JP2005082136A - 懸架型モノレール装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で車両の横風対策及び落下対策を施し得る懸架型モノレール装置を提供する。
【解決手段】 レール1に沿って走行する台車2に連結材4を回転自在に連結して台車2から連結材4を垂下させる。連結材4の下端を車両3に連結して台車2に車両3を吊持させる。車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、少なくとも道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 レール1に沿って走行する台車2に連結材4を回転自在に連結して台車2から連結材4を垂下させる。連結材4の下端を車両3に連結して台車2に車両3を吊持させる。車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、少なくとも道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、懸架型モノレール装置に関するものである。
従来から、懸架型モノレール装置は、レールに走行自在に台車を配置し、この台車から垂下させた連結材に車両を連結することで台車から車両を吊り下げることで構成されている。このような懸架型モノレール装置における車両の台車からの吊り下げ構造には、たとえば、車両から上方に突設した連結材の上端を台車に回転自在に連結する構造が多く採用されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、懸架型モノレール装置は車両が走る走行通路が空中にあり、その敷設にはレールを支持する柱を地面に立設する設置面積が必要とされるだけなので、立地を選ばすに様々な場所に設置できる。しかも、車両を小型化してその重量を抑えれば、柱の耐荷重性を低くできて細くできるので、装置の軽便性を更に向上できるのである。しかしながら、軽量の車両は風によってあおられ易く、車両が揺れることで乗り心地が悪くなってしまうといった問題があった。特に、高速道路などの道路の上方に位置するレールの部位では、道路上の空間が道路に沿って開けた空間であるといった理由から、局所的に強い風が吹くことが予想され、つまり、この道路の上方を走行する懸架型モノレール装置には特に車両の揺れを防止する風対策が必要とされている。また、安全上の理由から、交通の頻繁な道路の上方を走行する懸架型モノレール装置には、車両の落下を防止する落下対策が必要とされている(普通鉄道構造規則(運輸省令第14号)参照)。
そして、上記横風対策及び落下対策としては、大掛かりな構造のものを採用すると、懸架型モノレール装置の軽便さを損ねてしまうので、懸架型モノレール装置が本来有する軽便さを損なわない簡単な構造のものが望まれているのが現状である。
特願2000−80851号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、簡単な構造で車両の横風対策及び落下対策を施し得る懸架型モノレール装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る懸架型モノレール装置は、レール1に沿って走行する台車2に連結材4を回転自在に連結して台車2から連結材4を垂下させ、連結材4の下端を車両3に連結して台車2に車両3を吊持させた懸架型モノレール装置において、車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、少なくとも道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させたことを特徴とする。
これによると、少なくとも補助レール7の配設を伴う道路6の上方に位置したレール1を走行する車両3にあっては、車両3の係合突部5が補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入されるので、風による車両3の揺れが防止できるのであり、また、この係合突部5が走行溝8に挿入された状態は上方に開口せる走行溝8が係合突部5を受けるように行われているので、万が一、車両3がレール1から落下するようなことがあっても、係合突部5と走行溝8との係合を伴って補助レール7上に車両3を載置するようにでき、車両3の落下を防止できるのである。このように、車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、少なくとも道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させるといった簡単な構造で、風の影響を受け易い高速道路6aなどの道路6の上方を走行する懸架型モノレール装置に、有効な風対策及び落下対策を施すことができるのである。
