JP2005088966A - 電子レンジ用包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油分や糖分の多い飲食品を充填包装し、出力の高い業務用電子レンジを使用し加熱しても内容物を包装したまま破裂を起こさず、ウィング部の先端辺部から自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋を提供する。
【解決手段】 シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールする包装袋において、当該ウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を内側から外側に向かって横断して形成し、少なくとも下部材を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、輸送や保管をするときに加わる圧力や衝撃によって剥離することなく、また、電子レンジで加熱するときに内容物を包装したまま破裂を起こさず、自動的に内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋に関するものである。
さらに詳しくは、内容物として、固形食品に加えて、例えば、カレー、スープ等の流動性食品、飲料水等の各種の飲食品を密封包装し、袋を横置に載置したまま内容物がこぼれることなく、安全に加熱することができる電子レンジ用包装袋に関するものである。
近年、電子レンジの普及発展に伴い、また、調理の簡便化の要請から、調理済み加工食品を、プラスチック製の包装袋等に包装し、密封して、保存性を持たせた形態で流通されている。
しかしながら、こうした食品を電子レンジで加熱する場合において、包装袋が、密封したままであると、加熱により内容物から発生する水蒸気により袋内の内圧が上昇し、ついには破裂し、内容物が電子レンジ庫内に飛散してしまうことが多かった。
このような包装袋の破裂を防止した包装容器として、例えば、電子レンジで加熱する前に、包装袋の一部を鋏で切り、通気口を形成しておく電子レンジ用包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、袋のヒートシール部の一部に弱シール性の薄膜テープを介在させ、包装袋内が所定圧力以上になると上記底部材のイージピール面が剥離して通気孔が開口することを特徴とする電子レンジ用包装袋が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−72187号公報 特許第3006528号公報 しかしながら、特許文献1の包装袋には、電子レンジで加熱する前に、予め包装袋の一部をはさみで切り、通気口を形成しておく必要があるため、手間がかかって面倒であるという欠点があり、また、消費者が加熱する前に、前記の通気口を形成する作業を忘れてしまい、加熱して袋を破裂させる恐れがあり非常に危険である。
また、特許文献2の包装袋には、イージピール面から剥離しやすくするようにシールされているものであるため、流通過程において加わる圧力や衝撃によってシール面から内容物が洩れるという欠点があった。
本出願人は、本件出願に先立ち、このような包装袋の欠点を改良した包装容器として、
少なくとも耐熱性基材層とシーラント層とからなる積層体であって、耐熱性基材層とシーラント層との間 に低温下では十分な強度を有するが、高温では軟化して強度が低下する樹脂層を少なくとも一領域に形成する包装材料で、シーラント層を押出しコーティング法にて形成する電子レンジ用包装材料を用いた包装袋を提案している(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−155073号公報 しかしながら、特許文献3の包装袋には、油分や糖分の多い飲食品を内容物とし、出力の高い業務用電子レンジ等を使用する場合に、内容物の成分が、シーラント内に浸透してダメージを受けてしまい、その結果、電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になると、前記の樹脂層を形成していない部分、例えば、包装袋の角部に穴が開いてしまうという欠点があった。
本発明の目的は、電子レンジの熱によって、包装材料がダメージを受けやすい、油分や糖分の多い飲食品を内容物とする場合や、出力の高い業務用電子レンジ等を使用する場合においても、電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になると、内容物を包装したまま破裂を起こさず、樹脂層を形成する部分から選択的にシール剥離し、スムーズに開封し、自動的に加熱により発生した蒸気を袋外に放出し、包装袋の内圧を低下させることができる電子レンジ用包装袋を提供することである。
そこで、上記の課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも耐熱性基材層とシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封する包装袋において、当該ウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、耐熱性基材層とシーラント層の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を内側から外側に向かって横断するように形成し、かつ、少なくとも、下部材を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
