JP2005089423A - 抗酸化性免疫賦活組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 容易に製造ができることから大量供給が可能な、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法を提供すること。
【解決手段】 本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満を含み、かつ、実質的にスーパーオキシドジスムターゼを配合していないことを特徴とする。本発明の機能性食品は、本発明の抗酸化性免疫賦活組成物を加工してなることを特徴とする。本発明のヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を用いた抗酸化性免疫賦活作用の増強方法は、両者の配合比率をヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満とすることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満を含み、かつ、実質的にスーパーオキシドジスムターゼを配合していないことを特徴とする。本発明の機能性食品は、本発明の抗酸化性免疫賦活組成物を加工してなることを特徴とする。本発明のヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を用いた抗酸化性免疫賦活作用の増強方法は、両者の配合比率をヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満とすることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法に関する。
サンゴハリタケ科サンゴハリタケ属の食用きのこであるヤマブシタケ(Hericium erinaceum)は、昨今、神経成長因子合成誘導促進作用、免疫賦活作用、抗腫瘍作用などに有効な成分を含んでいることが確認され、機能性成分が豊富なきのことして注目されている。また、メシマコブ(Phellinus linteus)は、タバコウロコタケ科キコブタケ属の優れた抗腫瘍作用を有するきのことして知られている。
ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を含んでなる組成物としては、特許文献1に、これらを含有するβ−グルカン含有物と、酸素分子から生じる不安定な活性酸素(O2 -)を不均化反応により除去する酵素であるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)と脂質と蛋白質を含有するSOD組成物とを有効成分として含有する免疫賦活組成物が開示されている。特許文献1には、この組成物が、食品として摂取した場合に、きのこ類が本来有する優れた免疫力調整効果をさらに安定して発現でき、特に免疫力低下時の向上効果に優れること、ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分の配合比率は、メシマコブ成分100重量部に対してヤマブシタケ成分5重量部〜100重量部(メシマコブリッチ)が好ましいことが記載されている。しかしながら、この組成物は、抗酸化性の発現にSODの配合を必須としており、また、経口投与した場合でもSODが効果を発揮するようにセラミドなどの脂質とプロラミンなどの蛋白質の配合が必要であることから、自ずと製造工程が複雑になり、大量供給が困難であるといった問題を有する。
特開2003−183176号公報
そこで本発明は、容易に製造ができることから大量供給が可能な、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の点に鑑みて種々の検討を行った結果、ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分の配合比率を、特許文献1の免疫賦活組成物において好ましいとされるメシマコブリッチ組成物ではなく、ヤマブシタケリッチ組成物にすることで、SODを組成物中に配合しなくても優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物が得られることを知見して本発明を完成するに至った。
上記の知見に基づいてなされた本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1記載の通り、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満を含み、かつ、実質的にSODを配合していないことを特徴とする。
また、請求項2記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分を10重量部〜80重量部の範囲で含むことを特徴とする。
また、請求項3記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1または2記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項4記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至3のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、メシマコブ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項5記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至4のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分および/またはメシマコブ成分が酵素処理物であることを特徴とする。
また、請求項6記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至5のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、さらに酵母成分を含むことを特徴とする。
また、請求項7記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項6記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分100重量部に対して酵母成分10重量部〜80重量部を含むことを特徴とする。
また、本発明の機能性食品は、請求項8記載の通り、請求項1乃至7のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物を加工してなることを特徴とする。
また、本発明のヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を用いた抗酸化性免疫賦活作用の増強方法は、請求項9記載の通り、両者の配合比率をヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満とすることを特徴とする。
