JP2005087839A - 建築板の塗装装置および建築板の塗装方法 - Google Patents

建築板の塗装装置および建築板の塗装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、裏面に凹陥部を有する建築板の表面に均一に塗装を施すことにある。
【解決手段】 建築板1の表面に塗装を施す塗装装置であって、所定間隔を設けて並行に配置される複数本の平ベルト3,3からなる送材手段と、該送材手段上の塗装位置に配置されるロールコーター2と、該複数本の平ベルト3,3間に該ロールコーター2の下側に配置され自由回転する受けロール4とからなり、該建築板1が塗装ゾーンに差掛った時該受けロール4は平ベルト3,3間から該建築板1裏面に当接支持することによって、塗装圧力や該建築板1の自重による該板1の撓みを阻止し、均一な塗装を保証する塗装装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は内装あるいは外装用の建築板の表面に塗装を施す際に用いられる塗装装置および該塗装装置を使用する建築板の塗装方法に関するものである。
〔発明の背景〕
上記建築板の表面には、通常エンボス加工による凹凸模様が付され、更に塗装により着色が施されてその意匠性が高められている。このような建築板表面に塗装を施すには、該建築板をロールあるいは平ベルトからなる送材手段によって搬送しつゝロールコーターにより塗装を行う。
ところで該建築板は建物駆体に取付けられるが、そのために図10に示すように該建築板(1) の裏面4周縁に角パイプや軽量C型鋼等の枠材(1B)を止着し、該枠材(1B)を建物駆体にフックボルト等の係止具によって取付ける場合が多い。該建築板(1) にあっては、裏面の枠材(1B)の内側が凹陥部(1A)になる。
更に該建築板(1) にあっては軽量化のために、図11に示すように裏面に凹陥部(1A)を設ける場合もあり、該建築板(1) を釘止めによって建物駆体に取付ける場合は裏面には凹陥部(1A)はなく平滑面とされていることが多い。
〔従来の技術〕
裏面に凹陥部(1A)を有する建築板(1) を図12に示すようにロール(あるいは平ベルト)(31)上に搬送しつゝロールコーター(21)によって塗装を施す場合、ロールコーター(21)は塗布ロール(21A) と、該塗布ロール(21A) に側上方から接する塗料供給ロール(21B) と、該塗布ロール(21A) の下側において該塗布ロール(21A) に相対する送りロール(21C) とからなり、該建築板(1) を該塗布ロール(21A) と該送りロール(21C) 間に送り込み、該塗料供給ロール(21B) によって該塗布ロール(21A) 表面に供給される塗料Pを該建築板(1) 表面に塗装する(例えば特許文献1参照)。
特開2002−204995号公報(図2)
この場合、該建築板(1) 裏面の凹陥部(1A)と送りロール(21C) との間には、図12に示すように空隙Sが形成され、凹陥部(1A)の上面(1C)が浮いた状態となっているので、塗布ロール(21A) による塗装圧力が該建築板(1) の表面に及ぼされ、また板(1) の自重によって板(1) の凹陥部(1A)の上側部分が若干撓み易くなり、この部分が撓むと図13のAに示すように表面の塗料の塗布量が少なくなったり、塗装のかすれが生じたりして塗布むらを生ずると云う問題点がある。したがって塗装圧力を余り大きくすることが出来ず、塗装圧力を大きくすることが出来なければ、板(1) 表面に凹凸模様が付されている場合、該凹凸模様の凹部の深部にまで塗料を行きわたらせることが出来なくなる。スプレー塗装によれば塗装圧力は殆ど発生しないが、塗料ミストの飛散によって塗料ロスが60%にも達する。更に裏面に凹陥部のない建築板にあっても、塗装圧力が大きいと建築板自体が撓む場合があり、この場合には前記と同様な塗装欠陥を生ずるおそれがあった。
