JP4502797B2 - 既存杭の鉛直載荷試験方法 - Google Patents

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この発明は、既存建物の建て替えに際し、既存建物の柱の直下に位置する既存杭を、新築建物の杭として再利用できるかどうか、同杭の支持性能を確認するために実施する既存杭の鉛直載荷試験方法(以下、単に載荷試験方法という場合がある。)の技術分野に属し、更に云うと、既存建物に反力を得て載荷試験を実施する方法に関する。
既存建物の建て替えに際し、既存建物に使用された既存杭を新築建物の杭として再利用して、工期の短縮やコストの削減等が図られている。この際、既存杭に載荷試験を実施し、同既存杭の支持性能を確認して、利用価値のある既存杭を再利用するが、解体前の既存建物を有効的に活用して、すなわち既存建物に反力を得て載荷試験を実施する技術が開発されている。
例えば、特許文献1の載荷試験方法は、既存建物における試験対象の既存杭の頭部を所定の高さで切断して基礎スラブと縁を切り、該縁を切った基礎スラブと上記既存杭の間にジャッキを設置し、前記基礎スラブに反力を得て載荷試験を実施している。
特開平11−264247号公報
特許文献1の載荷試験方法は、既存建物の基礎スラブに反力を得て載荷試験を実施しているので、既存杭に大きな試験荷重を加えることができない。
また、既存杭と基礎スラブとの間にジャッキを設置するスペースを確保するために、前記基礎スラブの下方の地盤を掘削するが、作業スペースの周囲に山留め壁等を構築する必要がある。また、掘削時に発生する掘削土の搬出や、載荷試験に用いるジャッキ等の試験装置を地下の作業スペースに搬入するのが大変で施工性が悪く、コストが嵩むなどの問題点を有する。
しかも、地下水位が高いと、試験装置が地下水に浸かってしまい、実施が困難になる問題点を有する。
本発明の目的は、既存建物に剛強なコンクリート反力体を用意し、同コンクリート反力体に反力を得て、基礎躯体と縁を切った既存杭に載荷試験を実施することで、前記既存建物に反力を得て既存杭に大きな試験荷重を加えることができる、既存杭の鉛直載荷試験方法を提供することである。
本発明の目的は、既存建物の基礎躯体の上方空間で載荷試験を実施でき、施工性が良く、コストの削減にも寄与し、しかも地下水位に影響を受けない、既存杭の鉛直載荷試験方法を提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る既存杭の鉛直載荷試験方法は、
既存建物の建て替えに際し、既存建物の柱の直下に位置する既存杭を再利用するための鉛直載荷試験方法であって、
試験対象の既存杭と既存建物の基礎躯体との縁を切る工程と、
前記試験対象の既存杭直上の基礎躯体と既存建物の柱との縁を切り、両者の間に形成した切除部分にジャッキを設置する工程と、
試験荷重の反力を既存建物から得るため、前記既存杭直上の既存建物の柱に、当該柱周辺の既存建物の柱及び/又は梁を、反力壁又は反力スラブで繋いで一体的に構築したコンクリート反力体を用意する工程と、
コンクリート反力体に反力を得て、前記ジャッキにより既存杭に試験荷重を加えて支持性能を測定する工程と、
から成ることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
試験対象である既存杭直上の基礎躯体を、前記既存杭の平面形状とほぼ同形にくり貫いて、既存杭と基礎躯体の縁を切ることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
コンクリート反力体は鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨コンクリート造として用意することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
コンクリート反力体は、試験対象である既存杭の直上に位置する柱を中心とした柱・梁架構の面内に、反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように形成して用意することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力壁は、平面方向から見て試験対象である既存杭の直上に位置する柱を中心として両側の柱・梁架構、又は前記柱を中心として交差する複数方向に隣接する柱・梁架構に形成することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力壁は柱・梁架構の左右の柱間を繋ぐように形成することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力壁は既存壁を用いて形成することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1又は請求項4〜7のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
