JP2005090616A - アクティブサスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールねじ式の回転−直線運動変換装置よりも耐衝撃性等に優れ逆入力に対する抵抗が高い運動変換装置を採用することにより、回転−直線運動変換装置を備えたアクティブサスペンション装置の性能を向上させる。
【解決手段】車体側部材14及び車輪側部材16と、回転アクチュエータとしての電動機62の回転を車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、車体側部材と車輪側部材とを相対的に変位させて減衰力を可変制御すると共にサスペンションストロークを制御するアクティブサスペンション装置であって、回転−直線運動変換装置はねじ軸42と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラ66と、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナット44とを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輌のサスペンションに係り、更に詳細には減衰力可変機能を備えサスペンションストロークを制御するアクティブサスペンション装置に係る。
自動車等の車輌のアクティブサスペンション装置の一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、車体に接続された車体側部材と、車輪側に接続された車輪側部材と、電動機と、電動機の回転を車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、車体側部材と車輪側部材とを相対的に変位させてサスペンションストロークを制御するよう構成されたアクティブサスペンション装置が従来より知られている。
かかるアクティブサスペンション装置によれば、電動機を回転駆動して車体側部材と車輪側部材とを相対変位させることにより、サスペンションストロークをアクティブに制御することができる。
特開平8−197931号公報
しかし上述の如き従来のアクティブサスペンション装置に於いては、回転−直線運動変換装置はボールねじ式の回転−直線運動変換装置であるため、実際の車輌に適用する上で以下の如く種々の問題がある。
(1)ボールねじ式の回転−直線運動変換装置は耐荷重性が悪く、必要な耐荷重性を確保するためには、大型のものならざるを得ず、そのため車輌搭載性が悪い。
(2)ボールねじ式の回転−直線運動変換装置は衝撃的な荷重に弱く、圧痕によって回転不能となる場合があり、路面の凹凸等に起因して車輪側より大きい逆入力を繰り返し受けると、アクティブサスペンション装置の作動が円滑に行われなくなる。
(3)ボールねじ式の回転−直線運動変換装置の効率は、一般に、正効率及び逆効率の何れも高い。特に耐荷重性を高くすべく大きいボールが使用されると、必然的にリード角も大きくなり、そのため逆効率が更に高くなる。従って電動機の故障等の非作動時に、車輪側よりの逆入力に対する減衰力となる摩擦等の抵抗が小さく、十分な振動減衰作用が得られない。またこの問題を解消すべく何らかの減衰力を付加する装置が設けられると、正効率及び逆効率の何れも低下してしまう。
(4)リード角が大きく設定されると、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置のギヤ比が小さくなる。即ち電動機の1回転当りの車体側部材と車輪側部材との間の相対変位量が大きくなる。そのためサスペンションストロークの制御性が悪く、電動機として低回転且つ高トルク型の大型の電動機が使用されなければならず、アクティブサスペンション装置全体としての効率も悪い。
本発明は、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置により電動機の回転を車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換し、車体側部材と車輪側部材とを相対的に変位させてサスペンションストロークを制御するよう構成された従来のアクティブサスペンション装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置よりも耐衝撃性等に優れ逆入力に対する抵抗が高い回転−直線運動変換装置を採用することにより、回転−直線運動変換装置を備えたアクティブサスペンション装置の性能を向上させることである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち車体に接続された車体側部材と、車輪側に接続された車輪側部材と、回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転を前記車体側部材と前記車輪側部材との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、前記車体側部材と前記車輪側部材とを相対的に変位させて減衰力を可変制御すると共にサスペンションストロークを制御するアクティブサスペンション装置に於いて、前記回転−直線運動変換装置はねじ軸と、前記ねじ軸の周りに配設され前記ねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラを囲繞し前記遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であることを特徴とするアクティブサスペンション装置であることを特徴とするアクティブサスペンション装置によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、前記ねじ軸又は前記ローラナットが回転されても前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの何れもスラスト変位しない前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、前記ねじ軸又は前記ローラナットの条数が増減されており、前記ねじ軸及び前記ローラナットが相対的に回転すると前記遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いにより前記ねじ軸及び前記ローラナットに対し相対的に回転するよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2の構成に於いて、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