また、請求項2に記載の発明は、電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも耐熱性基材層とシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封する包装袋であって、当該ウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、耐熱性基材層とシーラント層の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を内側から外側に向かって横断するように形成し、かつ、少なくとも、下部材を構成するシーラント層が、積層フィルムからなり、当該シーラント層の最内層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなり、他の層が、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
また、請求項3に記載の発明は、前記の樹脂層を設けたウィング部の先端辺部の領域におけるシール強度が、80℃以上の高温の温度領域では10N/15mm以下となることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
また、請求項4に記載の発明は、上記の包装袋の端部からウィング部までとウィング部から他端部までの長さの比が2/3以下であることを特徴とする電子レンジ用包装袋である。
本発明の電子レンジ用包装袋においては、油分や糖分の多い飲食品を内容物とし、出力の高い業務用電子レンジ等を使用する場合であっても、電子レンジの加熱により、シーラント層に内容物の油分が浸透することがなく、シーラント層に浸透した油分部分が過剰に加熱されることがないため、包装材料にダメージを受けにくく、電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になると、内容物を包装したまま破裂を起こさず、耐熱性基材層とシーラント層との間に低温下、および常温下(23℃)では十分な強度を有するが、高温では軟化して強度が低下する樹脂層を形成する部分から自動的に内圧を低下させることができ、更に、蒸気の逃げ口の範囲、大きさ、量を制御することができ、開封時の音も小さくて済み、自動的で安定してスムーズに開口部から蒸気が放散して包装袋の内圧が常圧に戻ることができるという利点を有する。
図1は、本発明の電子レンジ用包装袋1の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)包装袋の構成の図、(c)X1−X1部断面図、(d)包装袋を形成する包装材料の積層体10の断面図、(e)〜(f)包装袋を形成する包装材料の更に別態様の積層体10の断面図であり、図2は、包装袋の別構成の図であり、図3は、本発明の電子レンジ用包装袋のウィング部の先端辺部に設けられる樹脂層形成領域32の形状の一例を示す平面図であり、図4は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋の一例を示す斜視図であり、図5は、図4のX2−X2部の断面図であり、図6は、本発明の電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の断面図であり、図7は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の断面図であり、図8は、本発明の電子レンジ用包装袋に流動性食品等の内容物を充填した包装体のウィング部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図であり、図9は、包装体の胴部と底部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図である。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1は、図1(a)〜図1(c)に示すように、耐熱性基材層12とシーラント層16から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材2と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部4を形成し、シーラント面を下面とした上部材3a、3bとを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封し、当該ウィング部4内の先端辺部の少なくとも一領域に、耐熱性基材層12とシーラント層16の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層14を内側から外側に向かって横断するように形成してなる包装袋から構成され、少なくとも下部材を構成するシーラント層16が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなることにより、内容物由来の油分等がシーラント層16に浸透しにくいため、特に油分や糖分の多い飲食品を包装したまま電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になっても破裂を起こさず、易蒸通手段を施した部分から自動的に内圧を低下させることができ、また、出力の高い業務用電子レンジにも対応できるものである。
