JP2005080401A - 変化量サンプリング方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式において、実発振周波数が定格周波数と大幅に異なる低性能発振器を使用した場合でも、サンプリング同期をとることを可能にする。
【解決手段】差動リレ−のように、主局1、従局2のような複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器11,21の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式において、少なくとも一方の前記サンプリングの周期Tjを対応発振器の発振周波数の固有の誤差Δfに対応して変更する。
【選択図】図2

Description

この発明は、複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式に関するものである。
電流差動リレ−等においては、複数地点の電流(電気的変化量の信号)を、各地点の発振器の発振周波数から得られるクロック信号に基づき各地点において同期してサンプリングし、同じ時点でサンプリングした各地点の電流から内部故障時に動作出力を出す。
例えば、特開平1−24014号公報(特許文献1)の図1に見られるような、母線間の送電線の内部故障を判別し内部故障の送電線を切り離す電流差動リレ−システムにおいては、送電線両端で電流(電気的変化量の信号)を検出し、当該両端の電流から内部故障であると各端の継電装置(リレ−)が判断した場合、当該送電線の各端の継電装置(リレ−)は送電線両端の遮断器をトリップさせて内部故障のある送電線を切り離す。
各端の継電装置(リレ−)は、自端の電流(電気的変化量の信号)を相手端の継電装置(リレ−)に送る。各端の継電装置(リレ−)は、自端の電流(電気的変化量の信号)と相手端から送られてきた電流(電気的変化量の信号)とから内部故障であるかどうか判断し、内部故障であると判断した場合に遮断器をトリップさせる為の動作出力を出す。
内部故障であるかどうか判断する為の自端の電流(電気的変化量の信号)と相手端から送られてきた電流(電気的変化量の信号)とは同じ時点でサンプリングされた電流(電気的変化量の信号)である必要があるため、サンプリングの基準となる自端のクロック信号と相手端のクロック信号とが同期していなければならない。
サンプリングの基準となる自端のクロック信号と相手端のクロック信号とが同期するように、各端の継電装置(リレ−)の発振器は、各端が同一発振周波数となるように定格周波数が同一の高性能発振器が使用される。また、自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)が零となるようにサンプリング同期機能が採用されている。
自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)を零にするサンプリング同期方法として、例えば特公昭64−890号公報(特許文献2)のように、一方端の継電装置(リレ−)(通称「主局」)のクロック信号を基準として他方端の継電装置(リレ−)(通称「従局」)のクロック信号の発生時点を調整する方法がある。
特開平1−24014号公報(図1及びその説明) 特公昭64−890号公報(「発明の概要」の欄)
差動リレ−のように、複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式においては、前述のように、各端が同一発振周波数となるように定格周波数が同一の高性能発振器が使用され、また、自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)が零となるようなサンプリング同期機能が採用されている。このような変化量サンプリング方式において、例えば、高性能発振器に代え、価格が数分の一から数十分の一の低性能発振器を使用することを試みたところ、このような低性能発振器では、その実発振周波数が定格発振周波数と10%前後も異なることが分かった。また、このような低性能発振器を使用した場合、最悪の場合は、サンプリング同期がとれないことが分かった。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、実発振周波数が定格周波数と大幅に異なる低性能発振器を使用した場合でも、サンプリング同期をとることを可能にすることを目的とするものである。
この発明に係る変化量サンプリング方式は、複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式において、少なくとも一方の前記サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更するものである。
この発明は、複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式において、少なくとも一方の前記サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更するので、実発振周波数が定格周波数と大幅に異なる低性能発振器を使用した場合でも、サンプリング同期をとることが可能となる効果がある。
以下、この発明を差動リレ−に適用する場合の事例を、実施の形態1〜実施の形態4として説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1を図1〜図5により説明する。図1は差動リレ−システムの概略構成の一例を示す接続図、図2は図1における一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図、図3は前記主局(差動リレ−装置1)及び前記従局(差動リレ−装置2)が共に高性能発振器である従来装置における従前から行っているサンプリング同期機能の説明図、図4は前記主局(差動リレ−装置1)及び前記従局(差動リレ−装置2)が共に高性能発振器である従来装置において従前から行っているサンプリング同期機能により自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)が零となっている状態の一例を示す図、図5は前記主局(差動リレ−装置1)で高性能発振器を使用し、前記従局(差動リレ−装置2)では低性能発振器を使用する場合において、サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更する機能(この発明の特徴点)の一例を説明する説明図である。
最初に図1により差動リレ−システムの概略構成及び機能を説明し、その後、図2により一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の詳細機能構成及び機能を説明する。
図1において、母線B1,B2間の送電線Lの両端(A端,B端)に、内部故障時に前記送電線Lを前記母線B1,B2から切り離す遮断器CB1,CB2が設けられている。前記送電線LのA端には、前記遮断器CB1より前記母線B1寄りに変流器CT1が、前記送電線LのB端には、前記遮断器CB2より前記母線B2寄りに変流器CT2が、それぞれ設けられている。
