JPH06508300A - リバースローラコーティング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紙、又はプラスチンクラニブ材料のような基材にコーティングするそ の他の装置に関する。

２、関連技術の説明 今日、当該技術分野において基材にコーティングを塗布するための二つの重要な 技術か利用されている。しかし、その各々の技術は、それ自体の欠点がある。

一方のコーティング技術において、基材は、該基材の移動経路に対して略垂直に 配置されたナイフブレードの下方を進められる。このナイフブレードの上流方向 がより厚くなるように該基材にコーティングが塗布される。材料は、典型的に所 望の最終的コーティングよりも遥かに厚い。ナイフブレードの底部の有効切刃部 分は、コーティングすべきウェブ材料の表面の上方に正確な距離だけ離間されて おり、ナイフブレードの下流のコーティングに対する厚さの最大限界値を設定す る一方、コーテイング材を定量供給する。又、コーテイング材は、ナイフブレー ドにより基材の表面に撒き広げられ、これは、コーティングを所望の程度に仕上 げるために利用される特徴である。このようにして塗布されたコーティングは、 連続しており、製造工程の長さの全体、即ち、基材の一つの部分から別の部分に かけて一定であることが全体として望ましい。

当業者が認識するように、ナイフブレードを利用する方法は、単一の基材に多数 のコーティングを塗布するといった顕著な利点があるものの、製造工程中に発生 しないよう慎重に監視しなければならない縞を生ずる可能性がある。ここで対象 とするこの問題点は、ナイフブレードとウェブ材料の表面との間の空隙に近い寸 法の小さい粒子がコーティング材料に存在することに関係する。この商業的運転 時のナイフ空隙は、１乃至２ミル程度と典型的に極めて小さい。この粒子は、空 気中の汚染物質、又は環境中に存在するであろう紙繊維を含むことがある。又、 これら粒子は、コーテイング材の成分を含むこともある。塗料のフォーミュレー ションは、典型的に、−又は複数の着色剤が添加される液体担体を含んでいる。

これらの着色剤は、固体粒子の影響であることが多く、この粒子は、細かく粉砕 され且つ塗料基材の全体に分散される。異なる色及び種類のコーテイング材は、 かなり広範囲に亙る粒子寸法及び特徴を示す、異なる着色剤を含む。ある色及び 種類のコーテイング材は、特に、液体懸濁液中により大きい寸法の粒子を含む傾 向がある。こうした粒子を含むコーテイング材は、ナイフブレードの上流に近接 する基材に塗布され、基材のモーメントによりナイフブレードの下側を通るよう にされる。その粒子の寸法がナイフブレードと基材との間の空隙に等しい程度で あれば、肉眼に縞として見えることが多いコーティングの欠陥が生ずる。ある適 用例において、コーテイング材は、相対的に長い運転工程の全体に互って均一で あることが重要である。例えば、カラー見本を製造する場合、何フィートもの長 さの基材を−又は複数の異なるコーティング材料ストリップでコーティングし、 その後に、インチ２程変の寸法の片、即ち「チップ」に裁断する。過度に大きい 粒子がナイフローラの下側を通ることに起因するコーティング欠陥が幾つかのチ ップに悪影響を及ぼすのに十分な寸法であることは極めて多（経験されることで ある。これらコーテイング材は、ろ過又は限外ろ過技術のような極端な処理工程 を受けることが出来るが、これら工程自体がある工程にとってコスト高であり、 ある種の作業にとっては、商業的に実用不可能である。

今日利用されている別の一般的な技術において、一連のローラがコーテイング材 を基材に塗布する。主ローラは、その一部がコーティング材料に浸漬されており 、コーティング材料を一連の下流のローラに搬送する一方、該下流のローラは、 そのコーティング材料を基材に搬送する。ローラコーティング装置は、ウェブの 幅全体に十分な量のコーテイング材を供給することが出来るが、ナイフコーティ ング法のように、同じ基材に多数のコーテイング材を同時に塗布することは出来 ない。

発明の概要 本発明の一つの目的は、ナイフコーティング法及びローラコーティング技術の利 点を組み合わせる一方、上述の欠点を解決する簡単な構造の装置を提供すること である。

