JP2005083467A - 円筒ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】軌道輪と円筒ころとの接触部の形状を工夫して無潤滑でも摩耗を防止できる寿命の長い低コストな円筒ころ軸受を提供することにある。
【解決手段】少なくとも相対回転する一対の軌道輪と、これら一対の軌道輪の間に組み込まれる複数個の円筒ころを有して構成される円筒ころ軸受であって、円筒ころは、面取り部と端面部の間を主曲率半径30mm以上の円弧形状とすると共に、円筒ころの端面部と軌道輪のつば面の粗さを、夫々中心線平均粗さRaで0.1μm以下とした。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも相対回転する一対の軌道輪と、これら一対の軌道輪の間に組み込まれる複数個の円筒ころを有して構成される円筒ころ軸受であって、円筒ころは、面取り部と端面部の間を主曲率半径30mm以上の円弧形状とすると共に、円筒ころの端面部と軌道輪のつば面の粗さを、夫々中心線平均粗さRaで0.1μm以下とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば低粘度の燃料油や代替フロンのような冷媒などの殆んど潤滑性が期待できない流体に晒された円筒ころ軸受や、低粘度流体も無く、全くの無潤滑・乾燥状態で使用されるような円筒ころ軸受に関する。
従来、流体に晒されて殆んど潤滑性が期待できない環境下で使用される転がり軸受にあっては、軌道輪ところの接触面における摩耗・損傷を防ぐような耐久性を向上する手段を講じている。また、このような軸受では、数rpm程度の比較的低速で運転される環境下であっても、例えばP/C(P:等価荷重,C:基本定格荷重)が10%を超えるような高荷重が負荷されたり、内外輪が傾くようなミスアライメントを生じて使用される場合には、ころがスキューすることにより、ころの端面部と軌道輪のつば面の接触部にかじりが生じてしまうおそれがあるため、耐久性を向上する必要があった。
従来、上述のような使用環境下において使用される転がり軸受には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体),FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)などの各種フッ素樹脂を塗布したり、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)をスパッタリングなどで被膜処理する等して接触面の摩擦係数を低減させている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−93774号公報
しかし、上述のような被膜処理を行っていた従来技術にあっては、被膜箇所などが剥離・摩耗するなどといった被膜強度の面からの軸受全体寿命の問題や、コストが高いといった問題を抱えていた。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、軌道輪と円筒ころとの接触部の形状を工夫して無潤滑でも摩耗を防止できる寿命の長い低コストな円筒ころ軸受を提供することにある。
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、少なくとも相対回転する一対の軌道輪と、これら一対の軌道輪の間に組み込まれる複数個の円筒ころを有して構成される円筒ころ軸受であって、円筒ころは、面取り部と端面部の間を主曲率半径30mm以上の円弧形状とすると共に、円筒ころの端面部と軌道輪のつば面の粗さを、夫々中心線平均粗さRaで0.1μm以下としたことである。
上記第1の発明において、軌道輪のつば面に研削逃げを設けないか、又は円筒ころ面取りの最小値より低い高さの研削逃げとすることも可能である。
また、上記第1の発明においては、軌道輪間に組み込まれる複数個の円筒ころが、フッ素系樹脂製の保持器又はスペーサで隔離されているものとすることも可能である。この円筒ころ軸受にあっては、極低温の無潤滑条件下で使用されると特に有効性が発揮される。
