JP2005083620A - ダクト接続構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 両端が前記通気ダクト(21)と前記ダクト接続筒(4)の接続側端部に各別に着脱可能に嵌合される中継筒(5)を具備し、前記中継筒(5)と前記ダクト接続筒(4)の外周には、これら中継筒(5)とダクト接続筒(4)が嵌合した状態でこれら両筒の軸方向に重なり合う中継筒側フランジ(52)と接続筒側フランジ(42)が各別に周設されており、重なり合った前記中継筒側フランジ(52)と接続筒側フランジ(42)を重ね合わせ方向から一体的に挟むようにこれら両フランジに外嵌するフランジ止め具(8)を具備すること。
【選択図】 図2
Description
この種空気調和機は、浴室や脱衣室の天井に開設された器具設置口の上方の天井裏に本体を設置し、前記器具設置口を塞ぐように天井面にグリル板を配設する構成となっており、本体内部に設けられた熱交換器とファンで浴室等の空気を循環加熱したり、又、浴室等の空気を排気ダクトを介して外部へ排出する機能を有している。このため、上記本体に突設されたダクト接続筒には、前記排気ダクトや吸気ダクト等の通気ダクトが接続される。
『ダクト接続対象から突出したダクト接続筒に通気ダクトを接続するダクト接続構造』に於いて、天井裏等の狭い作業空間であっても容易にダクト接続作業が行えるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の技術的手段は、
『両端が前記通気ダクトと前記ダクト接続筒の接続側端部に各別に嵌合される中継筒を具備し、
前記中継筒と前記ダクト接続筒の外周には、これら中継筒とダクト接続筒が嵌合した状態でこれら両筒の軸方向に重なり合う中継筒側フランジと接続筒側フランジが各別に周設されており、
重なり合った前記中継筒側フランジと接続筒側フランジを一体的に挟むようにこれら両フランジに外嵌するフランジ止め具を具備する』ことである。
ここで、「一体的に挟む」とは、重ね合わせ状態にある両フランジに対して、フランジ止め具をルーズに外嵌する場合と、これら両フランジを挟圧状態に挟む場合の両者を含む概念である。
狭い天井裏に設置されたダクト接続対象に通気ダクトを接続する場合は、先ず、通気ダクトの接続側端部に中継筒を嵌合する準備作業を行なう。
このため、天井に形成された点検口の下方の広い作業場所で、通気ダクトの接続側端部に中継筒を嵌合接続して該接続部を粘着テープや締結バンド等で固定する。この場合、前記粘着テープ等で固定する作業は、狭い天井裏ではなく、天井下方の前記広い作業場所で容易に行なうことができる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記フランジ止め具は、
前記ダクト接続筒と前記中継筒の嵌合部の外周に外嵌する略C状の弾性バンドであり、
前記弾性バンドの周方向の両端を除く領域の一部又は全部には、前記重なり状態にある中継筒側フランジと接続筒側フランジに一括して外嵌するスリットが形成されている』ものとすれば、略C状の弾性バンドをダクト接続筒と中継筒の嵌合部の外周に外嵌すると、該弾性バンドに形成されたスリットが、重ね合わせ状態にある中継筒側フランジと接続筒側フランジに外嵌する。これにより、中継筒とダクト接続筒が抜け止め状態に結合される。
請求項2に係る発明に於いて、
『前記弾性バンドの周方向の中央には、前記接続筒側フランジ及び前記中継筒側フランジの高さより高い突出部が屈曲形成されており、
前記突出部の先端域には前記スリットが形成されていない』ものでは、突出部にはスリットが形成されていないから、両端部を除く全域にスリットが形成されたものに比べて、弾性バンドの強度向上が図れる。又、前記突出部を把持して弾性バンドを装着部から取り外すことができ、該弾性バンドの取り扱いが容易になる。
前述した課題を解決するための請求項4に係る発明の技術的手段は、
『一端が前記通気ダクトの接続側端部に着脱可能に嵌合され、他端が前記ダクト接続筒の接続側端部に強制外嵌される中継筒を具備し、
前記ダクト接続筒の外周には係合フランジが周設されており、
前記中継筒の内周には、該中継筒を前記ダクト接続筒に外嵌して軸方向に強制的に押し込んだときに前記係合フランジの外周縁を弾性的に乗り越えて該係合フランジに係合する係合爪が突設されており、