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、建築板(1) の表面に塗装を施す塗装装置であって、所定間隔を設けて並行に配置される複数本の平ベルト(3,3) からなる送材手段と、該送材手段上の塗装位置に配置されるロールコーター(2) と、該複数本の平ベルト(3,3) 間に該ロールコーター(2) の下側に配置され自由回転する受けロール(4) とからなり、該建築板(1) が塗装ゾーンに差掛った時該受けロール(4) は平ベルト(3,3) 間から該建築板(1) 裏面に当接支持する建築板(1) の塗装装置を提供する。
該建築板(1) 裏面には凹陥部(1A)が形成されており、該受けロール(4) は該建築板(1) 裏面凹陥部(1A)上面(1C)に当接支持することが望ましい。
該送材手段(3,3) の下側には一本もしくは複数本のアーム(4A)を差出した回転軸(4B)が配置され、各アーム(4A)先端に該受けロール(4) が回転自在に支持されていることが望ましく、この場合該アーム(4A)の回転軸(4B)は、該アーム(4A)に支持されている該受けロール(4) の建築板搬送方向の接線速度が該建築板(1) の搬送速度と略等速に回転するよう設定することが望ましい。
また該ロールコーター(2) と該受けロール(4) とは建築板(1) の厚みに対応して上下位置調整可能とされていることが望ましく、該アーム(4A)に支持されている該受けロール(4) の最外周の円周Cは1〜3mの長さに設定されていることが望ましい。
本発明にあっては、更に上記塗装装置によって建築板(1) の表面に塗装を施す方法であって、該建築板(1) を該送材手段によって搬送し、該建築板(1) が塗装ゾーンに差掛った時該受けロール(4) を平ベルト(3,3) 間に没入した状態の待機位置から平ベルト(3,3) 間において該建築板(1) 裏面に当接支持する支持位置にして該ロールコーター(2) によって該建築板(1) 表面に塗装を施す建築板(1) の塗装方法が提供される。
該建築板(1) 裏面に凹陥部(1A)が形成されている場合、該受けロール(4) は上記支持位置において該建築板(1) 裏面凹陥部(1A)上面(1C)に当接支持することが望ましい。
また上記塗装装置を使用し、該アーム(4A)を回転軸(4B)を中心として回転させることによって該受けロール(4) を待機位置から支持位置に移動させることが望ましい。
〔作用〕
複数本の平ベルト(3) からなる送材手段上に建築板(1) を載置し、該建築板(1) を所定方向に搬送しつゝ塗装ゾーンに送り込み、ロールコーター(2) によって該建築板(1) 表面に塗装を施す。ロールコーター塗装ではスプレー塗装のような大きな塗料ロスは解消され、塗料効率は略95%(塗料ロス5%)程度になる。
この場合、該平ベルト(3,3) 間において該受けロール(4) が該建築板(1) の裏面に当接支持し、塗装時において該平ベルト(3,3) 間で該建築板(1) が撓むことを防止する。該建築板(1) 裏面に凹陥部(1A)が形成されている場合には、該受けロール(4) は該凹陥部(1A)の上面(1C)に当接支持し、該凹陥部(1A)の上側が塗装圧力や建築板(1) の自重によって撓むのを阻止する。したがって本発明では塗装圧力を高め板(1) 表面に凹凸模様が付されている場合、該凹凸模様の凹部の深部にまで塗料を行きわたらせることが出来るし、塗装圧力を調節すれば該凹部の所定の深さに塗料を行きわたらせることも出来る。
