JP2005083137A - 断熱床下構造、及び、断熱床下構造に防蟻処理を施す方法 - Google Patents

断熱床下構造、及び、断熱床下構造に防蟻処理を施す方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 基礎内側面と土間コンクリートとの境界部分に生じた間隙に、防蟻材を充填しやすい床下構造を提供することにより、防蟻処理を行うための作業にかかる手間を軽減することを目的とする。
【解決手段】 建築物Tの基礎100で囲まれた床下部分に、断熱パネル130を配置した断熱床下構造であって、床下部分の土間110に基礎100の内側面に沿った状態で土間コンクリート120が配置され、基礎100の側面102aのうち土間コンクリート120の上面より上側に位置する部分から土間コンクリート120の上面に至る領域を被覆するように前記断熱パネル130が配置され、基礎100の内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に対して、断熱パネル130の内側面側から防蟻材を充填するための空間部142が形成されている
【選択図】 図1

Description

本発明は、基礎で囲まれた床下部分に断熱材を施した断熱床下構造において、防蟻処理を施しやすくするための断熱床下構造、及び、この断熱床下構造に防蟻処理を施す方法に関するものである。
従来、建築物についての床下構造としては、例えば、特許文献1に記載されているものが存在する。この床下構造は、床下部分を囲むように配置された基礎と、この床下部分の土間部分に、前記基礎の内側面に沿って配置された土間コンクリートとを備えている。
また、このような床下構造について、断熱性能を向上させた構造としては、例えば図11に記載のものが存在する。
この床下構造は、基礎100と、土間コンクリート120と、断熱パネル130とを備えている。基礎100は、フーチング101と立直部102とを備えた布基礎であり、建築物Tの下部に設置されて床下部分を囲んでいる。土間コンクリート120は、この床下部分のうち、土間110上に配置され、その外側端部は、立直部102の内側面102a(以下、基礎内側面102aと称す。)に沿う状態で配置されている。さらに、断熱パネル130は、基礎側断熱パネル131と、土間側断熱パネル132とを備え、基礎内側面102aのうち、土間コンクリート120の上面より上側の部分の内側には基礎側断熱パネル131が配置され、土間コンクリート120の上面には土間側断熱パネル132が配置されている。
すなわち、断熱パネル130が、基礎内側面102aのうち土間コンクリート120の上面より上側に至る部分から、土間コンクリート120の上面に至る領域に配置されることにより断熱性能を向上させている。
この床下構造の施工は、以下の手順で行う。まず、土間110を掘り下げて基礎用型枠を設置し、この型枠にコンクリートを流し込んで基礎100を形成する。次に、この基礎用型枠を取り外し、基礎内側面102aより内側の土間110にコンクリートを流し込むことで、土間コンクリート120を形成する。最後に、基礎側断熱パネル131を前記基礎102aに配置するとともに、土間側断熱パネル132を土間コンクリート120の上面に配置する。
特開2002−4450号公報
従来の施工方法で前記床下構造を施工した場合、前記土間コンクリート120を形成すべく、基礎内側面102aにコンクリートを流しこむことになるが、このコンクリートが乾燥することに伴い、コンクリート自身が収縮し、基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に間隙が生ずることになる。そのため、土間110からこの間隙を伝って白蟻等の害虫が這い上がり、断熱パネル130等に食害を与える可能性がある。
そこで、この間隙に防蟻材を充填することにより、このような食害が生ずることを阻止することが行われてきた。
しかしながら、基礎内側面102aのうち土間コンクリート120の上面より上側に位置する部分から土間コンクリート120の上面に至る領域には、断熱パネル130が配置されているため、この境界部分140の上端部分は、この断熱パネル130に被覆されることになり、このままの状態では境界部分140の間隙に防蟻材を充填することが出来ない。
そのため、従来は、基礎側断熱パネル131又は土間側断熱パネル132のうち、境界部分140の上端面を被覆する断熱パネルを、土間コンクリート120の上面又は基礎内側面102aから取り外し、境界部分140の上端面を露出させた状態で防蟻材を充填し、さらに、取り外した断熱パネルを、取り外す前の状態に配置することにより行う必要がある。
したがって、この床下構造に防蟻処理を行うべく、境界部分140の間隙に防蟻材を充填する場合、多大な手間を必要としていた。
特に、基礎側断熱パネル131は前記基礎100の内側面102aに、土間側断熱パネル132は土間コンクリート120の上面に、接着材等で固着されている場合が多く、これらの断熱パネルを取り外す場合、一度これらの断熱パネルを剥がし、その後再び新しい断熱パネルを固定する必要があるため、多大な手間を要していた。
また、防蟻材の寿命は永久的に持続するものではないため、定期的に境界部分140の間隙に防蟻材を充填する必要があるが、この場合も、前述のような手順で行う必要があり、多大な手間を要していた。
そこで、本発明は、基礎の内側面及びコンクリート基礎の上面部分に亘って断熱パネル、すなわち断熱材が配置された建築物の床下構造において、基礎の内側面と土間コンクリートとの境界部分に生じた間隙に、防蟻材を充填しやすい床下構造を提供することにより、防蟻処理を行うための作業にかかる手間を軽減することを目的とする。