基礎躯体と縁を切られる柱を中心とした柱・梁架構に形成した反力壁を支保工として用いて、試験対象の既存杭直上の基礎躯体と前記柱との縁を切ることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項4〜8のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
基礎躯体と縁を切られる柱を中心とした柱・梁架構に形成する反力壁と前記柱との間には、少なくともジャッキを設置する高さ領域に作業スペースを形成することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力壁は、基礎躯体と縁を切られる柱との間に作業スペースの幅寸法と略等しい間隔を開けて形成し、切除部分より上位の柱と反力壁との間を埋めるように後打ち壁を構築し、ジャッキを設置する高さ領域に作業スペースを形成することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
後打ち壁は、試験対象の既存杭と既存建物の柱との縁を切った後に、同既存杭直上の基礎躯体を掘り下げてその上端部に設置されたジャッキと連結できるように、下方まで延長して構築することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項9に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
作業スペースが広い場合は、切除部分より上位の柱の周辺に補強用の反力壁又は反力柱を構築することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
コンクリート反力体は、基礎躯体の直上の上階床下面又は上面若しくは双方の面において、試験対象の既存杭の直上に位置する柱周辺の複数本の柱で囲まれた領域に反力スラブを構築して用意することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力スラブに加えて、試験対象である杭の直上に位置する柱を中心とした柱・梁架構の面内に、反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように形成し、コンクリート反力体を用意することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項4〜10又は請求項14のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
反力壁は既存建物から試験荷重の反力を得ることが可能な高さまで、上下方向に連続するように単層又は複数層に亘って形成することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項1又は請求項3、4又は請求項13、14のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法において、
コンクリート反力体は新築建物の本設躯体として利用することを特徴とする。
本発明に係る既存杭の鉛直載荷試験方法は、既存建物に剛強なコンクリート反力体を用意し、同コンクリート反力体に反力を得て、基礎躯体と縁を切った既存杭に載荷試験を実施するので、前記既存建物に反力を得て既存杭に大きな試験荷重を加えることができる。
既存建物の基礎躯体の上方空間で載荷試験を実施できるので、地盤を掘削する必要が無く、山留め壁等の構築やその他の付随作業を一切省略できる。また、掘削土が発生し搬出する必要がないし、載荷試験に用いるジャッキ等の試験装置の搬入、搬出が容易なので、施工性が良く、コストの削減にも寄与できる。しかも、地下水位に影響を受けない。
特に、請求項7に記載した発明に係る既存杭の鉛直載荷試験方法は、既存壁でコンクリート反力体の反力壁を形成するので、反力壁の構築を省略でき、施工性が更によくなり、コストの削減と工期の短縮に寄与できる。
更に、請求項8に記載した発明に係る既存杭の鉛直載荷試験方法は、反力壁を支保工として用いて、試験対象の既存杭直上の基礎躯体と柱との縁を切るので、通例の支保工を既存建物内に搬入し組み立てる必要がなく、やはり施工性が更によくなり、コストの削減と工期の短縮に寄与できる。
試験対象の既存杭と既存建物の基礎躯体との縁を切る。前記試験対象の既存杭直上の基礎躯体と既存建物の柱との縁を切り、両者の間に形成した切除部分にジャッキを設置する。試験荷重の反力を既存建物から得ることが可能にコンクリート反力体を用意し、同コンクリート反力体に反力を得て、前記ジャッキにより既存杭に試験荷重を加えて支持性能を測定する。
請求項1〜9及び請求項15、16に記載した発明に係る既存杭の鉛直載荷試験方法の実施例を、図1〜図4に基づいて説明する。本実施例の載荷試験方法は、既存建物1の柱2(以下、既存柱2と省略する。)と梁3(以下、既存梁3と省略する。)とで形成された架構4の面内に構築されている既存壁5を有効利用して、既存柱2の直下に位置する既存杭6に載荷試験を実施する。