率の80%以下であるよう設定される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2又は3の構成に於いて、前記ねじ軸は前記車体側部材及び前記車輪側部材の一方に連結され、前記ローラナットは前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に回転可能に支持され、前記回転アクチュエータにより前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動されるよう構成される(請求項4の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項2又は3の構成に於いて、前記ねじ軸は前記車体側部材及び前記車輪側部材の一方に連結され、前記回転アクチュエータにより前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動され、前記ローラナットは前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に連結されているよう構成される(請求項5の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項4又は5の構成に於いて、前記ねじ軸は前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットに対し相対的に直線変位するよう構成される(請求項6の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項4の構成に於いて、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは前記ローラナットに対し相対的に直線変位するよう構成される(請求項7の構成)。
上記請求項1の構成によれば、回転アクチュエータの回転を車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置は、ねじ軸と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であり、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はボールねじ式の回転−直線運動変換装置に比して耐荷重性や耐衝撃荷重性に優れているので、回転−直線運動変換装置を大型化することなく確実に且つ良好に回転運動と直線運動との間の運動変換を行わせることができ、従ってアクティブサスペンション装置を円滑に作動させ、その耐久性を向上させることができる。
また遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はねじのリード角(ピッチ角)の設定の自由度が高く、逆効率を正効率よりも小さく設定できるので、回転アクチュエータの回転を効率的に車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換しつつ、アクティブサスペンション装置の非制御時や回転アクチュエータの故障時に車輪側よりの逆入力に対し十分な抵抗を与えることができ、従って回転アクチュエータの回転制御によりサスペンションストロークを効率的に達成しつつ十分な振動減衰作用を確保することができ、また回転アクチュエータの回転制御によって車体側部材と車輪側部材との間に作用する荷重を制御することにより減衰力を可変制御することができる。
更に遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置に於いては遊星歯車機構による減速及び差動ねじ機構による減速の両者により減速が達成され、回転アクチュエータの回転角度に対する車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線変位の比を小さくすることができるので、回転アクチュエータとして例えば高回転且つ低トルク型の小型の電動機を使用することができると共に、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置が使用される場合に比してサスペンションストロークを高精度に制御することができる。
また上記請求項2の構成によれば、ねじ軸及び遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、遊星ねじローラ及びローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、ねじ軸又はローラナットが回転されてもねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットの何れもスラスト変位しないねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、ねじ軸又はローラナットの条数が増減されており、ねじ軸及びローラナットが相対的に回転すると遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転するので、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットは互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たすと共に、ねじ軸又はローラナットは遊星ねじローラと共働して差動ねじとしての機能を果たし、これにより遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はねじ軸とローラナットとの間に於いて回転角度と直線変位量とを一対一に正確に対応させて回転運動を微小な直線運動に正確に変換し或いは直線運動を大きい回転運動に正確に変換することができ、またねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットは互いに螺合するので、優れた耐荷重性能を確保することができる。
また上記請求項3の構成によれば、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチ角は遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率の80%以下であるよう設定されるので、回転アクチュエータの回転を効率的に車体側部材と車輪側部材との間の相対的直線運動に変換しつつ、非制御時や回転アクチュエータの故障時に車輪側よりの逆入力に対し十分な抵抗を与えることができ、従って回転アクチュエータの回転制御によりサスペンションストロークを効率的に達成しつつ十分な振動減衰作用を確保することができる。