前記変流器CT1の出力、即ち前記送電線LのA端における電流、を差動リレ−装置(主局)1が入力する。前記変流器CT2の出力、即ち前記送電線LのB端における電流、を差動リレ−装置(従局)2が入力する。
前記差動リレ−装置(主局)1は主としてリレ−機能部1aと送受信機能部1bとから構成されている。前記差動リレ−装置(従局)2は主としてリレ−機能部2aと送受信機能部2bとから構成されている。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記送受信機能部1bは、自端(A端)のサンプリングした送電線電流信号を前記差動リレ−装置(従局)2の前記送受信機能部1bに送信すると共に、前記差動リレ−装置(従局)2の前記送受信機能部1bから送信された相手端(B端)のサンプリングした送電線電流信号を受信する。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記送受信機能部1bは、自端(B端)のサンプリングした送電線電流信号を前記差動リレ−装置(主局)1の前記送受信機能部1bに送信すると共に、前記差動リレ−装置(主局)1の前記送受信機能部1bから送信された相手端(A端)のサンプリングした送電線電流信号を受信する。
前記差動リレ−装置(主局)1及び前記差動リレ−装置(従局)2においては、各々の前記リレ−機能部1aが、前記自端のサンプリングした送電線電流信号と前記送信された相手端のサンプリングした送電線電流信号とから周知の差動電流要素(図示省略)と抑制電流要素(図示省略)と波形判別要素等の外部故障検出要素(図示省略)とから、内部故障であるかどうかを判定し、内部故障であると判定すると、前記差動リレ−装置(主局)1は対応する前記遮断器CB1をトリップさせ、前記差動リレ−装置(従局)2は対応する前記遮断器CB2をトリップさせる。これら遮断器CB1および前記遮断器CB2の双方のトリップにより前記送電線Lは前記母線B1,B2から切り離される。
前記リレ−機能部1aが内部故障であるかどうかを判定する場合に使用される前記自端のサンプリングした送電線電流信号と相手端のサンプリングした送電線電流信号とは、同時刻にサンプリングした送電線電流信号である必要があることから、サンプリングの基準となる自端のクロック信号と相手端のクロック信号とが同期していなければならない。従って自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)が零となるように機能する従前のサンプリング同期機能を有している。
自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)を零にするサンプリング同期方法は、前記差動リレ−装置(主局)1のクロック信号を基準として、前記差動リレ−装置(従局)2のクロック信号の発生時点を調整する事例を採用してあり、そのための機能構成、及びサンプリングの周期自体を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更する機能(この発明の特徴点)の構成を図2に示してある。
図2において、前記差動リレ−装置(主局)1は、発振器11と、分周機能12と、A/D変換機能13と、送信デ−タ保存エリア14と、送信デ−タP→S変換機能15と、受信デ−タS→P変換機能16と、受信デ−タ保存エリア17と、同期誤差計測機能(Tm)18と、同期フラグ返送機能110と、時計機能111とを有している。
前記差動リレ−装置(従局)2は、発振器21と、分周機能22と、A/D変換機能23と、送信デ−タ保存エリア24と、送信デ−タP→S変換機能25と、受信デ−タS→P変換機能26と、受信デ−タ保存エリア27と、同期誤差計測機能(Ts)28と、同期用調整量算出機能(ΔT)29と、時計機能211と、固定誤差補償機能(Δt)212と、自局発振器誤差デ−タ213とを有している。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記発振器11は、メガヘルツ(MHz)レベルの定格発振周波数を有し、実発振周波数が定格発振周波数と同じ高性能発振器で、水晶発振器等が使用される。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記分周機能12は、前記発振器11の出力を入力し、前記差動リレ−装置(主局)1における送電線電流信号(前記CT1の出力)のサンプリングが所定のサンプリング周期となるように、前記発振器11の出力周波数より低い周波数に分周してクロック信号(サンプリングタイミングを決定する信号)を出力する。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記A/D変換機能13は、前記分周機能12からのクロック信号によって決まるサンプリングタイミングに送電線電流信号(前記CT1の出力)をサンプリングし、当該サンプリングした電流デ−タ等をA/D変換(アナログ/ディジタル変換)した後、ディジタル電流デ−タ等を前記送信デ−タ保存エリア14に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記送信デ−タP→S変換機能15は、前記送信デ−タ保存エリア14に保存されているA端側のディジタル電流デ−タ等がコンピュ−タで扱えるビットパラレル(バイト列)の形態であることから、当該ビットパラレル形態のディジタル電流デ−タ等を時系列のビット列(シリアル信号)に変換し、当該時系列のビット列(シリアル信号)形態のディジタル電流デ−タ等を、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2へ送信する。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記受信デ−タS→P変換機能16は、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2から送信された時系列ビットデ−タを、コンピュ−タで扱えるビットパラレル(バイト列)の形態に変換して前記受信デ−タ保存エリア17に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(主局)1の同期誤差計測機能(Tm)18は、自端のサンプリングタイミングと、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2から送信された時系列ビットデ−タに同期フラグが含まれる時間Tmとを計算し、その結果を、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2へ送信するために、前記送信デ−タ保存エリア14に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(主局)1の前記同期フラグ返送機能110は、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2から送信された時系列ビットデ−タに含まれる同期フラグを、相手端の前記差動リレ−装置(従局)2へ返送するために、前記送信デ−タ保存エリア14に一時的に保存させる。
