JP2005080808A - パチンコ玉洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パチンコ遊技場内で循環送給されるパチンコ玉を、その送給途中でドライ洗浄するのに適したパチンコ玉洗浄装置の提供。
【解決手段】パチンコ遊技場のパチンコ玉循環供給装置内に設置されるパチンコ玉洗浄装置であって、搬送中のパチンコ玉近傍にオゾンを供給する手段500と、オゾンの存在下で該パチンコ玉に紫外線を照射して、該表面有機物を分解しかつ殺菌することの可能な紫外線照射機構100とを具備するパチンコ玉洗浄装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチンコ遊技場内で循環送給されるパチンコ玉を、その送給途中でドライ洗浄するのに適したパチンコ玉洗浄装置に関する。
パチンコ遊技場のパチンコ玉循環供給装置は、図8に示すように、複数のパチンコ台403で構成される島401の各パチンコ台で使用されたパチンコ玉が、下部のドブ(送球路)に集められ、次いで揚送装置404を通って補給タンク405に送られ、さらに補給タンクから自然傾斜を持たせたトヨ402に流下して、再び各パチンコ台の貯留タンクに供給されるようになっている。パチンコ玉は、再使用を繰り返すうちに、さまざまな汚れが付着、堆積し、遊戯者の手が汚れる、パチンコ台盤面が汚れる、パチンコ玉の流れを滞らせるなどの問題を引き起こす。
そこで、パチンコ玉の汚れ除去対策として、通常、前記パチンコ玉循環供給装置の揚送装置404内にパチンコ玉洗浄装置が付設されている。研磨は、揚送途中のパチンコ玉を布ベルトに押し付けるようにした布研磨方式や、パチンコ玉をプラスチック製ビーズ材で磨くようにしたポリ研磨方式などの物理的研磨によって行なわれる。これらの方式は、パチンコ玉の汚れ成分が人の皮脂やタバコのニコチン・タール成分といった比較的緩やかに付着するものであることを想定しており、これらに対して一定の洗浄能力があるものの、強固に付着した汚れに対しては満足ゆくレベルに至っていない。
有機物系の汚れを取る手段として、紫外線を利用した洗浄技術が知られている。UV洗浄技術をパチンコ玉の洗浄に応用した例が、実開昭59-38985号公報に記載の発明である。この発明は、位置規制部材とそれにより位置の規制されたパチンコ玉に対して紫外線を照射する紫外灯とからなるパチンコ玉の清浄装置である。その作用は、該紫外灯から発する紫外線がパチンコ玉に付着した汚れを分解、揮発させるというものである。
実開昭59-38985
しかし、紫外線が短波長の場合は、人体に有害であるために、紫外線の漏れない構造を取る必要がある。また、有機物からなる部材一般を劣化させるので、構造材の材質の選定にも、注意を払わねばならない。短波長紫外線を放射する光源は高価である上に寿命が短い。
パチンコ遊技場は、不特定多数の人間が頻繁に出入りする。長時間遊戯する間にトイレも利用するので、遊戯者が接触したパチンコ玉は清潔といえない。近時の細菌やウイルスは蔓延しても対策がすぐに見つからない事例が発生しており、今後のパチンコ玉洗浄装置には殺菌能力を有するものも望まれる。しかし、上記実用新案公報の清浄装置は、細菌や真菌類の殺菌洗浄を目的としたものではない。
本発明の目的は、現行のパチンコ玉洗浄装置に比べて洗浄精度が高く、また、従来提案されているUV清浄装置よりも安全かつ取扱い至便で、しかも殺菌能力に優れたパチンコ玉洗浄装置を提供することにある。
本発明は、パチンコ遊技場のパチンコ玉循環供給装置内に設置されるパチンコ玉洗浄装置であって、搬送中のパチンコ玉近傍にオゾンを供給する手段と、オゾンの存在下で該パチンコ玉に紫外線を照射して、表面有機物を分解しかつ殺菌することの可能な紫外線照射機構とを具備するパチンコ玉洗浄装置に関する。