請求項1記載の発明は、建築物の基礎で囲まれた床下部分に断熱材を配置した断熱床下構造であって、前記床下部分の土間部分に基礎内側面に沿った状態で土間コンクリートが配置され、前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域を被覆するように前記断熱材が配置され、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に対して前記断熱材の内側面側から防蟻材を充填するための空間部が形成されているものである。
なお、本発明での「防蟻材」には、防蟻機能を有する液体状の防蟻薬剤、防蟻機能を有する粒子、紛体等が含まれる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の断熱床下構造において、前記断熱材は、前記土間コンクリートの上面を被覆する土間側断熱材と、前記基礎内側面を被覆する基礎側断熱材とを備え、前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材とが所定間隔を空けて配置されることにより両断熱材の間に前記空間部が形成されているものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の断熱床下構造において、前記土間側断熱材の下端部分及び前記基礎側断熱材の外端部分に各々傾斜面が形成され、この傾斜面同士が一定間隔を空けて対向するように配置されることにより、前記断熱材の内側面から前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に向けて略一定の隙間をもつ前記間隙部が形成されたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の断熱床下構造において、前記空間部は、前記断熱材の内側面から前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に向けて略一直線の隙間をもつ形状に形成されたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の断熱床下構造において、前記空間部は、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に沿って延びる形状に形成されたものである。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の断熱床下構造において、前記土間コンクリートと前記土間との間に遮断シートが配置され、この遮断シートの端部は、前記基礎内側面に当接されているものである。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の断熱床下構造において、前記基礎内側面に沿った土間部分に防蟻性能を有する土間用防蟻材を配置したものである。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の断熱床下構造において、 前記断熱材は、前記断熱材に形成された前記空間部の少なくとも一部を埋めるように着脱可能に設置されるコーナー断熱材を有するものである。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の断熱床下構造において、前記断熱材のうち、前記空間部に臨む面は、前記空間部の開口が前記断熱材の内側に向かって大きくなるように傾斜面とされ、前記コーナー断熱材には、前記傾斜面と対向する傾斜面が形成されたものである。
請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の断熱床下構造において、前記コーナー断熱材は、前記土間コンクリートの上面と前記基礎内側面との境界部分を覆う位置に配置された境界部分ユニットと、前記土間側断熱材及び前記基礎側断熱材のうち少なくとも一方の断熱材と、前記境界部分ユニットとの間に配置された接続ユニットとを有し、この接続ユニットを取り外すことにより、前記境界部分ユニットを取り外すための取り外し用空間が形成されるように構成されているものである。
請求項11記載の発明は、請求項8〜10のいずれかに記載の断熱床下構造において、前記コーナー断熱材と前記境界部分との間に防蟻機能を有する防蟻材を収納するための収納空間が形成されたものである。
請求項12記載の発明は、建築物の基礎で囲まれた床下部分の土間部分に前記基礎内側面に沿った状態で土間コンクリートが配置されるとともに、前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域を被覆するように前記断熱材が配置された断熱床下構造に防蟻処理を施す方法であって、前記断熱材に、前記断熱材の内側面から外側面に向けて、防蟻材充填用ノズルを挿入し、前記充填用ノズルで、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に防蟻材を充填するものである。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の断熱床下構造に防蟻処理を施す方法において、前記防蟻材充填用ノズルの先端を、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に略当接するように前記断熱材に挿入するものである。
請求項14記載の発明は、請求項12又は13記載の防蟻処理を施す方法において、前記断熱床下構造に、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に対して前記断熱材の内側面側から防蟻材を充填するための空間部を形成しておき、この空間部に前記防蟻材充填用ノズルを挿入することにより、前記防蟻材を前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に充填するものである。