また上記請求項4の構成によれば、ねじ軸は車体側部材及び車輪側部材の一方に連結され、ローラナットは車体側部材及び車輪側部材の他方に回転可能に支持され、回転アクチュエータにより車体側部材及び車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動されるので、回転アクチュエータによってローラナットを回転駆動することによりねじ軸と共に車体側部材及び車輪側部材の一方を車体側部材及び車輪側部材の他方に対し相対的に直線運動させ、これにより車体側部材と車輪側部材とを相対的に変位させることができる。
また上記請求項5の構成によれば、ねじ軸は車体側部材及び車輪側部材の一方に連結され、回転アクチュエータにより車体側部材及び車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動され、ローラナットは車体側部材及び車輪側部材の他方に連結されているので、回転アクチュエータによってねじ軸を回転駆動することによりローラナットと共に車体側部材及び車輪側部材の他方を車体側部材及び車輪側部材の一方に対し相対的に直線運動させ、これにより車体側部材と車輪側部材とを相対的に変位させることができる。
また上記請求項6の構成によれば、ねじ軸は遊星ねじローラ及びローラナットに対し相対的に直線変位するので、ねじ軸及び遊星ねじローラがローラナットに対し相対的に直線変位する構成の場合に比して直線変位する部材の重量を低減すると共に、ローラナットの必要な長さを低減することができる。
また上記請求項7の構成によれば、ねじ軸及び遊星ねじローラはローラナットに対し相対的に直線変位するので、ねじ軸が遊星ねじローラ及びローラナットに対し相対的に直線変位する構成の場合に比してねじ軸の必要な長さを低減することができ、これによりアクティブサスペンション装置を大きくすることなく十分なサスペンションストロークを確保することができる。
[課題解決手段の好ましい態様]
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチ角は遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率の10%以上80%以下であるよう設定される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は2の構成に於いて、ねじ軸及びローラナットのうちの一方の部材が回転可能に且つスラスト変位不可能に支持され、ねじ軸及びローラナットのうちの他方の部材が回転不可能に且つスラスト変位可能に支持され、前記他方の部材の条数が増減されているよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様2の構成に於いて、一方の部材と共働して遊星ねじローラをねじ軸の軸線周りの所定の位置に保持し遊星ねじローラをそれらの軸線周りに回転可能に支持するキャリアを有するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様3の構成に於いて、キャリアは前記一方の部材によりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転可能に且つ前記一方の部材に対し相対的にスラスト変位不可能に支持されているよう構成される(好ましい態様4)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、遊星ねじローラがねじ山の噛み合いによりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転する際の摩擦損失は、遊星ねじローラがねじ軸若しくはローラナットに対し相対的に回転することなくねじ軸若しくはローラナットに対し相対的に滑る際の摩擦損失よりも小さいよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は上記好ましい態様2乃至5の構成に於いて、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットはそれぞれ対応する軸線の周りに螺旋状に延在するねじを有し、各ねじのねじ山はそれぞれ対応する軸線に沿う断面で見て左右対称であるよう構成される(好ましい態様6)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1又は上記好ましい態様2乃至6の構成に於いて、遊星ねじローラの個数は、ねじ軸及びローラナットの合計の条数を正の整数にて除算した値であるよう構成される(好ましい態様7)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
図1は本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例1を示す縦断面図である。
図1に於いて、符号10はアクティブサスペンション装置を全体的に示しており、アクティブサスペンション装置10は軸線12に沿って互いに相対的に直線変位可能な車体側部材14と車輪側部材16とを有している。車体側部材14は軸線12に沿って延在する棒状をなし、上端にアッパスプリングシート部材18を担持している。アッパスプリングシート部材18の凹部内には円筒状のゴムブッシュ20が固定されており、アッパスプリングシート部材18の凹部の下面には円筒状のゴム製のバウンドストッパ22が固定されている。
車体側部材14の上端部はアッパスプリングシート部材18、ゴムブッシュ20、バウンドストッパ22を貫通して上方へ延在し、車体側部材14の上端にはゴムブッシュ20の上端に係合するストッパ24が固定されている。車体側部材14の上端部はアッパスプリングシート部材18が車体26に連結されることにより車体26に連結されており、これにより車体側接続端を郭定している。
車輪側部材16は軸線12に沿って延在する有底の円筒状をなし、底壁に固定されたブラケット26にて車輪側、即ち図には示されていない車輪支持部材又はサスペンションアームに連結され、これによりブラケット26は車輪側接続端を郭定している。車輪側部材16にはロアスプリングシート部材16Aが固定されており、アッパスプリングシート部材18とロアスプリングシート部材16Aとの間にはコイル状のサスペンションスプリング30が弾装されている。