なお、前記差動リレ−装置(主局)1でのサンプリングタイムは変更しないので、前記差動リレ−装置(主局)1の分周機能12がサンプリング周期がTとなるクロック信号を発信するように、当該分周機能12にはサンプリング周期Tに相当する時間信号の固定値が常時通知される。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記発振器21は、前記差動リレ−装置(主局)1の発振器11と同じ定格発振周波数の発振器で、前記差動リレ−装置(主局)1の発振器11に比べその価格が数十分の一から数百分の一の低性能発振器であり、例えば、その実発振周波数が定格発振周波数と10%前後異なるようなものである。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22は、前記発振器21の出力を入力して当該出力をカウントし所定数カウント(以下「動作カウント数」と呼称する)すればパルスを発生する動作を繰り返すもので、周波数変換機能を有するものである。また、この分周機能22は、後述の同期用調整量算出機能(ΔT)29の出力により、前記差動リレ−装置(従局)2における送電線電流信号(前記CT2の出力)のサンプリングが前記差動リレ−装置(主局)1におけるサンプリングタイムと同じ時刻に行われ且つ前記差動リレ−装置(主局)1におけるサンプリング周期と同じサンプリング周期となるように、前記発振器21の出力周波数より低い周波数に分周して所定のクロック信号(所定のサンプリングタイミングを決定する信号)を出力する。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記A/D変換機能23は、前記分周機能22からのクロック信号によって決められるサンプリングタイミングに送電線電流信号(前記CT2の出力)をサンプリングし、当該サンプリングした電流デ−タ等をA/D変換(アナログ/ディジタル変換)した後、ディジタル電流デ−タ等を前記送信デ−タ保存エリア24に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記送信デ−タP→S変換機能25は、前記送信デ−タ保存エリア24に保存されているB端側のディジタル電流デ−タ等がコンピュ−タで扱えるビットパラレル(バイト列)の形態であることから、当該ビットパラレル形態のディジタル電流デ−タ等を時系列のビット列(シリアル信号)に変換し、当該時系列のビット列(シリアル信号)形態のディジタル電流デ−タ等を、相手端の前記差動リレ−装置(主局)1へ送信する。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記受信デ−タS→P変換機能26は、相手端の前記差動リレ−装置(主局)1から送信された時系列ビットデ−タを、コンピュ−タで扱えるビットパラレル(バイト列)の形態に変換して前記受信デ−タ保存エリア27に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(従局)2の同期誤差計測機能(Ts)28は、自端のサンプリングタイミングと、相手端の前記差動リレ−装置(主局)1から送信された時系列ビットデ−タに同期フラグが含まれる時間Tsとを計算し、その結果を、相手端の前記差動リレ−装置(主局)1へ送信するために、前記送信デ−タ保存エリア24に一時的に保存させる。
前記差動リレ−装置(従局)2の同期用調整量算出機能(ΔT)29は、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22に対し、当該分周機能22のクロック信号発生間隔(所定サンプリング周期T)を決める所定サンプリング周期T指定信号を出力する(前記分周機能22の前記動作カウント数を通知する)ものである。また、この同期用調整量算出機能(ΔT)29は、従前の同期方式を司る機能も有しており、前記受信デ−タ保存エリア27に保存された前記差動リレ−装置(主局)1からの受信デ−タ中の前記時間Tmと前記自端の時間Tsとから、前記差動リレ−装置(主局)1のクロック信号の発生時刻(前記分周機能12のサンプリングタイミング発生時刻)と前記差動リレ−装置(従局)2のクロック信号の発生時刻(前記分周機能22のサンプリングタイミング発生時刻)との差、即ち同期誤差ΔT、を導出し、同期誤差ΔTが在れば、当該同期誤差ΔTが零となるように、前記分周機能22へクロック発生時刻調整信号を出力し、前記同期誤差ΔTが零となれば、或いは元々前記同期誤差ΔTが零であれば、前記分周機能22に対し、前記差動リレ−装置(主局)1の分周機能12への所定サンプリング周期T指定信号と同じ所定サンプリング周期T指定信号を出力する。
つまり、図3(a)に示すように、前記差動リレ−装置(主局)1のクロック信号の発生時刻(前記分周機能12のサンプリングタイミング発生時刻)と前記差動リレ−装置(従局)2のクロック信号の発生時刻(前記分周機能22のサンプリングタイミング発生時刻)との差、即ち同期誤差ΔTがあれば(ΔT=α)、当該同期誤差ΔTが零となるように、即ち図3(b)に示す状態となるように、前記分周機能22への信号を調整し、前記同期誤差ΔTが零となれば、或いは元々前記同期誤差ΔTが零であれば(元々図3(b)に示す状態であれば)、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22に対し、前記差動リレ−装置(主局)1の分周機能12への時間信号Tと同じ時間信号Tが供給され、前記差動リレ−装置(主局)1および前記差動リレ−装置(従局)2は、共に同じサンプリング周期Tで、同じサンプリングタイミング(t11=t21,t12=t22,t13=t23,・・・)で、対応送電線電流(対応CT1,CT2の出力)のサンプリングが行われる。
前記同期誤差ΔTの導出方法は、周知であるが、前記差動リレ−装置(従局)2の送信デ−タが前記差動リレ−装置(主局)1へ到達するまでの上り(F0)の伝送遅延時間と前記差動リレ−装置(主局)1の送信デ−タが前記差動リレ−装置(従局)2へ到達するまでの下り(F1)の伝送遅延時間とが等しく、共に時間Tdであることを前提として、次のように表される。
Td=Tm+ΔT+iT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式1)
Td=Ts−ΔT+jT・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式2)
2ΔT=Ts−Tm+(j−i)T・・・・・・・・・・・・・・・・・(式3)
ΔT=(Ts−Tm)/2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式4)
但し、i:整数(図3(a)の場合は、i=1)
j:整数(Ts<Tmの時:j=i+1、Ts≧Tm時:j=i)
前記式1と前記式2との差をとりΔTについて整理すれば、前記式3となり、更にTs<Tmの時はTs+Tを新たにTsとすると、前記式3の(j−i)Tの項(即ちTの倍数)は消去でき、前記式3は、前記式4と表すことができる。従って、前記差動リレ−装置(従局)2において、前記式4を計算し、前記同期誤差ΔTが零となるように前記差動リレ−装置(従局)2のサンプリングタイミングt21,t22,・・・をずらしていく(分周機能22の出力クロック信号の発生時点をずらしていく)ことで、各々独立してサンプリングする前記差動リレ−装置(主局)1のサンプリングと前記差動リレ−装置(従局)2のサンプリングとが同期する。
