JP2019056245A - 断熱基礎構造及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性を向上させることができる基礎断熱構造及びその施工方法を提供する。【解決手段】断熱基礎構造10は、基礎12と、断熱材20と、防湿コンクリート30とを備えている。基礎12は、地盤14に埋設されるベース部12A及びベース部12A上に立設されて地盤面GLから突出する立上り部12Bを有し、地盤面GLを取り囲んで床下空間18を構成する。断熱材20は立上り部12Bの床下空間18側の側面12Cに添設されている。断熱材20の下端部には、厚さがベース部12Aに向かって立上り部12B側へ漸減する薄肉部20Aが設けられている。防止コンクリート30は、床下空間18において地盤面GL上に打設され、薄肉部20Aに密着され、かつ、薄肉部20Aの厚さの漸減開始位置20Cに一致させた厚さを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、断熱基礎構造及びその施工方法に関し、特に、基礎に断熱材を添設する断熱基礎構造及びこの断熱基礎構造の施工方法に適用して有効な技術に関する。
下記特許文献1には、基礎断熱構造が開示されている。この基礎断熱構造では、建物の基礎の立上り部において、床下空間側に断熱材が添設されている。断熱材は、地盤面よりも下方に配置された第1断熱部と、第1断熱部上において地盤面よりも上方に配置された第2断熱部とを備えている。第1断熱部の平均熱抵抗は、第2断熱部の平均熱抵抗よりも小さい設定とされている。
そして、床下空間において地盤面上には土間コンクリートが打設されている。この土間コンクリートの端面は第1断熱部の下端部に接する構成とされている。
特許第5912924号公報
上記断熱基礎構造では、基礎への断熱材の添設作業と、土間コンクリートの充填作業とに関する施工性について、配慮がなされていない。
本発明は、上記事実を考慮し、施工性を向上させることができる基礎断熱構造及びその施工方法を提供する。
本発明の第1実施態様に係る断熱基礎構造は、地盤に埋設されるベース部及びベース部上に立設されて地盤面から突出する立上り部を有し、地盤面を取り囲んで床下空間を形成する基礎と、立上り部の床下空間側の側面に添設され、下端部の厚さがベース部に向かって立上り部側へ漸減する薄肉部を有する断熱材と、床下空間において地盤面上に打設され、薄肉部に密着され、かつ、薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させた厚さを有する防湿コンクリートと、を備えている。
第1実施態様に係る断熱基礎構造は、基礎と、断熱材と、防湿コンクリートとを含んで構成される。基礎は、地盤に埋設されるベース部及びベース部上に立設されて地盤面から突出する立上り部を有し、地盤面を取り囲んで床下空間を形成する。断熱材は、立上り部の床下空間側の側面に添設される。防湿コンクリートは、床下空間において地盤面に打設される。
ここで、断熱材は下端部の厚さがベース部に向かって立上り部側へ漸減する薄肉部を有し、防湿コンクリートは薄肉部に密着され、かつ、薄肉部の漸減開始位置に一致させた厚さを有する。このため、薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させる厚さまで防湿コンクリートを打設すれば良いので、防湿コンクリートの厚さや充填量の計測作業を無くすことができる。
本発明の第2実施態様に係る断熱基礎構造では、第1実施態様に係る断熱基礎構造において、薄肉部の床下空間側の表面は、傾斜平面、立上り部に向かって凹設された凹曲面、ベース部に向かって凸設された凸曲面、又は階段状の面とされている。
第2実施態様に係る断熱基礎構造によれば、薄肉部の床下空間側の表面が傾斜平面、凹曲面、凸曲面又は階段状の面とされるので、薄肉部の表面と地盤面との間に、防湿コンクリートが流し込める適正な断面形状の隙間を形成することができる。このため、防湿コンクリートが隙間にしっかりと充填されて、薄肉部の表面と防湿コンクリートとをしっかりと密着させることができる。
本発明の第3実施態様に係る断熱基礎構造では、第1実施態様又は第2実施態様に係る断熱基礎構造において、薄肉部の床下空間側の表面は、立上り部の側面に対して床下空間側へ40度〜50度の角度をなす線に沿って形成されている。
第3実施態様に係る断熱基礎構造によれば、薄肉部の床下空間側の表面が立上り部の側面に対して床下空間側へ40度〜50度の角度をなす線に沿って形成されるので、薄肉部の表面と地盤面との間に適正な断面形状の隙間を形成することができる。このため、防湿コンクリートが隙間にしっかりと充填されて、薄肉部の表面と防湿コンクリートとをしっかりと密着させることができる。加えて、地盤面から漸減開始位置までの高さが断熱材の厚さと一致されるので、断熱材の厚さと等しい適切な充填量の防湿コンクリートを打設することができる。
