JP2005086892A - ハイブリッド作業機械の駆動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド作業機械の駆動制御装置

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成俊 大司
Masaki Naruse
真己 成瀬
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Abstract

【課題】 油圧作動部の動作性能を低下させることなく充電残量を安定に確保して電動・発電機によるアシスト動作を安定に行い続けることができるハイブリッド作業機械の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 油圧ポンプ17を駆動するエンジン16に対してトルク伝達可能に設けられる電動・発電機20の作動を制御する電動・発電機制御手段(21,38)と、油圧ポンプ17に対する入力トルクを制御するポンプ吸収トルク制御装置30を設け、動作モード判別手段(21,44〜49)によって走行モードが実施されることが判別されると、電動・発電機制御手段(21,38)は、電動・発電機20による力行動作を禁止し、ポンプ吸収トルク制御装置30は、前記入力トルクの最大値を、エンジン16の最大出力点での出力トルク値またはその近傍の出力トルク値に見合う値に設定する構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベルやホイールローダ等の作業機械に適用して好適なハイブリッド作業機械の駆動制御装置に関するものである。
この種従来の駆動制御装置としては、エンジンを駆動源とする油圧ポンプに連結される電動・発電機と、この電動・発電機との間で電気エネルギの授受を行う蓄電手段と、油圧作動部を駆動する上で必要となる前記油圧ポンプでの必要吸収トルクを検出する吸収トルク検出手段を備え、この吸収トルク検出手段により検出された吸収トルクが予め定められたトルク設定値よりも小さいときに前記電動・発電機を発電作動させ、前記吸収トルクがそのトルク設定値よりも大きいときにその電動・発電機を力行作動(アシスト作動)させるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、この従来装置では、油圧作動部を駆動する上で必要となる前記油圧ポンプでの必要吸収トルクを検出するのに吸収トルク検出手段が必要となって装置が複雑になるとともに、エンジンから油圧ポンプに至る動力伝達経路での慣性負荷や摩擦力の影響が考慮されていないために目標とする最適なエンジンの負荷特性に正確に制御できないといった問題がある。
このような問題を解決し得る先行技術が特許文献2にて提案されている。この先行技術に係る駆動制御装置は、油圧作動部に圧油を供給する油圧ポンプの駆動源であるエンジンに対してトルク伝達可能に電動・発電機を連結するとともに、この電動・発電機の作動を制御する電動・発電機制御手段を設け、目標トルクに対応するエンジン回転数をエンジン回転数の目標値として用い、この目標値とエンジン回転数の実測値とを比較して、実測値が目標値よりも小さくなると前記電動・発電機制御手段により電動・発電機を電動機として機能させ、実測値が目標値よりも大きくなると前記電動・発電機制御手段により電動・発電機を発電機として機能させるように構成されている。この駆動制御装置によれば、前記油圧ポンプに吸収されるエンジンの軸トルクを直接検出しなくても、エンジンの出力を目標トルクが保たれるように制御することができるとともに、エンジン回転数の目標値と比較されるエンジン回転数の実測値にはエンジンから油圧ポンプに至る動力伝達経路での慣性負荷や摩擦力の影響が含まれるので、エンジンの出力トルクを正確に制御することができる。
特開平9−224354号公報 特開2003−28071号公報
ところで、例えば油圧ショベルにおいては、(a)走行動作、(b)旋回動作、(c)ブーム上昇動作、(d)ブーム下げ動作、(e)アームダンプ動作、(f)アーム掘削動作、(g)バケットダンプ動作、(h)バケット掘削動作、(b)〜(h)のいずれかを組み合わせた複合動作、アイドリング動作など多種多様の動作形態を有しており、動作形態毎に作業負荷特性が異なる。特に前記(a)の走行動作では、作動部が駆動源に対して最大の出力を連続的に要求する状態にある場合が多い。