本発明の別の目的は、ナイフコーティング技術を利用して、仕上げ製品の縞を解 消する一方、基材の多色コーティングを簡略化することである。

本発明の更に別の目的は、コーティング工程中の静電荷を軽減し、又は解消する ことである。

上記の目的、及び添付図面と共に、以下の説明を読むことにより明らかになるで あろうその他の目的は、ウェブ材料をコーティングする装置にして、その周りに ウェブ材料が少な（とも部分的に巻かれた供給ローラと、該供給ローラを回転さ せる手段と、 外面を有し、該供給ローラに隣接して配置された搬送ドラムと、該搬送ドラムを 回転させる手段と、 上記搬送ドラムの外面にコーティング材料を供給する供給手段と、上記供給手段 の下流にて、上記搬送ドラムの面に隣接して配置されたドクターブレードであっ て、該ドクターブレードの下側を下流方向に進むコーテイング材の厚さを制限す るドクターブレードと、上記供給ローラに巻かれたウェブ材料を上記搬送ドラム に保持されたコーティング材料に接触させ、これにより、コーティング材料をウ ェブ材料に搬送し得るように上記搬送ドラムの外面に隣接して上記供給ローラを 位置決めする位置決め手段と、を備える装置により達成される。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明の原理によるコーティング装置の斜視図、第２図は、第１図の コーティング装置の平面図、第３図は、第１図のコーティング装置の部分側面図 、第４図は、第１図のコーティング装置の部分斜視図、第５図は、第４図のロー ラ調整機構を示す部分平面図、第６図は、第５図の線６−６に沿った部分断面図 、第７図は、コーテイング材を塗布するステーションの部分斜視図、第８図は、 印刷ローラの更に詳細に示す、拡大縮尺による部分概略図である。

好適な実施例の詳細な説明 次に、添付図面、最初に、第１図乃至第４図を参照すると、本発明の原理による コーティング装置が全体として参照符号１０で示しである。コーテイング材は、 ウェブ基材１２に付与される。該ウェブ材料のロール１４がコーティング装置の 上流端にてフレーム１６に取り付けられる。該ウェブロール１４及び支持体１６ は、コーティング装置１０の上流端に位置する、全体として参照符号２０て示す ウェブ供給ワークステーションに配置されている。これらローラ２２．２４は、 ウェブ材料を案内し且つ緊張させ、当該ウェブ材料は、全体として参照符号３０ て示すコーティングワークステーノヨンに供給される。

本明細嘗て理解されるように、コーテイング材は、ワークステーション３０でウ ェブ１２に付与され、次に開放した上流入口端３４を有する、全体として符号３ ２て示す乾燥ワークステーションに供給される。該ウェブは、包囲体３８を通っ て進むとき、一連のローラ３６により支持される。適当な乾燥手段をハウシング ３８内に配置することが出来、又、望ましくは、熱源及び強制空気手段の双方を 使用して、コーテイング材の乾燥時間を速め、コーティングしたウェブが格納ロ ール（図示せず）の周りに連続的に巻かれるようにすることが望ましい。

コーティングステーション３０は、上流の搬送ドラム、又はローラ４０と、下流 の供給又は補助ローラ４２と、から成る一対のローラを備えている。ウェブ１２ は、第１図に図示したローラ４６．４８を含む一連の緊張ローラ上を進み、この ため、ウェブは、下方からローラ４０．４２の間のニップに入り、矢印５０で示 すように、ローラ４２の上を通って乾燥ワークステーション３２に向けて進む。

ローラ４０．４２は、その中実軸線がウェブ１２の移動方向に対し略垂直となる ように整合させることが望ましい。これらのローラ４０．４２は、同様の長さで あり、互いに平行に整合させ且つ離間させ、その外面が互いに極めて近接するか 、又は、例えば、第３図に図示するように、所定の圧力で相互に接触係合するよ うに離間させることが望ましい。好適な実施例において、搬送ローラ４０は、鋼 、又はその他の圧縮不能な硬質材料で形成する一方、補助ローラ４２は、望まし くはゴムコーティングのような外側の圧縮可能な材料でコーティングされた鋼製 コアを備えることが望ましい。

搬送ローラ４０の遠方側にて区画化したトレー５６が搬送ローラ４０の隣に配置 されており、該搬送ローラ４０は、トレー５６と補助ローラ４２との間に介在さ れる。第７図から明らかであるように、トレー５６は、各々が例えば色の異なる 塗料コーティングのような異なるコーティングを保持する多数の異なる区画室６ ０に仕切ることが出来る、トレー５６は、搬送ローラ４０の外面に適合する縁端 面６２を有し、又該外面に押し付けられて流体密のシールを提供する。