本発明の第4実施態様に係る断熱基礎構造の施工方法は、地盤に埋設されるベース部及びベース部上に立設されて地盤面から突出する立上り部を有し、地盤面を取り囲んで床下空間を形成する基礎を形成する工程と、立上り部の床下空間側の側面に、下端部の厚さがベース部に向かって立上り部側へ漸減する薄肉部を有する断熱材を添設する工程と、薄肉部に密着され、かつ、薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させた厚さを有する防湿コンクリートを床下空間において地盤面上に打設する工程と、を備えている。
第4実施態様に係る断熱基礎構造の施工方法は、基礎を形成する工程と、断熱材を添設する工程と、防湿コンクリートを打設する工程とを備える。基礎は地盤に埋設されるベース部及びベース部上に立設されて地盤面から突出する立上り部を有し、基礎を形成する工程では地盤面を取り囲んで床下空間が形成される。断熱材を添設する工程では、立上り部の床下空間側の側面に断熱材が添設される。防湿コンクリートを打設する工程では、床下空間において地盤面上に防湿コンクリートが打設される。
ここで、断熱材は下端部の厚さがベース部に向かって立上り部側へ漸減する薄肉部を有し、防湿コンクリートを打設する工程では、薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させた厚さに防湿コンクリートが打設される。このため、防湿コンクリートの厚さや充填量の計測作業を無くすことができる。
さらに、断熱材を添設した直後に防湿コンクリートを打設することができるので、防湿コンクリートを打設して乾燥してから基礎に断熱材を添設する場合に比し、施工期間を短縮することができる。
本発明に係る断熱基礎構造及びその施工方法は、施工性を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施の形態に係る断熱基礎構造を示す断面図である。 図1に示される断熱基礎構造の断熱材と防湿コンクリートとの密着部位を拡大して示す拡大断面図である。 図1に示される断熱基礎構造の施工方法を説明する第1工程断面図である。 施工方法を説明する第2工程断面図である。 一実施の形態の第1変形例に係る断熱基礎構造の図2に対応する拡大断面図である。 第2変形例に係る断熱基礎構造の図2に対応する拡大断面図である。 第3変形例に係る断熱基礎構造の図2に対応する拡大断面図である。
以下、図1〜図7を用いて、一般住宅や建物に適用された本発明の一実施の形態に係る断熱基礎構造及びその施工方法を説明する。
(断熱基礎構造の構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る断熱基礎構造10は、一般住宅や建物の基礎12と、断熱材20と、防湿コンクリート30とを含んで構成されている。
基礎12は、地盤14に埋設されるベース部12Aと、ベース部12Aの幅方向中間部から上方に立設されて地盤面GLから突出する立上り部12Bと、を備えている。
ベース部12Aは、地盤14に埋設された砕石16、又は砕石16上の図示省略の捨てコンクリートを下地として、この下地上に施工されている。
立上り部12Bは、地盤面GLに対して垂直方向を長手方向とし、かつ、一定幅を有する矩形断面状に構成され、ベース部12Aと一体に施工されている。
ベース部12A及び立上り部12Bは筋金により補強された鉄筋コンクリートにより構成されている。つまり、本実施の形態における基礎12は、断面形状を逆T字状に形成した所謂布基礎である。
基礎12は、一般住宅や建物の水平断面の輪郭に沿って、地盤面GLを取り囲んで配設されている。この基礎12の地盤面GLを取り囲む立上り部12Bと、立上り部12Bにより取り囲まれた地盤面GLと、地盤面GLと対向して基礎12上に配設される図示省略の床とで囲まれた空間は床下空間18とされている。
断熱材20は、立上り部12Bの床下空間18側の側面12Cに添設されている。断熱材20は立上り部12Bの幅方向を厚さ方向とする矩形板状に形成され、断熱材20には例えば60mmの厚さを有する発泡樹脂系の硬質ウレタンフォームが使用されている。この断熱材20は、図2に示されるように、例えば5mmの厚さに塗布された接着材22を用いて立上り部12Bに接着されている。
図1及び図2に示されるように、断熱材20は、下端部の厚さ(水平断面)がベース部12Aに向かって立上り部12B側へ漸減する薄肉部20Aを備えている。特に、図2に示されるように、薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Bは、立上り部12Bの側面12Cと地盤面GLとの交点を基点BPとして、立上り部12Bの側面12Cに対して床下空間18側へ角度αをなす線(便宜的に作図した仮想線)ILに沿って形成されている。本実施の形態では、角度αは、40度〜50度の範囲内に設定され、好ましくは45度に設定されている。薄肉部20Aの表面20Bは線ILに沿って形成された傾斜平面(テーパ面)とされている。