また、請求項2記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分を10重量部〜80重量部の範囲で含むことを特徴とする。
また、請求項3記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1または2記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項4記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至3のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、メシマコブ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする。
また、請求項5記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至4のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分および/またはメシマコブ成分が酵素処理物であることを特徴とする。
また、請求項6記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項1乃至5のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、さらに酵母成分を含むことを特徴とする。
また、請求項7記載の抗酸化性免疫賦活組成物は、請求項6記載の抗酸化性免疫賦活組成物において、ヤマブシタケ成分100重量部に対して酵母成分10重量部〜80重量部を含むことを特徴とする。
また、本発明の機能性食品は、請求項8記載の通り、請求項1乃至7のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物を加工してなることを特徴とする。
また、本発明のヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を用いた抗酸化性免疫賦活作用の増強方法は、請求項9記載の通り、両者の配合比率をヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満とすることを特徴とする。
本発明によれば、容易に製造ができることから大量供給が可能な、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法が提供される。本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、ヤマブシタケリッチ組成物であるので、ヤマブシタケ成分に由来する神経成長因子合成誘導促進作用などを期待することもできる。
本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満を含み、かつ、実質的にSODを配合していないことを特徴とするものである。ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分の配合比率は、ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分10重量部〜80重量部が好ましく、40重量部〜60重量部がより好ましい。
ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分としては、各々その菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つを好ましく用いることができる。これらは自体公知の培養技術によって培養することで大量生産することができる。子実体は粉砕して粉末形態で用いることが好ましい。粉砕する方法は特に限定されず、通常の粉砕装置を用いて粒径が数十μm〜数千μmになるように粉砕してもよいし、同体気流摩擦装置(トルネードミル)を用いて粒径が数μm〜数十μmになるように微粉砕してもよい。ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分は、各々その菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つに、β−グルカンの含有量を高めることができるセルラーゼやヘミセルラーゼなどの糖質分解酵素、プロテアーゼなどを作用させて得られる酵素処理物であってもよい。
本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分の他に、賦形剤となり得る添加物が含まれていてもよい。好ましい添加物としては、β−グルカンを豊富に含む酵母細胞壁などの酵母成分が挙げられる。ヤマブシタケ成分と酵母成分の配合比率は、ヤマブシタケ成分100重量部に対して酵母成分10重量部〜80重量部が好ましく、40重量部〜60重量部がより好ましい。
本発明の抗酸化性免疫賦活組成物は、所定の方法で加工することで、粉末形態や錠剤形態などの機能性食品とすることができる。この際、必要に応じて所定の食品添加剤を添加してもよいことはいうまでもない。
以下、本発明を実施例によってさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定して解釈されるものではない。
実施例1:抗酸化性免疫賦活組成物の製造
メシマコブ子実体乾燥物の殺菌粉末(ハンマーミルを用いて粒径を約20μm〜約200μmとしたもの)5kgに水30Lを加え、pHを4.0〜4.5に調整した後、ヘミセルラーゼ(ヘミセルラーゼM:田辺製薬社製)60gを加えて55℃で2時間酵素処理を行った。その後、処理液に対してエタノール抽出および熱水抽出を行い、得られた両抽出液と抽出残渣を混合し、混合懸濁液に酵母細胞壁5kgを加えてスプレードライすることで、メシマコブ成分を原材料の子実体乾燥物に換算して5kg分含む酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末とした。これにヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末(ハンマーミルを用いて粒径を約20μm〜約200μmとしたもの)10kgを混合し、抗酸化性免疫賦活組成物を得た。
メシマコブ子実体乾燥物の殺菌粉末(ハンマーミルを用いて粒径を約20μm〜約200μmとしたもの)5kgに水30Lを加え、pHを4.0〜4.5に調整した後、ヘミセルラーゼ(ヘミセルラーゼM:田辺製薬社製)60gを加えて55℃で2時間酵素処理を行った。その後、処理液に対してエタノール抽出および熱水抽出を行い、得られた両抽出液と抽出残渣を混合し、混合懸濁液に酵母細胞壁5kgを加えてスプレードライすることで、メシマコブ成分を原材料の子実体乾燥物に換算して5kg分含む酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末とした。これにヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末(ハンマーミルを用いて粒径を約20μm〜約200μmとしたもの)10kgを混合し、抗酸化性免疫賦活組成物を得た。
