JP2005133863A - 制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールねじ式の回転−直線運動変換装置よりも耐荷重性等に優れ逆効率の設定の自由度が高い回転−直線運動変換装置を採用することにより、回転−直線運動変換装置を備えた制動装置の性能を向上させる。
【解決手段】回転アクチュエータとしての電動機44と、電動機44の回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、直線運動によって固定部材側摩擦部材としてのブレーキパッド18、20を回転部材側摩擦部材としてのブレーキディスク16に押圧することにより制動力を発生する車輌用制動装置10であって、回転−直線運動変換装置はねじ軸28と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラ56と、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナット30とを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26である。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輌に適した制動装置に係り、更に詳細には回転アクチュエータの回転運動を回転−直線運動変換装置により直線運動に変換し、直線運動によって固定部材側摩擦部材を回転部材側摩擦部材に押圧することにより制動力を発生する制動装置に係る。
自動車等の車輌の制動装置の一つとして、例えば本願出願人の出願にかかる下記の特許文献1に記載されている如く、回転−直線運動変換装置により電動機の回転運動を直線運動に変換し、該直線運動によって固定部材側摩擦部材としてのブレーキパッドを回転部材側摩擦部材としてのブレーキディスクに押圧することにより制動力を発生するよう構成された制動装置が従来より知られている。
かかる制動装置によれば、電動機を制御してブレーキディスクに対しブレーキパッドを相対変位させることにより、それらの間の押圧力を制御し車輪の制動力を制御することができるので、各車輪の制動力を個別に自由に制御することができる。
特開2002−104152号公報
しかし上述の如き従来の制動装置に於いては、回転−直線運動変換装置はボールねじ式の回転−直線運動変換装置であるため、実際の車輌に適用する上で以下の如く種々の問題がある。
(1)ボールねじ式の回転−直線運動変換装置は耐荷重性が悪く、必要な耐荷重性を確保するためには、大型のもにならざるを得ず、そのため車輌搭載性が悪い。
(2)ボールねじ式の回転−直線運動変換装置の効率は、一般に、正効率及び逆効率の何れも高く、それらの設定の自由度が低い。特に耐荷重性を高くすべく大きいボールが使用されると、必然的にリード角も大きくなり、そのため逆効率が更に高くなる。従ってブレーキパッドをブレーキディスクに押圧することによる反力が回転−直線運動変換装置の逆変換により電動機へ伝達され易く、電動機の負荷が大きいため、電動機の消費電力が高い。
(3)リード角が大きく設定されると、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置のギヤ比が小さくなる。即ち電動機の1回転当りのブレーキディスクに対するブレーキパッドの相対変位量が大きくなる。そのため制動力の制御精度が低く、電動機として低回転且つ高トルク型の大型の電動機が使用されなければならない。
本発明は、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置により電動機の回転運動を直線運動に変換し、その直線運動によりブレーキパッドをブレーキディスクに押圧することにより制動力を発生するよう構成された従来の制動装置に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置よりも耐荷重性等に優れ逆効率の設定の自由度が高い回転−直線運動変換装置を採用することにより、回転−直線運動変換装置を備えた制動装置の性能を向上させることである。
上述の主要な課題は、本発明によれば、請求項1の構成、即ち回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、前記直線運動によって固定部材側摩擦部材を回転部材側摩擦部材に押圧することにより制動力を発生する制動装置に於いて、前記回転−直線運動変換装置はねじ軸と、前記ねじ軸の周りに配設され前記ねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラを囲繞し前記遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であることを特徴とする制動装置によって達成される。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、前記ねじ軸又は前記ローラナットが回転されても前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの何れもスラスト変位しない前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、前記ねじ軸又は前記ローラナットの条数が増減されており、前記ねじ軸及び前記ローラナットが相対的に回転すると前記遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いにより前記ねじ軸及び前記ローラナットに対し相対的に回転するよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率よりも小さいよう設定されており、前記固定部材側摩擦部材を前記回転部材側摩擦部材より離れる方向へ付勢する付勢手段が設けられているよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率が正であり且つ逆効率が0以下であるよう設定されており、前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置を前記固定部材側摩擦部材と共に前記回転部材側摩擦部材より離れる方向へ移動させる作動解除手段が設けられているよう構成される(請求項4の構成)。