前記有機物は、人の皮脂;タバコのニコチン・タール成分;機械油;ポリエステル、ポリアミド、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどのプラスチック;大腸菌、ビブリオ菌、レジオネラ菌のような細菌、ウイルス、真菌(カビ)などの微生物;ならびに硫化メチル、二硫化メチル、メチメルカプタン、プロピオン酸、トリメチルアミンなどの臭気成分を包含する。
本洗浄装置によれば、紫外線照射機構から放射される紫外線がパチンコ玉表面の有機物を光分解する。またオゾン供給手段がパチンコ玉近傍に大量のオゾンを浴びせ、さらに紫外線との相互作用により、活性酸素が生れ、これらオゾンおよび活性酸素が、パチンコ玉表面に付着したあらゆる有機物を分解し、水、二酸化炭素および一酸化炭素として揮散させる。高濃度で存在するオゾンおよび活性酸素の強力な酸化力は、パチンコ玉の殺菌や脱臭にも有効である。
本洗浄装置では、パチンコ玉表面から人の皮脂、ニコチン・タールなどの汚れ成分を除去するとともに、既存の洗浄装置で予定しないプラスチック系成分のような強固に固着した汚れを除去できることが大きな特徴である。パチンコ玉にプラスチック系の汚れがつくと、パチンコ玉の表面が回転や転動によって静電気を帯びる。それによって、空気中のほこり、すす、浮遊ゴミ、タバコの煙、人の皮脂、パチンコ遊技場内の建材、パチンコ玉の補給経路用部品、パチンコ台部品から剥離した汚れ成分がパチンコ玉表面へ吸着されやすくなる。特に、この静電気により空気中の炭素成分がパチンコ玉表面に付着したプラスチック成分に吸い付けられ黒色の汚れ物質となる。これらの汚れが堆積したパチンコ玉は、補給経路のトヨを通過し、パチンコ台内を流れ、ドブに戻り、再び研磨補給される途中で、経路上に有機物およびゴミ成分を運ぶ役目をする。長期運転後には、パチンコ玉循環経路やパチンコ盤面が、黒色塗料を塗布したような状態になり、見た目に好ましくない。一方、本発明の洗浄装置は、パチンコ玉に付着するプラスチック系の汚れを除去するので、上記した汚染の連鎖を断つことができる。
本洗浄装置によって有機物系汚れ成分の除去されたパチンコ玉表面は、表面エネルギーの高い鋼が露出して親水性が増すので、親水性の高い有機系汚れ成分や各種菌が再付着し難くなり、疎水性の高い有機系成分は再付着するものの同じ汚れの付着条件において、紫外線の照射積算時間に比例して表面に再付着しにくくなる。したがって、本発明によれば、清浄度の延命効果も有する。
本洗浄装置では、波長の比較的長い紫外線を用いても、洗浄効果を発揮する。したがって、短波長紫外線の必要なUV洗浄装置と比べて、高耐久かつ安全である、安全に運転するための設備も軽装でよいなどの点で有利である。
以下、添付の図面を用いて本発明を詳しく説明する。図1は、本発明の一実施態様を示す洗浄装置の側断面図であり、図2は、図1の洗浄装置のAA矢視断面図である。
図1において、101は、紫外線照射機構としての光源である。光源101は、好ましくは波長域200〜300nm、特に好ましくは240〜260nmにおいて発光スペクトルを有する光源である。紫外線がオゾンに作用して得られる活性酸素は、プラスチック系を含む有機物を迅速に酸化分解する。200〜300nmという波長の比較的長い紫外線が、パチンコ玉近傍に供給されたオゾンに効率よく吸収され(特に光吸収の係数は240〜260nmで最大となる)、オゾンを活性酸素に変える作用を有する。短波長の紫外線を用いれは空気中の酸素からオゾンを生成できるが、高濃度のオゾンを供給してやれば、人体に危険な短波長紫外線を使わないですむ。
