポンプ回路と、
    前記加熱循環回路を循環する循環液の目標温水温度に応じて決定される、冷媒の圧縮後の目標吐出温度を示す第1テーブルデータおよび第2テーブルデータの2つのテーブルデータを記憶する記憶部と、
    前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路のうちの一方のみが作動する場合には、前記第1圧縮機および前記第2圧縮機のうちの駆動される方から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第1テーブルデータを参照して設定し、前記第1ヒートポンプ回路および前記第2ヒートポンプ回路の両方が作動する場合には、前記第1圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第1テーブルデータを参照して設定し、前記第2圧縮機から吐出される冷媒の目標吐出温度を、前記第2テーブルデータを参照して設定する制御部と、を有し、
    前記第2データテーブルの目標吐出温度は、前記第1データテーブルの目標吐出温度よりも高くされていることを特徴とする複合熱源ヒートポンプ装置。
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