上記請求項1の構成によれば、回転アクチュエータの回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換装置は、ねじ軸と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であり、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はボールねじ式の回転−直線運動変換装置に比して耐荷重性等に優れているので、回転−直線運動変換装置を大型化することなく確実に且つ良好に回転運動を直線運動に変換することができ、従って制動装置を円滑に作動させ、その耐久性を向上させることができる。
また遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はねじのリード角(ピッチ角)の設定の自由度が高く、逆効率を正効率よりも小さく設定できるので、回転アクチュエータの回転運動を効率的に直線運動に変換しつつ、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置の場合に比して固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力の反力が逆変換により回転アクチュエータへ伝達される度合を低減し、制動力の保持時に於ける回転アクチュエータの負荷を低減し、回転アクチュエータの消費エネルギを低減することができる。
更に遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置に於いては遊星歯車機構による減速及び差動ねじ機構による減速の両者により減速が達成され、回転アクチュエータの回転角度に対する固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の相対的直線変位の比を小さくすることができるので、回転アクチュエータとして例えば高回転且つ低トルク型の小型の電動機を使用することができると共に、ボールねじ式の回転−直線運動変換装置が使用される場合に比して固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の相対変位量を高精度に制御し、これにより制動力するを高精度に制御することができる。
また上記請求項2の構成によれば、ねじ軸及び遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、遊星ねじローラ及びローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、ねじ軸又はローラナットが回転されてもねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットの何れもスラスト変位しないねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、ねじ軸又はローラナットの条数が増減されており、ねじ軸及びローラナットが相対的に回転すると遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転するので、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットは互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たすと共に、ねじ軸又はローラナットは遊星ねじローラと共働して差動ねじとしての機能を果たし、これにより遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置はねじ軸とローラナットとの間に於いて回転角度と直線変位量とを一対一に正確に対応させて回転運動を微小な直線運動に正確に変換し或いは直線運動を大きい回転運動に正確に変換することができ、またねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットは互いに螺合するので、優れた耐荷重性能を確保することができる。
また上記請求項3の構成によれば、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチ角は遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率よりも小さいよう設定されるので、回転アクチュエータの回転運動を効率的に直線運動に変換しつつ、回転−直線運動変換装置の逆変換により固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力の反力が回転アクチュエータへ伝達される度合を確実に低減し、これにより制動力の保持時に於ける回転アクチュエータの負荷を確実に低減し、回転アクチュエータの消費エネルギを確実に低減することができる。
また上記請求項3の構成によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率よりも小さく、固定部材側摩擦部材を回転部材側摩擦部材より離れる方向へ付勢する付勢手段が設けられているので、回転アクチュエータ等の故障が生じ、固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力を低減し得なくなっても、付勢手段により固定部材側摩擦部材が回転部材側摩擦部材より離れる方向へ付勢されることによって移動され、これにより固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力が低減され、従って不必要な制動力が発生する状態のままになることを確実に防止することができる。
また上記請求項4の構成によれば、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチ角は遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率が正であり且つ逆効率が0以下であるよう設定されており、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置を固定部材側摩擦部材と共に回転部材側摩擦部材より離れる方向へ移動させる作動解除手段が設けられているので、回転−直線運動変換装置の逆変換により固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力の反力が回転アクチュエータへ伝達されることを防止し、これにより制動力の保持時に於ける回転アクチュエータの負荷を上記請求項3の構成の場合よりも更に低減し、回転アクチュエータの消費エネルギを更に一層低減することができる。