さらに、上記各発明において、少なくともいずれか一方の軌道輪のつば面と、円筒ころの端面部の双方若しくはいずれかに、DLC被膜処理を施すものとすることも可能である。
本発明によれば、摩擦低減用・損傷防止用の被膜処理に頼ることなく、軌道輪つば面と円筒ころとの接触部の形状を工夫して無潤滑でも摩耗・損傷などを防止し、軸受全体の寿命を長くすると共に、製造工程と製造コストを低減し、コスト低減を図り、より信頼性・耐久性のある円筒ころ軸受を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の一実施形態にすぎず、本発明は何等これに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。
本発明にかかる円筒ころ軸受は、少なくとも相対回転可能な一対の軌道輪(内輪と外輪)と、これら内輪と外輪の間に組み込まれる複数個の転動体(円筒ころ)を有する円筒ころ軸受で、内輪又は外輪が、軸又はハウジングに嵌合されて使用される。また、図1で付号6は保持器を示すが、保持器は特に限定されず適宜必要に応じて採用される。
なお、以下に説明する実施例1では、外輪片つば付き円筒ころ軸受(NF形)、実施例2では内輪両つば付き円筒ころ軸受(N形)をもって説明するが、本発明は、外輪両つば付き円筒ころ軸受(NU形)、内輪片つば付き円筒ころ軸受(NJ形)などの円筒ころ軸受全般にわたって適用可能で特にこれらに限定されない。さらに、本実施例では、単列の円筒ころ軸受をもって説明するが、複列の円筒ころ軸受などに本発明を適用することも可能である。
本発明にかかる円筒ころ軸受は、少なくとも相対回転可能な一対の軌道輪(内輪と外輪)と、これら内輪と外輪の間に組み込まれる複数個の転動体(円筒ころ)を有する円筒ころ軸受で、内輪又は外輪が、軸又はハウジングに嵌合されて使用される。また、図1で付号6は保持器を示すが、保持器は特に限定されず適宜必要に応じて採用される。
なお、以下に説明する実施例1では、外輪片つば付き円筒ころ軸受(NF形)、実施例2では内輪両つば付き円筒ころ軸受(N形)をもって説明するが、本発明は、外輪両つば付き円筒ころ軸受(NU形)、内輪片つば付き円筒ころ軸受(NJ形)などの円筒ころ軸受全般にわたって適用可能で特にこれらに限定されない。さらに、本実施例では、単列の円筒ころ軸受をもって説明するが、複列の円筒ころ軸受などに本発明を適用することも可能である。
本実施例1では、図1に示すように、内輪1は軌道面両側につば面1aを有し、外輪2は片方の肩を落とし、他方につば面2aを有している、外輪片つば付き円筒ころ軸受(NF形)を一例として挙げて説明する。
本実施例では、円筒ころ4の形状を工夫し、該円筒ころ4の端面部Dと内輪1の両つば面1a,1aと外輪2の片つば面2aの表面粗さを調整した点に特徴的な構成を有しているため、以下その点について詳述し、それ以外の軸受構成については本発明の範囲内で適宜周知構成を適用するなど設計変更可能であるためここでの説明は省略する。
本実施例では、円筒ころ4の形状を工夫し、該円筒ころ4の端面部Dと内輪1の両つば面1a,1aと外輪2の片つば面2aの表面粗さを調整した点に特徴的な構成を有しているため、以下その点について詳述し、それ以外の軸受構成については本発明の範囲内で適宜周知構成を適用するなど設計変更可能であるためここでの説明は省略する。
本実施例の円筒ころ4は、図1・図2に示すように、内輪軌道面1bと外輪軌道面2bに転がり接触する転動面Aと、内輪1の両つば面1a及び外輪2の片つば面2aに接触する両端面部Dと、該両端面部Dの縁部を面取りした面取り部Cと、該面取り部Cと転動面Aとの間に形成されたクラウニング部Bとで構成されている。
また、本実施例では、円筒ころ4の転動面Aを図2に示すように断面視直線状の直線部(円筒面)としているが、これに限定されるものではなく、断面視曲線状のたる形面などであってもよく任意である。また、クラウニング部BのR形状も任意で本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、本実施例では、円筒ころ4の転動面Aを図2に示すように断面視直線状の直線部(円筒面)としているが、これに限定されるものではなく、断面視曲線状のたる形面などであってもよく任意である。また、クラウニング部BのR形状も任意で本発明の範囲内で設計変更可能である。