該送材手段の下側には一本または複数本のアーム(4A)を差出した回転軸(4B)が配置され、各アーム(4A)先端に該受けロール(4) が回転自在に支持されており、そして該アーム(4A)の回転軸(4B)は、該アーム(4A)に支持されている該受けロール(4) の建築板(1) 搬送方向の接線速度が該建築板(1) の搬送速度と略等速に回転するよう設定しておけば、該受けロール(4) は該建築板(1) の裏面あるいは凹陥部(1A)をタイミング良く確実に支持することが出来、また該建築板(1) の移動が該受けロール(4) によって干渉されることがなくなり、連続塗装工程が容易に可能となる。
該建築板(1) の厚みや凹陥部(1A)の深さは板(1) によって異なるので、該ロールコーター(2) と該受けロール(4) とは、該建築板(1) の厚みや裏面凹陥部(1A)の深さに対応して上下位置調節可能とし、該受けロール(4) が該建築板(1) 裏面あるいは該凹陥部(1A)上面(1C)に当接するように設定すれば、裏面凹陥部(1A)のない建築板(1) であっても裏面凹陥部(1A)のある建築板(1) であっても裏面を支持して塗装することが出来、しかも該ロールコーター(2) と該受けロール(4) とを上下位置調節可能とすることで、ロールコーター(2) の塗布ロール(2A)の塗装圧力を調節出来、塗布量を調整出来る。
該アーム(4A)に支持されている受けロール(4) の最外周の円周Cを1〜3mの長さに設定しておくと、該受けロール(4) 装置がコンパクトになり、該受けロール(4) を待機位置から支持位置にあるいは支持位置から待機位置に出没させる回転軸(4B)の駆動・停止を瞬時に行うことが出来る。
〔効果〕
本発明においては、塗料効率が向上し、そして裏面に凹陥部を有する建築板であっても、裏面に凹陥部を有しない建築板であっても、該建築板の表面をロールコーターで塗装する際、該裏面あるいは該凹陥部の上面を受けロールで支持して、該建築板が塗装圧力や板の自重で撓むことを阻止するから、塗装を深部にまで均一に行うことが出来る。
本発明を図1〜図6に示す一実施例によって以下に詳細に説明する。
図に示す塗装装置において、ロールコーター(2) は表面を合成ゴム等の弾性材料で被覆した塗布ロール(2A)と、該塗布ロール(2A)に側上方から接して塗料Pを該塗布ロール(2A)表面に供給する塗料供給ロール(2B)とからなる。該ロールコーター(2) の塗布ロール(2A)は図2に示すようにハンドル(5) によりウオームギア(6) を介し上下位置調整可能とされ、搬入される板(1) の厚みに応じて適正高さに設定することが出来る。図示しない前後コンベア位置に合わせ一定の高さに設定される二本の平ベルト(3,3) 間には受けロール(4) が配置され、該受けロール(4) はハンドル(7) により上下位置調整可能とされている。
裏面に凹陥部(1A)を形成した建築板(1) は二本の巾広ベルト(3,3) からなる送材手段によって搬送されて該ロールコーター(2) の塗布ロール(2A)直下の塗装ゾーンに送り込まれる。該塗装ゾーンにおいて、該平ベルト(3,3) 間の下側には三本のアーム(4A,4A,4A)を放射状に差出した回転軸(4B)が配置され、各アーム(4A,4A,4A)の先端部には受けロール(4) がそれぞれ回転自在に支持されている。各アーム(4A,4A,4A)間の角度は等しく120°に設定されており、側方からみると各アーム(4A,4A,4A)はY字形に形成されている。
上記回転軸(4B)は、図2に示すようにハンドル(7) により、受けロール(4) と共に上下調整可能に設定される駆動源Dによって駆動回転されるが、その回転速度は該受けロール(4) の建築板(1) 搬送方向の接線速度が該建築板(1) の搬送速度と略等速になるような速度に設定されている。そして各アーム(4A,4A,4A)が図4および図6に示すY字形状態にあっては、各受けロール(4,4,4) は該平ベルト(3,3) 間から下方に没入した状態にあり、該建築板(1) の前端部および後端部における枠材(1B)が受けロール(4) に接触しないようにしており、これを待機位置とする。また図5に示す逆Y字形状態にあっては最高位の受けロール(4) が該平ベルト(3,3) 間より突出し、塗装位置に来た建築板(1) の裏面凹陥部(1A)の上面(1C)に当接し支持する状態にあり、これを支持位置とする。このようにアーム(4A,4A,4A)の回転軸(4B)を60°ずつ回転させることによって受けロール(4) を待機位置および支持位置におくことが出来る。