車輪側部材16の上端にはキャップ部材32が固定されており、キャップ部材32は軸線12に沿って往復動可能に且つ軸線12の周りに回転不可能に車体側部材14を支持している。キャップ部材32には車体側部材14に係合するシール部材34が固定されている。車体側部材14の下端には遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40が設けられており、回転−直線運動変換装置40は軸線12に沿って延在し雄ねじを有するねじ軸42を含み、ねじ軸42は車体側部材14の下方部にその一部として形成されている。ねじ軸42は軸線12に沿って延在する実質的に円筒形のローラナット44に挿通され、ローラナット44よりも大きい軸線方向の長さを有している。
ローラナット44は内周面に雌ねじを有し、車輪側部材16の内面によりボールベアリング46、48を介して軸線12の周りに車輪側部材16に対し相対的に回転可能に支持されている。ボールベアリング46、48のアウタレースはそれぞれストッパリング50及び52により車輪側部材16の内面に固定されている。ローラナット44の外面には径方向に磁極を有する複数個の永久磁石54が周方向に等間隔に隔置された状態にて固定されている。
永久磁石54の周りにて車輪側部材16の外周面にはハウジング56が固定されており、ハウジング56内には径方向に延在する複数個のコア58が周方向に等間隔に隔置された状態にて配置されている。各コア58にはコイル60が巻回されており、永久磁石54、コア58、コイル60は互いに共働してローラナット44を軸線12の周りに回転駆動する電動機62を構成している。
電動機62は図2に示された電子制御装置100により制御される。電子制御装置100は電動機62へ駆動電流を供給する駆動回路102を含み、駆動回路102は図2には示されていない種々のセンサの検出結果に基づきマイクロコンピュータ104により制御される。駆動回路102にはバッテリ106より昇圧器(DC‐DCコンバータ)108及びキャパシタ110を経て電流が供給され、電動機62の非制御時に於けるサスペンションのストロークにより電動機62が発電機として機能することにより発生される電流は昇圧器108を経てバッテリ106へ供給され、これにより回生電流としてバッテリ106に充電される。
ねじ軸42とローラナット44との間には雄ねじを有する複数個の遊星ねじローラ66が配置されており、各遊星ねじローラ66は軸線12に平行に延在し、ローラナット44よりも短い長さを有している。図示の実施例に於いては、遊星ねじローラ66は9個設けられ、軸線12の周りに等間隔に互いに周方向に隔置されている。各遊星ねじローラ66は両端に円柱状のシャフト部を有し、各シャフト部はそれぞれねじ軸42を囲繞する環状のキャリア68及び70により各自の軸線の周りに自転可能に且つ軸線12の周りに公転可能に且つローラナット44に対し相対的にスラスト変位不可能に支持されている。
キャリア68及び70はねじ軸42よりも大きい内径及びローラナット44よりも小さい外径を有し、ねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に軸線12の周りに自由に回転可能である。またキャリア68及び70は例えば含油金属の如き摩擦係数が低い材料にて形成され、ローラナット44に固定された図には示されていないストッパリングにより軸線方向外方へ移動しないよう支持されている。
ローラナット44の雌ねじ及び遊星ねじローラ66の雄ねじは同一方向のねじであるのに対し、ねじ軸42の雄ねじ及び遊星ねじローラ66の雄ねじは互いに逆方向のねじである。各遊星ねじローラ66の雄ねじはねじ軸42の雄ねじ及びローラナット44の雌ねじに螺合している。特にローラナット44がねじ軸42に対し相対的に回転すると、遊星ねじローラ66は滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転する。
尚「遊星ねじローラ66が滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転する」ことは、「遊星ねじローラ66がねじ山の噛み合いによりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転する際の摩擦損失」が、「遊星ねじローラ66がねじ軸42若しくはローラナット44に対し相対的に回転することなくねじ軸42若しくはローラナット44に対し相対的に滑る際の摩擦損失」よりも小さくなるよう、各ねじの間の摩擦係数等との関係にて各ねじのピッチ角等が最適に設定されることにより達成される。
図3はねじ軸42等のねじのピッチ角(リード角)と遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40の効率との関係を示しており、特に太い実線は正効率(回転運動を直線運動に変換する効率)を示し、太い破線は逆効率(直線運動を回転運動に変換する効率)を示している。また図3は比較例としてボールねじよりも耐荷重性等に優れた台形ねじについて正効率(細い実線)及び逆効率(細い破線)を示している。
図3より解る如く、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40によれば、台形ねじよりも正効率及び逆効率を高くすることができ、広いピッチ角の範囲に亘り正効率及び逆効率を高くすることができ、逆効率を正効率よりも低く設定し、サスペンションのストローク時に減衰力としての抵抗を与えることができることが解る。
尚本願発明者が行った実験的研究によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40により回転運動を効率的に直線運動に変換しつつ所要の減衰力を発生するためには、正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率は正効率の80%以下、好ましくは10%以上80%以下であることが好ましく、従って図3に示されたピッチ角効率との関係の場合にはねじ軸42等のねじのピッチ角は1.8以下、好ましくは0.6以上1.8以下であることが好ましい。従って図示の実施例に於いては、ねじ軸42等のねじのピッチ角は正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率が正効率の80%以下、好ましくは10%以上80%以下であるよう設定される。
