JP2005090467A - 電動送風機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、コンパクト化、更に、送風効率を低下することのない電動送風機を提供する。
【解決手段】 電動送風機の外部の空気は、ファンカバーの空気流入口から掃除機内へ流入し、ファン1、整流板5を出た空気は、整流板5とモータケース15の間に斜めに保持されたブラシ9及びブラシスリーブ10に吹きつけられ、ブラシ9の冷却を充分に行いモータケース4の空気流通用開口から掃除機外へ流出する。ブラシスリーブ10は斜めに整流子に圧接されて配置されているので、ファン1及び整流板5の空気の流れをブラシスリーブ10が妨げることが少ないので、送風効率の低下をなくすることができる。また、モータケース4の後方の周壁後部にブラシホルダー及びブラシスリーブ10を設ける必要がないので、電動送風機のコンパクト化を図ることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 電動送風機の外部の空気は、ファンカバーの空気流入口から掃除機内へ流入し、ファン1、整流板5を出た空気は、整流板5とモータケース15の間に斜めに保持されたブラシ9及びブラシスリーブ10に吹きつけられ、ブラシ9の冷却を充分に行いモータケース4の空気流通用開口から掃除機外へ流出する。ブラシスリーブ10は斜めに整流子に圧接されて配置されているので、ファン1及び整流板5の空気の流れをブラシスリーブ10が妨げることが少ないので、送風効率の低下をなくすることができる。また、モータケース4の後方の周壁後部にブラシホルダー及びブラシスリーブ10を設ける必要がないので、電動送風機のコンパクト化を図ることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は電気掃除機等に使用する電動送風機に関する。
従来、電気掃除機等に内蔵する電動送風機は、図3に示すようなものか知られている。1はファン、2はファンケース、3はモータ、4はモータケース、5は整流板、6はステータ、7はロータ、8は整流子、9はブラシ、10はブラシスリーブ、11はブラシホルダー、12はコイルバネ、13は空気流通用開口である。
このような電動送風機にあっては、電動送風機の外部の空気は、ファンカバーの空気流入口から掃除機内へ流入し、ファン1、整流板5及びモータケース4の内部を経て、モータケース4の空気流通用開口13から掃除機外へ流出する。
そして、整流板5を出た空気は、ステータ6のコアを通って暖められた後に、ブラシスリーブ10やブラシホルダー11に吹きつけられる。このため、ブラシの冷却が充分には行われず、ブラシの寿命が短くなるという問題点があった。
更に、このタイプの電動送風機にあっては、図3に示すように、モータケース4の後方の周壁後部にブラシホルダー11が一部突出状に取り付けられ、そのブラシホルダー11にブラシスリーブ10の外方側部分が外方に突出状に保持されている。
このため、モータケース4の周壁後部においてブラシホルダー11及びブラシスリーブ10の各一部が外方へ突出しており、電動送風機のコンパクト化を阻害するという問題点があった。
そこで、ブラシ9をロータ7のファン側に配置することで電動送風機のコンパクト化を図るものを、本出願人は既に提案している(特許文献1参照)。そのようなタイプの電動送風機の概要を図4に示す。図において、2はファンケース、3はモータ、9はブラシ、10はブラシスリーブ、11はブラシホルダー、14はブラシ交換作業のための切欠開口である。
このような電動送風機では、ブラシスリーブ10を整流板5に近づけるために、整流板5の裏面に形成された排気通路を通るファン1からの風をブラシスリーブ10が妨げるため、送風効率が低下する問題があった。また、ブラシ交換作業のための開口部14を設けるため、機械的強度か弱くなると言う問題もあった。
このように、モータケースの後方の周壁後部にブラシホルダーを一部突出状に取り付けるタイプの電動送風機では、ブラシの冷却が充分には行われず、ブラシの寿命か短くなるという問題点と電動送風機のコンパクト化を阻害するという問題点があった。また、ブラシをロータのファン側に配置するタイプの電動送風機は送風効率が低下する問題があった。そこで、本発明は、上記のような実情の鑑みてなされたものであり、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、コンパクト化、更に、送風効率を低下することのない電動送風機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る電動送風機は、空気吸引用ファンと、該ファンを覆うファンケースと、ファンの後方に設けられ、ファン駆動用モータを支持するモータケースと、ファンとモータとの間に設けられファンにより発生した空気流を整流した後にモータケース内へ送り出す整流板とを備え、モータを構成するステータと該ステータの内部に配されたロータと、該ロータに連なってロータのファン側に配された整流子とを具備し、ブラシスリーブを介した棒状のブラシが斜めに整流子に圧接されて配置される構成とした。
こうして、本発明の電動送風機は、モータの整流子はロータの前方(上流側)、例えば、モータケース内部の前方端部寄り箇所に配置され、ブラシは整流子に斜めに圧接されている。従って、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、コンパクト化し、更に送風効率を低下しない形態を図ることができる。また、ブラシを斜めに圧接しているため、接触面積が大きくなり、ブラシの電流密度が低くなるので、整流子でのスインチングの火花が小さくなり、耐久寿命が延びる等のメリットがある。