請求項15記載の発明は、請求項8〜11のいずれかに記載の断熱床下構造に防蟻処理を施す方法において、前記空間部に設置された前記コーナー断熱材をこの部分から取り外し、前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材との間から前記土間コンクリートの上面と前記基礎の内側面との境界部分を外部に露出させる工程と、この露出させた境界部分に生じた間隙に防蟻機能を有する防蟻材を充填する工程と、前記防蟻材を充填した後、前記空間部に再度前記コーナー部材を配置することにより前記境界部分を覆う工程とを有するものである。
請求項1記載の発明の構成を採ると、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に対して前記断熱材の内側面側から防蟻材を充填するための空間部が形成されているため、前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域が前記断熱材により被覆された状態であっても、この断熱材を取り外すことなく前記境界部分に生じた間隙に防蟻材を充填することが可能となる。
すなわち、前記間隙に防蟻材を充填する際、従来のように前記断熱材を取り外してから前記間隙に防蟻材を充填するという作業を採る必要がなく、防蟻材を充填する作業の手間を軽減することが可能となる。
請求項2記載の発明の構成を採ると、前記土間用断熱材と前記基礎側断熱材とを所定間隔を空けて配置するだけで、前記空間部を簡単に形成することが出来る。
請求項3記載の発明の構成を採ると、前記空間部は略一定の隙間をもつ形状に形成されているため、前記境界部分に防蟻材を充填するための空間を確保しつつ、前記隙間が不必要に拡大することを防いで良好な防蟻性能を確保することが出来る。
請求項4記載の発明の構成を採ると、前記空間部は、断熱パネルの内側面から断熱パネルの外側面にかけて略直線状に形成されているため、前記防蟻材の充填状態を目視で確認することも可能となる。
さらに、この空間部は、前述のとおり略直線状に形成されているため、例えば防蟻材充填用ノズルを用いて前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に前記防蟻材を充填する際、前記境界部分に略当接させるように前記防蟻材充填用ノズルの先端を挿入することが容易となる。したがって、境界部分に前記防蟻材をより確実に充填することが出来、境界部分に生じた間隙に、防蟻材をより確実に充填することが可能となる。
請求項5記載の発明の構成を採ると、前記空間部は、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に沿って延びる形状に形成されているため、前記防蟻材充填用ノズルを前記空間部に挿入した状態のまま、このノズルを前記空間部が延びる方向に移動させることが出来る。したがって、前記境界部分に生じた間隙に防蟻材を充填する作業にかかる手間を軽減することが可能となる。
請求項6記載の発明の構成を採ると、前記土間コンクリートと前記土間との間に遮断シートが配置されているため、防蟻効果を向上させることが可能となる。
請求項7記載の発明の構成を採ると、前記基礎内側面に沿った土間部分に防蟻性能を有する土間用防蟻材を配置しているため、防蟻効果をさらに向上させることが可能となる。
請求項8記載の発明の構成を採ると、請求項15記載の発明のように、前記断熱材のうち、前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材とは固定された状態のまま前記空間部に配置されたコーナ断熱材のみを取り外す、すなわち前記断熱材を局所的に取り外すだけで、前記土間コンクリートの上面と前記基礎の内側面との境界部分を露出させることが出来、この状態で前記境界部分に生じた間隙に前記防蟻材を充填させることが可能となる。
したがって、前記間隙に前記防蟻材を充填させるとき、従来のように断熱材の大部分を取り外す必要はなく、前記間隙に前記充填材を充填させるためにかかる手間を軽減することが出来る。
さらに、前記間隙に前記充填材を充填させた後に、前記コーナー断熱材を前記空間部に配置するだけで、前記境界部分を前記コーナー断熱材で被覆することが出来るため、簡単な作業で良好な断熱性能を有する状態に復帰させることが出来る。
またさらに、前記間隙に防蟻材を充填する作業を容易に行うために前記空間部を比較的大きく形成しても、前記間隙に前記充填材を充填させた後は、前記コーナー断熱材を前記空間部に配置することで良好な断熱性能を有する状態に復帰させることが出来る。
ここでコーナー断熱材は、両断熱材に挟まれて奥まった位置にあるが、請求項9記載の発明では、前記断熱床下構造において、前記断熱材のうち、前記空間部に臨む面に、前記空間部の断面積がその奥側から開口側に向かって大きくなるように傾斜面が形成されているため、前記断熱材の内側から前記コーナー断熱材を取り外すことが容易となり、前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材との間から前記土間コンクリートの上面と前記基礎の内側面との境界部分を露出させることが容易となる。さらに、前述の通り、前記空間部の断面積がその奥側から開口側に向かって大きくなるように傾斜面が形成されているため、前記断熱材の内側面側から前記境界部分を視認し易くすることが出来る。
また、請求項10に記載の発明の構成を採っても、このコーナー断熱材が、前記接続ユニットと前記境界部分ユニットとに分割されており、これらのユニットのうち比較的取り外し易い前記接続ユニットを先に取り外すことにより前記境界部分ユニットを取り外すための取り外し用空間を形成することが出来るため、この空間を利用して奥側の境界部分ユニットも簡単に取り外すことが出来、前記コーナー断熱材を取り外すことが容易となる。