トレー５６によりローラ４０に付与されたコーテイング材がローラ４０，４２の 間の上方ニップ７０に運ばれるように、ローラ４０は、矢印６６の方向に駆動さ れる。上述したように、ウェブ１２は、ローラ間の下方ニップ７２を通って進み 、下方からローラ４０．４２の間に入る。第３図に矢印７５で図示するように、 ローラ４２は、ローラ４０と同一の回転方向に駆動される。

第３図から理解されるように、例えば、ウェブ１２は、リバース、又は補助ロー ラ４２の周りに巻かれ、矢印５０の下流方向に駆動されるように該補助ローラと 摩擦可能に接触している。第３図から理解されるように、ローラ４０．４２間の 接触点において、これらローラの外面は、反対方向に移動し、従って、望ましい ように、ウェブを安定して下流方向に移動させるためには、ウェブ１２に十分な 大きさの回転駆動力を付与しなければならない。ローラ４２がウェブ１２を推進 するための駆動力を提供する好適な実施例の構成の場合、該ウェブは、ローラ４ ２の外面の相当部分よりも上に位置することが望ましい。第３図から理解される ように、ローラ４０の抵抗力にも拘わらず、ウェブが十分に摩擦可能に係合し且 つ回転駆動されるようにするため、ウェブ１２は、ローラ４２の表面の約半分に 巻き付けることが望ましい。又、本発明は、ローラ４０．４２を反対の回転方向 に駆動し、接触点、即ち、二つのローラ間のニップにおけるローラの接線速度が 同一方向であるようにする。かかる構成は、例えば、より大きい寸法範囲のナイ フ空隙が必要ない場合に提供することが可能である。理解されるように、二つの ローラ４０．４２が同一方向に回転する結果、ウェブ１２の最終的なコーティン グ厚さを広範囲に亙って制御し、広範囲のコーティング厚さ及び搬送速度を許容 する。例えば、搬送ローラ４０上のコーティング厚さを設定するナイフブレード 空隙を広げ、又は大きくし、補助ローラ４２の回転速度を速め、又はその直径を 増すことにより、ウェブ１２に付与されるコーテイング材を少なくすることが出 来る。明確にするため、第１図乃至第６図には、ナイフブレードは図示していな い。第８図を参照すると、ドクターブレード、又はナイフブレード１９０が搬送 ローラ４０の中心線の上方に配置されており、下方のナイフ切刃部分１７２がロ ーラ４０の長さを跨ぎ、その空隙寸法が数ミルから１０ニルの範囲内でその僅か に上方に配！されている。

理解されるように、ローラをウェブ１２と整合させ且つローラに対しある工程用 に所望の間隔及び方向を付与し得るように、互いに独立的に、ローラ４０．４２ の各々に可動支持体、又は調整装置を設けることが重要である。第１図乃至第４ 図、特に、第４図の拡大図を参照すると、搬送ローラ４０は、走行、又はキャリ ッジブロック８２内に取り付けられた取り付はシャフト８０を備えている。相対 的に大きいフレーム８４が、中空ハウジングを形成し、該ハウジングは、その中 をキャリッジブロック８２が自由に往復運動可能である通路８６を備えている。

例えば、第１図及び第３図から理解されるように、フレーム８４は、側壁部材９ ６．９８により支持されている。部材９０．９２に螺合可能に係合したリードス クリュー８８は、キャリッジブロック８２に回転可能に結合され、ローラ４０の 取り付はシャフト８０を垂直方向に調整可能にする下端９４を備えている。この ように、略水平方向に伸長するシャフト８０は、ローラ４２と所望通りに整合さ せ、ローラ４０，４２間のニップをローラ４２の中心線に対して所望の角度位置 まで動かすことが出来る。