図4はねじ軸42の雄ねじを軸線12に平行な断面にて示す拡大部分断面図である。尚図4に於いて、二点鎖線42Aは有効ねじ径の位置を示している。図4に示されている如く、ねじ軸42の雄ねじは90度の挾角をなし先端が丸みを帯びた実質的に二等辺三角形のねじ山形状を有し、軸線12の周りに螺旋状に延在している。またねじ軸42の雄ねじのねじ山はねじの延在方向に垂直な断面で見て左右対称であるのではなく、軸線12に沿う断面で見て左右対称であるよう形成されている。更に各ねじ山の斜面は軸線12に沿う断面で見て半径Rsの円弧状をなし、有効ねじ径の位置42Aに於ける各ねじ山の斜面の軸線12に対する傾斜角は45度である。
またローラナット44の雌ねじ及び遊星ねじローラ66の雄ねじもねじ軸42の雄ねじと同様に形成されており、従ってねじ軸42の雄ねじと遊星ねじローラ66の雄ねじ及び遊星ねじローラ66の雄ねじとローラナット44の雌ねじは、それらの回転方向及び回転角度の大小に拘らず常にそれぞれ有効ねじ径の径方向位置であって軸線方向に互いにねじピッチ分隔置された複数の位置に於いて互いに実質的に点接触する状況を維持する。
またねじ軸42の雄ねじ、ローラナット44の雌ねじ、遊星ねじローラ66の雄ねじは互いに同一のピッチを有する多条ねじであるが、ローラナット44が回転されてもねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の何れもスラスト変位しないねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の有効ねじ径及び条数の関係に対し、ねじ軸42の条数が1増減された条数に設定される。即ちねじ軸42の差動条数が+1又は−1に設定される。
即ち、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の有効ねじ径をそれぞれDs、Dp、Dnとし、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の条数をそれぞれNs、Np、Nnとすると、ローラナット44が回転されてもねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の何れもスラスト変位しないねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の有効ねじ径及び条数の関係とはNs:Np:Nn=Ds:Dp:Dnが成立する関係であり、ねじ軸42の条数Nsがこの関係を満たす値に対し1多い数又は1少ない数に設定され、図示の実施例1に於いては、ねじ軸42の差動条数が−1に設定されている。
以上の説明より解る如く、ねじ軸42、ローラナット44、遊星ねじローラ66、キャリア68及び70は互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機構を構成すると共に、ねじ軸42の差動条数によりローラナット44及び遊星ねじローラ66に対し相対的にねじ軸42を軸線12に沿ってスラスト変位させる差動ねじ機構を構成している。
図5は実施例1に於ける回転−直線運動変換装置10の作動原理を示す解図的説明図であり、特に図5(A)は図1の上方より回転−直線運動変換装置10を見た場合のねじ軸42、ローラナット44、遊星ねじローラ66、キャリア68及び70の回転方向を示し、図5(B)は図1の斜め上方より回転−直線運動変換装置40を見た場合についてキャリア68及び70を固定してねじ軸42、ローラナット44、遊星ねじローラ66のスラスト移動方向を示している。
図5(A)に示されている如く、ねじ軸42は回転しないので、ローラナット44が軸線12の周りに時計廻り方向へ回転されると、各遊星ねじローラ66はそれぞれ各自の軸線の周りに時計廻り方向へ自転しつつねじ軸42の周りに時計廻り方向へ公転し、キャリア68及び70は軸線12の周りに時計廻り方向へ回転する。
図5(B)に示されている如く、右ねじを有する一つの遊星ねじローラ66についてキャリア68及び70を固定して考えると、遊星ねじローラ66はその軸線の周りに時計廻り方向へ回転することにより右ねじの締め込み方向へスラスト変位しようとし、これに螺合する左ねじのねじ軸42は軸線12の周りに反時計廻り方向へ回転することにより手前側へスラスト変位しようとする。
この場合遊星ねじローラ66はキャリア68及び70によりスラスト変位が阻止されるので、ねじ軸42は軸線12の周りに反時計廻り方向へ回転することにより遊星ねじローラ66に対し相対的にスラスト変位する。従ってローラナット44が軸線12の周りに時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸42はその差動条数が−1であるので手前側へスラスト変位し、ローラナット44が軸線12の周りに反時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸42は向こう側へスラスト変位する。
尚ねじ軸42の差動条数が+1である場合には、ねじ軸42は上述の場合とは逆方向へ移動する。またローラナット44の差動条数が+1の場合に於いて、ローラナット44が軸線12の周りに時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸42は手前側へスラスト変位し、ローラナット44が軸線12の周りに反時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸42は向こう側へスラスト変位し、ローラナット44の差動条数が−1である場合にはねじ軸42は逆方向へスラスト変位する。
遊星ねじローラ66に対するねじ軸42の相対的スラスト変位量の大きさは遊星ねじローラ66の1公転当り1条分、即ちねじのピッチPであり、ローラナット44の1回転当りの公転数は「ローラナット44の有効ねじ径Dn」を「ねじ軸42の有効ねじ径Dsとローラナット44の有効ねじ径Dnとの和」にて除算した値であるので、ローラナット44の1回転当りのねじ軸42のスラスト変位量の大きさLsは下記の式1にて表される。
Ls=P・Dn/(Ds+Dn) ……(1)
例えば図示の実施例1に於いて、ピッチPが1mmであり、遊星ねじローラ66の雄ねじが4条(Np=4)の右ねじであり、その有効ねじ径が7mmであり、ローラナット44の雌ねじの有効ねじ径Dnが遊星ねじローラ66の雄ねじの4.5倍の31.5mmであり、その右ねじの条数Nnがねじ軸42及び遊星ねじローラ66が相対的にスラスト変位しない条件4.5×4の18条であるとすると、ねじ軸42の雄ねじの有効ねじ径Dsは、遊星ねじローラ66の雄ねじの2.5倍の17.5mmであり、その左ねじの条数Nsはねじ軸42及び遊星ねじローラ66が相対的にスラスト変位しない条件、即ち1条の2.5×4倍より1少ない9条であるとすると、ローラナット44の1回転当りのねじ軸42のスラスト変位量の大きさLsは上記式1より17.5/49mmである。