そして、薄肉部20Aの表面20Bの上端、つまり、この表面20Bと断熱材20の床下空間18側の表面との交差する部位は、薄肉部20Aの厚さの漸減開始位置20Cとされている。すなわち、この漸減開始位置20Cから地盤面GLに向かって、断熱材20の下端部の床下空間18側を斜めに切断して、断熱材20に薄肉部20Aが形成されている。
防湿コンクリート30は、床下空間18において、地盤面GL上に打設されている。防湿コンクリート30として、例えばモルタルが使用されている。防湿コンクリート30は、薄肉部20Aの漸減開始位置20Cに一致させた厚さに設定されている。つまり、漸減開始位置20Cが防湿コンクリート30の厚さを決定する「目盛り」とされ、防湿コンクリート30はこの「目盛り」の位置まで形成されている。
例えば、上記薄肉部20Aの表面20Bがなす角度αが45度に設定された場合、漸減開始位置20Cの地盤面GLからの高さは60mmとされる。防湿コンクリート30はこの漸減開始位置20Cまで打設されれば、防湿コンクリート30の厚さが断熱材20の厚さと等しい60mmに設定される。
なお、ここでは、直接、地盤面GL上に防湿コンクリート30が打設されているが、例えば地盤面GL上に防湿シートを介して、又は地盤面GL上に砕石及び防湿シートを順次介して防湿コンクリート30が施工されてもよい。
(断熱基礎構造の施工方法)
上記断熱基礎構造10の施工方法は以下の通りである。
まず最初に、図3に示されるように、地盤14に基礎12が形成される。基礎12はベース部12Aと立上り部12Bとを含んで構成される。ベース部12Aは地盤14に埋設され、立上り部12Bはベース部12Aから地盤面GL上に突出して形成されている。立上り部12Bは地盤面GLを取り囲み、この取り囲まれた空間は床下空間18とされる。
次に、図4に示されるように、立上り部12Bの床下空間18側の側面12Cに断熱材20が添設される。断熱材20は接着材22(図2参照)を介して側面12Cに接着される。断熱材20の下端部には厚さが漸減する薄肉部20Aが添設前に形成され、薄肉部20Aの下方向先端が地盤面GLに当接された状態において、断熱材20が立上り部12Bに添設される。薄肉部20Aの表面20Bと地盤面GLとの間には、直角三角形状の断面形状を有する隙間が形成される。
次に、前述の図1及び図2に示されるように、床下空間18において、地盤面GL上に防湿コンクリート30が打設される。薄肉部20Aの漸減開始位置20Cを「目盛り」とし、この漸減開始位置20Cが上面となるまで防湿コンクリート30が充填される。充填後、防湿コンクリート30は硬化される。充填の際、防湿コンクリート30は薄肉部20Aと地盤面GLとの間の隙間にしっかりと流れ込み、防湿コンクリート30は薄肉部20Aの表面20Bにしっかりと密着された状態において硬化される。
防湿コンクリート30が打設されると、本実施の形態に係る断熱基礎構造10の施工が完了する。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る断熱基礎構造10は、図1に示されるように、基礎12と、断熱材20と、防湿コンクリート30とを含んで構成される。基礎12は、地盤14に埋設されるベース部12A及びベース部12A上に立設されて地盤面GLから突出する立上り部12Bを有し、地盤面GLを取り囲んで床下空間18を構成する。断熱材20は、立上り部12Bの床下空間18側の側面12Cに添設される。防湿コンクリート30は、床下空間18において地盤面GLに打設される。
ここで、図2に示されるように、断熱材20は下端部の厚さがベース部12Aに向かって立上り部12B側へ漸減する薄肉部20Aを有する。防湿コンクリート30は薄肉部20Aに密着され、かつ、薄肉部20Aの漸減開始位置20Cに一致させた厚さを有する。
このため、薄肉部20Aの厚さの漸減開始位置20Cに一致させる厚さまで防湿コンクリート30を打設すれば良いので、防湿コンクリート30の厚さや充填量の計測作業を無くすことができる。すなわち、漸減開始位置20Cに一致させる厚さに防湿コンクリート30を打設すれば、予め設定された厚さの防湿コンクリート30を施工することができる。従って、断熱基礎構造10では施工性を向上させることができる。
また、本実施の形態に係る断熱基礎構造10では、図2に示されるように、薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Bが傾斜平面とされる。このため、薄肉部20Aの表面20Bと地盤面GLとの間に、防湿コンクリート30が流し込める直角三角形の適正な断面形状の隙間を形成することができる。従って、防湿コンクリート30が隙間にしっかりと充填されて、薄肉部20Aの表面20Bと防湿コンクリート30とをしっかりと密着させることができる。