請求項11記載の発明の構成を採ると、前記コーナー断熱材の側面と前記境界部分との間に前記収納空間が形成されているため、前記防蟻材を前記境界部分の間隙に充填した際、前記間隙に入りきらなかった防蟻材が前記境界部分の上端面に溢れたとしても、前記収納空間にこれらの防蟻材を収納することが可能となり、これらの余剰の防蟻材によって、前記コーナー断熱材を再度配置するためのスペースが侵食されてしまうのを回避することが可能となる。
請求項12記載の発明では、前記断熱材に、前記断熱材の内側面から外側面に向けて防蟻材充填用ノズルを挿入し、前記防蟻材充填用ノズルで、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に防蟻材を充填するため、前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域が前記断熱材により被覆された状態であっても、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に生じた間隙に防蟻材を充填することが可能となる。
したがって、前記間隙に防蟻材を充填する際、従来のように前記防蟻材を取り外してから前記間隙に防蟻材を充填するという作業を採る必要がなく、防蟻材を充填する作業の手間を軽減することが可能となる。
請求項13記載の発明では、前記防蟻材充填用ノズルの先端を、前記基礎の前記土間コンクリートとの境界部分に略当接するように前記断熱材に挿入するため、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に、防蟻材をより確実に充填することが出来、前記間隙に防蟻材をより確実に充填することが可能となる。
請求項14記載の発明では、前記防蟻材充填用ノズルを前記空間部に挿入するため、前記防蟻材充填用ノズルで前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に充填材を充填することをより確実に行うことが出来、前記間隙に防蟻材をより確実に充填することが可能となる。
第一実施形態(図1、図2参照。)
図1は本実施形態における構造の概要図を示すものである。本図において、地盤Eに基礎100が設置され、その上に建築物Tが設置されている。
基礎100は、図例では、フーチング101と、フーチング101の上に配置された立直部102とを備えた布基礎であり、前記建築物Tの床下部分(本図においては基礎100の右側部分。図2以降においても同様とする。)を取り囲むようにして地盤Eに設置されている。
床下部分に該当する地盤Eの表面、すなわち土間110の上面には、土間コンクリート120が床下部分の略全面を覆うように配置され、この土間コンクリート120の端面は、前記フーチング101の内側面102a(基礎内側面に相当。以下基礎内側面102aと称す。)に沿った状態で配置されている。
なお、本実施形態の説明で以下に記載される「内側」とは、基礎100を基準にして床下側(図1、図2においては、基礎100を基準として右方向に向けての方向)を意味する。ただし、断熱パネル130(後述)の「内側面」の意味については後述する。
さらに、基礎内側面102aのうち土間コンクリート120の上面より上側に位置する部分から、土間コンクリート120の上面に至る領域を被覆するように断熱パネル130が配置されている。
この断熱パネル130は、基礎側断熱パネル131と、土間側断熱パネル132とを備え、基礎側断熱パネル131は基礎内側面102aに固着され、土間側断熱パネル132は、土間コンクリート120の上面に固着されている。
そして、基礎側断熱パネル131の下端部分、及び、土間側断熱パネル132の外端部分には、各々傾斜面131a、132aが形成され、この傾斜面131a、132a同士が一定間隔を空けて対向するように配置されることにより、略一定の隙間を持つ空間部142が形成されている。なお、前記一定間隔としては、断熱パネル130の断熱性能を維持しつつも防蟻材を基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に充填すべく、防蟻材を充填するための必要最小限の大きさとするのが好ましい。具体的には、後述のピストルノズルnが、若干隙間を持って挿入する程度が好ましい。
また、空間部142は、基礎側断熱パネル131の内側面及び土間側断熱パネル132の上面、すなわち断熱パネル130の内側面から、基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140、すなわち断熱パネル130の外側面にかけて略直線状に形成されるとともに、この境界部分140に沿って延びる形状に形成されている。
なお、土間側断熱パネル132は、土間コンクリート120の上面の略全面を覆うように土間コンクリート120上に固着させてもよいし、土間コンクリート120の上面のうち、基礎内側面102aの近傍部分のみを覆う状態で土間コンクリート120上に固着させてもよい。
次に、境界部分140に防蟻材を充填する方法を図2を用いて説明する。
まず、空間部142に、断熱パネル130の内側面からピストルノズルn(防蟻材充填用ノズル)を挿入する。なお、このノズルnの先端は、境界部分140のうち、土間コンクリート120の上面と基礎内側面102aとの境界部分141に略当接する状態とする。その後、ピストルノズルnから防蟻材を噴出させ、境界部分140に防蟻材を充填する。この充填により、境界部分140に生じた間隙や亀裂に防蟻材が充填される。
なお、防蟻材は、防蟻機能を有し、かつ、境界部分140に充填可能な形状を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、液体状の防蟻薬剤の他、これらの防蟻薬剤を練りこんだゲル状、微粒子状、紛体状、等の防蟻材を使用することが出来る。