光源101の具体的な候補としては、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマランプ、パルスドキセノンランプなどがある。特に高圧水銀ランプおよびメタルハライドランプが、200〜300nmの比較的長波長側の紫外線を主に放射するので、本洗浄装置の使用光源として好適である。ランプの形状は、直管型、U字型、N字型、W字型、グリッド型などが、設置形態に応じて適宜採用される。
上記光源は、200mW・sec/cm以上、好ましくは450mWsec/cm以上の露光量で放出するように設置する。露光量が200mW・sec/cmより少なすぎると、プラスチック系有機物の分解、揮散する能力不足となる場合がある。なお、単独の光源では露光量が足りない場合には、図2のように複数の光源を並置すればよい。
図1の500は、オゾン供給手段である。オゾン供給手段500は、オゾン発生器501と、オゾン発生器で発生されるオゾンを、流量制御弁502を介してパチンコ玉2近傍へ供給するための配管503とからなる。オゾン発生器501は、空気または純酸素を取り込んで、無声放電式、沿面放電式、水電解式などの方式でオゾンに変える既存のオゾン発生器を適宜使用することができる。
図1において、流量制御弁502は、パチンコ玉の汚れに応じてオゾンの供給量を制御するためにある。オゾン供給量は、通常、50〜400ppm、好ましくは100〜200ppmの範囲である。オゾン濃度が50ppmよりも低すぎると、活性酸素の発生量が低下し、パチンコ玉表面に付着したプラスチック系の有機物を効率よく除去できない場合がある。一方、200ppmより高すぎても、有機物の酸化分解に使われずに余ってしまうばかりか、環境へ拡散して人体に影響を与え、また悪臭を放つ原因となる。
配管503は、本洗浄装置1のパチンコ玉導入部近くに貫入される。パチンコ玉近傍へオゾン濃度センサー504を設置し、オゾン濃度を流量制御弁502またはオゾン発生器501へフィードバックして、オゾン濃度が定格に収まるように自動制御してもよい。
本洗浄装置1には、パチンコ玉2の排出部付近に、排オゾン分解器303を付設することが好ましい。この排オゾン分解器は、活性炭などのオゾン分解触媒を内蔵し、触媒内を通過する排オゾンを無害な酸素に変換する。
図3は、上記洗浄装置の設置例を示す概略斜視図である。この実施態様の洗浄装置は、パチンコ玉循環供給装置400のトヨ402の上面に設置されて使用されることが好ましい。すなわち、複数台のパチンコ台403を並置し、そのほぼ中央部にパチンコ玉を上部の補給タンク405に供給し、補給タンクからトヨ402を通って各パチンコ台へパチンコ玉を補給するパチンコ玉揚送装置404を含むパチンコ玉循環供給装置400において、当該トヨ402の上面に設置することが好ましい。このような設置形態によれば、既存設備の大きな変更の必要がなく、また設置による弊害もない点で有利である。洗浄装置は、トヨの上面に、外部固定部材(図示省略)によって着脱自在に設置される。
光源101から発生した紫外線は、大気中に容易に吸収されやすいので、光源が搬送されるパチンコ玉に近接するほど有利である。具体的には、光源101とパチンコ玉2との距離で50mm以下が好ましく、特に好ましくは5〜20mmである。
光源からの紫外線の照射効率を改善するために、光源101の背面に反射板120を設けることが好ましい。反射板は、例えばアルニウムでできた光沢のある板やアルミ箔で覆われた板である。
紫外線の照射時間は、パチンコ玉の汚れに応じて決められる。具体的には、通常、一回の照射時間が15秒以上でよく、好ましくは30秒以上であり、さらに好ましくは3分以上であり、特に好ましくは5分以上である。なお、パチンコ玉は循環供給装置400内を何度も循環するので、パチンコ玉を一回の通過で洗浄する必要はない。パチンコ玉の洗浄を数回の循環によって達成する場合には、上記の時間より短くてよい。