次に、本発明の電子レンジ用包装袋1を形成する積層体10は、図1(d)に示すように、耐熱性基材層12と、印刷層13と、樹脂層14と、接着層15と、シーラント層16aとを順次に積層するものであって、少なくとも下部材を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなる。
なお、印刷層13と接着層15は、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる層である。
また、図1(f)に示すように、少なくとも下部材を構成する多層シーラント層16において、包装袋が作製される際には内容物に接触する側となる最内層のシーラント層16aが、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなり、当該最内層のシーラント層に積層する層16bが、ポリオレフィン系樹脂からなる層とする構成である。
なお、図1(e)において、図示しないが、必要に応じて、耐熱性基材層12と樹脂層14の層間に中間層17を設けてもよい。
本発明における包装袋の各部材を構成するシーラント層16は、必須の層として、包装袋が作製される際に、内容物に接触する最内層であり、ポリオレフィン系樹脂組成物からなる。
本発明に係るシーラント層16の主成分であるポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンフィルム、超低密度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、エチレン−アクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体フィルム、エチレン−メチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−エチルアクリレート共重合体フィルム、エチレン−メチルメタクリレート共重合体フィルム、アイオノマーフィルムのうち、何れか一種以上のフィルムが使用され、単層シーラント層または多層シーラント層とすることができる。
前記のシーラント層は、これらの樹脂を押出しラミネート法で形成してもよく、予め、Tダイ法またはインフレーション法等により製膜したフィルムとして形成してもよい。
上記の樹脂の密度としては、0.90g/cm3〜0.96g/cm3の範囲にあることが、後述するアンチブロッキング剤を樹脂に添加してシーラント層を用いることにより、電子レンジで加熱する際に、内容物の油分が袋中に浸透しにくいという機能を効果的に発現できるため好ましいものである。
これに対して、0.90g/cm3未満であると、アンチブロッキング剤を添加しても、内容物の油分が袋中に浸透しにくいという機能を効果的に発現することができないため好ましくなく、密度が0.96g/cm3を超えると、冷凍時、輸送時、保管時等のシール強度、耐衝撃性、透明性に劣るため好ましくない。
シーラント層は、これらの樹脂を押出しラミネート法で形成してもよく、予め、Tダイ法またはインフレーション法等により製膜したフィルムとして形成してもよい。
これらのシーラント層16の厚さは、通常20μm〜100μmが好ましく、30μm〜60μmがより好ましい。
本発明にかかる包装袋が作製される際に、シーラント層16どうしが包装袋の被シール部でシール面を形成するため、従来の包装袋のようにシール強度の弱い剥離剤層によって一部のシール面が形成されることがないので、冷凍時、輸送時、保管時等において貼り合わされたシール面が破れて内容物の露出が起こることがない。
また、シーラント層16は、少なくとも下部材2を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を含有するポリオレフィン系樹脂組成物から構成されることが必要である。
このことによって、電子レンジの加熱で油分や糖分の多い飲食品を内容物とする包装体をそのまま電子レンジで加熱する場合や、出力の高い業務用電子レンジ等を使用する場合において、シーラント層に内容物の油分が浸透することがなく、包装材料にダメージを受けにくく、また、シーラント層に浸透した油分が過剰に加熱されることがないため、樹脂層を形成する部分から選択的にシール剥離し、自動的に加熱により発生した蒸気を袋外に放出し、包装袋の内圧を低下させることができるという利点を有する。
例えば、図1(c)に示すように、前記の樹脂層を耐熱性基材層とシーラント層の間に形成する一方の上部材3aのシーラント16の厚みを、他の上部材3bおよび下部材2のシーラントより薄くすることが好ましい。