また上記請求項4の構成によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率が正であり且つ逆効率が0以下であり、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置を固定部材側摩擦部材と共に回転部材側摩擦部材より離れる方向へ移動させる作動解除手段が設けられているので、回転アクチュエータ等の故障が生じ、固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力を低減し得なくなっても、作動解除手段により固定部材側摩擦部材が回転部材側摩擦部材より離れる方向へ移動され、これにより固定部材側摩擦部材と回転部材側摩擦部材との間の押圧力が低減され、従って上記請求項3の構成の場合と同様不必要な制動力が発生する状態のままになることを確実に防止することができる。
[課題解決手段の好ましい態様]
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至4の構成に於いて、ねじ軸は固定部材側摩擦部材に連結され、ローラナットは車体によって支持されたハウジングにより回転可能に支持され、回転アクチュエータによりねじ軸及び固定部材側摩擦部材に対し相対的に回転駆動されるよう構成される(好ましい態様1)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至4の構成に於いて、回転アクチュエータは電動機であるよう構成される(好ましい態様2)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、ねじ軸及び遊星ねじローラはローラナットに対し相対的に直線変位するよう構成される(好ましい態様3)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、ねじ軸は遊星ねじローラ及びローラナットに対し相対的に直線変位するよう構成される(好ましい態様4)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、ねじ軸及は回転不可能に且つスラスト変位可能に支持され、ローラナットは回転可能に且つスラスト変位不可能に支持され、ねじ軸の条数が増減されているよう構成される(好ましい態様5)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項3の構成に於いて、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットのねじのピッチ角は遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率の20%以下であるよう構成される(好ましい態様6)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項32の構成に於いて、ねじ軸及びローラナットの一方の部材と共働して遊星ねじローラをねじ軸の軸線周りの所定の位置に保持し遊星ねじローラをそれらの軸線周りに回転可能に支持するキャリアを有するよう構成される(好ましい態様7)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記好ましい態様7の構成に於いて、キャリアは一方の部材によりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転可能に且つ前記一方の部材に対し相対的にスラスト変位不可能に支持されているよう構成される(好ましい態様8)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、遊星ねじローラがねじ山の噛み合いによりねじ軸及びローラナットに対し相対的に回転する際の摩擦損失は、遊星ねじローラがねじ軸若しくはローラナットに対し相対的に回転することなくねじ軸若しくはローラナットに対し相対的に滑る際の摩擦損失よりも小さいよう構成される(好ましい態様9)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、ねじ軸、遊星ねじローラ、ローラナットはそれぞれ対応する軸線の周りに螺旋状に延在するねじを有し、各ねじのねじ山はそれぞれ対応する軸線に沿う断面で見て左右対称であるよう構成される(好ましい態様10)。
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項2の構成に於いて、遊星ねじローラの個数は、ねじ軸及びローラナットの合計の条数を正の整数にて除算した値であるよう構成される(好ましい態様11)。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施例について詳細に説明する。
図1は電動式ディスクブレーキ装置として構成された本発明による車輌用制動装置の実施例1を示す軸線に沿う断面図である。
図1に於いて、符号10は車輌用制動装置を全体的に示しており、制動装置10はキャリパ12を含んでいる。キャリパ12は図には示されていない車輪の回転軸線に平行な軸線14に沿って往復動可能に図には示されていない車体側支持部材により支持されている。キャリパ12は本体部12Aと該本体部と一体をなすアーム部12Bとを有し、本体部12Aとアーム部12Bとの間には車輪と共に回転し回転部材側摩擦部材として機能するブレーキディスク16の外周部が配置されている。ブレーキディスク16は車輪に一体的に固定されたディスク本体16Aと、ディスク本体の外周部に整合して延在するデスクリング16Bと、デスク本体16Aとデスクリング16Bとを一体的に接続するゴムの如き弾性材16Cとよりなっている。
ブレーキディスク16の両側には固定部材側摩擦部材としてのアウタブレーキパッド18とインナブレーキパッド20とが軸線14に整合して配置されている。アウターブレーキパッド18は金属製のベース部18Aにてキャリパ12のアーム部12Bの先端内面に担持され、ベース部18Aに固定された摩擦材18Bにてデスク本体16Aに対向している。他方インナブレーキパッド20は金属製のベース部20Aと、該ベース部に固定されデスクリング16Bに対向する摩擦材20Bとよりなっており、軸線14に沿って往復動する往復動シャフト22の外端にねじ止めにより取り付けられている。
往復動シャフト22の外端部はハウジング24内に収容された遊星式差動ねじ型回転‐直線運動変換装置26のねじ軸28を構成しており、ねじ軸28は雄ねじを有し軸線14に沿って延在している。ねじ軸28は同じく軸線14に沿って延在するローラナット30に挿通され、ローラナット30はねじ軸28よりも大きい軸線方向長さを有している。ハウジング24は環状の固定部材32がカシメられることによりキャリパ12の外端に一体的に固定されている。