光源の使用は、連続的、間歇的のいずれでもよい。パチンコ玉の汚れがひどいときには紫外線を連続照射し、汚れが減じてきたら間歇運転に切り替えることが、エネルギー消費、光源の長寿命化の点で有利である。その場合、光源の点滅による劣化を防止するために、複数の光源を一度にオンオフするよりも、それらを状況に応じて間引き運転することが好ましい。
本実施態様の作用効果を説明すると、島401の各パチンコ台403で使用されたパチンコ玉2は、パチンコ台下部のドブに集められ、次いで揚送装置404で上部の補給タンク405に送られ、補給タンクから自然傾斜を持たせたトヨ402を流下する。トヨを流下する際、パチンコ玉はオゾン発生器501からのオゾンに曝され、さらに光源101からオゾン分解用紫外線を受ける。パチンコ玉表面の有機物は、紫外線、オゾンおよび活性酸素の作用により分解し、二酸化炭素や水として揮散する。
図4は、本発明の洗浄装置の第2の実施態様を示す断面図であり、図5は、そのAA矢視断面図である。図4の洗浄装置には、紫外線照射機構100のパチンコ玉移動方向下流に、バフ式の回転研磨布406が付設される点にさらなる特徴がある。紫外線照射機構が、表面に付着した有機物を除去し、一方、回転研磨布が紫外線で分解不可能な比較的大きな汚れ成分や無機物を物理的に除去する。この態様によれば、幅広い汚れ成分に対応した洗浄システムを構築することができる。この実施態様の装置も、図3のトヨ402の上面に設置されることが好ましい。
本洗浄装置には、図4に示すように、排オゾン分解器303とともに集塵機構300を設置する。集塵機構300は、吸引ファン301および集塵フィルタ302からなる。回転研磨布406が物理的に除去した大きな異物を、集塵機構300が回収する。集塵フィルタ302を排オゾン分解器303の前段に設置すれば、オゾン分解触媒の目詰まりを防止できる。
吸引ファン301は、パチンコ玉から剥離した汚れ成分、分解ガス、排オゾンを集塵フィルタ302に導くとともに、光源101付近のエアを清浄にして紫外線照射効率を維持する機能も有する。吸引ファン301の吸引量をオゾン供給手段500からのオゾン供給量よりも高めて、トヨ402内を若干負圧にしておくことが、トヨ内のオゾンをトヨ外へ漏出させない点で好ましい。
本実施態様の作用効果を説明する。紫外線照射機構100とオゾン供給手段500によるパチンコ玉2の表面有機物の除去は、第1実施態様と同様である。本実施態様では、トヨ内の分解ガスや排オゾンを含んだエア、さらに研磨布で除去された大きな異物(滓、塵など)を集塵フィルタ302、排オゾン分解器303を通って吸引ファン301で吸い出して取り除くことができる。
図6は、本発明の第3の実施態様示す洗浄装置の分解斜視図である。第3の実施態様は、第1、第2および第3の紫外線照射機構100A,B,Cと、第1および第2紫外線照射機構に隣接する第1および第2の研磨機構200A,Bとからなる。
図6において、第1の紫外線照射機構100Aは、底部にスクリューコンベア110Aが装着された第1の揚送塔111Aと、第1揚送塔の1側面に対向するように立設された第1の光源101Aとを備え、該スクリューコンベアにはパチンコ玉の揚送塔入口112Aが設けられている。スクリューは、螺旋状の羽根116をパチンコ玉2が進入できる間隔で備え、図示しないモータによって駆動される。