先ず、既存建物1の複数本の既存杭6…の中から試験対象の既存杭(以下、試験杭と省略する。)6aを選択する(図1(A)、(B)を参照)。この試験杭6aの直上に位置する最下層の既存柱2aの周辺に、後に試験杭6aと基礎躯体7との縁を切ったり、ジャッキ(図4を参照)8を設置したりする際の作業スペースSを、少なくとも前記ジャッキ8を設置する高さ領域に形成するべく、既存壁5の一部を取り壊す(請求項9記載の発明)。ちなみに、基礎躯体7は、既存杭6直上のフーチング7aが基礎梁7bで連結された構成であり、図中の符号7a’は試験杭6a直上のフーチングを示す。
試験杭6a直上のフーチング7a’を、上方からコアリング等の手段で前記試験杭6aの平面形状とほぼ同形にくり貫いて、試験杭6aと基礎梁7bとの縁を切る(図2を参照、請求項2記載の発明)。
試験杭6aの上方空間に試験荷重の反力を既存建物1から得ることが可能にコンクリート反力体9を用意する。その手段として、図1(B)に示すように試験杭6aの直上に位置する既存柱2aを中心にして直交方向に隣接する各架構4…の面内に、左右の既存柱2aと2を繋ぎ、且つ既存梁3を挟んで構築されている鉄筋コンクリート造の既存壁5を反力壁10として用いる。反力壁10は、試験荷重の反力を得ることが可能な高さまで上下方向に連続するように複数層に亘って形成され、結果として剛強なコンクリート反力体9が構成されるので、既存建物1に反力を得て試験杭6aに大きな試験荷重を加えることができる(請求項3〜7及び請求項15記載の発明)。しかも、既存壁5で反力壁10を形成するので、反力壁10の構築を省略でき、施工性が良く、コストの削減と工期の短縮に寄与できる。もちろん、コンクリート反力体9を用意する際に、既存建物の什器、設備機器などによるスペースの制約を受けることがないので適用範囲が広い。
最下層の反力壁10…を支保工として用い、同反力壁10…で囲まれた既存柱2aの下端部を所定の高さ(後にジャッキ8を設置できる高さ)切除し、試験杭6a直上のフーチング7a’と既存柱2aとの縁を切る(図3を参照)。反力壁10を支保工として用いるので、通例の支保工を既存建物内に搬入し組み立てる必要がなく、やはり施工性が良く、コストの削減と工期の短縮に寄与できる。
切除部分Hにジャッキ8を設置し、同ジャッキ8の上端部と既存柱2aの下端部とを繋ぎ、ジャッキ8により試験荷重を加えて支持性能を測定する(図4を参照、請求項8記載の発明)。既存建物1の基礎躯体7の上方空間で載荷試験を実施できるので、地盤を掘削する必要が無く、山留め壁等の構築やその他の付随作業を一切省略できる。また、掘削土が発生し搬出する必要がないし、載荷試験に用いるジャッキ等の試験装置の搬入、搬出が容易なので、施工性が良く、コストの削減にも寄与できる。しかも、地下水位に影響を殆ど受けない。
その後、既存建物1を解体し、上記のように載荷試験を実施し支持性能を確認した既存杭6を、新築建物の杭として再利用するが、このとき、コンクリート反力体9を解体することなく、新築建物の本設躯体として利用すると経済的である(請求項16記載の発明)。
上記実施例1は既存壁5を用いて反力壁10を形成しているが、既存壁5がない場合は、図5に示すように反力壁11及び後打ち壁12を構築してコンクリート反力体9を用意する。
具体的には、試験杭6aの直上に位置する既存柱2aを中心として直交方向に隣接する各架構4…の面内に、反力壁11を試験荷重の反力を得ることが可能な高さまで上下方向に複数層(本実施例では2層であるが、単層でも良い。)連続するように構築する。このとき、上記実施例1と同様に、最下層の既存柱2aの周辺においてジャッキ8を設置する高さ領域に作業スペースSを形成するべく、先ず反力壁11を前記既存柱2aと作業スペースSの幅寸法と略等しい間隔を開けて構築する。そして、切除部分Hより上位の既存柱2aと反力壁11との間に後打ち壁12を構築して、左右の既存柱2aと2を前記後打ち壁12を介して反力壁11で繋ぐ(請求項10記載の発明)。
その後、反力壁11…で囲まれた既存柱2aの下端部を所定の高さ切除し、試験杭6a直上のフーチング7a’と既存柱2aとの縁を切るが、上記実施例1と同様に、反力壁11を支保工として用いることができる。
なお、本実施例では切除部分Hより上位の既存柱2aと反力壁11とを繋ぐように後打ち壁12を構築したが、図6に示すように反力壁11で一体的に構築しても良い。
また、後打ち壁12の高さを稼いで大きな反力を得るべく、図7及び図8に示すようにフーチング7a’を掘り下げた場合は、この掘り下げたフーチング7a’又は基礎梁7bの上端部に設置されたジャッキ8と連結できるように、下方まで延長して構築する(請求項11記載の発明)。
上記実施例1及び2は、反力壁10(11)を試験杭6aの直上に位置する既存柱2aを中心として直交方向に隣接する各架構4…に形成(構築)しているが、図9に示すように前記既存柱2aを中心として両側の架構4、4に形成(構築)しても良い。その場合は、図10に示すように隣接する既存柱2を取り込むように反力壁10(11)を形成(構築)すると、大きな反力を得ることができる。もちろん、前記既存柱2と2の間の既存柱2aも取り込むように形成(構築)すると更に良い。
ちなみに、既存柱2(2a)を取り込むように反力壁10(11)を形成(構築)することは、既存柱2aを中心として直交方向に隣接する各架構4…に形成(構築)する場合でも同様に云えることである。