しかしながら、前記先行技術は、最適なエンジン負荷特性を電動・発電機による力行/回生動作で補償する技術であり、この先行技術に係る駆動制御装置では、例えば前記(a)の走行動作のように、作動部が駆動源に対して最大の出力を連続的に要求する状態にある場合が多いような動作形態を実施する際に、電動・発電機は、高出力でアシスト動作を連続的に行わなければならず、このため充電残量が短時間で著しく低下してしまい、その走行動作を実施した後の電動・発電機によるアシスト動作が不能になる恐れがあるという問題点がある。なお、このような不具合を未然に防ぐために、前記(a)の走行動作を実施するに際して電動・発電機によるアシスト動作を行わないようにして充電残量を確保することも考えられるが、この場合、走行性能そのものが低下してしまうという新たな問題点を生じてしまう。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、油圧作動部の動作性能を低下させることなく充電残量を安定に確保して電動・発電機によるアシスト動作を安定に行い続けることができるハイブリッド作業機械の駆動制御装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明によるハイブリッド作業機械の駆動制御装置は、
エンジンと、このエンジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、この目標回転数設定手段により設定される目標回転数となるように前記エンジンを制御するエンジン制御手段と、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により作動される油圧作動部と、前記エンジンとの間でトルクの伝達を行えるように設けられる電動・発電機と、この電動・発電機との間で電気エネルギの授受を行う蓄電手段を備え、前記電動・発電機による力行動作および回生動作を切換可能に構成されるハイブリッド作業機械の駆動制御装置において、
前記油圧作動部の所定の動作状態に基づいて定められる特定の動作形態を判別する動作形態判別手段と、前記油圧ポンプに対する入力トルクを制御するポンプ吸収トルク制御手段と、前記電動・発電機の作動を制御する電動・発電機制御手段を備え、
前記動作形態判別手段によって前記油圧作動部が前記特定の動作形態であると判別されたときに、前記電動・発電機制御手段は、前記電動・発電機による力行動作を禁止するようにその電動・発電機を制御するとともに、前記ポンプ吸収トルク制御手段は、前記入力トルクの最大値を、前記目標回転数が設定されることで設定される前記エンジンの最大出力点での出力トルク値またはその近傍の出力トルク値に見合う値に設定することを特徴とするものである(第1発明)。
第1発明において、さらに、前記電動・発電機制御手段は、前記電動・発電機が少なくとも自己消費電力分を補償するようにその電動・発電機を回生作動させる構成であるのが好ましい(第2発明)。
第1発明においては、動作形態判別手段によって油圧作動部が特定の動作形態であると判別されると、電動・発電機制御手段により、電動・発電機の力行動作(アシスト動作)が禁止され、その特定の動作形態における電力消費量が大幅に削減される。また、この際、ポンプ吸収トルク制御手段により、油圧ポンプに対する入力トルクの最大値が、エンジンの目標回転数が設定されることで設定される当該エンジンの最大出力点での出力トルク値またはその近傍の出力トルク値に見合う値に設定され、油圧ポンプがエンジンから吸収する出力(所謂「ポンプ吸収馬力」)が増大される。これにより、電動・発電機によるアシスト動作が行われなくても油圧作動部の所期の動作性能を発揮させるうえで必要とされる油圧ポンプの出力を確保することが可能になる。本発明によれば、特定の動作形態における電力消費量が油圧作動部の所期の動作性能を維持しつつ大幅に削減されるので、油圧作動部の動作性能を低下させることなく充電残量を安定に確保することができる。また、このように充電残量を安定に確保することができるので、電動・発電機によるアシスト動作を安定に行い続けることが可能になる。
また、第2発明の構成を採用することにより、電動・発電機に係る自己消費電力分、すなわち電動・発電機がエンジンと供回りすることによる転がり摩擦、銅損、鉄損、回路損等に起因し回転数の大きさに応じて生じる消費電力分、が補償されるので、充電残量をより安定に保つことができる。
次に、本発明によるハイブリッド作業機械の駆動制御装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態は、作業機械として油圧ショベルに本発明の駆動制御装置が適用された例である。
図1には、本発明の一実施形態に係るハイブリッド油圧ショベルの側面図が示されている。また、図2には、本実施形態のハイブリッド油圧ショベルにおける駆動制御装置の概略システム構成図が示されている。