ローラナット30は内周面に雌ねじを有し、ハウジング24の内面によりボールベアリング34を介して軸線14の周りにねじ軸28に対し相対的に回転可能に支持されている。ボールベアリング34のアウタレースはハウジング24のフランジ部とキャリパ12の本体部12Aの端面との間に挾持され、インナレースはローラナット30の一端に螺合するナット36によりローラナット30に固定されている。ローラナット30の外面には径方向に磁極を有する複数個の永久磁石38が周方向に等間隔に隔置された状態にて固定されている。
永久磁石38の周りにてハウジング24内には径方向に延在する複数個のコア40が周方向に等間隔に隔置された状態にて配置されている。各コア40にはコイル42が巻回されており、永久磁石38、コア40、コイル42は互いに共働してローラナット30を軸線14の周りに回転駆動する回転アクチュエータとしての電動機44を構成している。コア40はストッパリング46によりハウジング24に固定されている。またコイル42はそのボビン48が支持部材50によって支持されることにより支持されており、支持部材50はハウジング24の内端に固定されたエンドキャップ52により支持されている。
ねじ軸28とローラナット30との間には雄ねじを有する複数個の遊星ねじローラ56が配置されており、各遊星ねじローラ56は軸線14に平行に延在し、ローラナット30よりも短い長さを有している。図示の実施例に於いては、遊星ねじローラ56は9個設けられ、軸線14の周りに等間隔に互いに周方向に隔置されている。各遊星ねじローラ56は両端に円柱状のシャフト部を有し、各シャフト部はそれぞれねじ軸28を囲繞する環状のキャリア58及び60により各自の軸線の周りに自転可能に且つ軸線14の周りに公転可能に且つねじ軸28に対し相対的にスラスト変位不可能に支持されている。
キャリア58及び60はねじ軸28よりも大きい内径及びローラナット30よりも小さい外径を有し、ねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に軸線14の周りに自由に回転可能である。またキャリア58及び60は例えば含油金属の如き摩擦係数が低い材料にて形成され、ねじ軸28の両側にて往復動シャフト22に螺合するナット62及び64により往復動シャフト22に固定されたストッパリング66及び68によりねじ軸28に対し相対的に軸線方向へ移動しないよう支持されており、これにより後に詳細に説明する如く、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、キャリア58及び60は一体的にてローラナット30に対し相対的に軸線14に沿って直線変位するようになっている。
ストッパリング66とキャリパ12の本体部12Aとの間には往復動シャフト22を囲繞する状態にて圧縮コイルばね70が弾装されており、これにより圧縮コイルばね70は往復動シャフト22を軸線14に沿ってエンドキャップ52の方向へ、即ちブレーキディスク16よりインナブレーキパッド20を引き離す方向へ付勢する付勢手段として機能する。
ねじ軸28の内端部には軸線14に沿って延在する穴が設けられており、該穴には変位センサ72のシャフト74が嵌入している。変位センサ72はそのフランジ部がビス76によって支持部材50に固定されることにより支持されており、シャフト74は軸線14の周りにねじ軸28に対し相対回転可能に軸線14に沿って延在している。図には示されていないが、ねじ軸28の穴には突起が固定され、シャフト74には突起を受け入れる螺旋溝が設けられている。ねじ軸28が軸線14に沿って直線変位するとシャフト74が軸線14の周りに回転し、これにより変位センサ72はシャフト74の回転変位量及び回転方向としてねじ軸28の直線変位量及び変位方向を検出する。
図1には示されていないが、コイル42及び変位センサ72の導線はハウジング24とエンドキャップ52との間に固定されたパイプ78を経て制動装置10外へ延在し、図1には示されていない電源装置及び電子制御装置に接続されている。コイル42に通電され電動機44が駆動されることによりローラナット30が回転されると、後に詳細に説明する如く往復動シャフト22が軸線14に沿って直線変位し、これによりアウタブレーキパッド18がブレーキディスク16に対し押圧され、ブレーキディスク16がアウタブレーキパッド18とインナブレーキパッド20との間に挾圧されることにより制動力が発生される。
コイル42への通電による電動機44の制御は運転者の制動操作量及び変位センサ72の検出結果に基づいて、また必要に応じて車輌の走行状態に基づいて電子制御装置により行われるが、電動機44の制御自体は本発明の要旨をなすものではないので、その詳細な説明を省略する。
図示の如く、ローラナット30の雌ねじ及び遊星ねじローラ56の雄ねじは同一方向のねじであるのに対し、ねじ軸28の雄ねじ及び遊星ねじローラ56の雄ねじは互いに逆方向のねじである。各遊星ねじローラ56の雄ねじはねじ軸28の雄ねじ及びローラナット30の雌ねじに螺合している。特にローラナット30がねじ軸28に対し相対的に回転すると、遊星ねじローラ56は滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転する。
尚「遊星ねじローラ56が滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転する」ことは、「遊星ねじローラ56がねじ山の噛み合いによりねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転する際の摩擦損失」が、「遊星ねじローラ56がねじ軸28若しくはローラナット30に対し相対的に回転することなくねじ軸28若しくはローラナット30に対し相対的に滑る際の摩擦損失」よりも小さくなるよう、各ねじの間の摩擦係数等との関係にて各ねじのピッチ角等が最適に設定されることにより達成される。
図2はねじ軸28等のねじのピッチ角(リード角)と遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26の効率との関係を示しており、特に太い実線は正効率(回転運動を直線運動に変換する効率)を示し、太い破線は逆効率(直線運動を回転運動に変換する効率)を示している。また図2は比較例としてボールねじよりも耐荷重性等に優れた台形ねじについて正効率(細い実線)及び逆効率(細い破線)を示している。