第1揚送塔111Aの第1光源側は、パチンコ玉の揚送と紫外線照射を確保するためにスリット状に加工されている。スリット115の間隔は、パチンコ玉の径よりも狭く、かつ、光源からの紫外線の侵入を妨げないように設定される。スリット115は、図6のような格子状でもよく、あるいは網目状でもよい。光源の仕様、照射条件などは第1の実施態様と同様である。
第1揚送塔の下部近傍には、オゾン供給手段500が付設されている。オゾン供給手段の構成は、第1の実施態様と同様である。
第1研磨機構200Aは、該紫外線照射機構100Aに隣接する落下塔201Aからなり、落下塔入口202Aが前記紫外線照射機構100Aの揚送塔出口114Aと連通する。該落下塔の内壁には、パチンコ玉の自由落下の障害となる突起片204が、下方に傾斜した状態で千鳥状に付設されている。
第1研磨機構200Aと第2研磨機構200Bとの間の下部近傍には、配管、集塵フィルタ、排オゾン分解器、吸引ファンからなる集塵機構300が付設されている。なお、第1、第2研磨機構のいずれか一方の側面に集塵機構を設置してもよく、あるいは本装置の外に設置して配管(ダクト)で研磨機構の下部近傍と連結してもよい。
上記第1紫外線照射機構100Aおよび第1研磨機構200Aに隣接するように、第2紫外線照射機構100B、第2研磨機構200Bおよび第3紫外線照射機構100Cが付設されている。複数の紫外線照射機構と研磨機構との間に連続性をもたせるために、一の紫外線照射機構の揚送塔出口114が研磨機構の落下塔入口202と連通し、そして落下塔出口203が隣の紫外線照射機構のパチンコ玉揚送塔入口112と連通するようになっている。第2、第3紫外線照射機構の詳細は、第1紫外線照射機構と同様であり、また第2研磨機構の詳細は第1研磨機構と同様である。第2研磨機構の下部は、配管により第1研磨機構の集塵機構300が連結されている。
本実施態様の洗浄装置の設置位置は、図7に示すように、パチンコ玉循環供給装置400の揚送装置404内が好ましい。すなわち、複数台のパチンコ台403を並置し、そのほぼ中央部にパチンコ玉を上部の補給タンク405に供給し、補給タンクからトヨ402を通って各パチンコ台へパチンコ玉を補給するパチンコ玉揚送装置404を含むパチンコ玉循環供給装置400において、当該揚送装置内に設置することが好ましい。現状の研磨方式において、布研磨、ポリ研磨の研磨素材そのものが、パチンコ玉表面に付着し、その有機薄膜が汚れ成分を表面に付着させる原因ともなっている。布研磨、ポリ研磨などの既存方式の洗浄装置を本装置に代替した場合には、プラスチック系汚れ成分を作る機会が著しく低減される。しかも、従来の洗浄装置での日常的な清掃作業、劣化した研磨布やプラスチック製ビーズ材の定期的交換などの煩雑な作業が要らなくなる。
第3の実施態様の作用効果を説明すると、島401から循環してくるパチンコ玉2がパチンコ玉揚送塔入口112Aから第1スクリューコンベア110Aに導入されると、回転するスクリュー羽根116がパチンコ玉2を挟んでパチンコ玉を揚送塔内へ押し上げる。揚送途中のパチンコ玉2は、オゾン供給手段500からのオゾンに曝され、また光源101Aからの紫外線を受ける。パチンコ玉表面の有機物は、紫外線、オゾンおよび活性酸素の作用により分解し、二酸化炭素や水として揮散する。
第1紫外線照射機構100Aのパチンコ玉揚送塔出口114Aから排出されるパチンコ玉は、落下塔入口202Aに進入して、そのまま落下塔内を自由落下する。自由落下する際に、落下塔内壁に設けた剛体からなる突起片204に衝突し、あるいはパチンコ玉同士でランダムな衝突を繰り返す。これらの衝突によって、パチンコ玉に付着した比較的大きな有機物や無機物が剥離される。