また、上記係合突部5を水平方向に回転する回転体5bで構成し、補助レール7の走行溝8に挿入した回転体5bを走行溝8の内側面に転動させたことも好ましい。これによると、係合突部5が補助レール7に挿入された状態では、係合突部5である回転体5bが走行溝8の内側面に転動しているので、スムーズに係合突部5を補助レール7に沿ってスライドさせることができ、懸架型モノレール装置の補助レール7配設部位でも車両3のスムーズな走行を確保できるのである。
本発明の請求項1記載の懸架型モノレール装置は、車両の下面から係合突部を下方に突設し、上方に開口せる走行溝を有する補助レールを、少なくとも道路上に位置したレールを走行する車両の下部に沿うように配設し、車両の係合突部を補助レールの走行溝に走行自在に挿入させたので、少なくとも道路上に位置したレールを走行する車両の揺れが防止できるのであり、また、この係合突部が走行溝に挿入された状態は上方に開口せる走行溝が係合突部を受けるように行われているから、万が一、車両がレールから落下するようなことがあっても、係合突部と走行溝との係合を伴って補助レール上に車両を載置するようにでき、車両の落下を防止できる。つまり、車両の下面から係合突部を下方に突設し、上方に開口せる走行溝を有する補助レールを、少なくとも道路上に位置したレールを走行する車両の下部に沿うように配設し、車両の係合突部を補助レールの走行溝に走行自在に挿入させるといった簡単な構造で、風の影響を受け易い高速道路などの道路の上方を走行する懸架型モノレール装置に、有効な風対策及び落下対策を施すことができるのである。
また、請求項2記載の懸架型モノレール装置は、請求項1の効果に加えて、上記係合突部を水平方向に回転する回転体で構成し、補助レールの走行溝に挿入した回転体を走行溝の内側面に転動させたので、スムーズに係合突部を補助レールに沿ってスライドでき、つまり懸架型モノレール装置の補助レール配設部位でも車両のスムーズな走行を確保できるのである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。本例の懸架型モノレール装置は、空中に敷設された単軌条のレール1に略等間隔に複数の台車2を走行自在に配置し、この台車2からそれぞれ定員人数が4,5名ほどの小型の車両3を吊り下げて構成されている。台車2からの車両3の吊り下げ構造としては、車両3から連結材4が上方に突設され、この連結材4の上端が台車2に回転自在に連結されるといった構造が採用されている。背景技術の項で説明したが、上記台車2に回転自在に連結した連結材4によって車両3を吊持した構造は、自重にて容易に車両3の水平が保たれる利点を有する反面、風の影響にあおられた車両3が揺れて乗り心地が悪くなる欠点を有している。この風の影響は、車両3が軽量の場合、また風の通り道になり易い道路6の上方空間に敷設されたレール1に車両3が走行する場合に、受け易いものである。なお、この道路6の上方を走行する懸架型モノレール装置には、レール1からの車両3の落下を防止する落下対策を施す必要がある。本例の懸架型モノレール装置では、上記風の影響による車両3が揺れを防止すると共に車両3のレール1からの落下を防止する構造を備えたことに特徴を有している。以下、詳述する。
図1,2のように、レール1は、垂直板状のウェブ24の上下端に両側方に突出せる水平板状のフランジ25を延設したI型鋼材にて構成されており、適宜間隔に立設した複数の支柱30に沿ってこのI型鋼材を横架することで適宜の高さにレール1が敷設されている。なお、ウェブ24の下半部にはレール1の長さ方向に亙って給電線35が配置されており、支柱30へのレール1の取付けは、支柱30の側方に梁材31を突設すると共にこの梁材31の突出先端にレール1を載置固定することで行われている。