図2より解る如く、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26によれば、台形ねじよりも正効率及び逆効率を高くすることができ、広いピッチ角の範囲に亘り正効率及び逆効率を高くすることができ、更には逆効率を正効率よりも低く設定することにより、制動力を保持するために必要な電力を低減することができることが解る。
尚本願発明者が行った実験的研究によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26により回転運動を効率的に直線運動に変換しつつ所要の減衰力を発生するためには、正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率は正効率の20%以下であることが好ましい。従って図示の実施例に於いては、ねじ軸28等のねじのピッチ角は正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率が正効率の20%以下であるよう設定される。
図3はねじ軸28の雄ねじを軸線14に平行な断面にて示す拡大部分断面図である。尚図3に於いて、二点鎖線28Aは有効ねじ径の位置を示している。図3に示されている如く、ねじ軸28の雄ねじは90度の挾角をなし先端が丸みを帯びた実質的に二等辺三角形のねじ山形状を有し、軸線14の周りに螺旋状に延在している。またねじ軸28の雄ねじのねじ山はねじの延在方向に垂直な断面で見て左右対称であるのではなく、軸線14に沿う断面で見て左右対称であるよう形成されている。更に各ねじ山の斜面は軸線14に沿う断面で見て半径Rsの円弧状をなし、有効ねじ径の位置28Aに於ける各ねじ山の斜面の軸線14に対する傾斜角は45度である。
またローラナット30の雌ねじ及び遊星ねじローラ56の雄ねじもねじ軸28の雄ねじと同様に形成されており、従ってねじ軸28の雄ねじと遊星ねじローラ56の雄ねじ及び遊星ねじローラ56の雄ねじとローラナット30の雌ねじは、それらの回転方向及び回転角度の大小に拘らず常にそれぞれ有効ねじ径の径方向位置であって軸線方向に互いにねじピッチ分隔置された複数の位置に於いて互いに実質的に点接触する状況を維持する。
またねじ軸28の雄ねじ、ローラナット30の雌ねじ、遊星ねじローラ56の雄ねじは互いに同一のピッチを有する多条ねじであるが、ローラナット30が回転されてもねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の何れもスラスト変位しないねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の有効ねじ径及び条数の関係に対し、ねじ軸28の条数が1増減された条数に設定される。即ちねじ軸28の差動条数が+1又は−1に設定される。
即ち、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の有効ねじ径をそれぞれDs、Dp、Dnとし、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の条数をそれぞれNs、Np、Nnとすると、ローラナット30が回転されてもねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の何れもスラスト変位しないねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の有効ねじ径及び条数の関係とはNs:Np:Nn=Ds:Dp:Dnが成立する関係であり、ねじ軸28の条数Nsがこの関係を満たす値に対し1多い数又は1少ない数に設定され、図示の実施例1に於いては、ねじ軸28の差動条数が−1に設定されている。
以上の説明より解る如く、ねじ軸28、ローラナット30、遊星ねじローラ56、キャリア58及び60は互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機構を構成すると共に、ねじ軸28の差動条数によりローラナット30及び遊星ねじローラ56に対し相対的にねじ軸28を軸線14に沿ってスラスト変位させる差動ねじ機構を構成している。
図4は実施例1に於ける回転−直線運動変換装置26の作動原理を示す解図的説明図であり、特に図4(A)は図1の右方より回転−直線運動変換装置26を見た場合のねじ軸28、ローラナット30、遊星ねじローラ56、キャリア58及び60の回転方向を示し、図4(B)は図1の右斜め上方より回転−直線運動変換装置26を見た場合についてキャリア58及び60を固定してねじ軸28、ローラナット30、遊星ねじローラ56のスラスト移動方向を示している。
図4(A)に示されている如く、ねじ軸28は回転しないので、ローラナット30が軸線14の周りに時計廻り方向へ回転されると、各遊星ねじローラ56はそれぞれ各自の軸線の周りに時計廻り方向へ自転しつつねじ軸28の周りに時計廻り方向へ公転し、キャリア58及び60は軸線14の周りに時計廻り方向へ回転する。
図4(B)に示されている如く、右ねじを有する一つの遊星ねじローラ56についてキャリア58及び60を固定して考えると、遊星ねじローラ56はその軸線の周りに時計廻り方向へ回転することにより右ねじの締め込み方向へスラスト変位しようとし、これに螺合する左ねじのねじ軸28は軸線14の周りに反時計廻り方向へ回転することにより手前側へスラスト変位しようとする。
この場合遊星ねじローラ56はキャリア58及び60によりスラスト変位が阻止されるので、ねじ軸28は軸線14の周りに反時計廻り方向へ回転することにより遊星ねじローラ56に対し相対的にスラスト変位する。従ってローラナット30が軸線14の周りに時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸28はその差動条数が−1であるので手前側へスラスト変位し、ローラナット30が軸線14の周りに反時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸28は向こう側へスラスト変位する。
尚ねじ軸28の差動条数が+1である場合には、ねじ軸28は上述の場合とは逆方向へ移動する。またローラナット30の差動条数が+1の場合に於いて、ローラナット30が軸線14の周りに時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸28は手前側へスラスト変位し、ローラナット30が軸線14の周りに反時計廻り方向へ回転されると、ねじ軸28は向こう側へスラスト変位し、ローラナット30の差動条数が−1である場合にはねじ軸28は逆方向へスラスト変位する。