前記ダクト接続筒と前記中継筒の対向周側壁には、これら両筒を嵌合状態で軸回りに相対回転させたときに互いに乗り上げる接続筒側凸部と中継筒側凸部とが各別に隆起しており、
前記接続筒側凸部と中継筒側凸部とが互いに乗り上げた状態では、前記係合爪が前記係合フランジの外周より外側まで移動して前記係合が解除されるように前記中継筒が弾性的に拡径される』ことである。
上記技術的手段によれば、天井裏等に設置されたダクト接続対象に通気ダクトを接続する場合、請求項1に係る発明と同様に、先ず天井に形成された点検口の下方の広い作業場所で通気ダクトの先端に中継筒を嵌合接続して該接続部を粘着テープや締結バンド等で固定する。
請求項4に係る発明に於いて、
『前記係合爪は、前記中継筒側凸部としての機能を兼備している』ものでは、係合爪の他に独立した中継筒側凸部を設ける必要がない。
請求項6に係る発明は、中継筒をダクト接続筒に外嵌させる前記請求項4の発明とは逆に、中継筒をダクト接続筒に嵌入させるものである。
請求項6に係る発明の技術的手段は、
『一端が前記通気ダクトの接続側端部に着脱可能に嵌合され、他端が前記ダクト接続筒の接続側端部に強制嵌入される中継筒を具備し、
前記中継筒の外周には係合フランジが周設されており、
前記ダクト接続筒の内周には、該ダクト接続筒に前記中継筒を嵌入して軸方向に強制的に押し込んだときに前記係合フランジの外周縁を弾性的に乗り越えて該係合フランジに係合する係合爪が突設されており、
前記中継筒と前記ダクト接続筒の対向周側壁には、これら両筒を嵌合状態で軸回りに相対回転させたときに互いに乗り上げる接続筒側凸部と中継筒側凸部とが各別に隆起しており、
前記接続筒側凸部と中継筒側凸部とが互いに乗り上げた状態では、前記係合爪が前記係合フランジの外周より外側まで移動して前記係合が解除されるように前記ダクト接続筒が弾性的に拡径される』ことである。
上記技術的手段によれば、中継筒をダクト接続筒に外嵌させる前記請求項4の発明とは逆に、中継筒をダクト接続筒に強制的に嵌入させることによって通気ダクトをダクト接続対象に接続することができる。又、ダクト接続状態で中継筒を軸回りに回転させると、中継筒側凸部と接続筒側凸部が互いに乗り上げてダクト接続筒が拡径するように弾性変形し、係合爪と係合フランジの係合が解除される。この状態で、中継筒を引き抜くと、請求項4に係る発明と同様に通気ダクトの接続を解除することができる。
請求項6に係る発明に於いて、
『前記係合爪は、前記接続筒側凸部としての機能を兼備している』ものでは、係合爪の他に独立した接続筒側凸部を設ける必要がない。
中継筒を通気ダクトの接続側端部に嵌合接続して粘着テープ等で固定する作業が作業し易い広い場所で行なえる。又、天井裏等の狭い作業空間での作業時には、中継筒側フランジと接続筒側フランジの重なり部にフランジ止め具を外嵌させるだけで中継筒とダクト接続筒が結合される。従って、既述従来のようにダクト接続筒と通気ダクトの接続部に粘着テープを巻回等する煩雑な作業を天井裏等の狭い作業空間で行なう必要がなく、ダクト接続作業が容易に行なえる。
《第1実施形態》
図1は、浴室(A)の天井裏に設置して該浴室(A)や脱衣室(B)、更にトイレ(C)の換気や暖房を行なう空気調和システムの配管系統を説明する概略図である。
ダクト接続対象たる本体(1)の側壁には、ダクト接続筒(4)の基端部に連設された取付ベース(41)がビス(48)(48)で固定されていると共に、上記ダクト接続筒(4)には中継筒(5)やフランジ止め具(8)を介して通気ダクト(21)が接続されるようになっている。以下、各部の詳細を説明する。
図2,図3に示すように、円筒状に形成されたダクト接続筒(4)の軸線方向の中程の外周には接続筒側フランジ(42)が張り出していると共に、該接続筒側フランジ(42)の外周の取付けベース(41)側の外周縁は切除されて段落ち部(43)が形成されている。