本発明の請求項2に係る電動送風機は、空気吸引用ファンと、該ファンを覆うファンケースと、ファンの後方に設けられ、ファン駆動用モータを支持する樹脂製のモータケースと、ファンとモータとの間に設けられファンにより発生した空気流を整流した後にモータケース内へ送り出す整流板とを備え、モータを構成するステータと該ステータの内部に配されたロータと、このロータに連なってロータのファン側に配された整流子とを具備し、ブラシスリーブを介した棒状のブラシが整流板と樹脂製のモータケースに挟まれて保持され、斜めに整流子に圧接されるように構成した。
こうして、本発明の電動送風機は、モータの整流子はロータの前方(上流側)、例えば、モータケース内部の前方端部寄り箇所(ロータのファン側)に配置され、かつ、ブラシスリーブはファンケース内の整流板と樹脂製のモータケースに挟まれて保持され、ブラシは整流子に斜めに圧接されている。従って、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、コンパクト化が図られ、更に送風効率を低下しない形態を図ることができる。そして、ブラシを斜めに圧接しているため、接触面積が大きくなり、ブラシの電流密度が低くなるので、整流子でのスイッチングの火花が小さくなり、耐久寿命が延びるなどのメリットもある。
本発明の請求項3に係る電動送風機は、前記請求項1又は請求項2に記載の電動送風機において、前記ブラシスリーブはその外方端面が前記整流板の外縁部を越えることなく、モータケースの方向に斜めに形成されている構成とした。
こうして、本発明の電動送風機は、モータの整流子はロータの前方(上流側)、例えば、モータケース内部の前方端部寄り箇所(ロータのファン側)に配置され、かつ、ブラシスリーブはファンケース内の整流板とモータケースに挟まれて保持され、ブラシは整流子に斜めに圧接されている。従って、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、ブラシスリーブが整流板の外縁部を越えることがなく、はみ出ることがないので、コンパクト化が図られる。
以上のように本発明の電動送風機は、モータの整流子はロータの前方(上流側)、例えば、モータケース内部の前方端部寄り箇所(ロータのファン側)に配置され、ブラシは整流子に斜めに圧接されている。従って、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、コンパクト化が図られ、更に送風効率を低下しない形態を図ることができる。そして、ブラシを斜めに圧接しているため、接触面積が大きくなり、ブラシの電流密度が低くなるので、整流子でのスイッチングの火花が小さくなり、耐久寿命が延びるなどのメリットがある。また、ブラシスリーブをファンケース内の整流板と樹脂製のモータケースに挟んで保持する構成とすることにより、機構的にも簡単となり安定に保持することができる。
本発明の電動送風機の実施形態について図1、図2により説明する。図1には本発明の第1の実施形態である電動送風機の部分断面図を示す。図1において、図4と同一物には同じ符号を付している。即ち、1はファン、2はファンケース、4は通常のアルミ等によるモータケース、5は整流板、6はステータ、7はロータ、8は整流子、9は棒状のブラシ、10はブラシスリーブ、15はモータケースである。ブラシスリーブ10は整流板5とモータケース15の間に保持され、斜めに整流子に圧接されて配置されている。
このような電動送風機にあっては、電動送風機の外部の空気は、ファンカバーの空気流入口から掃除機内へ流入し、ファン1、整流板5を出た空気は、ブラシ9及びブラシスリーブ10に吹きつけられ、ブラシ9の冷却を充分に行い、モータケース4の内部を経て、モータのステータ6及びロータ7のコアを冷却した後、モータケース4の空気流通用開口から掃除機外へ流出する。
ブラシスリーブ10は整流板5とモータケース15の間に斜めに配置されているので、ファン1及び整流板5の空気はその外周部の吹き出し口から障害なく吹き出され、その流れをブラシスリーブ10によって乱し、かつ妨げることがないので送風効率を低下させることはない。
このように、本発明の電動送風機では、モータケース4の後方の周壁後部にブラシホルダー及びブラシスリーブ10を設ける必要がないので、電動送風機のコンパクト化を図ることができる。また、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、送風効率を低下しない形態を図ることができる。そして、ブラシを斜めに圧接しているため、接触面積が大きくなり、ブラシの電流密度が低くなるので、整流子でのスイッチングの火花が小さくなり、耐久寿命が延びるなどのメリットがある。
次に、本発明の第2の実施形態である電動送風機の要部の分解斜視図を図2に示す。図2において、図1と同一物には同じ符号を付している。即ち、5は整流板、6はステータ、7はロータ、8は整流子、9は棒状のブラシ、10はブラシスリーブ、16は樹脂製のモータケースである。ブラシスリーブ10は整流板5と樹脂製のモータケース16に挟まれて保持され、斜めに整流子に圧接されて配置されている。
このような電動送風機にあっては、電動送風機の外部の空気は、ファンカバーの空気流入口から掃除機内へ流入し、ファン(図示せず)を経て整流板5を出た空気は、整流板5と樹脂製のモータケース16に挟まれて保持されたブラシ9及びブラシスリーブ10に吹きつけられ、ブラシ9の冷却を充分に行い、モータケース(図示なし)の内部を経て、モータのステータ6及びロータ7のコアを冷却した後、モータケースの空気流通用閉口から掃除機外へ流出する。
ブラシスリーブ10はファンケース内の整流板5と樹脂製のモータケース16の間に挟んで保持し斜めに配置した構成とすることにより、機構的にも簡単となり安定に保持すると共に、ファン1及び整流板5の空気の流はその外周部の吹き出し口から障害なく吹き出され、その流れをブラシスリーブ10によって乱し、かつ妨げることがないので送風効率を低下させることはない。また、ブラシ交換作業のための切欠開口部を設ける必要がないので、機械的強度を弱めることもない。