台車2は、主体を構成するフレーム9に、駆動輪10及び従動輪11を回転自在に配置すると共に、伝達手段を介して駆動輪10を駆動させる駆動モータ12を配置して構成されている。詳しくは、駆動輪10は台車2の進行方向且つ垂直に回転自在でレール1上(詳しくは上側のフランジ25の上面)に転動して走行するものであり、台車2や車両3の重量によって駆動輪10はレール1上に圧接されるから、駆動輪10とレール1との間にはある程度の摩擦抵抗(グリップ力)が生じ、駆動輪10はレール1上をスリップすることなく走行できるようにされている。本例ではこの駆動輪10はフレーム9の前後に並べて2個設けられている。ここで、前後方向は台車2のレール1への進退方向と同方向である。また、従動輪11は台車2の進行方向且つ水平回転自在でレール1側面(詳しくはウェブ24の側面)に転動してレール1を側方から挟持するものであり、主にレール1に対する台車2の水平方向へのズレ(脱線)を抑制するために設けられている。本例ではこの従動輪11は各駆動輪10の下方位置に対応して設けられている。つまり、台車2は従動輪11によって脱線防止が図られつつ駆動輪10によってレール1上を自走できるようにされている。また、伝達手段には本例では減速機13を介した伝達機構が採用されている。詳しくは、駆動モータ12及び減速機13の各軸部にそれぞれプーリ14を取付け、このプーリ14間にベルト15を架け渡し、また減速機13及び駆動輪10の各軸部にそれぞれスプロケット16を取付け、このスプロケット16間にローラチェーン17を架け渡すことで、駆動モータ12の回転出力を減速機13を介して駆動輪10の回転駆動に効率良く変換できるようにしてある。本例では1つの駆動輪10が駆動モータ12により回転駆動されるようになっているが、2つの駆動輪10を回転駆動させるようにしてもよいのは言うまでもない。ここで、駆動モータ12は電動であり、フレーム9に設けた集電装置18がレール1に配設した給電線35から得た電気を利用して駆動できるようにされている。なお、この集電装置18にて得た電気は車両3の乗降扉21や照明、空調機器22等の作動にも利用される。また、台車2には上方からカバー19が被着されて外観向上や防水処理等が施されたり、台車2の前後にはバンパー20がそれぞれ設けられて万が一の台車2の衝突時に衝撃吸収を行うといった安全性の配慮もなされている。
車両3は、4,5名ほどの乗客を乗せるボックス型の小型のゴンドラであり、その前後両端に乗客が着座する座部がそれぞれ配置され、前後方向の中央部分に乗降扉21が設けられ、重心が前後左右の略中心位置にあるように設計されている。この車両3は上記台車2に吊持されるのであるが、これは連結材4を用いて行われている。連結材4は車両3の屋根部の前後方向の両端部位から二股状に上方に突設し、途中で1つにまとまってレール1の側方を廻り込むように湾曲しつつ、その上端部位が車両3の重心の真上位置で台車2に回転自在に連結されている。なお、連結材4の台車2への連結は前後方向で且つ上下に揺動自在にされている。つまり、傾斜するレール1を車両3が走行する場合には、レール1に沿って走行する台車2は傾いた状態となるのであるが、連結材4が台車2に揺動自在に連結されたことで、自重によって車両3は常に水平が保持できるようにされている。
なお、本例の懸架型モノレール装置のレールレイアウトは、図3のように、離れた場所に駅23を配設し、この駅23の間の既設の建造物を避けたりしながらレール1を敷設して構成されている。ここで、レール1は、往路側のレール1aと復路側のレール1bとを無端ループ状に接続させて形成されている。この往路側のレール1aと復路側のレール1bとの接続は、通常、図3(b)や図4のように、往路側のレール1aと復路側のレール1bとが並設した状態で駅23の構内を通り抜け、駅23を抜けた後に円弧状の折り返しループ26を介して接続されている。これは、レール1を支持した支柱30への荷重バランスを考慮すると、支柱30の両側方にそれぞれ梁材31を突設させると共に各梁材31に往路側のレール1a及び復路側のレール1bを支持させる(つまり、往路側のレール1aと復路側のレール1bとを支柱30を挟んで左右に並設させる)のが一般的であり、上記円弧状の折り返しループ26を介して往路側のレール1aと復路側のレール1bとを接続させると、往路側のレール1aと復路側のレール1bとを支柱30を挟んで左右に並設させる状態を容易に確保できるからである。