試験例1:実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物のSOD様活性の測定
A.方法(Nitrite法)
1.試薬
(a)基質
ヒポキサンチン(Hypoxanthine)13.6mgと、ヒドロキシルアミン−O−スルフォン酸100mgを、100mMのKH2PO4・ほう酸ナトリウム緩衝液(pH8.2:以下、単に緩衝液と略称する)100mLに溶解したものを用いた。
(b)酵素液
キサンチンオキシダーゼ(Xanthine Oxidase)10μLと、EDTA・2Na372mgを緩衝液100mLに溶解した溶液0.5mLと、緩衝液9.5mLを混合したものを用いた。
(c)発色液
スルファニル酸225mgと、N−1−ナフチルエチレンジアミン・2HCl5mLと、酢酸125mLを混合し、蒸留水で全量を500mLにしたものを用いた。
2.サンプル液
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物(検体)150mgを蒸留水3mLに懸濁し、ボルテックスミキサーにて30秒間混和した後、3000rpmで10分間遠沈し、上清を回収した。回収した上清を孔径0.45μmのフィルターにて濾過し、濾液をサンプル原液とした。このサンプル原液より希釈系列を調製し、サンプル液とした。
3.測定方法
試験管にサンプル液0.1mLと蒸留水0.5mLと基質0.2mLを入れ、37℃の温浴で5分間加熱した。その後、酵素液0.2mLを加え、37℃の温浴でさらに30分間加熱した後、発色液2mLを加え、室温で2時間放置してから550nmにおける吸光度を測定した。コントロールとして蒸留水を用い、各サンプル液の希釈倍率における発色阻害率(%)を{(コントロール吸光度−サンプル液吸光度)/コントロール吸光度}×100から求めた。
発色阻害率が50%であるサンプルの希釈倍率を求めて、その値を1ユニット(1 Nitrite unit)とした。これに希釈倍率をかけてサンプル原液のユニット数を求めた。サンプル原液は検体50mg/mLで調製してあるので、サンプル原液のユニット数を20倍して検体1gあたりのユニット数を求め、これをSOD様活性値とした。すなわち、例えば、原液を2倍希釈してなるサンプル液の阻害率が50%であった場合、サンプル原液のユニット数は1(ユニット)×2(希釈率)=2ユニットとなり、サンプル原液は検体50mg/mLで調製してあるので、サンプル原液のユニット数を20倍して検体1gあたりのユニット数を求めると40ユニットとなり、これをSOD様活性値とした。
B.結果
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物の1gあたりのSOD様活性値を、酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末とヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末(いずれも実施例1と同様にして得た粉末)の1gあたりのSOD様活性値とともに図1に示す。図1から明らかなように、実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物は、酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末単体とヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末単体よりも遥かに高いSOD様活性値を有しており、相乗効果が認められた。
A.方法(Nitrite法)
1.試薬
(a)基質
ヒポキサンチン(Hypoxanthine)13.6mgと、ヒドロキシルアミン−O−スルフォン酸100mgを、100mMのKH2PO4・ほう酸ナトリウム緩衝液(pH8.2:以下、単に緩衝液と略称する)100mLに溶解したものを用いた。
(b)酵素液
キサンチンオキシダーゼ(Xanthine Oxidase)10μLと、EDTA・2Na372mgを緩衝液100mLに溶解した溶液0.5mLと、緩衝液9.5mLを混合したものを用いた。
(c)発色液
スルファニル酸225mgと、N−1−ナフチルエチレンジアミン・2HCl5mLと、酢酸125mLを混合し、蒸留水で全量を500mLにしたものを用いた。
2.サンプル液
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物(検体)150mgを蒸留水3mLに懸濁し、ボルテックスミキサーにて30秒間混和した後、3000rpmで10分間遠沈し、上清を回収した。回収した上清を孔径0.45μmのフィルターにて濾過し、濾液をサンプル原液とした。このサンプル原液より希釈系列を調製し、サンプル液とした。
3.測定方法
試験管にサンプル液0.1mLと蒸留水0.5mLと基質0.2mLを入れ、37℃の温浴で5分間加熱した。その後、酵素液0.2mLを加え、37℃の温浴でさらに30分間加熱した後、発色液2mLを加え、室温で2時間放置してから550nmにおける吸光度を測定した。コントロールとして蒸留水を用い、各サンプル液の希釈倍率における発色阻害率(%)を{(コントロール吸光度−サンプル液吸光度)/コントロール吸光度}×100から求めた。
発色阻害率が50%であるサンプルの希釈倍率を求めて、その値を1ユニット(1 Nitrite unit)とした。これに希釈倍率をかけてサンプル原液のユニット数を求めた。サンプル原液は検体50mg/mLで調製してあるので、サンプル原液のユニット数を20倍して検体1gあたりのユニット数を求め、これをSOD様活性値とした。すなわち、例えば、原液を2倍希釈してなるサンプル液の阻害率が50%であった場合、サンプル原液のユニット数は1(ユニット)×2(希釈率)=2ユニットとなり、サンプル原液は検体50mg/mLで調製してあるので、サンプル原液のユニット数を20倍して検体1gあたりのユニット数を求めると40ユニットとなり、これをSOD様活性値とした。
B.結果
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物の1gあたりのSOD様活性値を、酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末とヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末(いずれも実施例1と同様にして得た粉末)の1gあたりのSOD様活性値とともに図1に示す。図1から明らかなように、実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物は、酵母細胞壁添加メシマコブ酵素処理粉末単体とヤマブシタケ子実体乾燥物の殺菌粉末単体よりも遥かに高いSOD様活性値を有しており、相乗効果が認められた。