本実施形態のハイブリッド油圧ショベル1は、図1に示されるように、走行用油圧モータ2aにより駆動される走行装置2bを備えてなる下部走行体2と、旋回用油圧モータ3aにより駆動される旋回装置3と、この旋回装置3を介して前記下部走行体2上に配される上部旋回体4と、この上部旋回体4の前部中央位置に取着される作業機5と、その上部旋回体4の前部左方位置に設けられる運転室6を備えて構成されている。前記作業機5は、上部旋回体4側から順にブーム7、アーム8およびバケット9がそれぞれ回動可能に連結されてなり、これらブーム7、アーム8およびバケット9のそれぞれに対応するように油圧シリンダ(ブームシリンダ10、アームシリンダ11およびバケットシリンダ12)が配置されている。
このハイブリッド油圧ショベル1における駆動制御装置15は、図2に示されるように、エンジン16と、このエンジン16により駆動される可変容量型油圧ポンプ(以下、単に「油圧ポンプ」という。)17と、この油圧ポンプ17に対する前記エンジン16の出力軸18に動力伝達機構19を介して連結される電動・発電機20と、エンジン16や電動・発電機20、後述するポンプ吸収トルク制御装置30などを制御するコントローラ21を備えている。
前記エンジン16には、燃料噴射ポンプ22とガバナ23とが併設され、このガバナ23の燃料コントロールレバー23aがガバナ駆動モータ24にて駆動されるように構成されている。また、この燃料コントロールレバー23aの駆動位置はポテンショメータ25により検出され、その検出信号がコントローラ21に入力されるようになっている。さらに、エンジン16のスロットル量を設定するために燃料ダイヤル26が設けられ、この燃料ダイヤル26に付設されるポテンショメータ26aからのスロットル信号がコントローラ21に入力されるようになっている。また、エンジン16の出力軸18の実回転数は回転数センサ27にて検出され、その検出信号もコントローラ21に入力されるようになっている。なおここで、ガバナ23、ガバナ駆動モータ24等よりなるガバナ装置を電子ガバナとした所謂電子制御噴射装置を採用しても良い。こうすると、より高精度な駆動制御を行うことができる。
そして、燃料噴射ポンプ22、ガバナ23、ガバナ駆動モータ24、ポテンショメータ25およびコントローラ21を含んでなるエンジン制御装置において、コントローラ21は、燃料ダイヤル26により入力されるスロットル信号(目標回転数信号)と回転数センサ27にて検出されるエンジン16の実際の回転数信号との偏差信号に基づき、所定の関数関係を満足させる電圧を駆動信号として発生し、この駆動信号に基づきガバナ駆動モータ24を駆動する。また、ガバナ23は、図5〜図7において記号T〔E〕で示されるような特性となるようにエンジン16の出力トルクを制御する。なお、コントローラ21、燃料ダイヤル26およびポテンショメータ26aを含む構成が本発明の「目標回転数設定手段」に相当する。
今、一例として、図2において示される燃料ダイヤル26が最大位置にセットされているとすると、ポテンショメータ26aからの出力信号は最大目標エンジン回転数Ns(図5〜図7参照)を示す大きさに設定されており、コントローラ21からはその最大目標エンジン回転数Nsに対応するモータ駆動信号がガバナ駆動モータ24に加えられる。これにより、ガバナ駆動モータ24は、最高速レギュレーションラインLs(図5〜図7参照)が設定されるように燃料コントロールレバー23aを作動させ、エンジン16の出力馬力およびエンジン回転数が自動設定される。
前記エンジン16の出力軸18には、慣性負荷として機能するフライホイール28が設けられており、このフライホイール28にエンジン回転数の安定化の一翼を担わせるようにされている。なお、このフライホイール28による慣性負荷手段に代えて、前記電動・発電機20の回転子等にフライホイール機能を持たせるようにしても良い。
前記油圧ポンプ17から吐出される圧油は、各油圧アクチュエータ(走行用油圧モータ2a、旋回用油圧モータ3a、ブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12)に対応して設けられるパイロット圧操作形方向切換弁(図示省略)の集合体であるコントロールバルブ29を介して走行用油圧モータ2a、旋回用油圧モータ3aおよび各種油圧シリンダ(ブームシリンダ10、アームシリンダ11、バケットシリンダ12)にそれぞれ供給されるようになっている。
前記油圧ポンプ17には、ポンプ吸収トルク制御装置30が付設されている。このポンプ吸収トルク制御装置30は、油圧ポンプ17の斜板17aの傾転角を調整するサーボバルブ31に対して圧油を供給する油圧回路(詳細な図示による説明は省略)32中に、負荷の要求する圧力や流量を感知する圧力・流量コンペンセータ弁33と、流量の大きさを決定する電磁比例流量制御弁34と、油圧ポンプ17の最高圧力を制御する電磁比例圧力制御弁35とを設け、それら制御弁34,35に対するコントローラ21からの指令信号により、以下の(A)〜(C)の制御がそれぞれ行われるように構成されている。
(A)油圧ポンプ17に対する入力トルクを一定に制御し、かつその入力トルクの最大値を調整する。