遊星ねじローラ56に対するねじ軸28の相対的スラスト変位量の大きさは遊星ねじローラ56の1公転当り1条分、即ちねじのピッチPであり、ローラナット30の1回転当りの公転数は「ローラナット30の有効ねじ径Dn」を「ねじ軸28の有効ねじ径Dsとローラナット30の有効ねじ径Dnとの和」にて除算した値であるので、ローラナット30の1回転当りのねじ軸28のスラスト変位量の大きさLsは下記の式1にて表される。
Ls=P・Dn/(Ds+Dn) ……(1)
例えば図示の実施例1に於いて、ピッチPが1mmであり、遊星ねじローラ56の雄ねじが4条(Np=4)の右ねじであり、その有効ねじ径が7mmであり、ローラナット30の雌ねじの有効ねじ径Dnが遊星ねじローラ56の雄ねじの4.5倍の31.5mmであり、その右ねじの条数Nnがねじ軸28及び遊星ねじローラ56が相対的にスラスト変位しない条件4.5×4の18条であるとすると、ねじ軸28の雄ねじの有効ねじ径Dsは、遊星ねじローラ56の雄ねじの2.5倍の17.5mmであり、その左ねじの条数Nsはねじ軸28及び遊星ねじローラ56が相対的にスラスト変位しない条件、即ち1条の2.5×4倍より1少ない9条であるとすると、ローラナット30の1回転当りのねじ軸28のスラスト変位量の大きさLsは上記式1より17.5/49mmである。
尚図示の実施例1に於ける遊星ねじローラ56の個数は上述の如く9個であるが、これは上記具体例に於いてねじ軸28及びローラナット30の合計の条数27を正の整数3にて除算した値であり、遊星ねじローラ56の個数がねじ軸28及びローラナット30の合計の条数を正の整数にて除算した値である場合に遊星ねじローラ56を軸線14の周りに等間隔にて互いに周方向に隔置された状態に配置することができる。
また図示の実施例1に於いて、ねじ軸28が軸線14に沿ってスラスト変位せしめられると、各遊星ねじローラ56が各自の軸線の周りに自転しつつねじ軸28の周りに公転し、これによりローラナット30が軸線14の周りに回転する。この場合ローラナット30の回転方向はねじ軸28のスラスト変位の方向及びねじ軸28の差動条数が+1であるか−1であるかにより決定され、何れの場合にもねじ軸28のスラスト変位の大きさがLsであるときのローラナット30の回転角度の大きさθnは下記の式2にて表される。
θn=(Ds+Dn)/(360・P・Dn) ……(2)
かくしてねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30は互いに共働して遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たすと共に、ねじ軸28及び遊星ねじローラ56は互いに共働して差動ねじとしての機能を果たし、またねじ軸28が回転不可能に且つスラスト変位可能に支持され、ローラナット30が回転可能に且つスラスト変位不可能に支持されているので、回転角度と直線変位量とを一対一に正確に対応させてローラナット30の回転運動を正確にねじ軸28の微小な直線運動に正確に変換し、或いはねじ軸28の直線運動をローラナット30の大きい回転運動に正確に変換することができる。
従って図示の実施例1によれば、図には示されていない電子制御装置によって電動機44を制御することにより、往復動シャフト22をキャリパ12に対し相対的に正確に軸線14に沿って直線変位させ、これによりブレーキディスク16に対するブレーキパッド18及び20の押圧力を高精度に制御して車輪の制動力を正確に制御することができる。
また図示の実施例1によれば、回転アクチュエータとしての電動機44の回転を往復動シャフト22とキャリパ12との間の相対的直線運動に変換する回転−直線運動変換装置は、ねじ軸28と、ねじ軸の周りに配設されねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラ56と、ねじ軸及び遊星ねじローラを囲繞し遊星ねじローラと螺合するローラナット30とを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26であり、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26はボールねじ式の回転−直線運動変換装置に比して耐荷重性や耐衝撃荷重性に優れているので、回転−直線運動変換装置を大型化することなく確実に且つ良好に回転運動と直線運動との間の運動変換を行わせることができ、従って制動装置を円滑に作動させ、その耐久性を向上させることができる。
また図示の実施例1によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26のねじ軸28等のねじのピッチ角は正効率及び逆効率の何れも正であり且つ逆効率が正効率の20%以下であるよう設定されるので、電動機44の回転を効率的に往復動シャフト22とキャリパ12との間の相対的直線運動に変換しつつ、電動機44等の故障時に圧縮コイルばね70により往復動シャフト22をブレーキディスク16より離れる方向へ移動させることができ、従って電動機44等の故障時に制動力が発生する状態のままになることを確実に防止することができる。
また図示の実施例1によれば、遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置26に於いては上述の如く遊星歯車機構による減速及び差動ねじ機構による減速の両者により減速が達成され、電動機44の回転角度に対する往復動シャフト22とキャリパ12との間の相対的直線変位の比を小さくすることができるので、回転−直線運動変換装置が例えばボールねじ式の回転−直線運動変換装置である場合に比して、ブレーキディスク16に対する往復動シャフト22の相対変位量を正確に制御して制動力を高精度に制御することができ、また電動機44として例えば高回転且つ低トルク型の小型の電動機を使用することができる。
特に図示の実施例1によれば、ねじ軸28及び遊星ねじローラ56がローラナット30に対し相対的に直線変位するので、ねじ軸28は遊星ねじローラ56及びローラナット30に対し相対的に直線変位する構成の場合に比して、ねじ軸28の必要な長さを低減することができる。