また、一方の上部材3aのシーラント16の材質のみを例えば、低密度ポリエチレン、コモノマ−の炭素数4の直鎖状低密度ポリエチレン(以下、「C4LLDPE」ともいう。)等の引裂強度に優れる性質を有するシーラントを使用することが好ましく、中でも、C4LLDPEが、シール性にも優れるため、より好ましいものである。
上記において、包装袋の内側のシール部境界面付近のシーラント層16が、電子レンジで加熱する際、そのすぐ隣に設けられた樹脂層14の強度の低下によって、亀裂をより生じやすくなり、スムーズに開封することができるので好ましい。
また、上記において、少なくとも、下部材2を構成するシーラント層16としては、上記の樹脂を主成分として、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有することが必要で、単層でも、多層であってもよい。
前記の多層シーラント層16としては、当該シーラント層の最内層16aを、上記のアンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなり、他の層16bをポリオレフィン系樹脂からなる構成とするものである。
前記の他の層16bとしては、具体的に、エチレン系重合体、エチレン系共重合体、プロピレン系重合体、プロピレン系共重合体から選ばれるポリオレフィン系樹脂を単独もしくは混合して使用することができる。また、他層を2層以上積層してもよい。
中でも、前記の他の層16bが、最内層16aに用いる樹脂と同じ樹脂を使用することによって、層間接着性に優れるため好ましい。
本発明にかかるシーラント層16に添加するアンチブロッキング剤としては、特に制限はなく、例えば、シリカ系、シリコーン系、ゼオライト系、タルク等が使用できる。
なお、上記のアンチブロッキング剤は、それぞれ単独で、あるいは2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
上記のアンチブロッキング剤の添加量は、上記のポリオレフィン系樹脂組成物に0.01重量%〜3重量%の範囲にあることが好ましく、0.1重量%〜3重量%の範囲にあることがより好ましい。
このことによって、電子レンジで加熱する際、シーラント層に内容物の油分が浸透することがなく、シーラント層に浸透した油分部分が過剰に加熱されることがないため、包材にダメージを受けにくく、包装袋内が所定圧力以上になると、内容物を包装したまま破裂を起こさず、易蒸通手段を施した部分から自動的に内圧を低下させることができるという利点を有する。
アンチブロッキング剤の添加量が0.01重量%未満であると、電子レンジの加熱によってシーラント層に内容物の油分が浸透してしまうため、油分が浸透した部分に熱が余計にかかり、包材にダメージを受けて破裂する場合があるため好ましくない。
また、アンチブロッキング剤の添加量が3重量%を超えると、樹脂の透明性、成形安定性が低下するため好ましくない。
耐熱性基材層12としては、一般に電子レンジで加熱または加熱調理される冷凍食品やチルド食品用の包装材料として使用されているものであれば特に限定されず、この包装材料を用いて包装袋が作製された際には外側に配置されるように設けられる。
例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルム、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のうち、何れかのフィルムを使用することができる。
これらの耐熱性樹脂層12は、融点が通常150℃以上であり、厚さは10μm〜50μmを使用することができる。
印刷層13は、従来公知の印刷方法等によって、内容表示または美感付与等の目的で設けられるものであり、必須の層ではなく、適宜必要に応じて設けられる。
通常、この印刷層13は、包装袋が作製された際に、耐熱性基材層12の上面側、または下面側になるように形成されてもよい。
樹脂層14は、必須の層として、耐熱性樹脂層12とシーラント層16の間に設けられる。
この樹脂層14は、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境ではその強度が低下する性質を有するものである。
所定の強度を保持する室温以下の温度とは、通常、積層体10を用いて食品等の内容物を包装する工程時の環境温度や、内容物を密封包装した後の包装袋や容器の冷凍工程時の環境温度や、冷凍食品を輸送、保管する際の環境温度である。
従って、樹脂層14は、こうした温度環境では、所定の強度が保持されることとなる。
一方、上記の所定の強度が低下する高温の温度環境とは、食品等の内容物を密封包装した包装袋や容器を、電子レンジで加熱又は加熱調理する際に加わる温度であり、こうした高い温度で樹脂層14の強度が低下することとなる。
本発明では、このような性質を有する樹脂層14を、積層体10のシールしたウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、包装袋の内側から外側に向かって横断するように設ける。
こうした位置に設けられた樹脂層14は、電子レンジで加熱されて高温になることによってその強度が低下するものである。