(B)負荷〔油圧作動部(走行装置2b、旋回装置3、作業機5)に係わる負荷W〕が要求する圧力と流量を油圧ポンプ17に吐出させる。
(C)油圧ポンプ17に対する入力トルクの最大値をエンジン16の実回転数と目標回転数との偏差の増大に応じて減少させる。
前記電動・発電機20は、電動機と発電機の両機能を兼ねるものであって、エンジン16による油圧ポンプ17の駆動を助勢する力行動作と、エンジン16を駆動源として発電する回生動作とを切換可能に構成されている。この電動・発電機20は、インバータ38を介して蓄電装置39に接続されており、このインバータ38は、コントローラ21からの指令に応じて、当該電動・発電機20の力行動作および回生動作を制御している。なお、コントローラ21およびインバータ38を含む構成が本発明の「電動・発電機制御手段」に相当する。
前記蓄電装置(蓄電手段)39は、ニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池、またはキャパシタからなる蓄電部40を備えて構成されている。この蓄電装置39には、電圧センサ41や電流センサ42、温度センサ43などが付設されており、各センサ41,42,43からの検出信号がコントローラ21に入力されるようになっている。そして、各センサ41,42,43にて検出された電圧、電流、温度等の情報に基づいて、コントローラ21により、蓄電量の管理や充放電の制御が行われるようにされている。
前記運転室6内には、上部旋回体4の旋回動作および作業機5の屈曲起伏動作を操作する作業機操作レバー44と、同運転室6内に配されて下部走行体2の走行動作を操作する走行操作レバー45とが設けられている。また、この作業機操作レバー44および走行操作レバー45にはそれぞれ減圧弁46,47が付設されており、各操作レバー44,45の操作に応じたパイロット圧油が各減圧弁46,47から吐出されるようになっている。そして、各減圧弁46,47から吐出されるパイロット圧油は、コントロールバルブ29における所定のパイロット圧油入力ポートに入力されて所定の油路切換動作が行われるようになっている。こうして、作業機操作レバー44の所定の操作にて上部旋回体4の旋回動作と作業機5の屈曲起伏動作とが行われるようにされるとともに、走行操作レバー45の所定の操作にて下部走行体2の走行動作が行われるようにされている。また、作業機操作レバー44および走行操作レバー45のそれぞれの操作状態を示す操作信号は、各減圧弁46,47に付設される油圧スイッチ48,49を介してコントローラ21に入力されるようになっている。本実施形態においてそれら操作レバー44,45の所定の操作にてコントローラ21に入力される操作信号は、以下に述べる計8種類である。
(1)上部旋回体4の旋回動作に対応する旋回操作信号
(2)ブーム7の上げ動作に対応するブーム上げ操作信号
(3)ブーム7の下げ動作に対応するブーム下げ操作信号
(4)アーム8を前方に送り出す動作に対応するアームダンプ操作信号
(5)アーム8を手前に引き込む動作に対応するアーム掘削操作信号
(6)バケット9を前方に送り出す動作に対応するバケットダンプ操作信号
(7)バケット9を手前に引き込む動作に対応するバケット掘削操作信号
(8)下部走行体2の走行動作に対応する走行操作信号
なお、図2において示される、前記各油圧スイッチ48,49を各減圧弁46,47に付設する装置構成に代えて、図3(a)に示されるように、コントロールバルブ29における各スプール50,51に対応させて設けられる各パイロット圧操作部52,53に、それぞれ油圧スイッチ54,55(または圧力センサ)を付設する装置構成、もしくは、図3(b)に示されるように、各減圧弁46,47のそれぞれに各操作レバー44,45の操作位置を検出するポテンショメータ56,57を付設する装置構成としても、後述する動作モード判別手段と同様に動作モードの判別を行わせることが可能である。
本実施形態においては、コントローラ21に対する前記各操作信号の入力のON/OFFにより、そのコントローラ21が、油圧作動部(走行装置2b、旋回装置3、作業機5)の動作状態を判断し、この判断に基づいて、後述するアイドリングモード、作業モードおよび走行モードのうちのいずれの動作モードであるかを判別する動作モード判別手段が構築されている。
さらに、本実施形態においては、表1に示されるように、前記各動作モードに応じた電動・発電機20の力行/回生トルク出力特性が予め設定されるとともに、各力行/回生トルク出力特性をエンジン16の回転数と関係付けることで得られる力行/回生トルク出力値情報(データテーブルA,B)がコントローラ21の記憶領域に記憶されている。
Figure 2005086892