以上の構成を採ると、基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に対し、断熱パネル130の内側面から前記境界部分140に向けて空間部142が形成されているため、前記基礎内側面102aのうち、土間コンクリート120の上面より上側に位置する部分から、前記土間コンクリート120の上面に至る領域が、断熱パネル130によって被覆された状態であっても、この断熱パネル130を取り外すことなく、境界部分140に生じた間隙や亀裂に防蟻材を充填することが可能となる。
したがって、境界部分140に生じた間隙や亀裂に防蟻材を充填する際、従来のように断熱パネル130を取り外してから前記間隙や亀裂に防蟻材を充填するという作業を採る必要がなく、防蟻材を充填する作業の手間を軽減することが可能となる。
また、空間部142は、傾斜面131a、132a同士を一定間隔空けた状態で、基礎側断熱パネル131を基礎内側面102aに配置するとともに、土間側断熱パネル132を土間コンクリート120の上面に配置するのみで簡単に形成することが出来る。
さらに、空間部142は、略一定の間隔を持つ形状に形成されており、この間隔は、境界部分140に防蟻材を充填するための必要最小限の大きさに設定されているため、空間部142を形成するために形成された基礎側断熱パネル131と土間側断熱パネル132の間に形成される隙間を可及的に小さくすることが出来る。すなわち、空間部142が略一定の間隔を持たない形状である場合、前記のように必要最小限の大きさに設定しようとしても、前記間隔にムラがある以上、必要最小限の大きさに設定することができない。したがって、前記防蟻材を充填するための空間部142の大きさを確保しつつも、良好な断熱効果を確保することが出来る。
また、空間部142は、断熱パネル130の内側面から断熱パネル130の外側面にかけて略直線状に形成されているため、断熱パネル130の内側面側から境界部分140を目視で確認することも出来るため、前記防蟻材の充填状態を目視で確認することも可能となる。さらに、ピストルノズルnの先端を、境界部分140に略当接するように挿入することが容易となり、境界部分140に前記防蟻材をより確実に充填することが出来る。すなわち、境界部分140に生じた間隙や亀裂に、防蟻材をより確実に充填することが可能となる。
また、前記空間部142に断熱パネル130の内側面からピストルノズルnを挿入した状態で、このノズルnから前記防蟻材を噴出させるため、前記境界部分140の間隙に防蟻材を充填することをより確実に行うことが可能となる。
またさらに、空間部142は、境界部分140に沿って延びる形状に形成されているため、境界部分140に防蟻材を充填するとき、前記ピストルノズルnを空間部142に挿入した状態のまま、このノズルnを空間部142が延びる方向に移動させることにより充填することが可能となる。したがって、境界部分140に防蟻材を充填する作業にかかる手間を軽減することが可能となる。
さらに、このノズルnの先端を、境界部分140のうち、土間コンクリート120の上面と基礎内側面102aとの境界部分141に略当接する状態で、前記ノズルnから前記防蟻材を噴出させるため、前記境界部分140の間隙に防蟻材を充填することをより確実に行うことが可能となる。
以下、他の実施形態において、説明する。なお、以下の実施形態において、第一実施形態と同形態の部分については、同一符号のみを付し、その詳細な説明は省略する。
第二実施形態(図3、図4参照。)
本実施形態は、図3に図示した通り、基礎側断熱パネル131、及び、土間側断熱パネル132の端面に傾斜面を形成せず、土間側断熱パネル132の外端面を基礎内側面102aから若干離した状態でこの土間側断熱パネル132を土間コンクリート120の上面に配置し、土間側断熱パネル132の上面に、土間側断熱パネル132の上面から若干離した状態で、基礎側断熱パネル131を基礎内側面102aに配置することにより、空間部142を形成したものである。
この構成を採っても、空間部142に前記防蟻材を充填することにより、基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に防蟻材を充填することが出来る。
なお、図4のように、基礎側断熱パネル131を、土間コンクリート120の上面から若干離した状態で基礎内側面102aに配置し、基礎側断熱パネル131の内側に、この基礎側断熱パネル131の内側面から若干離した状態で、土間側断熱パネル132を土間コンクリート120上に配置することにより、空間部142を形成することも可能である。
第三実施形態(図5、図6参照)
この断熱パネル130は、前述のとおり、前記基礎側断熱パネル131及び前記土間側断熱パネル132とを備える他、コーナー用断熱パネル133を備えている。
コーナー用断熱パネル133は、基礎側断熱パネル131と土間側断熱パネル132との間に形成された空間部142(図6(b)、図6(c)参照)に配置され、境界部分ユニット134と接続ユニット135とを備えている。また、この両ユニット134、135は、共に着脱可能な状態で土間コンクリート120の上面に配置されている。
境界部分ユニット134は、空間部142のうち、基礎側断熱パネル131の下端面と土間コンクリート120の上面との間に形成された部分に入り込む状態、すなわち奥まった状態で、土間コンクリート120の上面に配置されている。なお、基礎側断熱パネル131の下端面と境界部分ユニット134の上端面は略当接している。すなわち、境界部分ユニット134は、前記境界部分140を被覆する状態で配置されている。
接続ユニット135は、前記空間部142のうち、この境界部分ユニット134と土間側断熱パネル132との間に形成された取り外し用空間143に配置されており、境界部分ユニット134及び土間側断熱パネル132に略当接する状態で配置されている。
さらに、境界部分ユニット134と境界部分140との間には、収納空間144が形成されている。