さらに、本実施の形態に係る断熱基礎構造10では、図2に示されるように、薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Bが立上り部12Bの側面12Cに対して床下空間18側へ40度〜50度の角度αをなす線ILに沿って形成される。これにより、薄肉部20Aの表面20Bと地盤面GLとの間に、防湿コンクリート30が流し込める直角三角形の適正な断面形状の隙間を形成することができる。
ここで、薄肉部20Aの表面20Bがなす角度αが40度に満たないと、防湿コンクリート30の厚みが厚くなり、防湿コンクリート30の使用量が増えるので、施工費用が増大する。逆に、角度αが50度を超えると、薄肉部20Aの表面20Bと地盤面GLとの間の隙間が小さく、この隙間に防湿コンクリート30が流れ込み難くなる。角度αが45度に設定されると、適正な断面形状の隙間が形成されると共に、地盤面GLから漸減開始位置20Cまでの高さを断熱材20の厚さと一致させることができる。
このため、断熱基礎構造10では、薄肉部20Aの表面20Bと地盤面GLとの隙間に防湿コンクリート30がしっかりと充填されて、表面20Bと防湿コンクリート30とをしっかりと密着させることができる。
加えて、地盤面GLと漸減開始位置20Cまでの高さが断熱材20の厚さと一致させているので、断熱材20の厚さと等しい適切な充填量の防湿コンクリート30を簡易に打設することができる。
また、本実施の形態に係る断熱基礎構造10の施工方法は、図3に示される基礎12を形成する工程と、図4に示される断熱材20を添設する工程と、図1及び図2に示される防湿コンクリート30を打設する工程とを備える。
基礎12は地盤14に埋設されるベース部12A及びベース部12A上に立設されて地盤面GLから突出する立上り部12Bを有し、基礎12を形成する工程では地盤面GLを取り囲んで床下空間18が形成される。断熱材20を添設する工程では、立上り部12Bの床下空間18側の側面12Cに断熱材20が添設される。防湿コンクリート30を打設する工程では、床下空間18において地盤面GL上に防湿コンクリート30が打設される。
ここで、断熱材20は下端部の厚さがベース部12Aに向かって立上り部12B側へ漸減する薄肉部20Aを有する。防湿コンクリート30を打設するステップでは、薄肉部20Aの厚さの漸減開始位置20Cに一致させた厚さに防湿コンクリート30が打設される。このため、防湿コンクリート30の厚さや充填量の計測作業を無くすことができるので、断熱基礎構造10の施工方法では、施工性を向上させることができる。
さらに、断熱基礎構造10の施工方法では、断熱材20を添設した直後に防湿コンクリート30を充填することができるので、防湿コンクリートを充填して硬化させてから基礎に断熱材を添設する場合に比し、施工期間を短縮することができる。
具体的に、防湿コンクリートを充填して硬化させてから基礎に断熱材を添設する場合には施工期間が2日必要とされる。これに対して、本実施の形態に係る断熱基礎構造10の施工方法では、基礎12に断熱材20を添設した直後に防湿コンクリート30を充填することができるので、防湿コンクリート30が硬化されるまで待つ必要がなく、施工期間は1日あれば足りる。
(第1変形例)
次に、図5を用いて、第1変形例に係る断熱基礎構造10について説明する。なお、第1変形例、並びに後述する第2変形例及び第3変形例において、前述の一実施の形態に係る断熱基礎構造10の構成要素と同一構成要素又は実質的に同一構成要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、第1変形例〜第3変形例に係る断熱基礎構造10の施工方法は、一実施の形態に係る断熱基礎構造10の施工方法と同様であるので、説明を省略する。
図5に示されるように、第1変形例に係る断熱基礎構造10では、断熱材20において薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Dが、立上り部12B側へ向かって凹設された凹曲面とされている。表面20Dは、一実施の形態に係る断熱基礎構造10の薄肉部20Aの表面20Bと同様に、角度αをなす線ILに沿って形成されている。表面20Dと地盤面GLとの間には、略直角三角形の適正な断面形状の隙間を形成することができる。
第1変形例に係る断熱基礎構造10及び説明を省略した施工方法では、前述の一実施の形態に係る断熱基礎構造10及びその施工方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第2変形例)