形成された樹脂層14は、電子レンジで加熱等されて包装袋1内の空気の膨張や内容物に含まれる水蒸気によって内圧が上昇したとき、シール部近傍のシーラント層16の任意の個所を起点として、強度が低下した樹脂層14が破壊される
その結果、シール部のシーラント層16と耐熱性基材層12との間に、包装袋1の内側から外側に向かって樹脂層14の破壊による比較的小さい大きさの空気抜けが生じるので、包装袋1内の蒸気等が逃げ、その内圧を低下させることができる。
このような性質を有する樹脂層14として、60℃〜90℃の融点を有する材料、例えば、エチレン−酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミド−硝化綿系樹脂、ポリアミド−硝化綿−ポリエチレンワックス系樹脂、ウレタン−ポリアミド−硝化綿系樹脂またはポリエチレンワックス−硝化綿系樹脂を含有する樹脂を挙げることができる。
融点が60℃〜90℃の樹脂層を用いることによって、電子レンジで加熱した際に、樹脂層14とシーラント層16の一部の部分的な破壊を起こりやすくさせるという利点を有する。
樹脂層14の形成は、従来公知の樹脂コーティング法を用いることができ、その厚さは、1μm〜5μmであることが好ましい。
樹脂層14の厚さが1μm未満では、電子レンジで加熱した際に、樹脂層14とシーラント層16の破壊が起きにくいため好ましくない。
また、樹脂層14の厚さが5μmを越えると、樹脂層14のパターンによっては、得られたフィルム状の包装材料をロール状に巻いたときに、一部に盛り上がりが生じ、その部分の包装材料が伸びてしまうため好ましくない。
積層体10は、後述するシーラント層16を向かい合うように重ね合わせてシールした時に、樹脂層14を設けた領域のシール強度が、室温以下の温度領域では15N/15mm以上であり、80℃以上の高温の温度領域では10N/15mm以下であることが好ましく、1N/15mm〜6N/15mmの範囲にあることがより好ましい。
樹脂層14を設けた領域のシール強度が、室温以下の温度領域では15N/15mm以上であるので、室温時又は冷凍時の取扱、輸送、保管等によってはシール部が剥がれて開くことがない。
また、80℃以上の高温の温度領域では10N/15mm以下であるので、電子レンジで加熱した際に、樹脂層14とシーラント層16の一部が部分的に破壊する程度の強度まで低下する。
このような特性を有する包装材料によって作製された包装袋は、その範囲でシール強度を調整できるので、電子レンジで加熱されて内圧がある程度まで上昇したときに初めて部分的に破壊させるように調整するという利点を有する。
なお、中間層17としては、必要に応じて、耐熱性基材層12と樹脂層14の層間に設けてもよい。
中間層17としては、例えば、酸素バリア層および衝撃吸収樹脂層の何れか一方または両方を設けることもできる。また、これらの層を数層設けることもできる。
例えば、酸素バリア層としては、塩化ビニリデンフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム、無機物蒸着フィルムを用いることもできる。
衝撃吸収樹脂層としては、ナイロンフィルムが好適に用いられる。
ナイロンフィルムは、1軸延伸、2軸延伸または無延伸の何れのものであっても好適に用いることができる。
衝撃吸収樹脂層の厚さは特に限定されないが、通常5〜40μm、好ましくは10〜30μmの範囲である。
包装材料の各層を形成する樹脂には、本発明の目的の達成を阻害しない範囲で、滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤のような公知の添加剤を随時添加することができる。
その添加量としては、極微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。
次に、上記の本発明において、上記のような材料を使用して積層体を製造する方法について説明すると、かかる方法としては、耐熱性基材層12、(必要に応じて中間層17)、樹脂層14およびシーラント層16の層間は、例えば、ラミネート用接着剤によるラミネート用接着剤(接着層15)を介して積層するドライラミネーション法、あるいは、溶融押出し接着性樹脂による溶融押出し樹脂層(接着層15)を介して積層する押出しラミネーション法等で行うことができる。
上記において、ラミネート用接着剤(接着層15)としては、例えば、1液、あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他等の溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型等のラミネート用接着剤を使用することができる。
上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で塗布することができる。
その塗布量としては、0.1g/m2〜10g/m2(乾燥状態)位が好ましく、1g/m2〜5g/m2位(乾燥状態)がより好ましい。
上記において、溶融押出性樹脂層(接着層15)としては、熱可塑性樹脂層からなる樹脂層が使用され、各層間を接着するために使用することができる。
