JP2005082995A - 杭頭部接合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼管4の両端部4a、4bをそれぞれ杭頭部2aと基礎3に埋設するとともに、芯鉄筋5の両端部5a、5bをそれぞれ杭頭部2aと基礎3に埋設する。これにより杭2と基礎3を接合する。このとき杭頭部2aと基礎3の間には隙間h3を設ける。杭頭部接合構造1はいわゆる鉄筋コンクリート杭であるため、杭2には鉄筋籠7が、基礎3には鉄筋籠8がそれぞれ埋設されるが、鉄筋籠7の主筋は基礎3に定着させない。
【選択図】図1A
Description
図6(a)〜(c)に示した非特許文献1に開示された杭頭部接合構造40は、鉄筋コンクリート杭44の主筋41を基礎42に定着させず、杭頭部43の回転を許すことで地震時に受ける応力を効率良く減衰する仕組みを採用したものである。杭断面は従来よりも2割程度縮小でき、そのため掘削量を減少させることもでき、工事コストは杭/基礎部分で約2割下げることができる。
かかる構成によっても鋼管によって第一の芯鉄筋と第二の芯鉄筋とが互いに連結されるので、引き抜き力に対して十分な強度を示すとともに、鋼管を配置したことによってせん断力に対しても十分な強度を示す。前記第一の芯鉄筋と前記第二の芯鉄筋とは同一直線上に配置するとより引っ張り力に対する強度がより高まる。
また杭頭部接合構造は杭頭部と基礎とを鋼管と芯鉄筋とを用いて半剛接するものであるから、使用する鉄筋量やコンクリート量を削減することができ低コストを実現することができるという効果がある。
図1Aは本発明の第一の実施形態に係る杭頭部接合構造を示したものであり、同図(a)が上面図、同図(b)が側断面図である。図1Bは、分かり易くするために後述する鉄筋籠7、8を除外して図示したものであり図1Aと同様、本発明の一実施形態に係る杭頭部接合構造を示したものである。これらの図に示したように杭頭部接合構造1は、杭2と、基礎3と、鋼管4と、芯鉄筋5とを備える。
鋼管4と芯鉄筋5との組立についてであるが、予め鋼管4の内周面に芯鉄筋5を等間隔で配置して接合することにより組み立てることができる。鋼管4と芯鉄筋5との接合は溶接により行うことができる。組立筋6は芯鉄筋5の各端部の位置を調整するために用いられる。芯鉄筋5は杭に埋設される鉄筋籠7の主筋より内側に取り付けられる鉄筋をいう。
(1)杭孔掘削(穴掘り)
まず矢示Aで示した地表面から杭孔を掘削する。杭孔の全体深さは杭の高さh1と、隙間h3と、基礎の高さh2とを加えた程度であるが、建築物や地盤状態に応じて適宜設定される。
次にポンプを杭孔の底へ挿入してスライム処理を行う。
次に鉄筋籠7に鋼管4と芯鉄筋5を組み付けたものを杭孔に挿入する。鉄筋籠7への鋼管4と芯鉄筋5の取付は、予め組付け材(山型鋼)を上面視で井桁状に鉄筋籠主筋の所定高さ(矢示Bの位置)に溶接し、組付け材に鋼管4(芯鉄筋5に溶接済み)を結束鉄線にて固定することにより行っておく。
次にトレミー管にてコンクリート打設を行い、鉄筋籠主筋の所定高さ(矢示Bの位置)よりも1m程度高い位置(矢示Cの位置)まで余盛りする。
次に基礎3を配置する高さ位置(矢示Bの位置)まで地盤を掘削し、杭頭2aを露出させる。
次に余盛り部分を所定の高さ(矢示Bの位置)まで撤去する。
次に基礎3の鉄筋籠8を配筋する。鉄筋籠8には予め組み付け材を溶接しておき、組み付け材と鋼管4とを結束鉄線にて固定することにより配筋する。基礎配筋は、杭と基礎との間に所定の隙間h3が形成されるように行う。
次に基礎の型枠を建て込み、その後コンクリート打設を行う。これにより図1A(図1B)に示した杭頭部接合構造1が得られる。
同図に示した杭頭部接合構造10は、鋼管4の外周面に芯鉄筋5が等間隔で接合された構成を備える。鋼管4と芯鉄筋5との接合は溶接により行うことができる。また芯鉄筋5の地中での露出による錆を防止するため、コンクリート9が打設される。大きさ形状は第一の実施形態と同様であるためその詳細な説明を省略する。このような構成によっても第一の実施形態と同様に芯鉄筋5を入れたことで建物の浮き上がりを回避させることができ、鋼管4を配置したことで建物の水平移動を回避させることができる。更に鋼管4を埋設したことでコンクリートを押しつぶそうとする圧縮力に対する強度が上がり、圧縮力に対する軸力保持性能が高まる。
杭頭部接合構造20は、一端部4aが杭頭部2aに埋設され、他端部4bが基礎3に埋設された鋼管4と、一端部12aが杭頭部2aに埋設され、他端部12bが鋼管4に接合された芯鉄筋12と、一端部13aが基礎3に埋設され、他端部13bが鋼管4に接合された芯鉄筋13とからなる。すなわち、杭頭部接合構造20は、鋼管4の長手方向に沿って一端部4aの外周面側に芯鉄筋12、12…が等間隔に接合されるとともに、同じく鋼管4の長手方向に沿って他端部4bの外周面側に芯鉄筋13、13…が等間隔に接合される。このとき芯鉄筋12、12…と芯鉄筋13、13…とは同一直線上になるように配置するとよい。地震などで建築物を浮き上がらせる方向へ力が加わっても同一直線上にある芯鉄筋12と芯鉄筋13とが互いに鋼管4を介して引っ張り合うことにより建築物の浮き上がりが効果的に防止されるからである。鋼管4と芯鉄筋12…、13…との接合は溶接により行うことができる。なお芯鉄筋12、13もまた、上述したように杭に埋設される鉄筋籠の主筋より内側に取り付けられる鉄筋をいう。
2 杭 2a 杭頭部
3 基礎
4 鋼管 4a、4b 鋼管の一端部、他端部
5、12、13 芯鉄筋 5a、5b 芯鉄筋の一端部、他端部
Claims (4)
- 地中に埋設される杭の杭頭部と当該杭によって支持される建物の基礎とを接合する杭頭部接合構造において、
一端部が前記杭頭部に埋設され、他端部が前記基礎に埋設された鋼管と、
一端部が当該杭頭部に埋設され、他端部が当該基礎に埋設された芯鉄筋と、
を備えたことを特徴とする杭頭部接合構造。 - 前記杭頭部と前記基礎との間には隙間が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の杭頭部接合構造。
- 地中に埋設される杭の杭頭部と当該杭によって支持される建物の基礎とを接合する杭頭部接合構造において、
一端部が前記杭頭部に埋設され、他端部が前記基礎に埋設された鋼管と、
一端部が当該杭頭部に埋設され、他端部が前記鋼管に接合された第一の芯鉄筋と、
一端部が前記基礎に埋設され、他端部が前記鋼管に接合された第二の芯鉄筋と、
を備えたことを特徴とする杭頭部接合構造。 - 前記第一の芯鉄筋と前記第二の芯鉄筋とは同一直線上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の杭頭部接合構造。
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JP2003313666A JP2005082995A (ja) | 2003-09-05 | 2003-09-05 | 杭頭部接合構造 |
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2003
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