落下塔203Aを出たパチンコ玉は第2の紫外線照射機構100Bのパチンコ玉揚送塔入口112Bに受け渡され、スクリューコンベア110Bによって揚送塔内を揚送される。揚送途中のパチンコ玉2は、オゾン供給手段500からのオゾンを浴び、また光源101A,101Bからの紫外線を受ける。パチンコ玉表面の有機物は、紫外線、オゾンおよび活性酸素の作用により分解し、二酸化炭素や水として揮散する。
第2の紫外線照射機構100Bのパチンコ玉揚送塔出口114Bを出たパチンコ玉は、第2の研磨機構200Bの落下塔入口202Bに進入して、そのまま落下塔内を自由落下する。第1研磨機構200Aの作用効果と同様、パチンコ玉に付着した比較的大きな有機物や無機物が剥離される。
第2研磨機構200B内を自由落下したパチンコ玉2は、第2研磨機構に隣接する第3の紫外線照射機構100Cのパチンコ玉揚送塔入口112Aに受け渡される。揚送途中のパチンコ玉は、第2光源101Bからの紫外線を受け、パチンコ玉表面の有機物は、さらに一層酸化分解、揮散する。
第3の紫外線照射機構のパチンコ玉揚送塔出口114Cを出たパチンコ玉は、そのまま搬出樋106を通って払い出される。
なお、この実施態様では、紫外線照射機構自体が、物理的な研磨機能を有する。スクリュー搬送途中のパチンコ玉同士は、互いに活発に接触し合い、それによってパチンコ玉に付着した大きな汚れが剥離される。
本発明は、パチンコ遊技場のパチンコ玉循環供給装置内の各所に組み込まれる洗浄装置として使用できる。
本発明のパチンコ玉洗浄装置の一実施態様を示す断面図である。 図1の装置のAA矢視断面図である。 図1の装置の設置状態を示す、パチンコ玉循環供給装置の概略斜視図である。 本発明のパチンコ玉洗浄装置の別の実施態様を示す断面図である。 図4の装置のAA矢視断面図である。 本発明のパチンコ玉洗浄装置の別の実施態様を示す分解斜視図である。 図6の装置の設置状態を示す、パチンコ玉循環供給装置の概略斜視図である。 従来技術のパチンコ玉循環供給装置の概略斜視図である。
符号の説明
1 パチンコ玉洗浄装置
2 パチンコ玉
101 光源
106 搬出樋
110 スクリューコンベア
111 揚送塔
112 揚送塔入口
114 揚送塔出口
115 スリット
116 羽根
120 反射板
200 研磨機構
201 落下塔
202 落下塔入口
203 落下塔出口
204 突起片
300 集塵機構
301 吸引ファン
302 集塵フィルタ
303 排オゾン分解器
400 パチンコ玉循環供給装置
401 島
402 トヨ
403 パチンコ台
404 揚送装置
405 補給タンク
406 回転研磨布
500 オゾン供給手段
501 オゾン発生器
502 流量制御弁
503 配管
504 センサー

Claims (5)

  1. パチンコ遊技場のパチンコ玉循環供給装置内に設置されるパチンコ玉洗浄装置であって、搬送中のパチンコ玉近傍にオゾンを供給する手段と、オゾンの存在下で該パチンコ玉に紫外線を照射して、表面有機物を分解しかつ殺菌することの可能な紫外線照射機構とを具備するパチンコ玉洗浄装置。
  2. 紫外線照射機構が、波長域200〜300nmにおいて発光スペクトルを有する紫外線を放出する光源を具備する、請求項1に記載のパチンコ玉洗浄装置。
  3. 前記光源が高圧水銀ランプである、請求項2に記載のパチンコ玉洗浄装置。
  4. パチンコ玉循環供給装置のトヨの上面に設置されるように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ玉洗浄装置。
  5. パチンコ玉循環供給装置のパチンコ玉揚送部に設置されるように構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ玉洗浄装置。
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