円筒状の中継筒(5)はダクト接続筒(4)に外嵌させる大径筒部(56)とこれに続く小径筒部(57)を具備しており、大径筒部(56)の端部外周には、前記ダクト接続筒(4)の接続筒側フランジ(42)に重ね合わされる中継筒側フランジ(52)が張り出していると共に、該中継筒側フランジ(52)のダクト接続筒(4)側の表面には前記接続筒側フランジ(42)を嵌入させる為の嵌入凹部(53)が形成されており、更に、該嵌入凹部(53)の内周側面には、仮止め用リブ(55)(55)が周方向に所定ピッチで隆起している。そして、仮止め用リブ(55)(55)の各頂部に接する内接円の半径は、接続筒側フランジ(42)の半径より若干小さい寸法に設定されており、これにより、嵌入凹部(53)に嵌入された接続筒側フランジ(42)の外周に仮止め用リブ(55)(55)が圧接されるようになっている。これにより、ダクト接続筒(4)の接続筒側フランジ(42)に中継筒側フランジ(52)の嵌入凹部(53)を外嵌させたときには、前記圧接によって中継筒(5)がダクト接続筒(4)から容易に脱落しない仮結合状態になる。即ち、通気ダクト(21)の重量等によって、中継筒(5)がダクト接続筒(4)から離反する方向に引張られることから、後述のフランジ止め具(8)でダクト接続筒(4)と中継筒(5)が最終的に結合されるまでの間にこれらダクト接続筒(4)と中継筒(5)が分離するのが防止される。
又、中継筒側フランジ(52)に於ける通気ダクト(21)接続側の外周縁は切除されて段落ち部(54)が形成されている。
又、中継筒(5)の小径筒部(57)には通気ダクト(21)が外嵌接続されるようになっており、該通気ダクト(21)と小径筒部(57)の接続部は粘着テープや締結バンド、更には接着剤等、種々の手法で接続固定される。
図2に示すように、ダクト接続筒(4)の接続筒側フランジ(42)と中継筒(5)の中継筒側フランジ(52)の重ね合わせ部に外嵌されるフランジ止め具(8)は、帯状の弾性金属板を略C状に曲成した弾性バンドであり、ダクト接続筒(4)と中継筒(5)の嵌合部の外周に外嵌する寸法に設定されている。このフランジ止め具(8)には、前記重なり状態にある接続筒側フランジ(42)と中継筒側フランジ(52)に一括して外嵌するスリット(81)が、周方向の両端及び中央部を除く領域に開設されている。
次に、ダクト接続作業の実際を説明する。
天井裏に設置された本体(1)に通気ダクト(21)を接続するに先立って、予め、通気ダクト(21)に中継筒(5)を接続する準備作業を行なう。
図5は、本体(1)に通気ダクト(21)を接続する部分の構造を示す第2実施形態の分解斜視図である。
ダクト接続対象たる本体(1)の側壁には、既述第1実施形態と同様に、ダクト接続筒(4')の基端部に連設された取付ベース(41')がビス(48)(48)で固定されていると共に、通気ダクト(21)は中継筒(5')を介して上記ダクト接続筒(4')に接続されるようになっている。
円筒状に形成されたダクト接続筒(4')の軸線方向の中程の外周には円形の係合フランジ(40)が張り出していると共に、外端が前記係合フランジ(40)の外縁より若干突出する接続筒側凸部としての三角状突片(47)(47)が周方向に90度ピッチで配設されている。そして、三角状突片(47)(47)は係合フランジ(40)に対して取付ベース(41')側の面に重なる態様で形成されている。
尚、本実施の形態に用いられるダクト接続筒(4')は、上記三角状突片(47)と係合フランジ(40)部分以外は、既述第1実施形態のものと同様に形成されている。
上記ダクト接続筒(4')に外嵌接続される弾性材製の中継筒(5')の一端部(ダクト接続筒(4')側の端部)は、正方形筒状の接続筒部(50)になっていると共に、該接続筒部(50)を構成する4側壁の内面には上記ダクト接続筒(4')の係合フランジ(40)に係合する係合爪(51)(51)が突設されており、図6に示すように、該係合爪(51)の内面はダクト接続筒(4')に向かって低くなるような傾斜面(510)になっている。
尚、本実施の形態では、係合爪(51)(51)が既述発明特定事項たる中継筒側凸部としての機能も兼備している。
又、本実施の形態に用いられる中継筒(5')は、上記接続筒部(50)の部分以外は、既述第1実施形態のものと同様に形成されている。
このものでは、中継筒(5')をダクト接続筒(4')の先端部に外嵌して押し込んだときには、上記係合爪(51)(51)の傾斜面(510)(510)がダクト接続筒(4)の係合フランジ(40)の外周縁に圧接され、これにより、接続筒部(50)が外方向に弾性的に拡径される。これにより、上記係合爪(51)(51)が係合フランジ(40)を乗り越えて該係合フランジ(40)に対して抜け止め状態に係合する。