具体的には、接着性の溶融押出性樹脂層の材料としては、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン・α−オレフィンとの共重合体樹脂、エチレン・ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂、エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体樹脂、エチレン・マレイン酸共重合体樹脂、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン樹脂に不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂、無水マレイン酸をポリオレフィン樹脂にグラフト変性した樹脂等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。
その樹脂層の厚みとしては、10μm〜30μm位が好ましい。
なお、上記の積層を行う場合、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理、フレ−ム処理、その他等の前処理を施し、積層することができる。
上記の表面前処理は、各種の樹脂のフィルムないしシートと各層を積層する際、密着性等を改良するための方法として実施するものであるが、上記の密着性を改良する方法として、例えば、各種の樹脂のフィルムないしシートの表面に、予め、プライマーコート剤層、アンダーコート剤層、アンカーコート剤層等を任意に形成して、表面処理層とすることもできる。
上記の前処理のコート剤層としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂あるいはその共重合体ないし変性樹脂、セルロース系樹脂、その他等をビヒクルの主成分とする樹脂組成物を使用することができる。
以上に説明した電子レンジ用積層体10は、少なくとも下部材2を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有し、かつ、耐熱性基材層とシーラント層の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記の所定の強度が低下する性質を有する樹脂層を、シールしたウィング部の先端辺部の内側から外側に向かって横断するように形成し、シーラント面を上面とした下部材2と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部4を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封して、本発明にかかる形態の電子レンジ用包装袋を製造することができる。
また、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
図1(a)に示すように、本発明の電子レンジ用包装袋における前記のウィング部の位置は、包装袋の端辺から偏在させ、上記の包装袋の端部からウィング部aまでとウィング部から他端部bまでの長さの比が2/3以下であることが望ましい。
前記の距離が2/3を超えると、電子レンジによる加熱の際、好ましい自動開口ができない。
また、蒸気口の幅の狭い方が、開封時の音が軽減される傾向があるために、前記のウィング部にガイドシール部5Gを設けてもよい。
前記の樹脂層14は、図1(c)に示すように、上部材1枚に形成してもよく、図2(a)に示すように、上部材2枚に形成してもよい。
また、図2(b)に示すように、上部材3aおよび下部材2を1枚のシートから形成してもよい。
前記の樹脂層形成領域32の形状としては、図3(a)に示すように、ウィング全体に設けてもよく、図3(b)および図3(c)に示すように、ウィングの一部に設けてもよい。
中でも、図3(c)に示すように、先端辺部を先細りの形状にすることにより、開封時に発生する音が軽減されるため、より好ましい。
図4は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋1の一例を示す斜視図である。
本発明にかかる電子レンジ用包装袋1としては、図4に示すような、本体部分が胴材と底材とからなるスタンディングパウチ形態に製袋された袋であってもよい。
前記の本発明の別態様の電子レンジ用包装袋1は、シーラント層を上面とした下部材と、シーラント層を下面とした上部材とを重ね合わせ、その胴部の両端部をヒートシールし、上部材と下部材の底部側にスタンディング可能となるよう、底材の周辺部をヒートシールした包装袋である。
前記の包装袋の製袋段階では、ヒートシールされておらず開口状態になっていて、この部分から内容物を充填するように構成されている。
図5は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋(スタンディングパウチ)を示す図4のX2−X2部における断面図である。
図5(a)に示すように、胴部材7が、耐熱性基材層12とシーラント層16の間に、室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層14を、耐熱性基材層12とシーラント層16の間に、胴部材7と底材8のシールした先端辺部の少なくとも一領域において、内側から外側に向かって横断するように形成するものである。