また図示の実施例1によれば、ねじ軸28と共働して遊星ねじローラ56をねじ軸28の軸線周りの所定の位置に保持し遊星ねじローラ56をそれらの軸線の周りに回転可能に支持するキャリア58及び60が設けられ、キャリア58及び60はねじ軸28によりねじ軸に対し相対的に回転可能に且つねじ軸に対し相対的にスラスト変位不可能に支持されているので、遊星ねじローラ56をねじ軸28の軸線14の周りの所定の位置に確実に保持すると共に、遊星ねじローラ56を確実にそれらの軸線の周りに回転可能に支持することができ、これにより遊星ねじローラ56がねじ軸28に対し相対的にスラスト変位することを確実に阻止しつつ遊星ねじローラ56を確実にねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転させ公転させることができる。
また図示の実施例1によれば、遊星ねじローラ56がねじの歯の噛み合いによりねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転する際の摩擦損失は、遊星ねじローラ56がねじ軸28若しくはローラナット30に対し相対的に回転することなくねじ軸28若しくはローラナット30に対し相対的に滑る際の摩擦損失よりも小さいので、ねじ軸28及びローラナット30が相対的に回転すると遊星ねじローラ56が滑ることなくねじ山の噛み合いによりねじ軸28及びローラナット30に対し相対的に回転する状況を確実に確保することができる。
また図示の実施例1によれば、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30は互いに螺合するので、優れた耐荷重性能を確保することができ、特にねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30の各ねじ山の斜面は対応する軸線に沿う断面で見て円弧状をなし、それらの回転に拘らず常にそれぞれ有効ねじ径の径方向位置であって軸線方向に互いにねじピッチ分隔置された複数の位置に於いて互いに実質的に点接触する状況を維持するので、回転方向や回転角度の大きさ等に関係なく回転角度と直線変位量とを非常に正確に一対一に対応させて運動の変換を行うことができる。
また図示の実施例1によれば、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30はそれぞれ対応する軸線の周りに螺旋状に延在するねじを有し、各ねじの延在方向に垂直な断面は左右対称であるので、ねじ軸28、遊星ねじローラ56、ローラナット30が互いに共働して確実に遊星歯車減速機構と同様の減速機能を果たす状況を確保することができると共に、ねじ軸28及び遊星ねじローラ56が互いに共働して確実に差動ねじとしての機能を果たす状況を確保することができる。
図5は電動式ディスクブレーキ装置として構成された本発明による車輌用制動装置の実施例2を示す軸線に沿う断面図である。尚図5に於いて図1に示された部材と同一の部材には図1に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
この実施例に於いては、ハウジング24はその外端部にてキャリパ12の本体部12Aに軸線14に沿って往復動可能に嵌合しており、圧縮コイルばね70は本体部12Aとハウジング24の外端との間に弾装され、これにより電動機44はハウジング24と共にブレーキディスク16より離れる方向へ付勢されている。尚図5には示されていないがブレーキディスク16より離れる方向へハウジング24が本体部12Aに対し相対変位することによりハウジング24が本体部12Aより脱落することを防止するストッパが設けられている。
本体部12Aには圧縮コイルばね70と共働して作動解除手段として機能する電磁式のロック装置80が設けられている。ロック装置80はハウジング82により軸線14に垂直な方向へ往復動可能に支持されたプランジャ84を含み、ハウジング82は本体部12Aに固定されている。プランジャ84はハウジング24が本体部12Aに対し図5に示された作動位置にあるときにはハウジング24の外端外周に設けられた穴86に嵌入し、ハウジング24を本体部12Aに対し作動位置に保持する。
プランジャ84は圧縮コイルばね88によりハウジング24に対し付勢されており、ハウジング82内にてプランジャ84の周りにはコイル90が巻回にされている。コイル90は電動機44等の故障時に通電により励磁され、これにより圧縮コイルばね88のばね力に抗してプランジャ84を径方向外方へ駆動して穴86より引き抜く。かくしてプランジャ84が駆動されると、圧縮コイルばね70によりハウジング24及び電動機44がブレーキディスク16より離れる方向へ移動され、これによりブレーキパッド18及び20によるブレーキディスク16に対する押圧が解除され、制動装置10が非作動位置にもたらされる。
更にねじ軸28の雄ねじ等のピッチ角は回転‐直線運動変換装置26の正効率が正であり且つ逆効率が0以下であるよう設定されており、往復動シャフト22の往復動が回転‐直線運動変換装置26によりローラーナット30の回転運動に変換されることはない。この実施例2の他の点は上述の実施例1と同様に構成されており、この実施例2の制動装置は実施例1の制動装置と同様に作動する。
従ってこの実施例2によれば、上述の実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができると共に、圧縮コイルばね70のばね力はブレーキパッドをブレーキディスクに対し押圧する際に抗力とならないので、実施例1の場合に比して電動機の負担を低減し、制動装置の消費電力を低減することができる。
また回転‐直線運動変換装置の正効率が正であり逆効率が0以下であり、ブレーキパッド18及び20がブレーキディスク16を押圧することによる反力により往復動シャフト22がブレーキディスク16より離れる方向へ付勢されてもローラナット30は回転しないので、制動力を保持するために電動機44に通電する必要がなく、このことによっても制動装置10の消費電力を低減することができる。
以上に於いては本発明を特定の実施例について詳細に説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
例えば上述の各実施例に於いては、キャリア58及び60はねじ軸28によりねじ軸に対し相対的に回転可能に且つねじ軸に対し相対的にスラスト変位不可能に支持され、ねじ軸28及び遊星ねじローラ56がローラナット30に対し相対的に直線変位するようになっているが、キャリア58及び60がローラナット30によりローラナットに対し相対的に回転可能に且つローラナットに対し相対的にスラスト変位不可能に支持され、これによりねじ軸28のみがローラナット30及び遊星ねじローラ56に対し相対的に直線変位するよう構成され、上述の各実施例の場合よりも直線変位する重量が低減されると共にローラナット30の長さが低減されるよう修正されてもよい。