図7の矢印で示すように、結合状態にある中継筒(5')をダクト接続筒(4')に対して軸線回りに回転させると、ダクト接続筒(4')の外周に隆起した三角状突片(47)(47)に係合爪(51)(51)が当接し、これにより、中継筒(5')の回転に伴ってその係合爪(51)部が次第に拡径する。そして、係合爪(51)(51)が三角状突片(47)(47)の頂点(係合フランジ(40)の外周より若干突出している)まで乗り上げると、係合爪(51)(51)が係合フランジ(40)より外側まで移動し、これにより、係合爪(51)(51)と係合フランジ(40)の係合が解除され、この状態で通気ダクト(21)と共に中継筒(5')をダクト接続筒(4')から離反させる方向に引き抜くと、通気ダクト(21)の取り外し作業が完了する。
(5)(5')・・・中継筒
(8)・・・弾性バンド
(21)〜(24)・・・通気ダクト
(40)(42)・・・接続筒側フランジ
(51)・・・係合爪
(52)・・・中継筒側フランジ
(81)・・・スリット
Claims (7)
- ダクト接続対象から突出したダクト接続筒に通気ダクトを接続するダクト接続構造に於いて、
両端が前記通気ダクトと前記ダクト接続筒の接続側端部に各別に嵌合される中継筒を具備し、
前記中継筒と前記ダクト接続筒の外周には、これら中継筒とダクト接続筒が嵌合した状態でこれら両筒の軸方向に重なり合う中継筒側フランジと接続筒側フランジが各別に周設されており、
重なり合った前記中継筒側フランジと接続筒側フランジを一体的に挟むようにこれら両フランジに外嵌するフランジ止め具を具備する、ダクト接続構造。 - 請求項1に記載のダクト接続構造に於いて、
前記フランジ止め具は、
前記ダクト接続筒と前記中継筒の嵌合部の外周に外嵌する略C状の弾性バンドであり、
前記弾性バンドの周方向の両端を除く領域の一部又は全部には、前記重なり状態にある中継筒側フランジと接続筒側フランジに一括して外嵌するスリットが形成されている、ダクト接続構造。 - 請求項2に記載のダクト接続構造に於いて、
前記弾性バンドの周方向の中央には、前記接続筒側フランジ及び前記中継筒側フランジの高さより高い突出部が屈曲形成されており、
前記突出部の先端域には前記スリットが形成されていない、ダクト接続構造。 - ダクト接続対象から突出したダクト接続筒に通気ダクトを接続するダクト接続構造に於いて、
一端が前記通気ダクトの接続側端部に着脱可能に嵌合され、他端が前記ダクト接続筒の接続側端部に強制外嵌される中継筒を具備し、
前記ダクト接続筒の外周には係合フランジが周設されており、
前記中継筒の内周には、該中継筒を前記ダクト接続筒に外嵌して軸方向に強制的に押し込んだときに前記係合フランジの外周縁を弾性的に乗り越えて該係合フランジに係合する係合爪が突設されており、
前記ダクト接続筒と前記中継筒の対向周側壁には、これら両筒を嵌合状態で軸回りに相対回転させたときに互いに乗り上げる接続筒側凸部と中継筒側凸部とが各別に隆起しており、
前記接続筒側凸部と中継筒側凸部とが互いに乗り上げた状態では、前記係合爪が前記係合フランジの外周より外側まで移動して前記係合が解除されるように前記中継筒が弾性的に拡径される、ダクト接続構造。 - 請求項4に記載のダクト接続構造に於いて、
前記係合爪は、前記中継筒側凸部としての機能を兼備している、ダクト接続構造。 - ダクト接続対象から突出したダクト接続筒に通気ダクトを接続するダクト接続構造に於いて、
一端が前記通気ダクトの接続側端部に着脱可能に嵌合され、他端が前記ダクト接続筒の接続側端部に強制嵌入される中継筒を具備し、
前記中継筒の外周には係合フランジが周設されており、
前記ダクト接続筒の内周には、該ダクト接続筒に前記中継筒を嵌入して軸方向に強制的に押し込んだときに前記係合フランジの外周縁を弾性的に乗り越えて該係合フランジに係合する係合爪が突設されており、
前記中継筒と前記ダクト接続筒の対向周側壁には、これら両筒を嵌合状態で軸回りに相対回転させたときに互いに乗り上げる接続筒側凸部と中継筒側凸部とが各別に隆起しており、
前記接続筒側凸部と中継筒側凸部とが互いに乗り上げた状態では、前記係合爪が前記係合フランジの外周より外側まで移動して前記係合が解除されるように前記ダクト接続筒が弾性的に拡径される、ダクト接続構造。 - 請求項6に記載のダクト接続構造に於いて、
前記係合爪は、前記接続筒側凸部としての機能を兼備している、ダクト接続構造。
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