なお、基礎側断熱パネル131の下端面と境界部分ユニット134の上端面は必ずしも当接している必要はなく、若干隙間が生じても良い。また、接続ユニット135と境界部分ユニット134との間、及び、接続ユニット135と土間側断熱パネル132との間にも若干隙間が生じてもよい。もっとも、断熱性能の観点からは、これらの隙間が生じないように構成したほうがより好ましい。
次に、境界部分140に防蟻材を充填する方法を図6(a)〜図6(d)を用いて説明する。
工程1(図6(a)参照):接続ユニット135を、土間コンクリート120の上面から取り外す。これにより、境界部分ユニット134の手前に取り外し用空間143が形成される。
工程2(図6(b)参照):前記取り外し用空間143を利用して境界部分ユニット134を、手前側に引き出すようにして土間コンクリート120の上面から取り外す。これにより、境界部分140のうち、土間コンクリート120の上面と基礎内側面102aとの境界部分141が露出する。
工程3(図6(c)参照):空間部142にピストルノズルnを挿入し、このノズルnから前記防蟻材を噴出させることにより、境界部分140に生じた間隙や亀裂に防蟻材を充填する。
工程4(図6(d)参照):境界部分ユニット134を、再び前記奥まった位置に配置することにより、境界部分140を被覆する。最後に、境界部分ユニット134と土間側断熱パネル132との間に存在する空間に接続ユニット135を配置し、図1に図示した状態に戻す。
以上の構成を採ると、断熱パネル130の前記断熱材のうち、前記基礎側断熱パネル131及び前記土間側断熱パネル132は固定された状態のまま、前記空間部142に配置されたコーナー用断熱パネル133のみを取り外す、すなわち前記断熱パネル130を局所的に取り外すだけで、前記境界部分140のうち、土間コンクリート120の上面と前記基礎内側面102aとの境界部分141を露出させることが出来、この状態で境界部分140に生じた間隙や亀裂に前記防蟻材を充填させることが可能となる。
したがって、前記間隙に前記防蟻材を充填させるとき、従来のように断熱材の大部分を取り外す必要はなく、前記間隙に前記充填材を充填させるためにかかる手間を軽減することが出来る。
さらに、前記間隙に前記充填材を充填させた後は、コーナー用断熱パネル133を再度前記空間部142に配置するだけで、境界部分140の上端141をコーナー用断熱パネル133で被覆することが出来るため、簡単な作業で良好な断熱性能を有する状態に復帰させることが出来る。
また、前記接続ユニット135は、前記空間部142の奥まった位置には配置されておらず、比較的土間コンクリート120の上面から取り出しやすい位置に配置されており、さらに、この接続ユニット135を、土間コンクリート120の上面から取り外すことにより、境界部分ユニット134を取り外すための取り外し用空間143が形成されるため、境界部分ユニット134が、奥まった位置に配置されている場合であっても、この境界部分ユニット134を土間コンクリート120の上面から簡単に取り外すことが出来る。
さらに、境界部分ユニット134と境界部分140との間に収納空間144が形成されているため、前記防蟻材を境界部分140の間隙に充填した際、この間隙に入りきらなかった防蟻材が土間コンクリート120の上面と前記基礎内側面102aとの境界部分141から溢れたとしても、この収納空間144にこれらの防蟻材を収納することが可能となり、これらの余剰の防蟻材によって、境界部分ユニット134等の断熱パネル130を再度配置するためのスペースが侵食されてしまうのを回避することが可能となる。
第四実施形態(図7(a)、(b)参照。)
図7(a)は、コーナー用断熱パネル133を空間部142から取り外した状態を示し、図7(b)は、コーナー用断熱パネル133を空間部142に配置した状態を示したものである。本実施形態は、前記土間側断熱パネル132の外端部分、すなわち前記空間部142に臨む部分に傾斜面132aを形成するとともに、前記コーナー用断熱パネル133のうち、土間側断熱パネル132の傾斜面132aと対向する部分にも傾斜面133aを形成したものである。
この土間側断熱パネル132の傾斜面132aは、前記空間部142が断熱パネル130の内側に向けてその断面積が大きくなる形状、すなわち、この傾斜面132aは、空間部142が奥側から開口側に向けて広がる形状に形成されている。
さらに、前記収納空間144は、土間コンクリート120の外端面の上端を切り欠いた形状にすることにより形成されている。
この構成を採ると、前記空間部142が断熱パネル130の内側に向けてその断面積が大きくなる形状に形成されているため、断熱パネル130の内側からコーナー用断熱パネル133を取り外すことが容易になるとともに、断熱パネル130の内側面側から前記境界部分140を視認し易くなる。
なお、図7(a)、(b)においては、土間側断熱パネル132のうち、空間部142に臨む部分に傾斜面132aを形成しているが、この実施形態に限定されるものではない。例えば、基礎側断熱パネル131の下端部分、すなわち基礎側断熱パネル131のうち空間部142に臨む部分に傾斜面131aを形成し、この傾斜面131aと対向するように前記コーナー用断熱パネル133に傾斜面133aを形成してもよい。
また、収納空間144は、土間コンクリート120を切り欠く形状に形成することにより形成されるものに限定されるものではなく、例えば、立直部102の一部を切り欠く形状にすることにより形成してもよいし、コーナー用断熱パネル133の一部を切り欠くことにより形成してもよい(図8参照)。
第五実施形態(図8参照。)
本実施形態の基礎100はべた基礎であり、土間110上に配置される底面部103(土間コンクリートに相当)と、立直部104とを備え、底面部103と立直部104との境界部分140に打ち継ぎ部を形成することにより、底面部103と立直部104とが接続した状態で構成されている。