そして、本実施例では、前記面取り部Cと端面部Dの間をつなぐ円弧形状部分4aの主曲率、すなわち、軌道輪のつば面1a(2a)との接触点位置の半径方向R寸法を30mm以上とした。このように面取り部Cと端面部Dの間をつなぐ円弧形状部分4aの主曲率を30mm以上とすれば、最大面圧を低減することが出来る。なお、好ましくは図4(b)に示すように40〜50mmである。
図4は、図3に比較として示す従来から使用されている通常の円筒ころ41の面取り部Cと端面部Dをつなぐ部分の円弧形状の主曲率と、本実施例の円筒ころ4の面取り部Cと端面部Dをつなぐ部分の円弧形状の主曲率の差を明瞭にするために表した円筒ころの要部拡大図である。図4(a)は、通常の円筒ころ41の面取り部Cと端面部Dをつなぐ円弧形状部分41aの円弧形状の主曲率(R5〜10)を示し、図4(b)は、本実施例の円筒ころ4の面取り部Cと端面部Dをつなぐ円弧形状部分4aの円弧形状の主曲率(R40〜50)を示す。これによれば、主曲率の差が明瞭となる。
内輪1の両つば面1aと外輪2の片つば面2a、及び円筒ころ4の端面部Dの表面粗さ(接触面の表面粗さ)は、0.1μmRa以下としている。このように接触面の表面粗さを0.1μmRa以下に仕上げることにより、接触面のかじりが防止できる。
寸法:φ10×10とした前記本実施例の円筒ころ4を複数個組み込んだ外輪片つば付き円筒ころ軸受(NF形)において、ラジアル荷重1000kgf、アキシアル荷重500kgfを負荷して、円筒ころ4の面取り部Cと端面部Dをつなぐ部分の円弧形状部分4aの主曲率を変化させた場合に、つば面1a(2a)と円筒ころ端面部Dの接触部に発生する応力をテストした。図5はその結果を示す。
図5の結果から判るように、主曲率の半径が30mm以上であると、最大面圧は1200MPa以下に低減する。
本実施例2では、内輪1は軌道面両側につば面1aを有し、外輪2はつば面を有しない内輪両つば付き円筒ころ軸受(N形)を一例として挙げて説明する。
本実施例2は、図6に示すように、内輪つば面1aに設けてある研削逃げ(溝)3の高さ(内輪径方向高さ)をH2とし、円筒ころ4の面取り部Cの最小値(クラウニング部Bと面取り部Cの境界)5の軌道面1bからの高さを面取り寸法H1とした時に、H1>H2を満足する構成を採用し、円筒ころ4がスキューせずに、ころ端面部Dと内輪つば面1aが直接に接触する場合、ころ端面部Dと内輪つば面1aの接触部にエッジロードが発生しないようにした実施の一例である。なお、図中、H3はつば面高さ、Rはつば角度、Lはつばと円筒ころの間のすきま、Iは転動面Aからの距離を夫々示す。
このように研削逃げ溝3の高さを調整した以外は、実施例1と略同じであるため、本実施例2においては、実施例1の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
また、本実施例では、内輪つば面1aの研削逃げ溝3の高さ(内輪径方向高さ)H2を、円筒ころ4の面取り部Cの最小値5の軌道面1bからの高さ(面取り寸法H1)よりも低くした実施の一形態をもって説明するが、前記研削逃げ溝3をあらかじめ設けておかないこととすることも本発明の範囲内で、エッジロードの発生を防ぐことができる。
本実施例2は、図6に示すように、内輪つば面1aに設けてある研削逃げ(溝)3の高さ(内輪径方向高さ)をH2とし、円筒ころ4の面取り部Cの最小値(クラウニング部Bと面取り部Cの境界)5の軌道面1bからの高さを面取り寸法H1とした時に、H1>H2を満足する構成を採用し、円筒ころ4がスキューせずに、ころ端面部Dと内輪つば面1aが直接に接触する場合、ころ端面部Dと内輪つば面1aの接触部にエッジロードが発生しないようにした実施の一例である。なお、図中、H3はつば面高さ、Rはつば角度、Lはつばと円筒ころの間のすきま、Iは転動面Aからの距離を夫々示す。
このように研削逃げ溝3の高さを調整した以外は、実施例1と略同じであるため、本実施例2においては、実施例1の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