そして、コントローラ21においては、前記動作モード判別手段によって判別された動作モードに対応するデータテーブルを選択し、この選択されたデータテーブルに基づいてエンジン16の実回転数に対応する力行/回生トルク値を求め、この求められた力行/回生トルク値を電動・発電機20が出力するようにインバータ38を介してその電動・発電機20の作動を制御するようにされている。
次に、前記動作モード判別手段による動作モードの判別の手順を図4に示されるフローチャートを参照しつつ以下に説明する。なお、図中記号QおよびRはそれぞれステップを表わす。また、以下の説明において「作業機操作信号」とは、前述のブーム上げ操作信号、ブーム下げ操作信号、アームダンプ操作信号、アーム掘削操作信号、バケットダンプ操作信号およびバケット掘削操作信号を総称する操作信号のことである。
Q1:下部走行体2の走行動作が行われるか否かを判断するステップである。コントローラ21に対して走行操作信号が入力されたときには、次のステップQ2において走行モードであると判定する。一方、コントローラ21に対して走行操作信号が入力されないときには別のフローのステップR1へ進む。
R1:作業機5の動作および/または上部旋回体4の旋回動作が行われるか否かを判断するステップである。コントローラ21に対して旋回操作信号および/または作業機操作信号が入力されたときには、次のステップR2において作業モードであると判定する。一方、コントローラ21に対して旋回操作信号および作業機操作信号のいずれの操作信号も入力されないときには、ステップR3においてアイドリングモードであると判定する。
次に、前記動作モード判別手段によって判別された動作モードに基づく電動・発電機の作動について表1および図5〜図7を参照しつつ以下に説明する。
(アイドリングモードの場合:図5参照)
動作モード判別手段によって判別された動作モードがアイドリングモードである場合、コントローラ21は、表1に示されるデータテーブルAを選択するとともに、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数に基づいてその選択されたデータテーブルAを検索する。今、一例として、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数がNであったとすると、コントローラ21は、テーブル検索により、電動・発電機20に出力させるべき回生トルク値として回生トルク値TG1を算出し、この算出された回生トルク値TG1に基づく駆動信号をインバータ38に出力する。これにより、電動・発電機20は、回生トルク値TG1による発電動作を行う。ここで、その回生トルク値TG1は、実回転数Nにおいてエンジン16との供回り伴う電動・発電機20の自己消費電力分を補償する発電動作に応じた回生トルク値に設定されている。こうして、蓄電部40における充電残量をより安定に保つようにされている。なおここで、自己消費電力とは、電動・発電機20がエンジン16と供回りすることによる転がり摩擦、銅損、鉄損、回路損等に起因し回転数の大きさに応じて生じる消費電力のことである。
(作業モードの場合:図6参照)
動作モード判別手段によって判別された動作モードが作業モードである場合、コントローラ21は、表1に示されるデータテーブルBを選択するとともに、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数に基づいてその選択されたデータテーブルBを検索する。今、一例として、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数がNであったとすると、コントローラ21は、テーブル検索により、電動・発電機20に出力させるべきトルク値として力行トルク値TM1を算出し、この算出された力行トルク値TM1に基づく駆動信号をインバータ38に出力する。これにより、電動・発電機20は、力行トルク値TM1を出力する力行動作を行う。また、この実回転数Nにおいて、前記ポンプ吸収トルク制御装置30は、油圧ポンプ17に対する入力トルクが、エンジン16の出力トルク値TE2と電動・発電機20の力行トルク値TM1との合成出力トルク値である(TE2+TM1)となるように、図中記号PLで示されるポンプ吸収トルク制御ラインに沿ってその入力トルクを一定に制御する。また、例えば、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数がNであったとすると、コントローラ21は、テーブル検索により、電動・発電機20に出力させるべきトルク値として回生トルク値TG2を算出し、この算出された回生トルク値TG2に基づく駆動信号をインバータ38に出力する。これにより、電動・発電機20は、回生トルク値TG2による発電動作を行う。
(走行モードの場合:図7参照)