前記同期誤差ΔTが零である状態を示す図3(b)に示されるように、前記差動リレ−装置(従局)2は、送信デ−タ中に含ませたサンプリング同期フラグを送出してから前記差動リレ−装置(主局)1の同期フラグ返送機能110によって返送されてくるまでの時間T0を測定し、この時間T0と、先に測定した前記時間Tsおよび前記サンプリング周期Tとから、伝送遅延時間Tdを、以下の式5により算出する。
Td=T0/2−T+Ts・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(式5)
前記式5で伝送遅延時間Tdを算出することにより、前記差動リレ−装置(主局)1及び前記差動リレ−装置(従局)2の各々において、相手端の差動リレ−装置から送られてくるデ−タが自端の差動リレ−装置のサンプリング時刻に対し、どの程度遅れたデ−タであるか判明するため、同一時刻にサンプリングした自端のサンプリングデ−タと相手端のサンプリングデ−タとを使用した差動リレ−演算(差動電流、抑制電流、波形検出などの演算)が可能となる。
一方、前記差動リレ−装置(従局)2の前記発振器21は、前述のように、前記差動リレ−装置(主局)1の発振器11と同じ定格発振周波数の発振器で、前記差動リレ−装置(主局)1の発振器11に比べその価格が数十分の一から数百分の一の低性能発振器であり、例えば、その実発振周波数が定格発振周波数と10%前後異なるようなものである。
また、前記差動リレ−装置(従局)2の前記自局発振器誤差デ−タ212は、前記発振器21の定格発振周波数と実発振周波数との差Δf(前記発振器21の発振周波数の固有の誤差)が固定値(差周波数、%(実発振周波数/定格発振周波数)、或いはPPM(パ−ツ・パ−・メガヘルツ))として保存されるものである。なお、前記発振器21の定格発振周波数と実発振周波数との差Δfは、前記発振器21を前記差動リレ−装置(従局)2に搭載する前に測定しておくか、搭載後に測定する。
前記差動リレ−装置(従局)2の前記固定誤差補償機能(Δt)213は、前記自局発振器誤差デ−タ212に保存の前記Δfに対応する固定値により、前記発振器21の定格発振周波数と実発振周波数との差Δfの影響が無くなるように、即ち、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22の出力クロック信号の周期が、前記発振器21の定格発振周波数を対象とした論理上の出力クロック信号の周期と同じになるように、換言すれば、前記差動リレ−装置(主局)1の前記分周機能12の出力クロック信号の周期と同じになるように、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22への前記所定サンプリング周期T指定信号を、前記発振器21の定格発振周波数に対して所定サンプリング周期となるように設定する前記所定サンプリング周期T指定信号を、前記発振器21の定格発振周波数と実発振周波数との差Δfを加算(実発振周波数が定格発振周波数より高い場合は減算)した所定サンプリング周期T指定信号に固定的に変更する。
換言すれば、前記差動リレ−装置(従局)2の分周機能22の出力である前記クロック信号の周期(前記サンプリング周期)は、前記差動リレ−装置(従局)2の前記発振器21の実発振周波数に依存するので、前記発振器21の定格発振周波数と実発振周波数との差Δfの影響が無くなるように、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22の出力クロック信号の周期が、前記差動リレ−装置(主局)1の前記分周機能12の出力クロック信号の周期と同じになるように、前記差動リレ−装置(従局)2の前記分周機能22への前記所定サンプリング周期T指定信号を固定的に変更しなければ、前記差動リレ−装置(従局)2の前記発振器21を、その定格発振周波数が前記差動リレ−装置(主局)1の前記発振器11の定格発振周波数と同じものとしてあっても、前記差動リレ−装置(従局)2の分周機能22の出力である前記クロック信号の周期(前記サンプリング周期)は、前記差動リレ−装置(主局)1の分周機能12の出力クロック信号の周期(前記差動リレ−装置(主局)1側の前記サンプリング周期)と同じにはならない。
前記差動リレ−装置(従局)2の分周機能22への前記所定サンプリング周期T指定信号を固定的に変更する必要性の概念を、図4及び図5により以下に説明する。
図4は、前記主局(差動リレ−装置1)及び前記従局(差動リレ−装置2)が共に高性能発振器を使用してあり(従来装置)、サンプリング同期機能(従前から行っているサンプリング同期機能)により自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差が零(同期誤差ΔT=0)となっている状態を示してある。
図4に示されているように、主局(差動リレ−装置1)のサンプリング時刻t11,t12,t13,・・・t1m1,t1m2,t1m3・・・と、従局(差動リレ−装置2)のサンプリング時刻t21,t22,t23,・・・t2m1,t2m2,t2m3・・・との時間的関係は、前記t11=t21,t12=t22,t13=t23,・・・t1m1=t2m1,t1m2=t2m2,t1m3=t2m3となっている。
また、主局(差動リレ−装置1)のサンプリング周期Tmと従局(差動リレ−装置2)のサンプリング周期Tjとの時間的関係は、Tm=Tjである。
従って、図4において、主局(差動リレ−装置1)のサンプリング時刻t11と従局(差動リレ−装置2)のサンプリング時刻t21とが同期し、これら時刻t11,t21間に差が無い場合、即ちこれら時刻t11,t21において同期誤差ΔT=0の場合、前記サンプリング時刻t13,t23の後、或る任意時間経過後、主局(差動リレ−装置1)のサンプリング時刻t1m1と従局(差動リレ−装置2)のサンプリング時刻t2m1とは同期したままであり、同期誤差ΔT=0を維持している。
一方、前記従局(差動リレ−装置2)の前記発振器21を安価な低性能発振器とした場合、その定格発振周波数を対象にして、前記分周機能22に対し、前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期)と同じにするために、前記所定サンプリング周期T指定信号を与えると(前記分周機能22の前記動作カウント数を与えると)、前記従局(差動リレ−装置2)の安価な低性能発振器21の実発振周波数はその定格発振周波数と異なるので、前記従局(差動リレ−装置2)の前記分周機能22の実際の出力パルスの周期(サンプリング周期)は、前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期)とは異なる周期となる。