また、前記断熱パネル130の基礎側断熱パネル131は、立直部104の内側面104a(基礎内側面に相当。)に固着され、土間側断熱パネル132は、底面部103の上面に固着されている。
さらに、コーナー用断熱パネル133は、第三及び第四実施形態と同様、基礎側断熱パネル131と土間側断熱パネル132との間に形成された空間部(図示せず)に配置され、底面部103の上面と立直部104との境界部分141を被覆している。
この構成を採っても、第三及び第四実施形態の場合と同様、コーナー用断熱パネル133のみを着脱させるだけで、前記土間コンクリート120と前記基礎の内側面との境界部分140の上端141を露出させたり、この境界部分140を被覆したりすることが可能となる。
したがって、簡単な作業で、境界部分140に生じた間隙に前記充填材を充填させることができるとともに、良好な断熱性能を有する状態に復帰させることが出来る。
第六実施形態(図9参照。)
本実施形態は、土間110と土間コンクリート120との間に白蟻、湿気等を遮断するための遮断シート150が配置され、この遮断シート150の外側端部は、基礎内側面102aに沿って立直するように配置されている。なお、この遮断シート150には、防蟻薬剤が練りこまれることにより防蟻効果が付与されている。
この構成を採ると、この遮断シート150で土間110から白蟻が這い上がることを阻止することが出来るため、より防蟻効果を高めることが可能となる。
第七実施形態(図10参照。)
本実施形態は、土間110のうち、基礎内側面102aと接触する部分には、溝部が形成され、この溝部の底部と、その内側の土間110は、遮断シート150によって被覆されている。さらに、この溝部において、遮断シート150の上面には、防蟻機能を付与した土間用防蟻材160が充填されている。
なお、土間用防蟻材160には、境界部分140に充填する防蟻材と同様、液体状、ゲル状、微粒子状、紛体状に形成された防蟻材を使用することが出来る他、比較的大きな粒径を有するものも使用することが可能である。
この構成を採ると、特に多くの白蟻が這い上がる地点となる箇所となる前記基礎内側面102aに沿った土間110の部分に、防蟻性能を有する土間用防蟻材160を配置しているため、防蟻効果をさらに向上させることが可能となる。
その他実施形態
一.断熱パネル130は、必ずしも基礎側断熱パネル131と土間側断熱パネル132とを備える必要はなく、L字断面状の断熱パネルを用いて、基礎内側面102aと土間コンクリート120の上面とを被覆してもよい。この場合、空間部142は、例えば、断熱パネル130の内側面から外側面に向けて穴を開けることにより形成することが可能である。
二.空間部142は、必ずしも形成する必要はなく、ピストルノズルnを断熱パネル130の内側面側から貫入させ、このノズルnの先端を外側面側へと貫通させることにより、基礎内側面102aと土間コンクリート120との境界部分140に、防蟻材を充填させることも可能である。
本発明の第一実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 本発明の第一実施形態に係る床下防蟻構造に、防蟻材を充填する際の状態を示した概略図である。 本発明の第二実施形態の一実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 本発明の第二実施形態の一実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 本発明の第三実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 (a)〜(d)は、本発明の第三実施形態に係る床下防蟻構造の施工手順を示した概略図である。 本発明の第四実施形態に係る床下防蟻構造のうち、(a)は、コーナー用断熱パネルを空間部から取り外した状態を示し、(b)は、コーナー用断熱パネルを空間部に配置した状態を示したものである。 本発明の第五実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 本発明の第六実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 本発明の第七実施形態に係る床下防蟻構造を示した概略図である。 従来技術に係る床下防蟻構造を示した概略図である。
符号の説明
100 基礎
101 フーチング
102a 基礎内側面
103 底面部
130 断熱パネル
131a,132a,133a 傾斜面
131 基礎側断熱パネル
132 土間側断熱パネル
133 コーナー用断熱パネル
134 境界部分ユニット
135 接続ユニット
140 境界部分
141 土間コンクリートの上面と基礎内側面との境界部分
142 空間部
143 取り外し用空間
144 収納空間
150 遮断シート
160 土間用防蟻材
n ピストルノズル(防蟻材充填用ノズル)
T 建築物

Claims (15)

  1. 建築物の基礎で囲まれた床下部分に断熱材を配置した断熱床下構造であって、
    前記床下部分の土間部分に基礎内側面に沿った状態で土間コンクリートが配置され、
    前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域を被覆するように前記断熱材が配置され、
    前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に対して前記断熱材の内側面側から防蟻材を充填するための空間部が形成されている
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  2. 請求項1記載の断熱床下構造において、
    前記断熱材は、前記土間コンクリートの上面を被覆する土間側断熱材と、前記基礎内側面を被覆する基礎側断熱材とを備え、