建築板(1) 表面塗装に際しては、先ずロールコーター(2) は搬入される板(1) の厚みに応じて適正高さに設定し、該建築板(1) の裏面凹陥部(1A)の深さに応じて該受けロール(4) をハンドル(7) により支持状態(逆Y字形状態)位置に調節し、支持位置において最高位の受けロール(4) が建築板(1) 裏面凹陥部(1A)上面(1C)に当接支持するように設定する。そして該受けロール(4) を待機位置(Y字形状態)におけば、塗装装置は準備状態となる。
そこで該平ベルト(3,3) を図示しない駆動源によって図1矢印方向に巡動せしめ、該平ベルト(3,3) 上にまたがって建築板(1) の複数枚を逐次載置して塗装ゾーンに搬送する。該建築板(1) が塗装ゾーンに到達したことを例えば光センサーやリミットスイッチ等の位置検知センサKで感知すると、該アーム(4A)の回転軸(4B)が図4の待機位置から矢印方向に60°回転するように設定されており、かくして該回転軸(4B)は60°回転して図5に示すように該受けロール(4) を支持位置(逆Y字形状態)におく。実際には建築板(1) の前端が図4に示すようにロールコーター(2) 位置(塗布ロール(2A)直下位置)の10〜20cm手前の位置に差掛った時に位置検知センサーKがそれを検知して回転軸(4B)が回転を開始するようにする。
そして最高位の受けロール(4) は塗装ゾーンにある該建築板(1) の凹陥部(1A)上面(1C)に当接してこれを支持するので、該凹陥部(1A)の上側部分がロールコーター(2) による塗装圧力や板(1) の自重による撓みを阻止され、建築板(1) の表面にはかすれ等の塗装欠陥のない均一な塗装が施される。建築板(1) が塗装され、塗装ゾーンを離れる際には、再び建築板(1) の位置を位置検知センサーKで検出し、図6に示すように回転軸(4B)は60°回転して該受けロール(4) を支持位置から待機位置(Y字形状態)におく。実際には建築板(1) の後端が図6に示すようにロールコーター(2) (塗布ロール(2A)直下位置)の10〜20cm手前の位置に差掛った時に位置検知センサーKがそれを検知して回転軸(4B)が回転を開始するようにする。
この場合、前記したように回転軸(4B)の回転速度は該受けロール(4) の建築板搬送方向の接線速度が該建築板(1) の搬送方向と略等速になるように設定されているので、該受けロール(4) は建築板(1) と同伴して移動し、該建築板(1) の移動に干渉しない。
なお該アーム(4A,4A,4A)に支持されている受けロール(4) の最外周の円周Cは図1に示すように1から3mの長さに設定されており、このように設定すれば、装置はコンパクトになり、該受けロール(4,4,4) を待機位置から支持位置にあるいは支持位置から待機位置に出没させる回転軸(4B)の駆動・停止も瞬時に行うことが出来る。
上記実施例では回転軸(4B)から三本のアーム(4A,4A,4A)を差出して三個の受けロール(4,4,4) を支持せしめたが、本発明では図7に示すように回転軸(4B)から一本アーム(4A)を差出して一個の受けロール(4) を支持してもよく、この場合は受けロール(4) を待機位置A1 で待機させ、ロールコーター(2) 直前に建築板(1) が差掛った時センサーKの制御により、回転軸(4B)はベルト(3,3) と略同速回転し支持位置A2 で停止させ、受けロール(4) は板(1) 凹陥部上面(1C)を支持する。板(1) 後端部がロールコーター(2) の直前位置まで搬送された時、受けロール(4) はセンサーKの制御により、支持位置A2 から回避位置A3 に回転し、板(1) から離れ板一枚分の塗装を終える。次に続く板(1) の塗装に備え、受けロール(4) は回避位置A3 から待機位置A1 に回転されるが、位置A3 から位置A1 への回転は回転角が大きく回転軸(4B)の駆動源Dは可変速可能なサーボモーターを使用しており、この区間は高速回転に切替えられ受けロール(4) は瞬時に待機位置A1 に戻る。