図5(a)に、前記従局(差動リレ−装置2)の前記発振器21として定格発振周波数より実発振周波数の方が可成り高い安価な低性能発振器を使用した場合において、前述のように、定格発振周波数を対象にして、前記分周機能22に対し、前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期)と同じにするために、前記所定サンプリング周期T指定信号を与えた場合(前記分周機能22の前記動作カウント数を与えた場合)の、前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング周期Tmと、前記従局(差動リレ−装置2)側の実サンプリング周期Tjとの関係を示してある。
図5(a)に示すように、前記主局(差動リレ−装置1)側においては、各サンプリング時刻t11,t12,t13,・・・t1m1,t1m2,t1m3間の各時間(サンプリング周期)Tmは何れも同じである。
一方、前記従局(差動リレ−装置2)側においては、定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻t2t2(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻t12と同じ時刻)に対し、実発振周波数による実サンプリング時刻t2j2は、Δt1だけ早い。更に、定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻t2t3(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻t13と同じ時刻)に対しては、実発振周波数による実サンプリング時刻t2j3は、Δt2早く、しかもΔt2>Δt1となる。つまり、サンプリング回数が進むにつれ、定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻と実発振周波数による実サンプリング時刻との差(Δt)は累積されていく。
従って、前記従局(差動リレ−装置2)の前記発振器21として定格発振周波数と実発振周波数との差が大きい発振器(可成り安価な可成り低性能な発振器)を使用した場合、
図5(a)に示すように、数秒間後における前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻t1m2の時点においては、前記従局(差動リレ−装置2)側の定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻t2tm2に対し、実発振周波数による実サンプリング時刻t2jm2はΔtm2も進む。更に、前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻t1m3の時点においては、前記従局(差動リレ−装置2)側の定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻t2tm3に対し、実発振周波数による実サンプリング時刻t2jm3はΔtm3も進む。そして前記Δtm2と前記Δtm3との時間の関係は、Δtm2<Δtm3となる。また、前記従局(差動リレ−装置2)側の実際のサンプリング周期Tjと前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング周期Tmとの時間的関係は、前記従局(差動リレ−装置2)の前記発振器21の実発振周波数が定格周波数より高いので、図5(a)においてはTj<Tmとなっている。
従来のサンプリング同期方式では、前記同期誤差ΔTが一定値を越えた場合に、同期はずれ状態として、実サンプリング周期Tjを、例えば一定のサンプリング間隔でTj+αに変更して、同期誤差ΔTを零としようとしている。低性能の発信器を用いた場合は、図5のΔtm2,Δtm3,Δtm4・・・の増加スピ−ドが速いと、実サンプリング周期Tjを、一定のサンプリング間隔でTj+αに変更しても、サンプリング同期がとれない場合が発生する。また、たとえサンプリング同期がとれる範囲のΔtm2,Δtm3,Δtm4・・・の増加スピ−ドであったとしても、高頻度で同期はずれ状態となり、また同期状態に戻るのに時間がかかることになる。なお、前述の電流作動リレ−装置では、同期はずれ状態では基本的に装置として機能しないよう別途シ−ケンスロジック処理を実施していることから、低性能な発信器を使用することは、事実上不可能になる。
従って、この発明の実施の形態1においては、図5(a)における前記定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻と前記実発振周波数による実サンプリング時刻との差であるΔt1,Δt2・・・Δtm2,Δtm3が生じないようにするため、図5(b)に示すように、前記定格発振周波数と前記実発振周波数との差(前記差周波数、%、PPMなど)による前記誤差補償を前記分周機能22に対して行い、前記分周機能22の出力パルスに依る実サンプリング周期を、図5(a)における実サンプリング周期Tjから、図5(b)における実サンプリング周期Tjtに変更するものである。
なお、前記実サンプリング周期Tjtへの変更により、前記Tjt>前記Tjとし、また、前記Tjt=対応発振器の定格発振周波数、前記Tjt=前記Tm、或いは前記Tjt≒前記Tmとするものである。また、前記Δt1=0,Δt2=0,・・・Δtm2=0,Δtm3=0となり、前記同期誤差ΔTは、サンプリング時刻t21において0であれば、サンプリング時刻t2j2,t2j3においてもΔT=0となる。
また、安価な低性能な発振器は、周囲温度による実発振周波数の変動幅も大きいので、例えば13時〜14時になり外気温が上昇し発振器の周囲温度があがると、例えば8時頃や21時頃と実発振周波数が可成り変わる。図5(b)は、13時〜14時になり外気温が上昇し発振器の周囲温度があがると、例えば7時頃や21時頃に比べ実発振周波数が高くなる場合を例示してある。
図5(b)において、例えば7時頃のサンプリング時刻t2j3,t2t3に比べ、所定時間後の例えば14時頃の実サンプリング時刻t2jg2においては、実発振周波数が高くなっていることから、定格発振周波数による仮想のサンプリング時刻t2tg2(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻tgm2)よりもΔtjg2だけ進み、実サンプリング時刻t2jg2と実サンプリング時刻t2jg3との間の時間(実サンプリング周期)は、Tjg(Tjg<Tjt)となる。前記同期誤差ΔT(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻tgm2と前記従局(差動リレ−装置2)側の実サンプリング時刻t2jg2との差)もΔT≠0となる。ΔT≠0は前述の従前の同期方式(サンプリング時刻の同期制御)の機能により、そのうち、ΔT=0となる。即ち、前記サンプリング時刻の同期制御が可能な範囲に入るように、前記サンプリングの周期を、対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更してある。
図5(b)において、更に所定時間経過し21時頃になると、つまりサンプリング時刻t2jk2になると、実発振周波数は前述の7時頃の実発振周波数に戻っており、そのサンプリング周期も、前記Tjgから前記Tjtに戻る。21時頃になる直前に前述の従前の同期方式の機能により同期誤差ΔTがΔT=0となっておれば、前記サンプリング時刻t2jk2における同期誤差ΔTもΔT=0となり、前記サンプリング時刻t2jk2とそのときの前記定格発振周波数による仮想サンプリング時刻t2tk2は同時刻となっており、それらサンプリング時刻の差t2tk2−t2jk2、即ちΔt1、は0となる。