    前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材とが所定間隔を空けて配置されることにより両断熱材の間に前記空間部が形成されている
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  3. 請求項2記載の断熱床下構造において、
    前記土間側断熱材の下端部分及び前記基礎側断熱材の外端部分に各々傾斜面が形成され、
    この傾斜面同士が一定間隔を空けて対向するように配置されることにより、
    前記断熱材の内側面から前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に向けて略一定の隙間をもつ前記空間部が形成された
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記空間部は、前記断熱材の内側面から前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に向けて略一直線の隙間をもつ形状に形成された
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記空間部は、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に沿って延びる形状に形成された
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記土間コンクリートと前記土間との間に遮断シートが配置され、
    この遮断シートの端部は、前記基礎内側面に当接されている
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記基礎内側面に沿った土間部分に防蟻性能を有する土間用防蟻材を配置した
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記断熱材は、前記断熱材に形成された前記空間部の少なくとも一部を埋めるように着脱可能に設置されるコーナー断熱材を有する
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  9. 請求項8記載の断熱床下構造において、
    前記断熱材のうち、前記空間部に臨む面は、前記空間部の断面積が前記空間部の奥側から開口側に向かって大きくなるように傾斜面とされ、
    前記コーナー断熱材には、前記傾斜面と対向する傾斜面が形成された
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  10. 請求項8又は9記載の断熱床下構造において、
    前記コーナー断熱材は、
    前記土間コンクリートの上面と前記基礎内側面との境界部分を覆う位置に配置された境界部分ユニットと、
    前記土間側断熱材及び前記基礎側断熱材のうち少なくとも一方の断熱材と、前記境界部分ユニットとの間に配置された接続ユニットとを有し、
    この接続ユニットを取り外すことにより、前記境界部分ユニットを取り外すための取り外し用空間が形成されるように構成されている
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の断熱床下構造において、
    前記コーナー断熱材と前記境界部分との間に防蟻機能を有する防蟻材を収納するための収納空間が形成された
    ことを特徴とする断熱床下構造。
  12. 建築物の基礎で囲まれた床下部分の土間部分に前記基礎内側面に沿った状態で土間コンクリートが配置されるとともに、前記基礎内側面のうち前記土間コンクリートの上面より上側に位置する部分から前記土間コンクリートの上面に至る領域を被覆するように前記断熱材が配置された断熱床下構造に防蟻処理を施す方法であって、
    前記断熱材に、前記断熱材の内側面から外側面に向けて、防蟻材充填用ノズルを挿入し、
    前記充填用ノズルで、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に防蟻材を充填する
    ことを特徴とする防蟻処理を施す方法。
  13. 請求項12記載の断熱床下構造に防蟻処理を施す方法において、
    前記防蟻材充填用ノズルの先端を、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に略当接するように前記断熱材に挿入する
    ことを特徴とする防蟻処理を施す方法。
  14. 請求項12又は13記載の防蟻処理を施す方法において、
    前記断熱床下構造に、前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に対して前記断熱材の内側面側から防蟻材を充填するための空間部を形成しておき、
    この空間部に前記防蟻材充填用ノズルを挿入することにより、前記防蟻材を前記基礎内側面と前記土間コンクリートとの境界部分に充填する
    ことを特徴とする防蟻処理を施す方法。
  15. 請求項8〜11のいずれかに記載の断熱床下構造に防蟻処理を施す方法において、
    前記空間部に設置された前記コーナー断熱材をこの部分から取り外し、前記土間側断熱材と前記基礎側断熱材との間から前記土間コンクリートの上面と前記基礎の内側面との境界部分を外部に露出させる工程と、
    この露出させた境界部分に生じた間隙に防蟻機能を有する防蟻材を充填する工程と、
    前記防蟻材を充填した後、前記空間部に再度前記コーナー部材を配置することにより前記境界部分を覆う工程と
    を有することを特徴とする防蟻処理を施す方法。
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