また、本実施例では、内輪つば面1aの研削逃げ溝3の高さ(内輪径方向高さ)H2を、円筒ころ4の面取り部Cの最小値5の軌道面1bからの高さ(面取り寸法H1)よりも低くした実施の一形態をもって説明するが、前記研削逃げ溝3をあらかじめ設けておかないこととすることも本発明の範囲内で、エッジロードの発生を防ぐことができる。
本実施例3では、特に図示は省略するが、実施例1で説明した円筒ころ軸受構成において、軌道面周方向にて隣り合う円筒ころ4と円筒ころ4の間に、フッ素系樹脂製の円筒ころをスペーサとして組み込んで、各円筒ころ4をこのスペーサにより隔離した実施の一例を示す。なお、このスペーサとしての円筒ころも実施例1で説明した円筒ころ4と略同一形状に構成されるが、本実施例では、このスペーサとしての円筒ころは、実施例1で図示した円筒ころ4と同一長さで、直径を少し小さくした形状とする。
なお、フッ素系樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体),FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)などが一例として挙げられる。
本実施例の円筒ころ軸受は、特に−250℃〜−180℃といった極低温の無潤滑環境下で使用される。
このように軌道面周方向にて隣り合う円筒ころ4と円筒ころ4の間に、フッ素系樹脂製の円筒ころをスペーサとして組み込んだ以外は、実施例1と略同じであるため、本実施例3においては、実施例1の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
なお、フッ素系樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体),FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)などが一例として挙げられる。
本実施例の円筒ころ軸受は、特に−250℃〜−180℃といった極低温の無潤滑環境下で使用される。
このように軌道面周方向にて隣り合う円筒ころ4と円筒ころ4の間に、フッ素系樹脂製の円筒ころをスペーサとして組み込んだ以外は、実施例1と略同じであるため、本実施例3においては、実施例1の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
本実施例では、上述の通りフッ素系樹脂からなる円筒ころをスペーサとしているが、他の一般的なスペーサ形状でフッ素系樹脂からなるものであってもよい。また、これらに代えて、円筒ころ軸受に使用される一般的形状の保持器でフッ素系樹脂からなるものを組み込んだ構成も採用でき本発明の範囲内である。
ここで、上述のように面取り部Cと端面部Dの間を主曲率30mm以上の円弧形状にした円筒ころ4と円筒ころ4との間に、フッ素系樹脂製の円筒ころをスペーサとして組み込んだ本実施例3の円筒ころ軸受を、内輪回転速度10rpm、ラジアル荷重0.2Cr(Cr:基本動定格荷重)を負荷して回転させ、かじりの発生をテスト・確認した。
その結果、かじりは全く生じず、スムースに回転した。しかも、テスト後の円筒ころ4の転動面Aや、内輪1・外輪2のつば面1a,2aには、スペーサとしてのフッ素系樹脂製の円筒ころがすべり接触したことにより、フッ素原子が転写痕跡として確認されたり、つば面1a,2aからころ端面部Dへの転写も確認され、潤滑に特に有効であることが確認された。
その結果、かじりは全く生じず、スムースに回転した。しかも、テスト後の円筒ころ4の転動面Aや、内輪1・外輪2のつば面1a,2aには、スペーサとしてのフッ素系樹脂製の円筒ころがすべり接触したことにより、フッ素原子が転写痕跡として確認されたり、つば面1a,2aからころ端面部Dへの転写も確認され、潤滑に特に有効であることが確認された。
本実施例4では、特に図示は省略するが、実施例1乃至3に記載の円筒ころ軸受において、内輪1のつば面1aと、円筒ころ4の端面部Dの双方に、DLC被膜処理を施す実施の一例を示す。
「DLC(Diamond Like Carbon)被膜」とは、軽くて摺動性に優れたダイヤモンドに似た物性を持つ炭素膜である。特に限定はされないが、本実施例では、高面圧下でも剥離し難いDLCを採択するのが好ましい。