試験例2:実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物の抗腫瘍活性の測定
A.方法
各種濃度の抗酸化性免疫賦活組成物とポジティブコントロールとしてのKrestin(240mg/head)をC57BL/6マウスにそれぞれ経口投与した(n=10)。被検物質は経口ゾンデを用いて1日1回連日投与した。投与開始8日後(day0)に被検動物腰背部にEL-4(1.5×104cells/0.2ml/head s.c)を接種した。さらに被検物質を20日間経口投与を継続するとともに、ノギスにて腫瘍の径を測定した。21日目に各群マウスを頚椎脱臼にて屠殺し、脾臓、胸腺及び腫瘍を摘出し、腫瘍重量を測定した。
B.結果
コントロールの腫瘍重量を100とした場合の被検物質投与群の腫瘍重量を腫瘍重量率として図2に示す。図2から明らかなように、実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物は、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有しており、120mg/head投与群が最も強い抗腫瘍活性を示し、腫瘍の退縮効果は、ポジティブコントロールとしてのKrestinがコントロールの約1/2であったのに対し、コントロールの約1/4という優れたものであった。
A.方法
各種濃度の抗酸化性免疫賦活組成物とポジティブコントロールとしてのKrestin(240mg/head)をC57BL/6マウスにそれぞれ経口投与した(n=10)。被検物質は経口ゾンデを用いて1日1回連日投与した。投与開始8日後(day0)に被検動物腰背部にEL-4(1.5×104cells/0.2ml/head s.c)を接種した。さらに被検物質を20日間経口投与を継続するとともに、ノギスにて腫瘍の径を測定した。21日目に各群マウスを頚椎脱臼にて屠殺し、脾臓、胸腺及び腫瘍を摘出し、腫瘍重量を測定した。
B.結果
コントロールの腫瘍重量を100とした場合の被検物質投与群の腫瘍重量を腫瘍重量率として図2に示す。図2から明らかなように、実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物は、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有しており、120mg/head投与群が最も強い抗腫瘍活性を示し、腫瘍の退縮効果は、ポジティブコントロールとしてのKrestinがコントロールの約1/2であったのに対し、コントロールの約1/4という優れたものであった。
製造例1:錠剤品の製造
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物を打錠機にて打錠し、機能性食品としての錠剤品を製造した。
実施例1で製造した抗酸化性免疫賦活組成物を打錠機にて打錠し、機能性食品としての錠剤品を製造した。
本発明は、容易に製造ができることから大量供給が可能な、優れた抗酸化性免疫賦活作用を有する組成物、これを加工してなる機能性食品および抗酸化性免疫賦活作用の増強方法が提供することができる点において、産業上の利用可能性を有する。
Claims (9)
- ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満を含み、かつ、実質的にスーパーオキシドジスムターゼを配合していないことを特徴とする抗酸化性免疫賦活組成物。
- ヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分10重量部〜80重量部を含むことを特徴とする請求項1記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- ヤマブシタケ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- メシマコブ成分がその菌糸体、子実体、菌糸体および/または子実体の抽出物から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- ヤマブシタケ成分および/またはメシマコブ成分が酵素処理物であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- さらに酵母成分を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- ヤマブシタケ成分100重量部に対して酵母成分10重量部〜80重量部を含むことを特徴とする請求項6記載の抗酸化性免疫賦活組成物。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の抗酸化性免疫賦活組成物を加工してなることを特徴とする機能性食品。
- ヤマブシタケ成分とメシマコブ成分を用いた抗酸化性免疫賦活作用の増強方法であって、両者の配合比率をヤマブシタケ成分100重量部に対してメシマコブ成分100重量部未満とすることを特徴とする方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2009072687A1 (en) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Hankook Pharm. Co., Inc. | Composition for inhibition of trasplant rejection containing the phellinus linteus mycellia extract as an active ingredient |
JP2013237699A (ja) * | 2013-08-19 | 2013-11-28 | Lotte Co Ltd | 抗菌剤及びそれを含む口腔用組成物並びに飲食品 |
KR20190057539A (ko) * | 2017-11-20 | 2019-05-29 | 한경대학교 산학협력단 | 목질진흙버섯과 노루궁뎅이버섯을 유효성분으로 하는 항산화 기능이 강화된 과립차의 제조방법 |
-
2003
- 2003-09-19 JP JP2003328664A patent/JP2005089423A/ja not_active Withdrawn
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KR102006335B1 (ko) * | 2017-11-20 | 2019-08-01 | 한경대학교 산학협력단 | 목질진흙버섯과 노루궁뎅이버섯을 유효성분으로 하는 항산화 기능이 강화된 과립차의 제조방법 |
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