JP2005084665A - 糊面のない切手

Info

【課題】裏面に糊の付いていない新規な切手に関するもので、取扱い易く使用できる。
【解決手段】切手の裏面に接着剤を封入した泡状の粒状物を多数配しておき、その上から薄紙の保護紙を設け、上から押圧することによって泡粒が破れて接着剤が飛び出して薄紙を通して切手を貼る。
【選択図】図１

本発明は、郵便切手に係る発明であって、裏面に糊の面を設けない切手に関する。

通常の郵便切手は収入印紙等を含めて裏面に糊の面が設けてあって、この面に水気のあるスポンジを当てて糊面を濡らしてハガキや封筒の所定箇所に貼るか、又は舌でなめて貼り付けるのが一般的である。

このように切手の裏面を舌でなめる場合は不潔であるばかりか、貼る枚数が多い場合には無理である。このため事務用などでは濡れたスポンジを使用しているが、この場合も指先が濡れることによって、別の切手を濡らして使いにくくするという不便があった。

発明者はこのような従来の切手の使用しにくい点に鑑み鋭意研究をし続けた結果、接着剤を泡の中に封入することを考え、この泡状体を切手の裏面に点状に付着させることに成功した。

これによって切手をハガキや封筒に載置して上から押圧を加えることによって切手は貼着される。

上記のように本発明は、従来の切手のように糊面を持たない切手のため取扱いがし易く、又貼着作業も簡単で、舌でなめることなく清潔に使用できる。

切手自体は通常の切手のようにミシン目が入っていて、１枚１枚切り分けて使用するもので、押圧を与えなければ小包体（２）は破れない。また、この接着液の自然の浸出を防ぐために極薄の保護紙を被覆する。

添付図面により本発明を説明すると、図１は切手の裏面（１）を示す平面図であり、この裏面（１）に糊を包入している泡状体（２）が多数付着している。

この泡状体（２）は極小の球状体であり、通常触れた場合は単なる凹凸としか感じられない程度の小泡体であり、さらに極薄紙を設けるため安全が図られる。

したがって切手を重ねても違和感はなく、上から加圧することによって泡は破れて接着液が飛び出して、紙面と切手の間に広がり薄紙を通して切手の貼り付けが完了する。

図中の図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、図３は切手（１）を裏面から押圧Ｐして小泡体（２）から接着液（３）が飛び出して紙の間に広がる状態を示している。符号（４）はハガキ或は封筒を示し、（５）は薄紙である。

切手の裏の平面図図１Ａ−Ａ断面図押圧の実施例図

符号の説明

（１）…切手の裏面
（２）…小包体
（３）…接着液
（４）…ハガキ又は封筒
（５）…薄紙