図6を用いて、第2変形例に係る断熱基礎構造10について説明する。図6に示されるように、第2変形例に係る断熱基礎構造10では、断熱材20において薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Eが、ベース部12A側へ向かって凸設された凸曲面とされている。表面20Eは、第1変形例に係る断熱基礎構造10の表面20Dと同様に、角度αをなす線ILに沿って形成されている。表面20Eと地盤面GLとの間には、略直角三角形の適正な断面形状の隙間を形成することができる。
第2変形例に係る断熱基礎構造10及び説明を省略した施工方法では、前述の一実施の形態に係る断熱基礎構造10及びその施工方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
(第3変形例)
図7を用いて、第3変形例に係る断熱基礎構造10について説明する。図7に示されるように、第3変形例に係る断熱基礎構造10では、断熱材20において薄肉部20Aの床下空間18側の表面20Fが、階段状の面とされている。表面20Fは、第1変形例に係る断熱基礎構造10の表面20Dと同様に、角度αをなす線ILに沿って形成されている。表面20Fと地盤面GLとの間には、略直角三角形の適正な断面形状の隙間を形成することができる。
第3変形例に係る断熱基礎構造10及び説明を省略した施工方法では、前述の一実施の形態に係る断熱基礎構造10及びその施工方法により得られる作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
また、第3変形例に係る断熱基礎構造10では、断熱材20において薄肉部20Aの漸減開始位置20Cが防湿コンクリート30の厚さを設定する「目盛り」とされているが、更に表面20Fの1つ又は複数の段差を「目盛り」として使用することができる。
例えば、漸減開始位置20Cから表面20Fの各段差が10mm間隔に設定されると、10mm間隔において防湿コンクリート30の厚さを調整することができる。一例として、漸減開始位置20Cに一致させると厚さが60mmに設定される防湿コンクリート30は、表面20Fにおいて漸減開始位置20Cから下方側へ最初の一段目の段差位置に一致させると、防湿コンクリート30の厚さを50mmに調整することができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、本発明は、断熱材として、ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、発泡ポリカーボネート等の発泡樹脂系断熱材を使用してもよい。また、本発明は、断熱材として、鉱物系やリサイクル系の繊維系断熱材も使用可能である。
さらに、本発明は、断熱材として、例えば発泡系断熱材の単体だけに限定されず、発泡系断熱材の一方の表面又は他方の表面に紙製や樹脂製のシートが貼り付けられた断熱材を使用してもよい。
10 断熱基礎構造
12 基礎
12A ベース部
12B 立上り部
14 地盤
18 床下空間
20 断熱材
20A 薄肉部
20B、20D、20E、20F 表面
20C 漸減開始位置
30 防湿コンクリート
GL 地盤面
IL 線

Claims (4)

  1. 地盤に埋設されるベース部及び当該ベース部上に立設されて前記地盤面から突出する立上り部を有し、前記地盤面を取り囲んで床下空間を形成する基礎と、
    前記立上り部の前記床下空間側の側面に添設され、下端部の厚さが前記ベース部に向かって前記立上り部側へ漸減する薄肉部を有する断熱材と、
    前記床下空間において前記地盤面上に打設され、前記薄肉部に密着され、かつ、前記薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させた厚さを有する防湿コンクリートと、
    を備えた断熱基礎構造。
  2. 前記薄肉部の前記床下空間側の表面は、傾斜平面、前記立上り部に向かって凹設された凹曲面、前記ベース部に向かって凸設された凸曲面、又は階段状の面とされている請求項1に記載の断熱基礎構造。
  3. 前記薄肉部の前記床下空間側の表面は、前記立上り部の前記側面に対して前記床下空間側へ40度〜50度の角度をなす線に沿って形成されている請求項1又は請求項2に記載の断熱基礎構造。
  4. 地盤に埋設されるベース部及び当該ベース部上に立設されて前記地盤面から突出する立上り部を有し、前記地盤面を取り囲んで床下空間を形成する基礎を形成する工程と、
    前記立上り部の前記床下空間側の側面に、下端部の厚さが前記ベース部に向かって前記立上り部側へ漸減する薄肉部を有する断熱材を添設する工程と、
    前記薄肉部に密着され、かつ、前記薄肉部の厚さの漸減開始位置に一致させた厚さを有する防湿コンクリートを前記床下空間において前記地盤面上に打設する工程と、
    を備えた断熱基礎構造の施工方法。
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