上記実施例1〜3は、大きな反力を得るために、架構4の面内のほぼ全域に反力壁10(11)を形成したが、大きな反力を得る必要がない場合は、架構4の面内の一部分に反力壁10(11)を形成すれば良い。その場合は、図11に示すように作業スペースSを広く確保して反力壁10(11)を形成したり、図12に示すように既存梁3の支点間距離を考慮して反力壁10(11)を形成するが、切除部分Hより上位の既存柱2aの周辺に補強用の反力壁13(又は反力柱でも良い。)を構築すると、反力壁10(11)を小型化すると共に比較的大きな反力を得ることができる(請求項12記載の発明)。
上記実施例1〜4は反力壁10(11)などを用いてコンクリート反力体9を用意しているが、図13(A)、(B)に示すように反力スラブ14、15を用いて用意しても良い。
具体的には、基礎躯体7の直上に位置する上階床16下面において、試験杭6aの直上に位置する既存柱2a周辺の複数本(本実施例では8本)の既存柱2…で囲まれた領域に下側の反力スラブ14を構築する。更に前記上階床16上面にも同じく複数本の既存柱2…で囲まれた領域に上側の反力スラブ15を構築して、コンクリート反力体9を用意する(請求項13記載の発明)。このとき、図示例のように反力スラブ14、15で複数本の既存柱2…を取り込むように構築すると、大きな反力を得ることができる。
なお、試験荷重の大きさを考慮して、下側の反力スラブ14又は上側の反力スラブ15のみを構築して反力を得ても良い。この場合は、図14に示すように試験杭6aの直上に位置する既存柱2a近傍を厚く構築し、同既存柱2aから遠方に向かって徐々に薄く構築すると、合理的に大きな反力を得ることができる構成となる。
また、上下方向に単層又は複数層連続するように反力スラブ(結果としてブロック状の反力壁となる。)を構築しても良い。
要するに、コンクリート反力体9は所定の大きさの反力を既存建物1から得ることが可能な構成とされていれば良く、図15に示すように反力壁10と反力スラブ15とを組み合わせて用意したり、図示は省略するが反力壁を形成した架構の周辺架構にブレースを構築して用意しても良い(請求項14記載の発明)。
また、コンクリート反力体9の反力壁10(11)を、立面視が図13に示すような形状(結果として、梁の如く形状となる。)に形成したり、図14に示すような形状に形成しても良い。
図1(A)等に示す既存建物1の基礎躯体7は、既存杭6直上のフーチング7aが基礎梁7bで連結された構成であるが、図16に示すように基礎スラブ17で構成されていても、略同様に実施できる。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施し得る。
(A)は実施例1の既存杭の鉛直載荷試験方法の手順を概念的に示した立面図である。(B)は水平断面図である。 実施例1の既存杭の鉛直載荷試験方法の手順を概念的に示した立面図である。 実施例1の既存杭の鉛直載荷試験方法の手順を概念的に示した立面図である。 実施例1の既存杭の鉛直載荷試験方法の手順を概念的に示した立面図である。 実施例2の既存杭の鉛直載荷試験方法で載荷試験を実施する直前の状態を概念的に示した立面図である。 実施例2の異なる形態を概念的に示した立面図である。 実施例2の更に異なる形態を概念的に示した立面図である。 実施例2の更に異なる形態を概念的に示した立面図である。 反力壁の異なる配置関係を示した水平断面図である。 図9の異なる形態を示した水平断面図である。 実施例4の既存杭の鉛直載荷試験方法で載荷試験を実施する直前の状態を概念的に示した立面図である。 実施例4の異なる形態を概念的に示した立面図である。 (A)は実施例5の既存杭の鉛直載荷試験方法で載荷試験を実施する直前の状態を概念的に示した立面図である。(B)は水平断面図である。 実施例5の異なる形態を概念的に示した立面図である。 実施例6の既存杭の鉛直載荷試験方法で載荷試験を実施する直前の状態を概念的に示した立面図である。 実施例7の既存杭の鉛直載荷試験方法で載荷試験を実施する直前の状態を概念的に示した立面図である。
符号の説明
1 既存建物
2 既存建物の柱
2a 試験対象である既存杭の直上に位置する柱
4 柱・梁架構
5 既存壁
6 既存杭
6a 試験対象の既存杭(試験杭)
7 基礎躯体
8 ジャッキ
9 コンクリート反力体
10 反力壁
11 反力壁
12 後打ち壁
13 補強用の反力壁
14、15 反力スラブ
16 基礎躯体の直上に位置する上階床
17 基礎スラブ
H 切除部分
S 作業スペース

Claims (16)

  1. 既存建物の建て替えに際し、既存建物の柱の直下に位置する既存杭を再利用するための鉛直載荷試験方法であって、
    試験対象の既存杭と既存建物の基礎躯体との縁を切る工程と、
    前記試験対象の既存杭直上の基礎躯体と既存建物の柱との縁を切り、両者の間に形成した切除部分にジャッキを設置する工程と、
    試験荷重の反力を既存建物から得るため、前記既存杭直上の既存建物の柱に、当該柱周辺の既存建物の柱及び/又は梁を、反力壁又は反力スラブで繋いで一体的に構築したコンクリート反力体を用意する工程と、