また図8に示すように回転軸(4B)から二本のアーム(4A,4A) を差出して二個の受けロール(4,4) を支持してもよく、この場合はアーム(4A,4A) 二本を角度180°に取付け、上記と同様待機位置A1 −A1 で板(1) の進入を待ち、ロールコーター(2) 直前に板(1) が差掛った時センサーKの制御により、回転軸(4B)はベルト(3,3) と略同速回転して支持位置A2 −A2 で停止させ、受けロール(4) は板(1) 凹陥部上面(1C)を支持する。板(1) 後端部がロールコーター(2) の直前位置まで搬送された時、センサーKの制御により受けロール(4) は回避位置A3 −A3 に回転し、板(1) から離れ板一枚分の塗装を終えると、次の板(1) の塗装に備え受けロール(4) は回避位置A3 −A3 から待機位置A1 −A1 に戻る。
更に図9に示すように回転軸(4B)から四本のアーム(4A,4A,4A,4A) を差出して四個の受けロール(4,4,4,4) を支持してもよく、この場合はアーム(4A,4A,4A,4A) 四本を十字状に取付け、受けロール(4) は待機位置A1 から回転角45°で回転して支持位置A2 に移動させ、次の支持位置A2 から回避位置A3 への移動も回転角45°で回転させ、更に次の待機位置A1 への移動も回転角45°で回転させればよい。
このようにアーム(4A)および受けロール(4) の個数は特に限定するものではないが、一本〜四本程度とした場合は制御し易く望ましいものである。なお受けロール(4) は板(1) 凹陥部上面(1C)に接触して摺動回転するが、板(1) の自重が大きい場合は自転ロールとしてもよく、この場合は送材が一層円滑に出来る。
このように裏面に凹陥部(1A)がある建築板(1) を塗装する場合、本発明の塗装方法によれば、受けロール(4) は撓みが生じない枠材(1B)部分にあっては待機位置にあり、凹陥部(1A)がある部分は該凹陥部上面(1C)を受けロール(4) で支持するため、建築板(1) を水平状態に保ちながら塗装することが出来、塗装中の板(1) の撓みを防止し、均一でむらのない塗装が出来る。
また本発明は裏面に凹陥部(1A)がない建築板(1) を塗装する場合も有効であり、この場合は建築板(1) の厚みに応じて、予めロールコーター(2) の塗布ロール(2A)をハンドル(5) により高さ調整し、更にハンドル(7) により受けロール(4) を板(1) の裏面に接する支持位置に高さ調整しておき、上記した裏面に凹陥部(1A)がある建築板(1) を塗装する場合と同様の手順で塗装すれば、建築板(1) は撓みを生じることなく、塗装圧力を調整して塗布量も調整出来、該建築板(1) が表面凹凸模様付きである場合は、深塗りや浅塗りも可能である。
〔試験〕
塗装試験として巾1250mm、長さ3030mm、厚み15mmのセメント板の裏面に巾15mm、厚み19mmの軽量C型鋼である枠材(1B)が止着された建築板(1) 3枚を図1〜図6に示す塗装装置を用い、表1に準じ塗装を施し実施例の試料1,2,3を作製した。塗装後140℃、5分間乾燥処理し、24時間後表面塗膜を確認した。
また上記と同一の建築板(1) 3枚を用い、図12に示す従来方式のロールコーターにより、表1に準じ塗装を施し比較例の試料1,2,3を作製した。その後実施例の試料と同じ条件で乾燥処理し、24時間後表面塗膜を確認した。