尚図示の実施例1に於ける遊星ねじローラ66の個数は上述の如く9個であるが、これは上記具体例に於いてねじ軸42及びローラナット44の合計の条数27を正の整数3にて除算した値であり、遊星ねじローラ66の個数がねじ軸42及びローラナット44の合計の条数を正の整数にて除算した値である場合に遊星ねじローラ66を軸線12の周りに等間隔にて互いに周方向に隔置された状態に配置することができる。
また図示の実施例1に於いて、ねじ軸42が軸線12に沿ってスラスト変位せしめられると、各遊星ねじローラ66が各自の軸線の周りに自転しつつねじ軸42の周りに公転し、これによりローラナット44が軸線12の周りに回転する。この場合ローラナット44の回転方向はねじ軸42のスラスト変位の方向及びねじ軸42の差動条数が+1であるか−1であるかにより決定され、何れの場合にもねじ軸42のスラスト変位の大きさがLsであるときのローラナット44の回転角度の大きさθnは下記の式2にて表される。
θn=(Ds+Dn)/(360・P・Dn) ……(2)
かくしてねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44は互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たすと共に、ねじ軸42及び遊星ねじローラ66は互いに共働して差動ねじとしての機能を果たし、またねじ軸42が回転不可能に且つスラスト変位可能に支持され、ローラナット44が回転可能に且つスラスト変位不可能に支持されているので、回転角度と直線変位量とを一対一に正確に対応させてローラナット44の回転運動を正確にねじ軸42の微小な直線運動に正確に変換し、或いはねじ軸42の直線運動をローラナット42の大きい回転運動に正確に変換することができる。
従って図示の実施例1によれば、電子制御装置100によって電動機62を制御することにより、車体側部材14と車輪側部材16とを相対的に正確に直線変位させ、これによりサスペンションストロークを高精度にアクティブに制御して車輌の旋回時等に於ける車輌の姿勢を正確に制御することができる。
また図示の実施例1によれば、回転アクチュエータとしての電動機62の回転を車体側部材14と車輪側部材16との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置は、ねじ軸42と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラ66と、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナット44とを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40であり、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40はボールねじ式の回転−直線運動変換装置に比して耐荷重性や耐衝撃荷重性に優れているので、回転−直線運動変換装置を大型化することなく確実に且つ良好に回転運動と直線運動との間の運動変換を行わせることができ、従ってアクティブサスペンション装置を円滑に作動させ、その耐久性を向上させることができる。
また図示の実施例1によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40のねじ軸42等のねじのピッチ角は正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率が正効率の80%以下、好ましくは10%以上80%以下であるよう設定されるので、電動機62の回転を効率的に車体側部材14と車輪側部材16との間の相対的直線運動に変換しつつ、非制御時や電動機62の故障時に車輪側よりの逆入力に対し十分な抵抗を与えることができ、従って電動機62の回転制御によりサスペンションストロークを効率的に達成しつつ十分な振動減衰作用を確保することができ、更には電動機62の回転トルクの制御によって車体側部材14と車輪側部材16との間に作用する荷重を制御することにより減衰力を可変制御することができ、例えば悪路走行時には減衰力を低くして車輌の乗り心地性を向上させ、車輌の旋回時や加減速時には減衰力を高くして車輌の操縦安定性を向上させることができる。
また図示の実施例1によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40に於いては上述の如く遊星歯車機構による減速及び差動ねじ機構による減速の両者により減速が達成され、電動機62の回転角度に対する車体側部材14と車輪側部材16との間の相対的直線変位の比を小さくすることができるので、電動機62として例えば高回転且つ低トルク型の小型の電動機を使用することができる。
更に図示の実施例1によれば、電動機62の非制御時に於けるサスペンションのストロークにより電動機62が発電機として機能することにより発生される電流は昇圧器108を経てバッテリ106へ供給され、これにより回生電流としてバッテリ106に充電されるので、車輪のバウンド、リバウンドのエネルギの一部を電気的エネルギとして回収し、車輌全体の効率を向上させることができる。
特に図示の実施例1によれば、ねじ軸42は遊星ねじローラ66及びローラナット44に対し相対的に直線変位するので、ねじ軸42及び遊星ねじローラ66がローラナット44に対し相対的に直線変位する構成の場合に比して直線変位する部材の重量を低減すると共に、ローラナット44の必要な長さを低減することができる。
また図示の実施例1によれば、ローラナット44と共働して遊星ねじローラ66をねじ軸42の軸線周りの所定の位置に保持し遊星ねじローラ66をそれらの軸線の周りに回転可能に支持するキャリア68及び70が設けられ、キャリア68及び70はローラナット44によりローラナットに対し相対的に回転可能に且つローラナットに対し相対的にスラスト変位不可能に支持されているので、遊星ねじローラ66をねじ軸42の軸線12の周りの所定の位置に確実に保持すると共に、遊星ねじローラ66を確実にそれらの軸線の周りに回転可能に支持することができ、これにより遊星ねじローラ66がローラナット44に対し相対的にスラスト変位することを確実に阻止しつつ遊星ねじローラ66を確実にねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転させ公転させることができる。