前記14時頃前後における前記Δtjg2は、前述のように前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻に対しては時間の経過と共に(サンプリング毎に)累積されていくので、前述の従前の同期方式では前記同期誤差ΔT(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻と前記従局(差動リレ−装置2)側の実サンプリング時刻との差)を0にすることが出来ない場合が生じる。
また、観点を変えると、前記安価な低性能発振器21の定格発振周波数が、例えば2GHz(ギガヘルツ)の場合、その実発振周波数が例えば1.8GHz(周波数差:0.2GHz、周波数差%:10%、PPM:0.1)の場合は、図2の前記固定誤差補償機能(Δt)213における固定値での前記サンプリング周期の変更は、前記加算(減算)の因子が前記周波数差0.2GHz或いは周波数差10%或いは0.1PPMなど奇麗な数値であるので正確に行える。
しかし、現実には実発振周波数は、例えば1.805GHz(周波数差:0.195GHz、周波数差%:9.75%、PPM:0.0975)のように前記加算(減算)の因子が奇麗な数値にならない場合があり、このような場合は、前記固定誤差補償機能(Δt)213における固定値での前記サンプリング周期の変更は、必ずしも正確には行われない。
例えば、図5(c)において、前記従局(差動リレ−装置2)における実サンプリング時刻t2j2が、前記固定発振周波数による仮想実サンプリング時刻t2t2より、若干早くなり(前記実発振周波数が前記固定発振周波数より低い場合は若干遅くなる)、両サンプリング時刻に若干の差Δt1が発生する。前記実サンプリング時刻t2j2の次の実サンプリング時刻t2j3においては、前記差Δt1は前述のように前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング時刻t13に対して累積された2Δt1の差Δt2となる。前記従局(差動リレ−装置2)側におけるサンプリングが繰り返し行われることにより前記差Δt1の累積値は無視できなく値になる場合も考えられる。
このような場合には、例えば最初の1時間は、例えばサンプリング周期変更対象の周波数差:0.195GHz、周波数差%:9.75%、PPM:0.0975より所定値だけ小さい数値、例えば周波数差:0.19GHz、周波数差%:9.7%、PPM:0.097を対象に変更(以下「過小変更モ−ド」と呼称する)し、次の一時間は、例えばサンプリング周期変更対象の周波数差:0.195GHz、周波数差%:9.75%、PPM:0.0975より前記所定値だけ大きな数値、例えば周波数差:0.2GHz、周波数差%:9.8%、PPM:0.098を対象に変更(以下「過大変更モ−ド」と呼称する)するというように、前記「過小変更モ−ド」での前記サンプリング周期変更と前記「過大変更モ−ド」での前記サンプリング周期変更を交互に行うようにすれば、前記差Δt1が累積されることなく、ト−タルとしてサンプリング周期変更対象の周波数差:0.195GHz、周波数差%:9.75%、PPM:0.0975に対応して変更したことになる。
図5(c)に示すように、例えば最初に前記「過小変更モ−ド」を実行し、次いで前記「過大変更モ−ド」を実行した場合、前記「過小変更モ−ド」の領域では、前記実サンプリング時刻と前記固定発振周波数による仮想実サンプリング時刻との差Δt1のサンプリング毎の変化は、Δt11<Δt12<・・・となり、前記「過大変更モ−ド」の領域では、前記差Δt1のサンプリング毎の変化は、・・・Δt12>Δt11>となる。従って、前記差Δt1が累積されることなく、ト−タルとしてサンプリング周期変更対象の周波数差:0.195GHz、周波数差%:9.75%、PPM:0.0975に対応して変更したことになる。
前記「過小変更モ−ド」「過大変更モ−ド」実行開始の一方式として、例えば0時を基準にして、最初の1時間は「過小変更モ−ド」を実行し、次の1時間は「過大変更モ−ド」を実行する等、所定時間毎に実行する方式や、他の方式として、例えば、前記従局(差動リレ−装置2)内の時計機能211(図2)を利用し、例えば7時,9時など奇数時に「過小変更モ−ド」を実行し、8時,10時など偶数時に「過大変更モ−ド」を実行する等、所定時刻に行う方式、等を採用する。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2を図6及び図7により説明する。図6は差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図、図7は使用する時間帯/周波数誤差対応テ−ブルの一例及び周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。なお、図6及び図7において、前述の図2〜図6と同一または相当する部分には同一符号を付し、図2〜図6と同一または相当する部分についての説明は割愛し、図2〜図6と異なる部分について重点的に説明する。
前述のこの発明の実施の形態1における図5(b)の説明でも記載したように、安価な低性能な発振器は、周囲温度による実発振周波数の変動幅も大きいので、例えば13時〜14時になり外気温が上昇し発振器の周囲温度があがると、例えば8時頃や21時頃と実発振周波数が可成り変わる。
この発明の実施の形態2は、1日のうちでも時間帯によって前記従局(差動リレ−装置2)の安価な低性能な発振器21の実発振周波数が周囲温度に依存して変わる点に着眼して、前記発振器21の実発振周波数に依存する分周機能22の出力パルス周期(前記サンプリング周期)を、発振器21の周囲温度に応じて変更することにより、前述のこの発明の実施の形態1に比べより正確に前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリングと前記従局(差動リレ−装置2)側のサンプリングとの同期がとれるようにしたものである。
具体的には、図7(a)に示す時間帯/周波数誤差対応テ−ブル、図7(b)に示す周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブル等の、一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タを、一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア214に保存し、この一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア214に保存された前記一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タにより、スケジュ−ル誤差補償機能215が、前記分周機能22に対し、前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期)と同じにするために、前記所定サンプリング周期T指定信号を与え、前記発振器21の定格発振周波数に対する前記実発振周波数の誤差に基づく前記分周機能22の出力パルス周期(前記サンプリング周期)の前記定格発振周波数に対応する仮想サンプリング周期(前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期))との誤差を補償する。