    コンクリート反力体に反力を得て、前記ジャッキにより既存杭に試験荷重を加えて支持性能を測定する工程と、
    から成ることを特徴とする、既存杭の鉛直載荷試験方法。
  2. 試験対象である既存杭直上の基礎躯体を、前記既存杭の平面形状とほぼ同形にくり貫いて、既存杭と基礎躯体の縁を切ることを特徴とする、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  3. コンクリート反力体は鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨コンクリート造として用意することを特徴とする、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  4. コンクリート反力体は、試験対象である既存杭の直上に位置する柱を中心とした柱・梁架構の面内に、反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように形成して用意することを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  5. 反力壁は、平面方向から見て試験対象である既存杭の直上に位置する柱を中心として両側の柱・梁架構、又は前記柱を中心として交差する複数方向に隣接する柱・梁架構に形成することを特徴とする、請求項4に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  6. 反力壁は柱・梁架構の左右の柱間を繋ぐように形成することを特徴とする、請求項4又は5に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  7. 反力壁は既存壁を用いて形成することを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  8. 基礎躯体と縁を切られる柱を中心とした柱・梁架構に形成した反力壁を支保工として用いて、試験対象の既存杭直上の基礎躯体と前記柱との縁を切ることを特徴とする、請求項1又は請求項4〜7のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  9. 基礎躯体と縁を切られる柱を中心とした柱・梁架構に形成する反力壁と前記柱との間には、少なくともジャッキを設置する高さ領域に作業スペースを形成することを特徴とする、請求項4〜8のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  10. 反力壁は、基礎躯体と縁を切られる柱との間に作業スペースの幅寸法と略等しい間隔を開けて形成し、切除部分より上位の柱と反力壁との間を埋めるように後打ち壁を構築し、ジャッキを設置する高さ領域に作業スペースを形成することを特徴とする、請求項9に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  11. 後打ち壁は、試験対象の既存杭と既存建物の柱との縁を切った後に、同既存杭直上の基礎躯体を掘り下げてその上端部に設置されたジャッキと連結できるように、下方まで延長して構築することを特徴とする、請求項10に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  12. 作業スペースが広い場合は、切除部分より上位の柱の周辺に補強用の反力壁又は反力柱を構築することを特徴とする、請求項9に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  13. コンクリート反力体は、基礎躯体の直上の上階床下面又は上面若しくは双方の面において、試験対象の既存杭の直上に位置する柱周辺の複数本の柱で囲まれた領域に反力スラブを構築して用意することを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  14. 反力スラブに加えて、試験対象である杭の直上に位置する柱を中心とした柱・梁架構の面内に、反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように形成し、コンクリート反力体を用意することを特徴とする、請求項13に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  15. 反力壁は既存建物から試験荷重の反力を得ることが可能な高さまで、上下方向に連続するように単層又は複数層に亘って形成することを特徴とする、請求項4〜10又は請求項14のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
  16. コンクリート反力体は新築建物の本設躯体として利用することを特徴とする、請求項1又は請求項3、4又は請求項13、14のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
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