このようにつば面1aと、円筒ころ4の端面部Dに、DLC被膜処理を施すことで摺動性が向上するため、無潤滑環境下で使用しても接触面にかじりなどの損傷が生じない。
なお、本実施例4では、実施例1で説明したように、つば面1aと円筒ころ端面部Dの表面粗さを0.1μmRa以下とする構成を採用しているため、被膜面としての表面粗さが細かいため被膜も強固となり剥離し難い。
「DLC(Diamond Like Carbon)被膜」とは、軽くて摺動性に優れたダイヤモンドに似た物性を持つ炭素膜である。特に限定はされないが、本実施例では、高面圧下でも剥離し難いDLCを採択するのが好ましい。
このようにつば面1aと、円筒ころ4の端面部Dに、DLC被膜処理を施すことで摺動性が向上するため、無潤滑環境下で使用しても接触面にかじりなどの損傷が生じない。
なお、本実施例4では、実施例1で説明したように、つば面1aと円筒ころ端面部Dの表面粗さを0.1μmRa以下とする構成を採用しているため、被膜面としての表面粗さが細かいため被膜も強固となり剥離し難い。
なお、少なくとも内輪1と外輪2のいずれかの軌道輪のつば面1a,2aと、円筒ころ4の端面部Dの双方若しくはいずれかに、DLC被膜処理を施すものであれば全て本発明の範囲内である。
このように少なくとも内輪1と外輪2のいずれかの軌道輪のつば面1a,2aと、円筒ころ4の端面部Dの双方若しくはいずれかに、DLC被膜処理を施す構成以外は、実施例1乃至3と略同じであるため、本実施例4においては、実施例1乃至3の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
このように少なくとも内輪1と外輪2のいずれかの軌道輪のつば面1a,2aと、円筒ころ4の端面部Dの双方若しくはいずれかに、DLC被膜処理を施す構成以外は、実施例1乃至3と略同じであるため、本実施例4においては、実施例1乃至3の説明を援用し、その部分の説明は省略する。
ここで、本実施例4の円筒ころ軸受に、ラジアル荷重0.3Cr(Cr:基本動定格荷重)を負荷し、内輪回転速度20rpmで回転させて、かじりの発生をテスト・確認した。その結果、かじりの発生は全く無く、特に、つば面1aと円筒ころ4の端面部Dに設けたDLC被膜も損傷することなく、軽い滑り接触痕が見られるだけであった。
1:内輪
1a:内輪のつば面
2:外輪
2a:外輪のつば面
3:研削逃げ
4:円筒ころ
4a:円弧形状部分
5:面取り部の最小値
A:転動面
B:クラウニング部
C:面取り部
D:円筒ころ端面部
1a:内輪のつば面
2:外輪
2a:外輪のつば面
3:研削逃げ
4:円筒ころ
4a:円弧形状部分
5:面取り部の最小値
A:転動面
B:クラウニング部
C:面取り部
D:円筒ころ端面部
Claims (5)
- 少なくとも相対回転する一対の軌道輪と、これら一対の軌道輪の間に組み込まれる複数個の円筒ころを有して構成される円筒ころ軸受であって、
円筒ころは、面取り部と端面部の間を主曲率半径30mm以上の円弧形状とすると共に、
円筒ころの端面部と軌道輪のつば面の粗さを、夫々中心線平均粗さRaで0.1μm以下としたことを特徴とする円筒ころ軸受。 - 軌道輪のつば面に研削逃げを設けないか、又は円筒ころ面取りの最小値より低い高さの研削逃げとしたことを特徴とする請求項1に記載の円筒ころ軸受。
- 複数個の円筒ころは、フッ素系樹脂製の保持器又はスペーサで隔離されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒ころ軸受。
- 極低温の無潤滑条件下で使用されることを特徴とする請求項3に記載の円筒ころ軸受。
- 少なくともいずれか一方の軌道輪のつば面と、円筒ころの端面部の双方若しくはいずれかに、DLC被膜処理を施したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の円筒ころ軸受。
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Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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