前記図7(a)に示す時間帯/周波数誤差対応テ−ブルは、一例として、図示のように、時間帯A(0時〜6時)における前記定格発振周波数に対する前記実発振周波数の周波数誤差1(%/秒)、時間帯B(7時〜10時)における前記定格発振周波数に対する前記実発振周波数の周波数誤差2(%/秒)、更に時間帯C(11時〜15時)〜時間帯E(21時〜23時)の各定格発振周波数に対する前記実発振周波数の周波数誤差(%/秒)が、図示時間帯/周波数誤差対応テ−ブルの形式で前記一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア214に保存される。
図7(b)に示す周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルは、一例として、図示のように、周波数誤差1〜10(%/秒)の各々における周期誤差補償量Δt01〜Δt10が、図示周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルの形式で前記一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア214に保存される。
前記図7(b)に示す周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルの周波数誤差1〜10(%/秒)と前記図7(a)に示す時間帯/周波数誤差対応テ−ブルの周波数誤差1〜4(%/秒)とはリンクをはり、例えば14時の場合は、スケジュ−ル誤差補償機能215が、時計機能211から14時の時刻情報を得て、当該14時の時刻情報を元に、前記図7(a)の時間帯/周波数誤差対応テ−ブルの時間帯C(11時〜15時)に対応する周波数誤差4(%/秒)、更に前記図7(b)の周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルの周波数誤差4(%/秒)に対応する周期誤差補償量Δt04を得て、当該周期誤差補償量Δt04を見込んだ前記所定サンプリング周期T指定信号を前記分周機能22に与え、その結果、14時における時間帯依存の誤差は排除され、前記分周機能22の出力パルスの周期(実サンプリング周期)は、定格発振周波数に対応する仮想サンプリング周期(前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期))と同じになり、サンプリングの繰り返しによる前記同期誤差ΔTの発生は殆ど無くなる。前記時間帯A,B,D,Eについても、前期時間帯Cの場合と同様にして、前記時間帯依存の誤差は排除され、前記分周機能22の出力パルスの周期(実サンプリング周期)は、定格発振周波数に対応する仮想サンプリング周期(前記主局(差動リレ−装置1)の前記分周機能12の出力パルスの周期(サンプリング周期))と同じになり、サンプリングの繰り返しによる前記同期誤差ΔTの発生は殆ど無くなる。
なお、前述のこの発明の実施の形態2においては、前記時間帯A〜E毎に前記分周機能12の出力パルスの周期(実サンプリング周期)を変更する事例を示したが、所定の各時刻0時,1時,2時,・・・23時に、前記分周機能22の出力パルスの周期(サンプリング周期)を変更するようにしてもよい。
また、日本のように夏季と冬季がある国では、同じ時刻や時間帯であっても前記発振器21の周囲温度は室温を一定にする制御をしていなければ可成りの差があるので、夏季用の前記テ−ブル、冬季用の前記テ−ブル、春秋用の前記テ−ブル、等、数種類の前記テ−ブルを、前記前記一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア214に保存しておけば、より正確な前記サンプリング周期の前記変更ができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3を図8及び図9により説明する。図8は差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図、図9は使用する温度/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。なお、図8及び図9において、前述の図2〜図7と同一または相当する部分には同一符号を付し、図2〜図7と同一または相当する部分についての説明は割愛し、図2〜図7と異なる部分について重点的に説明する。
前述のこの発明の実施の形態1及び実施の形態2においては、前記サンプリング周期の前記変更を、所定時間毎に行う場合や、所定時刻に行う場合の事例を例示したが、この発明の実施の形態3は、前記発振器21の温度に対応して、前記サンプリング周期の前記変更を行うことにより、より簡単なテ−ブルで、より正確に前記サンプリング周期の前記変更を行うことを可能にするものである。
具体的には、図8に示すように、前記発振器21の温度を検出する、或いは前記発振器21の周囲温度から前記発振器21の温度を等価的に検出する温度センサ216と、温度/周期誤差補償量対応テ−ブル(図9に一例を図示)を保存する温度毎の自局発振器誤差デ−タエリア217と、温度誤差補償機能218とを設け、前記温度センサ216により検出された前記発振器21の温度により、前記温度毎の自局発振器誤差デ−タエリア217に保存された温度/周期誤差補償量対応テ−ブル(図9に一例を図示)に基づいて、前記温度誤差補償機能218が、前記所定サンプリング周期T指定信号を前記分周機能22に与えることにより、前記サンプリング周期の前記変更を行うものである。
前記温度毎の自局発振器誤差デ−タエリア217に保存の前記温度/周期誤差補償量対応テ−ブルは、図9にその一例が図示されているように、前記発振器21の温度(℃)の5℃単位で、1〜55℃に亘って、前記従局(差動リレ−装置2)側のサンプリング周期の周期誤差補償量(Δt)をΔt01〜Δt10を対応させたテ−ブルである。
前記温度誤差補償機能218が、前記温度センサ216の温度情報を得て、当該温度情報に対応する前記図9の周期誤差補償量Δtを得て、当該周期誤差補償量Δtを見込んだ前記所定サンプリング周期T指定信号を前記分周機能22に与え、その結果、温度依存の誤差は排除される。
例えば、前記温度センサ216の温度情報が20℃であった場合、前記温度誤差補償機能218は、前記温度毎の自局発振器誤差デ−タエリア217から、図9の前記温度/周期誤差補償量対応テ−ブルにおける前記温度情報20℃に対応の周期誤差補償量Δt04を取り出し、当該周期誤差補償量Δt04を見込んだ前記所定サンプリング周期T指定信号を前記分周機能22に与え、その結果、20℃における前記分周機能22の出力パルスの周期(前記サンプリング周期)は、前記発振器21の定格発振周波数による仮想サンプリング周期(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング周期)となり、温度依存の周期誤差は排除される。
実施の形態4.