再度、第１図乃至第４図、特に、第４図を参照すると、補助ローラ４２は、歯車 １０４と係合するキー止めした端部１０２を有する中央取り付はシャフト１００ を備えている。該シャフト１００は、スライド、又はキャリッジブロック１０６ 内に取り付けられる（第６図参照）。キャリッジブロック１０６は、ウェブの移 動方向に伸長するレール、又は案内ブロック１１０を受け入れる通路凹所をその 底部分に備えている。外側の中空フレーム１１２が案内ブロックを略水平方向に 前後に移動するように制限し、そのウェブの移動方向は第４図に二重矢印１１６ で示しである。キャリッジブロック１０６、スライドブロック１１０及び外側フ レーム１１２は、ローラ４０．４２間の空隙及び／又は圧力を変更する可動支持 体を有する位置決め手段の一部を備えている。該位置決め手段は、リンクロッド １２４に結合されたヨークシャフト１２２を有する電磁作動子、又はソレノイド １２０を更に備えている。リンクロッド１２４の前端の自由端は、キャリッジブ ロック１０６に結合され、ソレノイド１２０が電気導線１２６により励起される と、案内ブロック１０６及びシャフト１００は往復運動され、搬送ローラ４０に 接近し且つ該搬送ローラ４０から離れる。

本発明の一つの特徴によれば、シャフト４０．４２の各々は、それ自体の独立的 な駆動装置を備えている。例えば、歯車１３０は、シャフト８０の自由端１３２ に接続されている（第２図参照）。駆動チェーン１３４が歯車１３０に係合し、 歯車比によって設定される所定の速度でローラ４０を所望の方向に駆動する。駆 動チェーン１３４は、歯車スプロケット１４２（第３図参照）と同様のモータ被 動のスプロケット（図示せず）に接続される。駆動チェーン１３８は、歯車１０ ４に係合し、ローラ１４２を所望の方向に且つ所望の回転速度で駆動する。チェ ーン１３８は、モータ１４４により駆動される歯車スプロケット１４２に結合さ れる。ローラ４０．４２に関係する駆動組立体のモータ速度及び歯車比を調整す ることにより、ローラを実質的に任意の所望の方向に且つ所望の回転速度で作動 させることが出来る。本発明の一つの特徴によれば、モータ１４４及び歯車１０ ４．１４２は、搬送ローラ４０に塗布されるコーティングの厚さに比べて、ウェ ブ１２に付与されるコーティングの厚さが薄（なるような速度でローラ４２が回 転するように選択することが望ましい。

次に、第８図の概略図を参照すると、トレー５６内の液体コーテイング材１６０ は、ローラがトレーを通過するときに該ローラ４０により取り上げられ、このロ ーラ４０の外面１６４上にコーティング材料の層１６２を形成する。このローラ ４０の回転速度及び外面１６４は、層１６２がナイフブレード１７０の下流に配 ！された所望の搬送ローラのコーティング１６６よりも僅かに厚いように選択す ることが望ましい。ナイフブレード１７０の下方の先鋭な先端１７２は、ローラ ４０上のコーティング厚さを制限し、コーティング１６６が所望の所定の厚さと なるのを確実にする。コーティング１６６は、ローラ４２と接触するまで、該ロ ーラ４０に従動し、これにより、コーティングは、ローラの間の上方ニップ７０ に配置される。補助ローラ４２により保持されるウェブ１２は、上方ニップ７０ に配置された、第８図に符号１７６で示す領域内でコーティング材料の所望の高 さを保持する流体密のバリアを形成するように、ローラ４０に押し付けられるこ とが望ましい。

領域１７６を通過するウェブ材料は、コーティング材料を取り上げ、これにより 、ローラ４０上の下流に進むウェブ１２の部分上に最終的なコーティング１８０ を形成する。上述のように、ローラ４０．４２は、同一方向に回転し、これら二 つのローラ間の接触点にて反対方向を向いた接線速度となるようにすることが望 ましい。本発明の一つの特徴によれば、ローラ４０．４２間の相対速度は、所望 の程度の最終的なコーティング厚さ１８０を実現し得るように、予め設定するこ とが望ましい。本発明の一つの利点は、最終的なコーティング１８０を搬送ロー ラ４０上のコーティング１６６よりも著しく薄くすることが出来る点である。

従って、ウェブ１２上に同一の最終的なコーティング厚さを実現するため、ナイ フブレードとローラ４０の外面１６４との間の所定の空隙１８４に対して比較的 遅い速度て補助ローラ４２を作動させることが出来る。これとは別に、最終的な コーティング１８０の厚さが等しい場合、空隙１８４の大きさ及びローラ４２の 相対的速度を共に増すことが出来る。