動作モード判別手段によって判別された動作モードが走行モードである場合、コントローラ21は、表1に示されるデータテーブルAを選択するとともに、回転数センサ27によって検出されるエンジン16の実回転数に基づいてその選択されたデータテーブルAを検索する。つまり、当該走行モードにおいては、前述のアイドリングモードと同様に、エンジン16との供回りに伴う電動・発電機20の自己消費電力分を補償する発電動作を行うようにされている。一方、ポンプ吸収トルク制御装置30は、油圧ポンプ17に対する入力トルクの最大値を、エンジン16の目標回転数Nsが設定されることで設定される当該エンジン16の最大出力点(実回転数N)での出力トルク値TE1に見合う値に設定し、前記入力トルクの最大値がTE1となるように、図中記号PLで示されるポンプ吸収トルク制御ラインに沿ってその入力トルクを制御する。こうして、油圧ポンプ17がエンジン16から吸収する出力(所謂「ポンプ吸収馬力」)を増大させることにより、電動・発電機20による力行動作(アシスト動作)が行われなくても走行装置2bの所期の動作性能を発揮させるうえで必要とされる油圧ポンプ17の出力を確保するようにされている。なおここで、前記入力トルクの最大値として、前記出力トルク値TE1の近傍の出力トルク値に見合う値を採用しても、略同等の効果を得ることができる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、作動部が駆動源に対して最大の出力を連続的に要求する状態にある場合が多い走行モードにおいて、走行装置2bの動作性能を低下させることなく充電残量を安定に確保することができる。また、このように充電残量を安定に確保することができるので、電動・発電機20によるアシスト動作を作業モードにおいて安定に行い続けることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッド油圧ショベルの側面図 本実施形態のハイブリッド油圧ショベルにおける駆動制御装置の概略システム構成図 動作モード判別手段に係る装置構成の他の態様例を表わす図 動作モード判別プロセスを説明するフローチャート アイドリングモードにおけるエンジンおよび電動・発電機の出力トルク特性図 作業モードにおけるエンジンおよび電動・発電機の出力トルク特性図 走行モードにおけるエンジンおよび電動・発電機の出力トルク特性図
符号の説明
1 ハイブリッド油圧ショベル
2a 走行用油圧モータ
2b 走行装置
3 旋回装置
3a 旋回用油圧モータ
7 ブーム
8 アーム
9 バケット
10 ブームシリンダ
11 アームシリンダ
12 バケットシリンダ
15 駆動制御装置
16 エンジン
17 油圧ポンプ
20 電動・発電機
21 コントローラ
23 ガバナ
24 ガバナ駆動モータ
25 ポテンショメータ(ガバナ駆動モータ用)
26 燃料ダイヤル26
26a ポテンショメータ(燃料ダイヤル用)
27 回転数センサ
38 インバータ
39 蓄電装置
44 作業機操作レバー
45 走行操作レバー
48,49 油圧スイッチ

Claims (2)

  1. エンジンと、このエンジンの目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、この目標回転数設定手段により設定される目標回転数となるように前記エンジンを制御するエンジン制御手段と、前記エンジンにより駆動される油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により作動される油圧作動部と、前記エンジンとの間でトルクの伝達を行えるように設けられる電動・発電機と、この電動・発電機との間で電気エネルギの授受を行う蓄電手段を備え、前記電動・発電機による力行動作および回生動作を切換可能に構成されるハイブリッド作業機械の駆動制御装置において、
    前記油圧作動部の所定の動作状態に基づいて定められる特定の動作形態を判別する動作形態判別手段と、前記油圧ポンプに対する入力トルクを制御するポンプ吸収トルク制御手段と、前記電動・発電機の作動を制御する電動・発電機制御手段を備え、
    前記動作形態判別手段によって前記油圧作動部が前記特定の動作形態であると判別されたときに、前記電動・発電機制御手段は、前記電動・発電機による力行動作を禁止するようにその電動・発電機を制御するとともに、前記ポンプ吸収トルク制御手段は、前記入力トルクの最大値を、前記目標回転数が設定されることで設定される前記エンジンの最大出力点での出力トルク値またはその近傍の出力トルク値に見合う値に設定することを特徴とするハイブリッド作業機械の駆動制御装置。
  2. さらに、前記電動・発電機制御手段は、前記電動・発電機が少なくとも自己消費電力分を補償するようにその電動・発電機を回生作動させる構成である請求項1に記載のハイブリッド作業機械の駆動制御装置。
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