しかしながら、本例の一方の駅23の周辺では既設の建物36が迫り、折り返しループ26の敷設に必要な土地面積が採れないようになっているので、図3(a)のように並設した往路側のレール1aと復路側のレール1bとを駅23の手前で分離させ、往路側のレール1aを略最短距離に駅23の一端に向けて配設させ、他方、復路側のレール1bを駅前広場27を大きく迂回しながら駅23の他端に向けて配設させ、往路側のレール1aと復路側のレール1bとを駅23の構内で直線的に接続させている。なお、図中29は駅前広場27に向う歩道28が敷設されると共にその幅端部に沿ってレール1が敷設された橋であり、図中6aはこの橋29が跨いでいる高速道路である。このように懸架型モノレール装置は、その軽便性を活かして、既設の橋29を利用してこの橋29の上に設置したり、既設の建物36を避けるレールレイアウトを容易に採用することが可能とされている。
本例のレールレイアウトに関し、詳しくは、橋29の上に敷設されたレール1(往路側のレール1a及び復路側のレール1b)は、図5のように、基本的にレール1に走行する台車2から吊持された車両3が橋29の上面を沿う程の高さ位置に敷設されており(図1)、駅23に近づくにつれてレール1の敷設高さを駅23の敷設高さに合わせるべく徐々に高めるようにしている(図6,7)。そして、往路側のレール1aと復路側のレール1bとの分離は駅前広場27入口周辺で行われており、復路側のレール1bは往路側のレール1aから離れた直後に駅前広場27に通じる歩道28を横切るように配設されている。復路側のレール1bが歩道28を横切るにはレール1を走行する車両3が歩道28を歩行する人を妨げないようにある程度の高さを必要とする。したがって、橋29に敷設された復路側のレール1bでは、往路側のレール1aに比べて駅23に近づく早い段階で勾配が施されているのである。なお、図中32は車両3通行路への侵入防止柵であり、図中33は橋29の側縁に亙って設けられた縦壁である。
ところで、高速道路6aのように幅広の道路6の上方空間は、道路6に沿って開けた空間であるから風の通り道になることが多く、つまり、道路6にかかる橋29の上は風の影響を受け易い場所である。本例の懸架型モノレール装置は、上述したように高速道路6aにかかる橋29の上にも敷設されているが、この部位には風対策が講じられている。また、本例の懸架型モノレール装置における橋29に敷設した部位は、高速道路6aのような交通の頻繁な道路6の上方に位置するので、レール1から車両3の落下を防止する落下対策が講じられている。具体的に、これらの対策として本例の懸架型モノレール装置には、車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させた構成が備えられている。
ここで、係合突部5は、車両3の下面から下方に突設した垂下軸5aに水平回転自在に装着した円盤状の回転体5bで構成されている。回転体5bの軸芯部分には垂下軸5aを枢支する軸受が設けられ、回転体5bの外周部にはゴムを被覆させている。また、補助レール7は底片7aの両端からそれぞれ縦片7bを立設させた断面U字状の長尺型枠材で構成されており、一対の縦片7bと底片7aとで囲まれた部位が走行溝8を構成している。つまり、走行溝8は上方に開口して補助レール7の長手方向に亙るように形成されており、また走行溝8の溝深さは係合突部5の突出高さより深く形成されている。この補助レール7は橋29の入口近傍から出口近傍に亙るように配設され、レール1の勾配に合わせた勾配が施されている。具体的に、補助レール7は設置面上(本例では橋の上)に配設されたりもするが(図1,図6(a))、補助レール7を空中に敷設する場合には、レール1を支持した各支柱30から側方に突出するように受材34をそれぞれ取付け、受材34の支柱30への取付け高さをレール1に吊り下がる車両3の下端位置に応じて設定し、これら受材34に補助レール7を架け渡すように載設させている(図6(b),図7)。また、係合突部5が走行溝8に挿入された状態では、回転体5bが走行溝8の内側面(縦片7bの内面)に転動するようになっている。