当業者は、本発明の重要な利点が理解されよう。コーティング材料に粒子物質が 存在することがあり、これらの粒子又は粒子の大部分がナイフブレードの空隙１ ８４の寸法に近（なり、又は空隙寸法の相当部分を占める寸法となる場合、最終 的コーティングの外観を目で見て分かる程度に損なう欠陥が、最終的なコーティ ングに生じることがある。これは、コーティングすべき基材がナイフブレードの 下方を通る、従来のナイフコーティング法、即ち、単一の塗布ローラを使用する 場合における一つの顕著な問題点であった。

本発明において、ナイフブレードの下方を通る粒子は、基材に直接接着せず、ロ ーラ４０．４２間の上方ニップの領域１７６に入る。これらローラの反対方向に 向けた表面速度により形成される極めて顕著なせん断力が領域１７６に存在する 。領域１７６には顕著な撹拌動作が生じ、この撹拌動作は、実用的なコーティン グに対し、最終的コーティング１８０の肉眼で確認可能な欠陥数を顕著に解消し 、又は著しく少なくすることが判明した。領域１７６内にこれらのせん断力、攪 拌動作及び渦流は、単独で又は組み合わさって、ナイフブレード１７０の下方を 通過する粒子の粒子寸法を小さくするのに十分である。

粒子群、又は着色粒子の凝集体がナイフブレード１７０の下方を時々通過する商 業的塗料コーティングの場合、欠陥数が少なくなるという顕著な利点が得られる ことが判明した。当業者は認識し得るように、塗料コーテイング材は、典型的に 、粒子成分を含むことが多い−又は複数の着色剤を含む。これら粒子成分は、極 めて細かく分解されるが、時間の経過と共に凝集する傾向となり、従ってコーテ ィング材料中に存在する結果となる。本発明によれば、これら粒子の凝集体は、 分解する、即ち、典型的に商業的コーティング工程で採用される時間中に、領域 １７６内に滞在する寸法及び数が少なくなる。

本発明は、ナイフブレードの空隙幅よりも著しく薄い最終的コーティング厚さを 実現し得るようにコーティング工程を制御する場合でさえも、ナイフブレードの 空隙１８４を増大させることが出来るという更なる利点が得られる。例えば、補 助ローラ４２の相対的速度が増す場合、その他のファクタが等しいならば、その 速度の増加に伴なって、最終的コーティング１８０の厚さは低下する。ある形式 のコーティングの場合、より大きい寸法の粒子凝集体及び粒子は、これら凝集体 及び粒子がナイフブレード１７０と実質的に接触せず、実質的に一定状態でナイ フブレードの下方を通過する限り、肉眼で見る限り問題はない。本発明の場合、 このナイフブレード１７０の下方の粒子の押出し、又はその他の変形を軽減し、 又は解消するため、ナイフブレードの空隙を大きくすることが出来る。上述のよ うに、これらのより大きい寸法の粒子は、あるコーティングの場合、領域１７６ 内での寸法が小さくなる傾向がある。しかし、その他の種類のコーティングの場 合、最終的コーティング部分１８０の搬送が許容可能であるならば、粒子寸法が 小さくなることは重要なことではない。かかる粒子の許容度は、ナイフブレード １７０により損傷されなかった粒子の場合、太き（なる。

理解されるように、本発明は、優れたリバースローラコーティング法を採用する ナイフ・オーバ・ロールコーティング法により、コーティング工程の制御を一層 良くすることで、従来実現されなかった特別な効果を有するコーティングを許容 するものである。更に、本発明は、通常、コーティング材料中の汚染物質と関係 するコーティングの縞及び同様の欠陥を最小にするものであり、これら欠陥は、 コーティング材料がナイフに接触したならば、仕上げたコーティングを肉眼で観 察し得る程度に損傷させる。時折、これら汚染物質は、過大な大きさであり、該 ナイフとローラとの間の空隙を通ることが出来ない場合、当該ナイフの下方にお けるコーティング材料の流れを妨害する。これら汚染物質は、当然、空隙よりも 物理的に大きくなく、空隙寸法に近いだけで、仕上げたコーティングに肉眼で確 認し得る程度に損傷させる可能性がある。本発明によれば、ナイフとローラとの 間の空隙を大きくし、これにより、こうした有害な作用を軽減することが出来る 。

更に、ローラ４０．４２間の攪拌領域は、該撹拌領域におけるコーティング材料 の撹拌動作に起因すると考えられる、仕上げコーティングの肉眼で観察し得る程 度の損傷を最小にすることが観察された。