この発明の実施の形態5を図10及び図11により説明する。図10は差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図、図11は使用する温度/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。なお、図10及び図11において、前述の図2〜図9と同一または相当する部分には同一符号を付し、図2〜図9と同一または相当する部分についての説明は割愛し、図2〜図9と異なる部分について重点的に説明する。
前述のこの発明の実施の形態3においては、前記サンプリング周期の前記変更を、発振器の温度に対応して行う場合の事例を例示したが、この発明の実施の形態4は、所定時間毎に前記発振器21の実発振周波数を検出し、当該実発振周波数に対応して、前記サンプリング周期の前記変更を行うことにより、温度センサを使うことなく、正確に前記サンプリング周期の前記変更を行うことを可能にするものである。
具体的には、図10に示すように、定格発振周波数での仮想サンプリング周期(Tt)219と、実発振周波数検出機能220の出力実発振周波数から得られた実発振周波数での実サンプリング周期周期(Tj)221とから、固定誤差補償機能222により、前記定格発振周波数での仮想サンプリング周期(Tt)と実発振周波数での実サンプリング周期周期(Tj)との差Δt(Δt=Tt−Tj)を求め、所定時間毎に、或いは前記差Δtが所定値になれば、当該周期誤差補償量Δt04を見込んだ前記所定サンプリング周期T指定信号を前記分周機能22に与え、その結果、それまでの前記分周機能22の出力パルスの周期(前記サンプリング周期)は、前記発振器21の定格発振周波数による仮想サンプリング周期(前記主局(差動リレ−装置1)側のサンプリング周期)となり、前述のこの発明の実施の形態3のような温度センサを設けなくても、正確に前記サンプリング周期の前記変更を行うことが可能になる。
前記サンプリング周期の前記変更を行う方式は、前述の図5(c)における「過小変更モ−ド」「過大変更モ−ド」の概念を利用し、発振器21の周波数が「実発振周波数<定格発振周波数」の場合は例えば、図11(a)に示すように、前記固定誤差補償機能222により前記定格発振周波数での仮想サンプリング周期(Tt)と実発振周波数での実サンプリング周期周期(Tj)との差Δt(Δt=Tt−Tj)を導出した後、前述の「過大変更モ−ド」の概念により、前記Δt(Δt=Tt−Tj)を漸次減少させて0にする。
前述とは逆に、前記発振器21の周波数が「実発振周波数>定格発振周波数」の場合は、図11(b)に示すように、前記固定誤差補償機能222により前記定格発振周波数での仮想サンプリング周期(Tt)と実発振周波数での実サンプリング周期周期(Tj)との差Δt(Δt=Tt−Tj)を導出した後、前述の「過小変更モ−ド」の概念により、前記Δt(Δt=Tt−Tj)を漸次減少させて0にする。
なお、前述のこの発明の実施の形態4における前記Δtに代えて、前述の従来の同期方式で求める同期誤差ΔTを使用しても、前述のこの発明の実施の形態4と同等の機能を持たせることができる。
また、前述のこの発明の実施の形態1〜4において、前記主局(差動リレ−装置1)の前記発振器11にも安価な低性能発振器を使用し、前記主局(差動リレ−装置1)側においても前述のこの発明の実施の形態1〜4における前記サンプリング周期を行うようにしても前述のこの発明の実施の形態1〜4と同等の機能を持たせることができる。
前述のこの発明の実施の形態1〜4は、何れもこの発明を差動リレ−に適用した場合を例示したが、例えば、電力潮流の監視制御や水道水の監視制御等にも適用して、前述のこの発明の実施の形態1〜4と同等の機能を持たせることができる。
この発明における実施の形態1を示す図で、差動リレ−システムの概略構成の一例を示す接続図である。 この発明における実施の形態1を示す図で、図1における一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図である。
主局(差動リレ−装置1)及び従局(差動リレ−装置2)が共に高性能発振器である従来装置における従前から行っているサンプリング同期機能の説明図である。 主局(差動リレ−装置1)及び従局(差動リレ−装置2)が共に高性能発振器である従来装置において従前から行っているサンプリング同期機能により自端のクロック信号の発生時刻と相手端のクロック信号の発生時刻との差(ΔT)が零となっている状態の一例を示す図である。
この発明における実施の形態1を示す図で、主局(差動リレ−装置1)で高性能発振器を使用し、従局(差動リレ−装置2)では低性能発振器を使用する場合において、サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更する機能(この発明の特徴点)の一例を説明する説明図である。
この発明における実施の形態2を示す図で、差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図である。 この発明における実施の形態2を示す図で、使用する時間帯/周波数誤差対応テ−ブルの一例及び周波数誤差/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。
この発明における実施の形態3を示す図で、差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図である。 この発明における実施の形態3を示す図で、使用する温度/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。
この発明における実施の形態4を示す図で、差動リレ−システムにおける一方端の差動リレ−装置(主局)及び他方端の差動リレ−装置(従局)の機能構成の一例を示すブロック図である。 この発明における実施の形態4を示す図で、使用する温度/周期誤差補償量対応テ−ブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 主局(差動リレ−装置)、
2 従局(差動リレ−装置)、
11,21 発振器、
212 自局発振器誤差デ−タエリア、
213 固定誤差補償機能(Δt)、
214 一日の時間帯毎の自局発振器誤差デ−タエリア、
215 スケジュ−ル誤差補償機能、
216 温度センサ、
217 温度毎の自局発振器誤差デ−タエリア、
218 温度誤差補償機能、
219 定格発振周波数での周期(Tt)、
220 実発振周波数検出機能、
221 実発振周波数での周期(Tj)、
222 固定誤差補償機能(Δt=Tt−Tj)(所定時間毎)、
Δf 発振器21の発振周波数の固有の誤差
Tj 変更対象のサンプリングの周期。

Claims (6)

  1. 複数地点の電気的変化量の信号を、各地点の発振器の発振周波数に基づき各地点が同期してサンプリングする変化量サンプリング方式において、少なくとも一方の前記サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更することを特徴とする変化量サンプリング方式。
  2. 請求項1に記載の変化量サンプリング方式において、前記変更を所定時間毎に行うことを特徴とする変化量サンプリング方式。
  3. 請求項1に記載の変化量サンプリング方式において、前記変更を所定時刻に行うことを特徴とする変化量サンプリング方式。
  4. 請求項1に記載の変化量サンプリング方式において、前記変更を、対応発振器の温度に対応して行うことを特徴とする変化量サンプリング方式。
  5. 請求項1に記載の変化量サンプリング方式において、前記変更を、対応発振器の定格発振周波数と実発振周波数との差に対応して行うことを特徴とする変化量サンプリング方式。
  6. 請求項1〜5の何れか一に記載の変化量サンプリング方式において、前記サンプリング時刻の同期制御が可能な範囲に入るように、少なくとも一方の前記サンプリングの周期を対応発振器の発振周波数の固有の誤差に対応して変更することを特徴とする変化量サンプリング方式。
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