また、図5(b)に示すように、胴部材7が、前記の樹脂層14を耐熱性基材層12とシーラント層16の間に、胴部材7と底材8のシールした先端辺部の少なくとも一領域において、内側から外側に向かって横断するように形成するものであってもよい。
更に、図5(c)に示すように、胴部材7と底材8が、前記の樹脂層14を耐熱性基材層12とシーラント層16の間に、胴部材7と底材8のシールした先端辺部の少なくとも一領域において、内側から外側に向かって横断するように形成するものであってもよい。
次に、本発明にかかる電子レンジ用包装袋を用いて、流動性食品等の内容物を充填した包装体について説明すると、図6は、本発明の電子レンジ用包装体の断面図である。
前記のウィング部を上側にし、横置して加熱すれば、内容物9が流動性食品等の場合でも漏れる心配がなく、好ましいものである。
図7は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋(スタンディングパウチ)に流動性食品等の内容物を充填した包装体の断面図である。
スタンディングパウチを前記の樹脂層を形成した胴部を上側にし、横置して加熱すれば、内容物9が流動性食品等の場合でも漏れる心配がなく、好ましいものである。
また、図示しないが、前記の樹脂層を胴部材同士のシール部(底部材と反対側)に形成し、包装袋を立てた状態のまま電子レンジ内で加熱することもできる。
図8は、本発明の電子レンジ用包装袋1に流動性食品等の内容物を充填した包装体のウィング部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図である。
図9は、本発明の別態様の電子レンジ用包装袋(スタンディングパウチ)に流動性食品等の内容物を充填した包装体の胴部と底部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図である。
図8、図9に示すように、本発明の電子レンジ用包装袋が電子レンジで加熱された際に発生した蒸気の熱と圧力によって、前記の樹脂層14が、選択的に破壊され、胴部と底部のシール部の下端から剥離が始まり、上端に向かって広がり、上端部に到達し、開口部が形成され、開口部から蒸気が放散して包装袋の内圧は、常圧に戻る。
本発明において、上記のようにして製造した電子レンジ用包装袋1は、例えば、冷凍しゅうまい等の固形食品、カレー、スープ、醤油、ソ−ス、出し汁、香辛料、料理用酒類、果汁類、水等の各種の流動性食品、飲食品を充填包装し得るものであり、特に、油分や糖分の多い飲食品を内容物として充填包装しても、電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になると、内容物を包装したまま破裂を起こさず、包装袋の内側から外側に向けて設ける樹脂層形成領域32から自動的に内圧を低下させることができるものである。
以上説明したごとく、本発明の電子レンジ用包装袋1は、前記の樹脂層を、シールしたウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、内側から外側に向かって横断するように形成され、少なくとも、下部材を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物から構成されることによって、油分や糖分の多い飲食品を内容物とする場合や、出力の高い業務用電子レンジ等を使用する場合においても、包装袋にダメージを受けにくく、電子レンジで加熱して包装袋内が所定圧力以上になると、予め、蒸気の逃げ口を形成しなくても、内容物を包装したまま破裂を起こさず、樹脂層を形成する部分から選択的にシール剥離し、蒸気の逃げ口の範囲、大きさ、量を制御することができ、開封時の音も小さくて済み、自動的で安定してスムーズに開封し、自動的に加熱により発生した蒸気を袋外に放出し、包装袋の内圧が常圧に戻ることができる。
以下に実施例および比較例をあげて本発明を更に説明する。
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂にシリカ系アンチブロッキング剤(粒径5μm)を1.0 重量%添加した樹脂組成物をインフレーション成形機で厚み50μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルムを製膜した後、表面張力が約48dyne/cm となるように片面にコロナ放電処理を施した。
次いで、この直鎖状低密度ポリエチレン樹脂フィルムを厚み15μmの2軸延伸ナイロン樹脂フィルムとを2液型ウレタン系接着剤を介してドライラミネートして、本発明にかかる電子レンジ用包装材料を得た。
上記の包装材料を用いて、図1(a)に示すような本発明にかかるウィング部を有する電子レンジ用包装袋を作製した(a:25mm、b:150mm、c:25mm、d:130mm)。
上記で得られた包装袋に、内容物として、ミートソース120gを入れ、シールして密封後、1100Wの電子レンジで45秒間、加熱した結果、内容物のふきこぼれもなく、主シール部より破袋することもなく、15秒後に樹脂層のコーティング部から蒸気が静かに抜けた。