また図示の実施例1によれば、遊星ねじローラ66がねじの歯の噛み合いによりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転する際の摩擦損失は、遊星ねじローラ66がねじ軸42若しくはローラナット44に対し相対的に回転することなくねじ軸42若しくはローラナット44に対し相対的に滑る際の摩擦損失よりも小さいので、ねじ軸42及びローラナット44が相対的に回転すると遊星ねじローラ66が滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に回転する状況を確実に確保することができる。
また図示の実施例1によれば、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44は互いに螺合するので、優れた耐荷重性能を確保することができ、特にねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44の各ねじ山の斜面は対応する軸線に沿う断面で見て円弧状をなし、それらの回転に拘らず常にそれぞれ有効ねじ径の径方向位置であって軸線方向に互いにねじピッチ分隔置された複数の位置に於いて互いに実質的に点接触する状況を維持するので、回転方向や回転角度の大きさ等に関係なく回転角度と直線変位量とを非常に正確に一対一に対応させて運動の変換を行うことができる。
また図示の実施例1によれば、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44はそれぞれ対応する軸線の周りに螺旋状に延在するねじを有し、各ねじの延在方向に垂直な断面は左右対称であるので、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、ローラナット44が互いに共働して確実に遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たす状況を確保することができると共に、ねじ軸42及び遊星ねじローラ66が互いに共働して確実に差動ねじとしての機能を果たす状況を確保することができる。
図6は本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例2を示す縦断面図である。尚図6に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例2は上述の実施例1の修正例として構成されており、この実施例に於いては、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40のローラナット44はストッパリング50及び52により車輪側部材16の内面にこれに対し相対的に回転しないよう固定されている。またねじ軸42が形成された車体側部材14はキャップ部材32及びアッパスプリングシート18に固定された軸受72により軸線12の周りに回転可能に且つ軸線12に沿って摺動可能に支持されている。
車体側部材14の上端には電動機74の回転軸76が連結されており、電動機74のハウジング78はアッパスプリングシート18の上面に固定されている。アッパスプリングシート18は図4には示されていないゴムブッシュを介して車体26に固定されている。尚電動機74の回転軸76はハウジング78に固定された軸受により回転可能に支承され、回転軸76に複数個の永久磁石80が固定されている。尚この実施例の他の点は上述の実施例1の場合と同様に構成されている。
かくして図示の実施例2に於いて、電動機74が駆動され、車体側部材14及びねじ軸42が回転駆動されると、その回転が遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40によりねじ軸42とローラナット44との間の相対的な直線運動に変換され、これにより車体側部材14と車輪側部材16とを相対的に正確に直線変位させ、これによりサスペンションストロークを高精度にアクティブに制御して車輌の旋回時等に於ける車輌の姿勢を正確に制御することができ、また上述の実施例1の場合と同様他の作用効果を得ることができる。
特に図示の実施例2によれば、ローラナット44は車輪側部材16に固定されればよく、また電動機74は車体側に取り付けられればよいので、上述の実施例1の場合に比してアクティブサスペンション装置を車輌に容易に組み付けることができる。
図7は本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例3を示す縦断面図である。尚図7に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例に於いては、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40のローラナット44は上述の実施例1の場合と同様車輪側部材16の内面によりボールベアリング46、48を介して軸線12の周りに車輪側部材16に対し相対的に回転可能に支持されているが、実施例1の場合よりも長く、これに対応して永久磁石54及び電動機62の長さも長く設定されている。
また遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40のキャリア68及び70はそれぞれ車体側部材14のねじ部に螺合するナット82及び84によりねじ軸42及びローラナット44に対し相対的に軸線12の周りに回転可能に支持されており、ねじ軸42、遊星ねじローラ66、キャリア68及び70は一体的にてローラナット44に対し相対的に軸線12に沿って直線変位するようになっている。尚車体側部材14は上述の実施例1の場合と同様アッパスプリングシート18に連結されると共に、キャップ部材32により軸線12に沿って往復動可能に且つ軸線12の周りに回転不可能に支持されている。
かくして図示の実施例3に於いて、電動機74が駆動されることによりローラナット44が回転駆動されると、その回転が遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40によりねじ軸42とローラナット44との間の相対的な直線運動に変換され、これにより車体側部材14と車輪側部材16とを相対的に正確に直線変位させ、これによりサスペンションストロークを高精度にアクティブに制御して車輌の旋回時等に於ける車輌の姿勢を正確に制御することができ、また上述の実施例1の場合と同様他の作用効果を得ることができる。