このように、本発明の電動送風機では、モータケース4の後方の周壁後部にブラシホルダー及びブラシスリーブ10を設ける必要がないので、電動送風機のコンパクト化を図ることができる。また、ブラシの冷却を充分に行うことができると共に、送風効率を低下しない形態を図ることができる。そして、ブラシを斜めに圧接しているため、接触面積が大きくなり、ブラシの電流密度が低くなるので、整流子でのスイッチングの火花が小さくなり、耐久寿命が延びるなどのメリットがある。
本発明の電動送風機は電気掃除機に組み込む例を述べたが、掃除機に限ることなく、他の装置に組み込む電動送風機にも適用できるし、ファン以外の負荷を駆動する電動機にも応用できる。
1 ファン
2 ファンケース
3 モータ
4 モータケース
5 整流板
6 ステータ
7 ロータ
8 整流子
9 ブラシ
10 ブラシスリーブ
11 ブラシホルダー
12 コイルバネ
13 空気流通用開口
14 開口部
15 モータケース
16 樹脂製のモータケース
2 ファンケース
3 モータ
4 モータケース
5 整流板
6 ステータ
7 ロータ
8 整流子
9 ブラシ
10 ブラシスリーブ
11 ブラシホルダー
12 コイルバネ
13 空気流通用開口
14 開口部
15 モータケース
16 樹脂製のモータケース
Claims (3)
- 空気吸引用ファンと、該ファンを覆うファンケースと、ファンの後方に設けられ、ファン駆動用モータを支持するモータケースと、ファンとモータとの間に設けられファンにより発生した空気流を整流した後にモータケース内へ送り出す整流板とを備え、モータを構成するステータと該ステータの内部に配されたロータと、該ロータに連なってロータのファン側に配された整流子とを具備し、ブラシスリーブを介した棒状のブラシが斜めに整流子に圧接されて配置されていることを特徴とする電動送風機。
- 空気吸引用ファンと、該ファンを覆うファンケースと、ファンの後方に設けられ、ファン駆動用モータを支持する樹脂製のモータケースと、ファンとモータとの間に設けられファンにより発生した空気流を整流した後にモータケース内へ送り出す整流板とを備え、モータを構成するステータと該ステータの内部に配されたロータと、このロータに連なってロータのファン側に配された整流子とを具備し、ブラシスリーブを介した棒状のブラシが整流板と樹脂製のモータケースに挟まれて保持され、斜めに整流子に圧接されていることを特徴とする電動送風機。
- 前記ブラシスリーブはその外方端面が前記整流板の外縁部を越えることなく、モータケースの方向に斜めに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動送風機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329212A JP2005090467A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 電動送風機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003329212A JP2005090467A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 電動送風機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005090467A true JP2005090467A (ja) | 2005-04-07 |
Family
ID=34458517
Family Applications (1)
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JP2003329212A Pending JP2005090467A (ja) | 2003-09-19 | 2003-09-19 | 電動送風機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005090467A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009225657A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Vorwerk & Co Interholding Gmbh | 電動モータ |
JP2010209770A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Mitsubishi Electric Corp | 電動送風機及び電動掃除機 |
JP2014141947A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Panasonic Corp | 電動送風機 |
-
2003
- 2003-09-19 JP JP2003329212A patent/JP2005090467A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009225657A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Vorwerk & Co Interholding Gmbh | 電動モータ |
JP2010209770A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Mitsubishi Electric Corp | 電動送風機及び電動掃除機 |
JP2014141947A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Panasonic Corp | 電動送風機 |
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