さらに実施例1の包装袋について、樹脂層14を形成する領域にて、サンプルを15mm巾の短冊切りし、80℃で、引張試験機(オリエンテック社製)でT字剥離して測定した。なお、引張速度は、50mm/min、つまみ間隔50mm、ロ−ドセル10kgfで行った。その結果、実施例1のシール強度は、5.5N/15mmであった。
〔比較例1〕
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂にシリカ系アンチブロッキング剤を添加しないこと以外は、実施例1と同様の包装材料を用いて、図7に示すような形態で、同寸法の包装袋を作製した。
上記で得られた包装袋に、内容物として、ミートソース120gを入れ、シールして密封後、1100Wの電子レンジで45秒間、加熱した結果、15秒後に樹脂層のコーティング部から蒸気が静かに抜けたものの、包装袋の下面の角部に小さな穴が開き、包材にダメージを受けていた。
本発明の電子レンジ用包装袋1の実施例を示す図で、(a)斜視図、(b)包装袋の構成の図、(c)X1−X1部断面図、(d)包装袋を形成する包装材料の積層体10の断面図、(e)〜(f)包装袋を形成する包装材料の更に別態様の積層体10の断面図である。 包装袋の別の構成図である。 本発明の電子レンジ用包装袋のウィング部の先端辺部に設けられる樹脂層形成領域の形状の一例を示す平面図である。 本発明の別態様の電子レンジ用包装袋の一例を示す斜視図である。 図4のX2−X2部の断面図である。 本発明の電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の断面図である。 本発明の別態様の電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の断面図である。 本発明の電子レンジ用包装袋に流動性食品等の内容物を充填した包装体のウィング部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図である。 包装体の胴部と底部のシール部の(a)加熱前の状態と(b)加熱によって蒸気を放散する状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 電子レンジ用包装袋
2 下部材
3a 上部材
3b 上部材
4 ウィング部
5 主シール部
5G ガイドシール部
6S サイドシール部
6B ボトムシール部
7 胴部材
8 底材
9 内容物
10 積層体
12 耐熱性基材層
13 印刷層
14 樹脂層
15 接着層
16 シーラント層
16a ポリオレフィン系樹脂層からなるシーラント層(基材層側)
16b アンチブロッキング剤含有したポリオレフィン系樹脂からなるシーラント層(内容物との接触面側)
17 中間層
32 樹脂層形成領域

Claims (4)

  1. 電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも耐熱性基材層とシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封する包装袋において、当該ウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、耐熱性基材層とシーラント層の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を内側から外側に向かって横断するように形成し、かつ、少なくとも、下部材を構成するシーラント層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  2. 電子レンジにより加熱するための袋であって、少なくとも耐熱性基材層とシーラント層から構成される複合フィルムを用いて、シーラント面を上面とした下部材と、シーラント面同士を向かい合わせて側部と先端辺部とをシールしたウィング部を形成し、シーラント面を下面とした上部材とを重ね合わせ、その周縁部をシールして主シール部として密封する包装袋であって、当該ウィング部の先端辺部の少なくとも一領域に、耐熱性基材層とシーラント層の間に室温以下の温度環境では所定の強度を有するが、高温の温度環境では前記所定の強度が低下する樹脂層を内側から外側に向かって横断するように形成し、かつ、少なくとも、下部材を構成するシーラント層が、積層フィルムからなり、当該シーラント層の最内層が、アンチブロッキング剤を0.01重量%〜3.0重量%含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなり、他の層が、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする電子レンジ用包装袋。
  3. 前記の樹脂層を設けたウィング部の先端辺部の領域におけるシール強度が、80℃以上の高温の温度領域では10N/15mm以下となることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
  4. 上記の包装袋の端部からウィング部までとウィング部から他端部までの長さの比が2/3以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
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