特に図示の実施例3によれば、ねじ軸42及び遊星ねじローラ66が一体的にローラナット44に対し相対的に直線運動するので、上述の実施例1及び2の場合に比してねじ軸42の長さを短くすることができ、これにより車輪側部材16の長さを長くすることなく十分なサスペンションストロークを確保することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置40のねじ軸42が車体側部材14に連結され、ローラナット44が車輪側部材16に支持されているが、ローラナット44が車体側部材14に支持され、ねじ軸42が車輪側部材16に連結されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ねじ軸42又はローラナット44の差動条数は+1又は−1であるが、差動条数は任意に設定されてよく、またねじ軸42の雄ねじが左ねじであり、遊星ねじローラ66の雄ねじ及びローラナット44の雌ねじが右ねじであるが、ねじ軸42の雄ねじが右ねじに設定され、遊星ねじローラ66の雄ねじ及びローラナット44の雌ねじが左ねじに設定されてもよい。
本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例1を示す縦断面図である。(実施例1) 図1に示されたアクティブサスペンション装置の電動機を制御する電子制御装置を示すブロック図である。(実施例1) 図1に示された遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置(太い実線及び破線)及び台形ねじ(細い実線及び破線)についてねじのピッチ角(リード角)と回転−直線運動変換装置の効率との関係を示すグラフである。(実施例1) 図1に示された遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置のねじ軸の雄ねじをねじ軸の軸線に平行な断面にて示す拡大部分断面図である。(実施例1) 遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の作動原理を示す解図的説明図であり、特に(A)は図1の上方より回転−直線運動変換装置を見た場合のねじ軸、ローラナット、遊星ねじローラ、キャリアの回転方向を示し、(B)は図1の斜め上方より回転−直線運動変換装置を見た場合についてキャリアを固定してねじ軸、ローラナット、遊星ねじローラのスラスト移動方向を示している。(実施例1) 本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例2を示す縦断面図である。(実施例2) 本発明によるアクティブサスペンション装置の実施例3を示す縦断面図である。(実施例3)
符号の説明
10 アクティブサスペンション装置
14 車体側部材
16 車輪側部材
40 遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置
42 ねじ軸
44 ローラナット
62 電動機
66 遊星ねじローラ
100 電子制御装置

Claims (7)

  1. 車体に接続された車体側部材と、車輪側に接続された車輪側部材と、回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転を前記車体側部材と前記車輪側部材との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、前記車体側部材と前記車輪側部材とを相対的に変位させて減衰力を可変制御すると共にサスペンションストロークを制御するアクティブサスペンション装置に於いて、前記回転−直線運動変換装置はねじ軸と、前記ねじ軸の周りに配設され前記ねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラを囲繞し前記遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であることを特徴とするアクティブサスペンション装置。
  2. 前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、前記ねじ軸又は前記ローラナットが回転されても前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの何れもスラスト変位しない前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、前記ねじ軸又は前記ローラナットの条数が増減されており、前記ねじ軸及び前記ローラナットが相対的に回転すると前記遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いにより前記ねじ軸及び前記ローラナットに対し相対的に回転することを特徴とする請求項1に記載のアクティブサスペンション装置。
  3. 前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率の80%以下であるよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載のアクティブサスペンション装置。
  4. 前記ねじ軸は前記車体側部材及び前記車輪側部材の一方に連結され、前記ローラナットは前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に回転可能に支持され、前記回転アクチュエータにより前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動されることを特徴とする請求項2又は3に記載のアクティブサスペンション装置。
  5. 前記ねじ軸は前記車体側部材及び前記車輪側部材の一方に連結され、前記回転アクチュエータにより前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に対し相対的に回転駆動され、前記ローラナットは前記車体側部材及び前記車輪側部材の他方に連結されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアクティブサスペンション装置。
  6. 前記ねじ軸は前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットに対し相対的に直線変位することを特徴とする請求項4又は5に記載のアクティブサスペンション装置。
  7. 前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは前記ローラナットに対し相対的に直線変位することを特徴とする請求項4に記載のアクティブサスペンション装置。
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