Figure 2005087839
表1によれば、実施例の試料1〜3は塗膜状態の目視観察およびセロテープによる密着性テストのいずれにおいても良好であったが、比較例の試料1〜3は板(1) 裏面の凹陥部(1A)上側部分の塗装圧力および板(1) の自重による撓みが原因で、中央部長手方向に塗膜のかすれや塗装の塗り残しが見られ、密着性テストではいずれも若干塗膜剥離が認められた。
本発明によれば、建築板裏面に凹陥部の有無に関わらず、建築板(凹陥部のある建築板の場合は該凹陥部の上側部分)の撓みを阻止しつゝ塗装を行うことが出来るので、塗装が均一に行われ、意匠性の高い建築板が得られる。
図1〜図6は実施例に関するものである。
塗装装置の斜視図 塗装装置の正面図 塗装装置の側面図 受けロールの動作説明図 同上 同上 図7〜図9は他の実施例に関するものである。 受けロールの動作説明図 同上 同上 図10〜図13は従来例に関するものである。 建築板の説明図 他の建築板の説明図 ロールコーターによる塗装説明図 塗装状態説明図
符号の説明
1 建築板
1A 凹陥部
1B 枠材
1C 上面
2 ロールコーター
2A 塗布ロール 2B 塗料供給ロール
3 平ベルト
4 受けロール
4A アーム
4B 回転軸
C 円周

Claims (9)

  1. 建築板の表面に塗装を施す塗装装置であって、所定間隔を設けて並行に配置される複数本の平ベルトからなる送材手段と、該送材手段上の塗装位置に配置されるロールコーターと、該複数本の平ベルト間に該ロールコーターの下側に配置され自由回転する受けロールとからなり、該建築板が塗装ゾーンに差掛った時該受けロールは平ベルト間から該建築板裏面に当接支持することを特徴とする建築板の塗装装置。
  2. 該建築板裏面には凹陥部が形成されており、該受けロールは該建築板裏面凹陥部上面に当接支持する請求項1に記載の建築板の塗装装置。
  3. 該送材手段の下側には一本もしくは複数本のアームを差出した回転軸が配置され、各アーム先端に該受けロールが回転自在に支持されている請求項1または2に記載の建築板の塗装装置。
  4. 該アームの回転軸は、該アームに支持されている該受けロールの建築板搬送方向の接線速度が該建築板の搬送速度と略等速になるように回転する請求項1〜3に記載の建築板の塗装装置。
  5. 該ロールコーターと該受けロールとは該建築板の厚みに対応して上下位置調節可能とされている請求項1〜4に記載の建築板の塗装装置。
  6. 該アームに支持されている該受けロールの最外周の円周は1〜3mの長さに設定されている請求項3〜5に記載の建築板の塗装装置。
  7. 請求項1〜6に記載の塗装装置によって建築板の表面に塗装を施す方法であって、該建築板を該送材手段によって搬送し、該建築板が塗装ゾーンに差掛った時該受けロールを平ベルト間に没入した状態の待機位置から平ベルト間において該建築板裏面に当接支持する支持位置にして、該ロールコーターによって該建築板表面に塗装を施すことを特徴とする建築板の塗装方法。
  8. 該建築板裏面には凹陥部が形成されており、該受けロールは上記支持位置において該建築板裏面凹陥部上面に当接支持する請求項7に記載の建築板の塗装方法。
  9. 請求項2〜6に記載の塗装装置を使用し、該アームを回転軸を中心として回転させることによって該受けロールを待機位置から支持位置に移動させる請求項7または8に記載の建築板の塗装方法。
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CN105344551A (zh) * 2015-12-03 2016-02-24 安徽普伦智能装备有限公司 一种钢板涂油机

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