この構成によると、補助レール7の配設を伴う道路6の上方に位置したレール1を走行する車両3にあっては、車両3の係合突部5が補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入されるので、車両3の揺れを補助レール7によって防止でき、つまり風によって車両3があおられたとしても車両3の揺れが防止されるのである。また、上記係合突部5が走行溝8に挿入された状態は、上方に開口せる走行溝8が係合突部5を受けるように行われているので、万が一にもあることではないが車両3がレール1や台車2から外れるようなことがあっても、係合突部5と走行溝8との係合を伴って補助レール7上に車両3を載置でき、つまり車両3の落下が防止されるのである。このように、車両3の下面から係合突部5を下方に突設し、上方に開口せる走行溝8を有する補助レール7を、少なくとも道路6上に位置したレール1を走行する車両3の下部に沿うように配設し、車両3の係合突部5を補助レール7の走行溝8に走行自在に挿入させるといった簡単な構造で、風の影響を受け易い高速道路6aなどの道路6の上方を走行する懸架型モノレール装置に、有効な風対策及び落下対策が施されているのである。
更に言うと、係合突部5が走行溝8に挿入された状態では、係合突部5を構成する回転体5bが走行溝8の内側面(縦片7bの内面)に転動しているので、係合突部5をスムーズに走行溝8に沿って走行させることができて車両3のスムーズな走行の確保も図られている。また、回転体5bの外周部にはゴムが被覆されているので、多少のクッション性を持たせて回転体5bを走行溝8の内側面(縦片7bの内面)に転接させることができ、車両3の走行時の低騒音化も図られている。また、図示はしないが、走行溝8に係合突部5が挿入される部位である補助レール7の長手方向の端部には、走行溝8への係合突部5のスムーズな挿入を期して、補助レール7の長手方向の中央部分から離れるにつれて走行溝8の溝幅を広げたガイド部が設けられている。なお、一般的に風は地上から離れるにつれて強く吹く性質を有しているが、本例の懸架型モノレール装置では、高速道路6aを跨ぐ橋29の上にレール1を敷設するのに、基本的にレール1に走行する台車2から吊持された車両3が橋29の上面を沿う程の高さ位置にレール1を敷設している(つまり、できる限り低い位置にレール1を敷設するようにしている)ので、風の影響を受けにくくしており、これによっても懸架型モノレール装置の風対策が強化されているのである。
なお、本例の懸架型モノレール装置では、上記風対策及び落下対策に用いられた補助レール7の走行溝8に車両3の係合突部5を挿入する構造は、図4のように駅23の構内でも用いられている。つまり、駅23の構内のレール1の下方には補助レール7が敷設され、レール1を走行した車両3の係合突部5が補助レール7の走行溝8に挿入されるようになっている。駅23のプラットフォームでは乗客の車両3への乗降りが行われている。この乗客の車両3への乗降りの際に車両3が揺れると、車両3内の乗客はバランスを崩したりして乗降りに支障をきたすことがあるが、本例では上述したように駅23の構内にも補助レール7を配設して車両3の揺れを防止しているので、乗客の車両3への安全且つ確実な乗降りが確保されているのである。このように本例の懸架型モノレール装置では、風対策、落下対策及び上記乗車の際の安全対策を施すのに適宜場所に同一の構造を付加して対処しているので、装置の構成部品の増加を抑えてコストの低廉化も図られているのである。
1 レール
2 台車
3 車両
4 連結材
5 係合突部
5b 回転体
6 道路
7 補助レール
8 走行溝
2 台車
3 車両
4 連結材
5 係合突部
5b 回転体
6 道路
7 補助レール
8 走行溝
Claims (2)
- レールに沿って走行する台車に連結材を回転自在に連結して台車から連結材を垂下させ、連結材の下端を車両に連結して台車に車両を吊持させた懸架型モノレール装置において、車両の下面から係合突部を下方に突設し、上方に開口せる走行溝を有する補助レールを、少なくとも道路上に位置したレールを走行する車両の下部に沿うように配設し、車両の係合突部を補助レールの走行溝に走行自在に挿入させたことを特徴とする懸架型モノレール装置。
- 上記係合突部を水平方向に回転する回転体で構成し、補助レールの走行溝に挿入した回転体を走行溝の内側面に転動させたことを特徴とする請求項1記載の懸架型モノレール装置。
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Publication Number | Publication Date |
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2003
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