図面及び上記の説明は、本発明の構造及び作用方法の詳細に関して、本発明の唯 一の形態を示すことを意図するものではない。状況が示唆し又は便宜であるとこ ろに従い、部品の形態及び比率並びに均等物の置換を案出することが出来る。

又、特別な語を使用したが、これら語は、一般的な意味で且つ説明の目的でのみ 使用したものであり、制限を付すことを目的とするものではなく、本発明の範囲

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. １．ウェブをコーティングする装置にして、その周りにウェブが少なくとも部分 的に巻かれる供給ローラと、前記供給ローラを回転させる手段と、 外面を有し、前記供給ローラに隣接する搬送ローラと、前記搬送ローラを回転さ せる手段と、 前記搬送ローラの外面にコーティング材料を供給する供給手段と、前記供給手段 の下流にて前記搬送ローラの面に隣接して設けられたドクターブレードであって 、該ドクターブレードの下方を下流方向に進むコーティング材料の厚さを制限す るドクターブレードと、前記搬送ローラの外面に隣接して、前記供給ローラを位 置決めする位置決め手段であって、前記供給ローラの周りに巻かれたウェブを前 記搬送ローラ上に保持されたコーティング材料と接触させ、これにより、該コー ティング材料を前記ウェブに搬送させる前記位置決め手段と、を備えることを特 徴とするコーティング装置。
2. ２．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記搬送ローラを所定の速度で回転 させる手段を更に備えることを特徴とするコーティング装置。
3. ３．請求の範囲第２項に記載の装置にして、前記供給ローラを第二の異なる速度 で回転させる手段を更に備えることを特徴とするコーティング装置。
4. ４．請求の範囲第３項に記載の装置にして、前記搬送ローラの回転速度と独立的 に、前記供給ローラの回転速度を選択的に変化させる手段であって、 前記ウェブ上のコーティング材料の厚さを選択的に変化させる前記手段を更に備 えることを特徴とするコーティング装置。
5. ５．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記供給ローラ及び前記搬送ローラ が互いに略平行であり且つ略等しい長さであることを特徴とするコーティング装 置。
6. ６．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記供給ローラが弾性的な外面を有 することを特徴とするコーティング装置。
7. ７．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記供給ローラ及び前記搬送ローラ が同一方向に回転されることを特徴とするコーティング装置。
8. ８．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記位置決め手段が、前記搬送ロー ラ及び前記供給ローラの少なくとも一方を移動可能に支持し、且つ一方のローラ の他方のローラに対する相対的位置を調整させる可動の支持手段を備えることを 特徴とするコーティング装置。
9. ９．請求の範囲第８項に記載の装置にして、前記可動の支持手段が、前記供給ロ ーラを略水平方向に向けて前後に往復運動させる往復運動手段を備えることを特 徴とするコーティング装置。
10. １０．請求の範囲第９項に記載の装置にして、前記往復運動手段が、結合手段に より前記供給ローラに結合された電磁ソレノイドを備えることを特徴とするコー ティング装置。
11. １１．請求の範囲第１０項に記載の装置にして、前記結合手段が、中空フレーム 内に配置され且つ連結手段により前記ソレノイドに結合された前記供給ローラの 一端を支持するスライドブロックを備えることを特徴とするコーティング装置。
12. １２．請求の範囲第１１項に記載の装置にして、前記スライドブロックが、一つ の通路を形成し、前記中空フレームが、前記スライドブロックを案内し得るよう に少なくとも一部、前記通路内に受け入れ可能なレール手段を備えることを特徴 とするコーティング装置。
13. １３．請求の範囲第８項に記載の装置にして、前記可動の支持手段が、中空ハウ ジング内に配置された前記搬送ローラの一端を支持する走行ブロックを備え、 前記搬送ローラが、前記走行ブロックを水平方向からある角度を成す方向に移動 し得るように案内することを特徴とするコーティング装置。
14. １４．請求の範囲第１３項に記載の装置にして、前記可動の支持手段が、前記ハ ウジングにより支持され且つ前記走行ブロックと係合し、該走行ブロックを前記 中空ハウジング内で前後に移動させる調整ねじ手段を更に備えることを特徴とす るコーティング装置。
15. １５．請求の範囲第１項に記載の装置にして、前記搬送ローラの外面が、略圧縮 不能であり、前記供給ローラが、前記搬送ローラの外面に押し付けられる圧縮可 能な外面を有することを特徴とするコーティング装置。