尚上述の実施例1が上述の如く修正される場合には、往復動シャフト22に段差部が設けられ、圧縮コイルばね70はキャリパ12の本体部12Aと往復動シャフト22の段差部との間に弾装されてよい。
また上述の各実施例に於いては、電動機44等の故障時に圧縮コイルばね70により往復動シャフト22がブレーキディスク16より離れる方向へ移動されるようになっているが、往復動シャフト22の移動は圧縮コイルばね70のばね力に代えて例えば油圧式に行われるよう修正されてもよく、その場合には電動機44等の故障が解消した段階で制動装置10を再度作動可能な状態に戻すことができる。また上述の実施例1が上述の如く修正される場合には、圧縮コイルばね70のばね力に抗して往復動シャフト22をブレーキディスク16側へ駆動する必要がないので、電動機44に必要な駆動トルクを低減し、その消費電力を低減することができる。
また上述の各実施例に於いては、変位センサ72により軸線14に沿う往復動シャフト22の変位量が検出され、これによりブレーキディスク16に対するブレーキパッド18及び20の押圧力が推定され、制動力が制御されるようになっているが、ブレーキディスク16に対するブレーキパッド18及び20の押圧力は例えば往復動シャフト22の外端とブレーキパッド20のベース部20Aとの間に介装された荷重センサにより検出され、これによりブレーキパッド18、20等の経時変化に関係なく制動力が正確に推定されるよう修正されてもよい。
また上述の各実施例に於いては、ねじ軸28又はローラナット30の差動条数は+1又は−1であるが、差動条数は任意に設定されてよく、またねじ軸28の雄ねじが左ねじであり、遊星ねじローラ56の雄ねじ及びローラナット30の雌ねじが右ねじであるが、ねじ軸28の雄ねじが右ねじに設定され、遊星ねじローラ56の雄ねじ及びローラナット30の雌ねじが左ねじに設定されてもよい。
電動式ディスクブレーキ装置として構成された本発明による車輌用制動装置の実施例1を示す軸線に沿う断面図である。(実施例1) 図1に示された遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置(太い実線及び破線)及び台形ねじ(細い実線及び破線)についてねじのピッチ角(リード角)と回転−直線運動変換装置の効率との関係を示すグラフである。(実施例1) 図1に示された遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置のねじ軸の雄ねじをねじ軸の軸線に平行な断面にて示す拡大部分断面図である。(実施例1) 遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の作動原理を示す解図的説明図であり、特に(A)は図1の右方より回転−直線運動変換装置を見た場合のねじ軸、ローラナット、遊星ねじローラ、キャリアの回転方向を示し、(B)は図1の右斜め上方より回転−直線運動変換装置を見た場合についてキャリアを固定してねじ軸、ローラナット、遊星ねじローラのスラスト移動方向を示している。(実施例1) 電動式ディスクブレーキ装置として構成された本発明による車輌用制動装置の実施例2を示す軸線に沿う断面図である。(実施例2)
符号の説明
10 制動装置
12 キャリパ
16 ブレーキディスク
18、20 ブレーキパッド
22 往復動シャフト
24 ハウジング
26 遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置
28 ねじ軸
30 ローラナット
44 電動機
56 遊星ねじローラ
70 圧縮コイルばね
72 変位センサ
80 ロック装置

Claims (4)

  1. 回転アクチュエータと、前記回転アクチュエータの回転運動を直線運動に変換する回転−直線運動変換装置とを有し、前記直線運動によって固定部材側摩擦部材を回転部材側摩擦部材に押圧することにより制動力を発生する制動装置に於いて、前記回転−直線運動変換装置はねじ軸と、前記ねじ軸の周りに配設され前記ねじ軸と螺合する複数個の遊星ねじローラと、前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラを囲繞し前記遊星ねじローラと螺合するローラナットとを有する遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置であることを特徴とする制動装置。
  2. 前記ねじ軸及び前記遊星ねじローラは互いに逆方向のねじにて螺合し、前記遊星ねじローラ及び前記ローラナットは互いに同一方向のねじにて螺合し、前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチは互いに等しく、前記ねじ軸又は前記ローラナットが回転されても前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの何れもスラスト変位しない前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットの有効ねじ径及び条数の関係に対し、前記ねじ軸又は前記ローラナットの条数が増減されており、前記ねじ軸及び前記ローラナットが相対的に回転すると前記遊星ねじローラは滑ることなくねじ山の噛み合いにより前記ねじ軸及び前記ローラナットに対し相対的に回転することを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率及び逆効率が何れも正であり且つ逆効率が正効率よりも小さいよう設定されており、前記固定部材側摩擦部材を前記回転部材側摩擦部材より離れる方向へ付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制動装置。
  4. 前記ねじ軸、前記遊星ねじローラ、前記ローラナットのねじのピッチ角は前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置の正効率が正であり且つ逆効率が0以下であるよう設定されており、前記遊星式差動ねじ型回転−直線運動変換装置を前記固定部材側摩擦部材と共に前記回転部材側摩擦部材より離れる方向へ移動させる作動解除手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の制動装置。
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